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吉野の里にふれる白雪

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2 作 戦

※ 「兵は拙速を聞く。未だ巧の久しきを観ず」-この篇では短期戦論が強調される。それ
は万全の準備に裏付けられ、一切を集中することによって、最小の犠牲で最大の効果をあげ
るのである。 

「智将は敵に食む」

戦上手は、壮丁の徴用や糧抹の輸送を二度三度と追加するようなことはない。また、国内か
らは軍需品だけを運んで、糧抹は敵から奪いとる。こうすれば、不足するはずがない。戦争
によって国力が疲弊するのは、軍隊、武器、糧株をはるばる輸送しなければならないからだ

 



【下の句トレッキング:吉野の里にふれる白雪】

三寒四温。さぶぃい~と彼女は悲鳴を上げている(これが常態化する人為的温暖化の兆候な
んだょ、とは言わぬが言霊の先、待てよ、今日は揃ってのスノータイヤ交換の日にあたるの
だが雪の降る心配はないのか)。えい、ままよと強行。交換依頼先に外出したで、細かいこ
とに気付きまた用事が増えるという寸法だ。一昨日は春先の白蟻駆除作業(残件で後2、3
日フォローアップ作業発生)。2台分のタイヤ交換作業に、洗車(これも時間と過剰負荷と
判断し、洗車コーナで自動洗車)するが、リアーフェンダーのアンテナ支持樹脂が劣化して
いたり、家周りの劣化破損などきりがない(やれやれ)。取り敢えずすべてを手直し・準備
事項を完了させ、通常作業に入ること午後2時。天気良し、ドイツ製の吸盤付きハンガーを
窓ガラスに取り付け、パテ処理したアンテナの塗装処理前の23℃以上での24時間懸垂乾
燥処理に入る。


朝ぼらけ有明のの月と見るまでに吉野の里に降れる白雪    坂上是則

ほのぼのと夜が明けるころ、明け方の月が照らしているのかと見間違えるほどに、吉野の里に白く
降り積もっている雪であることよ。

When the dawn broke after a lovely night, the snow of Yoshino is so brilliant one that
one could mistake it for the moon at dawn.

上是則は、世に名高い三十六歌仙――11世紀に藤原公任が選んだと言われる和歌の名手36
人で是則の他に、小野小町や在原業平、紀貫之などが名を連ねる。その是則が、大和権少掾
に任ぜられて大和に赴いた延喜六年(908年)の冬のこと。吉野の山の近くにある宿に泊まっ
た夜明けにふと目を覚ますと、表がとても明るい。夜明け方(有明)の月だろうかと底冷え
のする寒さの中、外を見てみると、雪が降っていたと驚きを詠う。吉野の名所に降る雪明か
りを月の白い光を雪や霜に見立ているが、中国の詩人・李白の漢詩の「静夜思」にも「牀牀
前月光を看る /疑ふらくは是れ地上の霜かと /頭を挙げて山月を望み/頭を低れて故郷を思ふ」
の一節にもみえる。

牀 前 看 月 光
疑 是 地 上 霜
挙 頭 望 山 月
低 頭 思 故 郷   李白

     

❦ なぜ、かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたのか ❦ No.19   

● 対談4 新しい現実をつくる  

『新しい地域経済をつくるには、女性のネットワークの活用を』  

野中ともよ NPO法人ガイアイニシアティブ代表

上智大学大学院文学研究科前期博士課程修了。アメリカ・ミズーリ州立大学コロンビア校大
学院に留学。1979年よりNHK、テレビ東京等の数々の番組でメインキャスターを務め
る。2001年より日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長、アサヒビール取締役な
どを務めた後、三洋電機取締役を経て05年7月~07年3月三洋電機代表取締役会長。また、
財政制度審議会、法制審議会、中央教育審議会など政府審議会委員も歴任。地球環境問題解
決を幅広いステークホルダー(企業、市民、政府、NPO)に呼びかけ、より大きな貢献を
実現するため「ガイア・イニシアティブ」というNPOを07年に立ち上げ、代表として活動
を始める。著書に『心をつなぐ生き方』(サンマーク出版/2004)『手ごたえのある女
(わたし)の人生が始まる本』(三笠書房/2005)など。

見えていたものが真実ではなかった

鈴木 本日はエネ経会議アドバイサーの野中ともよさんのところにおじやまさせていただい
ております お忙しいところ本日はありがとうございます
野中とんでもありません。

