完璧を目指すよりまず終わらせろ。
マーク・ザッカーバーグ
【不定期日本列島地震予測】
● 折々の読書 『火花』7 又吉直樹 著
薄暗い店内にいくつか置かれた照明が、温もりのある灯りで白い壁を照らしていた。
静かにクラシックが流れていて、先程までの馬鹿騒ぎが夢のように感じられた。窓
際の席に着くと、小走りで駅の方角へ走って行く人達が見えた。僕はブレンド珈琲を
注文し、神谷さんはチーズケーキを注文したが、珈琲専門店なので珈琲を一人一杯は
注文しなければならないらしく、神谷さんは「そういうこだわりは好きや。俺も漫才
師や言うてんのに替え歌だけを要求されたら嫌やもんな」と言って、意外とごねずに
一番高価なブルーマウンテンを注文した,公園では興奮状態にあったのだが、珈琲を
飲みながら先程の状況を思い出すと、急に笑えてくるのが愉快だった。
神谷さんは降り続ける雨を背景に「美しい世界を、鮮やかな世界をいかに台なしに、
するかが肝心なんや」と言った,
そうすれば、おのずと現実を超越した圧倒的に美しい世界があらわれると迷いのな
い言葉で語った。あの不思議な楽器を本気で叩かない世界は美しくない。男がどのよ
うな経緯であの楽器を手に取ったのかはわからない。しかし、男は世界のために人生
を賭して楽器を叩くべきなのだ。その美しい世界を台なしにするのも、また本気の刃
でなくてはならない。
「太鼓の太鼓のお兄さん、真っ赤な帽子のお兄さん」しやがれた声で神谷さんがつぶ
やいた。
急に大声で叫んだので喉を潰してしまったのだろう。
「龍よ目覚めよ!太鼓の音で!」という部分が際立って阿呆であったことと、語呂も
悪かったことを僕が指摘すると、神谷さんは、「龍というのは本来、えげつないくら
い格好良過ぎるものやからな。過ぎるのがいいんやろな。大き過ぎるのも面白いもん
な。なんでも過度がいいねん。やり過ぎて大人に怒られなあかんねん]と語り、満足
気に珈琲を啜った。
「大人に怒られなあかんねん、という表現も、もはや月並み過ぎな不良ですもんね」
神谷さんの前だと、なぜか僕は自分の思いを正直に話せた。神谷さんは少し考え込
む表情になった。
神谷さんが砂糖もミルクも使わないので、なんとなく僕も慣れない珈琲を苦いまま
飲んだ。マスターがカップを洗う音が響いていた。
「正直、そこは難しいとこやな。月並みであっても格好良さの純度を保つもんもある
もんな」
「どういうことですか?」
「大人に怒られなあかん、って確かにどこかで聞いたことあんねん。でもな、聞いた
ことあるから、自分は知ってるからという理由だけで、その考え方を平凡なものとし
て否定するのってどうなんやろな? これは、あくまでも否定されるのが嫌というこ
とではなくて、自分がそういう物差しで生きていっていいのかどうかという話やねん
けどな」
僕が知っている限り、神谷さんの作る漫才は誰もが知っている言葉を用いて、想像
もつかないような破壊を実践するものだから、この話は神谷さんの根幹を示すものな
のかもしれない,
「平凡かどうかだけで判断すると、非凡アピール大会になり下がってしまわへんか?
