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エネルギーと環境 235

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彦根市ひこにゃんイラスト に対する画像結果
彦根藩の当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の
井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと兜(か
ぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-

                     
【季語と短歌:5月5日】 

         夏に入るポッド六割新芽かな 

                    高山 宇(青鬼)

🪄目覚め朝礼祈念後、珈琲立て電視台と電子情報端末器の電源を入る。
 暫くし、向日葵の発芽確認していると玄関に御向えの奥様が粗供養を
 届けに来れられ供養労いのお礼えを交わし、所用で買い物に出かけて
 いた妻に返礼督促を伝え、私用の情報端末器の作業を再開。(忙)





🌈 歌集『淡海の湖辺⓶』

朝早く翔平ファンの家内いう陽翔鮮烈初登板だと
血が騒ぐ陽翔翔平女性ファン粗供養ゴジバ・クッキー頂きぬ
甲子園歴代五位の十一勝近江や淡海鮎が跳ねてる
入れ食いの小鮎ざくざく今むかしスマホで釣果バズってみよう

文春新書<br> カウンターエリート

✳️「何かが間違っている」世界的な投資家がリベラルを批判
トランプ2.0以後の世界を読み解く必読書
大統領に再選したドナルド・トランプ大統領、影響力が増すイーロン・
マスク、
ゼレンスキー会談で注目を集めた副大統領のJ.D.ヴァンス…
彼らに共通するのは、既存の「リベラルな秩序」に挑戦するカウンター
エリートという潮流だった。
彼らは単なる「反エリート」ではなく、自らの「何かが間違っている」
という主張を掲げ、
支持を広げている。背景にあるのは、世界的投資家ピーター・ティール
や暗黒啓蒙の思想家カーティス・ヤーヴィンらが支持する「奇妙な右翼
サブカルチャー」だ――。
なぜリベラルなシリコンバレーは、保守派に転向しつつあるのか?
なぜ世界で同時多発的に、新たな政治家が台頭し、既存秩序を揺るがし
ているのか?石丸現象や兵庫県知事選、韓国の戒厳令などに共通する背
景とは?
リバタリアンからポッドキャストに台頭するマノスフィア文化、反Woke
まで広範な思想を読み解く。
目次
第1章 選挙イヤーに誕生したカウンターエリート
第2章 ピーター・ティールの思想
第3章 シリコンバレーの欺瞞
第4章 カウンターエリートの導師
第5章 利己的なリバタリアンか、反Wokeの差別主義者か
第6章 そして世界に広がった
第7章 カウンターエリートが台頭する三つの理由
第8章 カウンターエリートがもたらすもの

石田健[イシダケン]:ニュース解説メディアThe HEADLINE
編集長。1989年、東京都生まれ。日テレ系『DayDay.』はじめ
TVやラジオなど多数の番組でコメンテーターを務める他、J‐WAVE『
JAM THE PLANET』パーソナリティも担当。早稲田大学大
学院政治学研究科修士課程(政治学)修了後、創業した企業を東証プラ
イム上場企業に売却して現職。テクノロジーや人権イシュー、政治思想、
東アジアの近現代史などに関心

✳️最新特許情報熱電変換モジュール
1️⃣特開2025-65567 熱電変換モジュール 古河電気工業株式会社(審査前)
【要約】下図1のごとく本発明の熱電変換モジュール1は、第1電気絶縁
性基板2と第2電気絶縁性基板3と複数の熱電変換素子4a、4bと接
続配線5、6とを有し、少なくとも1枚の第1輻射熱反射板7で構成さ
れた輻射熱反射部材を有し、第1輻射熱反射板7は、第1電気絶縁板11
と、前記第1電気絶縁板11の少なくとも片面に形成され、熱電変換素
子4a、4bに接触するように配設される第1反射層12と、複数の熱
電変換素子4a、4bが通過可能なサイズの複数の独立孔10とを有し、
第1反射層12は、複数の熱電変換素子4a、4b同士を互いに電気的
に絶縁する電気絶縁部13を有する。複数の熱電変換素子の間に存在す
る空間にて、高温側から低温側に伝達される熱(より厳密には輻射熱)
をより効率的に抑制できる熱電変換モジュールを提供する。
000002
図1 本発明に従う第1の実施形態の熱電変換モジュールの斜視

