13 子 路 し ろ
------------------------------------------------------------
「その身を正す能わざれば、人を正すをいかんせん」(13)
「近き者説べば、遠き者来たらん」(16)
「速やかならんと欲すれば、達せず。小利を見れば、大事成らず」
(17)
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」(23)
「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し」(27)
------------------------------------------------------------
2.季氏の家宰にとりたてられた仲弓(再雍)が、孔子に家宰とし
ての心構えをたずねた。
「部下が十分能力を発揮できるように配慮すること。また、小さな
失敗はとがめず、人材を抜擢することだね」と孔子は答えた。
「人材を抜擢するといっても、なかなかむずかしいと思いますが。
どうしたら人材が見出だせましょうか」
「おまえがこれならと見込んだ人物を抜擢すればいい。そうすれば、
おまえの眼の届かないところにいる人物でも、周りが放っておかな
くなる」
仲弓爲季氏宰、問政、子曰、先有司、赦小過、擧賢才、曰、焉知賢
才而擧之、曰、擧爾所知、爾所不知、人其舎諸。
When Zhong Gong became the magistrate of a city of Ji family,
he asked about politics. Confucius replied, "You should manage
your subordinate at first. Forgive their minor mistakes and
appoint competent people." Zhong Gong asked, "How can I find
them?" Confucius replied, "At first, pick out from your acqu-
aintances. And they will recommend competent people to you."
【ウイルス共生描論15:変異とワクチンⅥ】
コロナウイルス
2003年のSARS発生と新しいシーケンシング・テクノロジーの到来の
後、科学者は世界中の野生動物集団を循環するコロナウイルスの膨
大な一群を発見する。Michael Letkoはニューヨーク市からモンタナ
州ハミルトンは、ビタールート渓谷の南端にあるブロジェットキャ
ニオンとハイウェイ93の間にある4,800の町に移住。州の最も早い
時期に、これらの暗いロッジポールの松林から奇妙で致命的な病気
が発生し、黒人の発疹と猛威を振るう感染症で入植者を襲う。科学
者は最終的にそれをロッキーマウンテンスポット熱と名付け、熱の
原因となる細菌(およびそれを運ぶダニ)を研究に建設した施設を
ロッキーマウンテン研究所と名付けた。1937年、研究所は米国立衛
生研究所の一部となり、米国が第二次世界大戦に入ったときに国立
ワクチン工場として発展した。これは、2008年にNIHが最初のバイオ
セーフティーレベル4の実験室を開設した場所であり、生物学的封
じ込め施設としては最高レベルに当たる。今日、Letko(レトコ)氏
のような科学者 400人以上が働いており、人間に影響あるいくつか
の病原体研究を行っている。赴任後、彼は、ウイルスがどのように
異なる宿主に住みつき、種の間の転移方法に関する研究をはじめる。
まず、コンゴ民主共和国、トリニダードトバゴ、ヨルダンなどの研
究員を派遣し、コウモリとラクダから血液サンプルまたは糞便の綿
棒を収集し、その後、彼のチームは研究室の最大収容施設で調査を
開始。コウモリは、 特に人間に感染する可能性が高いものも含め、
ウイルスと共存する独自の能力を進化させてきた---- SARS、MERS、
マールブルグウイルス、ニパ、エボラもコウモリで始まる。彼はHIV
のタンパク質を研究、その分子構造をモデリングして、宿主の免疫
応答を遮断する方法を理解。ウイルスタンパク質の形と、それらの
分子構造とポケットがどのように細胞へのアクセスをさせるのか、
または攻撃を防御法を研究するが、2017年に、ミュンスター研究室
を訪れた学生----マンスターのチームがフィールドから持ち帰った
ようなコウモリのサンプルのシーケンスを行っていた--がまとめた
ゲノムの多くは、ウイルス界で最も豊富な群落の1つのコロナウイ
ルスに由来していた。2003年のSARS発生後、種間感染能力を考えた
とき最新の注意を払うべきだったことに気づいた。この新たな緊急
性-ヒューマンゲノムプロジェクトにより触発された新しいシーケン
ステクノロジーの到来と相まって----ウイルスの発見ブームが始ま
