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思はれむとも知らぬ我が身を

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10 郷 党 きょうとう
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他の篇と追ってことばの記録ではなく、公生活、私生活における孔
子の具体的行勣のひとつひとつを記録したものである。これらは、
とりもなおさず礼のエキスパートによる礼の実践の記録であって、
これによって当時の礼の規定の具体的内容をうかがい知ることがで
きる。事実、この篇のすべてが孔子についての記述であるわけでな
く、礼の一般的規定を述べた部分が多いとする説もある。
------------------------------------------------------------
16 季康子が孔子に薬を贈ったときのこと。孔子は、丁寧に頭を
下げて受けとったが、「この薬のことは心得がない」と、家人に言
って、服用はしなかった。
康子饋薬。拝而受之日、丘栄達。不敢新嘗。
Ji Kang Zi sent Confucius some medicine. Confucius received
them politely and said to the messenger, "I have no idea
about this medicine. So I dare not take it now."

17 うまやが火事にあったときのこと。朝廷から退出してきて、
孔子が最初に言ったことばは「怪我人がはなかったか」
馬の安否ではなかった。
厩焚。子退朝。日、傷人手。不問馬。
A stable was burned in a fire.
Confucius came from the Court and asked,"Is everybody all
right?" He did not ask about horses.

大中臣頼基
佐竹本三十六歌仙下句トレッキング㉘:
思はれむとも知らぬ我が身を
#TheThirtySixImmortalPoets#OonakatomiNoYorimoto

初霧の空にたちつる心かな思はれむとも知らぬ我が身を
                                                   頼基集

❦その年初めての秋霧が空に立ちのぼるように、頼りない様子で空
へと浮き上がってしまった我が心ですよ。いつ晴れるものやら。あ
なたが思ってくれるかどうか、分かりはしない我が身であるのに。

【注】「思はれ」に霧の縁語「はれ」を掛けて、いつ恋の鬱情が晴
れることかと、巧みに女の同情を引く。「初霧」は珍しい語だが、
延喜五年(905)の平定文歌合に「しぐれにも雨にもあらぬ初霧のた
つにも空はさしくもりけり」の歌が見える(夫木抄によれば作者は
忠岑)。結局歌語としては定着しなかったとされる。

ひとふしに千世をこめたる杖なればつくともつきじ君がよはひは
                          拾遺276

❦一節ごとに千年の長寿を籠めた杖ですから、いくら突いても皇太
后の御寿命は尽きますまい。
【注】詞書に「おなじ賀」とあるのは、拾遺集の一つ前の歌の詞書
を受けたもので、承平四年(934)三月二十六日、醍醐天皇の中宮で
あった皇太后藤原穏子の五十賀(五十歳を迎えた祝い)。竹杖に事
寄せ穏子の長寿を言祝(ことほ)いだ歌で、「千世」の「よ」に竹の
「節(よ)」を掛け、「つく」には「突く」「尽く」の両義を掛けて、
極めて巧みな賀歌をつくり、祝賀の宴を盛り上げたことだろう。藤
原公任が頼基を三十六歌仙に選んだのは、この歌あってのことだっ
ただろうと。

