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夏の風物詩 大津湖上花火

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6.雍 也 ようや
ことば--------------------------------------------------------------
力足らざる者は、中道にして廃す。いまなんじは画(かぎ)れり」(12)
「質、文に勝てば野。文、質に勝てば史。文質彬彬(びんびん)として然る
後に君子」(18)
「人の生くるや直し。これなくして生くるは、幸いにして免るるなり(19)
「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者
にしかず」(20)
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」(23)
-------------------------------------------------------------------- 
20 理解することは、愛好することに及ばない。愛好することも、充足感
にひたることにくらべれば、まだ浅い。(孔子)

 子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者。

Confucius said, "One who knows is no match for one who likes.
One who likes is no match for one who enjoys."

 【滋賀のパワースポット:大津湖上大花火大会】




8日夜、夏のびわ湖の夜空を1万発の花火が彩る「びわ湖大花火大会」が、
大津市で開催。ことしで36回目となった大津市の「びわ湖大花火大会」に
は、主催者の発表でおよそ35万人が訪れた。ことしのテーマは、「戦国ワ
ンダーランド滋賀・びわ湖」で、来年のNHKの大河ドラマの主人公、明智
光秀の家紋のキキョウや城をイメージした花火などあわせて1万発が打ち上
げた。また、水面近くで扇形に広がる花火や、直径およそ300メートルの
大きな花を咲かせる花火などが次々と打ち上げられ、訪れた人から拍手や歓
声が上がった。大会の実行委員会では、来年の花火大会は東京オリンピック
と重なり11月6日に変更する。貴富広大な自然と大津の夜景が麗しいロケ
ーション、毎年、一夜限りのパワースポットとして輝やき続けている。

 

 【ポストエネルギー革命序論36】  

プラスチック補強用セルロースナノファイバーの生分解性
高強度の生分解性プラスチック複合材料の開発に道をひらく

近年、石油の価格上昇や枯渇リスク、CO2排出量の増大に伴う温暖化問題等の
課題乗り越えに、バイオマス由来の新素材に関心が高まっている。その一つ
が、CNFやリグノCNFで、その製造、利活用、安全性に関する研究開発が進め
られてきた一方、最近、海洋プラスチック問題やマイクロプラスチック問題
が注目を集め。その解決法の一つとして製品に用いられるプラスチックを、
環境中に廃棄されても微生物の作用により速やかに生分解される生分解性プ
ラスチックに代替することが考えられる。しかし、生分解性プラスチックに
は強度が弱いという弱点があり、用途範囲が限定されている。

産業技術総合研究所らの研究グループは、CNFの一種である、アセチル化リグ
ノCNFが、高い生分解性を持つこと発見。このCNFは、京都大学などが開発を
進めてきたリグノCNF複合材料の補強用ナノ繊維。一般に生分解性プラスチッ
クには強度不足という弱点があるが、高強度の生分解性プラスチックが実現
すれば、生分解性プラスチックの用途が拡大でき、海洋プラスチックやマイ
クロプラスチックの問題解決に貢献すると考えられている。今回の成果は、
生分解性プラスチックをアセチル化リグノCNFで補強した高強度の生分解性
プラスチック複合材料の開発につながる知見である。京都プロセスによるリ
グノCNF複合材料中のアセチル化リグノCNFは、アセチル化パルプとプラスチ
ックペレットとの溶融混練プロセスでプラスチックと混合されながら解繊さ
れナノファイバー化したものなので、複合材料中から単体として取り出せな
い。そこで、今回の生分解性試験に用いたアセチル化リグノCNF(上図1)
は、アセチル化パルプをアトライター装置でのアルミナビーズ攪拌により解
繊して得た。また、アセチル基の置換度(DS)は、プラスチックとの十分な
混合と強度補強が可能と確認された値0.69とする。

