とかくいふほどに、齢は歳々にたかく、栖はをりをりにせばし。その
家のありさま、よのつねにも似ず。広さはわづかに方丈、高さは七尺
がうちなり。
鴨 長明 『方丈記』
1155 - 1216.07.26
【折々の読書 齢は歳々にたかく、栖は折々にせばし】
● 又吉直樹 著 『火花』 8
年の瀬の街を行く人々は一様に黒っぼい洋服を着て、どこか足取りも慌ただしげに
見えた,吉祥寺駅北口の広場には、クリスマスと正月兼用の大規模な電飾が施され街
を鮮やかに照らしていたが、幾何学模様に免疫がなかったのか、神谷さんは「これ、
まだ途中やろ? 最終的にどうなんのか楽しみやわ]とつぶやいていた。おそらくは
これで完成だと思われたが、それを伝えていいものかどうか迷った。吉祥寺が賑わう
のはいつものことだったが、気温の変化が鼓膜にも変化をもたらすのか、街の喧騒さ
えもどこかラジオのスピーカーから聞こえるような朧げな響きがあった。
僕達は吉祥寺を定点観測するかのように、ほぼ毎日出没し、あてもなく彷徨い歩き、
疲れるとハーモニカ横丁の「美舟」で肉芽という料理を一皿だけ注文し、それをあて
に呑み、その後は適当に開いてる安そうな店に入った。帰る頃には終電はない。神谷
さんは決まって、「近所やし家来たら」と誘ってくれたが、神谷さんに会う以前は泥
酔するまで酒を存む習慣がなかったので、先輩の前で酒に潰れるのはよくないと思い、
小銭がある時は漫画喫茶で眠り、一銭も使える金がない時は、井の頭公園のベンチで
始発が走るのを待った。その日も、泥酔した僕を神谷さんは家に誘った。「嘔吐感が、
港一の荒くれ者の船に乗った時の五倍なので」と言って断ろうとすると、「たとえが
貧弱で心配やから修業した方がええわ」と帰らせてくれなかった。
「お前、もう酔うてるから俺の家来い]
神谷さんは帰ろうとする僕の腕を引っ張り無理やり連れて行こうとした。僕はいつ吐
いてもおかしくない状態だったが、神谷さんも充分過ぎるほど酔っていた。僕は、な
んとしても帰りたかったので、「もう、いいですって」と言い、神谷さんの腕を強引
に振りほどくと、神谷さんは急に僕の瞥部を強く蹴りあげた,真夜中の駅前商店街に
打撃音が響き、僅かに反響して、ずっと遠くを歩いていたホームレスがこちらを振り
返るのが見えた。
「痛いの、なんで蹴んねん!」
そう僕が言うと、神谷さんは膝から崩れ落ちながら笑い転げた。
「怒んなや。お前酔うてるから心配やねん。取りあえず、俺の家に行こ」納得し難い
説明を残し、神谷さんは一人で歩き出した。僕は仕方なく嘔吐を堪え、焼けつくよう
な喉の痛みに耐えながら、神谷さんの後をついて行った,しかし、歩けども歩けども
神谷さんの家には着かない。いつもの悪ふざけかと思ったが、神谷さんは、「徳永大
丈夫か!」と時々僕の方を振り返り、本気の表情だったので、ふざけている訳ではな
さそうだった。吉祥寺通りを永遠と思えるほど歩いた,右手の練馬立野郵便局を越え
た辺りから東の空が自んできた,車が走っていないことをいいことに車道のセンター
ラインを悠々と歩く神谷さんを見ていると、嘔吐感と相まって俄かに腹が立ってきた。
「どこまで行くんですか? もうここ占祥寺ちゃいますよ」
「そんなん言うなよ。寂しいやんけ」
神谷さんは怨めしそうな表情で、そう言った。
「なんで酋通のこと言うんですか?」
「え? そう怒るなよ」
今度は怯えたような顔をする。
「普通のことを、普通の表情でIぼうのやめて下さいって」
「なにが?」
眉を上げ不思議そうな顔と口調で言う。
「なにが?じゃなくて」
「そんなん言うなよ。寂しいのお」
今度は寂しそうな顔で言った。
「その普通のこと言いながら、言葉とぴったりの普通の顔すんのがボケって、僕以外
の人にはわかりませんからね」
「そんなこと、言うなってI
困ったような顔をしている。
「なんか、変なこと言えや」
