説 符 せつぷ
ことば---------------------------------------------------------------------
「大道は多岐なるをもって羊を亡う」
「岐路の中に、また岐あり。われ之くところを知らず」
「金を取るの時、人を見ず、ただ金を見たるのみ」
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他人の入れ知恵
列子はひどく貧乏していた。見るからに腹のへった顔つきをしている。ある人がこれ
を見て鄭の子陽に告げた。
「列子は有道の士です。それがあなたの国で貧乏している。あなたは士を大事にしな
いと人にいわれはしないでしょうか」
子陽はさっそく、役人をやって食糧をとどけさせた。列子は使者をでむかえ、丁重に
ことわった。
使者がかえり、列子が部屋にもどると、妻君が地団駄ふんでくやしがった。
「有道者の妻子は楽なくらしをするそうよ。世間じゃそういっているわ。だのに、あ
んたったら、腹の皮が背中にくっついちゃってるのに、せっかく送ってくれたものを
返してしまうなんて。大臣の命令で持ってきたんじゃないの」
列子はにたりと笑っていった。
「大臣が直接わたしを知っているわけではない。ひとに入れ知恵されて食糧をくれた
のだ。とすれば、ひとのいうことをきいてわたしを罪におとしいれることだってある
かもしれない。だからもらわなかったのだ」
その後、はたして暴動がおこり、子陽は殺された。
〈子陽〉 郎の国の宰相。紀元前三九七年に殺されている。ここから列子の生没年を
推定する人もいる。
【エネルギー通貨制時代 56】
”Anytime, anywhere ¥1/kWh Era”
【オールウインドシステム篇:18年アフリカ・中東で1ギガワット増設】
2月11日、世界風力エネルギー協会(GWEC)は、アフリカおよび中東は2018年度、
新設風力発電の1ギガワットであったことを公表。アフリカと中東での継続的な風力
発電開発活動は、2018年にさらに962メガワットがオンラインになった後、この地域
の総風力容量を5.7ギガワットに押し上げ、17年の水準から55%増加した。
●ハロッディウィンドファーム、モロッコ
アフリカ、中東地域はアメリカ、アジア、またはヨーロッパと比較して風力エネルギ
ーの比較的小さい市場だが、最新の数字が示すように躍進している。 今週の発表に
先立ち、4月に発表予定の協議会の主力刊行物であるGlobal Wind Report では合計962
MWが昨年度設置されたが、新しい容量の6.5GWは23年までに追加される57G
Wにより現状の2倍以上の容量となる。17年度は、ケニアとモロッコで増加している
にもかかわらず、621MWの新容量のみがオンライン導入されたものの、南アフリカで
しか実現されていなかった。これらのプロジェクトが18年にエジプトが380メガワッ
ト、ケニアが310メガワット、モロッコが120メガワットの順で、合計380メガワットが
オンライン化された。
北西部の日の出、タンジールの農場、エジプトの380メガワットは、Gabal Al-Zayt事業
の下で複数の事業がオンライン化した。GWECの責任者は、GWECは中東での開発を
特に注視しており、19年、サウジアラビアは中東で最初の商業用陸上風力発電所建
設400MWを認可した。21.30USD / KWhの入札は陸上風力の競争力を証明するものであ
ると発言。
風力発電容量はほぼ1GWに達し、15年と同じレベルに到達。アフリカと中東では、
毎年1GW以上の新規風力発電容量が追加されたが、18年の夏季には、南アフリカ
新規容量がなかったため、19年上半期に再エネ系独立発電事業者調達プログラム(
REIPPPP)の第5ラウンドが実施されると予想する。
世界風力エネルギー協会(GWEC)は、国際レベルで全体の風力エネルギー部門の信
頼できるフォーラムの提供に、05年に設立。GWECの使命は風力発電の提供を通し