る次の10年半の間に、科学者たちは世界中の野生動物集団を循環す
るコロナウイルスの膨大な一群と遭遇することになる。
特にHKU4-CoVと呼ばれるコロナウイルスに悩まされる。スパイクタ
ンパク質のシーケンスは、広東省の深い洞窟から収集したコウモリ
の血から採取したことが、中国の研究者のチームにより2007年2月
に公開。これは、シーケンスブームの間会議なしに公開された。数
百のシーケンスの1つ。その5年後、MERSがサウジアラビアで発生。
新しいMERSウイルスのシーケンスを行ったとき、人間の細胞の攻撃
に使用したタンパク質が、HKU4-CoVが使用するタンパク質とほとん
ど同じであることを発見。MERSウイルスの親族を調べている他の研
究者がコウモリウイルスをテストしたとき、それもまた、同じ受容
体を通してヒト細胞に浸潤するともにわかったが、当時、HKU4-CoV
のタンパク質配列と人間に感染するその能力との間に関係は不明で
あり、そのデータがMERSの発生時に利用可能であった場合、それが
どのように伝達され、どの薬物がそれに対して反応可能かを理解か
ら先導されていただろうというどのウイルスが「種の壁」を越える
のか2018年、レゴのようなRBDを交換できるコロナウイルススパイク
タンパク質のジェネリックバージョンを発現するように設計された
合成ウイルス粒子のシステムを構築するために尽力。これらの合成
粒子はウイルスにみえ、ウイルスのような細胞に侵入する可能性が
あるが、複製するために必要な重要な部分が欠けていた。代わりに、
細胞に入ると、化学反応を引き起こして黄緑色の蛍光する。さまざ
まなヒト受容体を発現させるために作成したハムスター細胞にこれ
らの合成ウイルスのビットを解き放つとどのRBD 配列が各受容体に
アクセスできるかを簡単にテストできた。コンセプトを開発し、そ
の機能を証明に丸1年かかった。2019年1月、それを実行に移し、
ベータコロナウイルスと呼ばれるコロナウイルス家系図のサブブラ
ンチからのすべての公開されたシーケンスから始めて、RBD 領域を
特定し、それらをサブグループに分け始める。それらは互いに遺伝
的に特異的だが、これらのウイルスの多くは同じRBDを共有する(ベ
ータコロナウイルスの既知の200株 すべてに約30の亜種しかない。)
次に、これらの配列をコピーし、合成ウイルス粒子に貼り付け、ヒ
ト受容体発現細胞株に曝露し、感染の可能性をランク付けし始めた。
図1.Fig. 1: Betacoronavirus lineage B entry with human ACE2
is clade specific.;ヒトACE2によるベータコロナウイルス系統B
のエントリーは、クレードに特異的である。(出典:SARS-CoV-2お
よび他の系統Bベータコロナウイルスの細胞侵入と受容体使用の機能
評価、Nature Microbiology、2020.2.24)
SSARSのような既知のベータコロナウイルスに加えて、主に中国の
馬蹄コウモリから収集された特徴付けられていない株を調査。結果
のテストと検証に時間を要したが、月が経つにつれ、システム改良
できるようになる。2019年末には、Genbankからシーケンスを取得
し、1週間後、ウイルスがヒト細胞に感染するかどうか、およびど
の細胞にウイルスがどれだけうまく侵入できるかを実験データで明
らかにする。コウモリのサンプルのシーケンスを行いまとめたゲノ
ムの多くは、ウイルス界で最も豊富な群落の1つであるコロナウイ
ルスに由来。2003年のSARS発生後、種間を感染する能力の詳細考察
を図る。この新たな緊急性ヒトゲノムプロジェクトにより新しいシ
ーケンステクノロジーの到来と相まってウイルスの発見ブームが起
こり、次の10年半の間に、世界中の野生動物集団を循環しているコ
ロナウイルスの膨大な一群を発見。ゲノムのパブリックリポジトリ
である, GenBank で「コロナウイルス」を検索すると、35,000を超
える配列が見つかる----アルパカコロナウイルス。ハリネズミコロ
ナウイルス。シロイルカクジラコロナウイルス。そして、たくさん
のコウモリコロナウイルス。しかしこれらのコロナウイルスがどの
ように機能するか、どのようにして宿主の体に侵入するか、そして
人間にホップする可能性がどれほどあるかを調べて、下流の実験室
での作業を行った人はいない。データがどれだけあり、そのすべて
についてほとんど知らないことに気づくこととなる。彼は特にHKU4
-CoVと呼ばれるコロナウイルスに悩まされ、スパイクタンパク質の
シーケンスは、広東省の深い洞窟から収集しコウモリから発見され
た中国の研究者のチームにより2007年2月に公開。これは、シーケ
ンスブームの間にファンファーレなしで公開された数百のシーケン
スの1つであった。その5年後、MERSがサウジアラビアで勃発。科