図2 図1に示す熱電変換モジュールのI-I線上の断面図

図3 図1に示す熱電変換モジュールから第1電気絶縁性基板と第1輻
射熱反射板を取り外した状態で示す斜視図

図4 第1反射層の一例を示す平面図

図5 第1反射層の別の一例を示す平面図

図6(a)透光性の第1電気絶縁性板が、両面に電気絶縁部
を異なる配設形状

図7 第2の実施形態の熱電変換モジュールの断面図

図8 第3の実施形態の熱電変換モジュールの断面図

図9 第4の実施形態の熱電変換モジュールの断面図

【符号の説明】【0062】
  1  熱電変換モジュール   2  第1電気絶縁性基板  3  第2電気絶縁性基板
  4  熱電変換素子  4a  p型熱電変換素子  4b  n型熱電変換素子
  5  第1接続配線  6  第2接続配線  7  第1輻射熱反射板  8  第1電極
  9  第2電極  10  独立孔  11  第1電気絶縁板  12  第1反射層  13
  電気絶縁部  15  第2反射層  19  第2輻射熱反射板  20  第2電気
絶縁板  25  側面輻射熱反射板  26  第3電気絶縁板  27  第3反射層

【発明の効果】
 本発明の目的は、複数の熱電変換素子の間に存在する空間にて、高温側
から低温側に伝達される熱(より厳密には輻射熱)をより効率的に抑制
できる熱電変換モジュールを提供することにある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】  温度差のある使用環境下にて、
  高温側に配設される第1電気絶縁性基板と、
  前記第1電気絶縁性基板に対して間隔をおいて略平行にかつ低温側に配
設される第2電気絶縁性基板と、  前記第1および第2電気絶縁性基板の
間に挟持された複数の熱電変換素子と、
  前記第1電気絶縁性基板と前記複数の熱電変換素子との間、および、前
記第2電気絶縁性基板と前記複数の熱電変換素子との間に配設され、前記
複数の熱電変換素子を接続する接続配線とを有する熱電変換モジュール
において、
  前記第1および第2電気絶縁性基板の間で、前記第1および第2電気絶
縁性基板に対して略平行に配設された少なくとも1枚の第1輻射熱反射
板で構成された輻射熱反射部材を有し、
  前記第1輻射熱反射板は、第1電気絶縁板と、前記第1電気絶縁板の少
なくとも片面に形成され、前記熱電変換素子に接触するように配設され
る、輻射熱を反射する第1反射層と、前記複数の熱電変換素子が通過可
能なサイズの複数の独立孔と、を有し、
  前記第1反射層は、前記複数の熱電変換素子同士を互いに電気的に絶縁
する電気絶縁部を有することを特徴とする熱電変換モジュール。
【請求項2】  前記第1輻射熱反射板は、
  前記第1電気絶縁板の両面に、それぞれ  前記第1反射層と、
  前記熱電変換素子に接触しないように配設される、輻射熱を反射する第
2反射層と、を有する、請求項1に記載の熱電変換モジュール。
【請求項3】  前記輻射熱反射部材は、  第2電気絶縁板と、
  前記第2電気絶縁板の片面のみまたは両面に形成され、前記熱電変換素
子に接触しないように配設される、輻射熱を反射する第2反射層と、
を有する少なくとも1枚の第2輻射熱反射板をさらに備える、請求項1
または2に記載の熱電変換モジュール。
【請求項4】  前記第1電気絶縁板および第2電気絶縁板の外形面積は、
いずれも前記第1電気絶縁性基板および前記第2電気絶縁性基板のいず
れの外形面積と同じかまたは大きい、請求項3に記載の熱電変換モジュール。
【請求項5】  前記第1電気絶縁板および第2電気絶縁板の熱伝導率は、
いずれも前記熱電変換素子の熱伝導率より小さい、請求項3または4に
記載の熱電変換モジュール。
【請求項6】  前記第1反射層および第2反射層は、いずれも乾式めっき
または湿式めっきにより形成される、請求項2から5までのいずれか1項
に記載の熱電変換モジュール。
【請求項7】  前記輻射熱反射部材と前記第2電気絶縁性基板の周りを実
質的に包囲するように配設される側面輻射熱反射板をさらに有する、請
求項1から6までのいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
【請求項8】  前記側面輻射熱反射板は、  第3電気絶縁板と、前記第3
電気絶縁板の一方の表面に形成され、輻射熱を反射する第3反射層とを有し、
前記第3電気絶縁板の他方の表面が、前記輻射熱反射部材の側面と前記
第2電気絶縁性基板の側面に対向するように配設される、請求項7に記
載の熱電変換モジュール。
【請求項9】  前記第3電気絶縁板の熱伝導率は、前記熱電変換素子の熱
伝導率より小さい、請求項8に記載の熱電変換モジュール。