鈴木 東京の六本本ヒルズ49階から外を眺めておりますが、東京タワーをドに、いま話題
のスカイツリーもはっきりとにえます夜は夜以がきれいなんでしょうね。これだけ高いビル
をλえていくために膨大なエネルギーを使っているのが何かを象徴しているようですが、夜
になるともっとその思いが深まるのではないかと思います 原発セロのいまでも、眼下に広
がる街も確かにいまは機能しています。
野中 これ一つ視ても、原f力発電所を未来はゼロにしよう、あるいはもっとつくっていこ
う、いやいや現状維持だ、という議論は、電力の問題だけではないことは明らかです 私は
汽実を見極めていくのがジャーナリズムの本懐だと受けLめていますが、ここのところマス
メディアがそれについて呉実をにえないどころか、まったく触れないで、現状維持今ド休に
するか、あるいはこの方向に持っていきたいという方だちからの情服をカワラ版的に流して
いるという状態ではないてすか? 私もかつてはメディアの世界にいたわけですけれども、
こんなに簡単に70年近く前の、大本営発表のような記事を載せた新聞を読むことになると
は思いませんでした これはすごく悲しいことです。

鈴木 いま、野中うんは環境保護を含めたいろいろな活動を積極的に進められているわけで
すが、もともとはメデfアの世界で活躍をされ、大企業の経営トップを経験され、出際交流
にも関わられて、いろんなご経験がおありてづ 特にジャーナリストとして国民的議論か標
榜されエネルギー問題や、大きなくくりとしての原発問題を野中さんはどのように見ていら
っしゃいますか?
野中 はい どこからアブローチ仝してもあぶo出しのように出てくる共通のメッセージは
何かというと、一い主まてのままじ・ゃあ駄目だぜ」というちの いま、大きなくくりだと
おっしやっていただいたわけですが、あえてもっと大きなくくりを持ち出すと、私たちのい
のちはこの地球、太陽系の第三惑星ですけれビち、5年ほど面に水金地火木土天海冥のうち
冥がなくなって海王星までを大腸系と呼ぶと学校で教えるようになってもっと小さいものが
中にあって「やれ中性子」「いや陽子」となって、いまは「これ、何よ、素粒子」というと
ころまでわかってきた つまり.一番ちっちやくて、勤いているものがかたまって、私たち
はたまたま入休なんだけど、宇宙の視座から見ると、これスカスカなのね。

なぜ、こんな話から始めたかというと、原発を詰るときには電気が足りているか、足りてい
ないかという問題以上に、その状況はどんな背景のうえに存在しているのか、その根本をし
っかり認識する公安があると思っているからです たとえば、原子力発電所を建設するに当
たってべらはうなお分かかかります。

鈴木 そうですね
野中 1つのかの建設費は、だいたい、1000億円ともいわれます。
鈴木 お金を集めないといけませんね 
野中 はい、集めよう思っても渠まらないときに叩くドアはどこ?
鈴木 銀行でしょうね
野中 しかも、大きい銀行、金融融賎関です。「鈴木さんちのかまぼこ工場、最近、売れて
るの?」とか、銀行はいろいろと言ってきませんか?・ ここの会社はお金貸しておても大
丈夫か? とか(笑)。でも、原子力発電所だったらつぶれない。法律で競合他社は参入で
きないように守られてるのが電力会社。それでいて、株式会社ですからね。配当はきちんと
入る。どの金融機関も買いますよね。電気が足りるか足りないかという問題の裏側には、「
つくってくださったら利子は入るし、株式の配当は入るし、とても便利なお金マシーン」と
思っている方たちもいるわけです。

鈴木 いますね。
野中 今度は原子力発電所をつくる人たち、これは実は平和利用という名前なんだけど、ま
ずウラン。原子力発電所のメカニズムはタービンをまわすだけの実は 「湯沸かし器」です。
100度あれば十分なの。で、しかも、掘ってきたウランのうち3パーセントしか使えない。
残りの97パーセントは「そんなもの使えないよ」。

鈴木 どこに捨てるんですか。
野中 捨てられないんですよ。
鈴木 そうですよね。
野中 3パーセントを取った残り物のウランは、劣化ウラン弾という兵器になる。「これ、
つくったら売れるじやん」と考える方たちもでてきますよね。
鈴木 つまり、平和利用ではなくなるわけですね。

