離婁(りろう)篇 / 孟子
※ 親に仕える態度:仕えることでいちばん大切なのは、親に仕えること
である。守ることでいちばん大切なのは、わが身を守ることである。
わが身を正しく守った人が親によく仕えたという話は聞いたことがあ
るが、わが身を守れないくせに親によく仕えたという例は、聞いたこ
とがない。仕えるといってもいろいろあるが、親に仕えるのが根本だ。
守るといってもいろいろあるが、わが身を正しく守ることが根本だ。
むかし、曽子が父の曽晳(そうせき)に仕えていたとき、父の食膳に
肉と酒を欠かさなかった。食膳を下げる際に食べ残しがあると、「こ
れはだれに与えましょうか」とたずねた。食べてから「まだあるか」
と聞かれると、かならずつあります」と笞えた。曽晳が死んで、曽元
(曽子の子)が曽子に仕える番になった。曽元も食事ごとに酒と肉を
添えた。しかし食膳を下げるときには、「だれに与えましょうか」と
はたずねなかったし、「まだあるか」と聞かれても、「もうありませ
ん」と答えた。まだあっても次の食事にとっておこうとしたのだ。曽
元のこの仕え方は、親の口や身体を養うだけのもの、曽子の仕え方は
親の気持まで満足させるものだった。親に仕えるには、この曽子の態
度こそ正しいのだ。
〈曽子〉 孔子の高弟。『孝経』を書いたといわれる。
【解説】 親孝行のお説教〃と解しては意味が半減する。人間関係は
微妙なもので、物質だけが仲介するのではない。相手の気持まで考え
るのでなければ、いくら物をやっても、それは本当の人間関係をつく
ることにならない、というのである。まして親子の関係は物質面のみ
では十分でない。精神を満足させてこそ真の孝養といえる。「子曰く、
今の孝は、これよく養うことを謂う。犬馬に至るまで、みなよく養う
ことあり。敬せんば、何をもって別かたんや」(『論語』為政篇)
【樹木トレッキング 14:エゾマツ】
エゾマツ(蝦夷松、学名:Picea jezoensis)は、マツ科トウヒ属の常緑針葉高木。近縁のアカエゾマ
ツも含めて「エゾマツ」と総称することも多く、この場合にはアカエゾマツと対比してクロエゾマ
ツあるいはクロエゾと呼ばれる。千島列島、樺太、渡島半島以外の北海道、中国東北部、シベリア
東部、カムチャツカなどに分布する。本州の高山に分布するトウヒはエゾマツの変種とされている。
大きいものでは樹高40m、幹の直径は1m以上に達する。樹皮は黒褐色でうろこ状に割れ目が入る
のが特徴、当年枝の表面は滑らかでやや淡色である。天然には広葉樹やトドマツなど他の針葉樹と
混交して自生する。防風林や公園樹、庭木として植えられる。晩霜に弱くエゾマツカサアブラムシ
による被害もあることから人工造林は難しく、ほとんど行われていない。エゾマツ材は淡黄色で着
色した心材がない。木目もまっすぐに通っており美しく、建築材料に多く用いられる。また繊維が
長く製紙用原料(パルプ材)にも非常に適している。切削などの加工も容易で、家具、箱材、楽器
(ピアノ、バイオリン、ギター等)、経木、マッチの軸、碁盤など様々な用途に利用されている。
トドマツとともに北海道の針葉樹林の主要樹種であり、「北海道の木」にも指定されている。エゾ
マツの種子は1リットル約16万粒、370グラム、トウヒは約18万拉320グラム。
【エネルギータイリング篇:窓ガラス一体型太陽電池】
● 窓に「ガラス一体型太陽電池」旭硝子が鹿島工場にZEB施設
12月13日、旭硝子は茨城県神栖市の同社鹿島工場にネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)
施設の建設を開始したと発表した。2018年12月に竣工する予定で、同社の「省エネ・創エネ」製品
を活用して114.7%のエネルギー削減を達成する見込み。今回建設する「鹿島工場本事務所棟」
は、「自社製品で省エネ・創エネ」をテーマに、同社の遮熱・断熱製品である❶Low-E複層ガラス
「サンバランス トリプルクール」や❷ウレタンフォーム断熱材原料「エクセノール」を採用した。
省エネ製品によるエネルギー削減率は50.4%。 ❸さらに、「創エネ製品」として、ガラス一体
型太陽電池モジュール「サンジュール SUDARE」を窓に採用した。単結晶シリコンのセル(発電素