2️⃣特開2024-174473 半導体論理回路及び半導体集積回路 国立大学法
人大阪大学(審査前)
【要約】下図5のMulti-Stacked  NANDゲート(MS-
NAND)は、Main-NAND10と、スタック構造を有する1段
目のNAND11,12と、を備える。Main-NAND10は、M
OSトランジスタ1~4を接続して2つの入力A、Bと1つの出力Yを
備え、かつ、両側に電源を接続するための電源端101及びグラウンド
端102を備える。NAND11、12は、Main-NAND10と
同一構成を有し、出力Yに対応する接続端111,121を介してMain
-NAND10の1出力Yを流れる(流入、流出する)電流を制御する
ものであり、Main-NANDの電源端101及びグラウンド端102
のそれぞれに接続端111、121が接続される。

000002
図1 NANDゲートを説明する図で、(A)は2入力1出力端のNANDゲ
ートの回路図、(B)はその真理値表
【発明の効果】  本発明によれば、論理回路と同一の回路をスタック構
造として適用することで論理回路の出力端を流れる電流を抑制して極低
電圧動作性能を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のMOSトランジスタを接続して複数入力1出力端を備
えた回路を構成し、かつ前記回路に電源供給のための電源端とグラウン
ド端とを備えた論理回路と、前記論理回路と同一構成を有し、前記論理
回路の前記1出力端を流れる電流を制御する1段目の第1、第2の制御
回路とを備え、前記1段目の第1の制御回路は、前記1出力端に対応す
る接続端が前記論理回路の前記電源端に接続され、前記1段目の第2の
制御回路は、前記1出力端に対応する接続端が前記論理回路の前記グラ
ウンド端に接続された半導体論理回路。
【請求項2】前記論理回路と同一構成を有し、前記1段目の第1の制御
回路の接続端を流れる電流を制御する2段目の第1、第2の制御回路、
及び前記1段目の第2の制御回路の接続端を流れる電流を制御する2段
目の第3、第4の制御回路を備え、
  前記2段目の第1の制御回路は、接続端が前記1段目の第1の制御回路
の電源端に接続され、
  前記2段目の第2の制御回路は、接続端が前記1段目の第1の制御回路
のグラウンド端に接続され、
  前記2段目の第3の制御回路は、接続端が前記1段目の第2の制御回路
の電源端に接続され、
  前記2段目の第4の制御回路は、接続端が前記1段目の第2の制御回路
のグラウンド端に接続された請求項1に記載の半導体論理回路。
【請求項3】前記回路は、前記電源端側に複数のMOSトランジスタを有
する第1回路と、前記グラウンド端側に複数のMOSトランジスタを有す
る第2回路とを備え、
  前記1段目の第1の制御回路のうち前記第1回路に対応する回路の複数
のMOSトランジスタは、ソースドレインのチャネル幅が、前記論理回路
の前記第1回路の複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル
幅に比して1倍を超える寸法を有し、
  前記1段目の第2の制御回路のうち前記第2回路に対応する回路の複数
のMOSトランジスタは、ソースドレインのチャネル幅が、前記論理回路
の前記第2回路の複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル
幅に比して1倍を超える寸法を有する請求項1に記載の半導体論理回路。
【請求項4】前記回路は、前記電源端側に複数のMOSトランジスタを有
する第1回路と、前記グラウンド端側に複数のMOSトランジスタを有す
る第2回路とを備え、  前記1段目の第1の制御回路のうち前記第1回路
に対応する回路の複数のMOSトランジスタは、ソースドレインのチャネ
ル幅が、前記論理回路の前記第1回路の複数のMOSトランジスタのソー
スドレインのチャネル幅に比して1倍を超える寸法を有し、 前記1段目
の第2の制御回路のうち前記第2回路に対応する回路の複数のMOSトラ
ンジスタは、ソースドレインのチャネル幅が、前記論理回路の前記第2
回路の複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル幅に比して
1倍を超える寸法を有し、前記2段目の第1の制御回路のうち前記第1
回路に対応する回路の複数のMOSトランジスタは、ソースドレインのチ
ャネル幅が、前記1段目の第1の制御回路の前記第1回路に対応する回
路の複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル幅に比して1
倍を超える寸法を有し、前記2段目の第2の制御回路のうち前記第2回
路に対応する回路の複数のMOSトランジスタは、ソースドレインのチャ
ネル幅が、前記1段目の第2の制御回路の前記第2回路に対応する回路
の複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル幅に比して1倍
を超える寸法を有し、前記2段目の第3の制御回路のうち前記第1回路
に対応する回路の複数のMOSトランジスタは、ソースドレインのチャネ
ル幅が、前記1段目の第2の制御回路の前記第1回路に対応する回路の
複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル幅に比して1倍
を超える寸法を有し、前記2段目の第4の制御回路のうち前記第2回路
に対応する回路の複数のMOSトランジスタは、ソースドレインのチャネ
ル幅が、前記1段目の第2の制御回路の前記第2回路に対応する回路の
複数のMOSトランジスタのソースドレインのチャネル幅に比して1倍を
超える寸法を有する請求項2に記載の半導体論理回路。
【請求項5】前記論理回路は、NAND回路である請求項1に記載の半導
体論理回路。
【請求項6】前記論理回路は、NOR回路である請求項1に記載の半導体
論理回路。
【請求項7】前記論理回路の前記1出力端に接続された入力端を有する
インバータを備え、  前記インバータは、前記論理回路及び前記1段目の
制御回路を構成する各MOSトランジスタの基板電位に出力をフィードバ
ックする出力端を有する請求項1に記載の半導体論理回路。
【請求項8】前記論理回路の前記1出力端に接続された入力端を有する
インバータを備え、前記インバータは、前記論理回路、前記1段目の制
御回路及び前記2段目の制御回路を構成する各MOSトランジスタの基板
電位に出力をフィードバックする出力端を有する請求項2に記載の半導
体論理回路。
【請求項9】請求項1~8のいずれかに記載の半導体論理回路が集積さ
れた半導体集積回路。


