彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成のこと)の
兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクター。愛称「ひこにゃん」
14 憲 問 けんもん
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「士にして居を懐(お)うは、もって士となすに足らず」(3)
「貧にして怨むことなきは難く、富みて馴ることなきは易し」(11)
「古の学者はおのれのためにし、今の学者は人のためにす」(25)
「君子は、その言のその行ないに過ぐるを恥ず」(29)
「人のおのれを知らざるを患えず。おのれの能無きを患う」(32)
------------------------------------------------------------------
2 原憲が孔子にたずねた。
「競争心、慢心、不平、欲望、これらが抑制できるほどの人なら、仁者と
いえましょうね」
「なるほど、それが出来たらたいしたものだ。だが、それだけで仁者とい
えるかどうか」
克伐怨欲不行焉、可以爲仁矣、子曰、可以爲難矣、仁則吾不知也。
"If a person can control his competitive spirit, pride, grudge and
desire, can he be benevolent?" Confucius replied, "It is very diff-
icult. But I don't know whether he is benevolent or not."
起伏が飛行中ヘビの滑空を可能にする
南アジアや東南アジアに生息し、木の上から空中を飛ぶように移動するこ
とで知られるパラダイストビヘビ。以前はほとんど知られていなかったこ
れらのヘビの「飛行」に関して、米バージニア工科大学の科学者チームが
このほど新たな研究論文を発表。トビヘビは空中にいる間、体をくねらせ
る動きをする。あらゆるヘビは体をくねらせて地面を移動するが、トビヘ
ビが滑空中にこうした動きをする理由は判然としていなかった。過去の仮
説には、数百万年かけてヘビが身につけた基本的な運動パターンだからと
いうものもあったが、同チームはうねる動きにより滑空が安定し、落下を
防ぐ効果が生まれることを突き止める。その結果、飛行の水平距離も伸び
るという。同チームは大学で飼育する複数の生きたヘビを使い、屋内実験
を行う。さらにその結果から、飛行のメカニズムを示すコンピューター・
モデルを開発。トビヘビの研究が「大きく前進した」と強調。次の段階と
しては、屋外で実際に木々の上から滑空するトビヘビを観察する計画。飛
び上がる力をどのように発生させ、どうやって空中で方向を変えるのかも
調べている。
【要約】
飛行中のヘビが滑空するとき、空中の起伏を使用し、空中のうねりが飛行
制御戦略であるか、横方向のうねりの非機能的な行動痕跡であるかを判断
するために、高速モーションキャプチャを使用してヘビグライドを測定し、
ウエディングの新しい動的モデルを開発した。蛇の翼体を再構成すると、
空中の起伏は水平波と垂直波で構成され、位相は90°異なり、周波数は2
あることがわかります。これらの結果を使用して、空力効果と慣性効果を
組み込んだヘビ飛行の3次元数学モデルを開発。うねりのないシミュレー
トされたグライドは水平距離に達しましたが、ロールとピッチの不安定性
のために失敗したため、生物学的に非現実的であるが、対照的にうねりを
含めると、回転運動が安定し、滑空性能が著しく向上した。この作品は、
ヘビの空中うねりが他の動物でのうねりの既知の使用法とは異なる機能を
果たしていることを示しており、動的飛行ロボットの制御の新しいテンプ
レートを提案する。次の段階としては、屋外で実際に木々の上から滑空す
るトビヘビが飛び上がる力をどのように発生させ、どうやって空中で方向
を変えているのかもを観察する。
📌パラダイストビヘビは、南アジアに分布するヘビの一種である。肋骨
を広げ、体を扁平にすることにより、木の頂上から水平距離100mも滑空す
ることができるという。面白い!
