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あはでこの世を過ぐしてよとや

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9.子 罕 しかん
ことば------------------------------------------------------
「子、川上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか。昼夜を舎かず」
(16)
「われいまだ徳を好むこと色を好むがごとくなる者を見ず」(17)
「譬えば山をつくるがごとし。いまだ一簣を成さざるも、止むはわ
が止ひなり」(18)
「後生畏るべし。いずくんぞ来賓の今にしかざるを知らんや」(22)
「三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからず」(25)
------------------------------------------------------------ 
26 自分はボロをまとって、豪華な毛皮を着た人のそばに並ぶ。
それでちっともひけめを感ぜず、堂堂としていられる者といえば、
まず由だろうね。(孔子)

子曰、衣敝縕袍、與衣孤貉者立而不恥者、其由也與

Confucius said,"Zi Lu doesn't feel ashamed of wearing shabby
clothes when he stand by people with luxurious fur."


27 「人をうらまず 人をねたまず かくてこそわが身もよし」
子路はこの詩の一句をいつも愛誦していた「その程度では、まだよ
しとはいえないぞ」と、孔子は言った。

不忮不求、何用不臧、子路終身誦之、子曰、是道也、何足以臧。

"Do not envy others, do not be greedy. And you can be a good
person.", Zi Lu always says this sentence. Confucius said,
"That is not enough. Our Way is farther."

 伊勢

佐竹本三十六歌仙下句トレッキング⑳:あはでこの世を過ぐ
してよとや
#TheThirtySixImmortalPoets#Ise

難波潟みじかき芦のふしのまも あはでこの世を過ぐしてよとや

難波潟の芦の、節と節との短さのように、ほんの短い間も逢わずに、
一生を過ごしてしまえと、あなたは言うのでしょうか。

伊勢 (いせ、872年(貞観14年)頃 - 938年(天慶元年)頃)は平
安時代の日本の女性歌人。三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。藤
原北家真夏流、伊勢守藤原継蔭の娘。伊勢の御(いせのご)、伊勢
の御息所とも呼ばれた。情熱的な恋歌で知られ、『古今和歌集』(
22首)以下の勅撰和歌集に176首が入集し、『古今和歌集』・『後
撰和歌集』(65首)・『拾遺和歌集』(25首)では女流歌人として
最も多く採録されている[2]。また、小倉百人一首にも歌が採られて
いる。家集に『伊勢集』がある。



あひにあひて物思ふころのわが袖に やどる月さへぬるる顔なる

                          古今756

よくもまあ合いにも合って――物思いに耽っている時分の私の袖で
は、宿っている月さえ濡れた顔をしていることよ。

 
佐竹本三十六歌仙絵巻は、三十六歌仙を描いた絵巻物で、鎌倉時代
(13世紀)に制作された。久保田藩(秋田藩)主・佐竹家に伝来
した、三十六歌仙絵の草分け的存在にして、代表的な作品である。
書は後京極良経、画は藤原信実によると伝わる。元は上下2巻の巻
物で、各巻に18名ずつ、計36名の歌人の肖像と住吉大明神が描
かれていたが、1919年(大正8年)12月20日に各歌人ごと
に切り離され、掛軸装に改められた。原型とは異なっているが、一
部を除き重要文化財に指定されている。


  

【ポストエネルギー革命序論109】


図1 無線通信実験の結果
30ギガビット毎秒までビット誤り率が10-11以下(映像が乱れ
ずに実用的にエラーフリーな伝送可能)の通信を実現した。理論上
誤り訂正可能な通信速度としては、56ギガビット毎秒まで得られ
る。挿入図は作製した共鳴トンネルダイオードデバイスの写真

テラヘルツ波の検出感度1万倍
同期検波方式を用いたRTD受信器で復調
12月2日、大阪大学とロームの共同研究グループは、共鳴トンネ
ルダイオード(RTD)の テラヘルツ波検出感度を、従来の1万倍に
高める方法を共同で開発したことを公表。この技術を用い毎秒30
Gビットの高速無線通信実験に成功する。RTDは 基本波でテラヘル
ツ発振が可能なため、トランジスタに比べて回路構成が簡単で、小
さい電力消費で動作できるなどの特長。ただこれまでは、送信器か
らのテラヘルツ波出力が十分ではなく、通信速度は毎秒9Gビット
にとどまっていた。今回、RTDを検出器として活用する。RTDは通常
、動作電圧を負性抵抗領域に設定すると発振するが、検出器として
の動作は不安定になる。ところが、検出したテラヘルツ波とRTD の
発振周波数が一致した場合、注入同期現象によって発振出力が検出
動作に寄与し、検波出力が増大することを見出す。

