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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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早く次にいかなくちゃ。

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5.公冶長  こうやちょう 
ことば --------------------------------------------------------------------------
全28章のほとんどすべてが人物批評である。
「人に禦る(あたる)に口給をもってすれば、しばしば人に憎まる」(5)
「道行なわれず、俘(いかだ)に乗りて海に浮かばん」(7)
「回や一を聞きてもって十を知る。賜や一を聞きてもって二を知る」(9)
「われいまだその過ちを見て、内にみずから訟むる者を見ず」(27)
 -------------------------------------------------------------------------------------- 
4 子貢が孔子にむかって言った。
「先生、わたしをご批評ねがいます」
「おまえは器だ」
「器と申しますと?」
「瑚瑳(これん)だよ」

〈瑚趨〉 宗廟の祭りに、あわときびを盛って神前に供える貴重な祭器。
★子貢は才子肌のタィプだったと推測されている。かれは、孔子が子賤を君子だといった
のをきいて、「ではわたしは?」とたずねた(朱子、伊藤仁斎などの説)。これに対して
孔子は、「お前は器だ」(君子ではない)と軽くいなしておいて、「だが器としては最高
のものだ」と持ちあげているわけだ。孔子の皮肉も相当なものである。

子貢問曰、賜也何如、子曰、女器也、曰、何器也、曰、瑚璉也。

Zi Gong asked Confucius,
"What do you think of me?" Confucius replied,  "You are a vessel." Zi Gong  asked, "What kind of
vessels?" Confucius replied, "A precious vessel which is used at the rite."

  子貢(しこう) Wikipedia


読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.43

      

第3部 ガウェインの追憶-そのI

第10章 

主人もベアトリスを見ていた。いま横向きになって丸まり、目を閉じて いる。不意に主人
が着込んでいた毛皮をI玖ぬぎ、前かがみになって、そ れをベアトリスにかけた。ベアト
リスは目を閉じたままで、気がついてい ないようだ。代わりにアクセルが礼を言った。
 
「かまいませんよ、お客さん。下流の船小屋に着いたら、全部置いていっ てください」そ
う言いながら、手の竿で二人を流れに押し出した。「姿勢を 低く、杖はいつでも手元に。
いいですね」

川の上は身を刺すような寒さだった。あちこちに板状の氷が浮いていた が、二人の寵はと
きどき軽くぶつかり合いながら、軽快にその間をすり抜 けていった,涵の形状はほとんど
舟に近い。岫先も櫨もある。だが、やはり舟よりは回転しやすくて、もう川の上流に遠ざ
かっていったはずの岸の船小屋が、ときに正面に見えたりした。

罷の周囲で波打っている草の向こうから、夜明けの光が射し込んでき た。主人が言ってい
たとおり、川の流れは緩やかだ。それでも、アクセルは絶えずベアトリスの簡を見やらず
にいられなかった。いま動物の包皮で すっぽり隠されている。下にベアトリスがいること
は、髪のごく一部が見えることでしかわからない。一度、「あっという間に着いてしまう
よ、お姫様」と声をかけてみた。だが、返事がなく、手を伸ばしてかの隨を手繰り 寄せた。  

「お姫様、眠っているのかい」
「そこにいるの、アクセル?」
「もちろん、いるよ」
「またわたしを置いていったんじやないかと思って、アクセル」
「なぜおまえを置いて? あの人がI.人の脆をしっかりつないでくれたじ やないか」
「夢だったのかほんとうのことだったのか、もうわからないけど、わたしね、真皮中に部
屋の中に立っていたことがあるんですよ。ずいぶん昔のことだわ。あなたからの心を込め
た贈り物、穴熊の毛皮のマントをしっかり身に巻きつけた恰好で立っていたんです。それ
も、いまの部屋ではないわね。あれはまえに住んでいた部屋ですよ。だって、壁に山心棒
の枝があって、左から石へ重なり合うように伸びてましたもの。その壁を芋虫がゆっくり
這っていてね、こんなに夜遅くなのにy虫はなぜ眠らないのかしらっ て考えてました」  