ナショナルサイクルルート ビワイチ
ビワイチは、日本最大の湖琵琶湖「琵琶湖」を 反時計回りに一周する約
200kmのサイクリングコースだ。走り慣れた人なら一日で走れる距離
だが、2~3日かけて観光や食事を楽しめ、なによりも、多彩な環境のな
かでオンリーワンのコースがつくれる多様性溢れるのがビワイチ。青い空
と緑の大地のはざまを、きらめく湖面を見つめて走る爽快感。全身を使い
五感のすべてを琵琶湖で味わう。高揚感・充実感・達成感は、体験した人
だけが味わえ、新しい発見がここにあるはずだ。一周完全走破だけでなく、
琵琶湖大橋の 北側(約150km)だけや南側(約50km)だけ、 さらに
は船を組み合わせてショートカットすることもできる。
📌 ビワイチとは「琵琶湖一周」の略称、そして琵琶湖を一周する長距離
サイクリングルートの名称であり、ナショナルサイクルルートの一つとし
て選ばれている。2018年滋賀県発行の「ビワイチ推進総合ビジョン」によ
ると起源は定かではないが、滋賀県内では湖周道路の整備にともない琵琶
湖を自転車で一周する文化が醸成されてきた。Wikipedia
新感覚の水上自転車“アクアポタリング”で
びわ湖の水上スポーツの新たな魅力を発信!
NWWAアクアポタリング体験。愛称アクポタで使用する水上自転車は、イタ
リア製のシャトルバイクキットで2個のフロートにアタッチメントで自転
車を取り付け、水上で自由にペダルを漕いでサイクリングが楽しめる新感
覚アクティビティ。自転車のペダルを漕げば、水中のフィンが回転し、そ
れが推進力となり水上を移動できる。また、ハンドルを切れば方向転換も
容易で、爽やかな風を受け、陸上さながらのサイクリングを水上で楽しめ
る。何も特別なスキルや経験は必要なく、ただ自転車と同様にペダルを漕
ぐだけで時速6Km/h~12Km/hのスピードで進むことができる。自転車から
降り、2つのフロートに空気を入れ自転車とドッキングさせれば、水上自
転車が完成。これは、自転車カヤックと呼んでもよい。なんなら、毎年1
回、鳥人間コンテストのように自作開発した水上自転車コンテストを開催
し性能、スピード、耐久力、意匠性の4部門コンテストを競っても良い。
さらに、マウンテンバイクを加え山岳-山里ロードとジョイントさせるの
も面白い。
自転車で水上を移動しよう!
「Shuttle Bike Kit」は漕ぐボートキット
水上自転車で琵琶湖上を巡る「アクアポタリング」を普及させようと、市
民団体「NWWAびわ湖PRプロジェクト」が30日、大津市雄琴5丁目
のレジャー施設「オーパルオプテックス」近くの湖上で、体験会を始めた
。湖を活用した観光イベントを企画している。昨年、自転車で湖を一周す
る県の「ビワイチ」が、国の「ナショナルサイクルルート」に指定された
ことを受け、湖上の名所巡りと連携し、湖国観光の盛り上げを図る。アク
アポタリングは、自転車の散歩を意味するポタリングをヒントに名付けた。
水上自転車は両脇に浮きを付け、ペダルをこぐと湖中のプロペラが回って
進む仕組み。当初は3月から、浮御堂(大津市)や白鬚神社(滋賀県高島
市)など数カ所で開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で
延期した。ただ、外出自粛によるストレスや運動不足の解消につなげ、多
くの人々に元気を取り戻してもらおうと、体験会を企画。同プロジェクト
の御舩泰秀代表は、8月に、オーパルオプテックス周辺のスポット巡りな
どをする企画をスタートする予定とし、この時期だからこそ、滋賀の人た
ちのためにできることをしたい。新しいレジャーでわくわくした気持ちに
なってもらいたいと話す。"ナショナルトレッキング構想"は別のブログで
展開しているが、あくまでも、「ローカル・アプリ開発」が事業コアであ
るが、ロードバイク、マウンテンバイク、水上自転車をオプション・アイ
テムとして加えてみたね。
【ポストエネルギー革命序論 188:アフターコロナ時代⑦】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」
世界初!発振面積の拡大で、100m超級の光測距も可能
