彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編のこと)
と兜(かぶと)を合体させて生まれたキラクタ「ひこにゃん」。
【今日の季語・短歌】
花筏 朝五時告げる 鶯よ
季語は「花筏」。こんな世界的な気候不順でも、鶯も囀りであさの目覚めるのは不思議なこと。スマートフォーンで確認するもジャスト・
タイム。これは奇跡だと、感心する。さて、花筏は桜が散り川を流れ
る様表意したのであるが、歴とした植物の学名でもあり、近江が生ん
文豪外村繁の小説『花筏』でもある(下部掲載画像参照)。
※五個荘近江商人屋敷 外村繫邸
❏ 遺伝子変異によりアルツハイマー病のリスクが 71% 削減される
アルツハイマー病に強い人々で防御遺伝子が発見された
研究者らは、症状を発症したことはないが、アルツハイマー病の発症
リスクを著しく高めるAPOE遺伝子のe4型を受け継いでいる人々に、こ
の保護的変異体があることを発見した。「これらの回復力のある人々
は、この病気について、そしてどのような遺伝的および非遺伝的要因
が防御に役立つのかについて、多くのことを教えてくれます」と研究
共同リーダーのバドリ・N・バルダラジャン博士は言う。 「私たちは
、これらの回復力のある人々は、APOEe4から身を守る遺伝的変異を
持っているのではないかと仮説を立てました。」防御的変異を見つけるために、コロンビアの研究者らは、アルツハイ
マー病の有無を含むさまざまな民族的背景を持つ70歳以上のAPOEe4
保因者数百人のゲノム配列を解析した。 この研究によりフィブロネ
クチンの変異体が特定され、コロンビアのチームはその結果を他の研
究者が閲覧できるプレプリントとして公表しました。 コロンビア大
学のチームの観察に基づいて、スタンフォード大学とワシントン大学
の別のグループが、APOEe4保因者の独立したコホートで研究を再現し
た。「彼らは同じフィブロネクチンの変異体を発見しました。これにより
私たちの発見が裏付けられ、結果にさらに自信が持てるようになりま
した」とバルダラジャン氏は言う。2つのグループは11,000人の参加者に関するデータを統合し、この変
異によりAPOEe4キャリアのアルツハイマー病発症の確率が71%低下し
、最終的にアルツハイマー病を発症する人のアルツハイマー病の発症
を約4年予防できると計算できた。 研究者らは、米国のAPOEe4保因
者の1%から3%(およそ20万人から62万人)が、防御的フィブロネ
クチン変異を保有している可能性があると推定している。フィブロネクチン変異体は、APOEe4保因者で発見されたものの、他
の形態のAPOEを持つ人々のアルツハイマー病を防ぐ可能性がある。「APOEe4の状態とは関係なく、認知的に健康な人とアルツハイマー病
患者の間では、血液脳関門のフィブロネクチンレベルに大きな差が
あります」とキジル氏は言う。「過剰なフィブロネクチンを減らすものはすべて、何らかの保護を提
供するはずであり、これを行う薬は、この衰弱性の状態との戦いにお
いて重要な前進となる可能性があります。」
❏ 月核の地震探知
【掲載論文】
原題:Seismic Detection of the Lunar Core
Science 6 Jan 2011 Vol 331, Issue 6015 pp. 309-312
DOI: 10.1126/science.1199375
【要約】
衛星による感知と限られたアポロ時代の地震データの分析から、月の
歴史と現在の状態に関する最近の洞察には、月の深部内部に理解には
欠陥が残っている。コアからの反射および変換された地震エネルギー
の存在を探るには、アレイ処理手法を使用しアポロ月の地震記録を再
解析。このは、部分的に溶融した境界層によって覆われた、固体の内
部コアと流体外部コアの存在を示唆。内側コアと外側コアの相対的な
サイズは、コアが体積の約60%液体であることを示唆。鉄合金の状態
図と部分溶融の存在に基づくと、コアにはおそらく 6重量%未満の軽
量合金成分が含まれており、これは揮発性物質が枯渇した内部と一致
する。
https://www.nature.com/articles/s41586-023-05935-7
❏ ペロブスカイト太陽電池搭載センサーを室内に導入、リコーが
実装検証
03月19日、リコーが東京都と共同で、ペロブスカイト太陽電池の実装検証を実施する。東京都庁およびサービス付き高齢者向け住宅に、リコーが開発したペロブスカイト太陽電池を実装するセンサーを導入し、同電池の課題とされる低照度環境での性能などを検証する狙いだ。
東京都庁展望室(左)およびコーシャハイム向原(右)での設置イメージ
❏ カチオン空孔を確保して岩塩酸化物中での可逆的な Mg の挿入/
抽出を可能にする
【要約】
酸化物正極材料は、酸化還元電位が高いため、充電式マグネシウム電
池 (RMB) の用途が有望で、これにより、Mg金属負極の低い電位を利
用し、最終的には高エネルギー密度のRMBを実現することができるが、
スピネル酸化物などの酸化物陰極の容量とサイクル特性は、放電中に
不可逆的に形成される岩塩酸化物によって制限されることがよくある。
これは、カチオンが密に詰まった岩塩構造が、その後の充電による容
易な Mg抽出を妨げ、最終的に電極の劣化になる。したがって、従来
の酸化物陰極を強化し、岩塩酸化物をRMB用の新規な陰極材料として
利用するために、岩塩酸化物中での可逆的なMg抽出/インターカレー
ションを実現するメカニズムを解明することは非常に重要である。こ
こでは、可逆的なMg挿入が可能なMg0.35Li0.3Cr0.1Mn0.05Fe0.05Zn0.