学者が新しいMERSウイルスのシーケンスを行ったとき、人間の細胞
を攻撃するために使用したタンパク質が、HKU4-CoVが使用するタン
パク質とほとんど同じであることを発見。MERSウイルスの親族を調
べている他の研究者がコウモリウイルスをテストしたとき、彼らは
それもまた、同じ受容体を通してヒト細胞に浸潤することができる
ことに気づくが、当時、HKU4-CoVのタンパク質配列と人間に感染す
るその能力との間に関係がなかった。そのデータがMERSの発生時に
利用可能であった場合、科学者たちは、それがどのように伝達され、
どの薬物がそれに対して作用する可能性があるのかを理解すること
に至ったと証言する。Letkoは、 そのようなデータを利用可能にし
たいと考える。そこで彼は、コロナウイルスゲノムの世界のコレク
ションを実験的にテストして、人間の細胞に感染する可能性が最も
高いものを確認できるプラットフォームを構築することを決定。い
つでも、何万ものユニークなコロナウイルスが動物によって運ばれ
ているが、人間に侵入したのはごくわずか。彼はこれらのウイルス
の違いを理解できれば、どのウイルスが人間の集団に出現する可能
性があるかの予測エンジンを作成する。次のパンデミックがどこか
ら来るのかをわかっているのであれば、コロナウイルスは種の壁を
越え、人に感染する可能性があり、どこにでもいるので、開始する
のに適した場所となる。
では、なぜこれまで誰もこれを試したことがなかったのか。
1つには、フィールドのサンプルからウイルスを分離が難しいこと。
培養中の細胞は、野生動物の細胞のようには見えず自然界で収集さ
れたウイルスを増殖させるために必要なものが提供できないことが
よくあるが、科学者が実験を実行するには十分なウイルス寿命が確
保できないことにあり、そのシーケンスからウイルス全体をリバー
スエンジニアリングすることが高価で、コロナウイルスは、すべて
のRNAウイルスの中で最大のゲノムを持つ。1つだけを作成すると、
約15,000ドルの費用がかかる。コロナウイルスは、表面にスパイク
タンパク質が多数配列されているため、拡大すると王冠のように見
えるため、このように呼ばれています。それらのスパイクタンパク
質は、ウイルスが宿主細胞への侵入を得るために使用するものであ
り、そこで複製および拡散することができる。ほとんどのコロナウ
イルスは、「受容体結合ドメイン」またはRBD と呼ばれるものの先
端を除けば、ほぼ同じスパイクタンパク質を持っている。スパイク
のこの部分の形状の微妙な違いにより、ウイルスが感染できる細胞
の種類が決まりまる(Letko氏 の拡大部分)。彼は2018年を通し、
レゴのような RBDを交換できるコロナウイルススパイクタンパク質
のジェネリックバージョンを発現できる設計合成ウイルス粒子のシ
ステム構築に尽力する。これらの合成粒子はウイルスのように見え
、そして、ウイルスのように細胞に侵入する可能性がある、複製に
必要な重要な部分が欠けていた。代わりに、細胞に入ると、化学反
応を引き起こして黄緑色の蛍光を発光し、さまざまなヒト受容体の
発現に作成したハムスター細胞にこれらの合成ウイルスのビットを
解き放つと、どの RBD配列が各受容体にアクセスできるかを簡単に
テストできる。コンセプト開発し、それが機能すること実証するに
は、丸1年かかつた。2019年1月、彼はそれを実行する。ベータコ
ロナウイルスと呼ばれるコロナウイルス家系図のサブブランチから
のすべての公開されたシーケンスから始め、彼は彼らの RBD領域を
特定し、それらをサブグループに分け始めた。それらは互いに遺伝
的特異なもので、これらのウイルスの多くは同じRBDを共有 (ベー
タコロナウイルスの既知の 200株すべてに約30の亜種しかない)。
次に、これらの配列をコピーして合成ウイルス粒子に貼り付け、ヒ
ト受容体発現細胞株に曝露し、感染の可能性をランク付けし始めた。
SARSのような既知のベータコロナウイルスに加え、彼は主に中国の
馬蹄コウモリから収集された特徴付けられていない株を調査した。
彼の結果のテストと検証には時間がかかったが、月日が経つにつれ、
システム改良させ、2019年末までに、彼はGenbankからシーケンスを
取得し、1週間後、ウイルスがヒト細胞に感染するかどうか、およ
びどの細胞にウイルスがどれだけうまく侵入できるかを実験データ
で公表する。この発生中に科学的研究の急激なペースの象徴に彼ら
は翌日、プレプリント(公開受理論文)を投稿。検証を待つ必要は
なく、翌1月23日、武漢ウイルス学研究所の研究グループが、ACE2
タンパク質を発現するヒト細胞株およびACE2を含まない細胞株に対
して新しいウイルスのライブサンプルをテスト----受容体を運ぶも
のにのみ感染すること可能---が公表されている現在、FDAによって
すでに承認されている唯一のACE阻害剤は、ACE2ではなく、異なる受
