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資本主義と自由④

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」



写真 自家製オリーブ水漬け2021

【おじさんの園芸DIY日誌:2021.12.5】
日本から世界へ!オリーブ漬け
はじめてであく抜きに手間取ったがなんとか試食できました。浅漬け
にするか熟成漬けにするかで色合い・風味・食感は違ったものになる
(緑色➲小豆色)。後は「塩漬け」「ピクルス」(酢漬け)「砂糖
(シロップ)漬け」「ハーブ漬け」「酒粕漬け」「糠漬け」「チーズ漬
け」「オイル漬け」「キムチ漬け」「塩漬け」「蒜漬け」「麹漬け」
「酒(アルコール)漬け」「味噌漬け」「麹漬け」「魚醤漬け」「醤
油漬け」「魚介肉漬け」などと選択肢が増えるが、来年の結実状態に
もよるやる気次第。これは楽しみ。

 




【ポストエネルギー革命序論 379: アフターコロナ時代 189】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
環境リスク本位制時代を切り開く  


出所:プリンストン大学&ワシントン大学

世界初!塩レンズ誕生?!
超小型カメラは塩粒サイズ
11月29日、プリンストン大学とワシントン大学の研究グループは、直
径わずか500μm(0.5 mm)の新しいイメージングデバイスを開発。こ
のシステムは、従来の複合カメラレンズと同等の50万倍のボリューム
で鮮明なフルカラー画像を生成できる。マイクロサイズのカメラは、
人体の問題を発見し、超小型ロボットのセンシングを可能にする大き
な可能性を秘めていますが、過去のアプローチでは、視野が限られた
ぼやけた歪んだ画像しか取り込めなかったが、現在、プリンストン大
らの研究グループは、粗い塩の粒のサイズの超小型カメラでこれらの
障害を克服。この新システムは、従来の50万倍のボリュームの複合カ
メラレンズと同等の鮮明なフルカラー画像形成できる。この画期的に
ついての論文は、今日公開されネイチャーコミュニケーションズ。カ
メラのハードウェアと計算処理の共同設計により報告されている、


図1.ニューラルナノオプティクスのエンドツーエンド設計
(a)に示すように、超薄型メタオプティックは、厚さと直径が500μm
で、ミニチュアカメラの設計を実現。製造された光学部品を(b)に
示す。 ズームインは(c)に示され、ナノポストの寸法は(d)に示
す。 eに示すエンドツーエンドのイメージングパイプラインは、提案
された効率的なメタサーフェスイメージ形成モデルと機能ベースのデ
コンボリューションアルゴリズムで構成。最適化可能な位相プロファ
イルから、微分可能モデルは空間的に変化するPSFを生成し、PSFは入
力画像とパッチごとに畳み込み、センサ測定値を形成。 次に、セン
サの読み取り値がアルゴリズムを使用してデコンボリューションされ、
最終的な画像が生成。(e)の「Meta-Optic」と「Sensor」の上の図
は、AdobeIllustratorを使用して作成者が作成。

このシステムは、医療用ロボットによる低侵襲内視鏡検査で病気を診
断および治療し、サイズと重量に制約のある他のロボットのイメージ
ングを改善でき、何千ものそのようなカメラのアレイは、フルシーン
センシングに使用でき、表面をカメラに変える。従来のカメラは、光
線を屈折するたの一連の湾曲したガラスまたはプラスチックレンズに
基づいているが、ここでの新しい光学システムは、コンピューターチ
ップのように製造できるメタサーフェス(超表面)技術を適用する。
幅がわずか0.5mmで、その表面には160万個の円筒形の「ナノポスト」
がちりばめる。それぞれのサイズはほぼヒト免疫不全ウイルス(HIV)
と同サイズ。各ナノポストには固有の形状があり、光アンテナのよう
に機能する。光波面全体を正しく成形するには、各ナノポストの設計
を変える必要がある。機械学習ベースのアルゴリズムの助けを借りて
投稿と光の相互作用が組み合わせる、これまでに開発されたフルカラ
ーメタサーフェスカメラの最高品質の画像と最も広い視野の両方が生
成されます。光学面の統合設計と信号処理アルゴリズム(カメラ作成
における重要な革新)は、自然光条件でのカメラのパフォーマンスを
向上させるのに役立った。対照的に、以前のメタサーフェスカメラは、
高品質の画像を生成するために実験室の純粋なレーザー光または他の
理想的な条件を必要とする。

図2.既存の最先端の設計と比較して、提案されたニューラルナノオ
プティックは、収差を補正した高品質のワイドFOV再構成を生成する。
(a)に果物、(b)に緑のトカゲ、(c)に青い花のある静物の再構
成の例を示します。 挿入図は各行の下に表示。 高品質の6要素複合
屈折光学系を使用したグラウンドトゥルース取得と再構成を比較し、
メタ光学系のボリュームが複合光学系のボリュームの550,000分の1で
あっても、正確な再構成を示す。

