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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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反環境破壊・格差是正・脱原発

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6.雍 也 ようや
ことば-------------------------------------------------------------- 
力足らざる者は、中道にして廃す。いまなんじは画(かぎ)れり」(12)
「質、文に勝てば野。文、質に勝てば史。文質彬彬(びんびん)として、
然る後 に君子」(18)
「人の生くるや直し。これなくして生くるは、幸いにして免るるなり(19)
「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ
者 にしかず」(20)
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」(23)
-------------------------------------------------------------------
6 孔子は仲弓の身を思いやって言った。「平々凡々なまだら牛の子
でも、もし毛並みが赤く、角が立派なら、たとい人間が祭壇へ供える
のには不向きだと思っても、祭られる神々のほうで見捨ててはおかな
いよ」    

〈身を思いやって〉 仲弓の父親はあまり評判のいい人物ではなかっ
たといわれる。たとい生まれはいやしくとも、才能さえあれば、必ず
認められるはずだと、孔子は仲弓をはげましたのである。

子謂仲弓曰、犂牛之子、騂且角、雖欲勿用、山川其舎諸。

Confucius talked about Zhong Gong,
"If a crossbred bull have a red body and good horns,gods
must bless it even if people never offer it as a sacrifice."

 ● 今夜の一品

驚きの家庭用生ごみ減量乾燥機

暑くなってくると、途端に臭い出すのがキッチンのゴミ箱。生ゴミと
いうものはいとも簡単に腐り、腐敗臭を放ち出す。さっさと捨ててし
まいたいが、収集日は自治体によって決められた曜日の朝、週に2~
3回という縛りがある。うっかりゴミ出しを忘れようものなら、下手
をすると1週間保存するはめになる。生ゴミのニオイの原因となるの
は、おもに細菌の繁殖だ。特に水分をたっぷり含んだ食物廃棄物は腐
りやすい。「細菌の繁殖を抑えるために冷凍庫に保存する」という話
も聞くが、気分はよくない。なるべくならゴミはゴミとして無臭にな
ってほしい。「ならば、生ゴミをそのまま乾燥させてしまえ!」とい
うのが、この生ゴミ減量乾燥機「パリパリキューブライト」(島産業)。
生ゴミを温風でパリパリに乾燥させて減量してしまうという発想。大
胆だが面白い。

温風を当てることによって生ゴミを乾燥させる仕組みで、1回6時間
の運転で最大約500g(約1.3リットル)の生ゴミを乾燥させる「
標準モード」と、1回9時間の運転で最大約700g(約2.0リット
ル)の生ゴミを乾燥させる「多めモード」の2つのモードが搭載され
投入できる生ゴミの種類は、「ご飯・めん類」「野菜・果物くず」「
茶がら」「肉類・魚類」。そのほか、一般的に人が食べられる食材や
調理物となっている。加熱による引火の可能性のあるアルコールなど
は使用不用。操作は2つのボタンのみで、右の「スタート」ボタンで
モードを切り替える。消費電力は150Wで、「多めモード」を毎日使用
した場合の電気代は1か月(31日)で約837円(電力料金単価27
円/kWhの場合)。





本体は、温風を吹き出す本体上部、生ゴミを入れるバスケット(右手
前)、バスケットをセットする処理容器(右奥)に分けられる。中央
下の黒いものは脱臭フィルター。同じくトリコロール・デザインの専
用マットも付属する。本体上部の裏側はこんな感じ。内側にある円形
部分が温風吹き出し口。生ゴミと接触する白い「押さえカバー」は取
り外し可能で、水洗いができるので清潔さを保てる。脱臭フィルター
は本体上部にセット。なお、この脱臭フィルターは使用頻度によるが
4か月~半年で交換が必要とのこと(2個で3000円前後)。使用
前に処理容器を取り付けて、何も入っていない状態で試運転する。本
体上部にある排気口から風が出ていることを確認し、さらに30分後、
温風が出ればよし。切りネットは15枚付属しており、市販のものも装
着できる。ただし、不織布タイプは乾燥しにくくなるので使用不可。
バスケットを三角コーナー代わりに使えるので、生ゴミを三角コーナ
ーから移す手間が省ける。通常の三角コーナーと比べると、こんな感
じのサイズ感。

