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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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超ナノテク系銀河の誕生

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。
愛称「ひこにゃん」。

     
                              
19 子 張  しちょう
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この篇は、すべて、孔子の弟子のことばである。
「小人の過つや、必ず文る」(8)
「大徳は閑を蹟えず、小徳は出入して可なり」(11)
「君子は下流に居ることを悪む。天下の悪、みなここに帰す」(20)
「君子の過ちや、日月の食のごとし。過つや人みなこれを見る」(21)
----------------------------------------------------------------
7.幅広く研究をかさね、その成果を知識として蓄積する。疑問はどこ
までも究明し、体験に即して思考を進める。仁は、そこにおのずから芽
生えるだろう。(子夏)

子夏曰、博學而篤志、切問而近思、仁在其中矣。



【おじさんの園芸DIY日誌:2021.6.9】
ドイツの老舗"POMPADOUR社"のハーブティーが切れて、というと「ヤク
が切れた」と思われるなんだけれど、彼女にリプトンの「ローズヒップ
オレンジ」を買ってもらい早速頂いた(10TB)。バラの果実。知ってい
たが、知らなかったのだが、豊富な栄養分を蓄え、そのままでもおいし
く食べられるとか、実を乾燥させたり、種を圧搾してオイルを抽出した
りして、古くからハーブティーや料理・スキンケアなどに用いられてき
ている。ハーブ用ローズヒップの栽培・収穫に用いられるバラは、ヨー
ロッパ原産のイヌバラ(ドッグローズ)、茨城県・鳥取県から北海道ま
での海岸に自生するハマナスと幅ひろい。 また、ローズヒップにはビ
タミンCが豊富に含まれ。その量はレモンの約20倍以上、「ビタミン
Cの爆弾」の別称をもち、しかもローズヒップのビタミンCは、ビタミ
ンP注に守られ熱に強く、栄養効果のアップを期待できます。ビタミンC
以外の栄養分もたっぷり。真っ赤な小さい果実の中には、溢れんばかり
のパワーが秘められているとあるから、楽しみだ。

 

注.水溶性のビタミン様物質のひとつ。フラボノイドのうちヘスペリジ
ン、ルチン、ケルセチンなどの総称。壊れやすい性質をもつビタミンC
の働きを助けるビタミン様物質。柑橘類(特に薄皮)、杏、さくらんぼ、
そばなどに多く含まれる。ビタミンCを安定させ、さらにビタミンCの優
れた抗酸化作用を発揮させる役割をもつほか、毛細血管の血管壁を緻密
(ちみつ)にし、栄養・酸素が血管に出入りする機能を適度に調整、高血
圧予防、血中の中性脂肪の抑制、脳出血などの出血性疾患の予防などの
作用をもつと推察される。◇「フラボノイド化合物」とも呼ばれる。 

 

【ポストエネルギー革命序論 302:アフターコロナ時代 112】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」



● 環境リスク本位制時代を切り開く

  今年のノーベル賞は福島邦彦・NHK技研が受賞か
ちょっと、視点を変えてみよう。今年のノーベル賞候補者は誰かという
で、昨年、世界的な学術賞である米フランクリン協会「バウワー賞」の
受賞した福島邦彦氏。彼の業績は人工知能(AI)技術の発展への貢献。
近年のAIブームの原動力となった深層学習(ディープラーニング)の原
型となる神経回路モデルを約40年前に考案した。再評価の声が高まる中
での受賞となっている。1958年に 京都大を卒業してNHKに入局。同放送
科学基礎研究所(現放送技術研究所)で脳の情報処理の仕組みを研究し
た概歴の持ち主。製造ラインの CAM化調査として、1985年の技術セミナ
として初めて「深層学習(ディープラーニング)」を受講し、また、独
学で畳み込み積分(convolution)などテレビジョン技術の習得も やっ
ていたころで。応用化学学➲応用物理学へのシフトを行っていた頃で
もある。

それはさておき、「ディープラーニングの父」と呼ばれるエンジニアで
ある福島邦彦が1979年に世に問うた階層型の人工神経回路モデル「ネオ
コグニトロン」が、近年のディープラーニングの革命期において世界的
に再評価された。83歳の福島は、いまも東京郊外にある一軒家の自室で
3台のPCモニターの前に座って研究を続け、論文を発表している。 そん
な彼を突き動かすのは「人間の脳のメカニズムを理解したい」という情
熱だったという(人間の脳のメカニズムを、わたしは知りたくてたまら
ない。──福島邦彦|WIRED.jp)☈



