第8章 水にまなべ
最高の善とは水のごときものをいう。水は万物を助け育てながらも自己を主張せず、だれしも
嫌う低きへ低きへとくだる。だから、「道」に似ているといってよい。水、それは、位する所
は、低い。心は、深く静かである。あたえるに、わけへだてがない。言動に、いつわりがない。
おさまるべきときには、必ずおさまる。はたらきは、無理がない。時に従って、変転流動して
窮まることがない。水と同様に、自己を主張せぬもののみが、自在な能力を得るのである。
上善は水のごとし 「水は方円の器に随う」といい、「行賞流水」という。いずれも水の流勤
してやまぬところをひいてのたとえだが、老子は水にダイナミックな「不争の徳」を象徴させ
た。流動するからこそ力をもつのである。なお、水を語った章としては、他に78章がある。
第9章 鋭利な刃物は折れやすい
酒を満たした杯は、手に取れば酒がこぼれる。鋭利な刃物は、折れやすい。財宝を蓄えれば、
かならず狙われる。富貴になって慢心するのは、災厄を招くもとだ。成功すれば身を退くのが、
天の道である。
功遂げて身辺く 「天勾践を空しうするなかれ、時に茫詰なきにしもあらず」 。小学唱歌に歌われた児
島高徳の事蹟によって、わが国にも名を知られている落差を例にひこう。
呉正夫差に敗れ、会稽の屈辱的講和を余儀なくされた越正勾践は、賢臣范蠡(はんれい)の補
佐によって臥薪嘗胆二十一年の後、見事に雪辱を遂げた。勾践が天下に覇をとなえた直後、功
臣として今や、権勢並ぶ者もなき范蠡は、ひそかに越を脱出して、商人として身を終えた。范
蠡と共に勾践の左右の腕として活躍した文種が、邪魔者として勾践から死を命ぜられたのは、
范蠡出奔の後、日もまだ浅いころだったという。
【いつでもどこでも1キロワットアワー1円時代 】
● 2035年全固体電池2.8兆円
8月24日、全固体リチウムイオン電池(以下、全固体電池)の世界市場は、35年に2.8
兆円規模に達すると市場予測を公表。電気自動車用途が同市場の成長をけん引する。トヨタ自
動車が20年代前半に投入計画など、次世代EVで主導権を握ろうとする自動車メーカー各社が
研究・開発に注力している。これは愉快な皮算用だ。これは失礼!?トラック、バスだけでな
く産業設備、電力供給事業(発電事業)にもやがて波及するだろう。
Wikipedia
● オランダ Fastned社 電気自動車急速充電サービス収益 今年上半期150%増
8月27日、オランダのプラグイン電気自動車急速充電会社のFastned社の電子メールによると第1四
半期(2018年)の成長率は約140%(前年比)であったと公表している。尚、これらの数値
は、第1四半期の合計高速充電器使用量483,487キロワット時(kWh)第1四半期の収益は210,
962 ユーロ(約2,658万円)。四半期中の顧客ベースは8,303人。また、急速充電ステーション
は66箇所。さらに次のようなものがあります。4つのステーションで次世代ファストチャージ
ャーを取り付け、電気自動車が最大175kW、さらには350kWまで充電でき、家庭用より最大100
倍速の能力をもつ。同社は投資銀行(リンカーン・インターナショナル)との間で3千万ユー
ロ(約38億円)の資金調達で200 以上の急速充電ステーションのネットワーク形成が可能と
なる。
【セミの羽の構造に抗菌作用】
8月27日、伊藤健関西大学教授らの研究グループは、クマゼミなどセミの透明な羽の表面に、
薬剤を使わなくても細菌を殺す抗菌作用を持った特殊な構造があることを解明したことが公表
された。クマゼミやミンミンゼミなどのセミの透明な羽には抗菌作用があることが知られてい
たが、これまで詳しい仕組みは分かっていなかった。グループではクマゼミの羽を詳しく観察
したところ、羽の表面に直径5000分の1ミリ以下の、極めて細かい突起が規則正しく並ん
でいることに注目しました。そこで、セミの羽をまねて表面に同じようなごく小さな突起が
並んだシートを作り、表面に大腸菌が含まれた液体を加えたところ、菌は10分から20分ほ
どで細胞膜が壊れて死んでしまっている。
● ナノ微粒子焼成金属で電気抵抗実質ゼロに
6月25日、関西大学の研究グループは、ナノ微粒子を焼成した金属を使い、メガヘルツ帯の
高い周波数の電圧をかけ、常温での電気抵抗を極めてゼロに近づけることに成功。鉄などの強
い磁性を持つ金属であることが条件。高周波回路やエネルギーの伝送線路などでの電気抵抗に
よる損失の低減や、半導体デバイスの省電力化につながる。同研究グループは、鉄と金属シリ