プリンストンの研究の筆頭著者でコンピューターサイエンスのフェリ
ックスハイデ助教授は、以前のメタサーフェスレンズは、大きな画像
の歪み、小さな視野、および可視光の全スペクトルをキャプチャする
機能の制限にも悩まされた。これは、赤、緑、青を組み合わせてさま
ざまな色相を生成するため、RGBイメージングと呼ばれる。研究を共
同で主導したプリンストン大学のコンピューターサイエンス博士課程
イーサン・ツェンは、広視野の RGB画像をキャプチャするというこの
特定のタスクでは、後処理アルゴリズムと一緒に何百万ものナノ構造
を共同設計する方法はわからなかったがシェーン・コルバーンは、さ
まざまなナノアンテナ構成のテストを自動化する計算シミュレータを
作成することで、この課題に取り組んだ。アンテナの数と光との相互
作用の複雑さのために、このタイプのシミュレーションは「大量のメ
モリと時間」を使用する。彼は、メタサーフェスの画像生成機能を十
分な精度で効率的に近似するモデルを開発。


図3 メタオプティクスの特性評価
提案された学習されたメタオプティックは、電子ビームリソグラフィー
とドライエッチングを使用して製造され、対応する測定されたPSF、
シミュレートされたPSF、およびシミュレートされたMTFが示す。画像
をキャプチャする前に、まず、シミュレーションからの偏差を考慮し
て、製造されたメタ光学系のPSFを測定。それでも、シミュレートされ
たPSFと測定されたPSFの一致により、メタサーフェスプロキシモデル
の精度が検証される。提案された学習済みの設計は、可視スペクトル
全体およびFOV全体のすべての視野角で一貫したPSF形状を維持し、下
流の画像再構成を容易にする。対照的に、従来のメタオプティックの
PSFとColburn et al.10によって提案された立方体の設計は、どちら
も深刻な色収差を示します。 従来のメタオプティックの赤(606 nm)
と青(462 nm)のPSFは焦点がぼけており、FOV全体で大幅に変化する。
キュービックデザインの PSFは、デコンボリューション後のアーティ
ファクトを残す長いテールを示す。

ワシントン大学の博士課程のジェイムス・ウィンとヘッドは、コンピ
ューターチップに使用される標準的な半導体製造方法と互換性のある
ガラス状の材料である窒化ケイ素をベースにしたメタ表面を作製。こ
れは、特定のメタサーフェスデザインを、従来のカメラのレンズより
も低コストで簡単に大量生産でき、光学設計へのアプローチは新しい
ものではないが、これはフロントエンドで表面光学技術を使用し、バ
ックでニューラルベースの処理を使用する最初のシステムであると、
Mait-Optik社のコンサルタントで元シニアのジェイムス・マイト言う。
公開された作業の重要性は、メタサーフェスの数百万の特徴のサイズ、
形状、位置、および検出後処理のパラメータを共同で設計、目的のイ
メージングパフォーマンスを実現するというヘラクレスのタスクを完
了することであるという。この研究で。 ハイデと彼の同僚は現在、
カメラ自体にさらに計算能力の追加している。画質を最適化だけでな
く、医学やロボット工学に関連するオブジェクト検出やその他のセン
シングモダリティの機能を追加する。将来的には、ハイデは超小型イ
メージャーを使用し、センサとして機能する表面全体を作成すること
も想定しており、個々の表面を超高解像度のカメラに変えることがで
きるので、将来、デバイスを構築のためのまったく異なる方法で携帯
電話の背面に3台のカメラ方式でない、携帯電話の背面全体が1つの
巨大なカメラとなるだろうと話す。

□ Starbucks opens first cashierless store
スターバックスもアマゾンもキャッシュレス!





有機材料を用いた蓄光発光材料の高性能化
レアメタルや高温処理が不要に!



□ 分子設計を見直し、電荷分離状態を安定化
12月3日、九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センタ及び沖
縄科学技術大学らの研究グループは、はこれまで、電子ドナー性(電
子供与性)と電子アクセプター性(電子受容性)を有する2つの有機
材料を混合し、加熱融解したフィルムで蓄光発光が得られることを発
表してきた。ただ、「無機蓄光材に比べ発光持続性能が劣る」「光を
吸収できる波長が紫外光付近に限定される」「大気下での利用が困難」
など、いくつかの課題もあった。今回は分子設計を見直し、電荷分離
過程において比較的安定した電子とホール(正孔)が形成されるよう
にした。しかも、比較的安定したホールが有機薄膜内を拡散するよう
に設計。この結果、酸素などとの反応を大幅に抑えることができた。
さらに、ホールトラップ材料を添加した。



