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どうするマルチメディア・ストレス

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」

【ポストエネルギー革命序論 429: アフターコロナ時代 239】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」




● 最新放射冷却構造体及びシステム事例Ⅱ 

【掲載特許】
特許第6988033号 放射冷却構造体及びシステム
【概要】
実施形態において、冷気回収装置は、伝熱流体を流すための複数の導
管と熱連通するようにさらに構成されている熱結合素子と熱連通する
よう構成された、明細書に記載の選択的放射冷却構造体を備える。図
8Aは、冷気回収装置200のアセンブリを図示しており、図8Bは、
A-Aの断面を図示している。図8A及び8Bに図示されているよう

に、冷気回収体200は、放射冷却力を得るために、放射冷却シート
1が金属シートに被覆されている。この実施形態において、放射冷却
シートは、太陽光を反射して赤外放射を放出する。その後、放射冷却
シートから、チューブ240を循環する伝熱流体に、冷気 エネルギー
を伝達する。チューブは、金属シートに取り付けられており(例えば、
溶接されている)、熱的に良好に接触している。伝熱流体は、冷気回
収体を通過した後に冷却される。冷気回収体は、底部及び側部におい
て断熱材240で包まれている。冷気回収体の上部では、カバー23
0を使用して、対流熱エネルギーが外気へと失われるのを防止する 。
図8A及び8B:1 放射冷却シート(この図では、金属シートに被
覆されている); 220 チューブ;230 カバー;240 断熱
材;250 伝熱流体。



図8A及び8Bに示されている冷気回収装置は、ポンプを使用して冷
気回収装置に水を循環させる能動的な冷気回収装置である。能動的な
冷気回収装置は、チャネルアレイも含む。受動的な冷気回収装置を使
用することもできる。受動的なサーモサイフォン型冷 気回収装置は、
図8C及び8Dに示されており、冷たい熱エネルギーを自動で回収す
ることができる。図8C及び8Dは、サーモサイフォンの3D図及び
側面図をそれぞれ表す。サーモサイフォンは、太陽光を反射して赤外
放射を放出する放射冷却シートが積層可能なパネル(例えば、ポリカ
ーボネートのパネル)を形成する平面チャネル260と、水回収チュ
ーブ270と、返送パイプ280と、冷たい熱エネルギーの一時的な
貯蔵が可能な局 所冷気貯蔵部290とを含む。サーモサイフォンは、
伝熱流体(例えば、水)で満たされている。放射冷却シートが機能す
ると、平面チャネル内の伝熱流体が冷却される。流体温度が低下する
と、流体は、自然対流により下へと移動する。その後、伝熱流体は、
水回収チューブ、返送パイプへと流れ、最終的に局所冷気貯蔵部へと
流れる。伝熱流体は、放熱冷却シートによりサーモサイフォン内を循
環する。冷気エネルギーは、外部の装置を用いることなく、局所冷気
貯蔵部内に自動で貯蔵される。これが冷気充填プロセスである。冷気
排出プロセスについては、外部のポンプにより、局所冷気貯蔵部内の
冷気エネルギーを、貯蔵された冷気エネルギーが使用可能な場所へと
運ぶ。冷気回収装置を使用して、建築物、データセンター及び熱的に
制御される必要のあるその他のシステムを冷却することができる。一
般的に、建築物内部の熱取得には、照明、設備及び人体の放熱が含ま
れる。図9は、屋根一体型冷気回収体を備える能動的な建築物冷却シ
ステムを示す。熱交換器を内部に備える冷気貯蔵槽320内で冷たい
熱エネルギーを回収及び貯蔵する。冷気回収体と冷気貯蔵槽との間に
流れる作動流体は、ポンプで運ばれる。その後、冷気貯蔵槽内部で冷
却された水を、別のポンプで放射天井に循環させる。放射及び対流の
両方のメカニズムにより、放射天井は室温に冷却される。図9に示さ
れる冷却システムは、独立的に作動するか、または従来の空気調節装
置との組合せで作動して、電気エネルギーの消費を削減することがで
きる。この冷却システムは、住宅建築物及び商業用建築物のどちらに
も適している。本願で使用する冷気回収装置は、能動的又は受動的な
タイプのどちらかであり得る。図9:150 建築物;200 放射
冷却シートを含む屋根一体型冷気回収装置;4 冷気回収装置から空
への放射冷却束;320 冷気貯蔵槽;350 ポンプ;360熱交
換器;160 放射天井;6 建築物内部の熱取得;7 部屋から放
射天井への放射流束;8:部屋の空気から放射天井への対流式熱伝達。