コンでそれぞれ微細な粒子をペースト状にして焼成。直径10数ナノメートルの結晶が密集し
た構造を持つ多結晶材料を作製した。金属シリコンのナノ多結晶材料は、通常のシリコン材料
と異なり、磁石に引き寄せられるなど強い磁性を持つ。
Aug. 22, 2018
この2種類の材料に周波数を変えながら電流を流すと、通常の金属同様に周波数が高いほど電
気抵抗が大きくなっていった。だが、3メガヘルツと5メガヘルツの付近で抵抗が急激に減り、
実質ゼロとなった。一般的な金属に流れる電圧の周波数が高くなると、電流が表面に偏り、電
気抵抗が大きくなる。今回作製した強い磁性を持つ金属ナノ多結晶材料では、一定の周波数に
到達すると、金属内部で電流の流れを阻止していた、磁場により生じる起電力の向きが反転す
る。内部で電磁波を吸収する磁気共鳴が発生した影響で、起電力が電流を加速するようになり、
抵抗が一気に減少する仕組みだ。今後、送電実験や抵抗の温度特性の確認などを行い、実用化
を目指す。
※ Appearance of ferromagnetism property for Si nano-polycrystalline body and vanishing of electrical
resistances at local high frequencies, Submitted on 7 May 2018
● パワーバイオ エアコンのカビきれい
土壌菌の一種である枯草菌バチルス菌を使ってカビを抑制する商品が株式会社コジットが出回
っていることをテレビで知る。エアコンの吸気口に貼り付けておくだけでかび臭さは解消され
るというので、試してみようと思い立ち、メーカから買って販売しているのだから下図の特許
技術――この発明の結露防止材10は、微生物を担持したシート状基材12と、該シート状基
材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段14とを備え、シート状基材は、微
生物を生存させるに適する孔を有し、1~6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を
含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微
生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性
化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されている
ことで、図1のごとく、露や湿気により発生するカビを抑制することができ、人や環境に優し
い結露防止材及びその製造方法(株式会社ビッグバイオ・株式会社アール)に目を通す。
なんだ、納豆菌ではないか、それじゃ『オールソイタウン構想』 の1つのプロジェクトではないか。
● 復活したシラキ
突然、シラキの葉がこの猛暑でまっ茶に枯れた色となり、枯れ始め落葉。それでもまだ生きて
いることを信じ水やりを続けと小さな新芽が一斉に芽を出し復活する様をみて、生命力の不思
議さに心打たれスマートフォーンで写メールしブログアップする(写真の茶色い葉と実はその
名残)。
【社会政策トレッキング:バラマキは正しい経済政策である Ⅱ】
第1章 所得配分と貧困の現実――生活の安心は企業でなく国家がまもるべし
国家が国民の生活を守る以前の時代
はじめに
これまでの日本社会の安心は、会社が中心になって担っていた。しかし、日本の会社はそのよ
うな重みに耐えかね、正社員を極力採用しないようになってきた。企業に、無理やり正社員を
採用するよう求めることには無理がある。企業には、雇わないという選択もあるからだ。そも
そも、企業を安心の起点とすることは、19世紀、帝政ドイツの鉄血宰相ビスマルク(181
5~98)が始めたことだ。ところが、雇用の非正規化とともに、その上うな方法では安心の
ほころびが広がるばかりになっている。そろそろ、企業をそのような仕事から解放してもよい
ころだ。国家が直接、人々の安心を保障するべきだ。そうして初めて、すべての人々の安心が
守られる。
さらに、医療や失業や介護の安心を守るだけではなく、国家が、貧困そのものを消滅させろべ
きではないだろうか。国家に、そのような力はないと言う人もいる。しかし、現在、国家がな
しているさまざまな業務を整理すれば、国家はそのような財政力を持っているという結論に達
する。
