彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」
朝から大雪警報、例年、クリスマス前後の降雪は12月の2回目とな
り積雪となるが珍しく18日にも除雪作業をおこなっていがこれは体
験的には珍しいパターンであるがこれも人為的温暖化の影響なのかと
思ったりしている。
【ポストエネルギー革命序論 390: アフターコロナ時代 200】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
序 章 ウイルスとは何か
第1章 ウイルス現象学
第7節 新型コロナウイルス
7-1 新型コロナウイルスのライフサイクル
7-2 変異ウイルス
7-2-1 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型
コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第9報)
第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-1-1 新型コロナウイルス感染症に関する検査
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代
第2章 COVID-19パンデミックとは何だったのか
第1節 各国の動向と対策の特徴
1.米国
1-1 COVID-19委員会の創設を提案
第2節 謎のCOVID-19起源
2-1 消えぬ武漢研究所人為的発生説
第3節 新型コロナウイルスで分かったこと
3-1 人体の免疫システムからの逃避機構
▶2021.11.16 北海道大学
3-2-1 多面的ナノ粒子型ワクチンの特徴
▶2021.12.16 Science Translational Medicine
汎ワクチン開発戦略に関し協議。米国国立衛生研究所は、ニューイン
グランドジャーナルオブメディシンに、新たな菌株の出現のサイクル
を断ち切る方法を公表。また関連ニュースとして、ウォルターリード
陸軍研究所(WRAIR)は、さまざまなSARS-CoV-2変異体から保護する
新しいナノ粒子ワクチンの開発研究機構を公表。今月,Science Trans-
tional Medicine で発表された前臨床研究は、ワクチンがSARS-CoV-2
の元の株による病気から非ヒト霊長類を保護し、懸念のある変異株に
対して非常に強力で広く中和する抗体反応を誘発----202年に出現した
SARS-CoV-1ウイルスが含まれる----前臨床研究が報告されている。
最初の人体試験は現在、最終審査を受けており、今月終了する予定(
フェーズ一Ⅰデータの初期の分析は、前臨床試験で実証されたように
その効力と範囲が人間に引き継がれるかの可否の結果が提出される。
このデータにより、研究者は免疫プロファイルを、緊急使用が許可さ
れている他のCOVID-19ワクチンの免疫プロファイルと比較できる。
スパイクフェリチンナノ粒子COVID-19ワクチン(または、知られてい
るようにSpFN)は、ウイルスの断片を免疫系に提示し、応答を誘発す
る。これは、フェリチンタンパク質ナノ粒子に付着したコロナウイル
ススパイクタンパク質で構成されている。
写真のように、SpFNには24の側面があり、タンパク質の表面に多くの
異なるコロナウイルス株からのスパイクを同時に取り付けることがで
き、過去20年間のヒトコロナウイルスの出現の加速と、最近のオミク
ロンを含むSARS-CoV-2変異体の台頭は、コロナウイルス疾患に対する
幅広い防御をもたらす次世代の先制ワクチンの継続的な必要性を強調
している。WRAIRの新興感染症支部長であり、ワクチンの共同発明者で
ある、SpFNの米軍のKayvon・Mdjarrad博士は、我々の戦略は、複数の
コロナウイルス株および種に対し。安全で効果的かつ耐久性のある防
御を提供できる可能性のある「汎コロナウイルス」ワクチン技術の開
発が目標であった。オミクロンの亜種は非常に新しく、2021年11月26
日にWHOによって名前が付けられ、以前の動物実験では取り上げられ
ずいたが、WRAIRの科学者たちは現在、抗体がウイルスの増殖を阻害で
きるかどうかの確認に「中和アッセイ」を使用し、ヒトの臨床試験サ
ンプルに対して実験室で菌株をテストしており、これらの臨床データ
が完全に公表されるのを待ちたいが、今のところその作業は順調に進
んでいる進んでいると件の博士はそう話す。このプラットフォームは、
広範囲の温度で安定し、潜在的にグローバルなワクチンとしての利点
があり、超低温冷凍庫が不足している環境で特に役立つ。このワクチ
ンは、COVID-19ワクチンの世界で際立っていると結論付ける。多面的
なナノ粒子上にコロナウイルススパイクタンパク質を繰り返し規則正
しく表示することで、免疫を刺激し、保護を大幅に拡大できる。我々