「芋虫のことなどどうでもいいが、おまえはそんな真皮中に目を覚まし て、壁など見つめ
て何をしていたんだい」  

「あなたがいなくなって、取り残されたからだと思いますよ、アクセル。 船小屋のご七人
がこの包皮をかけてくれたから思い出したのかしら。あな たが穴熊の毛皮で作ってくれた
あのマント、あれをしっかり手で押さえな がら立ってましたもの。でも、あのマントも火
で焼けてしまったんだっ た………芋虫を見ながら、なぜ眠らないのか尋ねてみたり、こう
いう生き 物にも昼と皮の区別がつくのかしらなんて考えてみたり。あれはあなたが行って
しまったせいですよ、アクセル」

「とんでもない夢だ。お姫様。熱でも出かかっているんじやないかな。だが、わたしらは
すぐに火で暖まれるよ」

「そこにいるの、アクセル?」
「いるとも、お姫様。船小屋が見えなくなってからもうずいぶん経つ」  

「あの皮、あなたはもう出ていっていなかった。わたしたちの人切な息子もね。息子はあ
なたが戻ったとき家にいたくないからって、あの夜のほんの一、二日前に出ていったんで
した。だから残されたわたしは以前の 部屋に独りぼっち。でも、当時は蝋燭があったから、
真夜中でも芋虫が見 られたんですよ」

「それはじつに変な夢だ、お姫様。寒くて熱が出かかっているに違いな い。さっさと太陽
が昇ってくれればいいのにな」

「ええ、アクセル。ここは、毛皮をかぶっていても寒いわ」

「わたしが腕に抱いて暖めてやりたいが、この川では無理だ」

「ね、アクセル。ある日、息子が怒って出ていって、もう戻るなって、わ たしたちがドア
を閉ざしたなんてことがあるかしら」

「お姫様、前方の水上に何か見えるぞ。ひょっとして葦にでも引っかかっ た舟かな」  
「離れていかないで、アクセル? 声がほとんど聞こえない」  
「わたしはここだ。すぐ横にいるよ、お姫様」  

アクセルは両脚を前に投げ出し、姿勢を低くしてすわっていた。だが、いまそっと体を起こ
し、庇の両縁をつかんで、しゃがむ姿勢になった。

「よく見えてきた。小さな手漬ぎ舟だ。川が曲がるところで、葦に引っかかっている,わた
したちの而も同じほうに進んでいるから、注意しないと、同じように引っかかってしまう」  

「アクセル、離れていかないでI
「おまえの崩にいるよ、お姫様。だが、この杖を使わせておくれ。葦をよ けないと」

籠はしだいに速度を落としながら、湾曲した川の内側へ引き込まれてい った。そこは水が
淀み、汚泥のようになっている。アクセルは杖を水中に 突っ込んでみた。川底には簡単に
届いたが、いざ強く突いてみると、底が 軟らかすぎた。なんの手応えも返ってこず、ただ
力が吸い取られるばかり で、而を流れに押し戻すことなどできそうになかった。いま、丈
高い草の 上に朔日が射し、二つの箭の周囲を明るく浮かび上がらせた。雑草が密に 茂り、
絡み合っている。まるでこの淀んだ場所から出すまいとしているか のようだ。手漕ぎ舟は
もうほとんど目の前にあり、而はそちらに向かって のろのろと漂っていた。アクセルは杖
を伸ばし、舟の躯に引っかけて籠を止めた。

「船小屋に着いたの、あなた?」 

「いや、まだだ」アクセルは、川の外側を勢いよく流れドっている水を見やりながら言っ
た。「ごめんよ、お姫様。葦につかまってしまった。だが、目の前にf漕ぎ舟がある。も
し使える舟のようなら、残りの川下りはあれ に乗り換えていこう」水を杖で掻きながら、
アクセルは罷をゆっくりと舟の横腹につけた。低くから見上げる目に、舟は追ってくるほ
どに大きく見えた。舟腹の板はざらざらで傷つき、舟端のド側には蝋細工のような小さな
氷柱の列ができていた,アクセルは水中に杖を突き立て、盾の中でそっと立ちLがると、
舟の中をのぞき込んだ。触先に檻防切れの山がうずたかく積まれていた。そのあたりがオ
レンジ色の光で照らされていたこともあって、それが実際には年老いた女だと気づくまで
にしばらく時間がかかった。黒っぽい小さな布切れを無数にはぎ合わせて作った服を着て
いて、それがアクセルにはあまり馴染みがないものだったこともあるし、顔が煤を塗りた
くったように汚れていたことも、目がだまされた一因だったろう。加えて、すわり方も不
自然きわまりなく、頭が舟底につきそうなほど一方に大きく傾けられていた。老婆の服装
い」

