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ウイルス共生描論Ⅵ

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12 顔 淵 がんえん
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内に省みて疾しからずんば、それ何をか憂え何をか懼れん」(4)
「君子敬して失うなく、人と恭しくして礼あらば、四海の内みな兄
弟なり」(5)「百姓足らば、君たれとともにか足らがらん。百姓
足らずば、君たれととも君、君たり、臣、臣たり、父、父たり、子、
子たり」(11)「君子の徳は風なり。小人の徳は草なり。草これに
風を尚うれば必ず催す」(19)
>------------------------------------------------------------
14.子張が政治のやり方をたずねたところ、孔子はこう答えた。
「投げやりな仕事をしてはいけない。いつも誠実さを失わないこと
だよ」

子張問政、子曰、居之無倦、行之以忠。

Zi Zhang asked about politics. Confucius replied, "If you ta-
ke part in politics, you must concentrate on your duty tirel-
essly. You must govern the people faithfully."


hCoV-19のゲノム疫学



✔インフル薬「アビガン」、治験と量産開始

28日、政府は首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスに感染
した患者に対し、臨床研究(観察研究)として使い始めている新型
インフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名ファビピラビル)につ
いて、薬事承認を目指す考えを示した。「正式に承認するに当たっ
て必要となる治験プロセスも開始する考えだ」と述べた。アビガン
は新型インフルエンザ治療薬として備蓄されており、中国で新型コ
ロナウイルスの治療効果が確認された報告が提出され。安倍首相は
「世界の多くの国から関心が寄せられている」として、薬の量産を
開始する表明。ただ、アビガンの妊婦に服用する胎児への副作用が
指摘され新型インフルエンザ薬としても、①従来の治療薬では効果
がない、あるいは②不十分なときに限って使用を認める。また、膵
炎(すいえん)の治療薬「フサン」(一般名ナファモスタットメシ
ル酸塩)についても、観察研究として、新型コロナウイルスに感染
した患者に対し、事前に同意を得たうえで使い始める考えも表明し
ている。


✔新型コロナのmRNAワクチの第1相試験に初参加
3月16日、米国のモデルナ社は、新型コロナに対するmRNAワクチ
ン(mRNA-1273)のNIH主導の第1相試験に最初に初参加する。読者
は、メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とワクチンを先駆的に開発し、
患者のための新世代の形質転換薬を創出する臨床段階のバイオテク
ノロジー企業。新型コロナ(SARS-CoV-2)に対する当社のmRNAワク
チン(mRNA-1273)の第1相試験で投与。この第1相試験は、国立
衛生研究所(NIH)が独自のInvestigational New Drug(IND)アプ
リケーションの下で実施している。mRNA-1273は、SARS-CoV-2に対す
るmRNAワクチンであり、米国立アレルギー研究所のワクチン研究セ
ンタ(VRC)の研究者と協力しモデルナを選択、スパイク(S)タン
パク質の融合前安定化型をコードする。NIHの一部である感染症(N
IAID)。最初の臨床バッチの製造は、疫病対策革新のための連合(
CEPI)から資金提供され。第1相試験では、28日間の間隔をあけ
2用量のワクチン接種スケジュールで投与された3つの用量レベル
のmRNA-1273(25、100、250μg)の安全性と免疫原性を評価。合計
45人の健康な成人が研究に登録される。参加者は、2回目のワク
チン接種後12か月間追跡。主な目的は、mRNA-1273の2回接種スケ
ジュールの安全性と反応性を評価する。第2の目的は、SARS-CoV-2
Sタンパク質に対する免疫原性を評価する。2020年1月11日、中国
当局は新規コロナウイルスの遺伝子配列を共有。1月13日、VRCと
Modernaの感染症研究チームは、SARS-CoV-2ワクチンのシーケンス
を確定し、Modernaは臨床製造に向けて動員。最初の臨床バッチは、
2月7日に完了し、分析テストを受けた。同24日にモデルナから
出荷され、シーケンスの選択から42日後に同社の製造施設からNI
Hに配送された。