「徳永、寂しいこと言うなよI
一々、言葉を発する時は一旦立ちどまり、振り返って自分の顛を丁寧に僕に見せた。
「普通のこと言うことがボケってことは、もはや通常狂ってるってことですからね]
「人のことを、そんな風に.言うたらあかんねんで」
眉毛を下げた表情が特に腹が立つ。
「吐いていいですか?」
「朝、仕事行く時に自分の家の前にゲロがあったら嫌やろ? 自分がやられて嫌なこ
とはやったらあかんと思うけどな」
まだ普通のことを言っている。この異常なまでに執拗な面も神谷さんの特性だった。
「そうなんですけど、ほんまに普通のこと言うのやめて貰えません? なんか気持ち
悪いんですよ」
神谷さんはさっきからメールを打ちながら歩いていたようだが、今度は電話がかか
ってきた。
「もしもし、もうすぐ徳永と帰るから水買っといて。こいつ酔うとんねん]と言って
電話を切った,
もうすぐ着くと言ってからも、かなり歩いて、いよいよ大通りに出た頃には空は見
たくない程までに明るくなっていた。これは青梅街道だろう。トラックばかりが何台
も通過する青梅街道を突っ切って、住宅街を進み、少し広めの道を東に進んで行く
と、「富士見通り」という商店街らしき通りに出た。もう、すっかり朝だった。そこ
からも、まだ歩かされた。「富士見通り]は、いつの問にか「中央通り]になってい
た。
ようやくロータリーらしき広場と駅の建物が見え、「西武鉄道上石仲井駅」という文
字が目に入った。全く以て占祥寺ではなかった。神谷さんが、「ここや]と言った建
物は、随分古かったが、想像していたよりも、品のあるアパートだった。二階に昇り、
神谷さんが鍵を開けると敷きっぱなしであろう布団の上に座っている女の人が見えた。
「おい、徳永に水谷ませたってくれ]と言って神谷さんが布団の上に飛び込むと大き
な音がして部屋全体が揺れた。
「朝だから、下の人に怒られちやうよ」
ボーダーのスウェットパンツを穿いた華奢な女の人は優しい声で神谷さんにそう言
った。
「初めまして、徳永です」と僕が挨拶すると、女の人は「真樹です」と微笑みながら
小さな声で名桑った。
「徳永、早く寝ろ!」と、神谷さんは、僕を無理やりそこに寝かした。僕は横になる
と頭に痛みが走ったので、大人しく眼を閉じることにした。
「コンビ二行ってくるけどなんかいるか?」
神谷さんの問いかけに答える余裕がなく、僕は黙っていた。扉が閉まる音がして、
階段を降りる二人の足音が聞こえた。朝日が眩しくて、眉間の辺りがこそばゆかった。
あの女の人は神谷さんの彼女なのだろうか。そもそも、ここは神谷さんの部屋では
なく、真樹さんという人の部屋に神谷さんが転がり込んでいるのかもしれない。こん
な所で眠っても、体力は回復しない。家に帰って自分の布団で眠りたい。この時間な
ら、もう始発は走っているだろう,なぜ、ここまで僕は連れてこられたのだろう。頭
が痛かった,
神谷さんが呑むと、いつも最後は前後不覚になった。有益な話なんてほとんどなか
った。例えばこの日は、手品師と怪力と、他にどんな種類のスペシャリストが仲間に
いれば完全犯罪の殺人が実現出来るかということを二人で長時間にわたり真剣に論議
していた。神谷さんは「ゴルゴ13」だと言った。僕は「自殺志願者」だと言った。ゴ
ルゴだと失敗はほとんどないだろう。しかし、莫大な報酬が必要になる。そんな法外
な金を用意する過程で足がつく。それは完全ではない。自殺志願者の場合は殺したい
チームと死にたい当事者双方の利害が一致しているし、完全な遺書が作成出来る。だ
が、神谷さんは、自殺志願者の場合、自殺志願者しか殺せない、それだとただの人を
殺したいだけの集団になってしまうということに難色を示した。殺すのは悪い敵じゃ
なければならない。自殺志願者がいたら思い留まらすように説得すべきだと神谷さん
は場違いの正論を持ちだした。この議論に道徳の観点を導入すると随分話が複雑にな
