天 瑞 てんずい
ことば --------------------------------------------------------------------------------
「いずくんぞわが今の死の、昔の生に愈らざることを知らんや」
「生は死を知らず、死は生を知らず、来は去を知らず、去は来を知らず」
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天地の生成
昔、聖人は陰陽にもとづいて天地を支配した。
形のあるものは形のないものから生じたのだ。とすると、天地は何から生じたのか。いちばん最初
にあるものが太易である。それから、太初、太始、太素と変化する。
太易はまだ「気」になっていない。太初は「気」の始めである。太始は「形」の始めである。太素
は「質」の始めである。この「気」と「形」と「質」が具わりはするが、まだ分離していないから
渾淪(こんりん)という。
渾淪とは万物が互いに混沌としていて分離しない状態をいう。形を見ることもできず、音を聞くこ
ともできず、手にふれることもできないので、易ともいう。易とは形がないことである。易が変じ
て一となり、一が変じて七となり、七が変じて九となる。「九」は「究」であって、ここにまた一
にもどる。
一は物の変化の始めである。その中の軽く澄んだものは昇って天となり、重く澗ったものはくだっ
て地となる。天の気と地の気がまじって人となる。天と地は、ものを生みだす根源を合んでいてそ
こから万物が生じるのである。
無知無能は全知全能
天も地もすべての事を成しとげることはできない。聖人も何もかもできるわけではない。万物も、
その一つ一つが何にでも役だつわけではない。
天は万物を覆う働きをする。珀は万物をのせる働きをする。聖人は人を教化する。万物はそれぞれ
の性質に応じて役だっている。
天にも、地にも、聖人にも、物にも、それぞれ長所と短所がある。天は物をのせられない。地は人列 を教化
できない。聖人は物の性質にさからえない。みなプそれぞれのあたえちれた性質にもとづいで働けるだけだ。
天地の道は陰でなければ陽である。聖人の教えは仁でなければ義である。万物の性質は柔でなけれ
ぱ剛である。みな本性に従って、それを越えることはできない。
生命があれば,それを生みだしたものがある。形があれば、形を作ったものがある。音があれば、
音を発するものがある。色があれば、色を染めだすものがあ芯。味があれば.味をつくるものがあ
る。
生あるものはすべて死ぬ。だが、それを生みだしたものは死なない。形あるものは目に見える。だ
が、形を形としているものは目にみえない。音そのものは聞こえても、音を背にしているものは聞
こえない。色の区別は見ればわかるが、色を色としているものの姿は見えない。甘いからいはわか
るにしても、味を味としているものは現われない。これらはすべて無為の働きである。無為は陰で
もあでもある。柔でもあり剛でむある。円でもあり角でもある。生でもあサ死でもある。暑くもあ
り寒くもある。浮きもし沈みもする。宮でもあり商でもある。現われもし消えもする。
黒くもあり黄色でもある。甘ぐもあわからくもある。香ばしくもありなまぐさくもある。無為は無
知であり無能である。と同時に全知であり全能である。
〈宮、商〉 いずれも五音の中の一つ。宮はド、商はレにあたる。
道 宇宙のいっさいを生みだし、あるべき姿に置き、秩序を保っているものを道と考える。人間
は目で見たり耳に聞いたりして道を直接認識することはできない。だが人間世界をおおい、人間世
界のあらゆる現象を支配し秩序づけているものは、この道だ。道のあらわれが無為である。
※ここでは中国流二元論レトリックが展開されたのち止揚され仏法的ハビタゾーンが語られている。
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎
湯豆腐や句心つなぐ喜寿米寿 平野無石
急に寒くなり雪もちらつきそうな雰囲気のそこで湯豆腐をスモールビジネス化できないかと考えネ
ットサーフ。加熱の仕方や加熱媒体に具材、出汁(スープ)、薬味(スパイス/ハーブ)などでア
レンジできるが、豆腐そのもののアレンジに工夫が必要なことに気付く。例えば、予め。大豆に米
や小麦、フルーツ、魚介類、卵などのラクト類、野菜(パウダー)を練り込む、あるいは混ぜ込ん
でおけば変幻自在にアレンジ可能だ。何よりも、男子厨房に入る準備をしているから「ソイタウン
構想」を具体化するために研究に余念がなくなってもいいはずだ。
もうひとつ、今朝朝食に、緑茶とおにぎりと小松菜の野沢菜もどきの漬け物を彼女がつくりだしたのをい