子)を短冊状にレーザーカットすることで効率を維持しながらシースルー(透光性)を実現した。
1枚あたりの出力は60W/m2、変換効率は6%。 本事務所棟には、設置容量111kWの屋根上太陽光
パネルと同14kWのサンジュール SUDARE(片面受光タイプ)を備えた。発電した電力は全量を自
家消費する。エネルギー削減は64.3%を見込む。 地上2階建てで延床面積は1435m2。なお、同
棟の建設にあたり、環境省の委託を受けた静岡県環境資源協会が進める「ZEB実現に向けた先進的
省エネルギー建築物実証事業」の補助金の採択を受けている。
ところで、「サンルージュ」の関連特許については、「ソーラーファサードの風 Ⅱ」(極東極楽、
2017.06.26)」で掲載しているので割愛、多結晶シリコン系のモジュール6%の変換効率を向上する
ことについて考案としみよう。これまた、「ソーラータイル篇:生物模倣技術の応用」極東極楽、
2017.12.18)に掲載したカールスルーエ工科大学のグループらのベニモンアゲハナノ構造を太陽光
発電パネルに再現し、吸光度を最大で200%上昇させる技術の応用である(下図)。
対象は多結晶だけでなく単結晶シリコン、化合物半導体系なども対象にしてモジュールとして20%超変換
効率を目標とする。その参考技術事例として「US 9825193 B2 Photon and carrier management design for no-
nplanar thin-film copper」(非平面薄膜銅インジウムガリウムジセレニド太陽電池のフォトンおよびキ
ャリア管理設計)の下図のごとく、光起電力構造が開示される。構造は、無作為にまたは周期的に
構造化された層、電荷キャリアの逆拡散を低減する誘電体層、および光子を吸収半導体層に向かっ
て反射する金属層を含むことができる。この設計は、光電池構造の効率を高めることができる。こ
の構造は、ナノインプリントによって製造することができそうである。
ここで、図1は、微細構造化CIGS吸収体フィルムの代表的な断面、図2 TE及びTM平均電界強度及
び対応する光発生率と共にランダムにテクスチャード加工された吸収体の厚さの変化と光吸収度の
相関、図6 例示的なナノインプリント製造方法。
さらに、建材一体化太陽電池モジュールには意匠性も重要な商品価値でありその事例のひとつとし
て「防眩膜付付加技術」、ここでは、下図のような、テレビ、パーソナルコンピュータ、スマート
フォン、携帯電話、車両等の各種機器に備え付けられた画像表示装置(液晶ディスプレイ、有機E
Lディスプレイ、プラズマディスプレイ等)においては、室内照明(蛍光灯等)、太陽光等の外光
が表示面に映り込むと、反射像によって画像の視認性が低下する。外光の映り込みを抑制する方法
として、画像表示装置の表示面に防眩処理を施す方法がある。防眩処理は、表面に凹凸を形成する
処理であり、形成された凹凸によって外光を拡散反射する効果(防眩効果)が得られる。外光が拡
散反射されることで、反射像が不鮮明になり、外光が表示面に映り込むことによる視認性の低下が
抑制される。防眩処理としては、たとえば、ガラス等の透明基材の表面をエッチングする処理、表
面に凹凸のある防眩膜を形成する処理等がある。
この防眩効果は、一般に、凹凸が大きくなるほど高くなる傾向がある。しかし、凹凸が大きくなる
と、ヘーズが増大し、画像が白化してコントラストが低下し、それによって画像の視認性が低下す
る問題がある。凹凸を小さくしてヘーズを小さくすると、反射率が増大し、防眩効果が不充分にな
る。 低ヘーズと低反射率とを両立するために、たとえば、透明支持体上に、防眩膜と、少なくとも
1層の低屈折率層とをこの順序で設ける方法(特許文献1~3)、透明基材上に、電離放射線によ
って硬化して低屈折率のバインダマトリックスを形成する材料(フッ素系、シリコーン系等)と特
定平均粒径の粒子とを含む塗液から防眩膜を形成する方法(特許文献4)等が提案されている。 一
方、ガラス基体の少なくとも一面が、複数の凹凸を有する、表面のガラス部分が凹凸化されたガラ
ス基体において、このような複数の凹凸を特定形状としたガラス基体が提案されている。このガラ
ス基体は、表面付近の屈折率がガラスよりも低く、特定形状を有することで、優れた反射防止効果
