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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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信欠くれば辞任せん

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9.子 罕 しかん
ことば------------------------------------------------------
「子、川上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか。昼夜を舎かず」
(16)
「われいまだ徳を好むこと色を好むがごとくなる者を見ず」(17)
「譬えば山をつくるがごとし。いまだ一簣を成さざるも、止むはわ
が止ひなり」(18)
「後生畏るべし。いずくんぞ来賓の今にしかざるを知らんや」(22)
「三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからず」(25)
-----------------------------------------------------------  
14 わたしは衛から魯にもどって後に、古典文化の整理にかかり、
音楽では正調を復活させ、詩では雅と頌とを正しく分類した。(孔子)

〈雅と頌〉 雅は朝廷で、頌は宗廟で演奏される歌。『詩経』の
「大屋」「小言」および「頌」の各篇にその歌詞が記録されている。
『史記』によれば、孔子は当時の詩の中から三百余篇をえらび、整
理分類して『詩経』をつくったという。

子曰、吾自衛反於魯、然後樂正、雅頌各得其所。

Confucius said, "After I returned from Wei to Lu, the court
music and the ritual music have been corrected traditionally."

 
金文:事(仕える)手で計算用の竹籤を入れた筒を持つさま。

15 仕事のうえでは上司につかえ、家にあっては父兄につかえ、
葬儀をおろそかにせず、洒を飲んでも乱れない。これくらいのこと
なら、わたしにもできる。(孔子)

子曰、出則事公卿、入則事父兄、喪事不敢不勉、不爲酒困、何有於
我哉。

Confucius said,"To serve superiors at work, to serve father
and elder brother at home, to attend funerals sincerely and
not to be sick from drinking. I take these for granted."

 藤原興風

【佐竹本三十六歌仙下句トレッキング;⑭】
#TheThirtySixImmortalPoets#FujiwaranoOkikaze

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

                   『古今和歌集』雑上909

誰をいったい、親しい友人としようか。(長寿で有名な)高砂の松
も、昔からの友人ではないのに。長寿は理想?と言えるでしょうが、
年老いるにつれて長年の友人が一人また一人といなくなっていき、
ついには一人残されてしまった老いの悲しみを詠んだ歌とされる。

藤原興風(ふじわら の おきかぜ)は、平安時代前期の歌人・官人。
藤原京家、参議・藤原浜成の曾孫。相模掾・藤原道成の子供で「古
今集」選者の紀貫之らと同時代の人。官位は正六位上・下総大掾。
三十六歌仙の一人。昌泰3年(900年)父と二代続けて相模掾に任ぜ
られる。治部少丞を挟んで、延喜4年(904年)上野権大掾、延喜14
年(914年)上総権大掾と、主に地方官を歴任し、位階は正六位上
に至る。

 

  

【ポストエネルギー革命序論103】



  

【集光型ソーラースタッグで超高温1500℃達成③】
11月22日、ビル・ゲイツが支援するステルス・エネルギー会社
のヘリオジェン社が集光型太陽電池の大きく前進したことを公表し
ている。同社の特許技術は、クリーンで再生可能な太陽光で従来の
ダーティプロセを駆逐し、太陽光を水素や合成ガスなどの燃料に変
換が可能である。前回は、まず、注目される背景経緯(卓袱台返し
のトランプ政策)に触れ、最新の①集光型太陽熱発電技術事例→②
蓄熱技術→③水素製造・炭化水素合成技術を俯瞰・紹介のストリー
ムの①に関し記載。太陽熱発電システム・方法の最新国内特許事例
を俯瞰した。今夜は、前記ストリーム②の最新蓄熱技術事例を俯瞰
し、合わせて、11月28日付グリーンテックメディア(Greente-
chmedia)の「グリーン水素の誇大広告の背後にある現実」の記載
し現状を俯瞰する。まずは下記に後者から掲載。

Oct. 7, 2019


グリーン水素の誇大広告の背後にある現実

再生エネルギー水素には大きな可能性といくつかの強力な同盟国
が存在するが、脱炭素万能薬ではない。

再生可能エネルギーを利用し製造されるグリーン水素は、送電網お
よび物流の脱炭素化技術への重要な投資先として関心が高まってい
るが、石油メジャーのシェルは水素部門が長年にわたり太陽エネル
ギーに行ったのと同じレベルの支援に値する
と考えている。少なく
とも中期的には、水素による脱炭素化の可能性は限定されている。
調査ウッドマッケンジーのシニアアナリストのベン・ギャラガーは、
一部の地域では経済的でなく望んでいないと語る。また、グリーン
水素は非効率的で高価で、使用端効率は約30%程度。その結果、
近い将来、天然ガスの価格が低い米国などの市場で発電燃料に使用
され見込みは薄い。同様に、水素を自動車部門の電化の代替妨げる
可能性がある。モビリティ面では、電解槽だけでなく、大規模な流
通ネットワーク整備も課題としてある。EVやガソリンに比べて、コ
スト競争力が備わるか不明であると語る。