「旅の人。いまのお話聞こえました。喜んでお乗せしますよ。でも、いまは助けて。倒れ
てしまって痛い」  
「アクセル、置いていかないでね。わたしを忘れないでI
「すぐ崩にある舟に乗り移るだけだよ、お姫様。このかわいそうなお婆さんの具合を見て
あげるだけだ」

アクセルの手足は寒さで強張っていて、舟に乗り込むとき、もう少しで、バランスを崩し
そうになった。だが、体勢を立て直し、舟の中を見回した.舟は単純な造りで、頑丈そう
に見えた。これといって浸水の様子もない。櫨の近くに積み重ねられた荷物があったが、
女がまた何かを言ったこともあって、アクセルはとくに関心を払わなかった。いま朝日が
まともに女を照らし、その複線がなぜか強くアクセルの足元に向けられているのが見えた。
あまりの凝視ぶりに、アクセルも思わず自分の足元を腿たが、とくに変わったことはなく、
そのまま女に向かって歩いていった。舟の横材 を注意深くまたいだ,


                      カズオ・イシグロ 『忘れられた巨人』  
                                                                                                                                    この項つづく 

What Ishiguro means is the most acute problem in this book. His novel does offer
a theology, and a potentially interesting one. A character named Ivor, encountered
on the way, tells Beatrice that the mist may be a religious punishment.
Perhaps God is angry about what humans have been up to? Or not angry,
Beatrice surmises, but ashamed, as if God himself wanted to forget.
But what, Axl asks, could humans have done to make God so ashamed?

                Kazuo Ishiguro’s Folly,  The New Yorker, Mar. 16, 2015


なかなか読み切れない小説ですが(環境や体調の変化──すさまじいほどの眼精疲労──
も手伝って)、早く、次にいかなくちゃと焦る。




【ポストエネルギー革命序論Ⅲ】








❏ 化石燃料メジャーの環太平洋諸国への再生エネ大型投資

ノルウェーのコンサルタント会社Rystad Energy社は、中国を除くアジア太平洋地域への再
エネ投資は、2020年までに化石燃料の調査と採掘支出を上回わり、オーストラリアは、主
要な投資先の1つとして浮上すると予測。その規模は、20年までに、300億米ドルを
超える。この傾向は、オーストラリア、インド、ベトナム、台湾、韓国などのアジア諸国
の貢献により推進される。同社の再エネ責任者は、重要なのは、ほとんどの企業がそれぞ
れのエネルギーミックスに再エネを含めた支援方針を掲げられていることだと話す。

 

オーストラリアのパイプライン

同責任者によると、化石燃料メジャー資本の登場ででステージが様変わりし、20年まで
に、メジャー資本が、オーストラリアの主要な再エネ開発者に変貌。商用推進力の「ソー
ラーコースター」に乗っかる意欲旺盛であると話す。同国の太陽光発電、風力発電および
公共施設のエネルギー貯蔵事業の1%しか化石燃料メジャーは所有していないが、巨大企
業が今後再エネ開発の主流になると予測。さらに、ソーラーパネル、リチウムイオン電池、
タービン事業はまもなくオーストラリアの油田サービス事業に組み込まれると付け加え、
パイプラインはすでに全国各地───例えば、ビクトリア州最大の太陽光発電事業である
256.5 MWのKiamal Solar Farmの建設に着手、最大194 MW の発電容量を持つ第2段階にあ
り、それに加え、フランスの石油・ガス大手が23%所有する再エネ開発者が380 MWhの
エネルギー貯蔵への投資承認など───で展開されている。


