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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成のこと)の
兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクター。愛称「ひこにゃん」
14 憲 問 けんもん
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「士にして居を懐(お)うは、もって士となすに足らず」(3)
「貧にして怨むことなきは難く、富みて馴ることなきは易し」(11)
「古の学者はおのれのためにし、今の学者は人のためにす」(25)
「君子は、その言のその行ないに過ぐるを恥ず」(29)
「人のおのれを知らざるを患えず。おのれの能無きを患う」(32)
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6 南宮适(なんきゅうかつ)が孔子にたずねた。
「羿弓といえば比肩するものはなく、奡の大力といえば船をゆり盪(うご
)かすほどでしたのに、ふたりとも無残な死に方をしました。ところが、
禹や稷(しょく)は、自分は野良仕事をやっていながらみごとに天下を治
めましたが……」
孔子はその場ではなにも答えなかった。ところが雨宮适か退席すると、こ
う言って称讃した。
「あのような人物こそ君子だ。ほんとうに徳の貴いことを知っているのだ」
〈南宮适〉弟子の南容。一説に魯の大夫、南容敬叙であるともいう。
〈羿〉夏王朝時代の有窮国の君主で、伝説的な弓の名手。臣下の寒淀に殺
されたという。
〈奡〉羿を殺した寒淀の子で、夏王に詐せられたという。
〈奡〉名は棄、周王朝の祖。舜の時代、后稜(農務長官)の職につき、人
民に農事を教えたという。
❦ 樹木×短歌トレッキング:
あはれまた いかにながめむ 月のうちに 桂の里に 秋は来にけり
金槐和歌集 源実朝
黄葉する 時になるらし 月人の 楓の枝の 色づく見れば
万葉集 作者不詳
「万葉集その二十九(月の桂)万葉集遊楽」のブログで、上の一首を月光
が冴えてきたのを月の桂が紅葉したと見立て「色づく」と表現したと解釈
し、「月に桂」となったのかと問い、「桂はその芳しい香りと共に冬でも
枯れない優れた生命力を持つ」とし、古代中国人がその木を原料にして若
返りの仙薬を作り百薬の長として重宝されてきたと続け、同時に満ち欠け
を繰り返しながら永遠の生命を持つ月のシンボルに桂を据えたと説き、さ
らに、国の伝説ではその兎が杵と臼で仙薬作りをしていると考えられてい
た。日本では子供のお話に仙薬作りは馴染まず「兎さんのお餅つき」に変
わったのではないかと展開し、月の桂は又、手の届かない恋の歌としても
詠われたと。
目には見て手には取らえぬ 月の内の 桂のごとき妹をいかにせむ
万葉集 湯原王
目には見えても手に取れない月の内の桂の木のように、手にとって引き寄
せることが出来ないあなただが、一体どうしたらよいんだろう----娘子の
もとに訪れたのに拒絶され、夜道を帰らなければならない嘆きを詠い----
拒まれると益々燃え立つ男心は昔も今も同じだと解す。さて、桂は「香り
高し」という記録から中国では主に木犀とされる桂、雄雌があり日本では
雄(オガツラ)は楓、雌(メガツラ)を桂と書き、共に「かつら」と読み、万
葉人もまた月に桂があると信じ。月光が冴えてきたのを月の桂が紅葉した
と見立てて「色づく」と表現される。
❐ 向之倉のカツラの巨木
鈴鹿山脈の中腹に位置する「向之倉」(標高350m)は、 多くの山深い
集落と同様 1960年代頃からの地下化石燃料革命や高度経済成長など
の影響で著しく過疎化が進んでいった集落です。残っていた家屋や蔵も倒
壊し、もう住む人のない「向之倉」、今でも、この秋祭と春祭、お盆の時
期などには、かつてお住まいだった人たちが、帰ってこられる。秋祭が行
われるとい。場所は、芹川左岸の高台、かつて向之倉集落がある。今は廃
村。冬に途絶えるわけでなく、救急車だって10数分で来てくれそうな土
地に驚く。道路はまだ十分しっかりしており、カツラへの入口に駐車場も
ある。整備された歩道を歩く。カツラまでは、ほんの数分。株立ちのカツ
ラ。ひこばえに囲まれて、枯れてしまった幹も、元気旺盛な幹も、みな一
緒に立つ。集落から少し谷に下りた井戸神社。ここは、県下最大級のカツ