世界有数のエネルギー源の一つとして確立に必要な実質的な環境および経済上整備に
ある。協会が立ち上げた新しい報告書は、一時的なサプライチェーンの困難にもかか
わらず、国際的な風力発電市場の力強い成長継続すると予測。06年には、総設備風
力発電容量はいくつかの180億ユーロ(1ユーロ=125円?、230億ドル)を
投資し、74GW以上の世界で風力発電を新設する。欧州連合(EU)は、設備容量の
48GW以上を北米やアジアなど大陸に開発し市場をリードしている。
via gtm If regulators approve the projects, Hawaii's getting a whole lot of storage. 2月13日、日経 xTECH(クロステック)は、再生可能エネルギーのデベロッパー
で発電事業も手掛ける米AESが、ハワイ州に世界最大規模の蓄電池併設型太陽光発電所
「太陽光+(プラス)蓄電池・プロジェクト」の稼働を開始したと報じた。これはブ
ログ「エネルギー革命最前線 ハワイ」(2019.01.06)に掲載しているが、クロステ
ック(「メガソーラー+蓄電池」でも、売電単価8セント以下! 」( 2019.02.13)
によれば、この事業は、「ラワイプロジェクト」とも呼ばれ、太陽光パネル出力28
MW、連系出力20MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に、出力20MW・容量
100MWhの蓄電池を併設。蓄電池は需要ピーク時に最長で5時間、放電できる仕様にな
っている。ハワイ諸島の最北端に位置するカウアイ島をサービス管轄に持つ電力会社
カウアイ島公益事業社(KIUC)はAESとの間で25年に渡る長期電力購入契約を結び、
kWhあたり11.08米セントで電力を購入。ちなみに、ラワイプロジェクトには1万3000
もの韓国サムソン SDIのリチウムイオン電池モジュールが使用された。
AESは現在、ハワイ州でラワイプロジェクトを超える規模の「太陽光+蓄電池プロジ
ェクト」を2サイトで進め、まず、マウイ島で「クイヘァニ・ソーラー」と呼ばれる
連系出力60MWの太陽光発電に240MWhの蓄電池が併設されるプロジェクトを、そしてハ
ワイ島で連系出力30MWのメガソーラーに120MWhの蓄電池が併設される「ワイオコロア・
ソーラー」を計画。昨年末、ハワイ電力工業(Hawaiian Electric Industries)は同州の公
益事業委員会(PUC)に「メガソーラー+蓄電池」プロジェクトの長期電力購入契約
(PPA)の認定を申請した。AESの2つのプロジェクトはその申請の中に含まれている。
ちなみにハワイ電力工業は、ハワイ州で3つの大手電力会社を子会社に持つ。
●6プロジェクトで売電単価10セント切る 申請されたプロジェクトの数は合計7つで、オアフ島、マウイ島、そしてハワイ島の
3島に設置されることになる。太陽光発電所の合計連系出力は262MWで、併設さ
れる大型蓄電池の総容量は1048MWhとなる。各蓄電池もピーク時に4時間は放電
できる仕様となっている。ここで驚くべきことは、各プロジェクトの契約価格である。
7つのうち6つはkWhあたり10セントを切っており、ハワイ州で今までも見たことのな
い低価格」となっている。
AESの「クイヘァニ・ソーラープロジェクトは、同州のPUCが認定すれば、ハワイ電力
工業の子会社でマウイ島をサービス管轄とするマウイ電力会社に25年の長期電力購入
契約(PPA)のもと電力が供給される。その購入契約の単価はなんと7.9セント/kW
hである。AESの先月稼働を開始したラワイプロジェクトに比べ、単価はすでに約29
%も低い。ちなみに、「クイヘァニ・ソーラープロジェクト」は、連系出力60MW・パ
ネル出力90MWで、年間16万3939 MWhの電気を生み出す予定である。太陽光と蓄電池
からの出力を直流で合成し、24台で合計出力2.8MWのパワーコンディショナーで交流