る。自殺志願者などという偏見に満ちた言葉を軽はずみに使ったことも後悔した。だ
が厳密に言うと、悪い敵も本当は殺してはいけない,誰かが階段を昇る音が聞こえた。
誰かが僕を殺しに来たのかもしれない。
ドアが開く音にに続き、ビニール袋が床に置かれ音がした。笑いながら、「こいつ
寝とる」と言う神谷さんの声が聞こえた,眼を開けようと思えば開けられるが、聞け
ない方がいいように思った。神谷さんは、眼を閉じている僕を見て、笑い続けていた。
そして、真樹さんに「なんか、こいつムカつく弟みたいやわ]と恥ずかしいことを
言った。神谷さんが僕を飛び越えて、窓際に移動するのが足音でわかった。神谷さん
の押し殺しても洩れてしまう笑い声が耳にこそばゆかった。まぶたの上に光線が当た
る。眉間の辺りを小さな虫が這い回るような呻みを感じた。「やめなよ」という真樹
さんのうにカーテンをひらひらと動かして、僕の顔に朝日を当てていた。
「やめてください]と僕が言っても神谷さんはやめない。
「徳永の顔面にブラック・ジャックみたいな日焼けあと、作ろっと」と言って、神谷
さんは笑っている。
「それの、なにが面白いんですか」僕は毛布で顔を隠した。
「おい、顔隠すのせこいぞ!」と、仲谷さんは僕から毛布を奪い、再びカーテンをひ
らひらさせた。
「徳永くん、寝かしてあげた方がいいよ」
心配そうに真樹さんが言った,
僕は、顔に日光が当たらないよう身体を素早く動かし、足があった方に頭を持って
きた。まだ、神谷さんの笑い声が聞こえる。次の瞬間、布団ごと僕の身体が宙に浮き、
反転した。眼を開けると、神谷さんと真樹さんが、それぞれ布団の端を持ち、僕を乗
せたまま回転させていた。
「真樹さん、なんで手伝ってるんですか?」と僕が訊くと、真樹さんは恥ずかしそう
に、「ごめんなさいと言って、本当に申し訳なさそうにした。僕は眠ることを諦めて、
布団の上にあぐらをかいた。真樹さんが持ってきてくれたペットボトルの水を飲みな
がら、部屋を舞う埃が朝日に照らされ光っているのを眺めていた。真樹さんは、そん
な僕を見て「ごめんなさい」と謝りながら笑い続けた。声が聞こえる。
ゆるりゆるりと読み進めているが、今夜はコメントなし。というか気分転換として利用
しているというのが本音、さても、"上善は水の如し"と。
この項つづく
● ウールワース、一九五四
いったいどこから、そして何ゆえに、こんなものが
ふらふらと浮かび上がってきたのかはわからない。でも
ロバートが電話で、これからはまぐり採りに
行こう、そっちに迎えに寄るよと言ってきた直後から
ずっと、僕はそのことを考え続けている。
生まれて初めての仕事で、ソルという
男のもとで働いていたときのこと。
この男、歳は五十を過ぎているのに
僕と同じただの商品補充係たった。
一生うだつがあがらないという
ところだが、その仕事をありかたく思っている
という点では僕と同じ。
安売りスーパーの品物のことなら
とにかく隅から隅まで
知らざるはなく、惜しみなくそれを僕に
教えてくれた。僕は当時十六歳で、
時給七十五セント。その仕事がすっかり
気に入っていた。ソルは自分の知識を僕に
伝授した。彼は我慢強い男だったが、
僕ものみこみは早かった。
当時のもっとも重要な
記憶ぱ、婦人下着の詰まった
段ボール箱を開けたときのこと。
アンダーパンツとか、それから柔らかくて
ぴちっとくっつくようなやつ。そういうのを
両手にすくって箱から取り出す。そのころでも
そこには甘酸っぱくミステリアスな
何かがあった。ソルはそれを「リソガ・リー」
と呼んだ。「リソガ・リー?」
ちんぷんかんぷんだ。だから僕もしばらくは、
そのまま「リソガ・リー」と呼んでいた。
やがて僕はもっと大きくなり、商品補充係を
やめて、そのフランス語をちゃんと
正しい発音で呼ぶようになった。
いろんな知恵もしっかりとついた!