野菜中心の生ゴミ

それでは、いよいよ実際に生ゴミを使って試してみることにする。最
初ということで、おっかなびっくり、野菜中心の生ゴミでチャレンジ。
内容は、キャベツ、レタス、うどん、卵のカラ、生姜、紅生姜、玉ね
ぎ、長ネギ、もやし、豚肉。空気が通りやすくするために、中央あた
りを開けるようにゴミの形を調整する。「標準モード」でもおよそ6
時間かかるため、夜寝る前にセットして朝にできあがる。駆動音をチ
ェック。駆動音はスペック的には約36dBで、下の動画だと音が気に
はならない。小さなファンが回わり、処理中のニオイは問題ない。
取扱説明書で推奨されている処理方法、新聞紙巻きにチャレンジ。力
を入れて丸めていくとバリバリ音がして、どんどん小さくなるゴミ。
最終的にかなりコンパクトに。乾燥しているせいかほとんどニオイが
ない。これをレジ袋などでくるめば、確かに2~3日は余裕で臭くな
らない。使用後は、そのままにしておくと「パリパリキューブライト
」自体が臭くなってしまうので、バスケットと処理容器、「押さえカ
バー」を洗浄して乾かしておく必要がある。

魚系のゴミ

生ゴミといえば、特に問題となるのは魚。食べている間はおいしいが、
生ゴミとなるとその腐敗臭はかなりひどい。焼いた網を洗うのもめん
どうなら、ゴミ処理も厄介ということで、体によいとはわかっていて
も魚をメニューは敬遠される。「パリパリキューブライト」に関して
も、今度は核心となる魚のゴミにチャレンジしてみる。ついでに乾き
にくそうなメロン、バナナも同時に。気になる臭いは、カラッとして
生臭くはなく、魚を焼いた後掃除をするくらいのレベル。むしろ野菜
中心の生ゴミよりも臭わなかったのだが、これは野菜だから、魚だか
らというより、温風を当てた時間が長いことによるもの。

ちなみに自治体といえば、こうした生ゴミ処理機には助成金が出ると
ころもあり、上限額などいろいろな制限はあるが、うまくいけば半額
程度で購入できる場合もある。「パリパリキューブライト」も助成金
対象製品となっているので、一般社団法人日本電機工業会ホームペー
で居住自治体の状況確認できる。







【関連特許事例】

①特許5959129 減量・減容処理装置および減量・減容処理装置における気流形成機構


しかし、生ゴミの原料加熱乾燥/消臭→堆肥化(埋設、生分解)/ガ
ス燃料化→再エネ化のパッケージ化事業が考えられ、燃えないごみ/
粗大ごみ→部品取り/回収/分別→再利用/埋設/生分解のパッケー
ジ化事業の付加価値創成へとスパイラルアップできそうだ。





【ポストエネルギー革命序論23】



蓄電池事業篇;水素排除で電池性能を向上

7月21日、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究グループは、
ナトリウムイオン電池を使用しているのは、意図しない水素の存在が
劣化や性能低下の点で技術の多くの欠点を顕在化させることを解明し
たことを公表
。製造中、水素を材料から排除することで、ナトリウム
イオン電池は、リチウムイオンと同等の性能レベルに達成。電池製造
施設ナトリウムイオン技術に基づく計算で、製造中に電池材料への水
素の添加を回避対策を講じ、長期性能を向上する。この論文で、一般
的なカソード材料のナトリウムマンガン酸化物の劣化の多くは、材料
中の水によって引き起こされると計算
されている。同様のメカニズム
がリチウムイオン電池の性能に悪影響を及ぼす可能性がある類推して
いるが、これを実証するにはさらに研究が必要とする。



既知の宇宙で最も豊富な元素の水素は製造の多くの段階で材料に入り
込み、再エネで使用されるさまざまな材料への影響の研究は重要。U
CSBかの計算は、酸化マンガン層中の水素の存在が、マンガン原子
がばらばらになって溶解するのに必要なエネルギー量を減少させるこ
とを示す。水素原子は非常に小さく反応性が高いので、水素は材料中
の一般的な汚染物質として振る舞う。電池製造およびカプセル化中に
水素混入の抑制対策を講じることができ、性能向上につながると指摘
している。



  