アセチル化リグノCNFの生分解性は、化学物質審査規制法で、一般環境での
生分解性評価のために用いられている試験方法(OECD TG301C:Modified
MITI TEST(Ⅰ))によって調べた。この生分解性試験法では、活性汚泥(30
mg/L)と対象試料(100 mg/L)を入れた25±1 ℃の培地での28日間の
生物学的酸素要求量(BOD)を測定。ここで用いる活性汚泥は、全国の下水処
理場、河川、湖沼、海表層水など10カ所から採取された汚泥を培養するこ
とで得て、一般環境での微生物を含むものといえる。試験に用いたアセチル
化リグノCNF生分解度は89±4%であった(3試料の平均と標準偏差)。被験
物質を良分解性と判定する基準の60%よりも十分大きく、比較のため並行
して試験を実施したアセチル化処理していないCNF(TEMPO酸化CNF、リン酸
エステル化CNF、機械解繊CNF)と遜色のない値であった。これらのことから、
アセチル化リグノCNFは、一般環境中に存在する微生物による分解を受けると
判断でき、環境に優しい高機能性材料といえる。なお、プラスチックと複合
化したアセチル化リグノCNFは、プラスチック中では生分解を受けて補強性が
低下することはない。生分解性プラスチックを補強した場合、プラスチック
が環境中で生分解して初めて生分解を受けることになる。ここで得られたア
セチル化リグノCNFが良生分解性であるとの知見は、生分解性でありながら
高強度を有する生分解性プラスチック複合材料の開発に道を開くものであり、
生分解性プラスチックの用途を広げることで、海洋プラスチック問題解決に
貢献できる可能性がある。
 


❶プラスチック補強用のアセチル化リグノセルロースナノファイバーの良好
 な生分解性を確認
❷生分解性でありながら高強度の生分解性プラスチック複合材料の開発につ
 ながる知見
❸生分解性プラスチックの用途が広がることで、海洋プラスチック問題解決
 に貢献する可能性

【関連特許】

特開2017-171713:アシル化修飾ミクロフィブリル化植物繊維を含
有するマスターバッチ



ミクロフィブリル化された植物繊維(ミクロフィブリル化植物繊維)は、軽
量で、且つ高い強度及び弾性率を有し、低い線熱膨張係数を有することから、
樹脂組成物の補強材料として好適に使用されている。これにより繊維強化樹
脂組成物を製造することができる。従来、繊維強化樹脂組成物は、植物繊維
と樹脂とを一括して混練する方法で製造することができる。また、従来、先
に植物繊維を含むマスターバッチを作製し、次いでこのマスターバッチと樹
脂(希釈用樹脂)とを混練して製造する方法が知られている。このマスター
バッチを作製する方法は、前記一括して混練する方法に比べて、原料の貯蔵、
輸送、操作等の点で有利である。さて、植物繊維と樹脂とを含む組成物が優
れた強度を発揮するために、植物繊維と樹脂とが良好に混和し、植物繊維が
その樹脂中で良好に分散することが必要とされる。そのため、繊維強化樹脂
組成物に使用されるマスターバッチを作製する際にも、マスターバッチ用樹
脂と植物繊維とが良好に混和し、植物繊維がそのマスターバッチ用樹脂中で
良好に分散することが必要とされる。更に、そのマスターバッチ用樹脂は、
樹脂組成物を構成する樹脂(希釈用樹脂)とも良好に混和し、植物繊維がそ
の希釈用樹脂中で良好に分散することが必要とされる。

これらの要件が求められることから、マスターバッチ用樹脂と樹脂組成物を
構成する希釈用樹脂との組み合わせは限定的なものとなる。その結果、マス
ターバッチ用樹脂と希釈樹脂とで、同一又は極めて類似の樹脂が使用されて
おり、マスターバッチの汎用性は低くいものである。