は、単に焦点を当てるだけでなく、長いゲームの検討を行い、SARSの
最初の出現であり、ウイルスが変異することを理解する代わりに、出
現する亜種、新しい種の観点から出現する可能性のあるウイルスに備
える準備を整えており、また、COVID-19による脅威は進化するにつれ
て継続し、最終的には他の新興感染症の脅威が発生すると次世代ワク
チンの開発への我々の投資は、COVID-19と将来の病気の脅威に先んじ
るための重要なステップあると、 WRAIRの感染症研究センタの責任者
のネルソン・マイケル博士はこのように話している。
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❏ SARS-CoV-2フェリチンナノ粒子ワクチンは、ヒト以外の霊長類で
防御免疫応答を誘発:A SARS-CoV-2 ferritin nanoparticle vaccine
elicits protective immune responses in nonhuman primates
【概要】重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)変異体
の出現は、コロナウイルス病2019(COVID-19)に対する幅広い防御を
もたらす次世代ワクチンの継続的な必要性を強調している。非ヒト霊
長類におけるアジュバント添加SARS-CoV-2スパイクフェリチンナノ粒
子(SpFN)ワクチンを開発および評価しました。高用量(50μg)の
SpFNワクチンを28日間隔で2回投与すると、Th1バイアスCD4 T細胞ヘ
ルパー応答が誘導され、SARS-CoV-2野生型および懸念される変異体、
ならびにSARS-に対する中和抗体が誘発された。CoV-1。これらの強力
な体液性および細胞性免疫応答は、高用量のSARS-CoV-2呼吸チャレン
ジ後の非ヒト霊長類の上気道および下気道における複製ウイルスおよ
び肺実質の急速な排除に変換された。SpFNワクチン接種により誘発さ
れた免疫応答とその結果としての非ヒト霊長類の有効性は、SARSを引
き起こすベータコロナウイルスのワクチン候補としてのSpFNの有用性
を裏付けている。
via FutureTimeline.net
第4節 いつまで続く「コロナ禍」は?!
4-1 適切な専門家に聞く「新型コロナ」の読み解き方
4-1-2 人工ウイルス説はなぜ登場し、そして否定できるのか
4-1-3 SARS-CoV-2とはどんなウイルスなのか
終 章 ウイルス感染症と戦略『後手の先』
第7章 里死病がヨーロッパの租税を変えた
この闘いに、朕は自ら出陣するつもりだ。
広すぎる宮廷やむやみな大盤振る舞いのせいで
少しばかり手元が苦しくなってきているから
やむを得ず、王領の土地を耕させることとしよう。
その収入で当座の必要を賄おう。
ウィリアム・シェイクスピア、
『リチャードニ世』(第一幕第四場)
【概説】
貨幣、帳簿、市場……資本主義の基幹エンジンたる仕組みの歴史を紐
解く。そしてケインズ、ハイエク、フリードマンの思想へ。ほころび
始めたグローバル資本主義の未来を見据えながら、その本質に迫る。
【目次】
第3章 君臨する経済学(間宮陽介『市場社会の思想史』一三三六
夜 ジョン・メイナード・ケインズ『貨幣論』一三七二夜 ほか)
第4章 グローバル資本主義の蛇行(マンフレッド・スティーガー『
グローバリゼーション』一三五八夜;スーザン・ストレンジ『マッド
・マネー』一三五二夜 ほか)
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資本主義と自由⑮
□ 松岡正剛の千夜千冊⑳ 交貨篇 1372夜(2010.7.20)
第3章 君臨する経済学
ロバート・スキデルスキー著[訳]山岡洋一
『なにがケインズを復活させたのか?』
ポスト市場原理主義の経済学
日本経済新聞出版社 2010
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松岡は脚注の(3)で次のように記している。
邦訳されたスキデルスキーの著書は次の通り。『ジョン・メイナード・
ケインズ――裏切られた期待』(東洋経済新報社)『ケインズ』(岩
波書店)、『共産主義後の世界――ケインズの予言と我らの時代』(
柏書房)。なんだか、もっといろいろのものを書いているような気が
する。経済学というものは、ほとほとわかりにくいものだ。ぼくは学
生時代にマルクス(789夜)や宇野弘蔵から入ったので、まったく
正統な学習をしてこなかった。読書もいつだってランダムで、いまさ
らそんなぼくに何が言えるのかと思うのだが、ハイエクやフリードマ
ンの流行を見て、ちょっと待ったという気になった。
いまでは少々落ち着いて考えられるようになった。ぼくが思うに、経
済学を一つの体系のなかに収めてはいけないということだ。学生やM
BAや企業人は、まずもって広い視野をもつべきだ。せめては、「生