国家が国民の生活を守る以前の時代
福祉国家と謳っていなくても、ほとんどの先進工業国は、国民の生活をさまざまな分野で守っ
ている。福祉の基盤が弱く、国民皆保険もなかったアメリカでも、オバマ大統領の下で、20
13年から国民皆保険制度が導入されている(それ以前にも、貧しい人々向け、高齢者向けに
は国家の保障する健康保険制度があった)。しかし、国家が、国民の生活を守らなければなら
ないと考えるようになるのは、十九世紀末以降のことである。それ以前の時代には、人々の生活を守
るのは家族、拡大家族、あるいは地縁であった。家族が同じ仕事(多くは農業)をして、それによって生
きていくことが生活の安全を支えていた。
しかし、近代社会は、人々が自営業者から雇用者になっていく過程でもある。日本では明治維
新以後の変容は緩やかなものであったが、戦後にはそのペースが加速した。就業者のうち雇用
者(正確には、雇われている人=「披雇用者」と言うべきだろうが、慣行に従って「雇用者」
とする)の比率は、1953年の42・4%から2013年には88・0%となった(家族従
業者は自営業者に入れている。総務省「労働力調査」長期時系列表4〔1〕一従業上の地位
別就業者数一)。日本は、農民、商店主、中小事業者など自営業者の社会から、給与を得て働
くサラリーマン、サラリーウーマンの社会になったのである。
これは何を意味するのだろうか。1960年代以降でもっとも重要な変化は、子が資本財では
なく消費財になったことである。自営業者の社会においては、子は労働者であり、共同経営者
であり、老親の扶長者であった。子はまた、親にとっては一年金」であり「保険」でもあった。
しかし、雇用者の社会においては、子どもは資本財ではない。親のために働くこともなければ、
親の老後を支えるわけでもない。雇用者の社会における子どもは、単に親が育てることを楽し
むための消費財になる。では子が消費財になると何か起こるのだろうか。
子どもは、家族にとっては消費財だが、社会にとっては資本財である(そもそも、子どもが生
まれなければ、日本という国も存続しえなくなる)。年金制度は、社会にとっての資本財であ
る子どもに高齢社会のコストを負担させようというものだ。しかし、子どもは、家族にとって
は消費財の価値しかないのだから、資本財の価値に見合って生まれてはこない。社会にとっての資本
財の価値に見合う数だけ、子どもが生まれるべきだということには無理がある。誰でも、わが子が見ず
知らずの人の年金を負担することを見るのは楽しくはない。子どもへの援助がなければ、子どもは十分
に生まれてはこないだろう。
Wikipedia
A Child's Mirror of the Twenty-four Paragons of Filial Piety / Toei
自営経済における資本財としての子
伝統的社会では、子は資本財であり、貯蓄であり、社会安定の源であった。どのような国にあ
っても、老いて自らを養う働きができなくなった男女を、単に捨ててしまうことなどできない。
文明社会には、老いた者を養う何らかの「制度」が必ず存在している。これまでは、ほとんど
すべての社会において、子は長じて親の世話をするものと考えられてきた。
もちろん、これまでの「制度」が実際にうまく機能してきたかついては、疑わしい点もある。
アジアの伝統的社会においては、「孝」の規範あるいは儒数的道徳が常に強調されてきたが、
繰り返し強調されてきたということは、まさにその規範がきちんと守られていなかったことを
示しているとも考えられる。
中国では、儒教的道徳のお手本を示す有名な「二十四孝」という物語かおるが、その多くは、
かなり奇妙かつ滑稽なものでもある。例えば、ある母親が冬の最中に魚を所望する、また、あ
る母親は笥を所望し、息子たちがそれぞれ探しに行くが徒労に終わる。ところが、天はその孝
行を喜び、魚や笥が現れるという奇跡が起こる。日本の江戸時代の落語では、この24人の息
子たちは、からかいのネタとなっている。ある落語には、「中国のお袋は食い意地が張ってる
な」という一節かおる。
儒教的道徳に基盤を置く制度がいつもうまく機能するとは限らないが、過去においては、老親
の生活を守る他の手段はなかった。高度に設計された金融制度も、年老いた親の世話を確実に
行うことのできる手段も存在しなかった。また、自営業者の社会では、子どもは親とともに働
き、親と同じ職業(多くは農業)とそれに要する道具を受け継いだ。こうした社会においては、