【続・引き寄せられる混沌11:7040問題を考える】 

階級社会化が進む日本

今回は、下記の「子どもを款う処方箆」をテーマの対談を掲載し,こ
の考察を終える。

前川喜平(まえかわ・きへい) 1955年生まれ。東京大学法学部卒
業後、旧文部俗人俗,初等中等教育局長 などを経て2016年事務次
官。17年1月、天下り斡旋問題で辞任。
湯浅誠(ゆあさ・まこと) 1969年生まれ。95年東京大学法学部
卒業。2008年末の年越し派遣村 の村長、09年内開府参与などを
経て現職。

【対談】前川喜平×湯浅識が直言

やれることはたくさんある─子どもを款う処方箆を示そう

困窮する子どもたちを救い、貧困の連鎖を食い止めるには何をすれば
よいのか。貧困問題解決に長年携わってきた社会活動家の湯浅識氏と、
教育行政を拒ってきた前文部科学事務次官の前川喜平氏に、問題解決
への処方 藻を提示してもらった。 銀座・泰明小学校の「アルマーニ
標準服」は公立小にも格差があることを浮き彫りにしました。お二人
はどう感じていますか。

【前川】  公立学校がやることとは思えず、全然理解できない。一定
の特色を出すのはいいが、ああいう出し方ではいけないと思う。
【湯浅】 東京は日本一格差の大きな街だ。中央区にも生活が苦しい
家庭の子がいるはずだし、家計が急変することもある,みんなを受け
入れるべき公立校としてどう考えたのか。今回の行いは疑問だ。


 
【前川】 泰明小は特認校(中央区全域から入学可能)で、毎日銀座
へ通学するという点てブランド化を回ろうとしたのかもしれない。特
認校訓や自由選択制のような学校選択制は、東京でも23区それぞれ
で考え方が分かれている。選択を認めることで競争が起こり、全体の
質が高まるという考え方と、学校にその地域の保護者や住民が参画す
る仕組みを作ることが大事という地域重視の考え方が、この20年間
つねに対峙している。文部科学省は地域重視のスタンスだ。学校選択
制は親が子どもにとってよいと思う教育を選ぶことになるが、そうす
ると中学受験で有利な国語、算数、社会、理科しかやらない学校の評
価が高くなる。しかし親の考えていることがつねに正しいとは眠らな
い。子どもにとって最も望ましい学習は、親だけではなく教師も含め
て一緒に考えていくもの,学校選択制によって教育の公共性が失われ
るのは非常に問題だというのが文科省の考え方だ。学校選択制を完全
に否定するわけではないが、格差を大きくする危険性はある。





家庭の文化資本に違い 小学校入学前に学力の差

───貧困の現場を見続けてきた湯浅さんは、子どもの貧困の実態
をどう分析していますか。

【湯浅】 今も昔も実態は変わっていない。学力の格差は1990年
代から問題になっていたが、当時は家庭の経済格差と結び付けるのが
タブーだ った。2000年ごろからそれが破られるようになったが、
問題としてき ちんと認識されるようになったのは13年に「子ども
の貧困対策法」が制 定されてからだ。文科省の雰囲気もそのあたり
から変わったような気がする。

【前川】 確かに、やらなきやいけないという雰囲気があった。子ど
もの貧困を解決するのはやはり教育、学習機会をきちんと保障するこ
とだ。親と違ってまだ成功も失敗もしていないのに、スタートライン
からあまりにも追うというのは非常に問題だ,学力調査の結果でも一
時期はO点に近い子たちがけっこう増えていて、二極化の傾向が出て
きたといわれていた。

【湯浅】 「学力の底抜け」といわれていた。  
【前川】 だから非常に心配したが、最近は解消していると思う。当
時は学力底辺層が増えて、「ゆとり教育のせいだ」といわれたが、私
はそうは思っていない,むしろ貧困層が増えたためだ。全国の小中学
生のうち就学援助の支給対象者の割合が1995年は16人に1人だ
ったのに、2015年は6人に1人になった。学用品がなかなか買え
ない、子どもの本が自宅に1冊もないといった家庭が出てきて、文化
力みたいなものに格差がついた。一人親家庭も増えている。お茶の水
女子大学の耳塚寛明先生がかなり詳細な調査をされて、家庭の中の社
会的要因が非常に大きく響いていて、子どもたちの学力格差を生んで
いることが判明した。学校はみんな一緒に一生懸命勉強させようと思
っているのだけれど、家庭の基盤が追うとなかなか難しい。