ほんで、反対に新しいものを端から否定すると、技術アピール大会になり下がってし
まわへんか? ほんで両方を上手く混ぜてるものだけをよしとするとバランス大会に
なり下がってしまわへんか?」
「確かにそうやと思います」僕は率直に同意した。
「一つだけのの基準を持って何かを測ろうとすると眼がくらんでまうねん。たとえば、
共感至上主義の奴達って気持ち悪いやん? 共感って確かに心地いいねんけど、共感
の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものって皆無やもんな。阿呆でもわか
るから、依存しやすい強い感覚ではあるんやけど、創作に携わる人間はどこかで卒業
せなあかんやろ。他のもの一切見えへんようになるからな。これは自分に対する戒め
やねんけどな」と一語一語噛みしめるように言った。
「何かを批評するのって難しいですよね」
「論理的に批評するのは難しいな。新しい方法論が出現すると、それを実践する人間
が複数出てくる。発展させたり改良する人もおるやろう。その一方でそれを流行りと
断定したがる奴が出てくる。そういう奴は大概が老けてる,だから、妙に説得力があ
る。そしたら、その方法を使うことが邪道と見なされる。そしたら、今度は表現上そ
れが必要な場合であっても、その方法を使わない選択をするようになる。もしかした
ら、その方法を避けることで新しい表現が生まれる可能性はあるかもしらんけど、新
しい発想というのは刺激的な快感をもたらしてくれるけど、所詮は途上やねん。せや
から面自いねんけど、成熟させずに捨てるなんて、ごっつもったいないで。新しく生
まれる発想の快感だけ求めるのって、それは伸び始めた肢を途中でポキンと折る行為
に等しいねん。だから、僻陶しい年寄りの批評家が多い分野はほとんどが衰退する。
確立するまで、侍てばいいのにな。表現方法の一つとして、大木の太い一本の枝にな
るまで。そうしたら、もっと色んなことが面自くなんのにな。技を落として、幹だけ
に栄養が行くようにしてるつもりなんやろうけど、そういう側面もあるんかもしらん
けど、遠くからは見えへんし実も分からへん。だから、これだけは断言できるねんけ
ど批評をやり始めたら漫才師としての能力は絶対に落ちる」
神谷さんの発言は世間に対する批評ではないか、という旨葉は呑み込んだ。神谷さ
んの言葉に正義はあるが、それは例外的な人間や事例を潰さずに救済するためだけの
ものだと思った。やはり、よくわからない新興の流派は、その分野を護るために排斥
するのも正当な防護だと思う。ただし、全てが上手くいった場合、どちらが面白いか
を考えると圧倒的に神谷さんの考え方だ。博打ではあるけれど。
「でも僕、物事を批評することからは逃れられへんと思います」
神谷さんは右手で珈琲カップを持ったまま両目を見開き動かなくなった。薄暗い店
内には相変わらず静かに音楽が流れていて、同じフレーズを何度も繰り返すこの曲に
は聴き覚えがあった。題名はなんだっただろうか。
「せやな。だから、唯一の方法は阿呆になってな、感覚に正直に面白いかどうかだけ
で判断したらいいねん。他の奴の意見に左右されずに。もし、俺が人の作ったものの
悪口ばっかり言い出したら、俺を殺してくれ,俺はずっと漫才師でありたいねん,こ
の珈琲美味いな」と神谷さんは珈琲の表面を見つめながら言った。
「美味しいですね。でも、師匠の感覚には寄り添っていいんですよね?」
「今は、寄り添え,寄り添え?」と囁いて、神谷さんは少しはにかんだ,神谷さんは、
普段使わない言葉を僕に釣られて使ってしまうことを恥じていた。その感覚も信用出
来た。神谷さんの言葉とは矛盾するかもしれないが、流行の言葉を簡単に使いこなす
器用な人間を僕は恐れていた。
「なあ、さっきから俺が珈琲カップを皿に置く時、一切音が出えへんようにしてたん
気づいてた?」と神谷さんが言った。
「気づいてましたよ」
