彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」
【男子厨房に立ちて環境リスクを考える】
□ 今朝の家庭ごみ排出量 燃えるごみ排出量 4.1 ㎏
1.ミツバウツギ 2.ショウベンノキ 3.トウカエデ
4.ウリカエデ 5.イタヤカエデ
【樹木×短歌トレッキング:ミツバウツギ】
卯うの花も、いまだ咲かねば、霍公鳥ほととぎす、佐保さほの山辺やまへに、来鳴きなき響とよもす
大伴家持 万葉集
【解釈】卯の花もまだ咲いてもいないのに、霍公鳥は佐保の山辺(や
まべ)にやってきて鳴いている 「佐保」は、今の奈良県奈良市の法華
寺町・法蓮町一帯にあたる。ここで、ユキノシタ科ウツギ属の落葉低
木である空木(うつぎ)の花のこと。日本原産。5月頃に白い5弁の花
を沢山咲かせます。幹の中が中空で、空ろな木だから「空木(うつぎ)」
と読む。また、霍公鳥(ホトトギス)は 全長28cm。カッコウとよく
似た形、色彩をもち、日本では夏鳥で、九州以北で繁殖、ホトトギス
は主にウグイスの巣に卵を産込み、ヒナを育ててもらい、ウグイスが
生息している場所に渡来する。林の周辺にある藪のある場所、草原な
どによく見られます。そのさえずりは渡来初期には夜昼かまわず鳴き。
夏の季節の到来を告げる鳥。春のウグイスとならんで、季節の初音と
して人びとにその鳴き声を待たれ、万葉集にもこの声は田植えをしろ
とうながし鳴くという。
諸般の事情あり、登山は7月に延期 とほほ...^^;。
【ポストエネルギー革命序論 449: アフターコロナ時代 269】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
● 技術的特異点のエンドレス・サーフィング
再生可能エネルギー革命 ➢ 2030 Ⅳ
出所:神鋼環境ソリューション
✺ 相模原市がごみから貴金属を回収してSDGsを推進
6月16日、神鋼環境ソリューションは、相模原市と共同で都市鉱山と
言われる廃棄物に含まれる貴金属資源に着目し、調査・研究を行った
結果、当社が建設した流動床式ガス化溶融炉から金と銀を回収したこ
とが話題になっている。流動床式ガス化溶融炉はごみを500~550℃の
高温で流動する砂によってガス化燃焼させる施設です。一般ごみとし
て廃棄された電子機器等に含まれた貴金属は比重が高いため、炉底部
の砂の中で高濃縮された状態で効率的に回収することができる。都市
「鉱山伝説は本当にあったんだ!」。知恵と工夫すれば、貴金属類は
リサイクルすればエンドレスに回収可能。その資源が都市のごみだっ
たという。いいですね、同社のキャッチコピー『今を超える発想で健
やかな環境と暮らしを次世代へ。』は。
出所:相模原市
【関連特許技術】
特開2006-349218 ガス化溶融炉のスラグ塩基度調整方法及びその装置
【要約】下図2のごとく、廃棄物の熱分解ガスG1中の灰分を燃焼溶
融したときに炉壁に付着するスラグSを炉外に排出するスラグ排出口
33aを有するガス化溶融炉3において、第1調整部31bによりス
ラグ排出口33aの上流側の炉壁に付着するスラグSAの塩基度調整
を行うのに加え、第2調整部33bによりスラグ排出口33aの下流
側の炉壁に付着したスラグSBに塩基度調整剤を供給してその塩基度
を調整するように構成することで、 常に安定したスラグ処理を行う
ことができるガス化溶融炉のスラグ塩基度調整方法及びその装置を提
供する。
図2
✺ 黒の革命渦:加速するグラフェンバッテリー
グラフェンをバッテリーやその他のエネルギー貯蔵デバイス(スーパ
ーキャパシターなど)に応用する学術的な研究開発が加速し、数年に
わたる商業利用を経て、グラフェンはローテク用途のアプリケーショ
ンで多用されてきた。最大の市場の1つは、衣類とテキスタイル分野。
現在、グラフェンはバッテリー技術やエネルギー貯蔵技術で多くの商
業的関心を集め、バイオセンサーや携帯電話機の冷却フィン(ラジエ
ータ)などに加え、バッテリーもグラフェンの最もハイテクな商業ア
プリケーションの1つである。
Lyten Sep 22, 2021
■ 進むEV向けグラフェンバッテリ
少数ではあるが注目に値する製品が市場に出てきている。米国カリフ
ォルニア州のバッテリーメーカLyten社は 米国宇宙軍向けのグラフェ
ンバッテリを開発するため米国政府と協力していることを公表。
このバッテリの特徴は、リチウム硫黄(Li-S)バッテリで、硫黄電極
は、硫黄イオンが電極から離れて反応し、長鎖分子を形成する過程で
電極やバッテリーの性能を低下させるポリサルファイドシャトル課題
(電極界面の不安定さによる劣化)があった。同社は、これを、グラ
フェン層(3D形状)を用い、電極の表面反応を抑制することに成功。
これにより、正極から放出されるのは長鎖のLi2S8やLi2S6分子ではなく、
Li2S分子となり、長寿命・耐久性を高めた(ペロブスカイト/シリコン
タンデム太陽電池も同様の課題がある)。
【関連論文】
Title: Electrolyte Measures to Prevent Polysulfide Shuttle in Lithium-Sulfur