ファジィシステム研究所特別研究員、工学博士。1936年、台湾生まれ。
引き揚げ後、58年に京都大学工学部電子工学科卒業、同年NHK入局。NH
K技術研究所テレビ研究部、 放送科学基礎研究所視聴科学研究室などに
所属。89年以降、大阪大学、電気通信大学、東京工科大学などで教授職
を歴任。日本神経回路学会(JNNS)初代会長も務めた。国際的な学会
IEEE(米電気電子学会)によるによる「IEEE CIS Neural Networks
Pioneer Award 」、科学技術庁長官賞など受賞多数。
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☈まず、彼の研究チームは、デイヴィッド・ヒューベルとトルステン・
ウィーセルが、1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞したふたりの神
経学者の研究----ネコを用いながら、大脳皮質の第一次視覚野では3種
類の細胞が階層をなして結合し、視覚情報を処理しているという仮説を
提唱----に注目し、現在では「CNN(畳み込みニューラルネットワーク
)」の多層回路につながる、画像の入力層と出力層が結合する構造を考
案し「学習」させるほかない、「パーセプトロン」というニューラルネ
ットワークを参考にしながら考案したのが、「コグニトロン」という神
経回路モデル----「パーセプトロン」は、入力層・中間層・出力層の三
層構造で、学習できるのは出力層のみ。しかも毎回、教師データ(例題
と答えのデータ)と照合して最適化プロセスが非効
率的な学習プロセス?ではなく、コグニトロンつまり、教師なしの「競
合学習」というもの。入力データに対して細胞(ニューロン)同士を競
争させて、最も大きな反応=出力を選別、より入力データに漸近させるこ
とで適切反応する細胞を自動出力する。☈しかし、脳に学んでいかなけ
ればならない。とにかく、脳を制御している基本原理を見つることで、
過去にもパーセプトロンなどさまざまなモデルがあったように、それは
決してひとつだけじゃなく、いっぱいあるはずで、その基本原理を見つ
け出し、いまのうちに準備をし、「冬の時代」は訪れず、このブームが
ずっと続くこと話す。とは言え。「中途半端なAI回路」でありつづけ
ることは、わたし(たち)は先験的(あるいは、疑似先験的)了解して
おり、むしろ、NHK技研の高品位解像度テレビジョンシステムを利用
し、超ナノレベルの見える化技術により、生命科学・生物工学領域の図
画像産業(第四次産業)が人類の発展に貢献し続けてきているその成果
がノーベル賞受賞に値すると考えている。



♘ 原子精度で定義されたナノ物質を正確に配置
     ナノテクノロジーを超える技術への道を拓く
 5月25日、理化学研究所らの研究グループは、カーボンナノチューブを
はじめとする高品質のナノ材料を緻密に配置する手法を開発。これによ
り表面を含め原子レベルで構造が定まった材料を構成要素としたナノデ
バイスの創製へ貢献するものと期待されている。カーボンナノチューブ
は、原子スケールで見ると直径や原子配列のねじれ方にしたがって無数
の幾何構造を取り得るが、その発光特性から原子レベルでの構造が特定
できる珍しいナノ材料だが、従来のデバイス作製手法では、所望の幾何
構造を持つカーボンナノチューブを適切な場所に配置することは困難。
また、カーボンナノチューブには光物性がその表面環境に大きく左右さ
れるという特徴もあり、デバイス作製における課題となっている。


【概説】
単層カーボンナノチューブ(以下、カーボンナノチューブ)は、炭素原
子が六角格子状に敷き詰められた原子1層のシート(グラフェン)を直
径1~3ナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)程度の筒状にした
構造を持つ物質で(図1a)、長さは1マイクロメートル(μm、1μmは
100万分の1メートル)以上にもなる。その炭素原子の並び方(幾何構造)
は、チューブの周方向に一周するベクトルを定義する二つの整数(n、m)
により特定することができ、この巻き方のことを「カイラリティ」と呼
びぶ(図1b)。そのため、カーボンナノチューブは数十万個を超える原
子から構成されるナノ物質でありながら、原子レベルで構造を定義可能
な物質であり、ナノテクノロジーを超えた原子レベルの技術の開拓に役
立つ可能性を秘めている。