グリーンな野心

多国籍石油会社のシェルは、クイーンズランド州のウエスタンダウンズ地域で250メガワッ
トの太陽光発電所
の承認を得ており、最近、州北部でQGCの陸上ガス事業に供給する120メ
ガワット規模の太陽光発電アレイの計画
を発表。イタリアのエネルギー会社の子会社であ
Enel Green Power Australiaは、オランダのインフラ基金との合弁事業で275 メガワットの
Bungala Solar Farmを所有
。この事業は、南オーストラリア州のポートオーガスタ近くにあ
り、国内で最大の太陽光発電施設の1つ。 最近、エネルは34.2メガワットのコフナソーラ
ーファームの建設開始
。これは、最初のビクトリア朝の再生可能エネルギーオークション
で割り当てられた3つの太陽光事業のうちの1つ。イタリアの石油グループEni社は、今年、
ノーザンテリトリー最大の太陽光発電プロジェクトである33.7メガワットpのキャサリンソ
ーラーファームを買収しオーストラリアの再エネ市場に参入している。

このRystad報告書では、オーストラリアの化石燃料会社のWoodsideとSantosが4月に発表し
た上表には存在しないと述べたが、どちらもこの分野で飛躍的な進歩を遂げおり Woodside
が展開する貯蔵庫を取り替えて、最近では太陽エネルギー水素輸出にエネルギー貯蔵に焦点を
合わせている間、天然ガス会社Santosは2つの面で転進。後者の会社は、南オーストラリア州の
Port Bonython
施設で、ビームポンプと2MWの太陽光発電システムに石油駆動の発電機を置
き換えており
、そのアップグレードはZEN Energyとの合弁事業によって実現している。オ
ーストラリアの再エネは、限界損失要因としても知られている現地の送電損失などの課題
にもかかわらず、昨年見られた20年までの高成長は続くと予想する。オーストラリアで
は投資家の信頼が高く、現在、105ギガワットを超える太陽光、風力、およびエネルギー
貯蔵事業の開発パイプライン、やがて交換が必要となる一連の老朽化した石炭火力発電所
が存在していると同報告書は付け加えている。

勘のいいひとならピントくるだろうか。前オバマ大統領のTPP戦略(対中封じ込め構想?)
の「多国籍石油資本 vs. 中国々家独占資本」版だと。または、「多国籍石油資本のダーティからグ
リーンへの転換事業」だと。そして、事業手法の是非はともかく、「人為的環境破壊リスクの極小化」
を急ぐためのものであれば、事後追認も是とすべしと。

❏ リフレ派が財政赤字容認の「現代貨幣理論」支持者と“同一視” される理由

リフレ派と似た考え方だが 数式モデルがない弱さ

こうしたモデルから考えると、例えば、中央銀行が国債を買い入れればインフレになる。だ
がそのインフレ率さえインフレ目標の範囲で許容できれば政府債務の問題はない。政府債務
は、中央銀行の国債買い入れで全部または一部が、銀券に置き換わる。国債は有利子有償還
だが、銀行券は無利子無償還なので、統合政府としての財政問題はなくなる。一方、発行さ
れた銀行券は実体経済の生産力との関係で、過剰になり過ぎるとインフレを招く。実体経済
の生産力は潜在的なGDP水準と近似だが、潜在的なGDPが政府の規模と一定の関係であ
れば、統合政府の債務超過(財政赤字)がどの程度のインフレをもたらすかも関連づけられ
る。また、他国との銀行券の比率において自国通貨が過剰になると自国通貨安をもたらす。
これらのことは、MMTによらなくても従来のリフレ論から出てくる。

物価目標があるから 「ひどいインフレ」にはならない

問題はインフレ率や自国通貨安がどの程度、その国の経済成長に対して弊害になるかだが、
インフレ率は自国通貨安にも関係するので、結果として、インフレ率が許容範囲かどうかと
いうことに帰着する。このようにリフレ派は数式モデルで説明するので、米国の主流派経済
学者からも批判されていないし、経済学者のスティグリッツ氏やクルーグマン教授、バーナ
ンキ元FRB議長らには、主張に対しておおむね賛同を得ている。しかし、日本では、リフ
レ派の主張が、数式モデルがないのでどうして結論が出てくるのかがわからないMMTの主
張としばしば、混同されるのだ。あるリフレ派の学者から聞いた話だが、日本のMMT論者
の1人は、自分たちの考えを、数式モデルで書けばリフレ派と同じだと言ったという。

それなら、わざわざMMTを名乗ることはないのではないか。もしMMTがリフレ論と異な
るのなら、数式モデルをぜひ見たいものだ。冒頭で紹介した新聞報道の中で、勉強会の講師
役が「日本政府の借金が仮に5000兆円になっても全く問題ない」と発言したというくだりが
あるようだ。どういう話の流れだったのか、詳しくはわからないが、この件を聞いても、筆
者はMMTの論には厳密さが欠けるという印象を抱いてしまう。リフレ派の数式モデルでは、
政府の債務が5000兆円になるとインフレ率が1000%程度になり大問題になる。このことを指
摘すると、別のMMT論者はインフレになるまで借金をするという意味だという。しかし、
これもおかしい。

インフレ目標2%以内という条件で、財政支出をすれば、政府の借金が5000兆円になるまで
は数十年を要する。数字があまりに非現実的すぎるのだ。日本のMMT論者は、いくらでも
政府債務が増えても問題がないということの理由として、財務省が2000年代初めに、S&P、
ムーディーズ、フィッチといった外国格付け会社が日本国債の格付けを落とした時に、反論
のために公表した文書「外国格付け会社宛意見書」を挙げる。この中にある「日・米など先
進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」という語句を引用する。この文書の
作成には、当時、財務省にいた筆者も関わっていた。その真意は、先進国では適切なマクロ
経済運営が行われるのが通例だし、仮に政府が国債を発行してそれを中央銀行が引き受けて
も、インフレ目標があるので、ひどいインフレにならないということだ。ひどいインフレと
いう意味は、デフォルトと同義にとらえているので、先進国ではそうならないという意味だ。

「混同」は財務省には好都合  本丸はリフレ派攻撃?もっとも財務省にとっては、日本でM
MTとリフレ派が混同されるのは好都合だろう。MMTは、これまで書いてきたように、米
国では主流派とされる経済学者から否定され、しかも定量的な議論に弱い。つまり、財務省
にとっては突っ込みどころ満載なのだ。これに対しリフレ派は、米国の主流派で同じ考えの
学者もいるし、定量的な議論をもとに「統合政府」で考えれば財政再建は終わっていると主
張するから、財政再建を進めたい財務省にとっては目障りだ。財務省はMMTをつぶせば、
リフレ派も自動的に抹殺できると思っているフシがある。財務省にとっての最大の悲願は、
今年10月に予定されている消費増税を何がなんでも実施することだ。しかしこのところ、国
内・世界経済情勢は、先行き不安が強まり、消費増税ができるかどうか、微妙になりつつあ
る。そうした状況で、これは筆者の邪推だが財務省は消費増税のために理論武装が弱いMM
Tを標的にし、それとともにリフレ派も葬り去りたいのかもしれない。

やれやれ、またこんな無謬性を正義に大衆を仇向くのかと思うと、花粉症で落ち込んでいる
のに、大資本が振りまく疎外感が相乗し、て売薬服用量が増えるというものおかしな話しだ。


 ● 今夜の一曲

井上陽水 五月の別れ

風の言葉に諭されながら
別れゆくふたりが5月を歩く
木々の若葉は強がりだから
風の行く流れに逆らうばかり
鐘が鳴り花束が目の前で咲きはこり
残された青空が夢をひとつだけ
あなたに叶えてくれる

いつか遊びに行きたいなんて
微笑みを浮かべて5月の別れ
月と鏡はおにあいだから
それぞれにあこがれ夜空をながめ
星の降る暗がりで…

腹痛がひどくなった。早く次にいかなくちゃ。
あっ、わすれていた。ホンドギツネのこと。
近年、長良川や木曽川沿いで姿が見られるようになり、河川敷の環境が改善して感染症を媒介す
るダニが減り、えさのネズミも増加したためだというが、親子が戯れているシーンはほほえまし
くもある。



 


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