 冷気回収装置を使用して、発電所の復水器の冷却を補助することも
できる(図10A参照)。一実施形態において、発電所から出た冷却
水は、空冷式復水器に入り、外気を使用して冷却される。しかしなが
ら、空冷式復水器の性能は、大きな温度逸脱(temperature excursion)
を起こし易い周囲の乾球温度により決まる。発電所の効率は、発電所
の復水器に入る冷却水の温度に応じる。冷却水の温度が低いほど、効
率が上がる。このような状況下で、空冷式復水器から排出される冷却
水の温度が発電所のエネルギー効率要件に合致している場合、冷却水
は、側管を通して発電所の復水器に直接返送される。しかしながら、
そうではない場合、周囲より低い温度を有し、且つ放射冷却構造体を
使用して冷却される冷気貯蔵槽により、冷却水をさらに冷却してもよ
い。示されているように、冷却水と冷気貯蔵槽との間の熱伝達は、熱
交換器を通して行われる。複数の冷気貯蔵槽が並列式に接続されてお
り、順次使用される。冷気貯蔵槽には、2つの作業モード、すなわち、
冷気充填及び冷気排出がある。冷気貯蔵槽は、完全に排出させられる
(すなわち、使用されても冷却水をそれ以上冷却することができない
)と、冷気充填モードに切り替わる。冷気充填モードは、1つの冷気
貯蔵槽と複数の冷気回収装置とを接続するポンプにより作動する。放
射流束を空に放出する複数の冷気回収体は、並列式に接続されている。
一実施形態において、使用する冷気回収装置は、図8Aに示されてい
る能動的な冷気回収体である。本願において、ポンプ(すなわち、3
50)は、連続的に作動する。図10A:200  冷気回収装置;4 
空への放射流束;350 ポンプ;320 冷気貯蔵槽;360  熱
交換器;406 弁;407 ポンプ;408 外気; 409 空冷
式復水器(ACC);410 発電所の復水器;411 タービンか
らの発電所の作動流体;412 側管。
  図10Aに示される放射冷却システムについて、図8Cに示される
サーモサイフォンを冷気回収装置として使用することもできる。この
状況下において、サーモサイフォンは自動で冷たい熱エネルギーを回
収することができるため、ポンプ(すなわち、350)は断続的に作
動する。システムには、稼働スケジュールが必要であり、その例を図
10Bに示す。図10Bは、冷気貯蔵槽が1つである場合の12時間
の稼働スケジュールを示 す。この12時間の間に、冷気貯蔵槽には、
1回の充填・排出サイクルがあり、サーモサ イフォンには、10回
の充填・排出サイクルがある。サーモサイフォンにより、局所冷気
貯蔵部内の伝熱流体が冷却される。局所冷気貯蔵部が冷却されると、
ポンプ(すなわち、 350)が短時間(例えば、3~5分)で作動
し、冷気エネルギーを冷気貯蔵槽に伝達する。10回の充填プロセス
後に、冷気貯蔵槽は冷却された状態にある。1つの冷気貯蔵槽には、
数百個のサーモサイフォンを接続することができる。 


  さらなる実施形態において、本開示により、  
a.ポリマーを含む供給材料を押出成形でダイに通してフィルムまた
はシートを形成するステップであって、ポリマーが、5μm~50μ
mの範囲で0.6~1の吸収率を特徴とする、ステップ、及び b.
フィルムまたはシートを冷却するステップを含む、選択的放射冷却構
造体を製造する方法が提供される。一例において、供給材料のポリマ
ー部分を溶融させてダイに通し、フィルムまたはシートのポリマー部
分をステップbにおいて凝固させる。さらなる実施形態において、供
給材料は複数の誘電体粒子をさらに含み、誘電体粒子の体積パーセン
トは2%~25%の範囲にあり、粒子は3μm~30μmの範囲にあ
る平均径を特徴とし、フィルムまたはシートは複合フィルムである。
一実施形態において、粒子は、3μm~30μmの範囲で選択される
平均有効径を特徴とする。放射冷却構造体のための例示的なポリマー
及び粒子は、本明細書の別の箇所に記載されている。実施形態におい
て、放射冷却構造体のポリマーベースのシートは厚さが、10μm~
3ミリメートル、10μm~1mm、10μm~500μm、10μ
m~100μm、100μm~750μm、200μm~1000μ
m、200μm~750μm、250μm~500μmまたは500
μm~1000μmであり得る。 