に変換される。AESでは20年に着工し、21年から22年に稼働を始める見込む。
2月8日、矢野経済研究所は、CNTの世界市場(メーカー出荷量)を調査し、将来展望
などを発表。それによると、カーボンナノチューブ(CNT)の、世界出荷量は、2023年
に約4000トンとなる見通し。2017年から2023年までの年平均成長率(CAGR)は12.8%
と予測する。CNTの世界市場規模は、2018年に2255.8トンとなる見込みである。前年
に比べ18.5%の増加となる。単層CNTは低価格化が進み、導電性/帯電防止塗料・コー
ト剤、熱硬化性樹脂複合材など、幅広い用途に採用されれている。多層CNTもリチウム
イオン電池導電助剤向け需要が拡大した。特に、EVやPHEVの生産が増加する中国市場
がけん引する。導電助剤を添加することで、リチウムイオン電池の寿命を延ばすこと
ができるという。導電助剤としては多層CNTの他、カーボンブラックや黒鉛粉末などが
用いられる。調査データによれば、リチウムイオン電池の導電助剤市場規模は、2018
年に1万トンを超える見通しである。このうち、多層CNTの比率は15%強に達する。
今後の市場も、単層CNTと多層CNTがリチウムイオン電池の導電助剤として需要をけん
引すると予測した。また、複合材料向けは、電子部品の搬送用トレーや自動車のフュ
ーエル(燃料供給)部品など、既存の用途に向けた需要が中心になるとみている。こ
れらの状況から、2023年のCNT世界市場は、3931.1トンと予測。今回の調査は2018年9
~12月に実施。単層CNTと多層CNT製品を対象に、関連するメーカーやユーザーに専門
調査員が直接面談するなどして調べた。なお、調査の詳細は「2018~2019年版カーボ
ンナノチューブ市場の現状と将来展望」と題した資料にまとめている。
【黒の革命:
金属型/半導体型カーボンナノチューブ分離メカニズム】
2月7日、産業技術総合研究所らの研究グループは、金属型と半導体型のカーボンナ
ノチューブ(CNT)を分離するための電界誘起層形成法(ELF法:Electric-field-induced
layer formation method)について、そのメカニズムを解明したと公表。今回の成果を
活用することで、従来に比べCNTを分離するためのコストを9割以上も削減でき、時間
は半分に短縮すできる。CNTは、プリンテッドエレクトロニクスに必要となる高機能
インクの材料として注目されている。ところがCNTは、金属型と半導体型が混在して
合成されるのが一般的だという。このため、プリンテッドエレクトロニクスに用いる
場合、歩留まりや性能のばらつきを抑えるため、金属型CNTを取り除いて半導体型C
NTの純度を高める必要がある。
産総研は2010年に、ELF法を開発した。この方法で半導体型CNTの分離に成功している。
その純度は99%以上と極めて高い。ただ、ELF法で分離された金属型と半導体型CNTは、
いずれも負に帯電しており、単純な電気泳動ではそのメカニズムを説明することがで
きなかった。そこで今回、分散液中のCNTの帯電状態について調べた。非イオン性界
面活性剤を用いてCNTを水に分散させ、それを分離装置に入れる。装置内の電極に直
流電圧を印加すると、金属型CNTは陰極側へ、半導体型CNTは陽極側へそれぞれ移動し
CNTが分離される。研究グループは今回、ELF法で分離されたCNTのゼータ電位を測
定するため、CNT試料の作成方法と測定値の評価手法を新たに開発した。
【黒の革命:産業廃水に含まれたCNTを簡便に除去】
●安全・安心なカーボンナノチューブの産業化に貢献
2月4日、産業技術総合研究所の研究グループは、次亜塩素酸化合物(NaClO)を用
いてカーボンナノチューブ(CNT)を含む産業廃水から、CNTを簡便に除去する方法
を開発したことを公表。CNTは熱や電気、力学特性に優れ、化学的にも安定している
ことから、エレクトロニクスを始め、さまざまな分野でその応用が期待されている。