あの柔らかさに手を触れられればいいな、
アンダーパンツを脱がせることができたらなと思ってて、
女の子とデートをするようになった。
そしてそれが実現することだってあった。なんと、僕に
そいつを脱がさせてくれたのだ。アソダーパソツ
というのはまさに「リソガ・リー」たった。
それはときにはそこに留まって離れまいと
した。お腹からずり下ろそうとすると
その熱く白い肌にやんわりと
くっついて離れなかった。
腰やお尻や、美しい太股を
通過し、次第にスピードを増して
膝を、そしてふくらはぎ(!)を
越えていく! 足首に届くと両者は
めでたくひとつに
まとまる。そして車の床にはらりと
脱ぎ落とされて、あとは忘れられて
しまう。どこにいったっけと
探されるまでは。「リソガ・リー」
あの素敵な娘たち!
「しばし留まれ、汝は美しい」
誰がそう言ったのか僕は知っている。台詞は
まさにぴったりだし、そのまま使わせて
もらおう。ロバートと子供たちと僕は
バケツとシャベルを手に浅瀬にいる。
はまぐりを食べない子供たちは
シャベルですくった砂の中にはまぐりが
みつかって、バケツに投げ込まれるたびに
「げえ」とか「おえ」とか言ってふざけまわっている。
僕といえばずっとそのあいだ、
ヤキマでの青春の日々を思っていた。
そして絹のように滑らかなアソダーパソツを。
ジーンやらリタやらミュリエルやらスーやら
彼女の妹やら、コーラ・メイやらがはいていた
留まろうとするものを。そんな娘たちは今では
みんないい年だ。それもうまくいけばということ。
そうでなければ――死んでしまった。
(訳注)「リソガ・リー」〔ランジェリー〕は「ランジェリー」〔Lingerie〕を誤
読しているわけで、これは「留まる」〔Linger〕とも通じている。
「しばし留まれ、汝は美しい」はゲーテ「ファウスト」からの引用。
Woolworth's, 1954 by Raymond Carver
このミニマム小説の構成が大変面白い。潮干狩りとランジェリーと内陸部のヤミマの思い出とが
奇妙に織り込まれ’レイモンド・カーバー織り’に仕上がっている。
この項つづく
米海洋大気局(NOAA)と米航空宇宙局(NASA)は、2015年の世界の平均気温
が過去最高を記録したと発表。20世紀の平均(13・9度)よりも0・90度高く、こ
れまで最も高かった14年の記録を0・16度更新した。地球温暖化やエルニーニョ現象
などが影響したとみられるという。記録が残る1880年以降の世界各地の陸上や海上で
の測定データをもとに分析した。NOAAによると、昨年12月は特に温かく、20世紀
以降の12月の月平均を1・11度上回った。月平均の上昇幅が1度を超えたのは初めて。
14年秋以降、太平洋東部の赤道付近の海面水温が上昇するエルニーニョ現象が発生。昨
春以降に特に深刻化しており、記録的な気温上昇に拍車をかけたが、今年はさらに上昇す
ると警告している(上図クリック)。気温上昇に伴い、海水の膨張、二酸化炭素濃度の増
加で(1)高潮・海岸浸食、(2)異常気象現象の常態化、(3)動植物・生態系の変動
などのリスクは当面避けられない。護岸・農作物被害対策、河川氾濫・山崩れ対策などの
「環境防災対策」への最優先公共投資の緊急性が高まる(要特別会計化)。
【2つの最新技術開発情報】
産業技術総合研究所の研究グループは電気を通す透明ラップを開発。これまでにも印刷製
