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継続は力/沈黙は金

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦国時
代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと)の兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。

   


【再エネ革命渦論 162: アフターコロナ時代 163】
● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング
    特異点真っ直中 ㊷


図.人類救済するナノダイヤソリューション?➲ 3次元還元は "太陽光超還元"

ナノダイヤに太陽光照射でCO生成 ダイセル
CO2還元技術を実装へ 
 9月5日、ダイセルは工場を発生源とする二酸化炭素(CO2)を還元し、一酸化炭
素(CO)を生成する技術を2030年をめどに自社工場の一部に実装する。細胞より
小さな微細なダイヤモンド「爆轟(ばくごう)法ナノダイヤモンド」を用いる方法でプ
ロトタイプを月内に製造。実装に向けて課題を洗い出し、検証する。COは化学製
品の原料として活用する。同社では実用化に向けた技術開発に他社の知見も必
要としており、パートナー企業を募る考え。 


図.唯一無二のカーボンネガティブ技術

 「太陽光超還元」。それは太陽光の照射だけで、 CO₂を半永久的に分解し、原料
に変え続ける。 カーボンネガィブを実現する新しい未来。
Scroll 太陽光超還元 これまでのCO₂還元技術のほとんどは、CO₂を分解するため
に大きな電力を必要とし、その電力を生み出す際にCO₂を発生させている。ダイセ
ルの「太陽光超還元」は、太陽光を照射するだけで周囲の空間に生成される水和
電子により、高い効率でCO₂を一酸化炭素と酸素に分解し続ける。

そして、ナノダイヤは劣化しないためその反応は半永久的。さらにはH₂Oを水素と
酸素に分解することも可能。 発生した水素と一酸化炭素で例えばメタノールを合
成すれば、原料として再利用できる。 ナノダイヤソリューションの太陽光超還元は、
3D還元。 これまでの還元技術は固体触媒の表面のみで起こるものだが、 「太陽
光超還元」では水和電子が周囲の空間に放出されるため、2次元ではなく3次元
での高効率な還元反応を実現。 必要なエネルギーは太陽光のみ。

唯一無二のカーボンネガティブ技術。 これまでのCO₂還元技術では、触媒にCO₂
を吸着させ電子と反応させるために電力を必要とし、電力の使用に際しCO₂を発
生させてしまうという問題があったが、「太陽光超還元」では太陽光を照射するだ
けでナノダイヤ中の電子が周囲の空間に放出されるため、人工エネルギーをほ
とんど必要としない。そしてナノダイヤは化学的に安定で劣化しないため、半永
久的にCO₂を分解。 


図.二酸化炭素を減量を一酸化酸素に変える必要エネルギー比較

 実装するのは爆薬を起爆させることによるエネルギーを利用する爆轟法で製造し
たナノダイヤを使った太陽光超還元技術。直径3~5ナノメートルと微細なナノダ
イヤに太陽光を照射することで、CO2 をCOと酸素に分解する。 実装するシステ
ムの規模や工場については今後検証する。 太陽光超還元技術では水中でCO2
を還元。 太陽光がナノダイヤによる新しい固体触媒と反応することで電子が水中
に放出され水和電子となり、水和電子がCO2と反応してCOが放出される。ナノダ
イヤの構造が反応のカギになるという。 生産技術部門やエンジニアリング部門な
どで協力し、プロトタイプを用いてスケールアップや実装に向けた検証を進める。
COはダイセルの酢酸セルロース製造やエンジニアリングプラスチックの原料など
に使用できる。同社は2012年にナノダイヤの開発に着手し、2019年からサンプル
出荷を開始。太陽光超還元用途では2021年にCO2からCOへ還元できることを確
認した。COの原料化などでパートナー企業との連携を検討する方針。


図 ナノダイヤモンド特性

ところで、「爆轟法」とはなんだろう、ダイセルよきくと、ニトロセルロースやノーベル
賞のTNTや熊本大学の火薬爆発の衝撃力応用工学が頭をよぎるがどうか?
ブラバス・ジャパン株式会社の「爆轟法ナノダイアモンド(SNMD)とは」のネット上で
のプレゼンによると、