ただく。なるほど美味しい。どうしたのだと訊くと、NHKの「ためしてガッテン」でやっていたのでと
のこと。つくりかたは簡単、2等分に切った小松菜を、冷凍用保存袋に入れ、塩を加える→袋の上から全
体を軽くもみ、空気を抜いて冷凍庫に一晩入れる→解凍し、水気を絞り、食べやすい長さに切るというも
の。ごま油やラー油、オリーブ油を少し加えるともっと美味しいくなるのだがと思いつつ感心する。たぶ
ん、こんなことが山ほどでてき、これもキーワードビジネスの1つだろうと合点。
● 読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.21
第5章
「どうですか、ガウェイン卿」と、じっと見ていたウィスタンが尋ねた。
「この御仁とわしは今日まで会ったことがないと思う」とガウェインが答えた。
「確かですか。年月は人の見かけを変えることがありますが・・・・・・」
「ウィスタン様」とベアトリスが割り込んだ。「夫の顔に何をお探しですの。なぜこの騎士様に
――いままでまったく見知らぬ人だったこの方に――そんなことをお尋ねになるのです」
「お許しを、奥様。この土地は、わたしの中にあるいろいろな記憶を呼び覚ましてくれます。です
が、どれも落ち着きのない雀のようで、たちまち風の中に逃げていってしまいそうです。今日はず
っと、あなたのご主人の顔を見るたびに何か重要な記憶につながりそうな感じがありました。正直
に申し上げると、同行を申し出たのはそれが理由でした。ですが、お二人が安全に旅をなさるよう
にというのも、わたしの心からの願いです」
「でも、主人はこの近くの国にずっと住んできましたのに、なぜ西国で会ったなどと?」
「気にすることはないよ、お姫様。ウィスタン殿は誰か別の人と混同しておられるのだろう」
「そうに違いあるまい、友よ」とガウェインが言った。
「ホレスとわしも、よく過去の誰かと見間違えることがある。おい、ホレス、見よ、とわしが言う。
わしらの前を歩いていくのは昔懐かしいチューターではないか。バドン山で倒れたと思っておった
が・・・・・・。で、近寄ると、ホレスが鼻をぶるぶる鳴らし、なんたるばか者だ、ガウェイン、と言う。こ
の男はチューダーの孫でも通る年じやないか.そのうえ、全然似ていないぞ、とな」
「ウィスタン様」とベアトリスが言った。「せめて牧えてください。主人は、子供のあなたが好き
だった人に似ているのですか。それとも嫌った人?」
「立ち入らないでおこうよ、お姫様」
だが、ウィスタンはしやがんだまま、そっと体を揺らしながらアクセルを見つめつづけた。
「好きだった人、と信じていますよ、奥様。今朝お目にかかったとき、心が喜びでいっぱいになり
ましたから。でも、やがて……」
ウィスタンはまるで夢でも見るような目つきで、黙ってアクセルを見つづけた。その顔がしだいに
賠くなり・・・・・・・戦士は立ち上がって、そっぽを向いた。
「お答えできません、奥様。自分でもよくわからないんです。ご一緒に旅をすれば思い出がもっと
よみがえってくれると踏んだのですが、いまのところはまだ……ガウェイン卿、どうされました」
ガウェインの頭がぐったりと前に垂れ下がっていた。だが、すぐに上体を起こし、一つ溜息をつい
た。
「大丈夫だ。お気遣い、感謝するよ。ホレスとわしは、柔らかいベッドもちやんとした雨よけもな
しに幾晩も過ごしてきたからな、疲れておる。それだけのことだ」
そう言いながら、手を上げて額の一箇所をなでた。だが、ほんとうは違う、とアクセルはふと思っ
た。すぐ横にある顔をもう見たくなかったのではないか………
「ウィスタン殿」とアクセルが呼んだ。
「こうして腹蔵なく話し台えるようになったところで、今度はわたしからお尋ねしてよろしいです
か。あなたは王の用事でこの国に来たと言われる。この国は平定されて久しい。なのになぜ姿を偽
って旅をすることにこだわるのでしょうか。妻と哀れな少年も一緒に旅をする以上、わたしとして
はもう一人の旅仲間のことをよく知っておきたいのです。その人の友人は誰で、敵は誰なのか……」
「ごもっともです、ご老人。言われるとおり、この国は平定されて、穏やかです。ですが、ここで
のわたしは、ブリトン人の支配する土地を旅するサクソン人です。とくにこのあたりはブレヌス徊
の支配地域で、その兵隊が我が物顔に歩き回り、穀物や家畜を悦として徴収しています。誤解がも
とで争い事になるのは避けたくて、そのために別人のふりをしてきました。結果的に、だからここ
まで安全に来られたのだと思います」
「そうかもしれません、ウィスタン殿」とアクセルが言った。
