Quantcast
Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

ポスト・エネルギー革命序論Ⅰ

$
0
0

   

                                                                                                   
5.公冶長  こうやちょう 
ことば ---------------------------------------------------------------------------
全28章のほとんどすべてが人物批評である。
「人に禦る(あたる)に口給をもってすれば、しばしば人に憎まる」(5)
「道行なわれず、俘(いかだ)に乗りて海に浮かばん」(7)
「回や一を聞きてもって十を知る。賜や一を聞きてもって二を知る」(9)
「われいまだその過ちを見て、内にみずから訟むる者を見ず」(27) 
---------------------------------------------------------------------------------- 
2 孔子は南容をこう評した。
「あの人物ならば、有道の世に野に埋もれることもないし、無道の世に刑罰にかかることも
ないだろ う」
そして、兄の娘を南容にめあわせた。       

〈南容〉姓は南宮、名は遥。字が子容。
〈有道〉道が認められる状態。理想が実現する可能性があるということであろう。孔子は国
の状態が有道か無道かによって身の処し方を考えるべきだとした。

子曰、里仁爲美、擇不處仁、焉得知。/子曰わく、仁(じん)に里(お)るを美(よ)しと為(な)
す。択(えら)んで仁に処(お)らずんば、焉(いずく)んぞ知なることを得ん。

Confucius said,
"It is beautiful to attach importance to benevolence. If a person chooses his
own benefit and thinks little of benevolence, he is never wise."


 

【ポストエネルギー革命序論Ⅰ】

 ● 今夜の一冊

資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、極めて稀な長期にわたるゼ
ロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。他の
先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立て
て崩れようとしている。一六世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシス
テムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」。世界経済だけ
でなく、国民国家をも解体させる大転換期に立っている。五〇〇年ぶりのこの大
転換期に日本がなすべきことは?異常な利子率の低下という「負の条件」をプラ
スに転換し、新たなシステムを構築するための画期的な水野和夫著書。

水野和夫(ミズノカズオ):1953年、愛知県生まれ。日本大学国際関係学部教授。
早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱UFJモルガン・スタンレー
証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、
内閣官房内閣審議官(国家戦略室)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当
時に掲載されていたもの)。

目次
第1章 資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ(経済成長という信仰;利
子率の低下は資本主義の死の兆候 ほか)
第2章 新興国の近代化がもたらすパラドックス(先進国の利潤率低下が新興国
に何をもたらしたのか;先進国の過剰マネーと新興国の過剰設備 ほか)
第3章 日本の未来をつくる脱成長モデル(先の見えない転換期;資本主義の矛
盾をもっとも体現する日本 ほか)
第4章 西欧の終焉(欧州危機が告げる本当の危機とは?;英米「資本」帝国と
独仏「領土」帝国 ほか) 第5章 資本主義はいかにして終わるのか(資本主
義の終焉;近代の定員一五%ルール ほか)

5月23日、星野克美(石油経済研究会)が『AI・IoT革命が電力を爆食する─
衰退経済に対抗する技術革新と企業戦略』(日経 xTECH(クロステック)で、本
著を頻用し、そのなかで、今後、2020年代にかけて焦点になりそうなテーマは多
様である。「AI」「IoT」「5G通信ネットワーク」「ブロックチェーン」といっ
た情報技術を中核として、「インダストリー4.0」「サプライチェーン4.0」「フ
ィンテック」「i-Construction」といった事業変革を促すキーワードが数多く挙
がっている。自動車分野では「電動車」「自動運転」「MaaS(モビリティ・アズ・
ア・サービス)」などがテーマだ。「Internet-connected Robot」「RPA(Robotic Pro-
cess Automation)」などロボットの活用も新たな段階が視野に入ってきていると述
べ、今後もAIやIoT、フィンテックなどをキーワードにした新旧交代の「せめぎ合
い」が、様々な分野で繰り広げられることになるとする一方、技術革新や事業革
新を支える基盤となるのが「電力消費」であることはもっと重視されるべきだと
指摘。