【要点】
①テラヘルツ波を検出可能な小型電子デバイスである共鳴トンネル
ダイオードのテラヘルツ波検出感度を同期検波により1万倍向上。
②テラヘルツ波は、超高速無線通信、高分解能センシングなどの応
用が期待されているが、その発生、検出技術が未熟であるという課
題があった。
③共鳴トンネルダイオードを用いた世界最高速のテラヘルツ無線通
信実験に成功。
④次世代無線通信、分光分析、非破壊検査、セキュリティカメラ、
高分解能レーダーなどへの応用が期待。


図2 共鳴トンネルダイオードを用いた同期検波方式の説明図
負性微分抵抗領域に動作電圧を設定することで共鳴トンネルダイオ
ードが発振する。直接検波(従来方式)と比較して、発振出力が検
出動作に寄与することで検波出力が増大する。その際、外部から到
達し、検出されるテラヘルツ波の周波数と発振周波数が一致する必
要があるが、注入同期現象によって、共鳴トンネルダイオードの発
振状態が外部からのテラヘルツ波と同期して周波数が一致し、その
発振出力が検出動作に援用されることになる。注入同期現象とは発
振器が外部からの注入信号を受けると、元々の発振周波数ではなく、
その注入信号と振動のタイミングである位相がそろい、同じ周波数
で発振を起こす現象のことである。同期現象一般は、17世紀にオ
ランダの科学者Christiaan Huygensが壁に掛けた2つの振り子時計
が近くに設置されるとその振動が壁を伝わり、2つの振り子の揺れ
がそろうことを通じて発見された。注入同期の場合、1つの振り子
が発振器(ここでは共鳴トンネルダイオード)、もう1つの振り子
が外部からの周期的な信号(ここでは受信されるテラヘルツ波)に
相当する。


図3 同期検波(本研究)と直接検波(従来方式)のテラヘルツ
波検波特性の比較
ここでは同一の共鳴トンネルダイオードに対して、動作電圧を変
化させることで、同期検波もしくは、直接検波の条件で動作させ
た。1万倍の検波感度向上が得られた。

5Gを超えた超高速無線通信
350GHz動作のRTD送信器から出力されたテラヘルツ波を、オンオフ
変調方式で無線伝送し、開発した同期検波方式による RTD受信器を
用いて復調した。この結果、高い信号強度が得られ、毎秒30Gビ
ットの通信に成功。この通信速度は、電子デバイス送受信器を用い
た誤り訂正なしのエラーフリー無線通信として最高値となり、非圧
縮スーパーハイビジョン映像 (8K Dual Green方式)の伝送も可能
な値。研究グループによれば、将来は毎秒100Gビットを超える
高速通信も可能とみている。動作周波数を2THzまで高めると、分
光分析や非破壊検査、分解能が高いレーダーへの応用など、高速通
信以外の用途にも適用できる。



  黒の革命

暗い励起子から明るい励起子への変換機構解明
カーボンナノチューブの発光効率向上への新指針
11月6日、理化学研究所の研究チームは、カーボンナノチューブ
の発光における「暗い励起子」から「明るい励起子」への変換メカ
ニズムを明らかにしたことを公表。本研究成果は、カーボンナノチ
ューブの発光効率向上やカーボンナノチューブ単一光子源の性能向
上につながると期待できる。特に、カーボンナノチューブ単一光子
源は、室温で動作する通信波長帯の光子源であり、小型化や長距離
伝送に向いており、量子通信への応用が注目されている。カーボン
ナノチューブにレーザーパルスを当ててエネルギーを与えると発光
するが、そのとき明るい励起子と暗い励起子の双方が生成される。
明るい励起子は明るく発光してすぐに消滅するが、暗い励起子はそ
の後もしばらく残り、その一部が明るい励起子に変換されることが
ある。暗い励起子は発光にほとんど寄与しないことから、数パーセ
ント程度というカーボンナノチューブの低い発光効率の一因だと考
えられてきた。しかし、暗い励起子は光を出さないために直接観測
することができず、詳しい性質は分かっていなかった。

