13 子 路 し ろ
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「その身を正す能わざれば、人を正すをいかんせん」(13)
「近き者説べば、遠き者来たらん」(16)
「速やかならんと欲すれば、達せず。小利を見れば、大事成らず」
(17)
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」(23)
「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し」(27)
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ジャック・アタリの未来予測はいまや常識!
「起きるわけがない」と決めつけても、どんなことだって起
こりうる。そうした最悪の事態を予測することこそが、最悪
を回避する最善の手段なのだ。1943年アルジェリア生まれ。
フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテ
ラン仏大統領特別補佐官、91年欧州復興開発銀行の初代総裁
など要職を歴任。政治・経済・文化に精通し、ソ連の崩壊、
金融危機、テロの脅威、ドナルド・トランプ米大統領の誕生
などを的中させた。著書は、『21世紀の歴史』『金融危機後
の世界』『国家債務危機―ソブリン・クライシスに、いかに
対処すべきか?』『危機とサバイバル―21世紀を生き抜くた
めの〈7つの原則〉(いずれも作品社)』『アタリ文明論講
義:未来は予測できるか(筑摩書房)』など多数ある。
本書『2030年ジャック・アタリの未来予測』では、“欧州の
知性”とも称されるフランスの思想家・経済学者であるジャ
ック・アタリ氏が2016年時点の世界状況を分析し、その結果
をもとに2030年の世界を大胆に予測している。その未来は科
学技術の進歩など明るい面もあるが、おおむね暗たんたるも
のだ。私たちが未来の世代のことを考えずに利己的な態度を
とり続ければ、とてつもない危機を招き入れるのは間違いな
いと、アタリ氏は警鐘を鳴らしている。
📌目次
第1章 憤懣が世界を覆い尽くす(順調にみえる世界;世界
では多くの重要なことが、悲惨な状態になりつつある
第2章 解説(現在までのところ、政治と経済の自由に基づ
く社会組織は、世界で最も優れた制度だったことが明らかに
なった;しかしながら今日、このシステムは機能不全であり、
世界は奈落の底へ突き落とされる寸前である;今日、市場は
グローバル化され、法の支配のない状態にある;国内に閉じ
こもる民主主義はますます空虚になり、民主主義が現実に対
しておよぼす影響力は減る一方である;袋小路に陥り、怒り
が爆発する;自由を断念することなく「大惨事」を回避する
ための二つの解決策)
第3章 99%が激怒する(世界をよりよい方向に向かわせ
る;このままでは、世界は大混乱へと向かう;激怒の社会構
造;世界中で怒りが爆発)
第4章 明るい未来(自分自身に働きかける;世界のために
行動を起こす)
アタリ氏は、今の世界が「憤まん(怒りのやり場がない思い
)の社会構造」になっているとする。その原因は「市場」と
「民主主義」の関係にある。グローバリゼーションの影響で
両者の関係が不安定になったというのだ。その不安定さが人
々の心を不安にし、やがて怒りに発展、さらに憤まんへとエ
スカレートしていった。資本主義経済の下、市場が発展する
につれ中産階級が育っていった。中産階級は自由と平等を好
むが故に民主主義が普及する。すると、それぞれの国や地域
で、民主主義の原則に従い市場のルールや仕組みが整備され
るようになる。このように市場と民主主義は互いに影響を与
えながら強化されていった。だが、グローバリゼーションが
進展すると、市場が暴走し始める。グローバルな市場を縛る
明示的な法律や仕組みが存在しないことが原因だ。その結果、
市場での成功者に富が集中、格差が広がった----と、ここま