ラの巨木(滋賀県指定自然記念物)がある。幹の周り11.6m、高さ39m、
推定樹齢がやく400年?とか。
📌 1 マツグミ 2 ヤドリギ 3 ヤマグルマ フサザクラ 5 カツラ
北海道から九州まで日本全国の山地に見られるカツラ科の落葉樹で、北
海道では最も樹高が高くなる木。特に奥山の谷や沢沿いに多い。左右対
称の端整な樹形や新緑と黄葉の美しさから、万葉集や古事記にもその名
が登場し、日本の銘木として海外でも知られる。カツラの仲間は白亜紀
や古第三紀から生き延びる原始的な樹木の一つであり、かつては北半球
に広く分布していたが、今日では中国と日本にのみ残る。葉は直径3~
8センチのハート型で、しおれるとキャラメル、綿あめ、あるいは醤油
煎餅のような匂いがする。新緑の頃にも微かに香るが、秋の香りはかな
り強く、少し離れた場所にいてもカツラの木があることが分かるほど。
カツラの別名には「醤油の木」「コウノキ(香の木)」「抹香の木」な
どがあり、乾燥させた葉で抹香を作る。中国ではモクセイを「桂花」呼
ぶが、これは「桂」という字が「香りの高い木」という意味を持つ。カ
ツラの木の名前の由来には諸説あるが、「香出(カヅ)」の転訛とする
説が特に知られる。新葉の展開する春(3~5月)には風変わりな花を
咲かせ、花には雌雄があるが、いづれも花弁はなく目立たない。カツラ
の幹は最大で直径2mにも達するが、まっすぐに育ち、枝が細いため、
丈が長くて節の少ない良質な材が確保できる。材は年輪のはっきりした
クリーム色が基本だが個体差があり、赤味がかったものをヒガツラ(緋
桂)、色が淡いものをアオガツラと呼んで区別することもある。広葉樹
としては柔らかくて加工しやすいため、古い時代から造船や仏像に使わ
れた。現代でも建材、家具材(特に鎌倉彫)、碁盤、将棋盤、漆器など
に使われる。基本的には日向を好む陽樹だが、半日陰でも育てることが
できる、自生は湿気の多い肥沃地が多く、夏の暑さや乾燥が激しいと、
葉焼け起こすことや、早期に落葉することがある。病害虫の発生は年間
を通じてほとんどない。元来は株立ち状の樹形が美しい大木であり、植
栽には相応のスペースが必要となる。剪定によって成長を抑え、樹形を
整えることは十分に可能だが、葉を刈りこむような木ではなく、手入れ
にはセンスと技術が必要。一度にたくさん剪定すると根元や切り口から
大量の新枝が発生し、樹形が乱れる。
滋賀の名産の事業事業:小鮎の塩漬け
嘗て、カタクチイワシのアンチョビがあるように、養殖小鮎の塩漬けの
アーリーオーレーパスタを食べてみたいと書いたことがある。つまり、
ペルー沖、地中海などでとれるカタクチイワシによく似た小魚の英名。
また、この魚を塩蔵熟成させたもの、およびその油漬け製品もアンチョ
ビーとよばれる。アンチョビーの生産は年により変動するが、かなり産
額が多く、大部分は魚粉原料とされる。塩蔵アンチョビーをつくるには、
10センチメートル前後の新鮮魚をボーメ度20の食塩水に漬け、頭部と内
臓を指で除いたのち、20~30%の食塩をふりかけながら、樽(たる)に漬
け込み、重石(おもし)を置き、浸出汁を除きながら6~10か月間、自己
消化させる。これを、ピンセットを使って三枚におろし、ロール状に巻
き、缶または瓶に詰め、サラダ油を加えて巻き締めする。歩留りは原料
魚の10%程度。オードブルやサラダなどに用いる。アンチョビーからは
アンチョビーソースもつくられる。これは熟成アンチョビーを温湯に漬
けて軽く振り、鱗(うろこ)や表皮を除いたのち、肉ひき器にかけ、湯に
漬けて濾過し、食塩と着色料を加えて煮沸する。浸出液の一部にはコン
スターチを加え、両者を混ぜ、これに香辛料を加えて再度煮沸する。欧
州で主として魚料理に用いられ、魚醤油の一種ともいえるものである。
ペペロンチーノスパゲッティ
❶材料:塩、スパゲッティ、エキストラバージンオリーブオイル、アン
チョビのフィレ。にんにくみじん切り、唐辛子。黒コショウ、パセリの
みじん切り、
❷準備:鍋に水を入れて沸騰させ、塩を入れ、スパゲッティを加え、ア
ルデンテが恥ずかしがるまで煮込む。大量のパスタ調理水を取り、水を
切る。一方、大きなフライパンに、オイルを加え、鍋を4回転、アンチ
ョビを中火で加熱、アンチョビが溶けるまで、約1分半です。火を弱め、
にんにくを加えます。砕いた赤唐辛子と黒胡椒で味付け。にんにくをか
き混ぜながら、アンチョビ油でやさしく調理。予約したパスタ調理水と