上図は今回用いた分子構造、下左図は電子拡散機構とホール拡散機構、
下右図はホールトラップ材料により安定化した電荷分離状態 
出所:九州大学他

これによって、ホールと電子の分離状態を安定化させることに成功。
これまでの課題を解決したことにより、窒素下では従来に比べ約10倍
の性能を実現し、大気下でも機能する有機蓄光材料を開発した。分子
の選択により発光波長も可視光から近赤外光まで取り出すことがで
きるという。性能を高めるために用いていたレアメタルや、1000℃以
上での高温処理も必要ない。研究グループは、電荷分離の効率をさら
に高めていくことで、無機材料に匹敵する蓄光発光が可能になるとみ
ている。また、その用途も蓄光材料だけでなく、熱ルミネッセンスや
光刺激発光といった、光機能材料としての応用にも期待する。


  

第1章 英国の税制
1 英国税制の概要
2.法人税
2-2 課税所得
2-3 申告期限
2-3-1 税務年度
課税所得および法人税の対象となる税務年度は,原則として,会計年
度と同一である。ただし,一税務年度は12ヵ月を超えることは認めら
れない。したがって,一会計年度が12ヵ月を超過する場合には,12ヵ
月と残りの期間の2期間をそれぞれの税務年度として課税所得が計算
され,それぞれの期間の所得に対して法人税が課される。

2-3-2 申告手続
確定申告書(Form CT600)は,税務年度終了後12ヵ月以内に提出する
義務がある(ただし,税務年度が会計年度と一致しない場合は除く。
なお,英国では連結納税制度は存在しない(ただし,2-9-1に記
載のとおりグループリリーフ制度が存在する)。通常,確定申告書に
は,財務諸表と税金計算明細書(Tax Computation)が添付される。
原則として,確定申告書の提出は電子申告で行うことが義務化されて
いる。申告書提出の一環として,確定申告書,税金計算明細書,財務
諸表のすべてをiXBRLのソフトウェアによるタギング(個々のソフトウ
ェアパッケージにおいて,それが何の数字かわかるように計算書およ
び財務諸表内のデータにタグを付与すること)が必要になっている。
確定申告書の提出の遅延には,まず固定のペナルティーが科され,遅
延が大幅な場合、税額に応じたペナルティーが追加で科せられる。以
下に会計期間が標学的な12カ月ある会社の例を示す。

源泉徴収税がある場合,会計年度が四半期末目(3月31目,6月30日,
9月10日.12月31日)に終了する場合は,四半期ごとに支払う必要が
あり,その他の場合は,年5回支払いを行う必要がある。申告書(CT
61)は源泉徴収が行われる各四半期ごとに提出が必要となる。

2-4 税 率
2016/17税務年度(各年度の開始目は4月1田の法人税率は以下のと
おりある。
① 標準税率(Standard rate)(大法人に適用)
 ・2016/17 20%
 なお,2017/18税務年度より19%に2020/21税務年度より17%に引き
下げられる。
 適用条件:増補年間所得>£1,500,000 「大法人」として取り扱わ
れる。
(注1)a=資本関係が50%超のグループ会社(assodated company)
   の数(英国内のグループ会社に留まらず,全世界ベースでのグ
   ループ会社の数を集計する)。
(注2)増補年間所得については,課税所得(PCTCT)とグループ外
   英国法人からの配当所得(Gross)の合計額。
                        この港つづく


第5章 税金とユダヤ教、キリスト教、イスラム教




【概説】
貨幣、帳簿、市場……資本主義の基幹エンジンたる仕組みの歴史を紐
解く。そしてケインズ、ハイエク、フリードマンの思想へ。ほころび
始めたグローバル資本主義の未来を見据えながら、その本質に迫る。
【目次】
第1章 マネーの力(ハンス・クリストフ・ビンスヴァンガー『金と
魔術』一三七四夜;ニーアル・ファーガソン『マネーの進化史』一三
六七夜 ほか)
第2章 資本主義の歯車(ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』一六
七六夜;ブライアン・リアマウント『オークションの社会史』七二九
夜 ほか)
第3章 君臨する経済学(間宮陽介『市場社会の思想史』一三三六夜;
ジョン・メイナード・ケインズ『貨幣論』一三七二夜 ほか)
第4章 グローバル資本主義の蛇行(マンフレッド・スティーガー『
グローバリゼーション』一三五八夜;スーザン・ストレンジ『マッド
・マネー』一三五二夜 ほか)