 図11は、ローラを備える押出成形又はダイカストのシステムの略
図を示す。この実施形態において、ポリマー供給物505を押出成形
機510に供給し、溶融した材料 (複数可)を押出成形及び注型で
ダイ520に通して、巻上ローラ530に送る。巻上ロ ーラを冷や
してポリマーシート540の硬化を加速させることができる。さらな
るローラ550を巻上ローラに結合させて、シートの硬化をさらに補
助して、プレスにより任意選 択で厚さを制御することができる。作
製されたポリマーベースのフィルム540を押出成形のラインからそ
のまま取り出しても、または貯蔵及びさらなる使用のために、さらな
るローラに巻いてもよい。このようにして、幅1~3メートル及び長
さ数キロメートルまでのシートを作製することができる。


 幾つかの実施形態において、ポリマーシートを作製したら、さらな
る材料シート(複数可)、例えば論じてきたものを、さらなる材料層、
例えば、保護シート若しくはバリアシート及び/またはは反射シート
と一緒に被覆または堆積させることができる。放射冷却装置において
有用なさらなる材料層の例は、先に記載されている。一実施形態にお
いて、金属反射シートは、物理蒸着、例えば、スパッタリング、熱蒸
着若しくは電子ビーム蒸着、または噴霧方法により得られるか、或い
は化学的な堆積方法、例えば、溶液合成、電気化学的金属被覆または
原子層堆積により得られる。図12は、フィルム540と、2つのロ
ーラ 560a及び560bとを含む、物理蒸着用のウェブ被覆シス
テムの略図を示す。ポリマーフィルムをプラズマまたはイオンビーム
により前処理してポリマー表面の接着性を向上させることができ、次
いで、ポリマーフィルムを堆積域に送り、ここで、バリア層、反射層
及び/または熱結合層を堆積させることができる。上記の方法のいず
れかにより、これらの層をウェブコータの堆積域において堆積させる
ことができる。570は蒸着装置を指す。反射防止被覆、バリア層、
熱結合層及び紫外線保護層を含む前述の代替的及び任意選択の層を、
類似した手法で作製することができる。代替的な実施形態において、
まず反射層またはバリア層(複数可)を作製して、ポリマーまたは
リマーベースのシートをこの層(複数可)に適用することができる。

【図24の説明】

図24.水の直接冷却 :水を冷気貯蔵媒体として使用して、比較的
大きな熱質量について、放射冷却の有効性をさらに証明する。実験の
構成を図24Aに概略的に示す。プラスチック製の水槽を放射冷却ガ
ラスポリマーハイブリッドメタマテリアルの下に置き、水と熱伝導性
の銅板 とを密接させた。実験において水は静止しているため、その
大きな熱容量により、冷却プロセスの速度がかなり低下する。よって、
この構成において、厚さ10μmのHDPEフィルムをポリスチレン
フォーム容器の上部に使用することで、対流による熱損失が低減され、
断熱性が改善される。図24Bは、午前3時10分に雲のない空にハ
イブリッドメタ マテリアルを曝した後の、時間に応じた、周囲温度
(T空気)、水槽の表面温度(T槽) 、水温(T水)及びメタマテ
リアルの表面温度(T表面)を示す。水温は連続的に低下し 、2時
間曝した後には、周囲より低い8℃超に達した。温度変化に基づき、
水、プラスチック製の水槽、及びハイブリッドメタマテリアルと、銀
で被覆されたシリコンウェハと、銅板とを含む材料積層体を含む、実
験に関わる各材料に貯蔵された熱量を、図24Cに示されるように時
間に応じて計算した。図24Cは、ポリスチレンフォーム容器からの
熱損失、及び熱損失と全材料に貯蔵された総熱量との合計である合計
放射冷却力も示す。これらの結果により、夜間の放射冷却力が100
W/m2超であることが再度証明され、より重要なのは、冷水式作製
に関して、スケーラブルに製造された低コストなガラスポリマーハイ
ブリッドメタマテリアルによる放射冷却 の有効性が証明されたこと
であり、ガラスポリマーハイブリッドメタマテリアルは、建築物、デ
ータセンタ、さらには火力発電所の冷却において用いることが可能で
ある。
以上、「詳細説明」「特許請求範囲」など割愛。