現実はそれほど「グリーン」ではない
ギャラガーの見解は、9月に国際再生可能エネルギー機関(IRENA)
が発行したグリーン水素に関する主要なレポートの結果を引用し、
燃料は「万能薬と見なされるべきではない」と警告し、水素ベース
のエネルギー移行は一晩では起こりえない。「水素は、エンドユー
ザ部門の電化などに後れをとり、その需要は特定部門にかげられ、
専用供給産業の基盤整備の必要性で、水素需要が制限される場合が
ある、にもかかわらず、「グリーン水素の成長見通し」に強気であ
る。先月のウッドマッケンジー調査報告では、00年から19年の
終わりまでに設置された253メガワットで1,272%増加し、
現在から25年までに3.2ギガワット以上のグリーン水素電解槽容
量が配備される。これはあくまでも19年から25年の期間の大幅
な増加は、市場の初期段階であるが、東アジアの積極的な目標と主
要な国際的な利害関係者らの関心の高まりが、短期的な展開を牽引
していると件のアナリストは話す。電解プロセスで再生可能電力を
使用することでグリーン水素が製造される。この水素は、後で燃料
電池で電力を送電され、現在、工業プロセス用電力の年間約1億3
千万トンの水素の約99%(主に石油精製とアンモニア生産)は、
①石炭または亜炭のガス化プロセス、②または水蒸気メタン改質で
製造。水素産業は、①蒸気メタン改質と②炭素の回収および貯蔵を
組み合わせることで、③または再生可能エネルギーを使用した水電
解により、炭素集約型生産方法からの脱却を目指す。ただし、どち
らのオプションも安価ではない。


 Nov. 25, 2019



「青い」水素を生成する初期のものは、本質的に炭素を含むが、移
行問題ソリューションとしての青い水素の開発は、生産の規模拡大
と供給物流の観点からも問題に直面する一方、電気分解装置の生産
が増加し、再生可能エネルギーが安くなるにつれて、グリーン水素
のコストは逓減。グリーン水素の製造が、オーストラリア、ドイツ、
および日本での30年までのガス化と水蒸気メタン改質と競合する
とウッドマッケンジーは予想する。



加熱用グリーン水素
現在の生産方法が全世界の二酸化炭素排出量の約2.5%を占めて
いることを考慮し、再エネベースの電気分解が競争力を持つように
なると、グリーン水素は他の形態の水素と代替使用される。グリー
水素の幸運は、その製造と供給がどれだけ効率的になるかにかかる。
英国のエネルギーコンサルタントのPlanet Hydrogenと呼ばれるグリ
ーン水素擁護グループ元議長のニール・クランプトンは、次世代の
電解装置は80%近くまで変換効率向上できるだろうと話す。これ
により、送電網への電力供給に使用される①燃料電池、②タービン、
③ガスエンジンの3種類に応じ電力生産のグリーン水素の往復効率
が45〜50パーセントに到達するだろう。発電の代わりに水素を
加熱に使用すると高効率となる可能性があり、すべての熱エネルギ
ーを加熱利用できるだろうし、電解槽の排熱は建物の暖房にも利用
できる。

  Dec.18,2018

グリーン水素の幅広い用途は、高レベルの再生可能エネルギー発電
がすでに大幅な削減につながる国にとって、効率的で費用対効果の
高い製造が恩恵をもたらす。水素は船で輸送でき、オーストラリア
から、過剰の再生可能エネルギー資源を提供でき、送電網のジャ
ストイン展開を備えたシステムでは、ロスゼロとなり、製造された
電力は、消費者需要を満たすか、電解槽に送られる。これは、石油
メジャーのシェルや英国石油(BP)や中国やドイツなどの国々を誘
惑する展望である。が、それはまだまだ先のビジョンだ。





❐出典:
①The Reality Behind Green Hydrogen’s Soaring Hype,November
28, 2019
②A National Hydrogen Strategy: Shaping possibilities for
Australia’s hydrogen economy - Lexology,September 10 2019
③ThyssenKrupp’s “green hydrogen and renewable ammonia value
chain” – AMMONIA INDUSTRY, July 26, 2018