図1 単層カーボンナノチューブの模式図
(a)単層カーボンナノチューブは、炭素原子が六角形の格子状に並んだ
原子一層の膜(グラフェン)を筒状に丸めた構造をしている。その直径
は1~3nm程度である。
(b)(a)のカーボンナノチューブの円周一巻きに相当するベクトル(赤い
矢印)をグラフェン上に描くと、グラフェンの基本格子ベクトルa1、a2
の重ね合わせで表現できる。このときに現れる二つの係数n、mを用いて、
カーボンナノチューブの幾何構造を定義する。図中のθをカイラル角と
呼ぶ。カイラリティや周囲の環境に依存してバンドギャップ[3]の有無
やその大きさが多種多様であるため、フォトニクスやエレクトロニクス
の分野でも幅広い応用が期待されている。直径約1nmの半導体性のカー
ボンナノチューブは、光通信に使われている近赤外光領域(波長1200~
1600nm)で発光すること、またレーザーパルスを照射すると室温で単一
光子源として機能することから、量子情報処理技術への応用を念頭に置
いた研究が進められている。
しかし、電子・光学特性の個性を生むカイラリティは一般的にランダム
に決定づけられるため、必要な種類のカーボンナノチューブが適切な位
置にあることが求められるデバイスにおいては、その多様性が応用を妨
げる要因にもなっている。また、全ての構成原子が表面にあるカーボン
ナノチューブにおいては、その物性は周囲環境に敏感。例えば、フォト
ニクス応用では清浄な表面を保たないと明るい発光が得られないことか
ら、カーボンナノチューブの適切な配置と表面の清浄性を両立する手段
はこれまで確立していなかった。

手法と成果
研究チームは、カーボンナノチューブを操作するにあたって、昇華性の
高いアントラセン分子に着目し、カーボンナノチューブの適切な配置と
表面の清浄性を両立するために、次のような「転写方式」を考案。まず、
顕微鏡下でアントラセン成長用基板上のアントラセン単結晶を透明スタ
ンプにより拾い上げる(図2a)。その透明スタンプに貼り付いたアント
ラセン単結晶の平坦な面をカーボンナノチューブ成長用基板へ押し付け、
素早く引き離すと、その表面に多数のカーボンナノチューブが拾い上げ
られる(図2b-c)。カーボンナノチューブの蛍光発光をモニタリングし
ながら、アントラセン単結晶を転写先基板上の狙った位置へ貼り付け、
対象のカーボンナノチューブの位置を精密に制御する(図2c-d)。その
後、100℃程度に加熱するとアントラセン結晶が昇華され、結果として
カーボンナノチューブのみが転写されることになる(図2e-f)。

✪ 世界初の空中スタンプ
この手法では、昇華によってアントラセンの結晶成長と除去を行い、全
工程で溶媒などの液体が関与しない。そのため、カーボンナノチューブ
への不純物による汚染を防止できるだけでなく、1本のカーボンナノチ
ューブの一部が宙に浮いた繊細な構造などを作ることも可能である。

また、一例として、単結晶水晶の基板上で長さ100μm程度に成長した水
平配向カーボンナノチューブを、本手法によって5μm幅の溝が彫られて
いるシリコン基板上に転写したところ、孤立したカーボンナノチューブ
を溝上に架橋させることができました(図3a、b)。そのカーボンナノ
チューブにレーザー光を照射し、蛍光を測定したところ、溝上の宙に浮
いた部分は、シリコン基板表面上の両端部分の約250倍の発光強度を持
つことが分かった(図3c)。これは、元の単結晶水晶基板上の発光強度
の約5,000倍であり、合成直後に溝上に架橋された清浄なカーボンナノ
チューブに匹敵する明るさである。
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図2.単層カーボンナノチューブの転写工程の模式図
(a)アントラセン成長基板上のアントラセン単結晶(黄)を顕微鏡下で、
透明なゴムスタンプ(緑)で拾い上げる。
(b)アントラセン結晶をカーボンナノチューブ成長用基板に押し付け、
はがすことで、カーボンナノチューブ(黒)を拾い上げる。
(c)対象のカーボンナノチューブを、その発光を測定しながら(赤)、
転写先基板の目標位置上に運んでいく。
(d)アントラセン結晶とカーボンナノチューブのみを転写先の基板に残
して、透明スタンプを引きはがす。
(e)100℃程度に加熱する、あるいは室温で数日置いておくと、アントラ
セン結晶が昇華する。
(f)転写されたカーボンナノチューブからの発光を計測する。
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図3 転写された架橋CNTの高強度発光


