詩は書くことがいっぱいあるから書くんじゃない。
書くこと、感じることなんにもないからこそ書くんだ。
Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012
呪われたもの
家族じゅうが病んでいた。
妻も、私自信も、二人の子供たちも、そして犬も。
生まれた小犬たちはみんな死んでいた。
我々の情事(と呼べるかどうか)も尻すぼみだった。
女房は愛人に捨てられた。
相手は片腕の音楽教師で
その男が、彼女の頭の中にあるものと外の世界とを結ぶ
唯一の存在だった。
僕の相手の女の方も、もうこんなのに耐えられないと言って
亭主のところに戻っていってしまった。
水道も止められてしまった。
夏のあいだ、家はもう焼けるみたいに暑かった。
桃の木は枯れてしまった。
我々のささやかな花壇は踏みにじられたままだ。
車のブレーキが効かなくなり、バッテリーは
駄目になった。近所の人々は僕らと口をきかなくなり
訪ねていってもばたんと門前払い。
支払いの小切手は残高不足で戻ってくるし、
郵便物もとうとう配達されなくなって
しまった。ただ保安官だけがときどき
子供たちのどちらかを後部席に乗せて
やってきた
子供たちはどこでもいいから
ここじゃないところに引き取ってもらいたいと泣きついていた。
それから鼠たちがぞろぞろと群をなして家の中に入ってきた。
そしてその後から大蛇がやってきた。そいつが居間の
壊れたテレビの隣で日なたぼっこをしているのを
女房が見つけた。彼女がそれをどう始末したか、これは
すごい話だ。彼女はその場で蛇の頭を
ちょんぎったのだ。
そしてまだからだが動いているのを見てそれをふたつに
ちょんぎった。僕らはどう見てもこれ以上は
持ちこたえられなかった。もうお手上げだ。
僕らは床に跪いて
罪を悔い、自分たちの生活を
悔いたかった。でももう手遅れだ。
遅すぎる。誰も僕らの言うことなんか聞いちゃくれない。
僕らは自分たちの家が引き倒され、地面がならされるのを
見ていなくちゃならなかった。そしてそれから
みんなばらばらに四方に散っていった。
Anathema
family grief
my wife, myself, two children
and the dog were stillborn boy whose
everything went up in smoke
my wife was scrapped
by her lover, the one-armed music teacher
which was its only contact with the outside world,
with the things of a spiritual nature
said my girlfriend
she could no longer bear it
went back to her husband
whole baked summer house
Peach trees verzengden
our small flowerbed was trampled
the brakes of the car broke, the battery ran flat
neighbors were silent and doors shut in our face
checks flew back to us by retailers
and when there was no more concerned post
Only the sheriff sometimes passed
with one of our children in the back seat
begging to be deposited anywhere except here
and then the mice were
in droves in the house
followed by an immense snake
my wife thought they sunbathe
in the living room, next to the closed TV
chopped her head off the floor
cut her in two as she continued to writhe
we saw that we could no longer stand it
we were defeated, we wanted to kneel, to ask mercy
but it was too late, too late, nobody would listen
we had to ensure
how the house was demolished
how the land was plowed
after which we were scattered in four directions