例えば、特許文献1の技術は、疎水性の高い樹脂中にミクロフィブリル化植
物繊維を均一に分散させ、高い強度を有する成形材料を作製することを目的
としている。この技術は、アルキル若しくはアルケニル無水コハク酸で変性
された植物繊維やミクロフィブリル化植物繊維とマスターバッチ用樹脂とを
有機液体の存在下で混合し、次いでこれを乾燥することによってマスターバ
ッチを作製し、次いでマスターバッチと希釈用樹脂とを溶融混練することで、
植物繊維強化樹脂組成物を製造する方法である。また、特許文献2の技術は、
弾性率及び強度を向上させたミクロフィブリル化セルロース含有樹脂成形体
を作製することを目的としている。この技術は、樹脂成形体の樹脂として、
ポリ乳酸等の生分解性樹脂を使用する技術である。やはり、これら特許文献
1及び2に開示される通り、現状のマスターバッチでは、マスターバッチ用
樹脂と希釈用樹脂(繊維強化樹脂組成物を構成する樹脂)とは、同一又は極
めて類似の樹脂が使用されている。本件は、希釈用樹脂(繊維強化樹脂組成
物を構成する樹脂)として疎水性の高い樹脂を用いた場合でも、高い強度を
有する繊維強化樹脂組成物の作製の、各成分の組み合わせに柔軟に対応でき
る、汎用性が高いマスターバッチを提供、そのマスターバッチを用いて、高
い強度を有する繊維強化樹脂組成物やそれからなる繊維強化樹脂成形成、ま
た簡便なマスターバッチの製造方法を提供する。

特開2019-006997:繊維強化樹脂組成物、繊維強化成形体及びその製造方法

※この発明に実用性がそなわっていれば環境配慮自己完結型強化プラスティ
ックとしてノーベル賞級の革新的材料と評されるだろう。面白い!



米国のシコルスキー・エアクラフトが開発している次世代ヘリコプター「S-
97 RAIDER(レイダー)」は、二重反転ローターと後ろ向きプロペラを組み合
わせることで、従来のヘリの限界を超える時速350km以上のスピードと高い機
動性を実現している。その驚くべき実力の一端が、試験飛行からも見えてき
た。シコルスキー S-97は、アメリカ合衆国のシコルスキー・エアクラフト社
が、シコルスキー S-69およびシコルスキー X2で収集されたデータを元に、
米国陸軍の武装偵察ヘリコプター計画(英語版) (Armed Aerial Scout, AAS)
の要求仕様に対応して開発した偵察ヘリコプターである。重量 5.00 t
(11,000 lb)、回転翼径34フィート (10 m)で、軽攻撃ヘリコプターの機能を
併せ持つ。 米国陸軍の武装偵察ヘリコプター計画は2013年末をもって終了し
たが、引き続きアメリカ陸軍で運用され、数系列の軍用ヘリコプターを新開
発機で代替する統合多用途・将来型垂直離着陸機計画(Joint Multi-Role /
Future Vertical Lift , 略語:JMR / FVL)において、軽量機である FVL-CS1
/JMR-Light(軽量級・偵察ヘリコプター)としてシコルスキー・エアクラフ
ト社より提案中である。本機はシコルスキー S-69 、シコルスキー X2から続
く二重反転式ローター、およびそれを発展させたABCローターを採用するシコ
ルスキー・エアクラフト社の複合ヘリコプター系列が目標としてきた技術の
集大成であり、かつ「統合多用途・将来型垂直離着陸機計画」の中重量級機
として開発中のSB>1 デファイアントの基礎ともなる、同社開発計画の中核機。



尚、二重反転式ロータ( coaxial rotors)、または同軸反転式ロータは、単
軸型のヘリコプターのメインローターを2重反転プロペラ状としたものであ
り、それぞれのローターによってカウンタートルクを相殺できるという利点
があり、❶その零点は、ローターの直径が小さくできる。❷テールローター
が不要になり、テールブームをメインローター回転面の外まで伸ばす必要が
無い。❸メインローターに全出力を回せるためパワーロス低減が可能。❹小
型化し易く艦上機あるいは艦載機としての使用に有利となる。❺ヘリコプタ
に不利とされる高速性能の追求が容易となる。❻テールローターを装備する
形式と比較して自立安定性が優れているので高度な制御が無くても一定の安
定性を維持できる。反面、欠点には、①ローター回転軸やトランスミッショ
の構造が複雑になり、操縦系統を含め、設計・製造、メンテナンスの難易
度が高い。②飛行中の応力によりローターが衝突するのを防ぐため上下間隔
を広げる必要があり、非常にローターマストが高くなる。③上下の干渉によ
る損失が発生する。(④機体のヨーイングを2つのローターのトルク差を利用
して制御している機種の場合、オートローテーション中は操作が逆になるた
め、方向舵が必要になる(同軸反転ロータ式:Coaxial Roto)。