「ですが、橋の上にいたブレヌス卿の兵隊はただ遊んでいたのではないでしょう。目的があって配
置されていたはずです。もし霧で心が曇っていなければ、ウィスタン殿にもっと厳しく接していた
かもしれません。あなたはブレヌス卿の敵とみなされているのではありませんか」
一瞬、ウィスタンは考え込んでいるように見えた。節くれたった根の一つがオークの幹から出て、
足元を過ぎ、少し向こうでまた地面に潜っている。ウィスタンは目でそれを追っていた。やがて、
また三人に近寄り、今度は短い草の上に腰をおろした。
Episode of Camlann's Battle
「よろしい、ご老人。全部お話ししましょう」と言った。
「あなたとこの騎士殿の前なら包み隠さず申し上げられます。東方で、ある噂を聞きました。この
土地のサクソン人がブリトン人に迫害されているという噂です。王が同胞のことを心配され、実際
はどうなっているのか見てくるよう、わたしに命じられました。それだけのことです。平和衷に視
察の任務についていたのですが、馬が脚を傷めてしまいました」
「君の立場はよくわかるぞ、ウィスタン殿」とガウェインが言った。
「ホレスとわしもサクソン人の支配する土地に行くときは、同様に気を遣う。甲冑など脱ぎ捨て、
百姓に身をやつそうかと思ったりするが、問題はこの金物をどうするかだ。どこかに隠したとして、
また見つけられるかどうか。それにアーサー王の崩御から何年も経つ.いまこそこの誇りある紋章
を高く掲げ、万人の目に触れさせるのが、残された者の義務ではなかろうかとも思う。だから、わ
しは堂々と行く。人々がわしをアーサー王の騎士と認めるとき、その眼差しのやさしさにわしは感
激する」
「ガウェイン卿がこの地で歓迎されるのは、いわば当然でしょう」とウィスタンが言った。
「ですが、アーサー王を敵として恐れた地域もあります。そこではどうでしょうか」
「ホレスとわしは、わが王の名が広く受け入れられているのを見てきた。ウィスタン殿の言う国々
でもそうだ。王は打ち破った敵に寛大であった。だから、敵からもすぐに王として愛されるように
なった」
Camelot (1967) Official Trailer
先ほどから――アーサー王の名が出たときから――アクセルは正体不明の不安感にまとわりつかれ
ていた。だが、いまウィスタンと老騎士の話を聞いていてようやく記憶の断片がよみがえってきた。
ほんの断片にすぎないが、それでも、手に取って見つめられる何かができたことで心が安堵した。
記憶の中のアクセルは、テントの内部に立っていた。軍隊が戦場近くに組み立てるような大きなテ
ントで、外には風が出ているらしく、テントの壁が外に吸い出されては、また内に押し戻され、大
きくはためいていた。夜らしく、蝋燭が使われて、その炎も激しく瑶れていた。テントにはアクセ
ルのほかにも誰かがいた。たぶん何人もいた。だが、顔は思い出せない。テントの中でアクセルは
怒っていた。同時に、少なくとも当面はその怒りを内に秘めておくことが重要だともわかっていた。
カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』
この項つづく
【エネルギー通貨制時代 24】
”Anytime, anywhere ¥1/kWh Era”
Mar. 3, 2017
❏ 特開2018-190917 電気化学デバイス 太陽誘電株式会社
今回も、二次電池の大容量化技術を考察する。
大容量キャパシタとして、エネルギー密度が高いリチウムイオンキャパシタが検討されている。例
えば、リチウムイオンキャパシタでは、正極、負極、リチウムイオン供給源及び電解液が容器によ
って封止され、リチウムイオン供給源からリチウムイオンが予め負極にプレドープされる。
しかし、リチウムイオン供給源の金属リチウム層は、一般的に均一な厚さ有する。これにより、プ
レドープでは、金属リチウム層が電解液に接する金属リチウム層の表面からリチウムイオンが徐々
に電解液に溶け出す。この結果、プレドープの進行速度は、電解液に浸漬された金属リチウム層が
徐々に薄くなる速度に左右される。
電気化学デバイスは、電極ユニットと、電解液と、リチウムイオン供給源とを具備する。上記電極
ユニットでは、正極と負極とがセパレータを介して交互に積層されている。上記電解液には、上記
電極ユニットが浸漬されている。上記リチウムイオン供給源は、上記電極ユニットに対向し上記負
極に電気的に接続された金属箔と、上記電解液に対して非溶解性の粒子とを有し、上記電極ユニッ