⛨ コロナウイルスは、中東呼吸器症候群(MERS-CoV)や重症急性
呼吸器症候群(SARS-CoV)など、呼吸器疾患を引き起こす可能性の
あるウイルスのファミリーです。コロナウイルスは動物と人の間で
伝染し、以前はヒトで同定されていなかった株に進化する可能性が
ある。1月7日、中国の湖北省武漢で肺炎の症例の原因として新規
コロナ(SARS-CoV-2)が特定、増加する国で追加の症例が発見れた。





人の命を奪う新型インフルエンザの正体は何か。ウイルスの仕組み
からその対処法まですべて解き明かす現代のパンデミック(世界的
大流行)を起こすインフルエンザウイルスや局地的な感染爆発を起
こすエボラウイルスやデングウイルス。謎の多いウイルス感染症に
人類はどう立ち向かえばよいか。オールカラーでウイルスの特徴や
感染のしくみをわかりやすく図解し、感染対策を医療と社会体制の
両面から示した、ウイルス対策本の決定版。ロベルト・コッホ賞を
受賞した世界的ウイルス学者の河岡義裕先生とインフルエンザ研究
で活躍の今井正樹氏が監修。




感染症の巣窟になりうる中国
地上最強の地位に上り詰めた人類にとって、感染症の原因である微
生物は、ほぼ唯一の天敵。医学や公衆衛生の発達した現代において
も、日本では毎冬インフルエンザが大流行し、世界ではエボラ出血
熱やデング熱が人間の生命を脅かしている。人が病気と必死に闘う
ように、彼らもまた薬剤に対する耐性を獲得し、強い毒性を持つな
ど進化を遂げてきたのだ。40億年の地球環境史の視点から、人類
と対峙し続ける感染症の正体を探る(上図書籍概説より)。

著者の石弘之氏は1940年生まれ。東京大学を卒業後に朝日新聞で科
学部や外報部の記者、アフリカやアメリカの特派員を経て、国連環
境計画(UNEP=本部ナイロビ)上級顧問や東京大学大学院教授、ザンビ
ア特命全権大使、北海道大学大学院教授、東京農業大学教授を歴任。
この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事(ブダペス
ト)などを兼務し、国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、 毎日出
版文化賞を受賞。異色のジャーナリストと表されている。また、彼
の身体は「傷」だらけ----既往歴はマラリア4回、コレラ、デング
熱、アメーバ赤痢、リーシマニア症など多数。高熱を出してジャン
グルのテントで横たわったまま意識不明が続いた----体験をもつ。
本書はそうした多彩な活動歴や、自身の罹患体験などが凝縮されて
いる。序章で「エボラ出血熱とデング熱――突発的流行の衝撃」を
扱い、第一部で「20万年の地球環境史と感染症」、第二部で「人類
と共存するウイルスと細菌」、第三部で「日本列島史と感染症の現
状」、終章で「今後、感染症との激戦が予想される地域は?」との
構成からなる。終章では、①中国は歴史的にパンデミックの震源地。
過去3回のペストの世界的流行も、新型インフルエンザも、遺伝子
の分析から中国が起源とみられる。② 13億4000万人を超える人口
が、経済力の向上に伴って国内外を盛んに動き回るようになった。
春節前後には延べ3億人が国内を旅行し、年間に延べ1億人が海外
に出かける。最近の12年間で10倍にふくれあがった大移動が、国内
外に感染を広げる下地となる。③。国内の防疫体制が遅れている。
上水道が利用できない人口が3億人、下水道は7億5千万人。慢性
的な大気や水質汚染から、呼吸器が損傷して病原体が体内に侵入し
<やすくなり、水からの感染の危険性も高い。④高濃度の残留農薬、
抗生物質など禁止薬物の添加、細菌による汚染、偽装食品などによ
る事件や事故も多発を挙げ、「感染症の巣窟になりうる中国」と言
い切り警鐘を鳴らし、微生物は、地上最強の地位に登り詰めた人類
にとってほぼ唯一の天敵でもある。同時に、私たちの生存を助ける
強力な味方でもある結ぶ。
(新型肺炎でわかった、人類にとって唯一の天敵!『感染症の世界
史』 | J-CAST BOOKウォッチ、2020.2.16 )