 
図1 カーボンナノチューブの中で起こる暗い励起子(右)から明
るい励起子(左)への変換 

今回、研究チームは、原子の並び方(幾何構造)を決定したカーボ
ンナノチューブを用いて、時間分解測定により暗い励起子の挙動を
系統的に調べた。その結果、暗い励起子から明るい励起子への変換
効率を定量的に求めることに成功し、変換効率は長いナノチューブ
ほど高くなることが分かった。さらに、明るい励起子へ変換される
速度は幾何構造に依存すること、暗い励起子の50%以上を明るい
励起子に変換できることを実験的に示した。

【概説】
単層カーボンナノチューブ(以下、カーボンナノチューブ)は、炭
素原子が六角形の格子状に並んだ原子一層の膜(グラフェン)を直
径1~3ナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)程度の筒状に
丸めた構造を持つ物質です(図1a)。その炭素原子の並び方(幾何
構造)は、チューブの直径とカイラル角と呼ばれる角度で特徴づけ
られ、(n,m)という二つの整数の組み合わせで特定することができ
る(図1b)。カーボンナノチューブは、光通信に使われている近赤
外光領域(波長1200~1600nm)で発光すること、またレーザーパル
スを照射すると室温で単一光子を発生することから、ナノフォトニ
クスや量子情報処理技術[6]への応用を念頭に置いた研究が進められ
ている。さらに、発光特性からカーボンナノチューブの幾何構造を
厳密に同定できることを利用して、ナノテクノロジーを超えた原子
レベルの技術の開拓に役立つと期待されています。しかし、カーボ
ンナノチューブの発光効率は数%程度しかなく、応用の観点からは
その原因解明と効率向上が求められている。

 
図2 単層カーボンナノチューブの模式図
(a)単層カーボンナノチューブは、炭素原子が六角形の格子状に並
んだ原子一層(グラフェン)の膜を筒状に丸めた構造をしている。
その直径は1~3nm程度。(b)(a)のカーボンナノチューブの円周一
巻きに相当するベクトル(赤い矢印)をグラフェン上に描くと、グ
ラフェンの基本格子ベクトルa1,a2の重ね合わせで表現することがで
き、このときに現れる二つの係数n,mを用いてカーボンナノチューブ
の幾何構造を定義する。図中のθをカイラル角と呼ぶ。

カーボンナノチューブは、光通信に使われている近赤外光領域(波
長1200~1600nm)で発光すること、またレーザーパルスを照射する
と室温で単一光子を発生することから、ナノフォトニクスや量子情
報処理技術]への応用を念頭に置いた研究が進められています。さ
らに、発光特性からカーボンナノチューブの幾何構造を厳密に同定
できることを利用して、ナノテクノロジーを超えた原子レベルの技
術の開拓に役立つと期待されている。しかし、カーボンナノチュー
ブの発光効率は数%程度しかなく、応用の観点からはその原因解明
と効率向上が求められている。

一方、カーボンナノチューブが発光する際には、「励起子」が生成
される。励起子とはマイナスの電荷を持つ電子とプラスの電荷を持
つ正孔が結びついた粒子で、消滅するときに光を放出し、いわば
"光のもととなる粒子"。カーボンナノチューブでは、光を出す「明
るい励起子」と光を出さずに消滅する「暗い励起子」が存在するこ
とが知られている。この暗い励起子は発光にほとんど寄与しないこ
とから、それが低い発光効率の一因であるとこれまでの研究から考
えられてき。しかし、暗い励起子は光を出さないために直接観測す
ることができず、詳しい性質は分かっていなかった。

研究手法と成果
研究チームは、暗い励起子と明るい励起子の寿命が大きく異なるこ
とに注目しました。カーボンナノチューブにレーザーパルスを照射
してエネルギーを与えると、励起子が生成されます。このとき、明
るい励起子は60~80ピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)ほどで
明るく発光して消滅しますが、暗い励起子はその後もしばらく残る。
そして、暗い励起子の一部は明るい励起子に変換されるため、明る
い発光の後に微弱な発光がしばらく続くことになる。したがって、
明るい励起子が全て消滅した後、暗い励起子に由来する発光の様子
を調べれば、暗い励起子の寿命や明るい励起子への変換効率を明ら
かにできる。

ただし、カーボンナノチューブは幾何構造によって物性が大きく異
なることから、測定にはまずその幾何構造をはっきりと決定するこ
とが重要です。そこで、研究チームが独自開発した全自動顕微分光
装置を用いて、基板上に合成したカーボンナノチューブの位置・幾
何構造・長さを 1,000本単位でデータベース化し、所望のカーボン
ナノチューブを測定対象とした(カイラリティ・オン・デマンド測
定)(図3)。

図3 単一のカーボンナノチューブに対する光学測定
(a)長さ4.8マイクロメートル(μm、1μmは100万分の1メー
トル)のカーボンナノチューブの発光イメージ。スケールバーの長
さは1μm。(b)同じカーボンナノチューブに対する励起分光測定の
結果。発光波長と励起波長それぞれのピーク位置から直径が1.23
nmでカイラル角が22.7度の(11,7)ナノチューブと決定される。
カイラリティ・オン・デマンド測定により、原子レベルで同一の幾
何構造を持つカーボンナノチューブの中からさまざまな長さのもの
を選び出し、発光の時間変化を調べる。その結果、暗い励起子由来
の発光時間は、長いカーボンナノチューブほど長くなることが分か
った(図4)。

図3 発光減衰曲線の長さ依存性
同一の幾何構造を持ち、長さが異なるカーボンナノチューブにおけ
る発光の減衰曲線。右上枠内に長さを示す。レーザーパルスを照射
した直後の高い発光ピークは明るい励起子によるもので、その後は
暗い励起子の一部が明るい励起子に変換されるためしばらく発光が
続く。この暗い励起子由来の発光時間は、長いカーボンナノチュー
ブほど長いことが分かる。1ナノ秒は10億分の1秒。

次にデータ解析により、暗い励起子から明るい励起子への変換効率
を定量的に求めることに成功。暗い励起子は、レーザーが照射され
た場所から拡散して端部に到達したときに消滅し、長いカーボンナ
ノチューブでは暗い励起子の寿命も長くなることが分かりました。
また、拡散している途中で一定の速度で明るい励起子へと変換され
るため、変換効率は長いカーボンナノチューブほど高くなることが
明らかになった。さらに、暗い励起子が明るい励起子へ変換される
までの時間(変換時間)は、カーボンナノチューブの長さには依存
しないものの、幾何構造に依存することが分かった(図4)。
これは、変換時間は変換速度に反比例することから、変換速度が幾
何構造に依存することを意味しており、変換速度が大きいほど、変
換効率は高くなる。また、カーボンナノチューブ表面に空気分子が
吸着すると、変換時間が短くなり変換効率が向上することも明らか
になった(図5)。
このように、変換効率はカーボンナノチューブの長さ、幾何構造、
空気分子吸着の有無などの条件に依存するが、今回調べたカーボン
ナノチューブのうち最も変換効率が高いものは、暗い励起子の50
%以上が明るい励起子に変換されていることを確認。この変換効率
は、カーボンナノチューブの発光効率を1.5倍に引き上げること
に相当する。


図5 励起子状態の変換時間の直径依存性暗い励起子から明るい励
起子へ変換されるまでの時間を、カーボンナノチューブの幾何構造
を決定した上で測定。

カーボンナノチューブの幾何構造には二つのタイプ(赤丸および青
丸)、およびファミリー(線で結ばれているグループ)があり、そ
れらの分類が励起子
状態の変換時間に影響を与えていることが確認された。緑三角は、
カーボンナノチューブの表面に付着している空気分子を脱離させた
ときに得られた変換時間を表す。空気分子の吸着により変換時間が
短くなることが分かる。右上の挿入図は、明るい励起子と暗い励起
子の状態遷移を示す。明るい励起子から暗い励起子への遷移も可能
だが、明るい励起子はすぐに光を出して消滅するため、実際には起
きにくい。

さらに今回の測定データの解析では、明るい励起子の寿命(60~80
ピコ秒)が幾何構造と密接に関係していること、そして明るい励起
子と暗い励起子それぞれの拡散係数(拡散する速さの指標)がチュ
ーブ直径の約2.5乗に比例することも確認でき、カーボンナノチュ
ーブにおける励起子の性質の理解がさらに深まった。

【今後の展開】
明るい励起子への変換メカニズムが明らかになり、❶十分に長いカ
ーボンナノチューブが得られれば、端部における暗い励起子の緩和
起きにくくなり、❷さらに高い変換効率が期待できるので、❸暗い
励起子を全て明るい励起子に変換できる可能性も出てきた。これに
伴い、発光効率も向上するだろう。また、❹暗い励起子の拡散長は、
今回の実験(4.2μm以下の長さのカーボンナノチューブ)では計
測不能なほど長いことが判明。このような性質は単一光子発生に有
利に働くことから、暗い励起子を積極的に活用することでカーボン
ナノチューブによる単一光子源の性能向上につながると考えられる。
❺カーボンナノチューブの励起子には、ほかにも間接励起子[2]
重項励起子[2]
など詳しく分かっていない種類の励起子も存在する。
今回詳細が分かってきた明るい励起子と暗い励起子を手がかりとし
て、他の種類の励起子が関わる未知の現象が明らかになる可能性が
あります。

☈「黒の革命」の最右翼カーボンナノチューブ。その光吸収特性が
子細に解明されてきた。いよいよ革命は払暁を迎える。


人口減少時代のまちづくり㉜
第17章 制度・政策落 何がおこっているのか
第63節 地方議員のなり手不足の現況は
【要点】
①小さな町村だけの問題でなく全国的な市町村の問題。
②全ての町村議会議員の約5分の1が無投票で当選。
③国の研究会が少数精鋭の「集中専門型」と多くの人が掛け持ちで
きる「多数参画型」を提案。

1 選挙権と選挙制度  
選挙権は、明治時代以降、人々が闘い勝ち取ってきた権利で、現在
は腿威以上に引き下げられている。まさに、民主主義を実現するた
めの「重要な参加する権利」。選挙制度は、「国政選挙と地方選挙
」がある。国政選挙は総選挙(衆議院議員総選挙)と通常選挙(参
議院議員通常選挙)。地方選挙は一般選挙(都道府県や市区町村の
議員選挙)と地方公共団体の長の選挙。国会と地方議会は仕組みが
異なる。国は「議院内閣制」で、執行部として内閣は議会の信任を
得て成立し、内閣は議会に責任を持つ制度(議会の多数派が内閣を
構成)。地方は「二元代表制度」で、行政の長たる首長と議員はそ
れぞれ住民が別々の選挙で選ぶ。執行部と議会の意思が常に一致す
るとは限らず、緊張関係を係つことになる。  

2 危機にある地方議会の問題  
小規模な市町村の多くは、住民の高齢化と人目減少を背景に地方選
挙に立候補する人が減り続けています。2015年の読了地方選挙
では、全ての町村議会(927団体)議員の内、約5分のI(21・
8%)の議員が無投票で当選。立候補者数が定数を下回り、定数割
れとなった町村議会が4団体。政治的競争の欠如は、議会構成の多
様性のなさを更に高め、民主主義が十分に機能しない状況は、地方
自治の根幹である「二元代表制度」の危機といえる。地方議員のな
り手不足は顕在化し、小さな町村だけの問題でなく、全国的な市町
村の問題となっています。地方議員のなり手不足の理由として、①
過疎化、人口減少により地域から議員のなり手が減少。②組織、地
区の推薦を得られない新人にとって、当選するハードルが高い。③
責任や活動実態に比べて議員報酬が低い。④議員の仕事、役割が良
くわからず、やりがいや誇りを感じないなどが挙げられる。



3 高知県大川村が提起した「町村総会制度」の難しさ  
山間地や離島の自治体では、議会が存続の危機に瀕している。高知
県大川村の村議会(議員定数6人)では、村長が「村民総会」の設
置を検討することを表明した。人口が406人で、2019年4月
の議員の任期満了後、議会が存続できない可能性に備えるため。「
町村総会」は地方自治法に規定され、全国で設置実績は1950年
代の一例のみ。検討の結果、大川村は高齢化と集落が広域に点在す
ることから住民が一堂に会する「村民総会」は困難と判断。大川村
の選挙制旋回題の提起は、人口減少、高齢化と過疎化に悩む、自治
体における「二元代表制度」の危機と「町村総会制度」の非現実性
を改めて浮き彫りにした。

4 地方議会の抜本的な制度改革  
総務省は人口減少で地方議会が組織できなくなる事態に備え、有識
者による研究会を設置し、時代の変化に適合せず制度疲労をおこし
ている制度の見直しが検討された。その結果、議員数を絞る少数精
鋭の「集中専門型」と、議員の負担を減らし多くの人が掛け持ちで
きるようにする「多数参画型」が提案されました。報告書を受け、
政府は地方自治法の改正を視野に入れ、首相の諮問機関である地方
制度調査会で対象自治体の規模など詳細を詰める方針を明らかにし
た。一方、北海道浦幌町議会で「地方議員のなり手不足を解消する
ための環境整備を求める意見書」を議決。議会制度に一石を投じる
抜本改革案だけに、地方の意見を踏まえた対応が求められる。
キーワード 議員のなり手不足/被選挙権の引下げ問題

 ● 今夜の一品
ニールセン、ボティル・マリー(デンマーク)
鉢  Bowl
皿  Dish
壺   Jar

 


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