大中臣 頼基(おおなかとみ の よりもと)は、平安時代中期の貴
族・歌人。備後掾・大中臣輔道の子。官位は従四位下・神祇大副。
三十六歌仙の一人。延長元年(923年) 神祇少祐に任ぜられると、
神祇権大祐・神祇権少副と神祇官の官人を歴任する一方、天慶 2年
(939年)には伊勢神宮祭主を兼ね、天慶4年(941年)従五位下に
叙爵。その後、天慶8年(945年)従五位上・神祇大副、天慶9年(
946年) 正五位下と昇進し、天暦5年(951年)従四位下に至る。天
徳2年(958年)卒去。一説では、天暦10年(956年)卒去で享年 73
とする。最終官位は祭主従四位下行神祇大副。大中臣氏は代々祭祀
を掌る家系であるが、同じく三十六歌仙の一人で梨壺の五人にも数
えられる子息の能宣を始めとして、輔親・伊勢大輔へと連なる大中
臣氏における歌人の祖となる。宇多上皇の信任が厚く、『大井川行
幸和歌』や『亭子院歌合』への参加のほか、屏風歌・賀歌などへ進
詠した歌が多く残されている。『拾遺和歌集』(2 首)以下の勅撰
和歌集に10首入集。家集に『頼基集』がある。
リポート “絵巻切断”から100年、京都で「佐竹本三十六歌仙絵」展 – 美術展ナビ|アート・エキシビション・ジャパン 
佐竹本三十六歌仙絵巻は、三十六歌仙を描いた絵巻物で、鎌倉時代
(13世紀)に制作された。久保田藩(秋田藩)主・佐竹家に伝来
した、三十六歌仙絵の草分け的存在にして、代表的な作品である。
書は後京極良経、画は藤原信実によると伝わる。元は上下2巻の巻
物で、各巻に18名ずつ、計36名の歌人の肖像と住吉大明神が描
かれていたが、1919年(大正8年)12月20日に各歌人ごと
に切り離され、掛軸装に改められた。原型とは異なっているが、一
部を除き重要文化財に指定されている。

  
【ポストエネルギー革命序論122】
年末、大晦日、正月を前に静かに、振り返えり、次の年に備えてみ
る。10年前の夜、近くの白山神社の厠にヤマト運輸のトラックが
接触し銅板葺きの屋根などが破損したのを機に、宮世話のわたしが、
夜間パトライト----①LED灯、②ソーラー電源、③ニッケル水素
二次時電池、③デライトダイオード(ソーラーで日中充電➲夜間だけ
電流が流れる)をポケットマネーで購入し設置したが現在もしっか
り作動している。この他にも、防災で蝋燭型LED灯を購入してい
る(この経緯やその後の展開をブログ掲載している、はず)。思え
ば、50インチクラスのカラーテレビも数万円で購入できる時代だ。
情熱さえ途切れなければ、クラウド・ファンディングでスタータに
なれ、募金も可能な時代。問われているのは、『個性ある情熱』が
付加価値を産む時代----嘗て、カール・マルクスが "命がけの跳
躍”との喩えは、現代では、廉価に、迅速に生み出せる付加価値の
“源泉”----でもある。



図1

導電性高分子に熱起電力が生成する機構を解明
12月18日、東京大学らの研究グループは、電気を流すプラスチ
ック(導電性高分子)材料において、温度勾配から起電力が発生す
る詳細なメカニズムの解明に成功したことを公表。数十ナノメート
ル厚さの薄膜試料において、室温から25 K程度の低温領域に渡り、
電気伝導測定・熱起電力測定・低エネルギー領域の光学反射率測定
(室温のみ)を実施した結果、導電性高分子においても金属のよう
に縮退した電子状態が実現したことを解明した。また、このように
縮退した電子状態が熱起電力を生成していることも明らかにする。
この研究で、導電性高分子での縮退した電子状態を実現しているこ
とを初めて実証した。今後、より結晶性を向上させた上で高効率に
化学ドーピングすることで、金属的電子状態で制御ができ、高効率
の熱電変換素子が実現出来るだろう。
このように、プラスチックやゴムなどに代表される有機高分子は、
柔軟性を有するだけでなく電気的絶縁体として、現代社会に欠かす
ことのできない基盤材料である一方で、パイ共役系と呼ばれる特別
な骨格を持つ有機化合物が半導体的な性質を有することが1954年に
東京大学の赤松・井口・松永博士らにより発見され、この研究を契
機として白川博士らにより電気を流すプラスチック(導電性高分子)
が発見され、導電性高分子は基礎からデバイス応用まで幅広く研究
開発されてきた。また、導電性高分子に電荷キャリアを導入するド
ーピング手法の開発----S. Watanabe, et al., Nature 2019, 東大・
産総研プレスリリース(http://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22
_entry760/
)----が進み、導電性高分子を熱電変換素子の応用研究
も進展する。これまで、金属や無機半導体中で電気が流れる仕組み
が固体物理学の黎明期から研究が発展し、①周期性を持つ原子の中
で電子が波のように振る舞うことを根幹として、固体中の電子伝導
性は矛盾なく説明でき、②この電子伝導性と温度勾配によって生じ
る電圧(熱起電力)の発生機構についても、固体物理の標準理論で
説明ができているが、導電性高分子における電子伝導性を説明する
上で、固体物理学の大前提は成り立たず、高分子は一次元の鎖であ
り、茹でたスパゲッティのように鎖同士が複雑に絡まり、固体物理
学の根幹である原子の周期性適用ができずにいた。このような複雑
性のため、どのような物質設計で電気伝導性・熱電変換性能が向上
するか、未解明な部分が多く存在していた。