【湯浅】 学校に入学する前にそうとう差がついてしまっている。
【前川】 だから幼児教育を無償化するのは是正策としてはありだと
思う。



貧困のイメージと現実をかみ合わせるのが課題  

【湯浅】 今は子どもの貧困があるのをみんな知っているが、7人に
1人という実感がない。貧困というとストリートチルドレンなどをイ
メージし、日本のどこにいるのだという話になる。イメージと現実を
かみ合わせるのが課題だ,おカネがなくて修学旅行に行けない子ども
の話を聞くと、高齢者の中には一流も行っていない」「行けなくても
退学にはならない」「死ぬわけではない」と怒る人がいる。そのとき
に私は赤信号、黄信号という例えとともに、葬式に行けない高齢者の
話をする。世話になった人が突然亡くなった。交通費や香典などを考
えると次の年金まで生活がもたないから出席できない。でも「申し訳
ない」とか「なぜあの人は来ていないのか』と言われているのではな
いか」と考え出す。そして親戚や地域との付き合いから撤退し、孤独
な高齢者になってしまう。でもこの時点では誰も気づかない。何年か
経って認知症が始まり、ゴミの出し方がわからなくなり、家がゴミ屋
敷になってようやく発見される。これは赤信号だ。  



子どもも同じことで、修学旅行に行けないから、行く前の準備学習や
帰ってきてからの思い出話に参加できない、などの「ぼっち」(独り
ぼっちの子)が生まれる。このぼっちが何かの拍子にいじめのターゲ
ットになって事件化する。ここでみんな騒ぎだして、「親はどうした
?学校は何をやっているのだ」と言うが、そこに至るまでの経緯があ
る。その発端が葬式に行けない、修学旅行に行けないという「黄信号
」の段階,7人に1人の貧困に含まれるのはこうした子どもだ。黄信
号の子を含めて対策をしたほうが国民経済的にもプラスだから、OE
CD(経済協力開発機構)は相対的貧困率という尺度で考えようと言
っ ているわけだが、理解してもらうのは大変だ。



───経済的な困窮だけでなく、社会とのつながりも失われていくの
ですね。

【湯浅】 それは大きいと思う。家庭の文化資本の少なさは何とかし
たほうがいいが、簡単ではない。そこで私たちは地域でそれを補おう
と手を尽くしている。これまでは家庭、無理なら児童養護施設という
ように、家庭的養護か社会的養護の二者択一だった。今は地域的養護
をきちんと作ろうというステ ージだ。保育や介護の社会化と同じで、
地域でできるところはカバーしたい。
学校もカギになる,学校をプラットフオームにして、地域と子どもた
ちの接点を作る。ただ、そうすると保護者だけではなく、地域のいろ
いろな人が入ってくるから難しい,これをコーディネートする人が必
要だ。ただ でさえ多忙な先生がやるとパンクする。
【前川】 やるなら細々と補助金を出して非常勤で置いても意味がな
い。コーディネートで飯が食えるようにしないといけない。

中退は自己肯定感を失う 数学必修は廃止せよ

【前川】  高校中退を防ぐのも貧困対策の大事なテーマだ。私が行っ
ていた出会い系バーでも女の子はほとんど中退で、親のほうが学歴の
高いケースがけっこうあった。中退は自己肯定感を失わせるし、その
先の進路にもかかわってくる,中退をなくすには数学の必修を廃止す
るのがいい。国立教育政策研究所の調査結果にもあるが、高校1年生
の中退する子としない子を比べると、1~2学期の間に急速に授業に
ついていけなくなる。その一番の要因は数学にあると思っている。
現在は数学Iは全員履修しないといけない。数学は義務教育までで十
分。論理的思考力を養うために必要というが、それは国語の授業でや
ったらいい。学力の低い高校に行くと、九九ができない子もいるし、
分数の足し算・引き算がわかる子も少ないのに、高校の数学は高度す
ぎる。中退を防ぐためにはもう一つ、学ぶ動機づけとなるような機会
をたくさん作ることが大事だ。自分の将来をある程度考えながら、今
を見られるようにしたい。