AI・IoT革命の先陣を争う世界的IT企業が新たな電力調達を目指す動きが早くも出始
めている。米グーグルは、2018年10月、データセンターの電力調達に関する報告書を
公開し、同社のデータセンターの電力を「100%カーボンフリー」の電源から調達する計
画を発表。グーグルは10年以上前から自ら太陽光発電設備を建設してデータセンタに
電力を供給してきたが、事業規模が拡大したため、カーボンフリー電源の多様なポート
フォリオの構築へと計画を転換した。蓄電技術や炭素固定技術のほか、マイクロリアク
ター(出力10MW規模の小型原子炉)などによって、既存の電源をバックアップすると報
じられ また、米フェイスブックも温室効果ガスを大幅削減するために、5~7年程度でマ
イクロリアクターの実用化を目指している。これを受け、多くの機関投資家が、環境・社
会・統治を重視する「ESG投資」を新たな投資基準に採用し、脱石油や再生可能エネル
ギー普及などを進めるESG優良企業へと投資先をシフトさせている。これらをふまえ、「
アントロポセン」という、大気化学者ポール・クルッツエン(ノーベル化学賞)と生物学者
ユージン・ステルマーが2000年に提唱した言葉が、オゾンホールや気候変動など人為
的な地球環境破壊が始まった「今」を、地球史を数十万年単位で区切る地質学上の新
時代と位置づける考えである。「炭素経済か脱炭素経済か」・「生存か人類絶滅か」とい
った文明次元のせめぎ合いにどう対応するのか。難題に立ち向かう究極の打開策が最
後には問われていると継承を鳴らして結ぶ。

このように人為的地球変動という環境のオンダ・エッジの下で風車と太陽光の再
生可能エネルギーの著しい進化により地下化石燃料やウラン燃料由来の発電シス
テムが生み出す電力品質及びコストはもとより、温暖化ガス排出量などの環境汚
染・環境破壊リスクを遙かに優位に立つまでになり、「エネルギー革命」の成就
を確信することとなった(『エネルギー通貨制時代』『ラスト・ワンマイル論』
を連載)。 しかしながら、実際に、”Anytime, anywhere ¥1/kWh ”を実現したわけ
ではない。さらに、目標値に漸近させ、あるいはこれを越えるべくる技術システム開
発情報分析の掲載を適時・適宜行ってくために、この程、『ポスト・エネルギー
革命序論』をはじめて掲載する。例えば前回の『エネルギー通貨制時代 97』の
次世代型マグネシウムイオン電池のごとく、リチウムイオン型と比較し、エネル
ギー密度・安全性・コスト・原料調達においても2桁ほど優位にあり、また、下
記の『量子ドット・ ペロブスカイトハイブリッド型太陽電池』のように、現行の
シリコン系及び無機半導体化合物の変換効率(20%)と比較して、高変換率・廉
価・低環境負荷(リスク)が2桁程度優位にあり、この2分野で実現すれば、”Anytime
, anywhere ¥1/kWh以下 ”を現実できるのである。「さらば貸せに燃料、さら
ば、原発」と。


【エネルギー通貨制時代 98】

 ”Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era”

 

  May 22, 2019

❏ 高性能太陽電池事業篇:量子ドットは太陽熱利用し、
ペロブスカイト結晶の安定性を高める

5月22日、トロント大学の研究グループは、次世代太陽光発電に2つの新しい
技術を組み合わせることで相互補完し安定させていることを突き止める。その結
果、このハイブリッド材料により発電コストの大幅削減を可能にする。
今日、ほとんどの太陽電池は高純度シリコンで生産されているがコスト高に難が
あり近年、製造コストは規模経済により著しく低下しているが、それにもかかわ
らず、その効率に限界がある。Ted Sargent教授の研究グループは2つの技術──
ペロブスカイト結晶と量子ドット───で溶液処理プロセスで低コストの柔軟な
プラスチックに印刷できる「ソーラーインク」で製造し、さらに効率を高めるシ
リコン太陽電池の前または後に組み合わせて製造する。ところで、ペロブスカイ
トと量子ドットの双方は安定性に難があり、室温では、いくつかの種類のペロブ
スカイトの3次元結晶構造を量子ドットで薄い受光層被覆することで太陽光を完
全吸収する───量子ドットが相互吸着することを防止することでそれを可能と
する。

しかし、100℃超の温度で受光層が破壊され、量子ドットが凝集し集光できなくな
る。この2つの材料が同一結晶構造を共有する場合、2つの材料が互いに安定化
することを発見する



まず、2種類のハイブリッド材料を作製→1つは主に体積で約15%のペロブス
カイトを持つ量子ドット。もう1つは主に体積で15%未満の量子ドットを持つ
ペロブスカイトで、例えば発光ダイオード(LED)の電光変換させる。ペロブス
カイトの豊富な材料が周囲条件下(25℃、湿度30%)で6ヶ月間安定であり
同じペロブスカイトだけで構成された材料よりも約10倍長いことを示す。量子
ドット材料は、100℃に加熱したとき、ナノ粒子の凝集は、それらがペロブス
カイトで安定化されていない場合よりも5倍低いものであったという。追試検証
の後その効果が確認できれば