造プロセスによるメモリーアレイ、RFタグ、蒸散量センサー、大面積圧力センサーなどを
開発してきが、最近は人体や食品などの曲面にフィットする柔軟な大面積デバイスの開発
に注力。高伸縮性・透明性・電気的安定性・強靭性を同時に備えた柔軟な導電性フィルム
の部材を探索。グループのトクセン工業は、世界最高峰の伸線加工技術を有し、世界最小の
線径をもち、高強度で高弾性率のワイヤの開発に成功している。
そこで、産総研の柔軟なデバイスの開発技術と、トクセン工業の極細ワイヤを組み合わ
せ、これまでにない高伸縮性・透明性・電気的安定性・強靭性を同時に備える柔軟な導
電性フィルムの実現を目指す。開発した透明で高伸縮性の導電性ラップフィルムは、二
枚の柔軟なフィルムの間に極細金属ワイヤが波状になるようにはさみこんだ構造をとる
(上図クリック)。また、柔軟なフィルム間に極細金属ワイヤを波状に形成する際、極
細金属ワイヤの弾性係数が、形成される波状ワイヤの形状に強く影響する。
実際に二枚の柔軟フィルム間に形成した波状の極細金属ワイヤの形状の顕微鏡写真を図
示。高弾性のワイヤとしては、線径9μmのピアノ線を、また低弾性のワイヤとしては線
径30μmの銅線を用い、高弾性ワイヤでは波の頭頂部の曲率半径が比較的大きいが、低
弾性ワイヤでは曲率半径が小さくなり、繰り返し伸縮すると頭頂部で金属疲労が起こり
断線。極細金属ワイヤとして弾性の高いピアノ線を用い、波状ワイヤの頭頂部の曲面半
径を大きくでき、伸縮する際にも金属疲労が起こらず、断線に強い高伸縮性の導電性ラ
ップフィルムが作製できたという。
もう1つは、同じく 産業技術総合研究所の研究グループが高感度テラヘルツ波パワーセ
ンサを開発(上図クリック)。この情報はこのブログでも取り上げたことがあるが、今
回、テラヘルツ波の吸収により、発生する熱を熱電変換素子により電気信号に変え、そ
の信号をもとに発生した熱と同等の直流電力とし、それを精密に測定して、テラヘルツ
波パワーを定量的に求めることができる。検出部には、熱伝導性が高く、テラヘルツ波
を効率よく吸収できる吸収体を用い、検出部の周囲には十分な断熱遮蔽を施し、常温で
数十ナノワット(nW)レベルの高感度測定を実現した。今回のテラヘルツ波パワーの定
量的測定法により、今後、様々なテラヘルツ波応用技術――材料分析の信頼性向上や高
度化――が期待されている。
● DIY日誌: 寒波に備え融雪剤を準備
先日の積雪で、自宅の南南東にあるすこし勾配がある道を自動車スリップして上れなく
なるトラブル数件あり、レスキューに駆けつけ作業する。該当の事なきはをえたが、寒
波が近づくとうことで急遽、市役所に連絡し融雪剤の準備をした。問題はそのことでは
なく、レスキュー時に車の助走を助ける際の肺呼吸の障害。職業環境要因についてはブ
ログで掲載済みだが呼吸器系はぼろぼろで、肺ガンや心筋梗塞の罹患もなくここまでこ
れたことが奇跡である。ここ2日、前肺炎段階の恐怖にさらされている。とは言え、夜
遅くまで打ち込んでいるとは自分でもあきれるくらだ。
● 今夜のいちもつ
北陸新幹線ルートで小浜-京都ル-ト案が急浮上し、有力だとという。経費も嵩み、工期も長く
なる。まして京都を南北に分断する計画だ。「伝統文化と観光」(ソフト政策を考える側面からも
クエスチョンがつく。わたし(たち)米原ルート派は、不同意である(『新三都物語』参照)。