【ウイルス共生描論Ⅵ】
ウイルス社会史
過去5万年から10万年にわたる世界中での人口分散過程、文化的進
化と交流と紛争と自然界の関係にいくつかの大きな変化があり、新
しい感染症の出現ウイルスとウイルス感染が人類の歴史へ与えた。
ウイルス起因伝染病は、➲約12,000年前の新石器革命で人間の行
<動が変化し、人口が密集した農業共同体が形成されたときに始まり、
ウイルスは急速に拡散、その後風土病となった----30年前、米ソの
両面戦争回避に窮する中国の打開政策の一貫で、葉剣英(故元中国
共産党中央政治局常務委員)軍事支配下の咸陽市外のプラント建設
に参画していたが、帰国後、複数のメンバーもしばらく微熱がとれ
ないという風土病を患うているがその時の経験を起艘させる)----
植物や家畜のウイルスも増加し、人間が農耕や牧畜の依存するつれ、
ジャガイモのポティウイルスや家畜の牛疫といった病気が壊滅的な
結果をもたらす。また、天然痘と麻疹のウイルスは、ヒトに感染す
るウイルスの中でも最も古いものである。他の動物に感染するウイ
ルスから進化したこれらのウイルスは、数千年前にヨーロッパと北
アフリカの人類の前に初めて出現。これらのウイルスは後にヨーロ
ッパ人によって新世界へと運ばれたが、先住民はこれらに対する免
疫を持たず、数百万人が伝染病で死亡している。インフルエンザの
パンデミックは1580年から記録され、その後の世紀も頻度を増しな
がら発生し続け、1918年から1919年にかけてのパンデミック (スペ
インかぜ) では4000万人から5000万人が1年以内に死亡し、歴史上
最も壊滅的な伝染病流行の1つとして記録される。

ルイ・パスツールとエドワード・ジェンナーはウイルス感染から保
護するワクチンを開発した最初の人物である。1930年代の電子顕微
鏡の発明によってウイルスの性質は解明され始め、ウイルス学研究
は勢いを増し、20世紀には、昔からの病気も新しい病気も、多くが
ウイルスによって引き起こされていることが判明した。古来からの
ポリオの流行は、1950年代にポリオワクチンが開発されると制圧さ
れる一方、HIVは、この数世紀の間に出現した新しいウイルスの中
で最も病原性の高いものの1つとなり、ウイルスはその病原性に対
し科学的注目が寄せられる。ほとんどのウイルスは有益なものであ
り、これらは種を越えた遺伝子の水平伝播により進化を駆動し、生
態系の中で重要な役割を果たし生命必須の存在となる。それは確か
に感染症のない世界を必然的に伴うことではなく。成熟した持続可
能な人間の生態学であっては、微生物を構成するのを助ける微生物
種の必要性と必要性​​の両方に対応しなければならない人間と微生物
は「戦争」状態にあるのではなく、どちらの当事者も非道徳的、利
己的、共進化的闘争に従事する過程のダイナミクスをよりよく理解
し、予測する必要がある( ➲新興感染症に対する環境的および社
会的影響:過去、現在、未来:Environmental and social influen-
ces on emerging infectious diseases: past, present and future.
,A.J.McMichael 29 July 2004; ウイルスの社会史 - Wikipedia)。

ファージ (Phage)
有益なウイルス
ピーター・メダワー (Peter Brian Medawar;1915–1987) はウイル
スについて「タンパク質に包まれた悪い知らせ」と記述。バクテリ
オファージのような例外を除き、ウイルスは病気や死の原因に他な
らないという至極当然の評価を受けているが、多くの生態系におけ
るウイルスの豊富な存在と圧倒的な存在感は、現代のウイルス学者
たちに生物圏におけるウイルスの役割について再考を促す。地球上
には約1031のウイルスが存在すると推計されている。そのほとんど
はバクテリオファージで、大多数は海洋に存在。微生物は海中のバ
イオマスの90%以上を構成しているが、ウイルスはこのバイオマス
の約20%を毎日殺しており、海洋中には細菌や古細菌の15倍のウイ
ルスが存在すると推定されている。ウイルスは、しばしば他の海洋
生物を殺す有害な藻類ブルーム(水の華;algal bloom) の迅速な
破壊を担う主要な要因であり、海洋の藍藻の種間の環境的なバラン
スを維持し、地球上の生物のための適切な酸素合成を助けている。


✓ 何百万年も前に脊椎動物のDNAを植民地化した人間の内因性レト
ロウイルスは、長い間ジャンク DNAとして無視されていた、現在で
は癌、神経変性、その他の病気に重要な役割を果たす可能性がある
ことが知られるようになった(Infographic: Human Endogenous Re-
troviruses and Disease,The Scientist Magazine®,Katarina Zimm-
er Dec 31,2018)。

治療法-レトロウイルス-入門書

ヒト内在性レトロウイルスの有益で有害な影響
広範囲の抗生物質に耐性を示す細菌株の出現は、細菌感染の治療に
おいて問題となる。ここ30年の間に開発された新たな抗生物質のク
ラスは2つだけであり、細菌感染と闘うための新たな方法が求めら
れている。バクテリオファージは1920年代に初めて細菌を制御する
ために用いられ、1963年にはソ連の科学者たちによって大規模な臨
床試験が行われた。この業績は、1989年に西側諸国で試験の結果が
発表されるまでソ連の外側では知られていなかった。薬剤耐性細菌
によって引き起こされる問題は近年増大しており、バクテリオファ
ージとファージセラピーの利用に再び新たな関心が寄せられている
ヒトゲノムプロジェクトによって、ヒトゲノムの至る所に無数のウ
イルス由来 DNA配列が散在していることが明らかにされた。これら
の配列はヒトのDNA の約80%を構成太古のレトロウイルスがヒト
の祖先に感染した痕跡
だと考えられている。これらの DNA断片は、
ヒトのDNA中にしっかりと定着している。このDNAのほとんどはすで
に機能を失っているが、これらの友好的なウイルスの中はヒトの発
達に重要な新しい遺伝子を持ち込んだものもある。ウイルスは植物
にも重要な遺伝子を伝達してきた。全光合成の約10%は、ウイルス
によって藍藻から植物に伝達された遺伝子の産物を利用し行われる。
✔このようにヒトの遺伝子にはウイルスと長い歴史的な痕跡が刻ま
れていることが、電子顕微鏡や遺伝子解析装置などのデジタル革命
(第5次産業革命)の進歩を背景にして明らかになる。簡単にまと
めれば、「2項対立」としてではなく、「共生」の視点で考え問題
解決を図ることを再確認する。
                        この項つづく

新型コロナウイルス感染症に備えて 
一人ひとりができる対策を知っておこう
首相官邸ホームページ, 2020.3.29





相談・受診の目安
風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤
を飲み続けなければならないときを含みます) 強いだるさ(倦怠感(けんたいかん))や息苦しさ(呼吸困
難)がある場合高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、
呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方や透析を受
けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合 ・ 強い
だるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合                                                                      この項了