容体をブロックするためにのみ機能。新型コロナウイルスが ACE2に
入るのを妨げる可能性のある化学物質のスクリーニングはすでに始
まっているが、ACE2を標的とする新薬は、現在の大流行を鎮めるた
めの開発が間に合わない可能性が高いとされている。
これらの種類のツールがあれば、迫り来る脅威をはるかに早く
予見できる。
ミッシェル・レトコ:Mhchhael Letko
一方、中国の臨床医は、2018年にコンゴ民主共和国のエボラ出血熱
の発生を制御するために以前使用されていた、レムデシビルと呼ば
れる実験的抗ウイルス剤をテスト。自己複製に使用する酵素ウイル
スをブロックすることで機能する。ゲノム分析は、コロナウイルス
が同様の十分な酵素を持っていることを示唆しており、その薬物は
現在の発生に対して効果的かもしれない。先週、中国の科学者はレ
ムデシビルが実際にウイルスをブロックすることができることを示
す報告を発表。
そして木曜日に、ニューヨークタイムズは、中国の保健当局が4月
に完了すると予想される薬の2つの臨床試験に患者を登録し始めた
ことを報告。だから彼の貢献が製薬会社と公衆衛生当局にこの大発
生の阻止に必要な手がかりを与えることを望んでいるが、レトコは
すでに次のものについて考えている。
彼のベータコロナウイルスの調査は、現在コウモリに住んでいるが、
人間に感染する多くの株を明らかにした。新しい病気が突然現れた
ときにデータが利用できるように、彼はそれらについてもっと知り
たいと思っている。最終的な目標は、波及イベントを予測すること
にあり、動物で現在循環しているウイルスが人々に感染する能力が
あることがわかっている場合にのみ、それを行えると言う。これら
の種類のツールがあれば、迫り来る脅威をはるかに早く予見するこ
とができると、Johns Hopkins の研究者が管理するリアルタイムの
アウトブレイクダッシュボードによると、12月以降、Sars-CoV-2は
世界中で約45,000人に感染し、1,114人の命を奪っている。今後数
か月以内に、彼ははハミルトンを離れ、ワシントン州立大学で自分
の研究室を始める予定である。そこで、彼はプロジェクトを拡大し、
コロナウイルスの他のファミリーと、それらが細胞に入るだけでな
く、免疫系を回避して人々の間で拡散するタンパク質の研究を行う。
結局、彼の研究室がコロナウイルスを特徴付けるために構築したシ
ステムを使用して世界中の多くの1つになることを期待し、科学者
がパンデミックの可能性のある新しいウイルスに迅速に旗艦化表示
(識別旗)できるタンパク質相互作用に関する情報のデータベース
を作成する。これらのすべてのシーケンスを収集および生成するす
べての人々にとって、それらを特徴付けるのと同じくらい多くの人
々の協同を必要とする。非常に大きな努力を必要とするが、それだ
けの価値があると件の科学者はこう話している。(出典:Can a Da-
tabase of Animal Viruses Help Predict the Next Pandemic? WIRED)
次のパンデミックをどのように防ぐことができるか
新しいコロナウイルスが出現し、世界中に広まったので、科学作家
のデビッド・クアンメンは驚かされない。彼は2012年の不安な本
『スピルオーバー』でこのようなシナリオについて警告する。これ
は、私たちが自然界を混乱させ続けているため、ウイルスが野生動
物集団から人間にどんどん広がっている方法を詳しく説明する。
Quammen氏は、COVID-19のような世界的なパンデミックは避けられな
いと、「Yale Environment 360」へのインタビューでこう語ってい
る。科学者が10年以上にわたって警告してきたことを考えると、準
備がまったくできていないことが露呈されてしまったのだ。「私た
ちがこれまでにどれほど準備ができていなかったか、そしてこの[ト
ランプ]政権だけでなく州政府もこれほど酷いこととはと驚く。」と
彼は応えている。彼の報告では、クアンメンは、新興ウイルスを探
す研究者と一緒にコウモリの洞窟に潜り込み、ウイルス感染の主要な
ホットスポットである中国の野生動物市場を訪れ、エボラで荒廃し
たアフリカの村に旅行する。この問題の核心を「e360」で語り、消
費的、侵入的、破壊的である自然界の残りの部分との関係について、
私たちが行うすべての選択-----食べるもの、旅行する量、私たちが
持っている子供たちの数、購買品のすべてだと言う。これらすべて
の選択は、他の自然界との関わりに影響を及ぼす。
き、私たちが今直面しているのと基本的に同じ状況に直面す
ことを警告している---- ウイルスは動物から人間に拡散し、
世界中に広がる。そして科学者たちは、3年前に、新たに出
現した新コロナウイルスについて警告しているが、世界は今、
この大流行に無防備な状態にあることを暴露している。それ
は多くの人たちを驚かせただろうか?