図19 従来のBBIを説明する図で、(A)はインバータINVの回路図を示
し、(B)はBBIの回路図を示し、(C)は(B)をシンボル表記した図
【発明の効果】
  本発明によれば、論理回路と同一の回路をスタック構造として適用する
ことで論理回路の出力端を流れる電流を抑制して極低電圧動作性能を向
上させる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】【0002】
  近年、例えば医療分野において脈拍や心電図、血中酸素飽和度などを測
定するセンサを搭載したウェアラブルデバイスが開発されている。デバイ
ス用の電源としては、エネルギーハーベスティングが注目されている。エ
ネルギーハーベスティングでは、充電や交換が不要な熱や光、電磁波など
の物理エネルギーの利用が候補とされる一方、特にウェアラブルデバイス
の電源として人体と大気との温度差を利用して発電を行う熱電変換素子が
環境電源として有力視されている。しかしながら、熱電変換素子が人体と
外気の温度差から出力し得る電圧は100mVを下回るような極低電圧であ
ることから、熱電変換素子の出力電圧を電源にしてMOSトランジスタ回
路を動作させる場合、MOSトランジスタ回路を弱反転領域で、すなわち
ナノアンペアオーダーのサブスレッショルド電流で動作させなければな
らない。このように、MOSトランジスタを流れる電流が小さい場合、通
常のMOSトランジスタでは出力が安定せず、正常に動作しない虞がある。
そのため、今日、極低電圧でMOSトランジスタの安定動作を可能にする
アーキテクチャの開発が進められている。【0003】

  これまで、MOSトランジスタを利用したインバータについては極低電圧
下での動作技術が提案されている。非特許文献1~3には、インバータ
(INV)を改良して電圧35~50mVで動作可能にし、リング発振回路に適
用した成果などが掲載されている。【0004】

  非特許文献1は、INVの出力電圧の劣化の要因となるMOSトランジスタの
リーク電流を低減させるStacked  Inverter(SI)に関する。図18は、S
Iを説明する図で、(A)はINVの回路図を示し、(B)はSIの回路図を示し、
(C)は(B)をシンボル表記した図である。INVは、入力Xを反転して出
力Yを得る公知の回路で、互いのゲートG及びドレインDが接続されたPM
OSトランジスタとNMOSトランジスタそれぞれのソースSに電源Vddとグ
ラウンドVssとが接続された構造を有する。SIは、図18(B)に示すよ
うに、メインINVのPMOS、NMOSトランジスタそれぞれのソースSに、
メインINVと同一構成のINVの出力端が接続される構成を有し、出力Yに
合わせてメインINVのオフとなる側のトランジスタのドレインソース間電
圧を低下させるようにすることでリーク電流を減少させて出力電圧の劣化
を抑制している。【0005】