 爆轟法ナノダイアモンドは、軍事用火薬の再利用を平和目的に現実化したも
 のである。 製法は、 TNT火薬(トリニトロトルエン)と RDX火薬(トリメチレント
 リニトロアミン:ヘキソーゲン)を混合し、 無酸素状態で爆轟(Detonation)させ
 ることによって製造できる。 この生成方法は、1963年にロシアアカデミーのダ
 ニレンコ博士らの実験から60年前に発見されたもの。

やはり、直感は正しかった。 「ネオコンバーテック創成論」の中核である。
しかし、上記プレゼンは分かりやすいが、三次元だけあってコントロールが
難しいそうだという印象をもつ。
もう一つ、「爆轟法ナノダイヤモンドの産業応用を 目指した材料の開発」
(神戸大学博士論文、著者:間彦 智明氏 2020年1月)を参考にする。

 1.6.3 DND 生成メカニズム 
 Ⅱ:Dolmatov 博士の生成理論
 Dolmatov 博士の生成メカニズム仮説は Danilenko 博士が説明する CRZ 中に
 おける DND の形成過程を補完するものと考えられる。Dolmatov 博士は、爆
  轟による TNT や RDX の分 解過程ではプラズマ状態の中で活性なメチルラジ
 カルの基になるメチル基とニトロ基が離 脱し、さらにベンゼン環の分裂によって
   C2ラジカルが生成すると提唱する(図 1-7)。この 仮説は TNT の C-C、C-O、C
  -N のすべての結合を切断するためには 23900kJ/mol のエネルギ ーが必要で
 あるのに対して爆薬の分解に伴う熱は 4312kJ/mol しかなく、一方のRDX にお
 いても C-C、C-N を切るためには 19400kJ/mol 必要であるのに対して分解によ
 る熱は 5861kJ/mol しかなく、全ての炭素に関連する結合をバラバラに切断す
 ることが出来ないこと を根拠として立案されている。

 次は C2ラジカルから DND が形成される工程である(図 1-8)。TNT の分解に
 よって生成 された C2ラジカルは CRZ においてベンゼン環ではなく、エネルギ
 ー的に有利なシクロヘキ サンを形成し、それを核として C2ラジカルがシクロヘ
 キサンからなる粒子や直接アダマン タンと反応しナノダイヤ粒子に成長する。
 一方 RDX からも少量の炭素ラジカルが生じるこ とが推察されているが、こち
  らの炭素はほとんどダイヤモンドの形成に使われない。TNT のベンゼン環の
   炭素をC14に置換したTNT/RDX=50/50の混合爆薬でのダイヤ合成実験にお
   いて、ナノダイヤ中の TNT 由来の炭素は 93%であったことから RDX 由来の
   炭素はほとん ど DND 形成に寄与しないことが確認されている 9)。 DND の
  成長過程はナノダイヤの結晶のサイズが粒子の中心から数えて 35~40
 番目の炭 素に至ったとき、温度と圧力に大きな勾配ができ、カーボン
 は sp3ではなく、sp2(グラファイト形成)が形成され、ナノダイヤの
 成長は停止する。グラファイトの成長は特別なフェーズでなくナノダイ
 ヤの結晶成長の変わった形である。ナノダイヤ粒子のサイズが成長する
 につれて反応に寄与する表面積が減り、そのプロセスに含まれる C2ラ
 ジカルの量が減っていくことで成長が停止する)。

 図 1-8 Dolmatov 博士による C2ラジカルからナノダイヤモンドが形成
  される過程

以上のような考察を踏まえ、この論文の「第2章 爆轟法ナノダイヤモンド
(DND)の事業化検討」「2.3 事業戦略」を提出。「3 章 半導体集積回
路実装技術への DND の応用」へと展開される。
                           この項つづく

検知対象に応じて3種類の周波数帯 非接触検知システム向け評価キット
8月22日、SMKは、ミリ波センサー「Milweb」を用いた非接触検知システムの
開発を支援する評価キット「MAK」を開発、販売を始めた。利用シーンに合

わせて、24GHz/60GHz/79GHzと3種類の周波数帯に対応するキットを用意
SMKのMilwebは、距離や速度、角度を検知するミリ波センサーと、収集した
データを処理するアルゴリズムを組み合わせた製品。検出精度が高く、周
囲環境の影響を受けにくい、などの特長がある。ただ、システムへ組み込
む際には、専門的な知識も必要となっていた。  