6月30日、野田進京都大学教授らの研究グループと北陽電機と共同で、
フォトニック結晶レーザーを搭載した光測距システム(LiDAR)を開発。
自動運転を目指す自動車や建設機械などの用途に提案していく。LiDAR の
光源には半導体レーザーが用いられているが、ブロードエリアタイプと呼
ばれる従来の半導体レーザーでは、①出力時にビーム品質が著しく劣化し
たり、②ビーム整形のために複雑なレンズ系が必要であったり、太陽光な
どの影響を受けたりするなど、課題もあった。研究グループはこれまで、
フォトニック結晶レーザーの開発を行ってきた。既に発表している2重格
子フォト結晶は、発振面積を拡大して光出力を高めてもビーム品質が劣化
せず、極めて狭い広がり角のビーム出射が可能で、動作波長の温度依存性
が少ない、などの特長を持つ。つまり、この技術をブラッシュアップし、
新たな2重格子フォトニック結晶構造を考案。下方向に出てきた光を上方
向に反射させるための下部反射構造を導入するなどして、さらなる効率の
向上と安定した動作を可能とし、作製プロセスも簡略化した。試作したフ
ォトニック結晶レーザーは、LiDARへの搭載を考慮し、発振面積を直径500
μm とした。このデバイスで、ビーム広がり角は 0.1°以下と、従来に比
べ約半分の狭さを実現。スロープ効率は 0.8W/以下とこれまでの2倍で、
ピーク光出力は 10W以上(パルス動作)を達成。研究グループは、開発し
たフォトニックザーと一般的なブロードエリア半導体レーザーの出射光が、
レンズなしで遠方まで伝わった時のビームスポットを測定し、ビーム品質
などを比較した。この結果、フォトニック結晶レーザーでは、30m 先でも
円形で5cm以下という狭いビームスポットが得られた一方、ブロードエリ
ア半導体レーザーは、ビーム品質が悪く、数m 先ではビームが広がり過ぎ
て確認できなかった。このため、ブロードエリア半導体レーザーを用いる
場合、ビーム補整用のレンズ系が不可欠になる。
高ビーム品質で外部レンズ系不要
フォトニック結晶レーザーと一般的なブロードエリア半導体レーザーを搭
載した LiDARシステムをそれぞれ製作し、遠方でのビームスポットを比較
した。フォトニック結晶レーザー搭載の LiDARシステムは、レンズなしで
もビームの広がりが小さく、高い分解能が得られた。これに対し、ブロー
ドエリア半導体レーザー搭載の LiDARシステムは、ビームの広がりが大き
く、分解能が低下。フォトニック結晶レーザー搭載の LiDARシステムを用
い、リアルタイムで人物測距の実験も行った。この結果、2人の動作や移
動する様子などを詳細に捉えられることを確認、フォトニック結晶レーザ
ーの有効性を示した。
また、フォトニック結晶レーザーの光出力をさらに増大するための可能性
も検討。発振面積を直径1mmに拡大し、2重格子フォトニック結晶の構造
も、空孔の形状に加えて、その距離も精密に制御した。この結果、最大70
Wのピーク出力で、高いビーム品質の動作を実現した。これは 100mを超え
る光測距が可能となる。今回の実験では、フォトニック結晶レーザーから
出てきたビームを、機械式ミラーで走査した。今後、電気的に2次元ビー
ム走査可能なフォトニック結晶レーザーの開発にも取り組む予定である。
なお、LiDAR に搭載可能なフォトニック結晶レーザーは、京都大学光・電
子理工学教育研究センター内に設置された光・量子拠点より、MTA(Mate-
rial Transfer Agreement)を介して、第三者にも提供する。
黒の革命
図 (a)Au(111)上の17-AGNRのボトムアップ合成スキーム、(b)高解像
度STM画像、(c)17-AGNRのnc-AFM画像
世界初!次世代の省電力・超高速電子デバイス材料の精密な合成に成功
シリコン半導体の微細化の限界を突破するグラフェンナノリボン ~炭素
原子17個分の幅に仕立て、電気的特性を最高レベル
奈良先端科学技術大学と株式会社富士通研究所らの共同研究グループは、現
在のシリコン半導体の微細化の限界を超える次世代の電子材料として研究が
進む、「グラフェン」という炭素原子が平面状に結合した物質について、そ