パセリを加えてから、パスタを加えます。さらに黒コショウで味付けし、
パスタを1分ほど蒸らし、すべての風味を吸収させる。
✔ これ以外にも、砂糖漬け、酢漬け、額漬けやハーブ、香辛料などの
添加剤も様々アレンジメントできそうだし、干物など、捨てる部位をな
くし全て使い尽くす調理法も考えられる。このコロナ禍の収束後のトラ
イだね。
「知能」とは何か
人は知能を「身長」や「ちから」のような特性だと考えているが、知能
の定義は非常に曖昧。簡単に言ってしまえば、知能とは「問題を解決す
るメカニズム」のことです。問題とはさまざま考えられるが、特に重要
なのは「食べ物を得る」「安全な場所を探す」「子孫を残すために競争
相手に打ち勝つ」「捕食者から逃げる」などの生き抜くことに関する問
題なのだ。また、知能は単一の能力ではなく、知識を得る能力や学習能
力、創造力、戦略を立てる能力、批判的思考を行う能力などが複数組み
合わさった能力と定義できろだろうか。また、生物学的反射のような本
能に根ざした行動やさまざまなレベルの学習、ある種の意識の中に、知
能の存在を確認することができるものの、「どこから知能が生まれるの
か」「どの概念を知能として分類するのか」といった問題について、科
学者の見解の一致はしていないし。知能は「意識」にも密接に関連して
いるため、問題はさらに複雑なのでここでは、「知能とはいくつかの技
能の集合」と仮説する。知能の中でも最も基礎的な要素は、「知覚する」
「記憶する」「学習する」の3つの技能であり、生き物は自身の五感を
使って周囲を「知覚」できる。しかし、五感だけでなく、空腹や疲労な
どの内的な情報を認識し続けることも、生理的に、生き抜くためにも重
要だろう。これらの情報を得られなかったとしたら、生存は運任せなも
のになってしまう。「記憶」は集めた情報を保存して思い出すという能
力。記憶能力を有していれば、出来事や場所、関係性などの情報を覚え
られるだけでなく、「狩りのやり方」「食料を収集する方法」なども覚
えておけ、したがって、うまくできるようになるまで反復練習が必要と
し。その際には一連の思考や行動を変化させて適応する「学習」が重要
となる。知覚・記憶・学習の3つの能力があれば、かなり賢い生き物と
いえるかもしれない。一方、知覚・記憶・学習が可能なモジホコリとい
う多核体の単細胞生物もいる。モジホコリと匂いの強いエサを容器の中
に入れて、間に迷路のような障害物を置くと……エサの匂いをたどって
モジホコリは迷路に管を広げ、最終的にエサとの最短距離をつなぐ管だ
けを残して、それ以外の部分を衰退させる。この行動はモジホコリの本
能に基づくものであるため、モジホコリも知能を持っているかのように
見えるものの、科学者はモジホコリが知能を有しているとは認めていな
い。また、適応する知能の高い生き物の好例はハチがいる。さらに高度
な問題を解く能力を持つ生き物もいます。アライグマは人間の食べ物を
得るために、窓を開けたり、鍵を開けたりすることがわかっている。ア
ライグマは掛けがね式・かんぬき式・プラグ式・押し棒式の錠ならば、
試行回数10回以内で解錠できる上に、複数の錠を組み合わせても問題な
く開けられるという研究もある。さらに、一度解錠方法を学習したアラ
イグマは、あ1年後もその方法を記憶し、解錠速度も遅くならない。さ
らに知能が進化すると、「創造性」を獲得し、創造性のある生き物は、
明らかに無関係な事象から新しく価値のある何かを生み出すことができ
る。人類は「協力する」「世代を超えて知識を共有する」という能力を
有したことで、「個」を上回る能力を手にするようになる。今や人類は
地球を好きなように作り替える能力を有す。しかし人類の発展に伴って
地球温暖化や抗微生物薬耐性などの新たな問題が登場する。新たな問題
に立ち向かうには、短期的な利益にばかり目を向けるのをやめて、遠く
離れた未来について考えるべきで、人類には知能がありそれを行うだけ。
【ポストエネルギー革命序論 192:アフターコロナ時代⑩】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」
新型コロナウイルス 心臓・肺・腎臓などの臓器で血栓をつくる
7月10日、ニューヨーク大学ランゴーン医療センタの研究グループは、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により死亡した患者を解剖したと