そこでSMKは、非接触検知システムを迅速に開発できるよう評価キットを開
発した。今回は検知対象に応じて、使用する周波数帯が異なる3製品を用意
した。24GHz帯を用い1m/3m以内を検知範囲とする「MAK24」、60GHz帯を用
い検知範囲が5m以内の「MAK60」および、79GHz帯を用い検知範囲が100m以
内という「MAK79」(開発中)である。MAK24の主な仕様は、外形寸法が100.6
×80.6×23.5mm、アンテナ構成はTx、Rxとも1チャネル、変調方式はCW、消
費電流は200mA(代表値)、定格電源電圧はDC5Vである。同様にMAK60とMAK
79はいずれも、外形寸法が67.6×51.5×26mm、アンテナ構成はTxが3チャネ
ル、Rxが4チャネル、変調方式はFMCW、消費電流は400mA(代表値)、定格
電源電圧はDC5Vとなっている。



会話や音楽で発電できる超薄型音力発電素子
9月1日、東京大学の研究グループは、会話や音楽、環境騒音などを利用し
て発電できる「音力発電素子」を開発。総厚みは50μmと極めて薄く、電
力密度も世界最高レベルを実現。
【要点】
1.世界最高電力密度(8.2 W/m2)の超薄型音力発電素子の開発に成功。
2.この音力発電素子は、圧電材料を含む柔らかいナノファイバーシート
 3層から構成されており、総厚さは50マイクロメートルと極薄である・
3.話の音や周辺からの音楽といった環境音を用いて発電することが可能
 であるため、今後、モノのインターネット(IoT)やウェアラブル機器へ
 の様々な音を用いた電力供給が期待される。


【概要】
近年、電子機器の小型化と高性能化が進み、ウェアラブル機器やIoTの普
及が進んでいます。それに伴い、交換不要な電源の開発が望まれていた。
このような状況で、周囲の環境に存在する微小なエネルギーを電力に変換
する環境発電技術は、持続的な電力源としての応用が期待されている。環
境発電技術の中で、音響エネルギーを用いた発電は、光や温度などを用い
たエネルギー源に比べて季節や地域の気候変動の影響を受けにくいため、
持続的な電力源としての可能性が注目されている。これまで、圧電材料を
用いた発電床システムや、特定の周波数を持つ音響エネルギーを共鳴させ
て増幅できる立体的な構造を持つ音力発電素子が提案されてきた。しかし、
薄型で高効率な音力発電素子を実現することは困難であるとされている。
これは、一般的に電力変換効率を向上させるために用いられる立体的な構
造などを、薄い素子に持たせることが困難であること、また音による振動
を増幅させるための微細な穴などの構造を薄型素子に加工することが技術
的に難しかった。さらに、薄型素子は従来の厚い素子と比べて、同じ音に
よる変形が大きくなってしまうため、薄さと耐久性を両立することも課題
となっていた。
【成果】
本研究グループは、電界紡糸法によって形成した複数のナノファイバーシ
ートを積層することで、超薄型(50マイクロメートル以下)のナノメッシ
ュ音力発電素子を開発することに成功。開発した発電素子は、2層のナノ
ファイバー電極シートで、圧電材料であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)
のナノファイバーシートを挟むことで形成されている(上図1)。ナノフ
ァイバーシートはファイバー径が数百ナノメートルの多数のファイバーか
ら形成されているため、シート上に多数の微細な穴がある構造を持ってい
る。すべての層に通気性があり、音による空気の振動が圧電材料であるPV
DFナノファイバーシートに直接伝わるため、平らな基板の上に製造される
従来の薄型発電素子よりも環境音を用いて大きな電力を生み出すことがで
きるす。さらに、PVDFナノファイバーシートのファイバーを一方向に配向
させることで、世界最高の電力密度(8.2 W/m2)を実現した(図2)。