産の経済学」「消費の経済学」「景気の経済学」「政策の経済学」「
金融の経済学」「家政の経済学」、そして「情報の経済学」を、それ
ぞれ別々に話せるようになったほうがいい。そのうえで、貨幣・通貨・
日本経済、国際経済、グローバリゼーションを云々するべきだ。
しかし、そうなるには、経済と社会と文化と情報を切り離さないで語
れないといけない。けれども、まったくそうはなっていない。だから
菅直人の「消費税10パーセント」発言程度で、一国の選挙の趨勢が
あっけなく決まってしまうのだ。
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資本主義と自由⑯
□ 松岡正剛の千夜千冊⑳ 交貨篇 1374夜(2010.7.26)
第3章 君臨する経済学
ハンス・クリストフ・ビンスヴァンガー著・清水健次訳
金と魔術 『ファスト』と近代経済
法政大学出版局 1992
Christoph Binswanger Geld und Magie 1985
ファウスト伝説とは何か。
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その魔術に隠されていた錬金術や換金術。なぜファウストはそんな悪
魔と契約をしたのか。ゲーテはファウスト伝説から、何を取り出した
のか。ゲーテが仕込んだ謎はきわめて深く、問題は近代社会が選択し
た根本にかかわってくる。そしてそこに、貨幣の隠された意味が浮か
び上がる。いよいよ証かされる貨幣の魔術的本質を、今夜はゲーテの
問いに戻って、しばし逍遥する。
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ゲーテが『ファウスト』であきらかにした“近代になお通用する錬金
術”とは、次のことである。
(1)埋蔵している地中の財宝は貨幣を発行する力に見合う。そうい
う魔法は通用する。
(2)貨幣・紙幣の発行は時の権力さえ承認すれば合法化される。そ
ういう魔法も説得力をもつ。
(3)所有の欲望と結びついているのは、貨幣と戦争と暴力と吝嗇で
ある。そうい魔法は民衆も求めている。
(4)やはり技術や発明が社会を豊かに変えるのだ。それは近代以降
の魔法なのである。
(5)土地にひそむ物質は、結局は「富」あるいは「資本」の原基で
あるにちがいない。そのことを知らしめたのも近代の魔法だった
のだ。
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□ 松岡正剛の千夜千冊㉑ 交貨篇 1375夜(2010.7.30)
style="font-size: 13px;">仲正昌樹著『貨幣空間』 情況出版 2000
<
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ファウストの錬金術からデリヴァティヴまで…。近代的「貨幣演劇」
をささえる幻灯装置の解体にむけて。
目次
1 ゲーテと近代の錬金術
2 貨幣の社会記号論:『経哲草稿』から『経済学批判要綱』へ
3 経済学批判のアポリア:物象化と記号
4 ゾーン=レーテルの社会的存在論:貨幣と「認識」の条件
5 貨幣に潜む超越論的主観性:『否定の弁証法』への道
6 「亡霊」としての貨幣:デリダからマルクスへ
7 マルクスと広松の「亡霊たち」
近代このかた、人間も社会もずぶずぶと価格社会の中にいる。いまや
価値がモノ化され、意識もモノ化されてきた。なぜそうなったのか。
ゲーテもマルクスもアドルノもデリダも、その謎を「ゼロ記号として
の貨幣」に見いだした。はたして資本と商品のAIDAで、また労働
と生産の、自然と生活のAIDAで、貨幣は何を体現しつつあるのか。
それとも貨幣だけが何もしていないのか。
例えば、マルクスの『経哲草稿』(789夜)は、資本主義体制下の
人間の類的な営み、すなわち労働が、どんなことをしようとも根本的
に矛盾した性格をもたざるをえないことを最初にあきらかにし。その
なかでマルクスは、
①貨幣はいっさいの人間的で自然的な属性をその反対物に変化させて
しまう「目に見える神」になっていく
②貨幣はもろもろの事物の全般的な「とりちがえ」と「転倒」をおこ
す。
③さらに貨幣は不可能なものどうしをぴったりと親睦させる娼婦の役
割をはたしていく。
④そして貨幣は人間と諸国の国民の娼婦的な「とりもち」になってい
くなどを予告し、個人の欲望の絡み合いによって交換経済が成立して
きた歴史に対して、貨幣による交換経済が個人の内なる絡み合いを増
殖させているのだという視点をつくりだした。貨幣は商品の交換手段
として“発明”されたものであったはずだったのだが、ところが貨幣
を中心にした交換経済社会は、貨幣を人間の存在を規定する媒体(メ
ディア)にしてしまう危険性を孕んでいたと松岡はそう解説している
が、わたしには50年前に読んだ記憶など<疎外>の一言で括るぐらい
が落なのだがハッとさせられる。