【概説】近代経済のもつ富の無限的追求の魅力と危険性を作品の中に
早くも示唆したゲーテの現実的かつ鋭敏な洞察力を明らかにして,経
済.産業の発展と人間の存在を問う。『ファウスト』の経済学的解釈。
近代経済のもつ富の無限的追求の魅力と危険を作品の中に早くも示唆
したゲーテの現実的かつ鋭敏な洞察力を明らかにし経済・産業の発展
と人間の存在を問う。
【目次】
第1部 錬金術的現象としての近代経済
第2部 人間は時に勝てるか
第3部 ゲーテと経済
【著者外歴】
ハンス・クリストフ・ビンスワンガー;Binswanger,Hans Christoph
(1929.6.19-2018.1.18)、チューリッヒとキールで経済学を学ぶ。
ザンクトガレン大学経済学准教授。、国民経済研究協会(FGN-HSG)
理事、経済生態学研究所(IWO-HSG)所長、作家のロバート・ビンス
ワンガーと画家のマルガレーテ・ゲッツの息子。環境経済学と資源経
済学、貨幣理論、経済理論の歴史、ヨーロッパ統合などの研究。1960
年代以来、著書『お金と魔法』ではゲーテのファウストの金銭的理論
的解釈を提示。政治経済学批評家であり、環境経済学者、成長理論の
モデルは、例えば国民経済計算において、生産要素の性質(またはエ
ネルギー)を見落と主張、成長は常に自然を消費し成長を減速する経
済システムへの変革を要求、継続的利益を目指す営利組織を改革する
か、非営利組織➲協同組合や財団などの他の形態の非営利組織に転
換するかの提案を行う。環境税改革の論考は、自然を経済的価値創造
の独立した「社会的パートナー」を実現させるように働きかける。ま
た、貨幣支払いと資本手段という2つの機能から成長の終焉を訴える
のではなく、成長の減速を訴える。彼の経済理論は新古典派理論の反
モデルであり、成長のダイナミクス、お金の創造、そして自然の基盤
の破壊の間の関係を分析。世界の必要な経済成長を1.8%とする 金額
を制限するために中央銀行が貨幣発行が可能と主張。これは社会学者
のジョセフ・フーバーの「フルマネー」のアイデアと結びつき、それ
を成長を減らすという彼の意図と結び付けている。新古典主義が成功
した理由を、新古典主義は、主に古典主義に基づいていたマルクスの
分析を置き換えるために、古典からの根本的な逸脱と主張し、無条件
の追加収入として考え奨励し、循環するお金として支払われるとの考
え示す。(via Wikipedia Deutsch)

資本主義と自由④
 松岡正剛の千夜千冊 ⑪ 1374夜(2010.7.26)

戦争は圧倒的な勝利となった。皇帝はその功績を讃えて海岸地帯を世
襲封土として与え、ファウストは地下の埋蔵性をもつ所有者になって、
「紙幣の発行」と「霊による戦争」は、「見えない金」の所有と「見
えない力」の支配という行為の象徴だったのである。かくてゲーテは
一国の経済が、自由市場ではなくて、紙幣と戦争と海賊行為によって
成り立っていることを見抜き、ゲーテが『ファウスト』であきらかに
した“近代になお通用する錬金術”とは、

1.埋蔵している地中の財宝は貨幣を発行する力に見合う。そういう
 魔法は通用する。
2.貨幣・紙幣の発行は時の権力さえ承認すれば合法化される。そう
 いう魔法も説得力をもつ。
3.所有の欲望と結びついているのは、貨幣と戦争と暴力と吝嗇(ケ
 チ)である。そうい魔法は民衆も求めている。
4.やはり技術や発明が社会を豊かに変えるのだ。それは近代以降の
 魔法なのである。
5.土地にひそむ物質は、結局は「富」あるいは「資本」の原基であ
 るにちがいない。そのことを知らしめたのも近代の魔法だったのだ。
とまとめ、松岡はこう記す。

 魔法や魔術と言われてはいるものの、実は経済とはもともと魔術
 的なしくみからしか生まれないのではないか。そのうえで古典的
 な経済学や国民経済学は「自由」「平等」を「市場」に結びつけ
 ただけではないのか。ゲーテは、そう言いたそうである。

 もっともそれは、ゲーテ以前にすでにヨーロッパ経済が「世界シ
 ステム」として見せ始めていたことでもあって、たとえば169
 4年のイングランド銀行の設立と、そこにおけるウィリアム・ペ
 ティの紙幣発行論とか、1715年にオルレアン公から紙幣発行
 権をもぎとったジョン・ローの営為とか、それがもたらしたミシ
 シッピ会社などの株の力とか、そういうものはゲーテがファウス
 トやメフィストを借りて独創したものではなかった。 