では、わたし(たち)の考え方と同じだが----また、市場で
自由が追求されると、「自分さえ良ければいい」という利己
主義的風潮がまん延してくる。これに関してもグローバルな
市場ではコントロールするすべがない。こうした状況の中、
リーマン・ショックのような地球規模の危機が起こった。す
るとそれをきっかけに憤まんが「激怒」に変わる可能性が生
じた。激怒が支配する社会では、過激な宗教原理主義が跋扈
し、テロリズムを誘発する。民主主義は見捨てられ、全体主
義が息を吹き返す危険性も出てくる。そして行き着く先は「
戦争」。次に地球規模の戦争が勃発すれば、人類文明は終焉
を迎えるかもしれない(出典:2030年ジャック・アタリの未
来予測』‐不確実な世の中をサバイブせよ!|ひらめきブッ
クレビュー ~気軽に味わう、 必読書のエッセンス~|日本
経済新聞電子版特集)と結んでいる。そして、日本では----
毎度まいどの「ウイキペディア」(日本版)からの引用----
日本ではその紹介のされ方から、経済、芸術、史学に通じた
碩学、時間空間を跨ぐ大きな枠組みからの未来予言者として
受け止められ、近未来を示唆するものとして、フランスでベ
ストセラーとなった「21世紀の歴史(Une brève histoire de
l'avenir)」や「2030年ジャック・アタリの未来予測(Viveme-
nt après-demain)」は日本でもベストセラーとなっている。
🖰 その彼が、米国が凋落し、中国も覇権を奪えないという
極めて不安定な世界を予見し。第3次世界大戦の可能性につ
いて、真っ先にカギを握る国として北朝鮮の名を上げている
(北朝鮮は第3次世界大戦のトリガーになり得る トランプ×
金会談は恥ずべき行為だ、 PRESIDENT Online、プレジデン
トオンライン、2020.01.02)。「2020年の最大の問題は北朝
鮮」とし「トランプ大統領が金正恩朝鮮労働党委員長と会っ
たのは、チェンバレン首相とダラディエ首相がヒトラー総統
と会ったように恥ずべきことだったと断言し、米国はグロー
バル戦争勃発のリスクをさらし混迷を深めたが、中国は、豊
かになる前に高齢化したくないので戦争などできるないとの
見解を述べ、米国には「外に敵をつくる要因」があるが、欧
州には「外に友人をつくること学んでいる」として、移民の
津波はないと予言している。(出典:同上)
🖱 わたし(たち)はこの新コロナ・パンデミック一番の弱
点は朝鮮半島のメルト・ダウンにあることをこのブログで指
摘している。これだけでない「中国はいずれ分裂する」(ジ
ャック・アタリ「東京オリンピック開会式で日本は終わる」
日本の未来を明るくする「処方箋」 (4/7)、プレジデントオン
ライン)との発言も同様に、ブログ掲載しているし、「(国
家)が他者を顧みない利己の追求が破滅を呼ぶことは明らか」
では、『墨子論』で掲載し、新コロナウイルス・パンデミッ
ク」は、「浮かれている場合ではない」(「引き寄せられる
混沌」)で掲載している。このように彼の予言は、わたし(
たち)の予言でもあったが、「10年後、世界の指導役は国
家からGAFAに変わる」(出典:同上)との予言は、わた
し(たち)にはない(つまり、そんなに早く宗教的国家的側
面)は解けるもんじゃない)。とは言え、「日本の未来を明
るくする処方箋」で指摘する、日本が本腰を入れるべきこと
は、外国人受け入れ拡大以上に、①子どもを産み、次世代へ
の備えを進めるための意識改革➲出産後に女性と配偶者に
長期休暇=夫婦合わせて、生後、合計6カ月の休暇が必要、
②「合理的な利他主義」と「未知なものに心を開く」の指摘
は正鵠を射ている。
【ポストエネルギー革命序論171】
黒の革命
快挙!窒素ドープ型ナノチューブ分子の化学合成
東京大学らの研究グループは、窒素原子が埋め込まれたナノチ
ューブ分子(窒素ドープ型ナノチューブ分子)の化学合成に初
めて成功したことを公表。同グループは、2019年に独自のナノ
チューブ分子化学合成法を開発。これまでは化学合成法にベン