「孝」を軸とする社会の安定化制度は、それなりに機能していた。
しかし、近代の雇用者の社会では、状況は大きく異なっている。子は、親と同居せず、異なる
職業に就き、赤の他人に雇われるので、「孝」に基づく社会安定制度を維持することが難しく
なった。すると、子どもはもはや資本財ではない。つまり、親は、老後になって、「年金」や
「保険」を子どもが提供してくれることを期待できない。子どもが消費財となってしまったか
らである,
不利益を披っているのは老親だけではない。都市で働く子も、失業する、病気になる、そして
自身が老いるといった場面では、当てにできる資産がないので、困難に直面する。こうして、
新たな社会の安定制度が求められることとなった。
社会安定の新たな制度を剔出することが日本社会に求められ、政府は、1960年代になって
企業に新制度構築への支援を求めた。高い成長と潤沢な利益を享受していた企業はこれに応じ
た。企業を通じた社会保障制度、すなわち、雇用保険、医療保険、厚生年金保険などの社会保
険制度が本格的に導入されるようになった。また、当時は、政府にとっても企業にとっても社
会主義の脅威は現実的なものであった。こうして、日本の企業は、終身雇用を保証する努力払
い、社会保障費用の一部を肩代わりすることとなった。
雇用が生活の安心を守っていた
これまでの日本の安心は、雇用が起点となってきた。仕事は会社が教えてくれるもので、真面
目にやっていれば何とか技能が向上し、賃金も少しずつは上がっていった。老後になって生活
できるだけの年金は会社の厚生年金が、病気になった場合の心配は会社の医療保険が、失業の
不安は会社の雇用保険が解決してくれるものだった。最後の失業の不安は、雇用保険だけでは
不十分だが、大きな会社ではめったに解雇がないということが、安心を与えてくれた。しかし、
1990年代以降、雇用が不安定になってきた。正規社員の仕事は減少し、増えたのは非正規
の仕事ばかりだった。
この項つづく
● 今日のランチ
いつも、ランチ時間はパンパン状態で準備するのも面倒なのだが、いつものように「セブンの
冷凍たこ焼」を彼女が指示しておいたのを電子レンチでチンしようとしたが、ハンバーグのよ
うに半熟目玉焼をトッピングすることを思いつく。生卵割いれた小皿を紙パックのたこ焼を乗
せチンをすると、どうだ、通常なら40秒あれば固まるのだが、マイクロ波が周辺に吸収され
2分でなんとか固まる経験をする。次回は面倒でも別個に処理することに。上の写真はインス
タ映えを考え袋から出たところを写メール(失敗作品)。味は、抜群!日本の加工食品は工夫
次第で「大和撫子七変化」する。これはお勧めだ!、因みに、コップのドリンクは冷やし麦茶
とこれまた、ドメスティクでティピカルである。
Joey Ramone ” What a Wonderful World ”
ジョーイ・ラモーン(本名:ジェフリー・ロス・ハイマン(Jeffry Ross Hyman)、1951年5月19
日 - 2001年4月15日)は、アメリカ人のミュージシャン。パンク・ロックバンド、ラモーンズ
のボーカリスト。 ジョニー・ラモーンと共に、結成から1996年に解散するまでバンドに留まっ
たオリジナル・メンバーである。 ジョーイの身長は6フィート6インチ(198cm)もあり、極端
に痩せた体型で長い黒髪がほとんど顔を覆い尽くす。ジョーイはラモーンズの「ハート・アン
ド・ソウル」と言われラモーンズのレパートリーで彼が好んだ曲は、バラードとラブソング。
ジョーイ・ラモーンのラモーンズ活動休止直後から死の3ヶ月前まで約3年にわたってレコーデ
ィングしたアルバム 「Don't Worry About Me」。死後の2002年にリリース。ジョーイ・ラモー
ンのソロはこのアルバムが最初で最後となる。その1曲目「What A Wonderful World 」。原曲
はルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」である。
● 今夜の寸評:焦心を制す
関西人は、いらちだといわれるがそのままわたし当てはまる。記載忠の『ゲームトライアスロ
ン日記』でも掲載したが奥義が広いのは囲碁、そして、チェスは1つでも駒を失うことは致命
的。そこで、フェイク(罠)――うん?ミスター・フェイクのトランプだって?ちがう、ちが
う!――駒を絶対失わない。そして、逆算し罠を仕掛けることが肝・・・・・・これが最近会得した
術。そして、ゲームのすべてに渡り、はやる心を抑え、焦心を制す。