David Quammen: 準備欠如がこの全体状況について驚かせた
唯一のものであった。権力と政府の連携輪を統制する人々が
科学者に注意深く耳を傾けていたという幻想はなかったが、
彼らは少なくともある程度の準備には十分に耳を傾けている
と考えていた。勿論、この国では、トランプ大統領が疾病対
策センタを最大限に管理(予算削減)しようとしており、パ
ンデミックへの準備担当の国家安全保障理事会の主要人物を
排除していたことを私は記憶している。この政権だけでなく
州政府もこのことをどれほどお粗末だとは驚いおり、そら恐
ろしいことだ。
e360:あなたは新しいウイルスを探索する科学者と同伴し、
緒に野外調査に出かけているが、このウイルスが実際に発見
され、2017年に中国で特定されいる。研究者はどのようにし
てこのウイルスに遭遇したのだろうか?
David Quammen:科学者は、SARS がコロナウイルスだったの
でコロナウイルスが危険であることを知っている。コロナウ
イルスは、監視リストのトップにあるグループの1つ。小さ
なコウモリ、馬蹄コウモリなどの食虫性コウモリは、いくつ
かの種類の未知のコロナウイルスを運ぶこと、およびそれら
のコウモリは、他の場所の中でも、洞窟でねぐらになる中国
南部および中央部に住むことも知られている。そこで、武漢
ウイルス学研究所のチーム、特にShi Zhengli(石正麗)博士
が率いるチームが雲南省の洞窟に行き、コウモリを捕獲した。
彼らは血液サンプルを採取した。彼らはコロナウイルスを探
し、2017年に新しいコロナウイルスを発見し、そのゲノム配
列を特定したことを発表論文を公表している。
e360:これらのウイルスの多くはコウモリに由来するようだ
が、それがなぜなのか、何か意味があるのだろうか?
David Quammen:いくつかのことが、コウモリがこれらのウ
イルスのリザーバーホストとして過剰に表現されているかの
ように見えるが、まず第一にコウモリは哺乳類の信じられな
いほど多様な生態秩序としてある。地球上の哺乳類の4種に
1種はコウモリだ。それらは哺乳類の多様性において過剰表
現されているが、自然に過剰表現されるかのようだ。それ以
外にも、実際の生理学的理由がある。コウモリは長生きする
傾向があり、その一部は18〜20年生きることができる。コウ
モリが18〜20年間生存し、洞窟の壁にあるこれらの居心地の
良いハドルまたはスクラムで他の何千ものコウモリと一緒に
ねぐらになっている場合、基本的には、洞窟の壁に積み重な
った60,000のコウモリとして存在する。ある個体から別の個
体へとウイルスを無限に、くるくる回して、ウイルスがコウ
モリの集団内で循環し続けるのに最適な状況にある。
e360:小説のコロナウイルスなどの場合、これらのコウモリ
は動物市場に進入し、そこから人間に拡散した。あなたが中
国のそれらの市場の1つに行ったことを知っている、どんな
感じだったのか?
David Quammen:「2003年のSARS発生後」 「野生動物」の取
引が抑制された時期だったが、カエルはまだ合法で、カメも
合法だった。コウモリは見かけなかったが、ペットではなく
食物のために捕らえられたあらゆる種類の野鳥がたくさん見
られ、(それらの)血が流れたり水が流れたり、非常に非衛
生的な環境で肉がさばかれ売買されていた、すべてが大きな
ゴチャ鍋状態だといえる。現在、中国には「ワイルドフレー
バー」と呼ばれる流行がある。それが英語の翻訳です。ヤマ
アラシ、タケネズミ、パームシベット、センザンコウ、コウ
モリ、カエル、ヘビ、カメ、カメなどの野生動物を食べると
いう流行(野味:やみ)が存在し、定期的に公開されている
市場がある。その後、時々、SARSの発生の後に中国当局は彼
らに対する規制を制定し取り締まりがあったが、この野生動
物の取引は地下経済化することはあったも消えることはなく、
レストランや他の場所の裏口で生きていた。これは中国の古
代からの伝統であり、人々をそこから遠ざけるために多くの
教育を受けることになるでしょうが、私はこれを調べて古代
中国の情報源のいくつかを読んだ中国人の同僚がおり、それ
らの情報源は(取り締まりに反対)しているが「野生動物を
食べてはいけない、病気になる。なぜなら、野生動物は健康
ではないからだ」と。これが古くからの崇拝伝統であるとい
うのは神話で、より可能性が高いのは流行だろう。アフリカ
でブッシュミートと呼ばれているものとは異なり、アフリカ
はかなりの程度、田舎の人々、タンパク質を必要とする森の
近くに住んでいる人々により消費されているが、アフリカの
ブッシュミートも取引されている。チンパンジーが殺され、
その肉や生け捕りのまま高額でさばかれ首都に運ばれてもい
る、しかし、もちろん、わたしの住むモンタナでは、それも
流行しており、鹿とヘラジカを食べ、それを「野生のゲーム」
と呼んでいる(※フランスの「ジビエ料理」参照)。多様性
に富んだ熱帯雨林に入り、木を切り倒し、動物を捕獲したり、
食用に動物を殺したりすると、それらのウイルスに私たちの
ウイルスになる機会が増えるだろう。
e360:この問題全体の根底にあるのは、実際、自然との関係
それがどのように変化したか、そして私たちが生息地にどん
どん押し込み、動物と人間との接触を増やす方法である。そ
れが問題の核心だと考えるか?