05Mo0.1Oから得られるLi抽出欠陥無秩序岩塩酸化物を例に挙げて、RMB
の正極材料としての岩塩酸化物の活性化メカニズムを示す。最初の
充電で Li カチオンが抽出されると、岩塩構造にかなりの量のカチオ
ン空孔が生じ、その後のサイクルでの Mg の拡散が促進されます。
この空孔は、構成遷移金属カチオンの可能な限り低い価数状態により、
Mg を構造に挿入することによって材料が完全に放電した後でも確保
され、この材料の可逆的な充電/放電に貢献する。
図1.マグネシウム蓄電池の概念図 。リチウムイオン電池と同様に 、
Mgが 正極と負極間を電解液を介して移動することで、蓄電池として
作動する。従来型のリチウムイオン電池と大きく異なるのはリチウム
イオン電池では黒鉛が使用されていた負極材料に、容量が大きいマグ
ネシウム金属を用いる点である 。
【関連情報】
1.世界初! Mg蓄電池用正極材料の開発指針 安全・安価・高エネ
ルギー密度の次世代蓄電池の実現に
2.堅固で低温でも充放電可能な岩塩型構造の正極材料の提案資源豊
富なマグネシウムを使用する蓄電池の実現に貢献 2024.3.14
3.スピネル型構造:鉱物などでもみられる結晶構造の一種で、スピ
ネル型構造の酸化物は 一般に M3O4の組成式で表されます。
この構造では酸素が構成する面心立方格子の中で、カチオンが四面
体位置の一部と、八面体位置の一部に一定の規則に従い占有。酸素
の数に対してカチオンの数は 4分の 3と少ないため間隙が多くカチ
オンの移動に有利な構造。実際、このことに由来して、初期のマグ
ネシウム蓄電池の酸化物正極材料でMgの可逆的な 挿入・脱離が確
認されたのはスピネル型構造を有する材料。
Structure Design of Long-Life Spinel-Oxide Cathode Materials
for Magnesium Rechargeable Batteries
❏ 安全で長寿命な「全固体リチウムイオン二次電池」が実現か、
MITなどが開発
全固体リチウムイオン二次電池は、一般的に発火や爆発の危険性が小
さい点と、高いエネルギー密度を維持できる点、使用劣化による寿命
の低下を抑えられる点などが特徴だとされている。一方で固体の電解
質ではリチウムイオンの伝導性を確保できず充放電の速度を十分に得
られないという課題を抱えいる、
図1.本研究の概要。「分極性」を有する水素結合に由来して、光学
デバイスの発光効率向上、超高屈折率、分解性などの機能を付与でき
ることを見出した (”Ar” はaromatic ring (芳香環) を示す略称)。
❏ 1.8以上の超高屈折率と可視光透明性を両立し、使用後に分解で
きるプラスチックを開発
従来の超高屈折率高分子は多くが着色を呈するため、有機発光ダイオ
ード (OLED) などの可視光用途への応用が難しい課題があった。今回
開発した材料はポリマー鎖同士が「分極性水素結合」により密に絡み
合うことで、着色なく屈折率を向上できるほか、柔軟性と分解性も併
せ持つため、従来よりも低負荷で作動する、リサイクル可能な発光素
子の実現に繋がります。本研究の概念は、有機ELディスプレイの輝度
向上や、より高画素なマイクロレンズを実現できる透明材料の開発に
繋がるほか、環境適合性の高い光学プラスチックの設計指針を提示す
る重要な知見を与えるものと考えられる。
掲載日時(日本時間):2024年4月12日(金)15時
掲載URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adfm.