の構造を精密に制御してリボン形に合成する方法を開発し、半導体としての
極めて優秀な電気特性を持つ、幅の広い「グラフェンナノリボン(GNR)」
の作製に成功しました。この GNRは原子17個分の約2ナノメートルの幅で、
電気の流れやすさに関わる「バンドギャップ」は約0.6 eV(電子ボルト)と
小さく、絶縁体にも伝導体にもなる半導体の材料として最適な性質を示した。
グラフェンは、炭素原子が原子一層分の厚みで六角形の格子状に連結した二
次元材料です。通常導体の性質を持ちますが、数ナノメートルの幅で細く長
く成長させたリボン形状のGNRにすることでバンドギャップが形成され、半
導体の性質を持つことが理論的に予想されるが、GNR のバンドギャップは、
リボンのエッジ(ふちの)構造や幅に強く影響を受けるため、その合成には
精密な構造の制御が求められます。今回、共同研究グループは、新たに開発
した前駆体分子をブロックのように連結するボトムアップ合成法により、リ
ボン幅が 17個の炭素原子からなる「アームチェア(肘掛け椅子) エッジ型
GNR (17-AGNR)」の合成に成功。本技術により、従来のボトムアップ合成
法で合成されたGNRと比べて、バンドギャップを約2 eVから0.6 eVへと大幅
に縮小できるため省電力で動作し、電子の移動度が大きいなどのグラフェン
の優れた電気特性を活かした省電力・超高速電子デバイスの実現が期待でき
る。シリコン半導体を利用した大規模集積回路(LSI)は、コンピュータか
ら、スマートフォン、家電に至るまで、あらゆる電子機器に使われ、生活を
支えている。LSIは、構成するデバイスサイズを小さくすることによって、
性能や省電力性を向上させてきましたが、LSIの微細化は限界に近づき、ほ
かの方法や材料の利用が模索されている。2004年にグラフェンが発見されて
以来、世界中の研究者がグラフェンの合成やデバイス応用に取り組んできた。
なにしろ、グラフェンは、室温で100,000 cm2/vsとシリコンの約 100倍にも
達する高い移動度を持つなど、その優れた電気特性は次世代のデバイス材料
として画期的である。
国産炭素中立エンジン用新燃料e-fuelの開発
トヨタ自動車や日産自動車、ホンダはそれぞれ、二酸化炭素(CO2)と水素
(H2)の合成液体燃料「e-fuel」の研究開発に本腰を入れる(上図)。エネ
ルギー生成段階を含むハイブリッド車(HEV)のCO2排出量で、電気自動車(
EV)を下回る水準を目指す。2030年に一層厳しくなる環境規制に備える。
尚、e-fuelは、水を電気分解したH2とCO2を触媒反応で合成した液体の炭化水
素鎖(燃料)のこと。再生可能エネルギーを利用して生成することで、CO2の
排出と吸収を同じにする「カーボンニュートラル(炭素中立)」を実現する
ものではあるが、e-fuelの研究開発は独Audi(アウディ)が、17年からドイ
ツに研究施設を設立している。欧州が30年に導入するCO2排出量規制は、21年
比で37.5%減らす極めて厳しい。加えて、25年以降にWell-to-Wheel(1次エ
ネルギーから走行中まで、WtW)で同排出量を規制する議論されている。新
燃料は、カーボンニュートラルを実現する液体燃料には、トウモロコシや藻
類などから作るバイオ燃料がある。太陽エネルギーを使うものの、生成に時
間がかかるのが難点である。e-fuelは工業的に生成できるため、製造時間を
短くして大量生産に向くとされる。食料を使わない利点もあるが、現状では
生産コストが10倍がデメリットである。
【製造プロセス】
e-dieselを生産するために、パワー・トゥ・リキッド(電力を用いて液体燃
料を製造する)工場では、水力発電によって得られた余剰な電力を合成燃料
に変換する。そのとき、適用される化学反応の原理は以下の通り。
1、最初に水力発電により生みだされたグリーン電力を用い、水を水素と酸
素に電気分解
2、非常にコンパクトなマイクロプロセス・テクノロジーを用いて水素をCO2
と反応させる
3、このCO2は、大気もしくは有機系廃棄ガスから取得 これは、他のあらゆ
るAudi e-fuelの場合と同様、炭素を得るための唯一の方法とされる。こ
れにより、長鎖炭化水素化合物を生成
4、最後の工程では、上記がAudi e-dieselとワックスに分離し、ワックスは、
他の産業分野で利用。
☈ 水素化分解法 Wikipedia
原料油脂をメチルエステル化してグリセリンを除去し脂肪酸メチルエステル
(FAME)を精製する既存の技術とは異なり、原料植物を問わず獣脂も含めた
広範な原料油脂を石油精製の水素化処理技術を応用して分解し、合わせて雑
物を除去して作る水素化処理油(Bio Hydrofined Diesel、略称:BHD)が、
新日本石油株式会社(当時)とトヨタ自動車株式会社により研究開発されて
いる。この技術によれば、油脂を原料としつつ、既存の石油由来の燃料と何
ら遜色のない、一般の軽油の規格に適合した燃料を精製することが可能であ
るとされる。BHDは油脂に水素を化合させる過程で不純物が除去される。
また、酸化による劣化がしにくく、化学合成軽油(GTL)と同等品であるとさ
れるこれまでに、減圧軽油留分とパーム油を混合して水素化分解処理を行い、
パーム油の水素化分解による軽油留分の収率の向上や、既存の石油精製で得
られている軽油に近い性状の軽油留分が得られることが確認されている この
BHDを路線バスの営業運行で使用する実証実験が2007年10月から2008年3月ま
で都営バス渋谷営業所の一部車両で行われる。
1500Vの太陽光パワコン、安川電機が国内販売を開始
6月15日、安川電機が直流入力電圧1500Vの太陽光パワコンの販売を開始。
高電圧化により、パワコンの設置台数や交流集電箱、配線などの周辺部材に
掛かるコストの低減が期待できる。これによると、産業用高圧および発電事
業者用特別高圧案件向けの分散型太陽光発電用パワーコンディショナー「XG
I1500 150kW」の販売を開始した。価格はオープン。新製品は定格出力150kW
で、直流入力電圧を1500Vに高電圧化したモデルで、電力損失を抑えるととも
にパワーコンディショナーの台数や交流集電箱、配線などの周辺部材に掛か
るコストを低減することが可能となるまた、LCDレスや電解コンデンサレス、
ヒューズレス設計により部品数や保守コストの削減に寄与する他、内蔵され
たWi-Fiによりパワーコンディショナーとの通信、一括設定、簡易モニタリン
グをスマートデバイスで行うことが可能となっている。大規模太陽光発電所
の高電圧化が進んでいる。かつては600Vシステムが一般的だったが、やがて
1000Vが主流となり、いまや新設大規模案件の多くが1500V仕様になろうとし
ている。この動きを加速させたのは海外のパワコンメーカである。
岐阜県のダムに合計約1メガの水力発電所を新設
6月10日、関西電力は岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打
保(うつぼ)ダムの直下に「新坂上発電所(仮称)」「新打保発電所(仮称
)」をそれぞれ新設すると発表した。両発電所では、坂上ダムと打保ダムの
豊富な水を利用する。最大出力は新坂上発電所が4300kW、新打保発電所が
4940kWとなり、発電電力量は新坂上発電所が1300万kWh/年、新打保発電所が
1600万kWh/年となる計画である。新坂上発電所は2021年3月に着工し、24年8
月に運転を開始する予定で、新打保発電所は2021年8月に着工し、25年4月
に運転を開始する予定となっている。CO2の削減量は新坂上発電所で約6000t
/年、新打保発電所で約7400t/年が見込まれる。
✔ダムは水が豊富な国で、降雨量が温暖化対策が遅く、増加必至は不可抗で
はあるが、温暖化ガス排出抑制型ダム建設及びコンパクト高品質水力発電技
術水力発電事業を展開すべき事例の1つとして岐阜県飛騨市宮川町に所有し
ている坂上ダムおよび打保ダム岐阜がある。
こうしてパンデミックははじまった③
松岡正剛は、「千夜千冊1737夜『ウイルス・プラネット』カール・ジンマー」
で生物学がウイルスを厄介者だとみなした理由を次のように問うている。
これはいいかえれば、ウイルスは生物なのか非生物なのか、ウイルスは
生きているのか、生きものなのか、生物に乗っかっている乗客なのか、