(a)溝を架橋するように転写されたカーボンナノチューブの電子顕微鏡像。
(b)(a)と同一エリアにおけるカーボンナノチューブの発光イメージ。
(c)同じカーボンナノチューブから得られる発光スペクトル。架橋部の
宙に浮いた部分は明るく発光するが(赤)、カーボンナノチューブは表
面の状態に敏感なため、基板と接した箇所(緑)における発光効率は
250分の1程度に低下する。架橋部の発光特性から、直径1.15nmでカイラ
ル角28°の(9,8)カーボンナノチューブであることが分かった。
本手法によるカイラリティ・位置制御の有用性を示すため、フォトニッ
ク結晶[7]微小光共振器と呼ばれる、特定の波長の光を閉じ込める機能
を持つナノ構造の上に、相性の良いカーボンナノチューブを選んで配置
することを試みた。この共振器はシリコンでできているが、先述の通り
カーボンナノチューブには宙に浮いていないと明るい発光が得られない
という弱点がある。そこで、2020年に共同研究グループがカーボンナノ
チューブの光物性への影響が少ないことを見いだした、六方晶窒化ホウ
素[9]という二次元絶縁体をカーボンナノチューブと共振器の間に挿入し
した。カーボンナノチューブの発光波長と共振器の共振波長は、六方晶
窒化ホウ素の存在によってシフトしてしまうため、それらのシフト量を
逆算した上でカーボンナノチューブと共振器の適切な組み合わせを選定。
選んだカーボンナノチューブを共振器の上に配置した結果、カーボンナ
ノチューブの発光が共振器と結合したことに由来する鋭いピークを得ら
れた(図4)。

図4 狙って転写されたカーボンナノチューブのナノビーム微小光共振
  器との光結合

カーボンナノチューブ(緑の筒)をシリコンでできた微小光共振器上に
転写する前に、スペーサーとして厚さ30nm程度の六方晶窒化ホウ素(赤
と青の平面)を転写しており、カーボンナノチューブはそれを介して共
振器(はしご状の構造)と結合している(左上図)。スペーサーには、
共振器により増幅された電場が減衰しないように薄いこと、またカーボ
ンナノチューブの励起子を消失させないことが求めれる。波長1514nmに、
カーボンナノチューブの発光が共振器と結合したことに由来する鋭いピ
ークが得られた(発光スペクトル)。

❏関連論文:
Deterministic transfer of optical-quality carbon nanotubes for
atomically defined technology:原子的に定義された技術のための光
学品質のカーボンナノチューブの決定論的転写、Nature Communications、
(2021.5.25)
【要約】
継続的なデバイスのスケーリングが原子によって課せられる究極の限界
に達すると、原子レベルで正確な構造に基づく技術が出現すると予想さ
れます。次に、デバイスの製造には、識別された原子配列を備えたビル
ディング ブロックと、汚染のないコンポーネントのアセンブリが必要
になります。ここでは、光学品質のカーボンナノチューブを決定論的に
配置するための多用途の乾式転写技術について報告します。単結晶アン
トラセンは、穏やかな加熱により容易に昇華し、きれいなナノチューブ
を残し、明るい光ルミネッセンスを可能にする媒体として使用されます。
その場の光学モニタリングの下で​​、望ましいキラリティーのナノチュー
ブをサブミクロンの精度で配置することができ、それにより、ナノチュ
ーブのフォトニック結晶ナノビームキャビティへの決定論的結合を実証
することができます。ナノチューブ移動を繰り返すことでクロスジャン
クション構造も設計・構築され、チューブ間励起子移動が観察されます。
私たちの結果は、原子的に正確なコンポーネントとインターフェイスで
構成されるデバイスの開発に向けた重要なステップを表している。