【概要】
世界経済はなぜ、バブルとその崩壊を何度も繰り返すのか―同じ過ち
を犯さないために、歴史から学ぶことがいま求められている。金融は
社会の発展にどう貢献し、その反面、私たちはどんなリスクにさらさ
れたのか?貨幣の誕生から銀行制度の発達、保険の発明、ヘッジファ
ンドの興隆、リーマン・ショックの背景まで、マネーの進化をつぶさ
に追う。ハーヴァード大学の歴史学教授が著した世界的ベストセラー。
【目次】
第1章 一攫千金の夢
第2章 人間と債券の絆
第3章 バブルと戯れて
第4章 リスクの逆襲
第5章 わが家ほど安全なところはない
第6章 帝国からチャイメリカへ
終章 マネーの系譜と退歩
【著者概歴】
ファーガソン,ニーアル; Ferguson, Niall;1964.4.18-、スコット
ランド出身の歴史学者、ジャーナリスト。専門は、経済史・金融史。
妻はオランダの政治家、アヤーン・ヒルシ・アリ。ハーヴァード大学
歴史学教授。スタンフォード大学フーヴァー研究所でシニアフェロー
も務める。2004年にはタイム誌より「世界で最も影響力のある100
人」に選出。『マネーの進化史』を原作とし、自ら司会を務めたテレ
ビシリーズは、2009年に国際エミー賞ドキュメンタリー部門の最優秀
賞を獲得。

 
From Wikipedia, the free encyclopedia

松岡正剛の千夜千冊⑫  1367夜(2010.6.21)
カネ、懐ろぐあい、食いぶち、現金、水上げ、おあし、手持ち、元手、
資金、日銭。マネーとは何か。なぜマネーは自分自身を増やすのか。
なぜ銀行や債券や保険がマネーの代行をするのか。世界資本主義とか
グローバリゼーションといったって、結局はマネーと金融のドラマな
のか。しょせんはリーマンショックの繰り返しだけなのか。新鋭ヒス
トリアンのファーガソンが得意の「反事実歴史学」の手法をひっさげ
て、満を持してマネーの謎解きを問う。

マネーの暴走は止められたはずだというファーガソン流の歴史観を象
徴する原題は "The Ascent of Money"だから、「マネーの急進化」と
いったと先ず書き、ユーチューブの“Conversations with History”
にも、ほぼ1時間ほどにわたるファーガソンの動画インタヴューがあ
った。そこではファーガソンが全米の名だたる経営者たちを相手に本
書のテーマの一部を何度話しても、かれらの反応が悪かったと語られ、
結局、アメリカ企業はまだまだ自分たちの10年か20年だかの動向
にしか関心をもっていないのだということを慨嘆し。かれらはマネー
そのものにしか興味がなくて、そのためマネー社会の本質をほとんど
理解していないのではないかとエピソード(挿話)を取り上げる。

  ファーガソンが調べてみてすぐに愕然としたのは、アメリカでは
  国民の7割から8割は、マネーや金融のことつについてほとんど
 何も知っちゃいないということだったようだ。これでは経営者が
 マネー教徒になっていても、誰もそういう連中を“裸の王様”だ
 とは言わない。たとえば2008年の調査でも、アメリカ人の3
 分の2は「複利」とはどういうものかをまったく知らなかったし、
 ニューヨーク州立大学経営学部が高校3年生を対象に行なった調
 査では、アメリカで株を18年間保有していればアメリカ国債を
 もっているより高い見返りがあることも、高額所得者が銀行預金
 の利子で利益を得ようとすると所得課税が累進的に高くなること
 も、オヨビでなかった。だいたいアメリカ人の多くは会社の年金
 と社会保障と401(K)プランを区別できないのである。

そして、むろん日本人も似たようなものだろう。こういう国民をマッ
ド・マネー
が愚弄するのは手もないことではあるのだが、それとはべ
つに、一方の銀行や証券会社や保険会社はそのころ何をしていたかと
いえば、必ずしもあくどい商売をしようとしていたというのではなく、
実はつまらない規制(コンプライアンス)の中でがんじがらめになっ
ていた。それゆえ実にくだらない資金計画を案出するという体たらく
に陥っていた。そう見るべきなのだ。アメリカは銀行と経営者と国民
ぐるみで、マネー社会の実態から目をそむけているわけだ。ファーガ
ソンはそうした現状を7つの疑問にし、それを「7つの封印破り」と
してあからさまにしたいと思ったようだと松岡は書く。経済学の素人
のわたし(たち)は、何故"サブブライム住宅ローン破綻"をトリガー
として金融危機が起きたかつぶさに調べ、①高度経済成長で日米逆転
し貿易摩擦発生➲②土地本位制の妄想に取り憑かれバブル崩壊を米
政府が横目で睨み、③日本型政官民一体パートナーシップ制度を米国
政府が日米経済協議からパクリ、日本の半導体製造メーカーに軛(く
びき)打ち込み、  軍事技術のインターネット技術を監視つきで開放
➲④クリント政権が「住宅資本主義」推進(申し子としてのドナルド・
トランプ前大統領)政策として「伊東の式」を組み込んだ金融工学で
不良債権散りばめスライスし商品化➲⑤リーマンショックなどの金
融危機を招来させたと結論づけている。