を有するとされている。このガラス基体は、ガラス基体表面をフッ素化剤で処理することにより製
造される。ヘーズが低く、かつ視感反射率が低い防眩膜付きガラス基材、その製造方法およびこれ
を備える物品の提供にあっては、防眩膜付きガラス基材1は、ガラス基材3と防眩膜5とを備え、
防眩膜5を構成するマトリックスの屈折率が1.44~1.80であり、防眩膜5が複数の凸部を含
み、複数の凸部によって表面にうねりが形成され、前記うねりが形成された表面に複数の孔が開口
しており、所定に表面形状解析で求められるZ範囲が0.4~7μm、孔面積率が20~34%、
平均孔直径が200~600nmである。(「特開2017-077982 防眩膜付きガラス基材、防眩膜付
きガラス基材の製造方法および物品」旭硝子株式会社 2017年04月27日)の応用でエンボス加工、
あるいはカラマント化及び遮光/断熱機能の付加などの商品選択肢の多様化対応も可能であろう。、
【符号の説明】 1 防眩膜付きガラス基材 3 ガラス基材 5 防眩膜 5a 凸部 5b 孔
このように、窓一体型ソーラータイル(エネルギータイリング)事業の市場性及びそれを実現する
技術知財を必要しており、果敢に挑戦する意義は大きく魅力的なプロジェクトにであると考える。
【木島櫻谷の世界への道】
● 東洋のジュネーブ大津市
12月23日、午前8時予定通り京都博物館に、ただし同伴する彼女は体調が優れないので単独行
動となる。途中名神の大津サービスエリア(下り)で朝食(カレーネギうどん)を取る。改装され
ていてトイレもすっきりしていた。二階のダイニングへはエスカレータであがるが、登り側からみ
みる琵琶湖、比叡・比良山系、ランドマークのプリンスホテルなどの景観はここ下り線でも十分に
堪能できる。前々から守山周辺のの湖岸道路から見上げ琵琶湖/比叡・比良山系はスイスのジュネ
ーブだと勝手に思い込むほど四季折々の景観は天下一である。
午前10時少し回っていたが三条は高倉の目的地の一方通行道に迷いながらも当地区、周辺の自動無人
駐車料に愛車を止め参観、同時開催の「コロタイプ文化遺産複製技術展」も、足早に参観し、櫻谷を堪能し
12時半過ぎには帰ってくる。一期一会である。
遠藤 賢司(1947年1月13日 - 2017年10月25日)は、茨城県ひたちなか市出身・東京在住のシンガー
ソングライター・ミュージシャン。自称「純音楽家」。愛称は「エンケン」。主に扱う楽器はアコ
ースティックギター、エレクトリックギター、ブルースハープ。ほかにも、ウクレレ、ピアノ、ド
ラムなどの楽器を演奏する。自身のほぼ全ての楽曲の作詞、作曲も手がけた。「純音楽」をキーワ
ードに活動。代表曲に、「夜汽車のブルース」「満足できるかな」「カレーライス」「東京ワッシ
ョイ」「不滅の男」「夢よ叫べ」などがある。好きな食べ物はカレーライス。猫好きで、歌詞中に
猫の登場する楽曲も数多い。「エンケン」の愛称で知られるシンガーソングライターの遠藤賢司が
10月25日早朝、がんのため都内の病院で他界、享年七十。
合掌
『カレーライス』
歌/作詞/作曲:遠藤 賢司
君も猫もみんなみんな
好きだよカレーライスが
君はとんとんじゃがいも・にんじん切って
涙を浮かべて玉葱を切って
ばかだなばかだなついでに自分の手も切って
僕は座ってギターを弾いてる
よ~んカレーライス
猫はうるさくつきまとって
私にもはやくくれにや~って
う~んとってもいい匂いだな
僕は寝転んでテレビを見てる
誰かがお腹を切っちやったって
う~んとっても痛いだろうにねえ
はは~ん…カレーライス
● 今夜の寸評:一触は百見にしかず
抵抗力/免疫力の維持策のひとつとして室内の湿度管理をおこなっているが、ハンガーに濡らした
タオルで湿度の微調整する方法。加湿空気清浄器の表示値が乾燥状態(相対湿度50~63%)を
表示していても、タオルの乾燥状態を手の感触湿乾状態を確認しているが、均一に保てているわけ
でないことを発見する。それ以来、濡れタオルの乾き具合を欠かさずチックし表示値と皮膚感覚と
で、室内空調を管理するというわけである(室内の書籍棚、情報通信器機、事務器、収納庫、家具
などが障害が主因)。「新幹線の台座亀裂重大インシデント問題」が頭を過ぎる。