トとともに上記電解液に浸漬されている。上記負極には、上記金属箔に設けられた金属リチウム層
からリチウムイオンのプレドープがなされている。上記粒子は、上記リチウムイオンが上記負極に
プレドープされる前に上記金属リチウム層に分散配置されている。このような電気化学デバイスで
あれば、上記リチウムイオン供給源において、上記粒子が上記金属リチウム層に分散配置されてい
る。これにより、上記金属リチウム層の上記電解液に接する面積が増加して、リチウムイオンが上
記金属リチウム層から溶け出す量が増加する。この結果、プレドープがより迅速に進行する。
下図のごとく、電気化学デバイスでは、電極ユニットにおいて、正極と負極とがセパレータを介し
て交互に積層されている。上記電解液には、上記電極ユニットが浸漬されている。上記リチウムイ
オン供給源は、上記電極ユニットに対向し上記負極に電気的に接続された金属箔と、上記電解液に
対して非溶解性の粒子とを有し、上記電極ユニットとともに上記電解液に浸漬されている。上記負
極には、上記金属箔に設けられた金属リチウム層からリチウムイオンのプレドープがなされている。
上記粒子は、上記リチウムイオンが上記負極にプレドープされる前に上記金属リチウム層に分散配
置することで、電気化学デバイスにおいて、プレドープがより迅速に進行する。
浸漬された電解液と、前記電極ユニットに対向し前記負極に電気的に接続された金属箔と、
前記電解液に対して非溶解性の粒子とを有し、前記電極ユニットとともに前記電解液に浸漬
されたリチウムイオン供給源とを具備し、前記負極には、前記金属箔に設けられた金属リチ
ウム層からリチウムイオンのプレドープがなされ、前記粒子は、前記リチウムイオンが前記
負極にプレープされる前に前記金属リチウム層に分散配置されている 電気化学デバイス。 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に設けられたセパレータとを有する電極ユニッ
トと、前記電極ユニットが浸漬された電解液と記電極ユニットに対向し前記負極に電気的に
接続された金属箔と、前記電解液に対して非溶解性の粒子とを有し、前記電極ユニットとと
もに前記電解液に浸漬されたリチウムイオン供給源とを具備し、前記負極には、前記金属箔
に設けられた金属リチウム層からリチウムイオンのプレドープがなされ、前記粒子は、前記
リチウムイオンが前記負極にプレドープされる前に前記金属リチウム層に分散配置されてい
る電気化学デバイス。 請求項1または2に記載の電気化学デバイスであって、前記粒子は、無機粒子及び有機粒子
の少なくともいずれかである電気化学デバイス。
❏ 特開2018-190695 全固体電池 株式会社オハラ
有機溶媒など液体の電解質(電解液)に替えて、固体電解質を用いることが提案されている。また
、電解質として固体電解質を用いるとともに、その他の構成要素も固体で構成された固体二次電池
の開発が進められている。特開2007-258165(以下、特許文献1という)には、NAS
ICON構造を有するカチオン導電体である固体電解質、ポリリン酸を含む正極活物質及び負極活
物質を含む全固体電池が開示されている。 しかし、この方法では、全固体電池の負極の電位が高く
高いエネルギー密度を得られないことを発明者らにより確認されている。 また、WO2012/0
08422(以下、特許文献2という)には、同じくNASICON構造を有するリチウムイオン
伝導体を固体電解質とし、アナターゼ型の酸化チタンを負極活物質とする全固体電池が開示されて
いる。特許文献2に記載の方法では、特許文献1よりも負極電位を下げることは確認されている。
しかし、特許文献2に記載の方法では、放電容量-電位曲線において電位降下のプラトー領域に至
るまでの電位降下勾配が緩やかであり、上記プラトー領域に至るまでの区間の正極活物質に対する
充電電位を十分に上げられないこと、それにより電池の放電容量が低下し、結果としてエネルギー
密度が低くなることが発明者らによって確認されている。全固体電池ではないが、非特許文献1に
おいて、アナターゼ型のTiO2を負極活物質としたリチウムイオン電池の研究が開示されている。
非特許文献1によるとアナターゼ型のTiO2を負極活物質とした場合、Liを挿入する充電反応
後に、上記負極活物質は、結晶構造が斜方晶系のLixTi2O4(x=0~1)となることが開
示されている。斜方晶系のLixTi2O4(x=0~1)を用いたリチウムイオン電池は、Livs1
.8Vの高い電位を有することが開示されている。