※ 恐ろしい描写である。原文(といっても、オランダ語の引用文からの英文翻訳)では、象徴的な言
語の埋め込みと、暗喩などの技法がちりばめられている。
【地震予測考:JESEA 2016.03.02】
※ メルマガを読み重ね、やはり、ビジュアル技法を取り込み、情報表現の数式化(アルゴリズム)がな
ければもの足らないとの思いが募る。2日にNTTドコモ携帯電話基地局に新たなGNSS電子観測点を
設置して行う実証実験――衛星測位機器を用いて地殻の変化を捉える装置を全国16カ所の携帯電話
基地局に設置し、収集した地殻変動のデータをモバイル通信でリアルタイムにJESEAに提供。このこ
とで2か所の自社電子基準点でしか得られていなかったリアルタイムデータが全国18か所から得ら
れる――協力を発表。まずはわたし(たち)の思いの一歩具現である。
【ストップ・ザ・温暖化Ⅱ】
国内の温室効果ガス削減の指針となる初の「地球温暖化対策計画」の案が4日、環境、経済産業両省の合
同審議会で大筋了承された。計画作りは当初予定から2年半近く遅れた上、国際公約となった中期目標の
達成には家庭や店舗、オフィスでは30年までに約4割の排出削減が必要で、実現は容易ではないと各紙
とも伝えている(上図 毎日新聞 2016.03.04)。
● コープさっぽろ 再生可能エネルギー60%の電力を6月から販売
そんな中での電力料金自由化――電気事業における、発電・送配電・小売の分離と、発電・小売の分野に、
自由な市場競争を導入する制度改革のこと――で、「コープさつぽろ」は、6月から再生可能エネルギー
60%の電力を販売すると発表。各紙の報道によると、「コープさっぽろ」が15年7月1日、電力小売
りの新会社を設立を決め、春から家庭向けの電力小売り事業自由化解禁にあわせ、灯油などを購入してい
る組合員の家庭向けに電力もセット販売することを目指す。19年に北海道全域で契約件数を10万口に
乗せることを目標とする。生協の電力事業への進出は、15年度の事業方針で決定する。新電力(特定規
模電気事業新会社)会社を、コープさっぽろの子会社「エネコープ」(札幌市)の全額出資し設立、すで
に今年1月に新電力の資格を取得。将来は他社の出資受け入れも検討。新会社の名前は「トドック電力」。
販売する電力は、原則としてバイオマス(生物資源)や水力、太陽光など再生可能エネルギーの電源から
の調達を軸とし、販売対象はコープさっぽろの組合員。多くが、灯油、プロパンガスを購入しており、約
10万世帯が主な顧客となる。電力販売に際しては、コープさっぽろの店舗などで使えるポイントを付与
し、他の流通事業との連携もはかり、「電力プラスアルファ」のセット販売で契約数を増やすことを目指
し、今春からの家庭向けへの本格販売先だち、昨年10月にコープさっぽろの店舗など22拠点の消費電
力に「トドック電力」の電力を使う。同組合が年間に使う電力の4分の1を自前電力で賄う計画である。
コープさっぽろに続いて再生可能エネルギーを多く含む電力を販売する小売電気事業者が全国で増えてい
く。ただし現実には再生可能エネルギー100%の電力を販売することはむずかしい。当面はエネルギーミ
ックスの目標値が1つの判断基準になる。最初からハードルを上げ過ぎずに、再生可能エネルギーの比率
が20%を超えれば環境価値の高い電力と見込める。現在、市場流通する電力のうち再生可能エネルギー
が1割強しかないが、小売電気事業者が電源の開発・調達を積極的に進めなければ再生可能エネルギーの
比率が20%を超える電力を販売し続ける難しいとおき積極的に開発・調達するトップランナーたらとし
ている。
● 世界最大級30万キロワット時の蓄電池九州で稼働
九州電力は3日、世界最大級の大容量蓄電システムを備えた豊前蓄電池変電所(福岡県豊前市)の運用
を開始。設置したのは、出力5万kW・定格容量30万kWhの蓄電池システム。事業期間は、15~16年度。
実証試験の内容は、需給バランス改善、系統電圧制御、周波数調整、蓄電システムの効率的活用など。
例えば、揚水発電と同じように電力を貯蔵できる機能を持つ設備として活用する。特に太陽光発電設備
で発生する余剰電力を吸収し、需給バランスを改善する効果を検証。運転状況を適切に把握して多数の
蓄電池をユニットごとに管理することで、蓄電池システム全体を効率的に制御し、運転効率を向上させ
ることを目指す。
九州地方では、太陽光発電が急速に普及しており、ゴールデンウィークや夏季休暇など、昼間の軽負荷期には、
需給バランスの維持が大きな課題になりつつある。今回の実証実験で、大容量の蓄電池システムを電力系統に
接続し、揚水発電と同等の電力貯蔵機能を活用することで、需給バランスを改善できれば、蓄電システム導入に
拍車がかかり全国展開だ。”やっちゃえ!九電。”