彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」。
【混迷の世紀とマイ・ブログの軌跡】
このブログ掲載はリーマンショックの14年前にスタートする。上の写
真の左上、右上、左下の3枚が2009年の巻頭写真。右下が今日のラン
チの「スパイシーな勝チン酸麻辣湯風欠き鰊蕎麦」(創作)である。
それを1日かけ超高速でまき直しすごいことを打ち込んできたもんだ
と驚嘆。特に成長戦略の『双頭の狗鷲』は大上段に振りかぶりながら
も「結構いけているぞ」と感心しているし、左側の写真はこの日本で
の胡椒栽培事業についてスケッチしていたんだと感心する。
新春早々の沙沙貴神社の蝋梅(少し時期が悪かったかな)
録画しておいた混迷の世紀 「2023巻頭言 世界は平和と秩序を取り戻
せるか」を再生する。登場するのは、①アメリカの政治学者、コンサ
ルティング会社ユーラシアグループ社長イアン・プレマー、②フラン
スの経済学者、思想家、作家、政治顧問のジャック・アタリ、③2015
年ノーベル文学賞受賞者でベラルーシの作家、ジャーナリストのスベ
トラーナ・アレクシエービッチ、④フランスの政治家、官僚のユーベ
ル・ヴュドリーヌ、⑤アメリカ合衆国の経済アナリスト、S&Pグローバ
ル副会長ダニエル・ヤーギン、⑥元駐ソ連アメリカ大使ジャック・マ
トロック、⑦一橋大学教授、国際連合事務次長・軍縮担当(UNODA)上
級代表の中満 泉の7名の世界的識者とのインタビューで、ロシアによ
るウクライナへの軍事侵攻は、世界の平和と秩序を根底から覆された
が、その影響はインフレ、食料安全保障、エネルギー危機。私たちの
暮らしにも及び深刻化しつつある。グローバル化による相互依存が進
めば、世界は安定すると信じられてきたが、その理念は打ち破られ、
世界の安定は失われ「混迷の世紀」へと突入していることを(➲「引
き寄せられる混沌」)明確にし、これからの時代を生きるヒントを探
る。
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ロシア帝国やソヴィエト連邦のもとで長く忍従を強いられながらも、
独自の文化を失わず、有為の人材を輩出し続けたウクライナ。不撓不
屈のアイデンティティは、どのように育まれてきたのか。スキタイの
興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍から、1991年の新
生ウクライナ誕生まで、この地をめぐる歴史を俯瞰。人口5,000万を
数え、ロシアに次ぎヨーロッパ第二の広い国土を持つ、知られざる「
大国」の素顔に迫る。
❏ウクライナをめぐる動き
9世紀:キエフ・ルーシ(キエフ公国)の成立
988年:ギリシャ正教を国教とする
1240年:モンゴル軍が侵入しキエフ攻略
1340年:ポーランドが東ガリツィア地方を占領
1362年:リトアニアがキエフを占領(以後、ポーランド及びリトアニ
アによる占領が続く)
1648年:ボフダン・フメリニツキーの蜂起(ポーランドからの独立戦
争)
1654年:ペレヤスラフ協定
1667年:アンドルソヴォ条約、モスクワ大公国とポーランドによるウ
クライナ分割(ドニプロ川左岸・キエフ→ロシア領、ドニプ
ロ川右岸はポーランド領)
1709年:ポルタヴァの戦い(ロシアからの独立戦争)
1765年:ロシアによるウクライナ自治の廃止
1783年:ロシアによるクリミア・ハン国の併合
1795年:第3次ポーランド分割、ウクライナはロシア・オーストリアに
分割
1853年:クリミア戦争(~1856)
1914年:第1次世界大戦(~1918)
1917年:ロシア革命、ウクライナ人民共和国(中央ラーダ)政権成立
1917-21年:ウクライナ・ソビエト戦争
1922年:ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連邦)成立
1939年:第2次世界大戦(~1945)
1941年:独ソ戦開始独によるウクライナ占領(~1944)
1949年:NATO(北大西洋条約機構)が発足
1953年:スターリン死去
1954年:ウクライナ併合300年を記念してクリミアをウクライナ領に編
入
1964年:フルシチョフ第一書記失脚、ブレジネフが実権をにぎる
1985年:ゴルバチョフ、ソ連共産党書記長に就任
1986年:チェルノブイリ原発事故(4/26)
1987年:ペレストロイカ始まる
1991年:ソ連崩壊、ウクライナ独立宣言(8/24)、独立国家共同体(C
IS)創設、クラフチュク氏が大統領就任
1994年:クチマ氏が大統領就任
1997年:ロシアと友好協力条約締結
2000年:プーチン氏がロシアの大統領に就任
2004年:オレンジ革命(民主化運動)を経て、親欧米派のユシチェン
コ氏が大統領に就任
2008年:ロシアがジョージアと武力衝突(南オセチア紛争・グルジア
紛争)
2010年:親ロシア派のヤヌコーヴィチ氏が大統領に就任
2014年:マイダン革命(尊厳の革命、ユーロ・マイダン革命)。ポロ
シェンコ氏が大統領就任。CISをウクライナは脱退。ロシア
がクリミア半島を併合。ウクライナ東部ドネツク州で親ロシ
ア派武装勢力と治安部隊の戦闘が勃発。
2015年:ミンスク合意(ウクライナ東部紛争を巡る合意。ロシアとウ
クライナ、ドイツ、フランスの首脳が15年2月にベラルーシの
首都ミンスクでまとめた)
2016年;EU・ウクライナFTA発効
2019年;ゼレンスキー氏が大統領に就任
2021年:ロシアがウクライナ国境に軍を展開