何かに付随している情報なのかという、たいへんデリケートだがきわめ
て重大な問題を、いったいどのようにウイルス・プラネット生態系の思
想として採り入れたらいいのだろうかという問題につながっていく。
しかし、この設問のアプローチには、ウイルスについての知識だけでなく、
ウイルスをとりまく生物学の知識と、そこからのわずかではあるが重大な離
脱を図りつつ、基本の問題----フランシス・クリックが1958年に提唱した、
RNAワールドはDNAの遺伝情報は「DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タ
ンパク質」の順に伝達されるというセントラルドグマ----より先行してたか
どうかといったような“太始の問題”を避けることはできないとし、わたし
たちの前に突き付けられている厳然たる事実次の5つのことであると記述し、
実際にはウイルスにはもっともっと「変なところ」がいっぱいあり、生物界
での分類で「例外者」扱いをされてきたと嘆息しているように見える。
①ウイルスには「細胞がない」ということ。ウイルスは細胞として生きてい
るのではなく、ウイルス粒子(virion)として存在している。だから細胞膜
(生体膜)もない。ここをどう見るか。ふつうは細胞膜がなくて細胞がない
ものは自立生物ではない。生命体の定義に入らない。ウイルスは宿主(ホス
ト)を選んでそこに寄生して、増殖をくりかえしているにすぎない。自前の
代謝系という生物としての基本性質をもっていないのだから、そこを見ると
ウイルスは非生物だということになる。
②しかし、ウイルスは核酸(RNAやDNAなどの遺伝子)をもっている。
核酸はカプシド(capsid)というタンパク質の殻に包まれ、エンベロープ(
envelope)という封筒のような膜で宿主に送り出される。遺伝子をタンパク
質に包んでいるのがカプシドで、そのカプシドは脂質でできているエンベロ
ープの格好をとって移動する(郵送される)。それが宿主の細胞に巧みに入
ってカプシドが脱殻(だっかく)し、あとは宿主の細胞をつかって遺伝子を
複製する。遺伝子があって、それが他者の生物の細胞の中であれ複製をおこ
すのだから、こういうところはすこぶる生物的なのである。
③ウイルスには細胞壁もなく、ATPの合成もできないということがある。
つまり自己エネルギーをつくれない“生きもの”なのである。ただし、ちょ
っとややこしいこともある。細胞壁はマイコプラズマなどにもなく、クラミ
ジアなどもATPをつくっていないからだ。こういう変則的な事情をみると、
逆に「なぜかれらはウイルスっぽいのか」という説明がけっこうむつかしい
ものだということをガツンと知らされる。
④ふつうの細胞はRNAとDNAの両方をもっているのに、ウイルスはその
どちらかしかもたないということが、たいへん微妙で、かつ重大な問題を突
き付ける。ある種のウイルスには(それこそが新型コロナウイルスにもあて
はまるのだが)、どこかとても初期のRNAワールド的なものが残響してい
るかのようなのだ----著者は、生物学の根本にかかわるRNAとDNAの先
陣争いに巻きこまれていく。「RNAが先にエディターシップを発揮したの
は当然だろう」などとは、多くの慎重な生物学者は口がさけても言わないの
だ。しかしRNAウイルスを解くことが、ウイルスと生物と文明のあいだを
羂索になるだろうと吐露している。
⑤ウイルスは増殖しすぎて、せっかく乗っ取った宿主細胞を殺してしまう自
滅行為があるが、これをどう考えるといいのか。ウイルスには利己的遺伝子
としての矜持がないのでは。細胞のほうからすれば、これによって(細胞の
アポトーシスによって)、宿主はウイルスの侵略から身を守っているという
ことになるのだから、過剰ウイルスとともに細胞が犠牲になることによって
宿主全体のバランスを取り戻すが、ここにはウイルスと生命体との「共生」
が示唆しつつ、外れているけれど、動物にもヒトにもバクテリアにも寄生し。
インフルエンザやC型肝炎やヘルペスやエイズをおこし----かつてならペス
トや天然痘を大流行させ----ウイルスはどのドメインの生物をも宿主にする