野中 つくるのにどういう技術が必要かというときに、学術振興、科学技術振興の名のもと
で、純粋にどうやったらウランを精製できるのか。どうやったら人を殺す武器になるのか。
アカデミックの世界には純粋に研究する人々は、いっぱいいるわけですよ。

鈴木 科学を虫の眼で見て純粋な気持ちで研究に取り組むわけですね。
野中 そうだと思いますよ。そういうことが渦巻いている。たとえば、かまぼこ工場をつく
ったら「かけたお金を何年で回収できるか」と計算しますよね。

鈴木 そうですね。
野中 そのためには「毎年、これだけ売らないといけない」ということになります。だけど、
原子力発電所の場合、それをしないで、設備投資したら総括原価方式で3パーセント乗っけ
て、電気を使っている人に「電気料金払って」と言えばいいということになっているわけで
すから。次から次へつくってくれると「すごくいい」という人もいるしそれを受け入れてく
れる自治体には「危険はないんですよ。安全なんですから」と言っていればよかった。原発
をつくる見返りに「学校つくりましょうか」「公園つくりましょう」と言って、「これだけ
生活が豊かになります」「こんなありかたいことはない。だって、絶対、安心なんだもん」
と思わせればいい。それをだれも疑わなかった。

地方の自治体が税金収入を上げるときに、原発が稼働してさえいればエネルギーの税収を取
ることができるわけです。電力会社さえ村に来てくれれば住民から税金を集めないでも、そ
のメーカーが、その会社が、学校に素晴らしい施設をうんとつくってくれる。こんなめぐま
れた地方自治体は全国でも少ないんだ、と信じてきた。金融界のみならず、日本の戦後の地
方自治運営そのものにも深く複雑に絡んでいる原発を巡るこうした仕組みを変えようとする
のは相当大変な作業と覚悟が必要ですよね。電気の量が足りるか足りないかなどというのは、
ほんの「これっぽっち」の問題なんです。
鈴木 そうかもしれませんね。




いま問われるのはどんな国をつくりたいのか

野中 よく報道されることですが、「電気が足りなくなると工場経営が立ちゆかなくなるか
ら海外へ逃げる」と、今ごろ、そんなことをいっている経営者がいると。わたしは三洋電機
という電機屋さんにいたことがあるので、「東電が停電したから、半導体つくれなくなっち
やった」というのが真っ赤なウソだとすぐにわかってしまう。それなりの大きさの工場には
必ず停電したらすぐに自分たちで供給できる設備をある程度は持っています。実際に昨年の
3月、4月、千葉の3つの大きな工場が「うちにあるのをまわしましょうIといって、それ
でフクシマの削胤分は間に合ってしまいましたよね。そうした状況は、「つくろう」という
ギアを入れさえすれば、すぐにつくれます。

だから、いま、私たちがほんとうに議論しないといけないのは、原発をやめろとか、再稼働
をやめろとか、そういうことと同時に、もっと前向きに先を見据えて、日本の未来のために
どんな国づくりをしたいか、どんな子不ルギー立国にしていくか。だれにリーダーになって
もらいたいか、そういう議論を早急にしないといけないと思います。リーダーを選ぶという
のは、総理大臣とか総裁を決めるという意味ではなくて、しっかりとヴィジョンを示し、皆
の心を集めて、ぐいっと引っ張っていける人になるということ。

未来に向けて流れを起こし、どの流れを創っていくかという、決断力ある人のことですが。
そのときにさっきの視点が間わってくる。目に見えないけど、実際に動いている、その事を
認知できること。目に見えないところに真実がある。それは一体、何なんだろうということ
を考えること。これは同時に、私たち一人ひとりにミッションとして降りてきているとも思
います。前例がこうだったからといってしばっていたら、いまから未来を創っていくのです
から、これは朽ちていく。だから今の日本は朽ちていかざるを得ない。

私の大事にしている言葉に「革新なきところに伝統なし」というのがあります。伝統という
のは時間軸だけ長くつづいているというふうにみえますが、長くつづいているのは、常にそ
の時代時代の先取りをするほど、おのれを変える勇気と決断があったからで、振り返ったら
「伝統の血」がつながっていたということです。日本を伝統的に技術力の国という人がいま
す。ものづくり立国、技術立国といっておきながら、大量生産でコストをかけずに安いもの
を外へ出して輸出国としてマーケットシェアを取って外貨を稼ぐ。これでイイ、これが正常
だと思っている物差しを変えることからしか、わたしには始める方法が考えられない。いま
いる成功者たちは昔のパラダイムをガッチリつくってくれたヒーローですが、音楽で例えれ
ば、「ロックンロールなんて頭から受け付けないよ」「おれは詩吟か浪花節を吟じていたい
」というような方たちには、デシジョンメークの現場からは去っていただかないと、新しい
道は問けない。