特許第687770号 光吸収体、ボロメーター、赤外線吸収体、太陽
熱発電装置、放射冷却フィルム、及び光吸収体の製造方法
(2015.5.26)
【要約】ある誘電体表面に沿うランダムな位置において各誘電体凸部
が該誘電体表面から突出している誘電体凸部の群と、該群に含まれる
各誘電体凸部の表面のうちの少なくとも一部の上またはその上方と該
誘電体表面のうち誘電体凸部が存在しない部分のうちの少なくとも一
部の上またはその上方とに配置されている導電性薄膜と、該導電性薄
膜から離れ前記誘電体表面に沿って広がる導電性厚膜とを備える光吸
収体。  

図1は、平坦な金属表面における表面プラズモンと光波の分散関係を
グラフで示す説明図であり、平坦な金属表面に光を入射させた場合の
入射光(直線72)と表面プラズモン(曲線74)それぞれの分散関
係を示す。入射光はω=ck(ω:角周波数、k:波数、c:光速)
の関係をみたすことから原点を通る直線として表され、ライトライン
とも呼ばれる。金属と空気の表面や金属と誘電体の界面で生じる表面
プラズモンは、空気側からの入射光では通常は直接励起することがで
きない。そのような制約に対し、周期的な構造を持つ回折格子を金属
表面にて形成することが行われる。図2には、模式断面図にて、表面
プラズモンを励起するために回折格子を金属表面に形成した従来の吸
収体70の概略構成を示す。回折格子が存在する場合、その回折格子
は、入射光(例えば垂直から僅かでも傾いた入射光)からの光を強め
合うように干渉させる傾斜した方向での光(例えば一次回折光)を生
じさせ、特に図2に示す光電界Eをもつp偏光ではその回折光の電界
は金属表面(図2の紙面上にて左右方向に延びる平面)に対する垂直
成分が強くなる。また、表面プラズモンは進行する向きが表面に沿っ
た向きであるため、入射光のうち問題となるのは、入射光のうち表面
プラズモンと結合できるような金属表面に対し平行に進む波数成分で
ある(図1において直線72P)。直線72Pは入射光の面内波数(
波数ベクトルの表面に平行な成分)の分散関係を表わす。ここで、回
折格子の効果により回折光の面内波数の分散関係は、回折格子の格子
ベクトルkG=2π/Λの分だけシフトさせた分散関係(直線72D)
となる。図2に波数の関係を示しているように、入射光の波数ベクト
ルの面内波数(金属表面に平行な成分)k//に格子ベクトルkG加えた
ものと表面プラズモンの波数kPが一致すると吸収が生じる。直線7
2Dは図1に示すように表面プラズモンの分散関係の曲線74に対し、
運動量保存則およびエネルギー保存則が同時に成立するような交点を
もたらすため、光から表面プラズモンへのエネルギー移動が許容され
る。つまり、回折格子が存在すれば表面プラズモンが励起される可能
性が生じる。励起された表面プラズモンは、金属表面を伝搬し、その
伝搬に伴って金属に吸収される。これが回折格子を持つ従来の吸収体
70が光の吸収を与える原理である。しかしながら、回折格子を採用
する場合の吸収は、交点を与える縦軸の角周波数ωに対応する周波数
や波長で生じ、その吸収帯域は狭くならざるを得ない。さらに、光の
入射角が変化すると、面内波数が変化し、回折格子の強め合う干渉の
方向が変わることから、吸収帯域に入射角依存性が生じる。他方、金
属−誘電体−金属(MIM)構造では表面プラズモンの分散関係が変更
される。