Batteries、 Sulfur Batteries - Di Donato - - Batteries & Supercaps, 26 April
2022, https://doi.org/10.1002/batt.202200097
巨大!新興グラフェンポリマハイブリッド電池市場 via YouTube
また、グラフェンバッテリの分野では、マサチューセッツ工科大学(
MIT)の新興企業PolyJouleが、最新の開発を行っている。このバッテ
リは、標準的な2電極方式の電気化学セルをベースに、導電性ポリマ
ーとカーボン-グラフェンのハイブリッド材料を組み合わせ----10秒
以内に最大1MWの電力を急速に放電し、電圧の断続を防ぎ、特に断続
的な再生可能エネルギー源による電力網への応用が期待されており、
5分以内に充電でき、必要なときに電力を確保できる。他のバッテリ
と異なり、熱を持たず、熱対策が不要であることから、電力網だけで
なく、産業用のエネルギーストレージやデータセンタの無停電電源装
置(UPS)への応用も期待されている。
尚、関連特許の掲載は割愛する。
✺ 高性能有機半導体の開発に新たな指針
東京大学と筑波大学は,分子軌道混成を強く反映したバンド構造によ
り高移動度を発現する有機半導体を開発。パイ電子系分子からなる有
機半導体は,室温付近で塗布法により成膜できることや,軽量性,フ
レキシビリティに優れ,近未来のハイエンドデバイスへの応用が所望
されており、「高移動度有機半導体}の理論計算・デバイス評価によ
るキャリア輸送能の理解から分子設計の高度化が求められている(上
図参照)。
【要点】
1.有機半導体のキャリア輸送は、通常、フロンティア軌道間の相互
作用だけで理解されてきた。
2.今回、フロンティア軌道に隣接する他の分子軌道が有効に混成す
ることで,高いキャリア輸送能を示す有機半導体の開発に成功。
3.分子軌道混成に基づく分子設計やキャリア輸送能の理解により、
今後の高性能有機半導体および有機エレクトロニクスデバイスの研
究開発が加速されると予想される。
今回,中央に窒素が導入されたピラジン縮環N字型パイ電子系分子C10
Ph-BNTPを開発し,結晶構造解析,理論計算およびデバイス評価を包括
的に行なうことで,フロンティア軌道である最高被占軌道(HOMO)だ
けでなく,それに続く第二HOMO(SHOMO)や第三HOMO(THOMO)の混成
により高移動度を示すことを明らかにした。今回明らかとなったHOMO
/SHOMO/THOMOの分子軌道混成は,
(1)HOMO/SHOMO、HOMO/THOMO間の分子軌道エネルギーが近いこと
(2)HOMOとSHOMO、THOMOの軌道形状が似ていることに起因するもの
であり,C10-DNBDTやC10Ph?BNTPの場合,特にHOMO/THOMOの軌道形
状が似ていることが分子軌道混成に大きく寄与。
✺ 二酸化炭素を炭素源にして炭化ケイ素を合成
*カーボンリサイクル技術事業化を検証
■ 廃棄処分されていたシリコンスラッジを活用
東北大学は、5月、産業廃棄物(シリコンスラッジ)とCO2(二酸化炭
素)を反応させて、SiC(炭化ケイ素)を合成する技術を開発し、カー
ボンリサイクル技術として事業化に向けた検証。SiCは近年、ワイドギ
ャップ半導体材料で注目されている。SiCを作製する技術はこれまで、
主にアチソン法が用いられてきたががこの方法は、SiC 1トン当たり
に用いる電力量が14MWh以上となり、SiCの重量に対し4倍のCOを排出す
るなど、環境負荷が極めて大きく課題となっていた。福島潤助教らの
研究グループは、ICや太陽光発電パネルの製造に用いるシリコンウエ
ハーの切削くずを活用できる点だ。ウエハーを切り出す時に発生する
シリコンスラッジは、これまで産業廃棄物として処分されていた。開
発したのは、このシリコンスラッジとCO2を反応させて、SiCを合成す
るカーボンリサイクル技術。
図 開発したSiC製造方法の概念➲出所:東北大学
* * * intermission * * *
【ウイルス解体新書 123】
序 章 ウイルスとは何か
第1章 ウイルス現象学
第2章 COVID-19パンデミックとは何だったのか
第3章 パンデミック戦略「後手の先」
ホニグスバウム,マーク【著】
NHK出版(2021/05発売)
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第10章 疾病 X ---- 新型コロナウイルス感染症
「それはやって来て去っていった。
大勢の若者の命を奪うハリケーンだった」
『タイムズ』紙、1921年
コウモリと多種多様なウイルス
発症例の自宅からわずか100キロほどしか離れていない場所で起きて
いた。
『パンデミックの世紀』
この項つづく
風蕭々と碧い時代
Imagine Jhon Lennon
⦿ Album: 『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』(Hell Freezes Over)
"I Can't Tell You Why" (Originally from The Long Run, 1979)Henley,
Frey, Timothy B. SchmitSchmit
● 今夜の寸評: