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雨安居の巨木に雫集めたる

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「
ひこにゃん」


岩手県田茂木のヒノキアスナロの巨木

【樹木トレッキング:檜翌檜】

     孑孑ぼうふらは涌くにまかせて雨安居あごん      後藤比奈夫 祇園守

ヒノキアスナロ 
檜翌檜、学名:Thujopsis dolabrata var. hondai
常緑針葉樹で樹高30mほどになる。成木はきれいな円錐形になり、耐
陰性が非常に強いので日光があまりあたらない場所での植栽に向いて
いる。なお、「アスナロ」という名前から「明日はより良くなろう」
という願いをこめた記念樹としてよく使用される。日本固有種で、ア
スナロ属は基本種のアスナロと変種のヒノキアスナロの2種からなり、
両者の外見上の違いはほとんどなく、球果の形状の違いがあげられる。
能登半島南部や日光付近を境に、南部にアスナロが、北部にヒノキア
スナロが分布し、ヒノキアスナロは青森県ではヒバと呼ばれ、秋田ス
ギ、木曽ヒノキと並び日本3大美林の一つに数えられる。植栽に当た
っては、順化させればある程度の越境(日当たり等の条件がそろえば
)は可能である。材としては高級材として扱われ、ヒノキチオール等
の成分により耐虫性等もすぐれている。石川県ではアテと呼ばれ、輪
島塗の木地として使われる。

用途:防風の機能を有する樹種(防風樹)として知られる。庭園に栽
培される。材はやや黄白色で芳香があり、ヒノキチオールを豊富に含
有しており殺菌力と耐湿性にきわめて優れるため、俎板材として最高
級にランクされる(もともとヒノキチオールは、その名に反しヒノキ
そのものにはあまり含まれていない)。 

上図:①アスナロ ②ネズコ ③コノテガシラ ④ネズミサシ ⑤イ
ブキ(『標準原色図鑑 全集 樹木』保育社)

注,ヒノキアスナロの学名について
ヒノキアスナロの変種学名の var. hondae は、主要な図鑑8冊の本
で確認、hondae  hondai の2つの学名があり、それぞれ4冊ずつ
となり決めかねる。協会が関係している『緑化樹ガイドブック』等で
は、参考文献を平凡社の『日本の野生植物 木本Ⅰ』としていること
と、命名者の牧野富太郎が共にhondai 使用している。

注.アスナロ(翌檜、翌桧、羅漢柏、雁翅檜、学名:Thujopsis dolab-
rata)は、ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹。日本固有種。アスヒ(
明日檜)とも。 漢名、羅漢柏(らかんはく)。青森県では「ヒバ」、
秋田県では「ツガルヒノキ」、岩手県・山形県では「クマサキ」、石
川県・富山県では「アテ(貴、阿天、档)」、新潟県佐渡島では「ア
テビ」などと呼ばれる。 アスナロ属にはこの1種のみが現生する。化
石種として Thujopsis europaea を認める説もあるが、化石記録は乏
しい。 材木として利用され、原生木が伐採されるほか、昔[いつ?]か
ら植林されている。 via Wikipedia

       雨安居の巨木に雫集めたる   高山 宇



❏ 特開2021-75723 香料前駆体としてのジエステル化合物
   長谷川香料株式会社
【概要】シクロヘキサノールまたはその誘導体、水酸基を有する香気
化合物、およびこの2つを連結するジエステル結合を分子内に有し、
香料前駆体として使用可能なジエステル化合物、それを含有する香料
組成物、および当該ジエステル化合物または香料組成物を含有する消
費財を提供し、さらには、当該ジエステル化合物または香料組成物を
消費財に配合することを含む消費財の残香性付与または増強方法を提
供する香料前駆体として使用可能な新規なジエステル化合物。

❏ 植物由来粉状体の製造方法及びその利用物
並びにこれを使用した飲用品、植物由来の消臭剤又は消毒剤若
しくは抗ウイルス薬剤 株式会社野口システム
【概要】図1のごとく、原料として、例えば、檜の葉や杉の葉のよう
に有益成分を含んでいる植物の葉が使用される。原料である葉を乾燥
機1に投入し、減圧下で加温しつつ破砕しながら組織液を抽出して、
乾燥機1に粉状体を生成させる。葉に芳香成分や除菌成分のような有
益成分が含まれているが、粉状体は全体として膨大な表面積になるた
め、有益成分の一部が組織液として取り出されても、有益成分を有効
利用できる。組織液の利用態様として、除菌剤(抗菌剤)を組織液に
添加して除菌・消臭剤と成すこともできる。除菌剤としては、界面活
性剤や次亜塩素酸を使用できる。これらは微量で効果を発揮するため、
高い殺菌効果を確保しつつ、組織液によって芳香性を持たせることが
でき、有益成分を含んでいる植物の葉を有効利用する。

図1 本願発明に使用する装置の配置ブロック図
【符号の説明】1  乾燥機    2  減圧装置    3  回収管路    4  
熱交換器  15  エゼクタ  18  処理容器  19  回転体  21 
中心軸  31  回転軸  44  破砕部材  45  攪拌部材  49  固
定刃  60  容器本体  61  蓋  62  粉状体  63  袋  CV  
コロナウイルス  Co  核    E  エンベロープ  S1,S2  スパ
イク  R  受容体  Ht  ヒノキチオール

【詳細説明抜粋部】インフルエンザウイルスやSARSウイルス、M
ERSウイルスの除菌・消毒にはエタノールを使用することが多いが、
エタノールは70%程度の濃度でないと高い効果がないという問題や、
特有の臭いがある問題、噴霧式の場合は人がいない状態で使用せねば
ならないといった問題がある。また、エタノールはノロウイルスのよ
うなノンエンベロープウイルスには効果がないという問題もある。他
方、ある種の界面活性剤は微量で高い殺菌効果を有しており、エンベ
ロープウイルスにもノンエンベロープウイルスにも有効である。また、
次亜塩素酸水(HClO)は、微量で高い殺菌効果がある利点や、イ
ンフルエンザウイルス等のエンベロープウイルスのみならずノロウイ
ルスのようなノンエンベロープウイルスにも効果がある利点、食品添
加物としても認められていて安全性が高い利点、電解によって安価に
提供できる等の利点がある。従って、界面活性剤や次亜塩素酸水を組
織液に添加することにより、芳香性は保持しつつ、高い除菌・殺菌効
果を得ることができる。エタノールは濃度70%で最も高い除菌・殺
菌性能を発揮するため、人がいる環境での空中散布はできないが、界
面活性剤及び次亜塩素酸水は、エタノールに比べて格段に低い濃度で
除菌効果を発揮するため、人がいる環境でも空中散布できる利点があ
る。従って、コロナウイルスに起因したクラスターの発生防止・抑制
に有益であると推測される。(中略)従来、ヒノキチオールはヒバの
幹を粉砕してオガクズ化したものを原料としており、これに高圧蒸気
を掛けることでまずヒバ油を抽出しているが、この方法は、既述のよ
うに手間がかかる等の問題や抽出量が低い等の問題がある。これに対
して、本願発明のように、樹木の葉を原料として真空蒸留法によって
抽出すると、葉は幹に比べて水分含有率が格段に高いため、有効成分
を水分と一緒に気化させて効率良く抽出できる。しかも、抽出した組
織液には異物・不純物は混入しておらず、濾過工程を要することなく
消臭剤等の製品に使用できるため、有効成分を変質させることなくそ
の効果を享受できる。

図7 コロナウイルスを説明するための模式図
 
(6).組織液の利用例
さて、インフルエンザウイルスやSARSウイルス、MERSウイル
ス、新型コロナウイルスはいずれも広義のコロナウイルス(オルトコ
ロナウイルス)に含まれており、このコロナウイルスは、良く知られ
ているように、RNAエンベロープウイルスである。
上図7に模式的に示すように、インフルエンザC型を除くコロナウイ
ルスは、RNAより成る核Coとこれを覆うエンベロープEとを備え
ており、エンベロープEの外側に、2種類のスパイクS1、S2が多
数突出している。エンベロープEは脂質より成っている一方、スパイ
クS1,S2はそれぞれタンパク質(HA、NA)より成っており、
エンベロープE及び核Coに外側から突き刺さった状態になっている。
他方、ヒトや動物における肺や気管支等の細胞Ceには、酵素として
の受容体(レセプタ:ACE2)R及びプロアテーゼ(図示せず)が
存在しており、コロナウイルスは、まず、スパイクS1が受容体Rと
結合し(吸着し)、次いで、細胞Ceへの侵入、脱核、放出といった
過程を経て増殖していく。すなわち、コロナウイルスCVはヒトや動
物の細胞Ceを利用し増殖していくものであり、結果として、ヒトや
動物は細胞が破壊されて肺炎等の疾患を発症することになる。受容体
Rとプロアテーゼはヒトや動物が元々持っているものであり、従って、
ヒトや動物はウイルスを受け入れるようになっていると云えるが、罹
患してから治癒すると抗体ができて、受容体Rがウイルスを認識する
と次からは受け入れず、再罹患(再発症)はしないシステムになって
いる。しかし、コロナウイルスCVは、スパイクS1,S2を構成す
るタンパク質が簡単に変異する性質があり(インフルエンザウイルス
のA型とB型、SARSウイルス、MERSウイルス、新型コロナウ
イルスの各ウイルスの違いは、スパイクS1,S2を構成するタンパ
ク質の違いであると解される)、次々と新種が現れるため、せっかく
抗体ができても効果に乏しく、また、ワクチンの開発が困難であると
いう状況を作り出している。更に、コロナウイルスCVは、ACE2
と呼ばれる酵素を受容体Rとして吸着するが、新型コロナウイルスは
ACE2とは異なる酵素も受容体として吸着できると推測されており、
このことが、抗体の無力化とワクチン開発の困難性とを倍加している
といえる。
他方、エタノールや次亜塩素酸水HaはコロナウイルスCVのエンベ
ロープEを物理的に破壊するものであるため、スパイクS1,S2等
の変異に関係なくコロナウイルスCVを無力化できる。従って、予防
法として極めて有益である。特に、次亜塩素酸水Haは安全性が高く
てしかも安価に製造できるため、コロナウイルス予防剤として極めて
有益である。そして、既述のとおり、本願発明では、檜等の葉の組織
液の芳香性によって次亜塩素酸水の臭いを除去できる(隠すことがで
きる)ため、次亜塩素酸水と補完しあって、商品価値を向上できる。
更に、エタノールや界面活性剤は口に入れることは厳禁であるが、次
亜塩素酸水は基本的には水であり、含まれている塩素も許容範囲なら
飲むことができるため、例えば、喉へのスプレーとして使用すること
が可能である。更に、許容範囲内で肺に吸い込んで、コロナウイルス
CVを破壊することも可能と解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
  攪拌装置を設けた乾燥機に材料である原料を投入する準備工程と、
  前記乾燥機の内部を加温しつつ減圧して原料を攪拌しながら前記原
 料の組織液を蒸発させることによって粉状体を得る蒸留式乾燥・粉
 状化工程とを含んでおり、
  前記原料として、芳香成分、除菌成分、薬効成分、食味成分又は他
 の有益成分のうち少なくとも1つの有益成分を含んでいる植物が使
 用されており、前記蒸留式乾燥・粉状化工程によって前記有益成分
 の一部を抽出することにより、前記粉状体に原料の状態よりも少な
 い有益成分を包含させている、植物由来粉状体の製造方法。
【請求項2】
  前記原料は、檜、杉、ヒバ、松、栂その他の針葉樹の葉から選ばれ
 る1種又は複数種である、請求項1に記載した植物由来粉状体の製
 造方法。
【請求項3】
  前記原料は、楠の葉、桜の葉、梅の葉、柿の葉、ミカンの葉、キン
 モクセイの葉、クチナシの葉、月桂樹の葉、ユーカリの葉、ツツジ
 の葉又は花から選ばれる1種又は複数種である、 請求項1に記載
 した植物由来粉状体の製造方法。
【請求項4】
  前記原料は、ヨモギ、菊類、ラベンダー、ローズマリー、ミント類、
 ジャスミン、アロエその他の草類から選ばれる1種又は複数種であ
 る、請求項1に記載した植物由来粉状体の製造方法。
【請求項5】
  前記原料は、オカワカメ、クズ、ぶどう、さつまいも又は他の蔓性
 植物の葉又は茎の群から選ばれる1種又は複数種である、請求項1
 に記載した植物由来粉状体の製造方法。
【請求項6】
  芳香剤、消臭剤、入浴剤、除菌剤、香料品、除虫剤、防虫剤、寝具
 用詰め物又は付属品、動物用飼料添加剤、土壌添加剤、包装材のう
 ちのいずれかであり、請求項1~5のうちのいずれかに記載した製
 造方法で得られた粉状体のうち1種又は複数種を材料として含んで
 いる、植物由来粉状体の利用物。
【請求項7】
  板状又は他の定形に成型されている、
請求項6に記載した植物由来粉状体の利用物。
【請求項8】
  前記原料は、茶の生葉、甜茶の生葉、ハーブ類のうちから選ばれる
 1種又は複数種である、
請求項1に記載した植物由来粉状体の製造方法。
【請求項9】
  請求項8に記載した方法で得られた粉状体を材料に含んでおり、そ
 のまま水又は湯に溶かして人が飲めるようになっているか、又は抽
 出袋に包装されている、植物性の飲用品。
【請求項10】
  檜、杉、ヒバ、松、栂その他の針葉樹の葉から選ばれる1種又は複
 数種を原料としており、真空蒸留法によって前記原料から抽出され
 た組織液を主要成分とする消臭剤又は消毒剤若しくは抗ウイルス薬
 剤であって、界面活性剤又は次亜塩素酸水若しくは他の抗菌剤を含
 有しているか又は含有していない、植物由来の消臭剤又は消毒剤若
 しくは抗ウイルス薬剤。

✔ ヒノキチオールを取り上げるのはこれが初めてではない。ただ、
ヒバチオールの防虫剤がテレビ販売CMをみてその違いを知りたかった
ためだが、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)の樹液に含まれるヒノキチオ
ールということで同一化合物であることがわかりその言われもわかっ
た(➲「青森ヒバ」とは:東北森林管理局、青森ひばの不思議:東
北森林管理局を願参照)ところで、特許検索をして、2つのアプロー
チが浮上した。1つめは、ワサビノールのように合成できるのであれ
ば、天然化合物でなくても良いのではないか。ただし、安全性の事前
評価と事後評価(環境影響評価)で認定されること。2つめは、コロ
ナウイルスなどの抗ウイルス剤への使用する場合の安全評価試験及び
使用による問題点のクリアであり、特許事例の特開2021-50194の適用
のための安全性の根拠(エビデンス)の提示である。ウイルスの治療
薬の認可までの道のりは厳しく、事業の対費用効果は望めるか疑問で
あるが、面白い商品及び製造技術開発である。

 g

【盛岡首長市移転構想 ㉒ 盛岡市の文化的基盤考 Ⅹ】
❐岩手県の特徴
都市圏
都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷 東北新幹線の駅が設置された都市
圏は太字。



「南北沿岸」の所得格差
北上市など県の南部では経済発展によって所得水準が大きく向上して
いる一方の内陸北部・沿岸部では目立った経済的発展がなく発展が遅
れがちで、所得格差が存在している。統計資料で比較すると、県全体
の平均所得が242万円なのに対し、県北の中心都市二戸市・久慈市では、
190万円台にとどまり、50万円以上もの格差が存在している。岩手県庁
は2006年、県北・沿岸振興本部を設置して対策に乗り出したが南北の
格差は逆に拡大傾向すら呈しており、根本的な対策が求められている。 

浄土ヶ浜

歴史
先史・古代~近世
4万年~3万3000年前には、斜軸尖頭器を出土した柳沢舘遺跡(奥州市)
や金取遺跡(遠野市)などが存在.。また、ハナイズミモリウシをはじ
めとする動・植物化石が多量に発見された金森遺跡(一関市)などの
遺跡から旧石器時代から人が住んでいという。古くは縄文時代より豊
かな狩猟・漁労生活を実現した地であった。近年の東北学では、上代
の北上川流域は蝦夷の中心地で、日高見国とも呼ばれていたという説
が唱えられている(また、日高見国の名が北上川という地名や、「日
本国」という国名のもととなった)。一方で、胆沢の角塚古墳は最北
の前方後円墳であり、ヤマト王権の影響力が及ぶ北の端でもあった北
東北地域は、律令国家の形成期である7世紀後半にはまだその支配に組
み込まれておらず、蝦夷は朝廷側からは征伐の対象であった。8世紀末
の38年戦争では胆沢に蝦夷の軍事指導者アテルイが現れて朝廷軍に抵
抗するが、征夷大将軍に任ぜられた坂上田村麻呂によって滅ぼされる。

  岩手山と盛岡市

その後北上川流域は朝廷が掌握し、蝦夷の多くが全国に強制移住させ
られた。残った蝦夷は、俘囚として支配体制に組み込まれ、同時に胆
沢には関東地方から柵戸として入植者が入る。  11世紀までに奥六郡
(現在の岩手県内陸部)を拠点として糠部(現在の青森県東部)から
亘理・伊具(現在の宮城県南部)にいたる広大な地域に影響力を発揮
した俘囚長の安倍氏が半独立の勢力を築いた。安倍氏は前九年の役で
源頼義の率いるヤマト朝廷軍になびいた秋田仙北の俘囚主清原氏によ
り滅ぼされたが、清原氏も一族の内紛から後三年の役で滅び、安倍氏
の血を引く奥州藤原氏が江刺郡豊田館から磐井郡平泉に拠点を移動し
て奥州を掌握、豊かな産金をもとに仏教を基盤とする地域支配を実現し、
その平泉時代を築いた。

 中尊寺金色堂

                         この項つづく

【ポストエネルギー革命序論 325: アフターコロナ時代 135】  
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
● 環境リスク本位制時代を切り拓く






この分では8月の中旬に累積感染者数は2億人超となる。また死亡者
数は430万人超に達するだろう。

【ウイルス解体新書 62】
⛨ 最新新型コロナウイルス



序 章 ウイルスとは何か
第1節 多種多様なコロナウイルス
第2節 生存戦略にたけたウイルス
2-1 人類史上初の"思考"に感染するウイルスか
2-2 人間と共生する生き物か
2-3 インフルエンザウイルスが持つ本当の脅威
2-3-1 どんな薬でもいずれ耐性を持ったウイルスが出現
2-4 ワクチンが秘める可能性とは
2-4-1 ワクチンはウイルスからつくられる
2-4-2 ワクチンの効果を高めるアジュバントの存在
2-4-3 ワクチンとアジュバント研究が医療を変える
第3節 ゲノム構造
第4節 複写、複製、翻訳、遺伝学
第5節 宿主範囲、組織向性およびウイルス増殖 
第1章 ウイルス現象学
第1節 免疫とはなにか
1-5-1 特許事例:免疫応答を高める方法
第2節
第3節 水際検査体制(未然感染防止)
第4節 自国のワクチン及び治療薬開発体制
4-1 国産ワクチン開発:新型コロナウイルス
4-1-1 予算も研究開発活動も限定的
    コロナワクチンの開発で日本が出遅れた背景
4-1-2 国産ワクチン実用化の壁
4-1-2-2 規制の弾力的運用を
第5節 感染パンデミック監視体制
5-1 WEB特集 ワクチン接種 なぜ日本は遅い
▶2021.5.14  新型コロナ ワクチン(日本国内) NHKニュース
5-2 新型コロナウイルス国産ワクチン開発生産体制構築の遅れ
▶2021.6.3 新型コロナウイルス 国産ワクチン開発・生産体制の構
築を急げ」(時論公論)時論公論 NHK 解説委員室
第6節 エマージェンシーウイルスの系譜
第7節 新型コロナウイルス
7-1 新型コロナウイルスのライフサイクル
7-2 変異ウイルス
7-2-1 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型
コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第9報)
1.VOCsとVOIsの分類の一部変更について
7-2-2 強い感染力裏付け 「N501Y」結合の立体構造
7-2-3 インド由来変異株の2重変異または3重変異とは
7-2-4 急速に広がるSARS-CoV-2変異体
COVID-19ワクチンへの挑戦と新しい設計戦略;Fast-spreading SARS-
CoV-2 variants: challenges to and new design strategies of COVID
-19vaccines
▶2021.6.9; Signal Transduction and Targeted Therapy volume 6,
Article number: 226 (2021)
7-2-5 ラムダ株 via crisp_bio
7-2-6 デルタプラス株 
▶2021.7.6 GIGAZINE[jp] 新型コロナのインド変異株「デルタ株」の
さらなる進化形「デルタプラス株」
7-3 人工ウイルスとゲノム編集
7-3-1 新型コロナ、実験室で作られたものか
第8節 感染リスク
1.感染力
2.致死率・重症化率
8-1 予後
8-1-1 死亡リスク
8-1-1-1 新型コロナ生存者の死亡リスク
8-1-1-2.生存者の死亡リスク
8-2-1 脳損傷
8-2-2 後遺症
8-2-2-1.嗅覚障害
8-2-2-2 後遺症の未来
8-2-2-3 
新型コロナウイルス感染症の後遺症による認知能力への影響
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による後遺症として、集中力低
下や方向感覚の喪失、正しい言葉がわからなくなるなど「脳の霧(ブレ
インフォグ)」と呼ばれる症状が報告されています。実際に8万人規模
で能力測定テストを行ったところ、COVID-19感染者は非感染者と比べ
てテストのスコアが低く、特に人工呼吸器を装着したという重症の患
者の場合、IQ7ポイント分に相当するスコア低下が見られた。
via GIGAZINE 2021.7.26 14:32
8-2-2-4 新型コロナウイルス感染症に長期間苦しむ人には
「角膜の神経損傷」が起きている
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、軽症であってもさまざまな
症状が長期間継続するケースがあり、これは「Long Covid(ロングCOV
ID)」とも呼ばれている。そんなロングCOVIDを経験する患者の角膜で
は、「神経細胞の損傷」や「免疫細胞の増加」といった異変が見られ
るとの研究結果が報告されている。
ロングCOVIDの事例は数多く報告されており、退院後に日常生活に支障
を来すケースも多いとのこと。2021年3月に発表された研究では、思考
能力の低下・頭痛・体のしびれ・味覚障害・嗅覚障害・筋肉痛・めま
い・視界のぼやけ・耳鳴りといった神経学的な症状が、ロングCOVID
の患者に現れていることが示されました。
カタールの医療系単科大学・Weill Cornell Medicine-QatarのRayaz
Malik博士は、ロングCOVIDの症状が「神経細胞の細胞体から伸びる神
経線維の損傷」によって引き起こされている可能性があると考えた。
樹状細胞はウイルスや細菌などの抗原を取り込んで、実際に侵入した
抗原と戦う免疫細胞を活性化させる役割を持っている。そのため、ロ
ングCOVIDを経験した被験者の角膜で多量の樹状細胞が確認され、新
型コロナウイルスの感染後も免疫プロセスが進行した結果、免疫応答
の暴走によって神経線維が損傷した可能性があると示唆しているとい
う。
via GIGAZINE 2021.7.27 16:00

第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-2 ワクチン
9-2-1 変異ウイルスとワクチン
1.ワクチン開発の現状
1-1 国内ワクチン
1-1-1 海外メーカーも国内で臨床試験
1-1-2 なぜ国産ワクチ開発が遅れたのか
1-1-3 国内ワクチン開発の現状
9-2-2 ファイザー社製中和作用型ワクチン
1.コロナワクチン開発に 女性科学者の思い
2.ワクチン1回接種費用
3.ETV特集 2021年7月10日放送
2-1-1 EUのワクチン価格「暴露」1回分225~1860円
2-1-2 新型コロナワクチン、価格は「インフル並み」の40ドル
9-2-2-1 日本国内での接種効果
1.2回接種、9割に変異株抗体 ファイザー製ワクチン
9-2-3 ワクチン製造技術最前線
9-2-4 多様なワクチンの違い
9-2-4-1 ウイルスベクターワクチン
9-2-4-2 mRNAワクチンmRNAワクチン
9-2-4-3 DNAワクチン
1.「アンジェス」ワクチン
9-2-4-4 組み換えたんぱく質ワクチン
9-2-4-5 組み換えVLPワクチン
9-2-4-6 不活化ワクチン
9-2-4-7 アジュバント
9-2-5 ワクチンの副作用
9-2-5-1 血栓症
1.脳静脈洞血栓症(CVST)
2.ヘパリン起因性血小板減少症(vaccine-induced immune
thrombotic thrombocytopenia:VITT)
9-2-5-2 接種後の心筋炎、症状Ⅰ
日本版2回目接種後、10〜20代の男性に多い通常の心筋炎より早く回復
▶2021.6.28 ナショナルジオグラフィック
9-2-6 国産ワクチン
9-3 治療薬
9-3-1 スーパー中和抗体
9-4 中和抗体/抗ウイルス薬
9-4-1 バムラニビマブ/エテセビマブ
9-4-2 「フレームシフト」阻害薬とは一体何か
9-4-3 スーパー中和抗体とは
9-4-4 国産治療薬開発の現状(2021.7.1 現在時点)
1.国内で使用されている主な薬剤
2.開発中の主な薬剤
9-5 「ワンヘルス」にもとづく発生監視
9-6 生物兵器対策
9-6-1 脅威に懸念 防御後手
9-6-2 2001年米国の炭疽菌事件
9-6-3 米ロ、今も根絶した天然痘ウイルスを保有
9-6-4 ゲノム編集可能になり生物兵器も新世代に
9-6-5 国連の原因不明の生物学的事象担当者はゼロ
9-7 公衆衛生
9-7-1-1 新型インフルエンザ等対策特別措置法
9-7-1-2 新型コロナウイルス感染症への適用対象拡大
9-7-2 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
9-7-3 予防法
9-7-3-1 飛沫感染防止法
1.3Dプリンタとクリアファイルで作るフェイスシールド 
9-7-3-2 新型コロナウイルスの超高感度・世界最速検出技術
汎用的な感染症診断技術としての応用展開に期待
9-8 新型コロナウイルスに関する研究課題
1.理化学研究所の取り組み
1-1 新型コロナウイルス感染の分子機構を解明
ー SPring-8/SACLAでの緊急課題募集 等
新型コロナウイルス対策を目的としたスーパーコンピュータ「富岳」
の優先的な試行的利用
②.検出法の開発
ー SmartAmp法を用いた迅速検出法の開発
1.SmartAmp™ 2019新型コロナウイルス検出試薬について
ー 有用抗体探索とon-site診断キット実用化 等
1.新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗
体の開発とその実用化~高精度な抗原検出キットの普及へ~(2021.6.14)
学研究センタ
③.治療薬・ワクチン開発のための研究
創薬・医療技術基盤プログラム内特別プロジェクト
ー SARS-CoV-2に対する化学合成ワクチンの開発 等
④.生活や社会を持続させるための研究
ー COVID-19関連ヘイトスピーチ・偽情報分析
ー テレワークの影響の調査・改善策の検討 等
⑤.基礎的な研究やその他の研究
ー ヒト試料・感染細胞中のウイルス可視化技術
ー 網羅的ゲノム解析&エピジェネティクス 等    
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代