       
【ポストエネルギー革命序論159】



液体は固体上をどのように滑るのか
3月27日、東京大学の研究グループは0でなくなるという「スリ
ップ現象」の物理的起源を探るべく研究を行った。古くから、固体
上を<液体が流れるとき、固体表面での流体の流速は0であると考え
られ「スリップなしの境界条件」として広く知られてきた。しか
し近年ナノテクノロジーの進歩により、さまざまな固体表面上で
スリップ現象が実験的に観察されるようになった。一つの有力な説
として、固体と液体の境界(固体壁)に気体相が形成され、見かけ
上、境界において速度に不連続が生じるという考え方が提案----何
を隠そう35年前、わたし(たち)も「産業洗浄プロセス」の "界
面のゆらぎ"( ➲物理最前線学)に悩ませていた----流れによって
なぜ気体相が液体相から出現するのかという疑問は、未解明のまま。
同研究グループは、液体の粘性が密度に依存する場合には、液体の
流れに伴うずり変形と密度の間に結合が生じる点に着目。一般には、
単純ずり変形は体積変形を伴わない変形であるので、密度との結合
はないと考えられてきたが、液体の粘性が密度に依存する場合には
その限りではないそこで、流体力学の基礎方程式である質量保存
則、運動量保存則(ナビエ・ストークス方程式)に熱揺らぎの効果
を取り入れたモデルを用いて、固体壁に接した液体の流れを数値的
にシミュレーションすることで、その機構に迫ったその結果、ま
ず固体壁が存在すると液体の流れがない状態でも、固体壁の近くで
液体の密度の揺らぎが増大することを見出す。さらに液体に流れを
加えると、密度の揺らぎが増大し、ある流速以上で固体壁表面に気
体相が核形成すること、さらに流速を上げると、液体状態が不安定
化し、スピノーダル分解的に気体相が生成されることを見出した。
特に、固体壁が液体相よりも気体相と相性がいい(ぬれやすい)場
合、この効果が顕著になることも明らかとなった本研究の成果は、
長年の謎であった固体表面における液体のスリップの謎の解明に大
きなインパクトを与えるだけでなく、流体輸送に伴うエネルギー損
失の低減にも新たな指針を与えるものと期待されている。




セルロースナノファイバーの安全性評価手法に関する文書類の表紙
26日、産業技術総合研究所らの研究グループは、セルロースナノ
ファイバ(CNF)を取り扱う事業者などの安全管理を支援することを
目的に、CNFの安全性評価手法に関する以下の文書類(セルロース
ナノファイバーの検出・定量の事例集、セルロースナノファイバの
有害性試験手順書、セルロースナノファイバ及びその応用製品の排
出・暴露評価事例集)を作成し公表。CNFは軽量、高強度、チキソ
などの特徴を持つ新しいナノ材料であり多様な製品の応用開発が
進行している。CNFの安全性が評価されることによって、その社会
実装がさらに促進されることが期待されます。しかし、CNFは粘性、
透明性などのこれまでにない特徴を持つ新しいナノ材料であるため、
その安全性を評価する手法が確立されていなかった。そこで、CNF
の安全性を評価するために、検出・定量手法、有害性試験手法、排
出・暴露評価手法が求められていました。

(1)「セルロースナノファイバーの検出・定量の事例集」

CNFの安全性評価を行うには、環境試料や生体試料中のさまざまな有
機物や固形物の存在下でも微量なCNFを検出・定量できる手法が必要。
しかし、CNFは、植物起源の有機物であること、特徴的な元素を持た
ないこと、高分子であること、吸光度が小さいことなどから、検出・
定量が難しく、確立した検出・定量手法がないのが現状。そこでCNF
の検出・定量手法として、酸分解法、酵素分解法、熱分解法の適用・
開発を進めてきた。本書は、それらの手順や測定事例、注意点など
についてまとめた。

(2)「セルロースナノファイバーの有害性試験手順書」

CNFの有害性試験のための試料調製、特性評価、吸入影響試験、経皮
影響試験などに関する手順をまとめたもの。特性の異なるCNFを被験
材料に、これらの手順に基づいて得られた評価結果や知見について収
載し、CNFを取り扱う事業者や関連する試験機関が利用しやすいよう
に構成。なお、本書に準拠して得られた試験結果は、CNFの有害性す
べてについて保証するものではない。

(3)「セルロースナノファイバー及びその応用製品の排出・暴露評
価事例集」

CNFの製造現場調査や模擬排出試験の実施により、CNFの製造・使用
時の排出・暴露や、CNF複合材の加工・摩耗・劣化時の排出・暴露
を評価。また、将来的に実用化されるであろうCNF応用製品を整理
し、代表的な製品ケースについて、暴露シナリオに基づく評価を行
う。さらに、CNFが環境中で使用・廃棄された場合の安定性や分解
性を評価するために生分解性試験を行う。本書は、それらの評価事
例をまとめた。
✔鉄鋼より強靱で、有機化合物・有機ハイブリッド化合物製造加工
事業が飛躍の前提の「安全性評価手法」が揃い日本が独走すること
になる。これで「ノズル」がナノからメートルにまたがるスリーD
プリンタ事業の飛躍も同伴する。いや、面白い時代だよね。



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