 

離陸の準備

ソーラーパークのための自己消費とギガワットオークションのブームは、フラン
スの歴史的に圧倒的な太陽光発電市場に開発者を引き付けています。 ヨーロッ
パの騒々しい巨人はその重さの下で長い間打ち抜きました、しかし、再生可能な
改革は国が赤テープを切って、そしてその広大な太陽の可能性を開拓するのを助
けています。

4GWのプロジェクトと20GW以上のオークションが今後10年間で予定されている
ため、フランスの太陽光発電市場はヨーロッパのソーラールネッサンスにおける
ヘビー級として急速に浮上しています。
「その規模、成長、および規制の枠組みのため、フランスはヨーロッパで最も魅
力的な市場の1つです」とドイツの電力会社EnBWのフランス子会社の責任者は
親会社はフランスでの市場活動を広げ、先月、フランスの開発者で風力発電と太
陽光発電の運営会社の所有者に拘束力のある提出。フランスは太陽光発電ではヨ
ーロッパの後発国、その年間容量増加が1ギガワットを超えることはなかった。

政府は2010年に突然その過去の固定価格買取制度を縮小。フランスの環境エネル
ギー機関(ADEME)の関係者は、フランスの太陽光発電市場が本格的に離陸す
る。2019年1月に、政府は2023年までに20.6 GW、2028年までに44.5 GWの太陽
エネルギー目標を発表。 "これは非常に野心的である。"フランスの目標は、数
ギガワットのオークションと、最大30 MWの屋上および地上設置プロジェクトに
対する金銭的インセンティブの両方を法的に保証する多年エネルギープログラム
(PPE)によって支えられている。これらの目的はフランスを気候行動のリーダ
ーとして位置づけるという長年確立された野心を反映する。方針は新しいもので
はない。

PPEルネッサンス

フランスの再生可能エネルギー目標の拡大は、いくつかの理由で顕著です。これ
は、太陽光発電に対する金銭的インセンティブを縮小するというヨーロッパ、ア
メリカ、およびアジアの政府間の傾向に対抗するもの。オークションはまた、申
請者に彼らのプロジェクトで展開されたモジュールの二酸化炭素排出量を評価す
ることを要求することで論議を呼ぶ。理想的に望んでいることは、オークション
での評価が、モジュールの、その全ライフサイクルにわたる太陽光発電設備の二
酸化炭素排出量以外の環境影響に徐々に拡大すると担当官は話している。より広
範な環境影響評価が持続可能な開発を促進する政策決定者の間で国際的な注目を
集める例として、彼女は新たなエコデザイン法およびエコラベルを指摘。フラン
スのPPEオークションの最初の4ラウンドはこれまでのところ非常に成功してい
ることが証明されている。フランスの大手太陽エネルギー産業協会、ENERPLAN
は、建設許可取得の遅れが、毎年フランス市場に届く地上設置型PVアレイ設置の
流れを厳しく制限。2018年には、900 MW未満の太陽光発電を設置すると担当者が
話しているが、2017年以来、当局は毎年2ギガワット以上の太陽光発電プロジェク
トを承認。

グリッドの拡張、都市計画、生物多様性、水資源、さらには建築現場の考古学的
価値さえも含めた問題に関するフランスの事務処理は、通常、プロジェクト設計
とグリッド接続の間隔を2年、場合によってはそれ以上に延長する。また、プロ
ジェクトの選択と建設の間には当然の遅れがあるが、行政手続は明らかに単純化
され加速されるだろうとフランスソーラーマーケッ トリーダーのEngie Greenソ
ーラー社が話す。フランス政府は、意欲的な再生可能エネルギー目標を設定し、
それらの達成に必要な機械を調整していると話す。EPPの目標を達成には、毎年
複数のギガワット級太陽光発電を設置する必要があると指摘し、賭け金は高い」
と述べている。これには、フランスのオークションで優勝したプロジェクトが確
実に完成する。

雪崩の管理

2018年に、フランスのエコロジー・ソリダリ移行省は、ソーラープロジェクトを
オンラインにする際の管理上の障害に取り組むためのワーキンググループを立ち
上る。このグループは、ENERPLANのものも含め、バリューチェーン全体からの
代表者を集め、メンバーがすでに明確な期限と外部支援から恩恵を受けるステッ
プの特定を援助しているという。フランス連峰許可機関局(FNCCR)のGuillaume
Perrinは、フランス全土の地方自治体からの公共サービスプロバイダーである。ワ
ーキンググループが太陽光発電システムを系統に接続する際の停滞回避避ける行
動をとっていると言う。