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遺伝遺伝子の謎 ⑮
第3章 遺伝子と健康
第3節 突然変異遺伝子

□ 若さの遺伝子
何世紀にもわたって、人々は若返りの泉を探し求めてきた。そこから
湧き出る霊薬を飲めば、不老不死が手に入るという魔法の泉だ。紀元
前4世紀ァレクサンドロス大王は心身を癒す「楽園の川」を見出したと
される。また1500年代には、征服者ファン・ポンセ・デ・レオンが、フロ
リダとカリブ海地域で若返りの泉を探しまわったと言われている。こ
れらは伝説に過ぎないが、現実世界でも、ウィスコンシン州の片田舎
で若返りの泉が見つかった可能性がある。
2017年ノースウェスタン大学の研究チームは、ウィスコンシン州にあ
るァーミッシュの共同体で、寿命を延ばす遺伝子変異が見つかったと
発表した。この変異がある人は、同じ家族で変異のない人よりも10パ
ーセント長く生きるという。この発見は遺伝学界に衝撃を与えた。ァ
ンチェイジング(抗加齢)効果を持つ遺伝子が特定されたのは、初めて
だったからだ。しかも、この変異がある人は血管の働きが良好で、ま
た糖尿病の有病率が大幅に低かった。さらに、彼らのテロメァ(染色
体の末端を保護するカバー)は、普通よりも10パーセント良かった。
テロメァは時の経過とともにほつれていく傾向があり、体の老化との
関連が指摘されている。
研究者たちはまず、オールド・オーダー・アーミッシュ(アーミッシュ
のなかでも特に規律や伝統を厳格に守る保守派)の共同体から調査を
始めた。というのも、この集団では、珍しい出血性疾患の有病率が
異常に高かったからだ。この疾患は、血栓を溶かすタンパク質をコー
ドするSERPINEI遺伝子の複製が2つとも変異をきたしている場合に
引き起こされると言われていた。ところが、詳しく調べるにつれ、
この変異が1つしかない人は、平均寿命よりも長く生きるということ
が分かってきた。
1年後の2018年、別の研究グループが細胞分裂を止める(つまり、老
化現象の原因となる)遺伝子の分離に成功した。この2つの発見は、
加齢を食いとめることができる薬や治療法の開発に、新たな可能性を
開いたと言える。



風蕭々と碧い時代

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