David Quammen:それが問題の核心。他の自然界との関係は、
消費的であり、煩わしく、破壊的です。それらは自然の宿主
から遊離したウイルスを揺さぶる。これらすべての野生動物
は、独自のウイルスを持っており、多様性に富んだ熱帯雨林
に行き、木を切り倒し、動物を捕獲したり、食用に動物を殺
したりすると、それらのウイルスに私たちのウイルスになる
機会を提供し、私たちに飛び込んで新しい宿主を見つける、
はるかに豊富なホストとして、ウイルスが感染した動物から
人間に移動すると、懸賞に勝ちます。今では世界中に広がり、
このコロナウイルスが今や世界で最も成功したウイルスの1
つだろう。私たちが行うすべての選択-食べるもの、旅行す
る量、消費するエネルギーの量、子供が何人いるのか、私た
ちが住んでいるもの、購入するもの、携帯電話とラップトッ
プコンピュータがあるかどうか----これらすべて選択は、他
の自然界との接触に影響を与える。たとえば、携帯電話。携
帯電話にはタンタルコンデンサが含まれている。タンタルは、
ほんの数か所で採掘されたミネラルコルタンに由来し、その
うちの1つは、コンゴ民主共和国の東部で、低地のゴリラが
生息するイトムブ自然保護区の近く生息する。
人間に影響を与えるのはなぜですか?
David Quammen:彼らが動物の宿主に影響を与えていないよ
うに思われる理由は、彼らがおそらくほとんどの場合、その
動物の宿主に数千年または数百万年も住んでいるためで、共
同適応がある。動物宿主はリザーバー宿主と呼ばれ、ウイル
スとリザーバー宿主の間の通常の関係は、ウイルスが比較的
低いレベルで存在することが特徴。それは、貯蔵所の宿主の
個々の体の中で本当の意味ではない。レプリケーション速度
が遅くなる可能性がある。それはその動物の臓器停止を引き
起こさない。そこに住んでいるだけだ。それから、たまたま
新しいホスト、例えば人間に波及する。新しい環境だから。
ウイルスの適応能力が広く、ニッチが比較的広い場合は、す
でに適応している可能性があり、そうすれば、この他の哺乳
類でもかなりうまくいくことがわかる。腕時計と服を着てい
るこの新しい哺乳類の細胞に入ることができる。その最初の
セルで複製して、そのセルからバストアウトでき、別のセル
に入ることができる。そして私はそれを呼吸器系で行うこと
もできる。つまり、聖なる牛、今度は彼が咳をすることに成
功したときにこの宿主から飛んで来る機会があり、おそらく
新しい宿主に入ることができる。グロリオスキー(Gloriosky)!
私は成功したのだ。今、私は人間から別の人間へと移動する
人間のウイルスだが、それは新しい関係で、私はこのホスト
とこれまでに進化した関係はない。私はできる限り速く複製
し、自分を豊かにし、この新しい機会をつかんで、あるホス
トから別のホストに高いレベルで移行することで、大きな進
化的成功を収める。あなたがそれを知る前に、私は世界で最
も成功したウイルスの1つになるだろう。すべては生態学と
進化生物学だから。
e360:この主題全体は、あなたの仕事の2つの包括的なトピ
ックである生態学と進化を融合させているようです。そのよ
うに見えますか?