202404433
DOI:10.1002/adfm.202404433
【要点】
1.分極性水素結合」という新たな構造に着目し、1.8以上の超高屈
折率と可視光透明性を同時に満たすプラスチックを開発
2.今回開発したプラスチックは、優れた光学特性と柔軟性、リサイ
クル性を併せ持ち、従来よりも低負荷で発光電気化学セル (LEC)
を作動させることにも成功
3.有機ELディスプレイの輝度や光学素子の画素向上が期待できる
ほか、光学プラスチックに環境適合性を付与する第1歩に繋がる。
図2.本研究の概念図。(a) ポリ(チオウレア)の分子設計。今回新た
に着目したのは「分極性水素結合」をもつチオウレアで、芳香族スペ
ーサーと合わせると屈折率が両者の相乗的な効果により向上する。(b)
チオウレアが形成する「無秩序で密な」多点水素結合の模式図。可視
光透明性を維持しながら屈折率を向上させる鍵構造となる。(c) 新た
に提案した発光電気化学セルの素子構成。(CCライセンスに基づき、
論文中の模式図を一部改変及び翻訳
風蕭々と蒼い時代
チェリー 歌詞
君を忘れない 曲がりくねった道を行く
産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂
二度と戻れない くすくリ合って転けた日
きっと 想像ンだ以上に 騒がしい未来が僕を待ってる
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つふれるほど抱きしめて
こぼれそうな思い 汚れた手で書き上けた
あの手紙はすぐにでも捨てて肋ンいと言ったのに
侈しだけ眠い 冷たい水でこじあけて
今 せかされるように 飛はされるように 通り通きてく
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
いつかまたこの場所で君とめくり会いたい
どんなに歩いてもた どりつけない 心の雪でぬれた頬
悪魔のふりして 切り裂いた歌を 晋の風に舞う花ぴらに変えて
君を芯廿1ない 曲がりくねった道を行く
きっと 想像ンだ以上に 騒がしい未来が僕を待ってる
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つふれるほど抱きしめて
ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ
いつかまたこの場所で君とめくり会いたい
作詞・作曲:草野正宗 笹路正徳
歌:スピッツ「チェリー」は、日本のロックバンド・スピッツの楽曲で、13作目のシングル。1996年4月10日にポリドールより発売。ノンタイアップながら発売から4週目に1位を獲得。ミリオンセラーを記録し、『ロビンソン』とほぼ同枚数の161.3万枚を売り上げたタイトルの由来につい て、草野は「僕たちチェリーボーイズと言うことで……」と回答して おり、後に「(ヴァージンという意味もあるが)桜は春に咲く花、そ ういう意味でも何かから抜け出す、出発するようなイメージ」と答え ている。 PVは短時間で撮影された。映像は室内で演奏するシンプルな形であ
り、室内とメバーの服装は白や明るい鮮やかな色を中心にコーディネ
ートされている。カット割りなしのオール1カットの計算された作品
となっている。JOYSOUNDの発表しているカラオケ年間ランキング2
1位(2012年)、12位 (2013年)、19位(2014年)にランクインし
ており、現在も幅広い世代から人気である。2019年から放送されて
いるNTT東日本のテレビCMで「チェリー」が使われた。サビの歌詞
「愛してる」と「ICT」を掛け合わせた「ICT(アイシテ)る?」を
キャッチフレーにしている。最高傑作の楽曲と思っている。
● 今夜の寸価:どうする円安?高橋洋一!いわく、為替が1ドル150円近辺と1990年以来の水準に達したことで スコミの報道ではセンセーショナルな見出しが躍り、一部国
民の間ににも不安の声が高まっている。しかし大チャンスに他ならな
い。なぜなら、自国通貨安はGDPプラスになるになるためだ。事実、
最近の企業業績は好調であり、IMFの予測でも日本は高成長率が見
込まれている。データを重視した数量理論を展開する髙橋洋一氏が、
今回も多くのデータや図版とともに、得意の理詰めの論法で「悪い円
安」論の虚像を論破する!
【内容】
円安はGDPにとってプラス要因/「外貨準備」は埋蔵金/利上げに喜
ぶ金融業界/「貯蓄から投資へ」は矛盾だらけ/利回りが高い国債の
仕組み/国際金融のトリレンマ/為替レートはどうやって決まるのか/
「貿易黒字が得」「貿易赤字が損」は誤解/価格と物価を混同した「
スタグフレーション」の誤用/企業物価が上がってもすぐインフレに
はならない/デフレ脱却を目指す「リフレ政策」/「インフレ目標2
%」は失業率低下が目的/マネタリーベースとマネーストックの違い
/「マンデル・フレミングモデル」で説明できる経済成長/日本経済
を蝕む七つの俗論・・・・・・等々
【もくじ】
序 章 円安がチャンスである理由
第1章 円高・緊縮病を患った売国奴
第2章 儲け話には裏がある
第3章 海を渡りつつ、悪例になるな
第4章 為替と物価のキホンのキ
第5章 日本経済を蝕む七つの俗論
開する髙橋洋一氏が、今回も多くのデータや図版とともに、得意の理詰めの論法で「悪い円安」論の虚像を論破する!
扶桑社(2023/04発売)
【もくじ】
序 章 円安がチャンスである理由
第1章 円高・緊縮病を患った売国奴
第2章 儲け話には裏がある
第3章 海を渡りつつ、悪例になるな
第4章 為替と物価のキホンのキ
第5章 日本経済を蝕む七つの俗論