「ほな、言うて。やり始めたものの、お前が何も言わへんから、やめるタイミングな
かったわ」と神谷さんは掠れた声を出した。
喫茶店を出る時に、マスターが「これしかないのですが、返さなくていいので」と
言って、一本のビニール傘をくれた。神谷さんは一本しかない傘をくれたマスターの
優しさに感動していた。階段を降りて通りに出ると傘を差すほどでもない小雨になっ
ていた,しかし、冲谷さんは迷わず傘を開き歩き出した,僕も鞄から自分の折り畳み
傘を出して開いた。すぐに雨は上がってしまった。雲はとても速く流れていて、その
奥にある黒い空が見え始めていた。濡れた路面には街の灯りと車のヘッドライトが反
射して煌めいていた。
「八十二番!」と神谷さんが急に謎の数字を叫んだ。自分の仙にも、突発的に意味の
わからない言葉葉を放つ人が存在することが嬉しかった。
「太鼓の太鼓のお兄さん! 真っ赤な帽子のお兄さん!龍よ目覚めよ! 太鼓の音で!」
どちらが先に唄い出したのか、僕達は神谷さんが生み出した、ろくでもない歌を唄
っていた。
雨が上がり月が雲の切れ問に見えてもなお、雨の匂いを残したままの街は夕暮れと
はまた違った妙に艶のある表情を浮かべていて、そこに相応しい顔の人々が大勢往来
を行き交っていた。傘を差しているのは神谷さんと僕だけだ。そんな僕達を誰も不思
議そうには見なかった。神谷さんは傘を差し続けている理由を説明しようとしなかっ
た。
ただ、空を見上げ、「どのタイミングでやんどんねん。なあ?」と何度か僕に同意
を求めた。喫茶店のマスターの好意を無下にしたくないという気持ちは理解出来る。
だが、その想いを雨が降っていないのに傘を差すという行為に託すことが最善である
と信じて疑わない純真さを、僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れ
ながら愛するのである。
この節では、難解な会話が交わされている。師匠と尊敬されている神谷が「美しい世界を、
鮮やかな世界をいかに台なしに、するかが肝心なんや」「そうすれば、おのずと現実を超
越した圧倒的に美しい世界があらわれる」との件である。「あの不思議な楽器を本気で叩
かない世界は美しくない。男がどのような経緯であの楽器を手に取ったのかはわからない。
しかし、男は世界のために人生を賭して楽器を叩くべきなのだ。その美しい世界を台なし
にするのも、また本気の刃でなくてはならない」「平凡かどうかだけで判断すると、非凡
アピール大会になり下がってしまわへんか? ほんで、反対に新しいものを端から否定す
ると、技術アピール大会になり下がってしまわへんか? ほんで両方を上手く混ぜてるも
のだけをよしとするとバランス大会に なり下がってしまわへんか?」と。そして、主人
公は「予定調和の破壊」ことこそが、話芸技量の”コア”であることを率直に同意する。
しかし、神谷が「だから、これだけは断言できるねんけど批評をやり始めたら漫才師とし
ての能力は絶対に落ちる」との意見に、「物事を批評することからは逃れられい」との主
人公の反質に、「唯一の方法は阿呆になってな、感覚に正直に面白いかどうかだけで判断
したらいいねん」と神谷は応じ、次のの描写に移るが、著者の力量が十分い感じ取れるシ
ーンtなっている。
この項つづく
【最新地熱工学Ⅰ】
● ”日の丸”科学掘削船の大冒険
NATIONAL GEPGRAPHIC日本版で地球深部探査船「ちきゅう」が特集されている(第9
回 倉本真一 「ちきゅう」は未来を掘っている)。
現在、そして過去だけでなく、これからの我々の未来にも光を当てる。地震・津波の掘削
研究からは、これまで教科書を鵜呑みにしてきた、地震・津波を起こさない領域と信じていた
プレート沈み込み帯先端部で地震性滑りの証拠を発見し、それは次の南海トラフ沿いの巨大地震
の監視と防災・減災指針に反映されようとしている。また沖縄トラフでの掘削研究では、
これまた予期しなかった“熱水湖”が発見され、人工的な熱水噴出孔を作ったことから、
