四、里 仁 りじん
ことば---------------------------------------------------------------------------
「朝に避を聞かば、夕に死すとも可なり」(8)
「士、遜に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、いまだともに議るに足らざるなり」(9)
「君子は綸に喩り、小人は別に喩る」(16)
「父母の年は知らざるべからず。一はすなわちもって喜び二はすなわちもって懼れる」(21)
「徳、孤ならず、必ず隣あり」(25)
----------------------------------------------------------------------------------
4 心の底から仁をめざしている人間なら、だれであろうとわたしは受け容れよう。(孔子)
★本章は、一般には「悪しきことなし」、「悪(にく)ることなし」と読まれるが、従わな
かった。
子曰、苟志於仁矣、無惡也。
Confucius said,
"A person who aspires to be a man of Ren (most important virtue of Confucianism) never
does wrong."
11月には『すごい廃炉』を読みおえていけないのに、この本を先にするなんて自分でもあ
きれる。ホーキング,スティーヴン(Hawking,Stephen; 1942.1.8-2018.3.14。イギリスのオック
スフォード生まれ。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学大学院で物理学と宇宙論を専
攻)。21歳のときに運動ニューロン疾患を発症。37歳でアイザック・ニュートンも就任した
名誉あるルーカス教授職に選出され、30年にわたり同職を務めた。王立協会フェロー、全米
科学アカデミー会員であったほか、2009年にはアメリカのオバマ大統領から大統領自由勲章
を授与された。2018年3月に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていた
も)。
なぜビッグ・クエスチョンを問うべきなのか?
神は存在するのか?
宇宙はどのように始まったのか?
宇宙には人間のほかにも知的生命が存在するのか?
未来を予言することはできるのか?
ブラックホールの内部には何があるのか?
タイムトラベルは可能なのか?
人間は地球で生きていくべきなのか?
宇宙に植民地を建設するべきなのか?
人工知能は人間より賢くなるのか?
より良い未来のために何ができるのか?
以上だが、『忘れられた巨人』の読み切り次第となる。
【エネルギー通貨制時代 86】
”Anytime, anywhere ¥1/kWh Era”
【太陽・風力の7.4倍の費用で非ゼロセミッションな原発】
4月18日、マーク・ヤコブソンスタンフォード大学教授の研究グループは、新設原発は風
力や太陽光の再生可能エネルギーと比較し、最大7.4 倍もの過大費用を要し、建設期間は
最長15年長くなるとともに、大量の二酸化炭素量排出を示唆する研究結果を公表。
この調査研究報告書「地球温暖化、大気汚染、エネルギー安全保障の解決策としての原子力
の評価」によれば、原発がゼロまたは近似ゼロ二酸化炭素排出とする根拠はないと結論づけ
られている。この調査研究で、地球温暖化と大気汚染を減らす原子力発電能力の過大評価に
よるリスクとエネルギー安全保障確保に関する考察を提示。また、新説原子力発電所の建設
期間は10年~19年に及ぶ期間中が過小評価されているとする。過去10年間に計画開始され、
商業運転に入る事業例として、フィンランドは Olkiluotoの原子炉3基、英国は Hinkley Pointの
原子炉3基、米国はジョージアのVogtle 原子炉4基などが挙げられているが、完璧には程遠
いものであり、事業期間が長く、実用化には2~5年またなければ稼働できず、このため1
キロワット時の発電所容量あたり64~102グラムの二酸化炭素を排出する風力発電や太
陽光と比較して百年分の二酸化炭素を排出しなければならない。
ジェイコブソン教授はさらに、原子力施設が40年の耐用年数にわたり稼働保証するには、
さらに2~4年のプラント停止時間を考慮に入れる必要、全体的に見てみても、新原子力か
らの排出量は78~178グラム/kWhであり、近似ゼロでなく、さらに、ウランの継続的採
掘と精製や既存のプラントからも排出される。また、核兵器拡散、原子炉のメルトダウン、
放射性廃棄物、鉱山関連の発ガン性、土地荒廃などの原子力に関連するリスクも付け加えな
ければならないと結論づけている。
中国とその核計画
ジェイコブソン教授によると、中国の原子力発電所投資上長時間の遅れは、当局が主張する
3.4%の減少ではなく、2016年~2017年の間の炭素排出量の1.3%の増加原因に繋がって
おり、新説原子力発電の資本コストは6,500~12,250ドル/ kWで、風力タービンのコストの
1,150~1,550ドル/ kWと、58.7~149GW範囲の風力発電容量に相当する。2017年以前に導入
され、大きなコスト差にもかかわらず、中国の国家発展改革委員会は今月、第三世代原子力
発電所の新しい最低保証系統網電気料金を設定。ロイター通信によると、広東省はTaishan事
業は1kWh当たり0.435人民元(7.26円)に設定、浙江省はSanmen事業山東省はHaiyang工場
