人間、馬鹿であればあるほどいよいよ横柄になり、人生について
無知であればあるほど、ますます鈍感になる。
サッシャ・ギトリ
The less intelligent people are, the less more seornful they are,
and the less they know aboul life, the more blasè they are.
Sa(s)cha Guiry
※ 「the+比較級~the~+比較級」は「・・・すればするほど、ますます・・・」だから
the less intemgent・・・.the more scornful は「聡明でなければないほど、ますま
す横柄な」。scornful は「軽べつ的な」→「横柄な」。blasè は「鈍感な」
21 Feb 1885 – 24 July 1957
コーンウォールの幸福
細君が死んで、墓地から家の
玄関に帰るあいだに彼はすっかり老け込んで
しまった。のろのろと、肩を落として
歩いた。服装にもまるでかまわなくなり、
長い髪はもう真っ白になってしまった。
子どもたちは彼のために付き添い人をみつけた。
がっしりとした靴を撹いた
大柄な中年女で、
モップ、ワックス、はたきかけ、買い物、
薪の搬入などをこなした。女は家の裏手の部屋に住み込んだ。
食事も作った。そして少しずつ、
少しずつ、夜になると、暖炉の前で
老人に、詩を読んで聞かせる
ようになった。テュソン、ブラウュング、
シェイクスピア、ドリンクウォーター。やたらと
スペースを食う長い名前の
人々。彼女は執事であり、
コックであり、家政婦だった。そしてやがては、
うむ、いや、それがいつであったのか、みんなよく
知らないし、とくに気にもしないのだけど、
日曜日になると二人はドレスアップして、
町をそぞろ歩きするようになった。
彼女は彼の腕に、しっかりと腕を通して。
微笑んで。彼は得意そうで幸福そうで、
彼女の手に、手をかさねていた。
彼らのことをだれも
否定しようとはしなかったし、悪く言おうとも
しなかった。だって幸福というのは
めったにないことだもの! 夜になると彼は
詩に耳を傾けた。次から次へと、詩。
暖炉の前で。
くめども尽きせぬ人生ではありませんか
Cornwall, Connecticut
※ 実のところ、コーンウォールとは米国のどの州にあるのかわからない。そこでコニチカット
州だろうと詩をイメージし読んだ。いい加減なものだが、調べだすと眼精疲労が酷くなるの
で思考停止させる、そのうちわかってくるだろうと。
Happinesss in Cornwall
His wife died, and he grew old
between the graveyard and his
front door. Walked with a gait.
Shoulders bent. He let his clothes
go, and his long hair turned white.
His children found him somebody.
A big middle-aged woman with
heavy shoes who knew how to
mop, wax, dust, shop, and carry in
firewood. Who could live
in a room at the back of the house.
Prepare meals. And slowly,
slowly bring the old man around
to listening to her read poetry
in the evenings in front of
the fire. Tennyson, Browning,
Shakespeare, Drinkwater. Men
whose names take up space
on the page. She was the butler,
cook, housekeeper. And after
a time, oh, no one knows or cares
when, they began to dress up
on Sundays and stroll through town.
She with her arm through his.
Smiling. He proud and happy
and with his hand on hers.
No one denied them
or tried to diminish this
in any way. Happiness is
a rare thing! Evenings he
listened to poetry, poetry, poetry
in front of the fire.
Couldn't get enough of that life.
【朝食前の4つのメニュー】
目を覚ましバロウバックから抜け出し、まず、古代エジプトに起源があるチュースティック
つまり歯磨きと洗顔をすませ、神棚に拝礼し、般若心経を唱えたあとルームウオーキング
を1キロメートルをこなし朝食を済ませるのを日課にしているが、これがなかなか定着し
ない。忘れスッポカしたり、順序を間違えたりしている。その原因は起床時間にある、つ
まり、朝寝坊とスタートアップのギアーチェンジの変調次第となり、NPO事業ののホー
ムページの更新に追われるためなのだが、そのため、朝食のペースも大きく変動。下手を
するとランチ時間まで残しているケーズもある。バタバタなのだと反省しているがこの4
のメニューは徹底することを、いや、もう少し丁寧やっていこうと決めるがこれも三日坊
に終わるかもしれない。
【温暖化禍の軽視を戒める:地球工学への懐疑】
今月10日、欧州委員会統計局(Eurostat)が、14年のEU全体の最終エネルギー消費量
に占める再生可能エネルギーの比率は16%に達し、04年比でほぼ倍増したと公表。欧
州共同体はこの比率を20年までに20%にするという目標を設定しているが、それ以降
も再生可能エネルギーの果たす役割は大きく、30年までの目標値を27%以上にするこ
とに加盟国は既に合意している。国別の目標が設定され、既に加盟国9か国が20年まで
の目標を達成。反対に20年までの目標達成から最も遠いのは、フランス、オランダ、英
国だけ。再生可能エネルギー比率が最も高いのはスウェーデンの52.6%、ラトビアと
フィンランドは共に38.7%、オーストリア33.1%、デンマーク29.2%がそれに続
く。一方、この比率が最も低いのはルクセンブルク4.5%、マルタ4.7%、オランダ5.