実証されるべき課題

しかしながら、設計には実証されるべき課題が多くある。例えば、パイロッ
トに新たな技能の習得を求めないことや、比較的安価で信頼性が高く、メン
テナンスが容易であることが挙げられる。そして最も重要な課題として、過
去の機体や競合モデルより実戦において優れていることだ。軍事勢力圏の拡
大に寄与する長い航続距離や、絶えず進化する“敵”の航空機に対抗する能
力も求められる。陸軍が新型ヘリコプターの導入に熱心な理由のひとつは、
戦う相手が小型ドローンや簡易爆発物などを用いて軍事拠点を攻撃してくる
傾向が強まっていることにある。このため米軍は、これまで以上に戦闘地域
から離れた地域に駐屯するようになってきている。つまり、航空機がより長
い距離を、より高速で飛ばねばならないことを意味する。また、専門家によ
ると、戦闘地域に出入りしながら生き残るには、超低高度で飛ぶ能力も必要
とされる。これは障害物や脅威が多い環境のなか可能な限り地面に近いとこ
ろを飛び、クラッター(レーダーのノイズ)のなかに隠れるためです」と説
明する。ここで、2翼同軸反転やマルチ翼異軸にしろ問題が多いのでここは、
2翼同軸反転式に絞れば、「二重反転回転翼タービン」(風力・水力発電)
と原理的には同じだろうが、格好が悪い/スマートでないということにつき
るが、オスプレーの例もあり採用されるかもしれないがダサいということに
尽きる。人・モノの大量高速郵送とホバリングということであればマルチ(
3/4回転翼正/逆回転自在ヘリ(有人/無人両用ドローン)で充分だろう。
尤も無人となれば遠隔操作可能で、無数に準備しておけば良いことだ。要は
頭の使い方次第だ。

【2024年に500%成長 欧州の住宅用蓄電設備】



Wood Mackenzieのアナリストからの新しいレポートでは、2024年までにヨー
ロッパ全体に6.6 GWhの住宅用エネルギーストレージが設置されると予測。
電力需要の増加とバッテリーシステムコストの逓減でこの傾向は大陸全体に
さらに広がり、需要の増加に拍車がかかる。

欧州の住宅用ストレージ市場は、今後5年間で容量が5倍に増加する予定。
保留中のインフラストラクチャの更新とさまざまなセクタの電化の増加によ
る電力価格の上昇と、エネルギー貯蔵のシステム価格の継続的な低下により
、2024年までに6.6 GWhの住宅貯蔵が追加される可能性がある。Wood Mackenzie
社のアナリストチームは、Europe Residential Energy Storage Outlook
2019でこの結論に達しました。これにより、ヨーロッパはすでに住宅用蓄電
池製品の世界で最も活発な市場であり、ドイツがトップ。予想される市場の
多様化により、この地域の設置量は24年までに0.5 GW / 1.2 GWhに倍増。