鈴木 いま言われた、戦後の日本経済を引っ張ってきてくれた大先輩たちという、一つの年
代層があるわけですね。
野中 ありますね。でも、全部が「詩吟か浪花節以外は受け付けない」わけではありません。
先はどから緯々申し上げているように、電気の問題だけではなくて、金融の問題でもあるし、
日本の地方自治と中央政権との問題でもあるわけです。霞が関と永田町が中心になってカリ
フォルニアー州より狭い島国の、津々浦々まで等質性を上手に行き渡らせるという世界。こ
れ、焼け野原の日本ではけっして悪くなかったと思います。

でも、時代を経て機能不全と金属疲労とゴミが溜まりきってきた、いまはそれを変えなけれ
ばいけないときなのに、そういう人たちが道を塞いでいるのが問題なのだと思います。象徴
的なのが「原子力発電所はやめない」という意見です。世界中に原子力発電所をつくってき
ているアメリカの会社の原発部門を買ったのは日本の会社、つまり、そこに「日の丸」の威
信がかかっているわけです。そういう国が「原発をやめます」ということを言ったらどうな
るか。とおんでもない、それはできない、と、まず考えてしまうのでしょうね。

鈴木 確かに野中さんがおっしゃるように、原発だけの問題でも、エネルギーだけの問題で
もありませんね。

                                   この項つづく  

   No.171

【ネオコンバテック篇:ミスト技術でカーボンナノチューブ薄膜】 

3月16日、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、独自のミスト成膜技術により、カー
ボンナノチューブの薄膜化に成功したことを公表。カーボンナノチューブは導電性に優れ、
強度と柔軟性を兼ね備えた材料として注目されている。フィルム状にすることで様々な分野
へ用途が広がることが期待される。 特に、透明導電性フィルムとして実用化された場合、
太陽電池セル(発電素子)の大面積化が可能になる。加えて、ディスプレイパネルなどの形
状設計で自由度が上がり、新しいタイプの製品を実現できる。従来、カーボンナノチューブ
のフィルム化プロセスでは、「塗布方式」が使われてきた。この製法では、塗布量の微調整
が難しく、カーボンナノチューブを薄くムラなく均一な膜として形成することは困難とされ
ていた。今回、独自の「ミスト成膜技術」により、カーボンナノチューブ原料をミスト化し
、最適に噴霧することで、厚みが百ナノメートルの均一な膜厚」の実現に成功。同時に、透
明導電性フィルムとしての実用上、不可欠な条件である「透過率90%以上」も達成。今後、
カーボンナノチューブ薄膜の早期実用化に向け、プロセス条件などの一層の最適化を進める。
同社のミスト成膜技術は、膜厚10~100nmにおいて、ナノ単位での膜生成が可能で、カーボ
ンナノチューブ以外にも導電性高分子や、有機と無機のハイブリッド材料、ナノ粒子分散液
などの最先端材料でも適用できる。



【蓄電池篇:AIで効率的に全固体電池用電解質の開発】

3月16日、富士通と理化学研究所は、人工知能(AI)を用いて、高いイオン伝導率を実現
するための全固体リチウムイオン電池用固体電解質の開発を効率化することに成功したこと
を公表。高機能材料の最適組成を割り出す方法として、材料シミュレーション手法の1つの
「第一原理計算」がある。第一原理計算は、材料の組成を指定すれば量子力学に基づいて特
性予測が可能であり、最適組成を実験に先立って予測し、実験の失敗を低減できる。しかし
、第一原理計算は、計算負荷が非常に大きく、さまざまな組成について、1度に多数の計算
を行うと計算そのものに膨大な時間がかかる。材料開発の開発期間を短縮することを目指し
連携する富士通と理研AIPセンターは、AI手法の1つであるベイズ推定法を用いて、第一原理
計算の計算回数を数10分の1に抑制。この手法を用い、全固体リチウムイオン電池用固体電
解質の候補材料である「3種類のリチウム含有酸素酸塩から合成される化合物」について、
高いイオン伝導率を実現する最適組成を現実的な時間内で予測。実際に化合物の合成と分析
を行い、予測された組成付近で他の組成よりも高いリチウムイオン伝導率が実現されること
を確認。これにより、富士通と理研AIPセンターは新たな高機能材料開発のめどが付いたと
同時に、予測の正しさが実証されたと話す。 