本研究では、カーボンナノチューブと似た分子構造を持つアントラセン
結晶を介した新たな手法を用いて、合成直後の清浄な表面が保たれたカ
ーボンナノチューブを、溝を架橋するように転写することで、元の約
5,000倍という非常に明るい発光が得られた。さらに、転写工程で1本の
カーボンナノチューブの発光をモニタリングすることで、必要とされる
カイラリティのものを選び出し、数百nmの精度でデバイス中に配置する
ことを実現した。こうした技術は、カーボンナノチューブにとどまらず、
原子層材料やその他ナノ構造を自在に組み合わせた高次システムの構築
への貢献が期待でき、原子レベルで構造が定まった材料を構成要素とし
て、従来とは異なる機能を設計して築き上げていくという、超ナノテク
ノロジーの原子レベルの技術の開拓に役立つ可能性を秘めている。



♞ 1Vで動作する高性能薄膜トランジスタを全印刷作製
  動作電圧1Vの高性能TFT素子を印刷のみで作製
5月27日、物質・材料研究機構(NIMS)は低温焼結塗布型シリカ(LCSS)
をゲート絶縁層に用い、全ての層を印刷プロセスで製造したTFT素子を
開発。このTFT素子は、1V以下の動作電圧で、移動度は最大70cm2V-1s-1と
世界最高レベルでの達成。印刷プロセスで電子回路を形成するプリンテ
ッドエレクトロニクスは、次世代の半導体製造技術として期待されてい
る。ただ現状だと、印刷プロセスで製造したTFT素子は①動作速度が遅
く、②動作電圧が高い、といった課題がある。また、印刷のみで素子間
を接続して電子回路を形成する3次元配線技術なども、本格実用化に向け
て解決すべきテーマとなっていた。



研究チームは今回、プリンテッドエレクトロニクス向け層間絶縁材料と
してLCSSを開発した。LCSSは塗布プロセスによる成膜が可能で、焼結温
度は90℃と低い。このため、ガラス基板やシリコンウエハーはもとより、
プラスチックフィルムやセルロースナノペーパーなどの表面にも絶縁層
を形成することができるという。実験では、NIMSが開発している微細印
刷技術を活用し、LCSSをゲート絶縁層に用いて線幅15μmの印刷配線を
4層形成した。ソース・ドレイン、ゲート電極には金属ナノインクを、
半導体層には高純度半導体単層カーボンナノチューブ(sc-SWCNT)を用
いて、それぞれ印刷した。層間はビアホールで電気的に接続し、1MHzま
での信号であればロスなく伝達が可能なことを確認している。研究チー
ムは、試作した全印刷TFT素子が1Vの動作電圧で、最大70cm2V-1s-1の移動
度を実現できた要因について、「絶縁性能に影響しない、微量の不純物
がLCSS内部に存在し、電荷の蓄積能力を高めているため」と分析する。


上図は全印刷TFT素子の模式図および、印刷したAuナノ粒子電極とカー
ボンナノチューブの界面(走査電子顕微鏡像)。下図は全印刷TFT素子
の伝達特性および出力特性(via:NIMS)
❏関連論文:Layer-By-Layer Printing Strategy for High-Performance
Flexible Electronic Devices with Low-Temperature Catalyzed Solution-
Processed SiO2,(2021.5.21);DOI : https://doi.org/10.1002/smtd.
202100263






⛨「デルタ」(4th)シンガポールで優勢に-毒性強いとWHO
▶2021.6.10 Bloomberg
大統領の首席医療顧問である米国立アレルギー感染症研究所(NIAI
D)のアンソニー・ファウチ所長はインドで最初に特定された新型コロ
ナの変異株「デルタ」がワクチン接種率の高い英国でも急速に広がって
いると述べ、米国の各州に警戒を呼び掛けた。世界保健機関(WHO)
は週報で、変異株「デルタ」は英国で最初に報告された「アルファ」な
ど従来の変異株と比べて感染力が著しく強いほか、毒性も強いとみられ
るとの分析結果を明らかにした。それによると、デルタに感染した人が
入院する可能性は従来の変異株より2.6倍高いという。

⛨ 中国シノファーム製ワクチンの有効性「78.1%」がハッタリだっ
 た可能性
▶2021.6.9
via 環境工学研究所 WEEF

⛨  新型コロナウイルスの「武漢研究所流出説」再燃
▶2021.6.9
via 環境工学研究所 WEEF

⛨ 米政府 コロナウイルス増殖抑える薬の確保
▶2021.6.10 6:59
via 米政府 コロナウイルス増殖抑える薬の確保 製薬大手と合意、
  NHKニュース

⛨  塩野義、年内にワクチン「3千万人分」量産へ
▶2021.6.10 10:30
via  塩野義、年内にワクチン「3千万人分」量産へ...変異ウイルスに
    対応も〔読売新聞〕

⛨ 最新ワクチン・抗ウイルス剤 ⑥
【ウイルス解体新書 ㊴】



序 章 ウイルスとは何か
第1節 多種多様なコロナウイルス
第2節 生存戦略にたけたウイルス
第3節 ゲノム構造
第4節 複写、複製、翻訳、遺伝学
第5節 宿主範囲、組織向性およびウイルス増殖 
第1章 ウイルス現象学
第1節 免疫とはなにか
1-5-1 特許事例:免疫応答を高める方法
第2節
第3節 水際検査体制(未然感染防止)
第4節 自国のワクチン及び治療薬開発体制
4-1 国産ワクチン開発:新型コロナウイルス
4-1-1 予算も研究開発活動も限定的
    コロナワクチンの開発で日本が出遅れた背景
4-1-2 国産ワクチン実用化の壁
4-1-2-2 規制の弾力的運用を
第5節 感染パンデミック監視体制
第6節 エマージェンシーウイルスの系譜
第7節 新型コロナウイルス
7-1 新型コロナウイルスのライフサイクル
7-2 変異ウイルス
7-2-1
7-3 人工ウイルスとゲノム編集
7-3-1 新型コロナ、実験室で作られたものか
第8節 感染リスク
1.感染力
2.致死率・重症化率
初期の報告では重症化率が32%、死亡率が15%と高いものであったが、症
例の集積に伴い、現在では重症化率、死亡率はそれより低いことが判明
している。WHOからの報告では軽症から中等症例が約80%、重症例が13.8%、
重篤例が6.1%とされている。死者の多くは、高血圧、糖尿病、免疫系を
損なう心血管疾患など、他の疾患を併せ持っていた。また、免疫系の過
剰反応であるサイトカインストームによる重篤化するケースもある。死
亡に至った初期症例によると、疾病の判明から死亡までの中央値は14日
であり、6日から41日までの幅があった。 


図 赤い線が年齢別の致死率。紫の背景は信頼度95%区間

対数スケールで記された年齢別致死率

感染致死率は、2020年12月のシステマティックレビューとメタアナリシ
スによれば、フランス、オランダ、ニュージーランド、ポルトガルなど
では0.5-1%、オーストラリア、イングランド、リトアニア、スペインで
は1-2%、イタリアでは2%以上であった。さらにこの研究では、致死率の
違いは、集団の年齢構成および年齢別感染率に起因することが発見され
ている。 致命率についてのメタ回帰推定値は、子供と若い成人では非常
に低い(10歳で0.002%、25歳で0.01%)のだが、55歳では0.4%、65歳
で1.4%、 75歳、85歳で15%となった 。これらの結果は、WHOが発行し
た2020年12月のレポートにおいても強調された。新型コロナウイルスの
重症化に関してO型は他の血液型に比べて保護的に作用している傾向に
あることが報告されている。慶応義塾大学や東京医科歯科大学など複数
の研究機関による重症化のメカニズムを調べる共同研究チーム「コロナ
制圧タスクフォース」は、新型コロナ感染症に感染した場合に重症化す
る割合について、血液型O型と比較してA型とB型は1.2倍、AB型は1.6倍
重症化しやすいことを発表した(詳細は「血液型」参照)。
8-1 予後
8-1-1 死亡リスク
8-1-1-1 新型コロナ生存者の死亡リスク
8-1-1-2.生存者の死亡リスク
8-2-1 脳損傷
予後について、米国シカゴの大規模な医療センターの医師は、COVID-19
患者の40%以上が最初に神経学的症状を示し、30%以上が認知障害を持っ
ていたことを発見した。COVID-19感染を生き延びた人々に、長期的な神
経学的影響があるかもしれないことを示唆している。COVID-19の多くの
生存者に脳損傷が発生し、広範囲に及ぶ認知、行動、心理的問題を引き
起こす可能性があるという証拠が増えている。 
8-2-2 後遺症
1.症状
COVID-19の後遺症(「Long COVID」とも呼ばれる)として、陰性後も倦
怠感、関節痛など体の痛み、息切れ、集中力の低下、運動不能、頭痛、
睡眠障害、神経疾患、抜毛、味覚障害などの症状が残るケースが報告さ
れており、調査が行われている。研究では、COVID-19から「回復」した
人の50%以上が、3か月後も何らかの症状に悩まされ続けていることが
わかった。日本では、国立国際医療研究センターが2020年2~6月に同セ
ンタを退院した患者63人を追跡調査したところ、発症2カ月後で48%、4
カ月後で27%に何らかの後遺症があった。米国ワシントン大学の研究チ
ームが2021年2月に米国医師会誌に発表した調査では、軽症者でも3人に
1人は後遺症がみられ、発症後9カ月経っても症状を感じる人もいる。英
国オックスフォード大学の研究によると、発症から3カ月後までに患者
の5.8%に不安症状や不眠など精神障害が見られた。 
2.原因
罹患による重度の炎症反応、血栓性微小血管症、静脈血栓塞栓症、それ
らに伴う酸素欠乏よる後遺症として、肺や心臓、脳、腎臓、血管系など
多くの臓器や器官系に長期的な損傷が引き起こされる場合があると考え
られている。COVID-19ウイルスが取りつく受容体は人体の臓器や脳の各
所にあり、感染時に細胞を損傷させるほか、陰性になった後の残る自己
抗体が後遺症に関連している可能性が指摘されている。 