新たな海底資源マネージメントの可能性を示す。さらに下北八戸沖では、驚愕の地下生命
圏の存在を明らかにし、微生物の生き残り戦術に圧倒されながらも、その能力を使って新
たなエネルギーサイクルを創造できる可能性をしめす。
「ちきゅう」はさらに技術開発を行い、4千メートル級の水深のところから、海底下7千
メートル掘削する能力を持つ。その目的は「マントル掘削」。600年代に米国の研究者に
より提案されたマントル掘削は、未だに実現されていない。月よりも遠いマントルとも表
現されたりされているが、自分たちの足元の下10キロメートル先に手が届かない。
最近の研究によると、マントルには大量の高圧炭素物質(ダイヤモンドに代表される鉱物)
や水(水素)が含まれていることが示唆され、同位体組成が東西で異なったり、その流動
についてもこれまで考えられていたよりもより流動して、上に乗っているプレートを動か
している示唆もされている。マントルを通してみる地球観が大きく変わろうとしている最
前線の現場で決定的証拠が掘削でしか得られつつあると紹介している。このシリーズは、
「最新地熱工学」を考えていく上で大変面白い。
※ 「ちきゅう」がマントル掘削を行うには、大水深用の軽量かつ強靭なライザーパイプ、
12,000メートル対応の掘削パイプ、長寿命の掘削ビット、高温対応観測機器など様々
な技術開発が必要だがその開発の一部はすでに始まっている。
1.地球的熱史
地熱工学を学ぶには、まず地球そのものの熱的特徴を理解した上で、その熱的変動史と地
球内部の温度、さらに地球の全体的な熱構造をを踏まえ、地殻熱流量を理解し全般的な基
礎知識を獲得する。まず、地球が生成以来、どおような過程を経て現在に至っているかを
熱学理解、つまり「熱史の研究」に入る。実際にはそれぞれの時代に知られている地球内
部の熱的状態がどのように変化するかについて熱輸送方程式を解くことにより、現在する
地球の熱的状態を説明する熱史モデルをどのように組み立てるかに帰結する。
熱歴研究の歴史的展開をまずみる,なお,地球熱史の研究は、独立で存在するというより,
それぞれの時代における地球形成成論に基づき、合理的な熱史が組み立てられろかどうか
という観点から進んできた。ギリシア時代の思弁的な地球観・宇宙観はともかくとして、
それまでのみ各時代における地球の形成ロンに基づいて、地球の熱史を初めて科学的に扱
つたのは,19世紀半ばの英国物理学者ケルビンである。
01 熱の流れの3のタイプ
地球の熱の流れの共体的課題に入る前に、最初に必要な基本知l識、特に熱伝導を話して
おこう。熱の流れには伝導・輻射(放射)・対流の3つがある。熱伝導とは、物質内の異
なる場所で、温度が異なる場合において、温度差をその2点間の距離で割った熱購買に比
例して熱が流れる現象であり、この場合物質中を熱が流れるが物質そのものは動かない。
運ばれる熱量は、物質の熱の伝えやすさ(熱伝導率)と温度勾配との積による。また、熱対
流とは、ある熱をもつた物質自身が動くことによりで熱を運ぶ現象である。運ばれる熱量
は物質の持つねつとその移動速度との積により決まる。放射・輻射とは、その物質の表面
温度に応じて、電磁波(赤外線)で形で物質表面から熱が放出されることをいう。運ばれ
た熱量は、絶対温度との4乗と物質表面の熱放射能力(放射率という、0かた1の間の物
性定数)との積による。この放射の場合は介在する物質は存在する必要はなく、従って、
真空中でも放射による熱は伝わっていく。
さて、この伝導、対流、放射であるが、いずれも地球内外で生じている。伝導が卓越する
現象としては以下のようなものが挙げられる。(1)高温地球の冷却、(2)プレートの
冷却、(3)マグマの冷却、(4)通常地域の地殻の熱の流れ、などである。対流が卓越
する現象としては、(1)核内対流、(2)マントル内対流、(3)マグマ内対流、(4)