長期的な観でCNTなどナノ炭素材料が及ぼす環境や生体への影響などについては、
明らかにされていない部分もある。CNTなどを含む産業廃水や廃液からCNTを取り除く
処理技術も、まだ報告されていないという。産総研はこれまで、「CNTの安全性評価
」や「免細胞内CNTの定量測定」を行うための方法を開発してきた。今回は、CNTを
含む廃水を工業的に処理し、CNTを除去する方法の開発に取り組んだ。実験では、濃
度が5、50、100mg/Lの単層CNT(SWNT)と多層CNT(MWNT)の水分散溶液に1.25%
の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を添加。これを37℃の温度で反応させたところ、9
時間後にはCNT水溶液の色が「黒」から全て「透明」に変わった。光吸収法により、
溶液中のCNT濃度を定量測定したところ、時間経過とともにCNTが減少し、最後はほぼ
ゼロになることが分かった。
【黒の革命:簡単な工程でCNT透明導電膜を作製】
1月11日、産業技術総合研究所の研究グループは、簡単な工程で高い導電率と耐久
性を有するカーボンナノチューブ(CNT)透明導電膜の作製方法を開発したとを公表。
CNT透明導電膜を作製するにはこれまで、大量の分散剤を添加したCNTを分散させ、成
膜後に分散剤の除去やCNTへのドーピングを行うなどの後処理が必要となっていた。こ
れに対して研究グループは今回、高分子酸を用いCNTの分散液を基材に塗布するだけで、
高い導電率を示すCNT膜の作製技術を開発。具体的には、CNTへ高分子酸がらせん状に
巻きついた複合構造を構築することで、わずかな量の高分子酸でCNTを均一に分散でき
同時にCNTへドーピングする分散液を開発した。これによって、使用する高分子酸は
少量で済み、CNT膜の成膜後に高分子酸を除去しなくても、高い導電性が得られるよう
になった。
具体的には、CNTへ高分子酸がらせん状に巻きついた複合構造を構築することで、わ
ずかな量の高分子酸でCNTを均一に分散でき、同時にCNTへドーピングする分散液を開
発した。これによって、使用する高分子酸は少量で済み、CNT膜の成膜後に高分子酸を
除去しなくても、高い導電性が得られるようになった。
開発した電荷移動型ドーピングは、高分子酸のカルボキシ基がCNTから電子を取り出す
方法である。今回は、新たに開発した複合構造によって、高分子酸のドーピング効果
を最大限に引き出すことに成功。作製したCNT透明導電膜は、波長550nmにおける光透
過率が85%で、シート抵抗は60Ω/スクエアという特性を実現している。この数値は、
強酸や光照射によるドーピング処理を行った場合と同レベルの透明性や導電性を達成
できたことになる。開発した成膜プロセスは、後処理工程が塗布膜の乾燥だけで済む。
これにより、強酸や熱処理に弱いプラスチック基材上にも、CNT透明導電膜の成膜が可
能となった。溶剤も水の他、エタノール、イソプロパノールやプロピレングリコール
といったアルコール系有機溶剤を用いることができる。このため、スピンコート法や
ドクターブレード法など、さまざまな塗布方式に適用が可能である。
美空ひばり 夢ひとり Music Writers:美空ひばり・イルカ
春になると恋が目芽え人並みの幸せもとめたの
だけど何時も枯葉が舞い何処かへ何処かへにげてゆくの
秋が来るのが早すぎる秋が来るのが早すぎる
凍える私を支えてくれた命の歌を何時でも胸に
これからはひとり今日まで来たけれど
母の愛に包まれながら
これからはひとり喜びも悲しみも
愛をなくした私は生きる
夢を見るには遅すぎるかしら
冬が来る凍えるような私に似合いすぎる雪だわ
燃えるこの手で溶かせれば苦しいほどに死にたいほどに
女の涙知らずとも歌の涙知ってる私
それでそれだけで明日に向って命の歌と羽はたく私
これからはひとり今日まで来たけれど
母の愛に包まれながら
これからはひとり喜びも悲しみも
愛をなくした私は生きる
夢を見るには遅すぎるかしら