【関連特許技術】
太陽熱蓄熱技術
特開2018-091554 蓄熱装置 国立大学法人宮崎大学
【概要】
集光型の太陽光集光装置は、太陽光を効率よく集めて熱エネルギー
に変えるものであり、例えば、トラフ型やタワー型太陽集光装置が
知られている。このような太陽光集光装置を利用するに際しては、
集光した熱エネルギーを蓄熱する蓄熱装置の開発が望まれている。
アメリカやスペインにおいては、既に太陽熱を利用した水蒸気ター
ビン発電が実用化されており、この水蒸気タービン発電においての
蓄熱装置は、沸騰水を加熱した水蒸気や溶融塩に太陽熱が蓄熱でき
るようになっている。しかしながら水の臨界温度は374℃であり、
それ以上の高温に適さないこと、溶融塩は500℃以上で熱分解す
ることから、これらの蓄熱材料は高温度域での稼働には適さなかっ
た。高温度域を生成可能な太陽光集光装置として、特許文献1に示
されるようなビームダウン式太陽集光装置が知られている。この装
置によると1,000℃以上の高温環境が得られるようになってお
り、蓄熱材料に珪砂やマグネタイト(Fe3O4)などの鉄酸化物や、
炭化珪素(SiC)などからなる粒子を集熱容器内で気体を用いて
循環流動させ、集熱容器上方より集光した太陽光を照射させ、蓄熱
できるようになっている。 この特許文献1の太陽光を利用した集熱
蓄熱装置によれば、粒子状の蓄熱材料を収容した蓄熱容器に管を挿
通させ、管から空気・窒素・水蒸気などを流入させることにより、
粒子状の蓄熱材料を気流に乗せて巻き上げて蓄熱材料の流動層を形
成し、この蓄熱材料の流動層に、太陽集光手段により集光された太
陽光を照射することにより蓄熱材料に蓄熱可能となっている。他に
も、粒子状の蓄熱材料をカーテン状に流下させ、そこに太陽集光手
段により集光された太陽光を照射させて蓄熱させる集熱蓄熱装置も
知られている。

国際公開2014-038553号公報(第14頁、第1図)

しかしながら、特許文献1の蓄熱装置は、気流に乗せて巻き上げた
蓄熱材料の流動層に太陽光を照射するため、容器内の蓄熱に供され
る蓄熱材料の質量には限界があり、十分な熱エネルギーを取り出すこ
とはできないばかりか、容器内の気体の取り扱いも煩雑となる。ま
た、粒子状の蓄熱材料をカーテン状に流下させる方式にあっても、
流下時の蓄熱材料に瞬間的に太陽光を照射するため、十分な熱エネ
ルギーを取り出すことはできないばかりか、粒子状の蓄熱材料の流
量コントロールも煩雑となる。そこで、本発明は、塊状の蓄熱材料
を太陽光の集中照射領域に比較的長い時間位置させ、該固体蓄熱材
料に万遍なく蓄熱させて十分な熱エネルギーを取り出すことのでき
る蓄熱装置を提供することを目的とする。

下図2のごとく、集光手段Eにより集光される太陽光を蓄熱面21
に照射し、蓄熱面21に熱を蓄積させる蓄熱装置1であって、蓄熱
装置1は、前記太陽光の集中照射領域を包囲する筒状の外周壁11
と、外周壁11内に収容された複数の塊状の固体蓄熱材料2と、を
備え、外周壁11の中には、内底14と内底14の外側の外底13
とが互いに相対移動可能に配置されていることで、塊状の蓄熱材料
を太陽光の集中照射領域に比較的長い時間位置させ、固体蓄熱材料
に万遍なく蓄熱させて十分な熱エネルギーを取り出すことのできる
蓄熱装置を提供する。


【符号の説明】 
1蓄熱装置 2固体蓄熱材料(群) 8タワー 9連結パイプ 11外
周壁 12内周壁 13外底 14内底 15ガラス蓋 21蓄熱面
31,33ピストンロッド 32,34シリンダ 40,41ピスト
ン 70外底13の上面 71内底14の上面 80反射鏡 81載置
面 90蓄熱槽 91下段パイプ 92上段パイプ 101銅薄膜(メ
ッキ銅膜) 102表面結合 103プローブ本体(コンスタンタン)
104インシュレータ(グラスウール) 105絶縁銅線 106コ
ンスタンタンワイヤ 112薄膜型熱流束計 Aビームダウン式太陽
集光装置 Bヘリオスタット C第一焦点 D第二焦点 E集光手段
F最高温度帯 G高温度帯 H中温度帯 L集中照射領域 S外底13
の上面70の表面積 U内底14の上面71の表面積


●今夜の寸評:信欠くれば辞任せん

『爵禄は得やすく、名節は保ち難し。爵禄あるいは失うも、時あっ
てか再び来たる。名節ひとたび欠くれば終身復らず。』(元の宰相  
張養浩) 

11月29日、中曽根康弘元首相が他界された。歴史認識・原発推
進などの認識で異にするものの心に残る言葉がある。尊敬する故浜
口雄幸首相の「政治は最高の道徳を行うものでなければならない」
である。「桜を見る会」問題を目耳し、関与する国会議員に「信欠
くれば辞任せん」と反質したい。享年百壱。
                            合掌

                                                                            


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