ゼンを用いてきたが、今回はピリジンを活用することで、窒素
原子の位置や数を制御しながら埋め込むことに成功。これまで
の物理的な製造方法では組成や位置、構造などを制御しながら
窒素ドープを行うことはできなかった。
【要点】
①窒素原子が埋め込まれたナノチューブを分子性物質として化
学合成。
②これまで制御不可能であった「窒素ドープ」を、組成・位置・
構造などを完全に制御した上で実現。
③謎に包まれていた、ナノチューブの電子的性質・化学的性質
に対する「窒素ドープ」の効果を明確にした。窒素はナノチュ
ーブに電子を受け取りやすくさせる効果があり、ナノチューブ
をn型半導体になりやすくさせる。
【要約】
窒素ドープカーボンナノチューブはさまざまな分野で注目を
集めているが、個別の分子構造を持つ同族体の欠如により、
詳細な化学的理解に基づく開発が妨げられている。この研究
では、8個の2,4,6-三置換ピリジンユニットと32個の1,3,5-
三置換ベンゼンユニットを組み合わせて、複数の窒素原子で
定期的にドープされたナノチューブ分子を合成。測地線フェ
ニンフレームワークを含む合成戦略は、合成迂回を必要とせ
ずにピリジンユニットを許容するのに十分な用途がある。非
球面多極原子モデルを採用した結晶学的解析により、軸方向
に回転した構造の存在がマイナー無秩序構造として明らかに
なり、詳細な分子および電子構造も得られる。ナノチューブ
上の窒素原子は、負に帯電した表面で覆われた化学的に異な
るサイトとして機能し、電子受容体として機能する空軌道の
エネルギーレベルを下げることにより、電子注入の可能性を
高める。
DLW)印刷戦略とナノメートルサイズの表面穿孔で、歪みの
ない、事実上クローズドセルのプレートナノ格子が容易とに
なる。最も低い相対密度(ρ)で発生する変形は、構造の表
面に局所化する。
❏ カーボンナノ構造はダイヤモンドよりも強し
カリフォルニア大学アーバイン校らの研究グループは強度と
密度の比として、ダイヤモンドよりも強いナノメータースケ
ールのカーボン構造のプレートナノ格子を設計したと公表。
それによると新しい構造は、過去数十年の他のナノ構造で一
般的な円筒形のトラスの代わりに、密接に接続されたクロー
ズドセルプレートで構成されている。以前のビームベースの
設計では、機械的特性の点で効率的ではなかったが、今回作
製したプレートナノ格子は、最高のビームナノ格子よりも劇
的に強く、剛性があることを発見---同グループの設計では、
円柱状の梁ベース構造の平均性能は、強度が639%、剛性が
522%向上することを示す。走査型電子顕微鏡およびアーバ
イン材料研究所が提供する他の技術を使用し検証する。研究
グループは、プレートベースの設計に配置されたナノ格子が
信じられないほど強力になるだろうと予測しているが、この
方法で構造を製造することの困難さは、それが成功するまで
原理実証出来ずにいたとCameron Crook氏と話す。研究の画
期的な進歩は、2光子リソグラフィ直接レーザー書き込みと
呼ばれる複雑な3次元レーザー印刷プロセスに依存。紫外線
硬化樹脂の層が追加されると、材料は2つの光子が交わる点
で固体ポリマーになる。装置原理は1980年代日本で発明(出
典:環境工学研究所 WEEF「閲覧室」)。この技術は 160ナノ
メートル(nm)の薄さの面を持つプレートを積層繰り返し作
製する。研究での革新の1つは、完成した材料から余分な樹
脂を取り除くために使する小さな穴をプレート内に埋め込む
ことにある(レンタリング;rendering)。最後のステップ
として、格子は熱分解を経て、真空中で1時間、900℃に加熱
処理する。仕上がりは、ガラス状炭素立方体状の格子であり、
このような多孔性材料でこれまで可能であると考えられてい
たものの中で最も高い強度をもつ。
材料を取り出してサイズを100ナノメートルまで劇的に小さ
くすると、細孔や亀裂のない理論上の結晶に近づく。これら
の欠陥を減らすと、システム全体の強度が向上しまする。こ