  非特許文献2は、基板バイアス効果を利用してしきい値電圧VTHN,VTHP
を制御し、出力を改善するBody-bias  Inverter(BBI)に関する。図19
は、BBIを説明する図で、(A)はインバータINVの回路図を示し、(B)は
BBIの回路図を示し、(C)は(B)をシンボル表記した図である。BBIは、
図19(B)に示すように、フィードフォワードインバータ(FF-INV)と、
後段のフィードバックインバータ(FB-INV)の2つのインバータから構成
されており、FF-INVの出力をFB-INVによって反転し、ラインLfbを経て
FF-INVの基板電位にフィードバックさせる構成を採っている。BBIは、か
かる基板バイアス効果を利用してFB-INVを構成するNMOSトランジスタ
及びPMOSトランジスタのしきい値電圧VTHN,VTHPを制御し、オン電
流を増大させて電圧劣化を抑制している。【0006】

  非特許文献3は、Stacked  Inverter(SI)とBody-bias  Inverter(BBI)
とを組み合わせたStacked  Body-bias  Inverter(SBBI)に関する。図20
は、SBBIを説明する図で、(A)はインバータINVの回路図を示し、(B)
はSBBIの回路図を示し、(C)は(B)をシンボル表記した図である。BBI
及びSIに用いられる、出力の劣化抑制技術は競合しないため、INVに対し
て同時に適用することが可能である。SBBIは、図20(B)に示すように、
SIと後段のFB-INVの2つのインバータから構成されている。BBIと同様に、
SIの出力をFB-INVによって反転し、SIの基板電位にフィードバックする
構成を採っている。この構成により、しきい値電圧を制御し、SIの出力
をより改善している。さらに、FB-INVにもSIを適用することで、フィー
ドバックされる信号も改善され、結果として出力をさらに改善すること
ができる。
【非特許文献1】
S.  Bose  and  M.  L.  Johnston,  “A  Stacked-Inverter  Ring  Oscillator 
 for  50  mV  Fully-Integrated  Cold-Start  of  Energy  Harvesters,”  
IEEE  ISCAS,  2018,  pp.  1-5.
【非特許文献2】R.  Matsuzuka  et  al.,  “A  42-mV  startup  ring  oscillator 
using  gain-enhanced  self-bias  inverters  for  extremely  low  voltage  energy  harvesting,”  Jpn.  J.  Appl.  Phys.  59,  SGGL01,  2020.
【非特許文献3】M.  Nishi  et  al.,  “A  35-mV  supply  ring  oscillator  
consisting  of  stacked  body  bias  Inverters  for  extremely  low-voltage  LSIs,”  IEICE  Electron.  Express,  vol.  18,  issue  6,  20210065,  2021.
                                            ー 中略 ー
【0054】II.試験結果
  図16は、MS-NANDゲートについての試験結果の一部である出力Yの特
性図で、横軸の入力Bの電圧に対する縦軸の出力Yの電圧を示している。
図16(A)は、比較例であって、波形(1)はNANDの出力Yの電圧変
化を示し、波形(2)はBB-NANDの出力Yの電圧変化を示している。
【0055】  図16(B)は、比較例のNANDと実施例であるMS-NAN
Dとの各出力Yの電圧変化を示している。波形(1)は比較例であるNA
NDの出力Yの電圧変化、波形(2)は1段スタック構造のS-NANDの出
力Yの電圧変化、波形(3)は2段スタック構造の2S-NANDの出力Yの
電圧変化、波形(4)は3段スタック構造の3S-NANDの出力Yの電圧変
化を示している。【0056】
  図16(C)は、比較例のNAND,BB-NANDと実施例であるMSBB-N
ANDとの各出力Yの電圧変化を示している。【0057】