David Quammen: もちろんです。それが20年ほど前にこの
クレイジーな分野全体に興味を持った理由です。私はエボラ
について読み始めましたが、エボラの問題があり、それが人
間を殺さない場合はどこに行くのかということに気付いた。
それは貯蔵所のホストを持っている。リザーバーホストとは
何ですか?よくわからない。まだ見つけていない。そこには
謎の物語がある。私はすべてが生態学と進化生物学、恐ろし
いウイルスの生態学、恐ろしいウイルスの進化生物学、そし
てそれらが住んでいる宿主に関係していることに気づいた。
e360:あなたは、ウイルスハンターである科学者や、これら
のウイルスの起源を探している人々と付き合っています。発
生への備えは言うまでもなく、この種の作業への資金は削減
されました。足りない?
David Quammen:いいえ、十分ではありません。この種の重
要な研究には十分な資金がない。一部の人はそれをバイラル
ディスカバリーと呼び、危険な可能性があるものを見つけ出
す。問題は、発生がなければ、新しいウイルスを発見するこ
とに関心がなく、そのためのお金もないという。アウトブレ
イクが発生した場合、それは医学的緊急事態であるため、そ
こに出かけて基本的な生態学的研究を行って宿主を特定する
ことはできない。リベリア、シエラレオネ、ギニアで亡くな
っている人がいる場合、白いスーツを持ってそこに行って「
私たちは人のことは扱っていません。私たちは森に入り、コ
ウモリを捕まえ、血液サンプルを採取したいのです」「問題
は、大規模感染がなければ、新しいウイルスを発見すること
に関心がなく、そのためのお金がないということだけです。」
お金が足りない。これを行って素晴らしい仕事をしている組
織があるが、十分ではない。さまざまな理由で実際の準備に
十分なお金がないのと同じように、パンデミックに対する準
備に50億ドルを費やした場合、最初の大統領任期中にパンデ
ミックが発生しないという事実を含みます。2期目に出馬す
ると、人々はあなたがそのお金を無駄にしたとあなたを批判
するでしょう。
e360:次の大きなパンデミックの可能性を減らすため、また
は少なくともそれに備えて準備するために私たちにできるこ
とはありますか?
David Quammen:はい。スピルオーバーが発生する可能性と、
スピルオーバーが発生、流行、大流行に変化する可能性の両
方を減らすことができる。野生動物との接触が妨げられない
ほど、危険な新しいウイルスが最初の人間に流出する可能性
が低くなる。野生動物の取引を削減し、おそらく私たちが食
べる肉を削減し、野生動物と多様な生態系の混乱を削減する
ことができる。次に、これらのウイルスが1人の人間に感染
する機会を減らす。波及が発生すると、それを非常に迅速に
検出するための科学的および技術的な方法と、流行が発生す
る前に発生を隔離するための公衆衛生対策を改善できる。大
きなイベントは毎年発生するわけではありませんが、10年に
1回発生する可能性がある。新しい、本当に危険なウイルス
が特定の国から爆発的にやって来る。人と飛行機に乗り、世
界中を走る。このウイルスが緩んでいることがわかったら、
その時点での対応ははるかに良くなるす。それを行う技術を
開発すれば、空港のセキュリティポイントでポジティブかネ
ガティブかをリアルタイムで検出、スクリーニングすること
ができる。もうこれで終わりだと思った。私はそれを10年前
に聞いたが、それはまだ起きていない
e360:これでようやく行動が促進されると思いますか?
David Quammen: そうだといいのですが、自信ない。それで
も、これが変化をもたらすこと、これが私たちをより良い準
備にショックを与えることを願っている。(出典:Analysis:
How we can prevent the next pandemic、PBS NewsHour)
✔この考察の全景を見通せた確信をえる。今回のコロナ感染
の背景に中国の開発独裁制がもつ「焦燥」のようなものがあ
り、それがもとで研究機関のトラブルにより生じたのではな
いかと頭を過ぎった(もっとも確証はない)。このシリーズ
は5月には終える予定でいる。
この項つづく
【ポストエネルギー革命序論168】
燃料電池市場は2030年に4.5兆円規模
燃料電池システムの用途分野別世界市場
株式会社富士経済は、中国でFCトラック・バスの生産が急増
するなど世界的に市場が活性化しつつある燃料電池システム
の世界市場を調査した。その結果を「2018年版 燃料電池関連
技術・市場の将来展望」にまとめた。この調査では、燃料電
池システムの世界市場を用途分野別、タイプ別、需要エリア
別に捉え、将来を予測した。あわせて、PEFCとSOFCの主要ス
タック部品市場についても調査・分析した。
それによると、2017年度の燃料電池システム市場は1,757億円
となった。産業・業務用、FCV、駆動用が市場をけん引した。