【海洋風力発電篇:着床式洋上風力の基礎工事を低コスト化】

2月28日、日立造船は、京都大学および東洋建設と共同で、着床式の洋上風力発電施設の
基礎施工として「サクションバケット基礎工法」の適用に取り組む。新エネルギー・産業技
術総合開発機構(NEDO)の「風力発電等技術研究開発/洋上風力発電等技術研究開発/洋
上風力発電システム実証研究(低コスト施工技術調査研究)」の委託事業を公表。

サクションバケット基礎工法とは、円筒形の構造物である「サクションバケット」の内部を
排水することで静水圧以下の状態にして海底面下に貫入する手法。発電事業が終了し撤去す
る場合は、貫入時と逆方向に加圧することで完全に撤去できる。従来のモノパイル基礎工法
は杭の根入れに30m程度の堆積層が必要だが、日本の沿岸海域は堆積層の厚さが見込めない
海域が散見され、技術と費用の両面で制約があった。サクションバケット基礎工法は、欧米
では堆積層の厚さ10メートル程度でも基礎を築いた実績があり、日本でも設置可能な範囲が
広がることが期待される。

また、設置時に杭を打設するための大型重機が不要で、構造物の鋼材を軽量化できる。同社
の試算によると、1ウインドファーム(風車15基)を設置する場合でモノパイル基礎工法の
工期より1年短縮することができ、EPC(設計・調達・施工)にかかる費用も7%コストダウ
ンできる見込み。日本風力発電協会のロードマップでは、着床式洋上風力発電の導入量は
2030年に累計580万kWに達すると想定している。同社は今後、日本の洋上環境に合わせた設
計・施工手法の確立を図り、同工法の実用化を目指すという。この分野での日本の巻き返し
なるか?!

  ● 今夜の一曲

『遙かな影』They Long to Be Close to You
Song The Carpenters, Music&Word Burt Bacharach / Hal David

Why do birds
Suddenly appear?
Everytime you are near
Just like me
They long to be
Close to you

Why do stars
Fall down from the sky?
Everytime you walk by
Just like me
They long to be
Close to you

On the day that you were born the angels got together
And decided to create a dream come true
So they sprinkled moon dust in your hair of gold and starlight in your eyes of blue

That is why all the girls in town
Follow you all around
Just like me, they long to be
Close to you

On the day that you were born the angels got together
And decided to create a dream come true
So they…

「遙かなる影」(原題:(They Long to Be) Close to You)は、バート・バカラックとハル・デ
イヴィッドが作った楽曲。本作品を収録したカーペンターズのアルバムのタイトルから「
Close to You」と略記することも多い。1963年にリチャード・チェンバレンによって初めてレ
コーディングされた。1964年にディオンヌ・ワーウィック、1967年にダスティ・スプリング
フィールドがでカバーした。1968年には作者のバート・バカラックも本作品を吹き込んでい
る。1970年5月20日、シングルA面曲としてカーペンターズのバージョンが発表。B面はリチ
ャード・カーペンターがリード・ボーカルをとる「愛しつづけて(I Kept on Lovin' You)」。
同年7月25日から8月15日にかけてビルボード・Hot 100で4週連続1位を記録した。彼らにと
って初のナンバーワン・ソングである。ビルボードのイージーリスニング・チャートでも1
位を記録し、ゴールドディスクに輝いた。また、1970年の年間チャート2位を記録した。シ
ングル盤には、フェイドアウトするもの、ピアノ間奏部で終わるもの、ミックス違いなど様
々なヴァージョンが存在。「愛のプレリュード」と共にグラミーの殿堂入りを果たしている。
歌詞はのタイトル通り、異性の時めきを小鳥、星に喩え直裁に表現し、カレン・アン・カー
ペンターの透き通った歌声とリチャードのコーラスのシンクロが、聴き手の中で過去の時間
に戻すかのように郷愁を醸し出し、長く記憶に残る特異なデュエト・ソングである。


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