8-2-2-1.嗅覚障害
第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-2 ワクチン
9-2-1 変異ウイルスとワクチン
1.ワクチン開発の現状
1-1 国内ワクチン
1-1-1 海外メーカーも国内で臨床試験
1-1-2 なぜ国産ワクチ開発が遅れたのか
1-1-3 国内ワクチン開発の現状
9-2-2 ファイザー社製中和作用型ワクチン
9-2-2-1 日本国内での接種効果
1.2回接種、9割に変異株抗体 ファイザー製ワクチン
9-2-3 ワクチン製造技術最前線
9-2-4 多様なワクチンの違い
9-2-4-1 ウイルスベクターワクチン
9-2-4-2 mRNAワクチン
9-2-4-3 DNAワクチン
1.「アンジェス」ワクチン
9-2-4-4 組み換えたんぱく質ワクチン
9-2-4-5 組み換えVLPワクチン
9-2-4-6 不活化ワクチン
9-2-4-7 アジュバント
9-2-5 ワクチンの副作用
9-2-5-1 血栓症
1.脳静脈洞血栓症(CVST)
2.ヘパリン起因性血小板減少症(vaccine-induced immune
thrombotic thrombocytopenia:VITT)
9-2-6 国産ワクチン
9-3 治療薬
9-4 中和抗体/抗ウイルス薬
9-4-1 バムラニビマブ/エテセビマブ
9-4-2 「フレームシフト」阻害薬とは一体何か
9-5 「ワンヘルス」にもとづく発生監視
9-6 生物兵器対策
9-6-1 脅威に懸念 防御後手
9-6-2 2001年米国の炭疽菌事件
9-6-3 米ロ、今も根絶した天然痘ウイルスを保有
9-6-4 ゲノム編集可能になり生物兵器も新世代に
9-6-5 国連の原因不明の生物学的事象担当者はゼロ
9-7 公衆衛生
9-7-1-1 新型インフルエンザ等対策特別措置法
9-7-1-2 新型コロナウイルス感染症への適用対象拡大
9-7-2 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
9-7-3 予防法
9-7-3-1 飛沫感染防止法
1.3Dプリンタとクリアファイルで作るフェイスシールド 
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代   


 風蕭々と碧い時代

曲名:東京ららばい   唄:中原理恵
作詞:松本隆 作曲・編曲:筒美京平



「東京ららばい」は中原理恵のデビュー・シングル。1978年3月
21日発売デビュー作、レコード・デビューはシングルより先にア
ルバム『TOUCH ME』(1978年2月25日発売)で果すが、歌手デビ
ュー作ではない。本レコードA面曲にあたる「東京ららばい」は
2ndアルバム『KILLING ME』(1978年12月5日発売)に収録が持ち
越されたが、B面の「TOUCH ME」は1stアルバムの表題曲として収
録。同年の『第29回NHK紅白歌合戦』で紅白初出場を果たした。 

● 今夜の寸評:



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