特許 第6890724号 放射冷却装置及び放射冷却方法(2021.6.18)
【要約】放射面から赤外光を放射する赤外放射層と、当該赤外放射層
における前記放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層とが設
けられた放射冷却装置であって、前記赤外放射層が、吸収した太陽光
エネルギーよりも大きな熱輻射エネルギーを波長8μmから波長14
μmの帯域で放つ厚みに調整された樹脂材料層であり、前記樹脂材料
層が無機材料を含まず、前記樹脂材料層を形成する樹脂材料が、塩化
ビニル樹脂又は塩化ビニリデン樹脂であり、前記樹脂材料層を形成す
る塩化ビニル樹脂又は塩化ビニリデン樹脂の厚みが、100μm以下
で10μm以上であり、前記光反射層が、銀または銀合金で構成され、
その厚みが50nm以上である、または、銀または銀合金とアルミま
たはアルミ合金の積層構造である放射冷却装置。

PCT/JP2021/008966 放射冷却装置及び放射冷却方法(2021.9.16)

【要点】放射面から赤外光を放射する赤外放射層と、当該赤外放射層
における前記放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層と、前
記赤外放射層と前記光反射層との間の保護層とが設けられ、前記赤外
放射層が、吸収した太陽光エネルギーよりも大きな熱輻射エネルギー
を波長8μmから波長14μmの帯域で放つ厚みに調整された樹脂材
料層であり、前記光反射層が、銀または銀合金を備える放射冷却装置
であって、前記保護層が、ポリオレフィン系樹脂にて厚さが300n
m以上で、40μm以下の形態に、又は、エチレンテレフタラート樹
脂にて厚さが17μm以上で、40μm以下の形態に形成されている
放射冷却装置。 

✔ これら3つの特許事例は都市圏のヒートアイランド化を防止し、
これを応用しエネルギー変換/貯蔵でき、さらに、政策設計させるも
のである。大規模な実証実験を急げ!(勿論、日用品➲熱中症防止
グッズ・衣服・日傘などの提供もある) 



ヒューマン・エイジと未来スピーカーⅠ


「ミライスピーカー」独自の『曲面サウンド』とは
従来のスピーカーの振動板は、円すい形であるのに対し、平板
を湾曲させた形状となっています。この曲面振動板から発せら
れる曲面サウンドが、聴こえにくい人でも音量を上げなくても
聴き取りやすく、難聴の高齢者にも有効だというものだが、そ
の原理は、可視化が難しい音波ですが、早稲田大学の協力によ
り、従来のスピーカーとの音波の違いが確認。さらに、特有の
音波がなぜ生まれるのか、東京都立大学の協力により、振動板
の動きからシュミレーション解析を行い従来のスピーカーとは
異なり、高音域において、広範囲にしっかりと音を届ける音場
がつくられることが確認された。今後も 100年の歴史を変える
『曲面サウンド』の音について研究を続けるというから凄い。



📚 特許事例は後日掲載。


河出書房新社(2021/09発売)
サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
商品コード 9784309228303 NDC分類 345.1 Cコード C0022
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 George Bernard Shaw

第13章 社会民主主義の発展
         ピーターから奪ってポールヘの支払いに充てる政
         府は、いつでもポールからの支援をあてにできる。
              ジョージ・バーナード・ショー(1944年)