5%、イギリス7.0%と続く。
国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で、温室効果ガスの大幅な削減を盛り
込んだ協定が合意された昨年12月で、目標達成のための大気中の二酸化炭素を回収し、
貯留大規模プロジェクトに警鐘が鳴らされている(ナショナルグラフィックス日本版 温
暖化対策の切り札が地球にとっては逆効果?」2016.02.18)。植林のような、効果的に思
える対策でも、地球の気温上昇を2℃以内に抑えるためには大規模で行う必要があり、か
えって、地球環境を損ないかねないと、フィル・ウィリアムソン英イーストアングリア大
学環境科学者が科学誌『ネイチャー』(Feb 10, 2016)で―― 将来的に大気中の二酸化炭
素が取り除け何も心配はないそんな楽観的な見方が広がっているが、実は今すぐ問題に取
り組まなければ、事態はさらに悪化し、解決のための費用も多くなる、これは、大規模な
炭素除去プロジェクトは、工学技術を用いて地球の居住可能性を改善したり維持したりす
る「地球工学」の領域で、彼は、地球の改変を伴うプロジェクトによって、どんな影響が
出るか、早急に検証するべきと――指摘している。
たとえば、バイオ燃料と二酸化炭素の回収・貯留を組み合わせるBECCSというシステム技
術――栽培した作物や樹木を発電所で燃やして電気を作り、排出された二酸化炭素を回収・
貯留するもので、4億3千万~5億8千万ヘクタールの土地で作物や樹木を栽培しなけれ
ばならないと試算――では。地球上の耕作地の約3分の1、または米国国土の半分を占め
るほどの広さに該当すし、これほどの耕作地を要求するBECCSに頼り二酸化炭素削減を進
めると、今世紀末までに地球の気温が産業革命以前より2.8℃高くなった場合に陸生の動
植物の多くが絶滅する。
たとえば、生物資源を材料にした「バイオ炭」を耕作地にすき込むという方法があるが、
削減目標達成には数百万ヘクタールもの広大な土地が必要となるが、バイオ炭によって黒
っぽくなった土は太陽光を反射しにくくなり、地中に熱を溜め込む弊害がある。これを防
止する方法として、光を反射させるケイ酸塩を細かく砕いて地表にまくという選択肢もあるが、こ
の場合、膨大な量のケイ酸塩を必要とし、全世界で産出される石炭を超える量を採掘して処理し
なければならず、その費用は60兆ドル超と試算、採掘地周辺の水質汚染も懸念される。
Feb. 8, 2016
米オレゴン州立大学と米ローレンスリバモア国立研究所の共同研究で、気候変動による海
面上昇の影響は21世紀以降も長期的に続くというのだ。炭素循環にはきわめて長い期間
がかかることから、排出量をたとえ大幅に削減したとしても十分ではないと発表(上写真
クリック)。これによると、気候変動の最悪のシナリオを回避するには、排出量をできる
だけ早くゼロまたマイナスに転化する必要がある。二酸化炭素除去の影響研究は良いこと
だが、太陽光発電など確実なテクノロジーへの投資を減らすべきではないと前出のウィリ
アムソン指摘しているが、これは傾聴に値する。
【温故知新】
自民党の丸山和也参議院議員が17日に開催された憲法審査会での発言が問題となっている。
差別発言だと思っていたら、「アメリカ合衆国551州論」のぶり返しだということを知る。
「この51州論」は戦後、親米派の知識人らの主張でもあり、その候補に、プエリトルコ、
カナダ、オーストラリア、日本がその候補としてあがっいる(「49州時代」はアラスカ
州がロシアから買収、ハワイ州はクーデター米国に帰属)。発言背景は至極わかりやすが、
国民の合意形成を得るには、天文学的なエネルギーを必要とする。党規違反(綱領)にも
かかわらずそれを許容する自民党も「鵺」のごとく寛大で面白いが、いかにも「言葉」が
軽いと言わざるをえない。わたし?この歳でキリスト教徒に宗旨替えする気もないし、こ
れ以上エネルギーを割けるわけがもない。