れまでにこれらの構造をスケールから独立させた例はない。
前例のない機械的強度の建築材料を実証しながら、それらが
予測どおりに機能することを世界で初めて実証した。ナノ格
子は、特に航空宇宙において、高強度と低質量密度の組み合
わせにより航空機と宇宙船の性能を大幅に向上できる構造工
学に期待を寄せる。
図6:熱分解炭素(PC)立方+オクテットプレート-ナノ格子
は、それぞれの密度に対して最も強く、最も硬い既存の材料。
圧縮強度(a)および剛性(b)Ashbyマップ。 理論的制限が
強く、弱い場合は、任意の理想的なトポロジーを想定し、2
つの異なる構成材料、つまり、あらゆる規模で最も強力な既
知の材料であるグラフェンと、マクロスケールで最も強力な
既知のバルク材料であるダイヤモンドを使用します。最も効
率的なビームナノ格子と比較して最大639および522%の平均
強度と剛性の改善により、立方+オクテットプレートナノ格
子は、バルクの理論強度限界を超え、最高の剛性に匹敵する
特定の剛性に到達する唯一の建築材料である。ソースデータ
は、ソースデータファイルとして提供される。
❏ 新型コロナウイルスのワクチン開発時間は
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発には、
少なくとも12~18カ月かかると米国立アレルギー感染症研究
所やWHOが示す。ワクチン開発にはなぜ年単位の時間がか
かるのか、開発中のワクチンの現状や課題、そして開発のタ
イムラインについて研究者がレポートを発表している。その
内容を読むと「18カ月では不十分だ」というのが実感できる
すさまじい内容となっている。(出典:新型コロナウイルス
のワクチン開発にはなぜ年単位の時間が必要なのか? - GIG
AZINE)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は哺乳類や鳥類に病気を引
き起こすコロナウイルスグループの1つ。コロナウイルスには
複数の種類が確認されているが、人間に病気をもたらすのは
「HCoV-229E」「HCoV-NL63」というアルファコロナウイルス
と、「HCoV-OC43」「HCoV-HKU1」というベータコロナウイル
スである。SARSと呼ばれる「SARS-CoV-1」や、中東呼吸器症
候群コロナウイルスと呼ばれる「MERS-CoV」は、SARS-CoV-2
と同様にベータコロナウイルスに属す。
SARS-CoV-2は糖タンパク質であるスパイクタンパク質(Sタン
パク質)に覆われているが、これがヒト細胞上のアンジオテン
シン変換酵素II(ACE2)と結合することで、ヒトの細胞内に侵
入し、感染すると考えられている。2020年4月時点でアメリ
カや中国においてレムデシビルなどSARS-CoV-2の治療薬の臨
床試験が行われています。レムデシビルはエボラウイルスの
流行を治療するために推進されたもので、既に安全性は証明
されているため、臨床試験のプロセスを加速させるものとみ
られている。またHIV阻害薬であるロピナビルとリトナビルの
組みあわせについても臨床試験がスタートされている。この
ほか、ウイルスを中和し肺の損傷を防ぐべくヒトのACE2を組
み換える薬や、インフルエンザ薬Arbidol、血清療法、牛か
ら得られた免疫グロブリンGを利用する方法など、さまざま
な臨床試験の結果が、今後数週間から数カ月のうちに発表さ
れる。
⛨ ワクチン開発についてわかっていること
科学研究のおかげでワクチン技術は過去10年において飛躍的
に向上した。このためSARS-CoV-2はすぐに特定され、中国の
研究者によって公開されたゲノム配列が世界中の研究者に共
有された。またSARS-CoV-1やMERS-CoVのワクチンがSタンパク
質をターゲットにしていたこと、SARS-CoV-1とSARS-CoV-2
が同じACE2と作用することなどから、研究者はワクチンのタ
ーゲットを迅速に理解することができた。これまでに開発さ