という意味では。覆っているというより侵食しているとか、移籍していると
か、借家住まいの----あとからウイルスが厄介なことをしはじめたのではな
くて、厄介なウイルスによって生命系が複合的に始動してきた----ウイルス
の活動を活用し、本体の生命系が細胞や細胞膜をつくった。つまり、ウイル
スを起源とした共生編集的な生命系をつくってきた。
さらに、ウイルスの思想を明確にするには、ウイルスにはRNAウイルスと
DNAウイルスとがあるということに注目し、コロナウイルスも新型コロナ
ウイルスもRNA系ウイルスで、ふつうの細胞の中でのようなDNAとRN
Aの協同作業はない。そのかわり、DNAウイルスは宿主の細胞がもってい
るRNAポリメラーゼを借用し、転写をおこない、細胞のRNAポリメラー
ゼには細胞とウイルスのDNAを区別する能力がないので、宿主細胞がもつ
DNAで転写する。一方のRNAウイルスのほうはかなり特異で、レトロウ
イルス、二本鎖RNAウイルス、一本鎖プラス鎖RNAウイルス、一本鎖マ
イナスRNAウイルスがあり、コロナウイルスや新型コロナウイルスは一本
鎖プラス鎖RNAウイルスがある。コロナウイルスの本体である一本鎖プラ
ス鎖RNAウイルスは、遺伝情報の転写と翻訳に一本鎖のRNAをつかうウ
イルスで、その後にウイルス複製複合体(VRC)をつくるという特色をも
つ。この複合体は変異によって生じるもので、ウイルス由来と宿主由来との
両方のタンパク質を含みコロナウイルスが厄介なものとなる。そして、RN
Aウイルスのことがいろいろわかってくると、大きな仮説が立ち上がってく
ると考え、「生命系は細胞から生まれていった」のではなくて、実は「RN
Aウイルスから細胞がつくられたのではないか」という、ドラスチックな仮
説が立ちはだかる。
つまり、①ウイルスはもともとは独立した細胞だった。②極小の自己複製分
子のようなものが、細胞の中の遺伝子をとりこんでウイルスに進化した。③
細胞とウイルスは別々に独自につくられた、おそらく細胞よりも先に誕生し
ていたとの3つ仮説に、④もうひとつの蠱惑的(こわくてき)なRNAウイ
ルスから細胞がつくられた----われわれの文明や社会はRNAウイルスの上
につくられてきたということ、それが生物学的文明の平時の姿だったという
ことが示唆される----はずではないかが加わる。さて、このテーマを松岡氏
は。カール・ジンマーは、こう書いている。「私たちの知識不足がウイルス
に不滅性を与えてしまったのでしょう。遺伝子はたんに種の進化をもたらし
てきただけではなく、再集合を試みようとしてきたのでしょう」と引用し結
ぶ。それにしても、謎だらけで頭は、"パンパン状態"である。
この項つづく
氷うどん! 讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺
2020年の夏に向けて、丸亀製麺史上最も冷たい『氷うどん』が7月7日(火)~
8月31日(月)の期間、持ち帰り限定で販売されることになった。だしを凍ら
せた「氷だし」をザクザクと崩していき、打ち立て・締めたての冷たいうど
んを一緒に食べる、清涼感ある一品というふれ込みだが、”このコロナ禍”
時代を生き抜く(いや、万一叶わぬとしても)これは是非とも口にしておき
たいものだ。価格は並が税込300円、大盛が税込410円。ぶっかけの氷うどん
も同じく並が税込300円、大盛が410円。すだちおろし冷かけの氷うどんは並
が税込450円、大盛が税込560円。
世界初!肉に貼る湿布「エイジングシート」
誰でも簡単熟成肉!? 絶対ムリと言われた家庭での熟成肉も
「エイジングシート」は、肉の熟成に必要で人体に無害な菌を、滅菌した布
に付着させ、肉に巻くだけで、熟成に必要な菌を短期間で増殖させる新技術。
腐敗防止と安定した肉の熟成化、短期間での「発酵熟成肉」の製造を実現。
✔ 食品核技術の進化はとまらない。熟成肉製造シートはその1つにすぎな
い。長期にわたり鮮度を保つ食品保存できるフィルムなどは、高付加価値型
ではなく、フードロス逓減環境配慮型でもある。そして、日本の発行食品文
化をベースとした発酵食品技術としたネオコンバーテック事業は進化の途上
にあり、世界に貢献しつづけるであろう。