主要各国では、2025年または2030年の普及目標に向けた技術
支援が続けられており、エネルギーの多様化、低炭素社会の
実現に向けた燃料電池システムの普及促進が図られている。
また、各用途で市場拡大に伴いシステムコストの削減が進み、
今後補助金に依存しない産業自立化が実現するとみられる。
2025年度に市場は1兆円を超え、2030年度には4兆9,275億円に
達するとみられる。
【産業・業務用】
産業・業務用は米国・韓国の導入補助制度を背景に市場は堅
調に拡大している。既存の燃料電池は安価な天然ガスを原燃
料として用いることが多いが、低炭素化を推進する目的で水
素燃料やバイオガスを用いた実証実験が進められている。
【駆動用】
駆動用は、これまで主な商品が燃料電池フォークリフトに限
られていたが、トヨタ自動車が量産型FCバスを2018年に発売
したほか、欧米ではFCバス・トラックでのフリート走行実証
が行われている。中国では普及目標が掲げられ、FCバス・ト
ラックの生産が急増している。2030年度には中国が市場をけ
ん引し、2017年度比49.0倍の1兆4,511億円になるとみられる。
【FCV】
FCVは 2017年に新車種の投入が見られなかったため、市場成
長は鈍化しているものの2018年は現代自動車が「NEXO」を投
入するなど、2020年にかけて参入メーカーが増加するとみら
れる。また、2021年から2025年にかけては主要地域における
水素ステーションの整備が進む。2025年頃から量産体制が整
うことでコストダウンが実現し、普及が進む。また、水素ス
テーションの稼働率が上昇することで運営自立化が徐々に進
展するとみられる。補助金に依存しないで市場が拡大してい
くとみられ、2030年度には2017年度比111.5倍の 2兆2,084億
円になると予測される。
2.燃料電池の需要エリア別世界市場
PEFCは主にFCVやFCフォークリフト、FCバスなどに用いられて
おり、これらが市場をけん引し、2017年度は141億円となった。
また、水素ステーションの普及が課題となり、本格的な市場
形成には時間がかかるものの、水素エネルギー・燃料電池シ
ステムの普及拡大に向けた官民一体の施策が各国で進められ
ている。近年は中国におけるFCV、FCバス・トラックの商品化・
技術開発が活発化しており、EVに続き燃料電池システムに関
する関心が高まっている。SOFCスタック部品は産業・業務用
向けが市場の大半を占める。コストの削減やシステム実証が
進んでおり、参入メーカーが増加している。日本でも、2017
年に京セラ、三浦工業などが商品化を開始し、今後も市場参
入を予定しているメーカーがある。SOFCは作動温度が高温で
あるため、セラミックおよび耐熱金属以外の材料選択が難し
く、作動温度の低温化による安価な材料代替に向けた開発が
進められている。今後は産業・業務用、家庭用での採用が市
場をけん引していくとみられる。
ノルウェーの民間航空はすべて電気式
2010年代後半に、ノルウェーの国営空港オペレーターである
Avinorは、国の短距離航空会社のアップグレードを提案。こ
れは、伝統的なジェット燃料から電気飛行機への移行を目的
としている。このアイデアは、2020年にさらに注目を集めた。
AvinorとCivil Aviation Authorityは、これらの長期計画を
より詳細に調査するレポートをリリース。ノルウェーでは、
電気またはハイブリッド電気旅客機の研究開発プロジェクト
がすでに 200件を超えており、特に20席未満の小型機に重点
が置かれている。国内の航空会社と協力している航空当局は
地域の知識と経験を利用して、ノルウェーの冬の条件と短距
離ネットワークの滑走路の長さに適したゼロエミッション航
空機を開発したバッテリー技術の進歩により、1回の充電で
航空機をより長い距離飛行できる可能性が生まれ。これには、
従来のリチウムイオンセルの250Wh / kgと比較して、650Wh
/ kgのエネルギー密度を備えた新世代のソリッドステートバ
ッテリーが含まれている。機体と翼に組み込まれたこれらの
デバイスは、2030年代にさらに進展した結果、範囲が拡大し、
新しいルートが開かれた。2040年までに、これらはノルウェ
ーの短距離国内ネットワーク全体をカバーし、近隣のスカン
ジナビアの都市への接続を形成するのに十分です。この移行
以前は、国内路線での飛行機による移動がノルウェーの温室
効果ガス排出量の2.4%を占めていたこれらの新しい飛行機の
他の利点には、運用コストと保守コストの削減に加えて、騒
音公害のレベルが半減することが含まれる。ノルウェーは、
他の国や航空会社のモデルとして機能します。その後の数十
年で、さらに大きなエネルギー密度が可能になり、より大き
な座席数とより長い経路を持つより大きな航空機に純粋な電
気システムを組み込むことが可能になる。
Andrea Bocelli, Céline Dion - The Prayer