デジタル通貨と付加価値税(VAT)=納税申告書の拡大
  二十世紀後半の税制の目立った特徴をもう一つ挙げる。税率が高い
場合でも、中央政府の徴税の効率がぐんとよくなっている点である。 
  第二次世界大戦中とその終結直後、多くの国は源泉徴収を確実に行
なうための新たな手法を取り入れた。アメリカは1943年に源泉徴収制
度を導入した。その翌年、イギリスでも源泉徴収制度(PAYE)が開始
された。それまでは、税金は年一回もしくは二回徴収されていた、そ
れが毎週もしくは毎月になつたので、政府はより迅速に金を集められ
るようになった。効率よく、迅速に徴収できるようになると、それだ
け政府支出を賄う能力は上がった。アメリカ財務省によれば、「納税
者にとって、また内国歳入庁にとって、徴税はたいへん容易になった」
また、幸直にいって「納税者はいくら徴収されているかをたいして意
識しなくなった。税の透明性が低下したわけである。そのため、将来
の増税は容易になった」。つまり、ガチョウは羽毛をむしりとられて
いることをたいして気にかけなくなったのだ。
 1950年には、ほとんどの先進国、それに多くの関発進上国が源泉徴
収制度を採用していた。
 事実上、雇用者は政府から徴税業務を受け負った。納税義務をかっ
た者は多額の罰金を取られたうえ、さらにひどい目にあった。金融機
関は政府の手下として働き、税金が通切に集められているかどうかを
監視し、疑わしいことがあれば報告した。通貨は政府によって発行さ
れ、中央銀行によって管理されるため、この支配体制はいっそう強固
になった。1980年代から1990年代にかけてのテクノロジーの進歩によ
り、デジタル通貨と電子決済のシステムが誕生した。これらの自動化
で、納税義務の不履行がいっそう困難になるとともに、徴税率も納税
義務の履行幸も高まった。
 さらなる進化は、VATと売上税が徴収されるようになったことだ
った。1960年、VATを導入していたのは一カ国----その発祥の地で
あるフランス----のみだったが、いうまでもなく、フランス以外の国
ではそれ以前から商品税や売上税が徴収されていた。1980年、VAT
を徴収する国は27カ国だった。それが、今日では286カ国となってい
る。各国政府は効率のいい税制をすぐに模倣する----「国民のポケッ
トから金を奪いとる方法を、政府がよその政府から学びとる速度は、
ほかとは比べものにならないほど速い」と、かつてアダム・スミスが
評している。各国のVATの税率はまずまず定であるといえ、15%
から20%までのあいだとなっている(北欧諸国では24%から25
%)。EU諸国はもっとも低い15%である。VATでも、事業者が
徴税業務を請け負うことになった。総売上高が一定の金額を超える事
業者は、VATを徴収し、政府に納付することを法的に要求されるの
である。
 事実上、政府は徴税業務の外部委託を行なっている。そして、義務
を履行しない者がいれば、ただではすまない。VATについては、累
進課税ではないから不公平であるという声もある----誰でも税率が同
じなので保有する富に対する比率で考えれば、貧しい人びとはより多
くを支払うことになるというのである。また、累進課税ではないから
こそ公平だという意見もある----誰もが同じ税率だから、と。VAT
によって思いがけない結果がもたらされている。一つは物品税収の縮
小である。消費税にかかる税であるVATには任意税のような性質が
ある。つまり、商品を買わなければVATを支払わなくてもいいのだ。と
なれば、VATによって商品の売買が減じるともいえる。産業振興の
ためにVATに対する免税措置を設ける国は少なくない。
 読者がこの主張に賛成してくれるかどうかはさておいて、VATは
政府の重要な収入源になっている。多くの国----たとえば、チリ、ロ
シア、中国など----で、VATは政府の最大の歳入源なのだ。税収総
額に占める割合は、イギリスでは約17%である。ヨーロッパ大陸で
は平均28%だ。アメリカにはVATはないが、商品とサービスにか
かる税による収入は歳入の17%となっている。

先進国は途上国よりも税金集めがうまい
 先進国と途上国の顕著な違いについて、データ研究機関のウェブサ
イト「Our World In Data」が公表している。それによれば、たとえ税
率が同じであっても「今日の先進国は、発展途国にくらべ、GDPに
占める税収の割合がずっと高い」。これにはいくつもの理由がある。
 第一に、たいてい金融テクノロジー、銀行業務、税インフラがより
遵んでいる点である。また、途上国と比較して、国民の政治への信頼
が大きく、法令遵守の意識が高いことも挙げられる。途L国の場合た
いてい関税と消費税への依存度がより高くなっている。さらに、途上
国の多くは二度の世界大戦に本格的に参戦していなかったため、所得
税率を高くすることが可能になっている。 
 だから、高所得国----とりわけヨーロッパの国々----の中央政府は、
低所得国の政府にくらべ、GDPのより多くの部分をコントロールで
きるといえる。たとえば中央政府の支出は、フランスではGDPのほ
ぼ50%である万万、ナイジェリアでは6%弱である。
 国が発展すれば、それだけ多くの税金を集められるようになる。た
とえばトルコでは、税収が1980年の2倍以上に増えている。中国では、
所得税として個人および企業から集められた金額の対GDP比が2000
年~2012年までに2倍になった。結果、先進諸国は途上諸国にくらべ、
社会保障費に多くの金額を割いている。逆にいえば、先進諸国のほう
が経済成長が著しく、不景気におちいることが少ない。効率のいい徴
税方法と、金融テクノロジーの進化と、社会保障費の増加はだかいに
関連している。時間がたつにつれ、途上諸国は先進諸国と同様、徴税
をもっとうまく行なうようになるだろう。実際、すでにそうなりつつ
ある。