□ 「7つの封印破り」とは何か
アメリカは銀行と経営者と国民ぐるみで、マネー社会の実態から目を
そむけた「現状の7つの疑問」=「7つの封印破り」とは、

1.米や日本の銀行は、まるで夜中の道路工事のように、どうしてこ
 れほどまでにバランスシートにテコ入ればかりしなければいけない
 のか
2.いいかえれば、なぜ資本金に不釣り合いなほど大きな資金を手に
 入れて貸し出す必要があるのか。
3.クレジットカードや住宅ローンなどの負債を証券化して、それを
 何度も分割再構成して別の債券にする必要が、はたしていったいど
 こにあったのか。
4.FRBや日銀などの中央銀行は、どうしてまた狭義のインフレ政
 策にこだわり、いつも世間がギャフンと言うことになる株価バブル
 を気にしないのか。
5.金融機関はどうしてリスクの本来の動向の研究に乗り出さないで、
 保険会社がいちばん変なことをしているのだが、リスクとは関係な
 い金融商品に手を出すのか。
6.欧米や日本の政治家はなぜ、国民の住宅普及率などを政策に掲げ
 て、とうてい実現できない「格差の撤廃」をむりやり法制化しよう
 とするのか
7.これはアメリカにかぎる話だが、なぜアメリカは日本・韓国など
 のアジア諸国にはたらきかけ、とりわけ中国にさえはたらきかけて
 アメリカの赤字を補填させるために何兆ドルも動員させようとする
 のか。

人類はさまざまな交換手段や決済手段を工夫してきた。そのために貨
幣がつくられ、手形が発達し、銀行や債権市場が用意され、保険・抵
当権・住宅ローン金融・カード決済など、実に多くのしくみが開発さ
れてきた。これらはすべてマネーであり、マネーまがいであり、擬似
通貨であり、つまりはマネーの多様性なのである。もともとマネーの
本質には、説明の仕方はいろいろあるのだが、基本的にはマネーは「
①交換力、②価値尺度、③価値保蔵力」という3つの機能をもってい
ると考えられてきた。これはちょっと考えてみるとわかるように、「
情報」に似ているし、「言語」にも似ている。そういう議論はけっこ
うあったと松岡は記す。
                        この港つづく



『言語にとって美とはなにか』③
第1章 言語の本質
1.発生の機構
□  フロイトの『精神分析入門』につぎのようなところがある。

 

フロイトの方法は、ほんとうの意味で、言語観なしにはかんがえられ
ないものだ。〈夢〉のなかにあらわれる像は、言語の表現とある対応
性があるとかんがえられる。そしてあるひとつの〈夢〉の像は、それ
に対応する一対一ではない多義的な言語の表象になっている。また〈
なぜなら〉とか〈しかし〉とかいう副詞的な表現は〈夢〉の像のなか
では省略される。 また助詞的な表現は〈夢〉の場面の交替や代理、
序列などによってあらわされる。しかも〈夢〉の像自体の内部では、
明暗とか分割とかいうような〈像〉に特有な表現があらわれる。また
古語では反対の意味がおなじひとつの言語であらわされ、それが身振
りや強弱やアクセントや絵にたすけられて、いずれか一方の意味をあ
らわしたように〈夢〉の像のあいだにも、兎が猟師を射ったり、階段
や梯子の登りと降りが反対にあらわれたり、水から出ることが、水に
入る像であらわされたりする。〈夢〉の像はあきらかに、言語で理解
されている潜在的思想が、像におきかえられたものだが、そのあいだ
の対応関係は通俗的にかんがえられているよりも、はるかに複雑なも
のとしてあらわれる。