れたSARS-CoV-1ワクチンのいくつかは動物実験が行われ、そ
の多くはSARS-CoV-1から動物を守ることができたが、一方で
免疫的な殺菌機能は認められなかった。またマウス実験では
肺の損傷や好酸球による炎症が起こったり、フェレットを対
象とした実験では肝臓の損傷が引き起こされたとのこと。し
かし、全体的にみると、ワクチンを接種した動物はワクチン
を接種していない動物に比べて生存率が上昇し、ウイルスの
力価を下げることができた。このように動物実験において効
果が現れたワクチンは、人間にとって安全であるかを確認す
る必要があり、SARS-CoV-2も同様である。☈ただし、免疫が
いつまで持続するのかという懸念点は存在する。「回復後の
COVID-19患者を検査をしたところ再度陽性に転じていた」と
いうニュースについては偽陰性であった可能性が高いものの、
免疫獲得後、数カ月から数年経つと再び感染するという可能
性がある。効果的なSARS-CoV-2ワクチンはこの問題を克服し、
ウイルスが季節性の流行を繰り返す風土病になった時でも人
を守るべきものである必要がある。また、50歳以上の人は
SARS-CoV-2が重症化する傾向にあるため、高齢者を保護する
必要もあるが、高齢者は老化により、ワクチン接種にあまり
反応しない。このため、若い人がワクチンを接種しウイルス
の流行を止め、高齢者への感染を防ぐことが方法として考え
られている。
⛨ ワクチン開発の課題とは
安全がまだ広く確認されておらず、大量生産のためのスケー
ルアップが行われていない技術が使用される場合、人が摂取
するワクチンの開発には何年もかかる可能性がある。コロナ
ウイルスに対するワクチンは市場に存在せず、大規模な製造
能力もない。多くの企業や機関は、規制当局の認可を可能に
する後期ステージの臨床試験を行うための確立されたパイプ
ラインを持っておらず、臨床試験を行うために必要な量の薬
を作ることができない。SARS-CoV-2のワクチンには複数の種
類があるが、いずれも以下のようにメリット・デメリットの
両方を抱えている。
Overview of Vaccine Production Platforms
and Technologies for SARS-CoV-2
⛨ NECは、2020年4月23日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
の予防用ワクチン向の開発に向け、独自の人工知能(AI)を活用
し、ワクチンに適したエピトープを複数選別する技術を開発。NEC
OncoImmunity社(2019年7月にNECが買収)とNEC欧州研究所の研究
チームによるもので、研究成果は、プレプリントのbioRχiv誌に
公開された。研究チームは、NECとNEC OncoImmunity社のAIによる
予測技術を活用し、予防用ワクチンの設計を行った。具体的には、
公開されている新型コロナウイルスの数千種類のゲノムデータを
参照。新型コロナウイルスの蛋白質(遺伝子)のアミノ酸配列の
中から、ヒト主要組織適合性遺伝子複合体(MHCクラスIとMHCク
ラスII)との結合能、エピトープが細胞表面に提示されるかどう
か、キラーT細胞の活性を高めやすいかどうかなどを指標とし、
AIで免疫活性能の高いと思われるエピトープ(アミノ酸配列)の
ホットスポットを同定した(ホットスポット解析)。 その上で、
変異が生じやすいにある領域にあるエピトープや、正常細胞に類
似の配列があるエピトープを除外。さらに、残ったエピトープの
中から、頻度の高い100種のHLA型(A、B、DR)をカバーできるエ
ピトープの組み合わせを、AIで計算した(ポピュレーション解析)。
その結果、スパイク蛋白質など、数個の蛋白質(遺伝子)にある、
4つ、5つ程度の領域がエピトープとして有用なのではないかとの
結果を得ているとじょこと。(出典;NEC、新型コロナのワクチン
開発へエピトープ選別技術を開発:日経バイオテクONLINE)