図2:ナノメッシュ音力発電素子の発電性能
115 dBの音源に対して、薄型音力素子の中で世界最高の電力密度(8.2 W/
m2)を生成する
【展望】
今回開発した音力発電素子は、周辺からの環境音を高効率で電力に変換す
ることができ、たとえば、開発したセンサをマスクに貼り付け、会話の音
や周辺からの音楽を電力に変換することで、発光ダイオード(Light Emitting
Diode:LED)を光らせることができました(図3)。さらに、温湿度セン
サと組み合わせることで、環境の温度と湿度を計測し、無線でデータを転
送するセンサシステムの電力源として使用できることを確かめました。今
後、IoTやウェアラブル機器への様々な音を用いた電力供給が期待される。


図3:ナノメッシュ音力発電素子をマスクに貼り付けた
【関係技術情報】
〈雑誌〉Device(8月15日付、オンライン版)
〈題名〉High power density nanomesh acoustic energy harvester for self-powered
      systems
〈著者〉Md Osman Goni Nayeem, Haoyang Wang, Chihiro Okutani, Wenqing
     Wang, Chunya Wang, Sunghoon Lee, Tomoyuki Yokota, Takao Someya
〈DOI〉10.1016/j.device.2023.100050
〈URL〉https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666998623000741



【内容】
植木屋も知らない、「木を枯らさない、正しい剪り方」がある!年1回で
も、思い立った時でも、対処できる剪定法。
【目次】
1 剪定とは?
2 木がダメになる「素人切り」
3 たった1つの正しい剪り方―CODIT(コジット)理論
4 切る枝と残す枝を見分ける
5 剪定の極意
6 樹種別剪定のコツ
7 人と木の関係を考える
------------------------------------------------------------------
【おれの剪定日誌 ⑨:剪定概論 ③】

第3章 たつたた一つの正しい剪り方
第2節 CODIT(コジット)理論実践編
乱暴に剪定された本を見ると、とても悲しくなる。切り残した先っぽがあ
ってもどうということはないと思うのであれば、剪定のことを何もわかつて
いない。正しく切ると傷口にカルスができてふさがり、腐朽菌の侵入は最
低限に止まるが、切り残しがあるとカルスが巻けずに腐朽が内部まで進行
する。後から切り直しても手遅れだ。侵入した腐朽はやがて幹内部にまで進
み、いずれは根元まで枯れが 進むだろう。枝の切り方は落葉樹も常緑樹も
関係がなく、枝が太くても細くても同じである。

56ページのように、角度と位置を決めて丁寧に切る。  
中途切りされ枯れの入っていた枝を割ってみると、切り残した枝から腐朽
が枝の内部に向かっているのがわかる。表面は元気でも、内部では腐朽が進
行しているのだ。ちょっとした枯れくらいどうってことがないようだが、確
実に本にダメージを与える。まずは、正しく切ることを心がけてほしい。


第4章 切る枝と残す枝を見分ける
第1節 人にとっての不要な枝とは? 
わざわざ「人にとっての」とつけたのは、木の名誉のためである。
「忌み枝(不要枝)」という言葉があるが、これは人の1000倍も偉い生物と
しての先輩、木に対して随分と失礼な言い方だと思う。雑草や害虫の研究
をされている先生方の本を読むと、「雑草という名の草はない!」とか「
虫に害虫も益虫もない!」なとと書かれている。もっともなことである。
元来、木にとって無駄な枝や葉は1つもない。それぞれに理由があって、
そこに存在しているのである。いわば『意昧枝』である。
木は、 主柱が弱ってくるとそれを補うための柱を出したり、光合成に必要
な枝葉が足りなくなると徒長枝を出したりするなとの対策をとる。生きるた
めに茂り、大きくなり、葉っぱを散らしている。人が誕生する何億年も前から、
同じ営みを続けてきたのだ。

だから、忌み枝だから必ず切らなければならないということはない。そこに
あると美観を損ねる維持管理上問題があると人間が考えた枝がたまたま不
要な柱になってしまうので、「申し訳ないが手を入れさせてもらう」という
気持ちで、すべての柱に接してほしい。木は、自分ではとうすることもでき
ないのだから、「人間様が気を利かせて取り除いてやる」なととは、努々思
ってはいけない。
繰り返しになるが、不要枝とは人にとっての不要な柱である。木にはそれら
の柱を生やしている理由があるのだろうから、人は美観上や管理上など切り
たい枝にそれなりの理由を考え、何も言わない木に説明して折り合いをつ
ける責任がある。それが剪定という作業だ。訳もなく一方的に切ってはし
けないと思う。

忌み枝の種類と切るべき枝とは?
どの剪定の本にも、忌み枝の図が掲載されており、これに従って枝を切る
ように解説されている。しかし、実際の本を前にして、即座にどれが忌み枝な
のかをいえる人は少ないだろう。これらの図はわかりやすく忌み枝を説明し
ているが、現実には判断がしにくい枝が多いのである。
 例えば、株立ちの木はひこばえがそのまま徒長枝でもあり、絡み枝にもな
り得る。また、実際の本の内側は複雑に入り組んでいて、プロでも不要な枝
を見落とすことがある。
なので、忌み枝の名称を積極的に覚える必要はない。「○○枝だから切る」
のではなく、『何となく美観にそぐわない枝を切ろうと思って照らし合わ
せてみたら、それがまさに忌み枝だった』という程度の捉え方がよいだろう。
大事なのは感性であり、名称を暗記することではない。自分の剪定が正し
いかどうかを確認するための参考にするだけでよいと思う。
本音を言うと、「切るべき枝」を説明するのはやっかいなので、簡単な図解
で逃げてしまいたい。しかし、剪定にとって大切なところなので、出現の頻
度が高い順、わかりやすい順、切除される可能性が高い順なとを意識して解
説する。
 なお、※のついたものは、筆者が命名したもので、正式名称ではない。
                           この項つづく

          
バイオガスのアップグリード工程での計測ポイント  via  jp.wikipedia

脱炭素社会を計測で支える ヴァイサラ独自の技術

温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにすることを意味する「カーボンニュ
ートラル」。日本を含む120以上の国・地域が2050年までにカーボンニュー
トラルを目指すことを宣言している。2021年に開かれた第26回気候変動枠
組条約締約国会議(COP26)では、岸田文雄首相が2030年度に、温室効果ガ
スを、2013年度比で46パーセント削減することを目指し、さらに、50パー
セントの高みに向け挑戦を続けていくことを表明したように、多くの企業
が2030年度に向けて新技術を含む脱炭素のアクションを既に開始している。

それでは。CO2排出を減らすためには具体的に何をすればいいのか。CO2は燃
料を燃焼した際に発生するガスであるため、CO2を何かに変換するためには
当然ながらエネルギーが必要となる。また、CO2を回収するにも、同様にエ
ネルギーが必要であるが、そのために化石燃料を使用しては本末転倒。
また、そもそもどこでどれほどのガスが出ているのかを把握しなければ始
まらない。
さらに、CO2の回収・貯留(CCS)もCCUと同様に脱炭素には必要な方策。日
本には大規模な油田やガス田がないため、深部塩水性帯水層への貯留が主
になる。貯留時のCO2濃度は99%以上となるため、高濃度のCO2を計測する場
合はマルチガスプローブMGP260シリーズがこれに対応可能。CO2削減の手段
として、主に以下の3つを挙げる。

(1)再生可能エネルギーの活用
(2)CO2を回収・利用もしくは貯蔵
(3)化石由来のエネルギー使用の効率化や省エネ 

再生可能エネルギーとしてのバイオガス活用
再生可能エネルギーには、太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマス、
バイオガスなどがある。バイオガス発電運用の効率化においては、消化槽
から排出されるガス中のリアルタイム計測や熱電併給システム(コージェ
ネレーション/CHP)の効率的運用が重要。メタン、CO2、水分の3成分を同
時計測する弊社のマルチガスプローブ(MGP260シリーズ)は、バイオガス
中の配管に直接取り付けが可能で、硫化水素がある環境でも耐久性に優れ
ている。また、発酵の状態をリアルタイムで把握するのに役立つ。CHPの出
力電力を最大化するためには、CHPに吸気前のメタン計測が有用である。ま
た、バイオガスをアップグレードして高濃度のメタンにする工程では、メ
タン濃度が約60%の吸気や約98%の排気箇所で正確なメタン計測が必要と
なる。このためヴァイサラのMGP260シリーズが、プロセスの改善、CHPの保
護としてプラント運用に必要な計測機器として採用されている。



CO2の回収・利用・貯蔵で活かせる計測機器
CCU(CO2回収・利用)やCCS(CO2回収・貯蔵)もしくは、2つの言葉を合わ
せたCCUSというワードが広く注目されるている。CO2を回収する技術は化学
吸収法、物理吸収法、個体吸収法、膜分離法を始めいくつかある。各技術
には、低分圧または高分圧に向いている、または大容量や小型化が得意と
いう特徴があり、また、回収するガスの種類によっても、採用される技術
は変わってきており、計測機器も、どのような回収技術が採用されている
かに応じ、検討する必要がある。

吸気・排気の工程では、CO2計測が必要になる。例えば、回収ガスが石油精
製工場、製鉄所、セメントの製造工程などの排ガスで高濃度のCO2が含まれ
る場合や、工業炉やオフィスなどから出る5%以下の低濃度の場合、更に注
目技術のDAC(直接空気回収)の場合は、空気中のCO2レベルの計測が必要
であり、ppmレベルの計測を必要。計測したい濃度にあった計測機器を選定
することが重要に。計測対象ガスの濃度だけでなく、小型のCO2回収装置の
ように装置組み込みか、製造ラインに直接挿入が良いのかで計測機器のサ
イズも考える必要がある。ヴァイサラは各技術・工程に最適な低濃度から
高濃度、防爆、非防爆など様々なラインナップを揃える。

次に、回収したCO2の利用では、注目される技術の1つがメタネーションと
なる。メタネーションとは、グリーン水素やブルー水素とCO2からメタンを
精製することである。メタン濃度は90%以上になる。精製されたメタンを
都市ガスの代替として使用する場合メタン濃度は約90%になる。正確なメタ
ンの供給量を把握するには、合成されたメタンの濃度を正確に測定する必
要がある。「ヴァイサラのマルチガスプローブは、正確なメタン計測だけで
なく水分も同時計測したいというニーズに応える製品。メタネーションに
おけるプロセス中の正確な計測はメタネーションの効率的な運用をサポー
トする。

加えて、CO2の回収・貯留(CCS)もCCUと同様に脱炭素には必要な方策。
日本には大規模な油田やガス田がないため、深部塩水性帯水層への貯留が主
になる。貯留時のCO2濃度は99%以上となるため、高濃度のCO2を計測する場
合はマルチガスプローブMGP260シリーズが対応する。



【集約】計測でカーボンニュートラルを支える
2050年までにカーボンニュートラルを達成するには、あらゆる手段を用い
る必要がある。電力分野では、再生可能エネルギーやカーボンフリー火力
をはじめとして、非電力分野では水素還元製鉄や燃料電池車などの水素利
用の拡大、合成メタン、合成プロパン、合成液体燃料の利用が必要である。
これらの施策については、すでに研究開発・実証試験が進められており、
新技術も次々と生まれている。「ヴァイサラは今年で日本法人40周年を迎
える。長期にわたり日本の産業界をサポートしてきた計測技術で、カーボ
ンニュートラルを支える新技術と共創して脱炭素を推し進める。
                           この項つづく
 風蕭々と碧い時











John Lennon Imagine




これは困っているのだが、リチャードグレーダマンなどのピアノ曲に嵌っ
ているのだとスマートフォーンのイヤホンを無理矢理わたしの耳に挿入す
るのでお付き合いさせられる。それでなくとも細かな「モロハラ」を繰り
返し手をやいている。それじゃ私も聴いてみるのでと約束させられ、二曲
を適当に選び、ラインすることに。





● 今夜の寸評:継続は力/沈黙は金
今日も、あっというまに時間がながれた。崩れそうになっても、温暖化を食い止め
る事業家の夢を保持している。そういえば、叔母(故人)に叱られながらも、この彦
根に住まうこととなり、何とか家族四人で踏ん張っている自分を肯定しつつ、大切
な決断の瞬間の”沈黙の記憶"の数々を背負い生きながらえていることを賞賛した
い。

※コメント➲「DXテクノロジーの最前線ですね。日立金属(プロテリアル)時代の
  CCSCモデルの論文入手しました。」➲残件扱い


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