〈夢〉の像はあきらかに、言語で理解されている潜在的思想が、像に
おきかえられたものだが、そのあいだの対応関係は通俗的にかんがえ
られているよりも、はるかに複雑なものとしてあらわれる。この複雑
さは像と言語との象徴の対応関係の複雑さに還元される。そのうえも
うひとつは〈夢〉の像が、思想の退行を表象し、この退行のうちで偶
然なあたらしい言語表象の意味ははがされて、原古の状態だけに左右
されるようになる。精神分析の実際的な方法が難解なように、フロイ
トの〈夢〉と言語との象徴についての思想はかなり難解だ、というこ
とを忘れるべきではない。 たとえばフロイトの引用した個所でも、
原始人が労働を性的活動と等価値のものとして、その代同物としてあ
つかった、というのは興味ある見解だし、夢のなかに原古の事情の幾
分が保存されるという見解は、人間の意識発生いらいの意識体験のつ
み重なりの面がよくつかまえられていて、ほんとであるようにみえる。
けれど太初に性ありき、というフロイトの原理がある真理とわかちが
たくむすびつけられたとき、蟹の甲らに似せてほられた穴にちかいも
のだといっていいのではないか。それでもここにいたるまでの手続き
は、とうてい通俗的な性学者などの手に負えるものではない。フロイ
トがここで言語の象徴についてぶつかったのは、たとえば実在の〈猿
〉をみたとき、人間が〈猿だ〉とよぶか〈小さな猿だ〉というか、〈
手がながい猿だ〉というか、〈かわいい猿だ〉というか、……といっ
たことが、まったく任意で、多義的でありうるという点だった。眠り
のなかの〈夢〉の像が、どんな意味かを解こうとするばあい、言語表
現の作用について事情は、まったくおなじようにあらわれる。だから
条件をかんがえたうえで、紆余曲折をへて解析することは、とても難
しい。精神分析学がいちばん基礎的なこととしてきめていったのはこ
の条件だった。それはひとつの決定的な哲学、言語観、人間観を必要
としたのだ。 言語のもんだいを問おうとすると、わたしたちはいつ
でも、この言語哲学ともいうべきものの多様さにぶつかる。それは著
者の数とおなじだけあるといっていいのだ。いまそこに深入りしてい
るわけにはいかないし、またおなじように、それを無視して言語を機
能としてあつかうわけにもいかない。わたしが言語について、ここで
つきあたっている難しさは、つづめてみればこの取扱いの難しさに帰
着してしまう。 

ひとはよく、言語をもつのは人間だけだという。また、ちゃんとした
言語をもつのは人間だけだというものもいる。まえのばあい言語活動
は人間に特有のものだという考え方をあらわしているが、あとのばあ
い人間以外の動物も不完全な言語はもっているのだという考えかたを
ふくんでいる。一見するとこのふたつは、空腹をうったえるときの猫
や犬の啼き声や、いたずらされて歯をむきだして怒る猿のうなり声や
、集団のなかのちがった鳴き声のようなものを、言語のはんいに入れ
るかいれないかのちがいにすぎな人間以外の動物も不完全な言語はも
っているのだという考えかたをふくんでいる。一見するとこのふたつ
は、空腹をうったえるときの猫や犬の啼き声や、いたずらされて歯を
むきだして怒る猿のうなり声や、集団のなかのちがった鳴き声のよう
なものを、言語のはんいに入れるかいれないかのちがいにすぎないよ
うにみえる。(が、)でもまったくちがった意味が以下のにあるとい
う。

 いちばんおおきなちがいは、人間だけが言語をもつという考え方
 は、人間のある本質力と言語とのあいだにひとつの関係があると
 いう見解を暗示していることだ。。人間以外の動物も言語をもっ
 ているが、発達した言語をもつのは人間だけだという考え方は、
 人間が人間に近似した動物から、進化した集団と労働の様式をも
 つようになったとき、社会的交通の手段として言語も進化した様
 式をもつようになったのだという考えを暗示している。ここには、
 いくぶんか言語の発達を社会的交通の進化にむすびつける立場が
 ふくまれている。☈
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【概要】シンボルを生み出し、これを操作することこそ人間と動物を
区別するものであり、哲学に関心を抱くものは、その基礎をなすシン
ボルとその意味を認識しなければならない―。アメリカにおける記号
論の礎を築き、これを芸術の哲学に発展させた古典的名著。シンボル
機能の結実である言語、音楽、美術、神話、祭祇などについて具体的
に詳説する。

【目次】
第1章 新しい基調
第2章 シンボル変換
第3章 サインとシンボルの論理
第4章 論述的形式と現示的形式
第5章 言語
第6章 死生・シンボル、聖体祭儀の根元
第7章 死生のシンボル、神話の根元
第8章 音楽における意義について
第9章 芸術的趣意の発生
第10章 意味の織物

【著者慨歴】
スザンヌ・キャタリーナ・ランガー (Susanne Katherina Langer, S.
K.ランガー, 旧姓ノート[6] (Knauth), 1895年12月20日 - 1985年7月
17日[7][8]) は、アメリカ合衆国の哲学者・論理学者・美学者。20世
紀中期アメリカ美学の中心人物[9]。同時代のカッシーラー、ホワイト
ヘッド、ウィトゲンシュタインらの影響を受けつつ、言語・シンボル
(象徴)・芸術・感情・心について独自の思想を構築した。著書に
『シンボルの哲学』『感情と形式』など。via Wikipedia
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 ☈
 言語学者たちが言語発生の機構をとりあげるとき、大別してこの
 いずれかにかたむくようにおもわれる。それぞれ、未開人種の言
 語観察、類人猿の生活の観察、幼児の成長過程と言語の関係の観
 察などから、言語学者の結論しているところは、決め手をあげら
 れないままいずれかに傾いている。 たとえば、第一の見解とし
 て、手近にS・K・ランガー『シンボルの哲学』(矢野万里・池
 上保太・貴志謙二・近藤洋逸訳)がある。
 ランガーは言語の実用説がまちがいだということをしめす決定的
 な証拠として、アヴェイロンの蛮人ヴィクターを研究し、教育し
 たイタールという医師の報告をあげている。 イタールはヴィク
 ターが水を欲しいときは〈水〉という語をサインとして使用させ
 ようとしたが、音声によるサインを使用しようとせず、さればと
 ていつまでも水をやらないわけにもいかず実験に失敗する。つぎ
 に〈牛乳〉という語をつかって同じことを試みた。。ところで蛮
 人ヴィクターが差出した茶碗の中へ実際に牛乳を注いだとき、は
 じめて〈牛乳〉という語を喜びの表情で洩らした。二度目にも牛
 乳を注ぎ終わった後はじめてその表現をくりかえした。 