地熱地域下の熱水対流、などである。放射が卓越する現象としては、(1)溶岩湖表面か
ら大気中への伝熱、(2)高温マントル内の熱様相、(3)太陽から地球への放射(日射)
などである。実際の現象では、3つの熱の流れタイプが混在しているが、多くの場合、そ
のうちの1つであるは2つがかなりの部分を占めている。そこでこの状態を「卓越」と表
現した。たとえば、マグマの冷却の場合、マグマ内に溶融部分がおよび放射による熱の流
れも存在するが、マグマ自身の対流による熱輸送がが卓越する。冷却するに伴い溶融部分
が減少すると(たとえば半分以下程度)、マグマの対流は停止し対流による熱輸送はなく
なる。さらに温度低下すると、法syあの高架も少なくなり、放射の効果も少なくなり、熱
伝導による冷却か卓越する。
02 熱伝導とは
熱伝導は、物質中で場所によって、温度が異なっているとき、物質内を熱が高温から低温に流れ
る現象をいう。この熱の移動は、ミクロにみれば、原子あるいは分子運動エネルギー交換(伝播)
により説明されるが、地球内部の伝導的な熱の流れを考えるような場合は通常そこまでは
立ち返らない。さて、伝導的に流れる熱の量はは理論的に予測できるものではなく、実験
的に決定されるものである。いま、上図に示すような、ある厚さ(x)の無限こ広い平行
板を考えると、この平行板一方側温度T1 としてもう一方の温度をT2(>T2)のとする。
平行板中のある面積Aの部分を通して、t時間後(秒)にQ(ジュール)の熱が流れたと
すると、実験的に以下のような関係が成立する。
このとき、比例定数をΚとする。地球内部の伝導的な熱の流れ(単位面積・単位時間当た
りの)は地層内伝導率Κと地温勾配dT/drとの積で表現されることとなる。
この項つづく
【オールソーラーシステムの実用化着々】
ホンダは25日、高圧水電解システム「Power Creator」を採用したパッケージ型「スマー
ト水素ステーション(SHS)」を埼玉県和光市の和光本社ビルに設置し、稼働を開始した
と発表。「スマート水素ステーション」は、太陽光発電による電力を使い、水を電気分解
して水素を製造するシステム。二酸化炭素フリーの水素を供給する設備としてホンダが独
自に開発。これ以外にも同社は、東京都内の青山本社ビルにも「スマート水素ステーショ
ン」を設置する準備を進めている。
ホンダは、01年から再生可能エネルギーを活用した水素製造に取り組んでいる。10年
から、Power Creatorを用いた実証実験を米国ロサンゼルスで開始した。12年に環境省の
委託を受け、日本で初めてPower Creatorを搭載した水素ステーションを埼玉県に設置。14
年には水素の製造、貯蔵、充填機能を世界で初めてパッケージ型に収納した「スマート水
素ステーション」を開発し、岩谷産業やさいたま市、北九州市とともに実証実験開始。和
光本社ビルに設置した「スマート水素ステーション」は、まず主に自社保有の燃料電池自
動車(FCV)への水素充填に活用する。将来的に、自治体や企業が保有するホンダ製FCV
にも開放していく予定という。
【量子ドットソーラ量産工学前夜】
鬼が笑う来年の話。高30%超の変換効率太陽電池実用試作・量産に向けて、具体的に行
動を取ることを、昨夜、急な腰痛に見舞われながらも、腹を決めた。少しわからない部分
もあるが、「完璧を目指すよりまず終わらせろ。」というマーク・ザッカーバーグの言葉
もあるじゃないかと、やって行く中だめ詰めを行う。ここは第二の桶狭間の「一本道」だ。
スパッタリングにより基板上にナノサイズ突起物を形成するナノ構造薄膜の製造方法であ
って、基板とスパッタリングターゲットとを60mm以上離した状態でスパッタリングを
行うことにより、ナノサイズ突起物を広い領域に安定的に形成する、ナノ構造薄膜の製造
方法――ナノサイズ突起物を広い領域に安定的に形成できるナノ構造薄膜の製造方法を提
供。