また、フランスの配電システム事業者と共同で、太陽光発電設備の接続にかかる
2年の期限を修正した新しいサンプル契約を作成したろ宣言。この期間が過ぎる
と、グリッド事業者は罰金を科せられ、地方自治体は接続作業の一部を引き継ぐ
ことができ、これらの交渉参加する幅広いプレーヤーがエネルギー転換にメディ
アの注目を集め、海外市場を悩ませるグリッド接続は1つの目的は、閣僚作業部
会はより広視野を展望し、屋上太陽光発電システムを使いエネルギー消費者の自
己消費の管理規則を進歩させている。それは多くの事業の鍵を握る重要セグメン
トでもある。

屋上再稼働

フランスの電力会社によると、屋上システムはネットワークに接続されているPV
容量の約半分を占める。いくつかのシステムは、2006年から2010年の間にフラン
ス政府によって提供された不当な固定価格買取制度の遺産だが、2016年のPPEが
新世代の自己消費インセンティブを導入して以来、ほとんどがオンラインになっ
ている。In Sun We Trustの創設者は、これまでのところ、2万の自家消費設備が全
国の建物に設置されてるとし、今年はその数字が50%増加と予測。フランスの
伝送システム事業者であるRTEは、2026年までに接続されるフランスの125万人
の自己消費者を頼りとし、フランスで太陽光発電補助金がどのように構成されて
いるかについては十分な理由がありますが、選択肢が非常に多く複雑であるため、
非専門家を困惑させる。

同Webサイトでは、住宅所有者が政府の優遇措置やその他の実用的な障害を乗り
越えて屋根にソーラーパネルを取り付けるためのユーザーフレンドリーなインタ
ーフェースを提供。透明性を提供することで、Callegariは信頼を回復し、太陽
光発電の投資機会に対する国民の認識を高めたいと考えている。これは、設置者
とサプライヤの展開と機会を拡大することができるサービス。今日では、フラン
スのほとんどすべての建物が太陽光でお金を節約でていると言う。新興市場でよ
く見られる悪循環を指摘。そこでは、控えめな量で設置者がシステムコストを引
き上げ、システムコストが高くなるとインストール数が制限される。今日、フラ
ンスの太陽光発電市場は、そのメカニズムを逆転させてコストを削減し、設置数
を増やすという好循環を生み出すためのクリティカルマスを構築中と話す。



❏ 1万台の蓄電池を秒単位で充放電実現

5月22日、関西電力、エリーパワー、三社電機製作所の3社は、需要家が保有
する約1万台もの蓄電池の充放電を、遠隔から秒単位で一括制御することに成功
したことを公表。関西電力がNECと構築した蓄電池を一括制御するための蓄電池群
監視システム「K-LIBRA」と、エリーパワーの開発した家庭用蓄電池、および三
社電機の開発した産業用蓄電池を連携させ、システムからの指令に対する蓄電池
の応答性能を検証。その結果、中央給電指令所からの出力制御指令を模擬的に受
信してから約2秒で、実機の蓄電池2台と模擬の蓄電池9998台に対して制御指令を
送信できることを確認した。また、実機の家庭用蓄電池と産業用蓄電池が、秒単
位の周期の短い負荷変動に応答できることも確認。

また、NECの蓄電池群制御システムは、独自の階層協調制御方式・仮想統合制御
技術から構成される。今回の実証実験では、1万台規模における秒単位での一括
制御のほか、1台の蓄電池で電力系統の安定化に寄与する周波数制御と需要家蓄
電池本来の利便性であるエネルギー管理やBCP(事業継続計画)対策などを両立
する同時マルチユースも実証した。従来は、時間帯ごとにVPP(仮想発電所)サ
ービスとエネルギー管理サービスを分ける必要があるため、定格出力に対して片
方のサービスが占有しているものの、未利用の領域が存在していた。同時マルチ
ユースでは、両方のサービスを同時に実現するため、定格出力のすべての領域を
有効活用できる。


出力制限をゼロ化技術じきに実現してしまいそうですね。

● 夜の一曲

『ブエノスアイレスの春』 

Piazzolla - The Four Seasons: Spring (Mate Bekavac)

 ● 今夜の一枚

近代化するイタリア田園建築───太陽光発電スマートホーム

   

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

Trending Articles