Arthur Betz Laffer

政府支出の大きな変化

       がっては政府運営に必要な資金を集めることが税法の
       唯一の目的だった。だが今日、税法にはもっとたくさ
       んの側面がある。たとえば、所得の再分配、好ましい
       産業の振興、好ましくない行動の抑制などである。
               アーサー・B・ラッファー(2011年)

  第二次世界犬戦が終わっても、アメリカの軍事費はかさみつづけた。
冷戦、朝鮮戦争、ベェトナム戦争のためである。その後アメリカは、
現在も続いている中東紛争に巻きこまれた。いまやアメリカの国防費
は年間8000億ドルを超える----これは国家予算の20%以上である。ア
メリカ国防総省はいまや世界最大の雇用者であり、およそ320万人の職
員を抱えている。そして、アメリカの軍産複合体は恐ろしく強力なロ
ビー組織である。しかし、金額はたしかに莫大であるとはいえ、アメ
リカの国防費は、対GDP比でその他の費用と比較すれば、だんだん
減ってきている。1960年、国防費の対GDP比は8%だったが、今日
それが3%になっているのである。
 国防費の減少は、ほかの国ではもっと顕著である。1960年の対GD
P比の世界平均は6%たった。今日のそれは2%である。ヨーロッパで
は、GDPのわずか1.5%が国防に費やされた----比較すれば、ア
メリカの半分以下となる。イギリスの場合、GDPの1.8%である。
1953年、イギリスの国防費は政府支出の25%以上を占めていた。今
日、それが5%足らずになっている。
 インフラや公営住宅などの設備計画への支出も減少した。たとえば
イギリスでは、1960年代および1970年代から今日までに、およそ半分
になっている。今日、設備投資の対GDP比が17%足らずであるイ
ギリスは、世界ランキングの132位につけている。設備投資には、
民間資金や公民連携に頼るところが大きいのだ。アメリカの場合 1960
年に世界ランキングの15位だったが、今日では大きく順位を落とし、
109位である。インフラや国防にかける金額を減らしていても、政
府の規模はまだ大きくなりつづけている。お金は別のところに使われ
ている。第二次世界大戦後、イギリス政府は「英雄たちにふさわしい
国」を提供することを期待された。そして、第二次大戦後にも似たよ
うな状況になった。新たな労働党政権下で、戦争ではなく、大規模な
福祉施策、とりわけ国民保健サービス〔NHS〕に大金が投じられた。
事情はヨーロッパのどの国でも同じだった。公的支出は、とくに1945
年から1980年までの期間に急増しか。支出のおもな領域は、福祉、医
療、教育であった。イギリスの場合、1948年の国家予算に占める社会
保障費の割合は15%たった。それが、今日では30%を超えている。
医療費は、1956年の8%から今日の20%超に増えている。NHS費
は、2023年までに対GDP比が38%に達する。教育費は、1940年代、
50年代、60年代を通じて増えつづけた。それ以降、おおむね国家予算
の11%前後に収まっている----対GDP比では4%から6%である。
この数値は国によって少しずつ異なる----たとえばアメリカは、意外
に思う人も多いだろうが、たいていのヨーロッパの国よりも多くを医
療費に割いている。だが、だいたいの傾向は同じである。国防費、イ
ンフラ整備費などが減り、医療費、福祉費、教育費が増えているのだ。
富を再分配し、「資本主義における格差を縮小する」ために税金を使
うことは、冷戦中に理念上の武器となり今日もそうありつづけている。
 一日単位では、変化はほとんど気づかない程度である。あれやこれ
やに予算の教%ずつが割かれていても、ごくわずかな金額に思えるか
もしれない。だが100年単位で眺めれば、その緩やかな増加の影響
により、政府の役割および規模に信じがたいほどの変化が生じている。
ヨーロッパ大陸の多くの国において社会支出は、1900年には対GDP
比1%未満だったが、今日では30%超となっている。社会保障費は、
デンマークやフィンランドでは政府総支出の40%。韓国やアメリカ
の場合は20%近くとなる。絶対値----先に記した相対値ではなく--
の増加はもっと著しい。一人当たりGDPがこの期間にかなり大きく
成長したからである。
                         この項つづく