  図17は、NAND及びNORの全ての試験結果のデータをまとめた一覧
図表である。図17において、各項目は、先頭のLogic  Gates側から順
に、論理回路の種類、具体的な論理回路、スタックの段数、論理回路に
含まれるMOSトランジスタの個数、入力A側を変化させた場合の各NAN
Dゲートの出力Yの最大電圧、入力B側を変化させた場合の各NANDゲー
トの出力Yの最大電圧、入力A側を変化させた場合の各NORゲートの出力
Yの最大電圧、及び入力B側を変化させた場合の各NORゲートの出力Yの
最大電圧を示している。【0058】
III.考察
  実施例に係るNAND側、NOR側のいずれも、スタックの段数を増やす
ほど、出力Yが“1”になる入力条件のときの電圧振幅が、通常のNAND,
NOR、またBB-NAND,BB-NORに比べて改善していることが分かった。
例えば、NAND側の入力Bの振幅を変化させたシミュレーションでは、
通常のNANDでは32.4mVであるのに比して、1S-NANDでは38.2mVと
なり、18%改善した。また、このとき、BB-NANDでは37.1mVであるか
ら、1S-NANDの方がBB-NANDより、一層改善したことが分かった。さ
らに、MS-NANDは、スタックの段数が増すほど、出力Yの振幅が増大し、
最大の3S-NANDでは44.3mVとなり、37%改善した。このような傾向は、
入力Aの振幅を変化させたシミュレーションでも同様の結果に表れている
ことが認められた。【0059】
  また、NOR側の入力Bの振幅を変化させたシミュレーションでは、通常
のNORでは33.0mVであるのに比して、1S-NORでは38.6mVとなり、17
%改善した。また、このとき、BB-NORでは37.4mVであるから、1S-N
ORの方がBB-NORより一層改善したと認められた。さらに、MS-NORは
スタックの段数が増すほど、出力Yの振幅が増大し、最大の3S-NORでは
44.8mVとなり、36%改善した。このような傾向は、入力Aの振幅を変化
さたシミュレーションでも同様に表れていることが認められた。
【0060】
  次いで、MSBB-NANDについて、入力Bの振幅を変化させたシミュレー
ションでは、通常のBB-NANDでは37.1mVであるのに比して、1SBB-NAND
では42.1mVとなり、13%改善した。また、MSBB-NANDは、スタック
の段数が増すほど、出力Yの振幅が増大し、最大の3SBB-NANDでは47.0mV
となり、通常のNANDより45%改善し、また通常のBB-NANDより27%
改善した。このような傾向は、入力Aの振幅を変化させたシミュレーショ
ンでも同様に表れていることが認められた。【0061】
  また、出力Yが“0”になるときの電圧レベルも、図16(B),(C)から
分かるように、MS-NAND,MSBB-NANDでは、通常のNAND,BB-NAND
より低く、かつスタック段数が増えるほど、さらに低くなっており、
“0”出力がより安定することが認められた。【0062】
  最後に、MSBB-NORについて、入力Bの振幅を変化させたシミュレーシ
ョンでは、通常のBB-NAORでは37.4mVであるのに比して、1SBB-NAND
では42.3mVとなり、13%改善した。また、MSBB-NORは、スタックの
段数が増すほど、出力Yの振幅が増大し、最大の3SBB-NORでは47.2mV
となり、通常のNORより43%改善し、また通常のBB-NANDより26%改
善した。このような傾向は、入力Aの振幅を変化させたシミュレーショ
でも同様に表れていることが認められた。【0063】
  本実施形態では、ウェアラブルデバイスに適用する論理回路で説明した
が、その他、産業用の各種のIoTデバイスに組み込まれる半導体論理回路
にも適用可能である。また、本実施形態では、電源側及びグラウンド側
の双方にスタック構造、ボディバイアス技術を適用したが、電源側の一
方に適用する態様であってもよい。

3️⃣特開2020-57676 熱電変換材料、熱電変換材料の焼結方法および熱
電変換材料の製造方法 国立大学法人大阪大 
【要約】下図7のごとく、本発明の熱電変換材料は、充填元素としてIn
およびYbを含み、スクッテルダイト構造をなす複数の結晶粒を有する
主相と、隣接する結晶粒の間の粒界と、を有する焼結体からなる。本発
明の熱電変換材料における主相は、相対的に結晶粒径の大きい粗大組織
領域と、相対的に結晶粒径の小さい微細組織領域と、が混在している。