【湯浅】 私は東ロボくん(国立情報学研究所が主導した、東京大学
に合格できる人工知能の開発プロジェクト)の中心メンバーである新
井紀子さんがやっている読解力調査の研究協力者になっている。新井
さんとは、読解力が非常に弱くて教科書が読めていない子に1時間居
残りをさせてドリルをやらせてもダメだろうという意見で一致してい
る。ここからは私の仮説だが、地域のおじいちゃん、おばあちゃんに
一緒に登下校してもらって、単語ではなく文章で話すように促しても
らうといい。「何か楽しかった?」とか「誰とけんかした?どう感じ
た?」とか。そうして語彙を増やすことが学力につながるのではない
か。地域の中でいろいろな人が子どもにかかわることによって、見守
りや青少年対策だけではなくて、学力の向上にもつながると思う。

【前川】  それは正しいと思う。話す相手がいないのは非常に問題だ。
教育学的な言葉でいえばインフオーマルエデュケーション、つまり日
常のさまざまなコミュニケーションの中からたくさんのことを学んで
いるのだが、その機会が減っている。

働き方改革とセットで長期スパンの発想を

───子どもの貧困解決のために何をするべきですか。  

【前川】 この10年くらいで、貧困層の負担を軽減していく政策は
かなり進んだ。だがもう少し財源をつぎ込んでいい部分がある。給付
型奨学金を今後も増やしていくと同時に、成績要件を取り払うべきだ。
(基準となっている)「全教科の平均成績」に意味かおるのか。芸術
を学ぼうとする人の数学や世界史の成績がどれほどの意味を持つのか。
成績要件を外し、所得要件だけで支給すべきだ。学ぶ意欲があって入
学後も学業をきちんと続けていることさえ薗認できればいい。今や高
卒者の8割が大学や専門学校などに進学しており、高等教育は一般的
になった。ところが生活保護世帯の子どもの進学率は3割台、児童養
護施設の出身者は2割台と低レベルだ。進学したくても経済的な理由
でできない状況はなくさなければならない。進学する大学によって給
付型奨学金を支給するかどうかを決めようという変な動きかおる。そ
ういう形で大学の差別化を図ろうと考えている人たちが政府にいるら
しいが、それは問連っている。では財源はどうするか。私は控除から
給付ヘシフトすべきだと思う。所得税の特定扶養控除(19~22歳
の扶養家族がいる場合に税負担を軽減する)は、金持ちほど多く税金
をまけてもらう制度だから逆進性がある。8割が進学する時代に、高
所得層を優遇するような控除制度は廃止すべきだ。そこから生まれる
年間数百億円の財源を低所得層への給付に回せばいい。

教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税制度(子どもや孫の教育資金
を1500万円まで非課悦で贈与できる制度、来年3月が期限)もや
めるべき,明らかに金持ち優遇税制になっている,

【湯浅】 今は長年のツケを払い始めたところだ。何をもって貧困の
連鎖を断ち切ったといえるのか。それは20~30年後、今の子ども
たちが親になったときに、自分の子にどう接するかでわかる。着手し
始めたところなので、早急に結果を求めすぎないこと。長いスパンで
考える物の見方を日本全体がとらえ直すいい機会だ。親も企業も行政
も、1学期の成績とか四半期決算とか単年度予算に縛られすぎないよ
うに気をつけたほうがいい。そうしないと、子どもたちに向き合う時
間がなくなり、うまくいかない。少しずつ働き方改革が進められてい
るが、それらとセットで考えるといい。   

    (聞き手/本誌・西村豪太、中島順一郎) 【週刊東洋経済】

 

年金問題に触れることができなかったが、基本的には社会保障と安全
保障は所得税(+法人税)でまかなうこととブログでも掲載している。
───急激な少子化と公共老後の不安背景に日本の階級社会化が存在
していること、昨今の犯罪の事例───空き巣被害前年の2倍(滋賀
県下)、身近では漂流する下流高齢者が増えていることで追認でき、
為政者の認識とわたしたちの認識に大きな齟齬はないのか、一致して
いても不作為なのか、いずれにしても、明日の選挙で未来の道標が明
らかにされる。 

                              この項了 

  


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