市場は住宅セグメントの太陽光発電と太陽光発電のグリッドパリティに向い
グリッドからの電力のキロワット時あたりのコストがソーラープラスス蓄電
池同じ場合達成できる。このモデリングは、2021年までにイタリアで、202
2年までにドイツで、正味現在価値(NPV)と内部収益率(IRR)のプラスの
経済性を示す。これら2か国は他の地域よりも住宅用倉庫を受け入れている
が、この傾向はヨーロッパ全体に波及し、提案を感情的な購入から健全な投
資決定に移行させると予想。これまでのドイツとイタリアの力強い成長から
明らにポジティブNPVは市場の成長に不可欠でないが、大量導入と市場の上
昇を支援。先行投資は依然として大きな財政的障壁で、ソーラー設備に蓄電
池を追加するには多額のプレミアムがあり、ドイツの2019年の基本ケースで
は93%。これを相殺するためには、より革新的なビジネスソリューション
が必要で、電気料金値上げと、より環境的に持続可能な家庭に住みたいとい
う消費者の要求は、住宅のビジネスケースを一線に追いやるのに十分かもし
れない。それでも、チームは、電気自動車の普及と、ますます多くの産業部
門の電化に起因する電力需要の増加に伴い、電力価格が急騰する可能性があ
ると予測。これにインフラストラクチャの更新が必要となり、価格がさらに
上昇。そのため「住宅用仮想発電所」は有利となる。

スペイン市場は、悪名高い太陽税から脱却するだろう。政府は日当たりの良
い地域の太陽市場に大きな打撃を与えた措置とともに、自家消費に税を導入
し、欧州委員会の保護措置を講じたスペイン市場は、この1年間でかつての
栄光を取り戻す。政策転換の影響は既に公共事業規模のセグメントで見られ
スペインは19年にヨーロッパ最大の市場になる可能性が高い、この軌道に
続いて住宅市場が続くとアナリストは考える。より穏健なケースでは、グリ
ッドパリティは、サポートポリシーフレームワークに依存するだろう。英国
とフランスでは、24年までのレポート期間中にグリッドパリティが設定さ
れることを期待していないが、両方の市場で現在の展開レベルがこの不利な
発展に関係なく続くと予想。

同様の市場シナリオでは、日本の住宅用直電池市場で離陸準備ができており、
CATLの最近の市場参入は、これらの初期市場の開拓に世界的なプレーヤーの
関心を引きつけている。約50万世帯が2009年に太陽光発電システムの設置を
開始し、48円/kWh(0.44ドル)で設定された10年間の固定価格買取制度を受
け、これらのFIT支払い契約の最初のものが今年満了し、住宅用蓄電池ソリュ
ーションの需要が高まる。日本の大手電力会社は、家庭用システムにより生
成された余剰太陽光発電の支払い約束したが、目標の10円/kWhは欧州に追随
する途予測。


大きく変わった太陽光発電の「設計ガイドライン」

太陽光発電システムの長期耐久性を高め、安全を確保するための「設計ガイ
ドライン」が2年ぶりに改訂された。「PV2019太陽光発電フォーラム」で行
われた構造耐力評価機構・高森氏の講演をもとに、生まれ変わった設計ガイ
ド ラインのポイントを整理する(大きく変わった太陽光発電の「設計ガイ
ドライン」、押さえておくべきポイントは? ,スマートジャパン,2019.7.29)。
太陽光発電の安全性向上に向けて、架台の設計に関する「地上設置型太陽光
発電システムの設計ガイドライン2019年版」
が2019年7月9日に公開。設計ガ
イドラインの策定はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジ
ェクトの一環として2016年にスタートし、太陽光発電協会と奥地建産が受託
事業者として参画し、翌年「地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドラ
イン2017年版」としてまとめる。今回発表された2019年版はこれを改訂、架
台や基礎の強度、腐食進行などに関する実証試験結果を反映させるとともに、
太陽光発電の安全性に対する社会的関心の高まりを受け、2017年版にはなか
った要素も多数盛り込まれることになる。