下図のごとく、固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、前記固体電解質層
は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前
記固体電解質層とが焼成により接合されており、前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層は
いずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態にお
いて、(a)TiO2、及び(b)LixTi2O4(x=0超~2)を含むことを特徴とする、低い
負極電位による高い放電電圧を有し、更に高い放電容量を有することで、高いエネルギー密度を得
ることが可能な全固体電池を提供する。
【符号の説明】
1:全固体電池、2:固体電解質層、3:正極層、4:負極層
【充放電試験】
電池の特性を評価するため、充放電試験は実施例1~3及び比較例1~2で作製した積層型全固体電池の
負極面に銅箔を正極面にアルミ箔を接合することで導通をとって行った。接合はカーボンペーパーにカー
ボンペーストを塗布して、銅箔及びア回折測定を実施する試料については、カーボンペーパー、カーボン
ペーストを用いずに真空パックでの圧着のみルミ箔とセルの間に挟み込み、露点-50℃のドライルーム
内で焼成することで行った。焼成後にドライルーム内においてアルミラミネートフィルムでパッケージン
グすることで外気を遮断した。X線で正極とアルミ箔とを及び負極と銅箔とを電気的に接合した。
なお、エネルギー密度の計算は全固体電池の質量のみを用い、アルミ箔、銅箔、カーボンペーパー及びペ
ースト、並びにアルミラミネートフィルムは含めなかった。
充電放電試験は室温にて50μAで3VまでCC充電後に50μAで放電することで行った。放電のカ
ットオフは0.1Vとした。負極活物質にLi4Ti5O12を用いた実施例1で作製された全固体電池並び
に負極活物質にアナターゼ型TiO2を用いた実施例2及び比較例1で作製された全固体電池について
の放電特性測定結果を図3に示した。下表2に示されるように、負極活物質にアナターゼ型のTiO2を
用い、かつ負極層がガラス電解質を含まない比較例1で作製された全固体電池においては、平均動作電圧
1194mV、放電容量85.7mAh/g、エネルギー密度16.6Wh/kgとなった。一方、実施例1で作製さ
れた全固体電池においては、平均動作電圧1480mV、放電容量140.3mAh/g、エネルギー密度33.
7Wh/kgと最も高く、平均動作電圧、放電容量及びエネルギー密度の全ての点において比較例1で作製
された全固体電池に比べて大きく改善した。特に、実施例1で作製された全固体電池の平均動作電圧が
高いことは、実施例1で作製された全固体電池が、比較例1の全固体電池よりも高い電位で動作している
ことを示した。また、実施例2及び実施例3で作製された全固体電池は、共に比較例1及び比較例2で作
製された全固体電池に比べて高い放電容量、平均動作電圧及びエネルギー密度を持つことが確認された。
【Li濃度解析】
本発明の全固体電池の負極層中のLi濃度と結晶構造の関係についてより局所的に確認するため、実施例
1~3及び比較例1~2の全固体電池を樹脂埋没し、クライオFIBにより薄片の試料調製を行い分析電
子顕微鏡によるSTEM-ABF像とSTEM-HAADF像の解析、電子線解析と得られた部位におけ
る電子エネルギー損失分光法(EELS)によるLi濃度解析を行った。使用した分析電子顕微鏡はJE
M-ARM200F(日本電子製)、EELS分光器はQuantumER(GATAN製)、測定条件
は200kV、EELS点分析は取得時間0.02秒以上とした。 これにより得られた結果を下表2に
示す。
「NO WAY MAN」(ノーウェイマン)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。作詞は秋
元康、作曲は前迫潤哉とYasutaka.Ishioが担当。2018年11月28日にAKB48のメジャー54作目のシングル
としてキングレコードから発売された[注 1]。楽曲のセンターポジションは宮脇咲良が務める。
絶対に無理だって世界中の人に言われた
Why?OhWhy?
何気ない言葉に何度も何度も湛ついて
でもその度に僕は強<なって行った
他人事(ひとごと)だから簡単に決めつける
Why?OhWhy?
届かないくらいにそんなに高い場所なのか?
誰もが諦める夢.......