の価格は1kWh当たり0.4203人民元(7.06円)と0.4151人民元(6.93円)に設定。それぞれ。
当時のpv magazineに寄せられた声明の中で、原子力を専門とするフランスのコンサルタント
のMycle Schneiderは、新しい固定料金は以前の原子力補助金と同じ範囲にある。 これらの原
単価は以前の原子炉よりかなり高価で、予定よりも何年も遅れ、予算を大幅に超え、驚くべ
きことで、利益得ていると想像できないと語っている。メガワット時あたり435元[RMB]─
─およそ65米ドル、58ユーロ、7,258.3円──はHinkley Point Cで合意された価格の約半分と
なる。
Sep. 10, 2018
太陽光発電と風力のコスト下落で、中国は原子力よりも再エネへ投資シフト、中国がある時
点で原子力建設の再開する可能性が高い登予測されている。最後の商業施設は2016年12月に
建設開始したが、ペースは予想を大幅に下回る。再エネは、他の地域と同じように、より大
規模となる。昨年7月1日現在、中国には41基の運転中の原子炉があり、総純容量は38ギガ
ワット。2018年版の原子力産業の現状報告では、シュナイダーは2017年に全世界で1%の原
子力発電容量の増加、太陽光発電と風力発電の容量はそれぞれ35%と17%増加した。報
告書はまた太陽光と風が最も安いグリッド接続されたエネルギー源であることを認める一方、
この報告書(上図参照)では、新原子力発電所への投資は、公的支援と核兵器国により推進
されている。
【新発見で急速充電・高性能リチウムイオン電池開発加速】
新材料で、家電製品、電気自動車などの電池性能が向上
ほんの数分で充電?! それでも大容量で動作するリチウムイオン電池が実現する?! この開
発は、家電製品、ソーラー用大規模蓄電池、電気自動車の電池性能が向上?1 最新のNature
Communications ば Rensselaer Polytechnic Institute の研究によると、数分で充電でき、大容量で動
作するリチウムイオン電池の製作に成功したことを公表。従来のリチウムイオン電池ではア
ノードはグラファイト製で、カソードはリチウムコバルト酸化物製。今回は、リチウムイオ
ン電池機能をさらに強化できるという。レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute )
の研究グループは、リチウムイオン技術の性能改良で、二硫化バナジウム(VS2)に置き換
え性能を改善───軽量化することでエネルギー密度を高くし、導電性を高くし充電速度が
早くなる。
近年、二硫化バナジウム(VS2)の不安定さ克服に注目。リチウム挿入によるパイエルス転
移(Peierls歪み)───バナジウム原子間の間隔の非対称性を引き起こし、これが崩壊の原
因となる。 このVS2フレークは、Peierls歪みがない材料であるチタンジスルフィド(TiS 2)
のナノ層コーティングでフレークを覆うことでVS2フレークを安定化させ性能改善できるこ
とを発見。TiS2コーティングはバッファ層として機能するが、VS2材料を一緒に保持し、機
械的支持。この問題が解決され、VS2-TiS2電極が高い比容量で動作するか、または単位質量
あたり多くの電荷を蓄えることを発見───バナジウムと硫黄のサイズ/重量が小さく高容
量と高エネルギー密度を実現───コンパクト電池に寄与する。充電が高速に、容量は大き
いく、酸化コバルトとは異なり、VS 2 -TiS 2材料が導電性で 電極がは妥当な容量維持できた。
大容量が重要である電気自動車、携帯用電子機器、太陽光エネルギーの蓄電の大容量化善と
充電速度の高速化に貢献。
図1 リチウムイオン電池におけるカソード材料としてのナノ層二硫化チタン被覆を有す
る二硫化バナジウムフレーク
半導体である遷移金属ジカルコゲナイドのとは異なり、二硫化バナジウムは金属性で導電性。
これはリチウムイオン電池の電極材料として有望。しかしながら、二硫化バナジウムは、サ
イクリング中の大きなパイエルス歪みのために不十分な安定性。ここでは、バナジウムジス
ルフィドフレークを厚さ約2.5 nmのジスルフィドチタン層でコンフォーマルにコーティング
することで、リチウムイオン電池の電気化学的環境で安定にできる。密度汎関数理論計算は、
二硫化チタンコーティングが、リチウム化 - 脱リチウム化プロセス中にパイエルス歪みの
影響をはるかに受けにくく、二硫化バナジウム材料を安定化できることを示す。
合成とキャラクタリゼーション
デュアルゾーン大気圧化学蒸着(APCVD)プロセス(図1a概略図)によって、カーボンナノチューブ
集電体基板(補足図2)上にVS2シートの密集したフォレストを成長させた(方法)。金属ハロゲン化物
前駆体16は金属酸化物と比較し最適成長制御と再現性を提供、CVD成長前駆体の塩化物反応物(VCl3)と
S粉末を選択。さらに、バナジウム前駆体分子からより活性な種を生成に、約5%のH2がCVD反応器内の
キャリアガスに組み込まれた。これは、VS2フレークの核形成部位密度および成長速度を高める。カーボ
ンナノチューブフィルムは、その軽量さ、高い導電性および可撓性のために、集電体基板として選択され
た。 VS2板は主にCNTフィルムの面で観察される。VS2基板とCNT基板との間の接合部(補足図3)を調
べると、VS2プレートレットがCNT集電体に埋め込まれる。これは、VS2フレークとCNT集電体基板との
間の強い界面および良好な電気的接続性を示す。
蓄電池革命もさらに進行していることがこの報告でもわかる。1千キロメートル/回も実現するかも。