アルミ架台の導入

新設された章の「使用材料」においては、従来前提とされていた鋼材に加え
アルミニウム合金材やコンクリートも記載。アルミニウム合金材に関しては、
「使用される目的・部位・環境条件・耐久等を考慮して適切に選定する」と
ともに、材質・形状・寸法は原則として「アルミニウム建築 構造設計基準・
同解説」(アルミニウム建築構造協議会)に従うが、海外からの輸入材は、
この基準に合わない場合もあり、強度特性や耐久性を十分確認した後、使用
するとある。続く「架台の設計」では、安定構造を実現するためのポイント
を整理する。基礎については、柱脚部に作用する水平力によって杭頭部に変
位が生じ、この変位により上部の架台やアレイが損傷するケースがあること
を指摘。架台の実情を反映したモデルを使って構造解析を行い、各部材およ
び接合部の剛性を適切に評価することが重要であり、特に杭基礎の場合は杭
の変位に考慮した上部構造のモデル化を行うことが推奨される。

続く「架台の設計」では、安定構造を実現するためのポイントを整理するろ。
基礎は、柱脚部に作用する水平力によって杭頭部に変位が生じ、この変位に
より上部の架台やアレイが損傷するケースがある。架台の実情を反映したモ
デルを使って構造解析を行い、各部材および接合部の剛性を適切に評価し、
特に杭基礎の場合は杭の変位に考慮した上部構造のモデル化を推奨する。



傾斜地の荷重に注意喚起

「基礎の設計」では、基礎のタイプを直接基礎(独立基礎・連続基礎・べた
基礎・地盤改良工法)、杭基礎(支持杭・摩擦杭・杭状補強)に分類し、そ
れぞれに指針を示す。2019年版では、新たに「杭基礎設計における水平抵抗
力および水平変位」などについても詳述されている。例えば、「地表面変位
が0.1D以上あるいは1cm以上変位すると予想される場合は、水平変位が予想
される変位を超えるまで載荷することが望ましい。この時、短期荷重条件に
よる水平変位によって、架台部材、接合部、杭頭接合部などが、許容応力度
以下であること、杭体は腐食しろを除いた有効断面で許容応力度以下である
ことを確認する」ことが必要であるとする。また、「強風時の負圧による引
き抜き力に特に留意」して設計を行わなければならない。

風対策は、設計ガイドラインが一貫して重視しているテーマの一つ、2019年
版では「傾斜地での風速増加」についても注意を促す。山の斜面など傾斜地
に設置された太陽光発電設備において、斜面の途中と登りきったところでは
受ける風圧が変わってくる。風が下から吹き上がってくるときに速度が増し、
斜面の上に行くほど風圧もアップしているのだ。例えば、15度ほどの傾斜の
場合、風速は2割くらい早くなります。風速が2割増加するということは、荷
重はその2乗に比例するので、4割増加することになります。設計上想定して
いた荷重の1.4倍がかかるわけですから、斜面を登り切ったところで被害が起
きるケースも出ている」と話す。一般には、風圧荷重が大きい地域では架台
の傾斜角を低くする、つまり水平に近くしてやると荷重が下がる。逆に、雪
の多い地域では架台の傾斜角を大きくすることで、積雪を減らし、荷重を下
げることができる。こうした基本を踏まえつつ、それぞれの設置環境に合わ
せた設計をしていくことが大切である。

正しい設計で長期安定運用

「腐食防食」に関しては、架台に雨がかからないことから生じる悪影響に注
意を促す。架台は、太陽光パネルが屋根となるため直接雨に打たれることは
少ないが、雨がかからないことで、かえって腐食が進んでしまうこともある。
通常、雨は材料表面をぬらし、腐食を促進する(均一腐食)が、環境によっ
ては大気汚染物質(飛来塩分や工場の排ガスなど)を洗い流し、腐食を抑制
する効果もある。同様に、雨がかからないことで、大気汚染物質が架台表面
に蓄積し、腐食が促進されてしまうことも考えられる。暴露試験の結果から
もこのことは明らかであり、腐食を抑制するためには、周辺環境を考慮した
適切な材料を選び、有効な防食処理を施して使用することが必要。

腐食対策は、メンテナンスを考えることに直結する。課題は長期耐久性。設
計のときにしっかり考えておかないと、後で大変なことになりかねない。も
し、杭が土中で想定以上に錆(さ)びたら、メンテナンスもできなくなくな
る。法の基準はあまでも最低基準にすぎない、時間が経てば性能は下がって
きますから、はじめに法の基準より厳しく設計しておくのは当然で、経年劣
化が進み、点検や補修をすることで、また性能を上げていく。それでも性能
が保てなくなったら、元の状態に戻るよう修繕(しゅうぜん)する。事業継
続の途中で法改正があり、耐荷重などの要求性能が上がったとしたら、さら
に改修をして元の状態以上に性能を上げていく。それが理想です。しかし、
なかなかこういう状況にはなっておらず、経年劣化のことすら考えていない
ケースも多い。設計に携わる方々には、この設計ガイドラインをそれぞれの
実情にあわせて有効に活用していただければと思う。今後は、構造安全性の
研究をさらに進め、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)や水上設置
型太陽光発電についても、盛り込んでいきたいとのこと。太陽光発電の長期
耐久性を高め、より広く社会に受け入れられる存在にしていくためにも「設
計ガイドライン」の役割は重要度を増す。

※兎に角、現場での感性が重要。現場で気付いたことは徹底して確認し、納
得できるまで考え抜くこと(できれば、複数人で)。これがわたし(たち)
の問題解決への経験則である。

 

 The Pink Panther Theme Song  Henry Mancini

The Pink Panther Theme」は、ヘンリー・マンシーニによる1963年の映画
「The Pink Panther」のテーマとして書かれたインストゥルメンタル作品で、
第37回アカデミー賞でアカデミー賞最優秀オリジナルアカデミー賞にノミネ
ートされたが、メアリーポピンズのシャーマンブラザーズに敗れた。 映画の
オープニングクレジット用にDavid DePatieとFriz Frelengによって作成され
た同名の漫画キャラクターは、この曲に合わせてアニメーション化。 テナー
サックスソロは、プラスジョンソンが演奏している。

 ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini、1924年4月16日 - 1994年6月14日)
は、アメリカ合衆国の作曲家、編曲家。映画音楽家としてグラミー賞、アカ
デミー作曲賞を幾度となく受賞。幼い頃より、フルート奏者の父親からフル
ートとピッコロの英才教育を受けた。ハイスクールを卒業後、ベニー・グッ
ドマンの勧めでニューヨークへ移住する。名門ジュリアード音楽院に進学し、
作曲家マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコとエルンスト・クルシェネク
に師事。第二次世界大戦では空軍に所属し、マーチングバンドでも活躍。そ
の後テックス・ベネキーに作品を認められ、グレン・ミラー楽団にアレンジャ
ー兼ピアニストとして採用されている。

1952年にユニバーサル映画に入社する。音楽監督のジョセフ・ガーシェンソ
ンのアシスタントとして修行しながら、アボットとコステロの喜劇や『大ア
マゾンの半魚人』等のB級ホラーの劇伴を手がけた。そして『グレン・ミラー
物語』、『黒い罠』といったヒット作で頭角を現わす。1960年代からは主に
、『ティファニーで朝食を』『シャレード』などオードリー・ヘプバーン作
品で注目を集めた。特に『ティファニーで朝食を』でヘプバーンが歌った『
ムーン・リバー』はスタンダードとなった。ブレイク・エドワーズの作品に
ほとんど関わった。他に『刑事コロンボ』のテーマ(もとはNBCのウィール、
NBCミステリー・ムービー のテーマ)や『ピーター・ガン』のテーマ、『ピ
ンク・パンサー』のテーマ、『ひまわり』のテーマなどがよく知られている。

温厚な人柄で知られ、ヘプバーンやクインシー・ジョーンズ、ジェリー・ゴ
ールドスミスら数多くの友人に慕われた。またモーリス・ジャールやミシェ
ル・ルグラン、ラロ・シフリンといった外国人作曲家にも親身に関わった。
人望も厚く、いくつかの大学で名誉博士号を受け、後進の育成にもあたった。
1994年6月14日、膵臓および肝臓癌のためビバリーヒルズの自宅にて死去。
享年七十。

  


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