図7 本実施例に係る熱電変換材料のTEM(透過型電子顕微鏡:
Transmission Electron Microscope)による観察像を示し、(a)はIn
=0(x=0)であって焼結時の第二圧力が100MPaの材料の像、
(b)はIn=0であって焼結時の第二圧力が150MPaの材料の像、
(c)はIn=0.1(x=0.1)であって焼結時の第二圧力が100
MPaの材料の像、(d)はIn=0.1であって焼結時の第二圧力が
150MPaの材料の像
【発明の効果】
 本発明の熱電変換材料によれば、結晶粒径の大きい粗大組織領域と結晶
粒径の小さい微細組織領域とが混在している。粗大組織領域は結晶粒界
が少ないので、熱電変換材料の電気伝導率が高くなる。また、微細組織
領域は結晶粒界が多く存在することにより熱伝導率が低くなる。これに
より、本発明に係る熱電変換材料は、高い無次元性能指数ZTが得られ、
具体的には673Kにおける無次元性能指数ZTが1.0を超える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】  InおよびYbを含み、スクッテルダイト構造をなす複数
の結晶粒を有する主相と、隣接する前記結晶粒の間の粒界と、を有する
焼結体からなり、
  前記主相は、相対的に結晶粒径の大きい粗大組織領域と、相対的に結晶
粒径の小さい微細組織領域と、が混在している、ことを特徴とするスク
ッテルダイト系熱電変換材料。
【請求項2】  前記微細組織領域における前記結晶粒は、前記粗大組織領
域における前記結晶粒の、円相当径において、40~80%の平均粒径
を有する、請求項1に記載のスクッテルダイト系熱電変換材料。
【請求項3】前記微細組織領域および前記粗大組織領域において、
  YbおよびOを周囲より多く含む析出物が複数の前記結晶粒の少なくと
も一部の粒内に析出している、請求項1または請求項2に記載のスクッ
テルダイト系熱電変換材料。
【請求項4】  前記微細組織領域において、  粒径の小さい前記結晶粒の
粒界にYb酸化物が析出している、請求項1~請求項3のいずれか一項
に記載のスクッテルダイト系熱電変換材料。
【請求項5】  前記粗大組織領域において、  前記結晶粒の粒界の一部に、
InおよびYbが偏析している、請求項1~請求項3のいずれか一項に
記載のスクッテルダイト系熱電変換材料。
【請求項6】  下記の式(1)で表される組成(原子比)を有する、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のスクッテルダイト系熱電変
換材料。
  InxYbyCo4Sb12+z  式(1)
  0<x≦0.3,  0<y≦0.3,  -0.5≦z≦+0.5
【請求項7】スクッテルダイト相およびスクッテルダイト相に対する異
相を含む焼結用原料を焼結するスクッテルダイト系熱電変換材料の焼結
方法であって、前記焼結用原料を第一温度で保持する第一保持工程と、
  前記第一温度より高い第二温度まで昇温するとともに前記第二温度で所
定時間だけ保持する第二保持工程と、を備え、
  前記第一保持工程と前記第二保持工程を通じて圧力が加えられ、
  前記第一保持工程において、前記異相を低減させ、
  前記第二保持工程において、緻密化を図る、
ことを特徴とするスクッテルダイト系熱電変換材料の焼結方法。
【請求項8】前記第一保持工程において、第一圧力を加えながら、前記
第一温度で所定時間だけ保持し、前記第二保持工程において、前記第一
圧力よりも大きい第二圧力を加えながら、前記第二温度で所定時間だけ
保持する、請求項7に記載のスクッテルダイト系熱電変換材料の焼結方法。
【請求項9】  前記第一温度が300~700℃であり、
  前記第二温度が450~860℃である、請求項7または請求項8に記
載のスクッテルダイト系熱電変換材料の焼結方法。
【請求項10】  前記第一圧力が10~100MPaであり、前記第二圧
力が25~250MPaである、請求項8に記載のスクッテルダイト系
熱電変換材料の焼結方法。
【請求項11】  出発原料を秤量する工程と、前記出発原料を溶解、及び、
凝固する工程と、請求項7から請求項10までのいずれか一項に記載の
焼結方法と、を含むスクッテルダイト系熱電変換材料の製造方法。

ト音記号 イラストや に対する画像結果

● 今日の言葉:

                春が来ても、鳥たちは姿を消し鳴き声も聞こえない。
                                                   春だというのに自然は沈黙している。    
                                                   レイチェル・カーソン 『沈黙の春』

                 


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