ころ、心臓・肺・腎臓などの主要な臓器で血栓が見られたという。同チ
ームが、COVID-19により死亡した患者7名(うち女性4名)を解剖し、全て
の剖検で肺や肝臓、腎臓、心臓などの微細な血管で、血小板を多く含む
血栓を確認する。加えて、血小板を産出する役割を持つ「巨核球」とい
う細胞が、通常ならば巡回しないはずの心臓や腎臓、肝臓などの臓器内
でも発見されました。Rapkiewicz氏は「巨核球が心臓で血小板を産生し
たことが、血液の凝固につながった可能性がある。肺については予想通
りだとしても、剖検で調べた肺以外のほとんど全ての臓器でも血栓を発
見する。発見当初は「肺炎のような呼吸器系疾患」と報じられていまし
たが、その被害が拡大し、研究が進むにつれ、脳など体のさまざまな部
位に影響を及ぼす可能性が明らかになっています。体の各部位の中で、
「血液・血管」もまた新型コロナウイルスによりダメージを受けるいう。
これには、グラーツ医科大学のSigurd Lax教授は「COVID-19では血栓が
命を奪いうる」と7月10日に報告。数々の解剖から得た所見として、血
管に炎症が生じて血液が凝固しやすくなり、肺動脈の閉塞を引き起こし、
最終的には心不全に至る可能性と指摘し、このような血液凝固の対策と
して、新型コロナウイルス感染者に対する抗凝固療法が実施。日本血管
外科学会も、「COVID-19は、過度の炎症、血小板活性化、内皮機能不全、
およびうっ血などにより、動脈系・静脈系の両方で血栓性疾患を起こし
やすくなる」として、測定数値次第では血栓性疾患の抗血栓療法を受け
ている患者に対して抗凝固療法を実施するように推奨するが、Lax教授は、
COVID-19によって生じた肺動脈血栓症が原因で死亡した患者について、
「血液の凝固を防ぐために予防レベルの抗凝固剤を投与していた」と言
及し、「それでも肺動脈血栓症を防ぐには不十分だった」と述べる。
高熱で新型コロナウイルスをほぼ全滅させる空調用フィルタ
ヒューストン大学の研究者が、新型コロナウイルスを含む病原体を200℃
の高熱で一気に死滅させる空調用フィルタを開発しました。実験では、
フィルタを通過した新型コロナウイルスのほぼ100%を死滅させること
に成功したとのことです。2019年末から世界中で猛威を振るう新型コロナ
ウイルスは、せきやくしゃみ、会話などで感染者の口から飛び出る飛沫
(ひまつ)で感染する「飛沫感染」が主な感染経路といわれています。ま
た、一部の状況では空気中を漂う極小粒子(エアロゾル)を介して感染が
拡大する「エアロゾル感染」も指摘されています。そのため、新型コロ
ナウイルスの感染予防として、入念な手洗いとうがい、さらに部屋の換
気が叫ばれています。しかし、空気中を漂うエアロゾルは数マイクロメ
ートルというサイズで、完全に除去するのは難しいものがあります。そ
こで、ヒューストン大学物理学科のZhifeng Ren教授が率いる研究チーム
は地元の不動産業者と協力して、吸音材や電極などに使われる市販のニ
ッケルフォームを使った空調用フィルターを開発しました。以下の写真
で、換気扇に取り付けられているのが開発された空調用フィルタです。
ニッケルフォームは金属製で導電性があり、電気的に加熱することが容
易。また、スポンジ状なので通気性があり、簡単に加工できることがメ
リットです。開発されたフィルターは、ニッケルフォームを電気によっ
て200℃まで加熱することで、通過した空気に含まれるウイルスや菌を
死滅させるという仕組みです。
実際に、ガルベストン国立研究所での検査では、フィルターを通過した
新型コロナウイルスの99.8%を死滅させたことが確認できたそうです。
また、炭疽(たんそ)菌の場合は99.9%を死滅させることができたとのこ
と。開発に協力した不動産業者は、研究チームが開発したフィルターを
組み込んだ空気清浄機の製品化を予定しています。Ren教授は「このフ
ィルターは、空港や飛行機、オフィスビル、学校、クルーズ船での新型
コロナウイルスの感染拡大を防ぐのに役立つ可能性があります」と述べ
開発したフィルターを使った空気清浄機の卓上モデルも開発していると
述べました。
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向之倉の桂とウイズコロナ
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