【きまぐれ読書録:営利組織会計管理学篇】


恐ろしくわかりやすい「決算書分析の新しい定番書」として、いまや
多くの書店で類書売り上げ No.1の20年版。ハーバードMBAで、10万部
突破の『知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる!』の著者
があみだした、決算書を人の体にたとえる「最強・佐伯メソッド」を
さらに進化。今年も超話題企業を分析!


【安全性分析の要点】
①安全性は、貸借対照表とキャッシュ・フロー計算書で確認
②貸借対照表の右側の「上下」(負債と純資産)のバランスをみる
③自己資本比率(純資産の割合)が高いほど、会社の安全性は高い

3章の収益性の分析では、損益計算書をおいニ使うが、安全性を分析す
るときは、貸借対照表とキャッシュ・フロ-計算書の2表を使いう。
損益計算書からわかるのはあくまで会社の運動量とその成果。会社が
健康かどうかを知るには、体の土台となる骨格や血液の流れをみるこ
とが書かせない。
 つまり会社の資産(体つき)がどのように構成されでいるのか、ま
た現金の動きに異常はないかを確認するのが、安全欧分析なのです。
 「会社が倒産するのは貴金繰りに行き詰まったとき」と説明したが、
資金繰りに行き詰まる会社の決算書には、最終惣に次の2つの異常が
表れる。
①試算の元手のうち、借金(他人資本)の割合が極端に大きく、バランス
 が悪い。
②現金を生み出せていない。
①と②は関連しており、借金が膨らむほど、現金の流出はさらに加速
します。つまり、倒産する会社は、貧弱な骨格で、大量の血を流しな
がら走っているようなものなの。
 上記はとくに末期的な症状ですが、安全性分析では、会社がこのよ
うな状態に近づいていないかを多角的に確かめていく。具体的な分析
方法だが、はじめは貸借対照表をみて、まず確認したいのは、資産の
元手の「上下」、つまり負債(他人資本)と純資産(自己資本)のバ
ランス。
 会社が倒産するのは、借りたお金を返せなくなったとき。これは裏
を返せば、原則借金がなければ会社は倒産しない。つまり自己資本が
多ければ多いほど、会社の安全性は高いといえる。その指標となるの
が「自己資本比率」。これはすべての資本のうち、自己資本(純資産)
でまかなえている割合を表しか数値。自己資本比率は、いわば会社の
「骨格の太さ」を表している。骨格がしっかりしていれば、その上に
十分な筋肉(固定資産)をつけ、活発な運動によってたくさんの血液
を生み出せる。しかし骨格が貸弱なまま、重いロボットスーツ(負債
)を着れば、足元がふらつき転んで、大量出血することになりかねな
い。
 日本企業の自己資本比率の平均は35~40%程度で、50%以上あれば
安全吐が高いといえる。ただし、その水準は業種や業態によって異な
り、財務省の法人企業統計では製造業なら約45%、非製造業なら約35
%が平均。なお、負債が増えすぎて、仮に資産のすべてを売ったとし
ても負債を返済できない状態を「債務超過」と呼ばれる。


                                                この項つづく
風蕭々と碧い時代



イマジン John Lennone

●今夜の寸評:ヒューマン・エイジの情報リテラシー

"赤信号、みんなで渡れば怖くない"は日本産の格言。しかし、多様性
を尊重する社会では、共通化は重要な課題として浮上するが、ロシア
などの"単色国家"の国民は。"自立”が重要な課題。さて、時代はAI
時代、わたしにとって「情報リテラシーの向上」で四苦八苦の毎日。
なぜって、マイピーシーだけ疲れているだけでなく、スマートホーン
の細かい文字。周りはデジタル器機類の小さい文字に囲まれ、ちょっ
としたデジタル機器の操作・修理作業がやたらと増えつづけ、あちき
の眼精疲労は臨界点を超えそうでハラハラ、ドキドキ。どうする!大
作! とはいえ、"赤信号、みんなで渡れば地獄落ち"は絶対に御免で
ある。


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