2022年:ロシア・プーチン大統領がドネツク・ルガンスク人民共和国
の独立を承認(2/21)ロシアがウクライナへ攻撃・侵攻を開
始(2/24)
❏ ウクライナ戦争と世界の地殻変動 ※
ロシアのウクライナ侵略に対する非難決議および経済制裁について,
賛成した国としなかった国に分かれたことは,1989年のワシントン・
コンセンサスと1991年のソ連崩壊によって進展してきたグローバリゼ
ーションの終焉を示唆。侵略直後に半減したルーブルの為替レートが
3月末に元の水準に戻ったことは,中国が支えている。1972年のニク
ソン・ショック以来の米国債を担保とするドル基軸通貨体制が終焉し
つつあると見るべきだ。ワシントン在住の国際政治アナリスト伊藤貫
氏が,3月末の動画講演で米国のソ連封じ込め政策を主導したジョージ・
ケナン,キッシンジャー元国務長官,『文明の衝突』を書いたハンテ
ィントン,1987〜91年に駐モスクワ米国大使を務めたジャック・マト
ロック,シカゴ大学教授のミアシャイマーという5人の専門家の見解
に基き、米国によるロシア締め付け政策の結果として必然的に起き
たものでウクライナはその犠牲者だと主張(➲①クリントン政権は,
米国ないしイスラエルとロシアの二重国籍を持つ金融業者に都合のい
いように国有財産を民営化させ、大失敗。②ロシアのGDPは数年で45
%減少し,国民の4割が窮乏化し,平均寿命は10歳以上短縮し、プー
チン政権が誕生。③ブッシュ(父)政権の閣僚が10数回にわたって約
束したNATOの東方不拡大を,クリントン以降の政権は,文書化されて
いないことを盾に反故にしたことがプーチンの侵攻の背景にある。④
対ロシア経済制裁に参加している米国金融機関の資産総額は22兆ドル
だが,米国には総額11兆ドルのヘッジファンドやプライベート・エク
イティ・ファンドがあり,その多くはユダヤ系。そしてそれらのファ
ンドは,誰の資金を何に運用したかを米国政府に報告する義務はなく,
対ロシア経済制裁に参加する義務もなく、対ロシア金融制裁には抜け
道となった。⑤オバマ,トランプ政権はシェールオイルの生産拡大で
原油価格を下げ,ロシア経済の弱体化を狙ったが,中国が中東産油国の
損失を買い支え、OPECは冷淡だった。
※敬愛大学経済学部経営学科藪内正樹教授 2022.4.25
2022年2月24日にロシア・プーチン政権のウクライナ侵攻は世界に衝
撃を与え、いまなお、日々リアルタイムに戦争の状況は報道され、戦
争の終結は、今現在も見えていない状況である。本書は、いまもっと
もアクチュアルに活躍する地域・国際関係の研究者がこの状況を各専
門分野から、ロシア・ウクライナ戦争と今後の世界を見通す。緊急出
版!
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人的温暖化懐疑説異論
❏ 人類はあと100年で終了!? 怖すぎるホーキング博士の"遺言"
▶ 日刊SPA 2018.4.3
北極圏の海氷の激減によって世界各地で異常気象をもたらしている人
類最大の脅威の一つとしてホーキング博士※が指摘していたのが地球
温暖化。2017年7月、英国放送協会(BBC)のインタビューで、地球温
暖化防止の国際的な合意「パリ協定」から、米国トランプ政権が離脱
を表明したことを博士は厳しく批判。米国の離脱で地球温暖化が加速、
このまま人類がCO2を排出し続けるなら「気温250℃、硫酸が降り注ぐ
金星のような高温の惑星へと地球を追いやるだろう」と警告。ホーキ
ング博士は「地球温暖化は後戻りできない転換点に近づいている」と
憂慮。'16年9月にも、ノーベル賞受賞者30人を含む365人の科学者に
よる、パリ協定離脱反対の公開書簡に名を連ねている。温暖化による
影響がさらに温暖化を加速する『ポジティブ・フィードバック』を指
摘している山本良一・東京大学名誉教授※は、現在進行している北極
圏の海氷の激減が、世界各地で異常気象をもたらしていると語る。 「
極地と赤道との温度差が小さくなると、中緯度の上空に流れるジェッ
ト気流の勢いが弱くなる。このジェット気流が蛇行することにより、
極地の寒気が中緯度の地域に流れ込みむ。北米などで猛烈な寒波が起
きると、『温暖化なんて嘘だ、むしろ寒冷化している』との主張が出
ているが、寒波も温暖化の影響なのです。逆にジェット気流の蛇行で、
赤道付近からの空気が流れ込むことで、熱波が引き起こされる。 海
水面から蒸発する水蒸気の増加による台風やハリケーンの強大化も深
刻だとなる。2012年に米国を襲ったスーパーハリケーン『サンディ』
や、'13年にフィリピンを襲ったスーパー台風『ハイエン』なども温暖
化の影響によるもの。今後、こうした気象災害の強大化は、国家が立ち
ゆかなくなるほどすさまじいものになると懸念されていると山本氏は
主張。サンディによる経済損失額は約500億ドル、ハイエンはフィリピ
ン全人口の1割以上が被災するなど、甚大な被害をもたらした。 メル
ケル首相のアドバイザー、ジョン・シェルンフーバー博士は、このま
ま温暖化が進めば今世紀末には人口の大半が犠牲となるだろうと警告
している、ローマ法王フランシスコも『このままでは最後の審判が近
い』と公文書で温暖化の脅威を訴えている。あと20年くらいで脱炭素
化社会を実現しなければ、こうした予測は現実のものとなると。ホー
キング博士も今、行動するなら破滅を避けられると訴えていた。人類
が生き延びるため、温暖化対策は待ったなしの状況なのだと言う。
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