技報:モット公式の有効性とπ共役半結晶性ポリマーの熱電能の起
源;Validity of the Mott formula and the origin of thermopower
in π-conjugated semicrystalline polymers
【要約】電荷輸送と熱電輸送は互いに密接に相関している必要があ
るが、半結晶性π共役ポリマー、特に分子ドーパントをドープした
ポリマーの熱電能の起源に関してはほとんど知られていない。確立
されたモット公式が、必然的に有限の構造的無秩序性を持つ導電性
ポリマーに有効であるかどうかは議論の余地があり、高度に結晶性
のドメインで実現できる真に金属的な領域が熱電能を発生させる。
これは、半結晶性ポリチオフェンベースの導電性ポリマーのゼーベ
ック係数の線形温度依存性の観察によって明白に実証される。開始
金属性の存在は、ホール効果とDrude光学応答によりも包括的に検証
される。これは、変性半導体や金属によく使用されるモット公式が、
高結晶性共役ポリマーに適用できることを示している。これにより、
半結晶導電性ポリマーの構造と熱電特性の関係についての洞察が得
られる。

同上研究グループは、厚さが数十ナノメートルほどの薄膜試料に、
熱電変換効率の決定する材料物性値である電気伝導度・キャリア数・
ゼーベック係数を同時計測可能なオンチップサーモメータデバイス
を作製。オンチップサーモメータには、抵抗加熱を用いたヒーター・
校正済みの温度センサ・熱起電力を計測するためのプローブ電極が
パターニングしておく(上図1左)。このデバイスに厚さが数十ナ
ノメートルほどの高分子薄膜を成膜・パターニングすることで、長
さ100 マイクロメートルの微小な領域に温度勾配の形成が可能です
(図1右)。また、クライオスタット内にデバイスを挿入し、室温
から25 K程度の低温まで上記の物性値を系統的に決定。

図2
今回、高い電気伝導度が得られ、熱電変換材料----高結晶性の導電
性高分子薄膜を対象に熱物性計測を実施。その結果、ゼーベック係
数は温度に対し線形に増大傾向を観測(上図2左)。このゼーベッ
ク係数の温度依存性は、金属や縮退半導体の振る舞いと一致。高結
晶性の導電性高分子では、金属的なゼーベック係数の温度依存性に
加えて、ホール効果やパウリ磁化率、そして、ドルーデ反射率の観
測など、金属や縮退半導体が示す電子物性を満たしていることを発
見。従って、金属のような電子状態が熱起電力の生成する起源であ
ることが裏付けられた。従来の低結晶性の導電性高分子ではこのよ
うな振る舞いは観測されていない。この様に、導電性高分子材料が
縮退した電子状態を有することを世界で初めて発見する。
☑ 導電性高分子に熱起電力➲高性能熱電変換素子って、『エネル
ギー通貨制時代-”Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era”』   での
サーマルタイル事業は、「熱電性能に優れた強磁性体」として掲載
(「ラストワンマイル34」2019.03.12)しているように、「熱電
性能に優れた導電性高分子」が加わる。

Improving hydrocarbon production by engineering cyanobacterial acyl-(acyl carrier protein) reductase
酵素の高機能化によりバイオ燃料の生産性を向上
12月17日、東京大学の研究グループは、酵素 AARを構成するア
ミノ酸の一部を別のアミノ酸に置き換えたときに、酵素のはたらき
がどのように変化するのかを詳細に調べ。その結果、酵素のはたら
きを効率化させるアミノ酸置換を複数見出し、これらのアミノ酸置
換を多重に組み合わせることで、酵素AARを用いた炭化水素生産を
効率化させることに成功。得られた高機能化酵素は今後、再生可能
エネルギーであるバイオ燃料の効率的な生産に応用できると期待し
ている。
【要点】
①軽油相当の炭化水素生産に関わる酵素AARを構成しているアミ
ノ酸の中から、酵素のはたらきを効率化する上で重要なアミノ酸を
複数発見。
②これらのアミノ酸を別のアミノ酸に置き換えたところ、酵素 AAR
を用いた炭化水素生産を効率化させることに成功。
③本成果によって得られた高機能化酵素は、効率的なバイオ燃料生
産に応用可能と期待される。
【概要】
再生可能で枯渇しないエネルギーを再生可能エネルギーの化石燃料
に代わるエネルギーの生物に由来する物質を燃料として用いる「バ
イオ燃料」が注目され、ある種の微生物や植物は、軽油や重油に相
当する炭化水素を生産でき、バイオ燃料として利用可能----特にラ
ン藻という微生物は光合成を行い、大気中の二酸化炭素(CO2)を
材料にして、軽油に相当する炭化水素(炭素数15と17)が生産でき
る。ラン藻の炭化水素生産には、アシル(アシル輸送タンパク質(A
CP))還元酵素(AAR)とアルデヒド脱ホルミル化オキシゲナーゼ(
ADO)という2つの酵素のはたらきが重要(図1)。

酵素の高機能化によりバイオ燃料の生産性を向上
酵素AARは、生物が脂肪酸を合成する途中でつくるアシルACPを原料
(基質)としてアルデヒドを生産します。次に酵素ADOは このアル
デヒドを原料として、軽油相当の炭化水素を生産します。炭化水素
を生産できない大腸菌などの微生物にこれら2つの酵素を導入する
と、微生物が炭化水素を生産できるようになることから、酵素AAR
とADOは炭化水素生産の鍵となる酵素です。しかし、AARとADOとも
に、はたらく効率(活性)が低いため、これらの酵素をバイオ燃料
生産に応用するためには、両酵素を改変して高機能化させることが
必要となっていた。同グループは19年4月に、酵素 ADOを構成す
る232個のアミノ酸の一部を別のアミノ酸に置き換えることで、
酵素ADO のはたらきを効率化する上で重要なアミノ酸を複数発見。
これらの知見は、酵素 ADOを高機能化する上で有用と期待されてい
る一方、酵素 AARについては、その酵素を構成する341個のアミ
ノ酸のうち、どのアミノ酸が酵素活性を向上に重要なのか未解明で
あり、高機能化した酵素AARの変異体は得られなかった。

同グループは、酵素 AARを構成するアミノ酸の一部を別のアミノ酸
に置き換えたとき、酵素のはたらきがどのように変化するのかを調
べたところ、以前、さまざまなラン藻が持つ AARの中で、活性が比
較的高い AARと低い AARのアミノ酸配列を解明。まず、活性の低い
AARが持つアミノ酸の一部を、活性の高いAARが持つアミノ酸に置換
した変異体を41種類作製し。アミノ酸置換したAAR変異体とADOの
遺伝子を大腸菌に導入して炭化水素を生産させたとき、炭化水素の
生産性が向上すれば、置換したアミノ酸は炭化水素生産を効率化す
る上で重要なアミノ酸。41種類のAAR変異体それぞれを、大腸菌
内に ADOとともに導入したところ、6種類の変異体で炭化水素の生
産性が大きく向上(下図2)。これにより、酵素 AARを高機能化さ
せるアミノ酸置換を6個見出した。生産性の向上は、酵素のはたら
きの効率化や、大腸菌内での酵素量の増大に起因している。また、
これら6つのアミノ酸置換を多重に組み合わせた AAR多重変異体を
作製し、同様にして大腸菌内で炭化水素を生産させたところ、アミ
ノ酸を置換する前と比べて60倍以上も炭化水素の生産量が向上し
ました(表題上図3)。この結果は、これまでに知られている最も
高活性なAARを用いたときよりも高い生産性を示し、このAAR多重変
異体は、短い炭素鎖をもつ炭化水素(炭素数15)を多く生産でき
るようになっていた。


この研究により、酵素 AARのはたらきを効率化する上で重要なアミ
ノ酸を複数見出しただけでなく、炭化水素の生産性を向上させる高
機能化酵素( AAR多重変異体)の創出に成功。一般に、炭化水素の
長さを短くすると凝固点が下がり、凍りにくくなる。新たに創出し
たAAR多重変異体は、従来の高活性なAARに比べ、より短い炭化水素
を多く生産できるために、凍りにくい寒冷地用の軽油燃料生産に適
している。この研究で開発された高機能化酵素( AAR多重変異体)
は今後、再生可能エネルギーであるバイオ燃料の効率的な生産に大
きく貢献できると期待される。

Volkswagen accelerates production of electric cars

フォルクスワーゲン 電気自動車生産加速
フォルクスワーゲンは、計画より2年早く、年間100万台の電気
自動車という目標を達成におく。25年ではなく、23年に100
万台のバッテリ-駆動車生産。また、モバイルロボットによる自律
充電コンセプトも提示。今後数年間、フォルクスワーゲンは電気自
動車の世界市場リーダーになることを目指しており、24年までに
これらの取り組みに330億ユーロを投資。以前の予測より2年早
い。20年はフォルクスワーゲンの変革に重要な年になる。ID.3お
よびIDファミリーの他の魅力的なモデルの市場投入で、自動車の電
化攻勢が顕在化し、何百万人もの人々に手頃な価格を提供する。
19年の国際モーターショーで、フォルクスワーゲンはまったく新
しい世代の電気自動車の初期モデルを公表。初公開されたID.3は、
フォルクスワーゲンのモジュラーエレクトリックドライブツールキ
ット(MEB)に基づき、330から550 kmの範囲を提供。モデル
の基本バージョンの費用は、30,000ユーロ(33,500ドル)未満。フ
ォルクスワーゲンは、ID.3の事前予約も初めて提供。これまでに、
37,000人を超える顧客が予約し、事前予約保証金を支払っている。

IAA
ID.3の生産が先月に開始。車両は巨大なツヴィッカウ工場で生産さ
れている。21年から最大330,000台の電気自動車(EV)が毎年組
立ラインを離れ、ツヴィッカウはヨーロッパで最大かつ最も効率的
なEV工場となる。同社は、新しい電気自動車に加えて、充電インフ
ラ開発の子会社Elliを設立。 Elliにはすでに10,000人以上の電力
顧客を抱える。同社は、ディーラーとともに、25年までにヨーロ
ッパ全体に合計36,000の充電ステーション設置予定にある。また、
バッテリーセル開発・テスト・生産の主要な計画を持ち、容量16
ギガワット時のバッテリーセル工場は、20年からドイツ中央部の
ザルツギッターで開発予定。生産開始は23年後半/ 24年初頭に
計画されている。さらに、スウェーデンのバッテリーメーカー・ノ
ースボルト合弁会社を設立、9月26日、さらに別のイノベーショ
ンを発表。モバイルロボットを介した自律充電方式を提案。この概
念は、すべての駐車スペースが充電ポイントになる。

Volkswagens Mobiler Laderoboter | Volkswagen’s Mobile Charging Robot

モバイル充電ロボットは、高層駐車場、駐車スペース、地下駐車場
などのさまざまな駐車施設での充電に関して、充電インフラストラ
クチャを自動車に持ち込む革命を引き起こす。これにより、駐車場
を電動化し、個々の複雑なインフラストラクチャ対策を不要とする。

高い清浄化速度と優れた油分分離性を有する油水分離膜の開発に成功図1

高い清浄化速度と優れた油分分離性を有する油水分離膜
12月26日、神戸大学の研究グループは、親水性シリカ超薄層を
高分子多孔膜表面に形成した油水分離膜の開発に成功。油分で汚染
された廃水の清浄化は、世界的に不足が叫ばれている水資源確保の
面から非常に重要です。しかし廃水中の油滴のサイズが小さい場合
は処理が難しく、有効な手法が見出されていなかった。この膜を用
いると、高速の水透過と高い油分の阻止が達成でき、またこの膜は、
油分の付着による性能劣化が起こりにくく、様々な種類の油分で汚れ
た廃水の清浄化に広範囲に適用できとのこと。
【要点】
①親水性シリカの超薄層を多孔膜上に形成することで、油分で汚染
された水を清浄化できる高性能分離膜の開発に成功。
②超薄シリカ層は多孔膜の細孔を閉塞していないため、油分汚染水
の清浄化速度が極めて速く、大量の汚染水処理が可能。
③開発した膜は、ナノメートル3オーダーの微細な油滴を99.9%以上
カットし、また膜表面への油分の付着が起こりにくい性質を有す。

【概要】
油成分をエマルションとして含む産業廃水やシェールオイル随伴水、
あるいは油流出事故により汚染された海水など、油分で汚染された
廃水に対して、有効に油分を分離し、水を清浄化する技術が強く望
まれていた。25年には世界の人口の2/3が水不足になるという予
測もあり、廃水の清浄化による水の再利用に大きな注目が集まって
いる。従来の油分汚染水の処理方法である凝集法や空気浮上法では、
直径20 マイクロメートル以下の微小な油滴の分離が難しく、清浄
化が不十分でした。一方、膜分離法はその省エネルギー性のため、
注目を集めていますが、油分汚染水処理では油滴が細孔を塞ぐため
水の透過が減少するといった問題があった。また膜表面へのタンパ
ク質などの付着による性能低下も問題。これらの理由から、ナノメ
ートルオーダーの超微細油滴を効率良く確実に分離でき、かつ高い
水透過性を持った高機能性分離膜の開発が求められていた。
表面修飾によりプラスの電荷を与えた多孔膜に、マイナス電荷を有
するシリカ源を反応させることで、多孔膜の表面に約10ナノメート
ルの厚さの超薄シリカ層を形成することに成功しました (表題上図
1)。
高い清浄化速度と優れた油分分離性を有する油水分離膜の開発に成功図2

超薄シリカ層は親水性であるため、その表面は水によく濡れる。そ
のため、開発した膜の表面には薄い水の層が形成され、油を弾く。
このように作製された膜を用いて油滴が分散した水を処理すると、
水は膜を透過しますが、油滴は膜を透過できない。開発した膜を使
うことで、油で汚れた廃水から油分を分離し、きれいな水を得られ
る。超薄シリカ層は多孔膜の細孔を閉塞していないため、開発した
膜は極めて高速で水を透過でき、水の透過には圧力を付加する必要
はなく、わずか10センチメートルの高さの水位差 (約0.01気圧)
があれば、重力によって透過する。油滴を99.9%以上阻止するとと
もに、1気圧の圧力差のもとで1m2面積の膜あたり1時間に6000リ
ットルの廃水を処理できる。数10ナノメートルの極小の油滴も阻
止でき、様々な種類の油分で汚染された水に対して優れた分離性能
を有す( 上図2)。
An ultrathin in situ silicification layer developed by an electrostatic attraction force strategy for ultrahigh-performance oil–water emulsion separation図3

また、開発した膜には油滴の付着がほとんど起こらず、簡単な洗浄
によって油滴が容易に膜表面から剥がれます (図3)。従って従来の
膜分離法で問題であった油滴の細孔閉塞もほとんど起こらない。さ
らに開発した膜の表面は、界面活性剤やたんぱく質に対しても汚れ
にくい性質を有していることも確認された。今回の研究により得ら
れた膜は、ベースとなる多孔膜の細孔を制御することで、様々なサ
イズの油滴の除去に適用可能であることから、産業廃水をはじめと
した種々の油分汚染水の清浄化への利用が可能。油で汚染された水
の浄化は、地球規模の水環境問題の解決に不可欠な技術で、水不足
問題の解決への貢献が期待されている。今後はこの膜の実用化に向
けて、更なる高性能化を進める。


【世界の工芸:#CraftsOfTheWorld#MarilynLevine&GeorgetCurnoyer 】
レヴィン,マリリン(カナダ) クールノワイエ,ジョルジエ(カナダ)
LEVINE,Marilyn      CURNOYER,Georget Group of 5 Bags
バッグ Bag        5つのバッグ 
c.971           1971
28.5×47.0×30.0cm     29.0×16.0cm~25.0×13、5cm

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彦根城で迎春のいけばな/滋賀


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