 蛮人ヴィクターが〈牛乳〉ということばを有節的に発したのは、
 欲求のサインではなく、単に喜びの叫び声であることを意味して
 いる。〈牛乳〉ということばが、欲求している牛乳が与えられな
 い前に発せられたのではなく、その物を与えられた後に発せられ
 たのは、たんに喜びの表現であるとかんがえるべきだ。 
 
 この実験を決定的な証拠にあげていることからわかるように、ラ
 ンガーがとても執着をもって引証している見解群には、言語発生
 を非実用的に非実用的にとかんがえようとする特徴が鋭くあらわ
 れている。たとえば、音声が実効的でなく、聴覚が手などとちが
 って受動的であるからこそ、音声は有節化され、言語となること
 をたすけたというような見解に典型的なように。 

 まず、無言語の原始人が、特定の好適な社会・自然条件にめぐま
 れて、祭式や夢や迷信のようなシンボル化のつよい傾向をもつよ
 うになり、祭式のような集団行動のなかで、高低強弱の音声をえ
 らびはじめ、その場面をはなれたあとも象徴的な音声としての機
 能をもつことになり、つぎには、自発的に特定の対象とむすびつ
 けられ対他の機能をもつようになって言語になる。
 ランガーがえがいているこういう一連の経路は、原始的な音声が
 じぶんを抽出されて言語の形になったという一方のかんがえを代
 表している。原始的な音声は、いわば個々の感情的な体験を生理
 的感覚の機能にしずめこむとともに、共通の感情的な体験を、個
 々の祭式や集団行動の場面から抽出して象徴と表示にかえてゆく。
 こういう見地から言語発生の機構をみることは、人間の意識の自
 発的な表出の過程として言語の成立をみることを意味していて、
 意識の実用化の過程として言語をみることとまったく位相がちが
 うことに注目しなければならない。☈



 ランガーの見解と一見対照的なところに、たとえば『ドイツ・イ
 デオロギー』の言葉が位置しているようにみえる。

 『精神』は元来物質に『憑かれ』てゐるといふ呪はれたる運命を
 担つてゐる。現に今、物質は、運動する空気層として、音といふ
 形をとつて、要するに言語の形をとつて現はれる。言語は意識と
 その起源の時を同うする。──言語とは他人にとつても私自身に
 とつても存在するところの実践的な現実的な意識であり、また、
 意識と同じく、他人との交通の欲望及び必要から発生したもので
 ある。一個の関係が存在するといふ場合、それは私にとつて存在
 する。ところが動物は何物に対しても『関係』しないし、一体、
 関係といふものを持たないのである。動動物が他のものに対する
 関係は、動物にとつては関係として存在するのではない。故に意
 識は、元来一種の社会的産物であり、そしてこのことは、一般に
 人間が存在する限り変らない。言ふまでもなく意識は最初は、最
 も手近かな感性的な環境に就ての意識にすぎず、意識化しつつあ
 る個人の外部に横はる他他人や事物とのごく局限された関連の意
 識たるにすぎない。それは同時に自然に就ての意識である。云々
 (唯物論研究会訳)
                       この港つづく

風蕭々と碧い時代
曲名: みんな少年だった(2018年) 唄: 堀内孝雄
作詞: 田久保真見 作曲: 堀内孝雄



古いアルバムをふと開けば
セピアの想い出がこぽれてくる
あの頃の俺に聞いてみる俺は変わってしまったか7
守りたかったものは何だろう
置き去りにしたものは何だろう
陽だまりの中ふり向くのさ
失くしたものは何だろう
みんな少年だった明日に向かい走ってた
みんな少年だった見果てぬ夢を追いかけて

きっと他愛ない毎日こそ
本当のしあわ廿としみじみわかる
あの頃の俺に言ってやる俺は今も変わらない
信じたものは今もある
愛した人は今もいる
想い出よりも今日を生きよう
たった一度の人生だから
みんな少年になれ真っ白な輝きで
みんな少年になれ置き忘れた夢をもう一度

● 今夜の寸評:沸騰する欲望と対峙する知恵


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