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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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「マルクスのエコロジー」の再発見

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと伝えら
れる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦国時代の軍団編成
の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと)の兜(かぶと)を合体さ
せたせて生まれたキャラクタ。

【今日の短歌】

    さびしさに堪へたる人の たもあれな 庵ならべむ冬の山里    西行

意  味:私のように寂しさに堪えている人が他にもいるといいなあ。そしたらそ
        の人と家を並べて住みたいものです、この山里で。
修辞法:三句切れ、体言止め

西行(さいぎょう;1118年-1190年3月23日)は、平安時代末期から鎌倉時代初期
にかけての日本の武士であり、僧侶、歌人。西行法師と呼ばれ、俗名は佐藤義清
(さとう のりきよ)。72歳とは龍作(実弟)の享年。
一昨夜からの雪の夫婦子で除雪を行うも、県道はいつもと変わらず車が行き交う。
夜をむかえ、大阪の実弟、吉野の叔父、伯母の家を想い、能登半島地震の被災地
を想う。



 

 黒の革命

2023年,CNT世界出荷量は10,000tを超える
1月24日,矢野経済研究所は,2023年のカーボンナノチューブ世界市場を調査し,
製品セグメント別の動向,参入企業動向,将来展望を明らかに。
【概要】2023年のカーボンナノチューブ(CNT)世界市場規模は,メーカー出荷
量ベースで前年比150.4%の10,986tになる見込みだという。 自動車メーカー(
OEM)各社が電動化を加速させ,2021年にはxEV(EV,HEV,PHEV)の世界生産台
数は大幅な伸長率を示しており,CNT世界市場は車載用リチウムイオン電池(LiB)
の導電助剤用途の需要が拡大しているが。2022年には主要国の補助金政策の変更
などに伴い,xEVの市場成長に鈍化の兆しがみられ,2023年も減速感が強まって
いる。CNTの需要もxEV市場の好不調の影響を受け,概ね同様の傾向で推移してい
るものの,2023年は韓国LiBメーカーによる多層CNTの採用が拡大したことから,
前年比150.4%の成長率になると見込みだという。



今回の調査で注目した2023年における多層CNTの世界市場規模は,メーカー出荷
量ベースで前年比142.8%の10,940tになる見込みだという。多層CNTの地域別需要
構成比をみると,中国がおよそ75%を占める一大需要地となっている。 また,こ
こ数年は導電助剤として多層CNTを採用した韓国LiBメーカーが欧州向けの出荷を
拡大させていることなどから,需要地として欧州のシェアが高まる傾向にある。
足元では北米での需要も増えており,相対的に需要地としての日本のシェアが低
下している。その他の地域は,韓国や東南アジアなど。

【展望】今後も,車載用LiBの正極材におけるリン酸鉄リチウム(LFP)の復調と
三元系(NCM)のハイニッケル化が追い風となり,多層CNTの需要は高い成長率が
続く見通しだとしている。 また,単層CNTでもxEVの急速充電性能向上に向けた,
シリコン負極材への導電助剤適用の広がりとともに,車載用LiB向けの需要が本
格化する見込みだという。こうしたことから,CNTの世界市場規模は2028年には
5万tを超えるものと予測 。
※最新注意:「リスク・インパク・ゼロ化」の併行研究。



Anytime Anywhere ¥1/kWh era

【再エネ革命渦論 194 アフターコロナ時代 186】
● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング 



ホンダとGM 次世代燃料電池システム量産開始 生産コスト3分の1
1月26日。自動車メーカーのホンダとアメリカのGM=ゼネラル・モーターズは、
ことし日本とアメリカで発売する予定の燃料電池車に搭載する次世代の燃料電池
システムの量産を始めたと発表。生産コストを従来の3分の1におさえているのが
特徴で、ほかの企業にも販売していく方針。ホンダとGMは25日、アメリカ中西部
ミシガン州デトロイト近郊にある合弁会社の工場で次世代の燃料電池システムの
量産を始めたと発表した。新たな燃料電池システムは、材料の見直しなどで生産
コストを従来の3分の1まで大幅に削減したほか耐久性も2倍に高め、マイナス30
℃という寒さが厳しい地域でも稼働できるのが特徴。



ホンダは脱炭素に向けてEV=電気自動車とともに水素事業に力を入れている。ホ
ンダはこのシステムを搭載したSUV=多目的スポーツ車タイプの燃料電池車を、
ことし日本とアメリカで発売する予定。また、このシステムを車だけでなく電源
装置としてほかの企業にも販売していく方針。 ホンダとGMの合弁会社の鈴木哲
男副社長は「この燃料電池が信頼性があるものだということを理解してもらい、
販売を拡大していきたい。需要が増えれば価格も安くなるので多くの燃料電池を
早く世の中に普及させたい」と話す。

【関連特許技術】
1.特許第7313024号 燃料電池触媒用炭素担体および燃料電池用触媒
2.特開2023-150877 燃料電池スタックの製造方法及び接合セパレータの製造方
 法 本田技研工業株式会社
3.特開2023-131819 燃料電池スタックの製造方法 本田技研工業株式会社
【要約】下図3のごとく、料電池スタック10の製造方法は、膜電極構造体30
と、膜電極構造体30を挟持する一対のセパレータプレート46、48と、シー
ル部材58とを含む発電セル14を複数積層する積層工程P5と、積層された複
数の発電セル14に圧縮荷重を付与する圧縮工程P6とを含む。圧縮工程P6は、
膜電極構造体30が塑性変形され、かつ、シール部材58が弾性限界を超えない
ように、圧縮荷重を付与する。





 マルクス解体 プロメテウスの夢とその先
 斎藤幸平/ 竹田真登
 講談社(2023/10発売)
 資本主義をこえていく、新時代のグランドセオリー! 
 人新世から希望の未来へ向かうための理論。 英国で出版された話題書
 Marx in the Anthropocene(ケンブリッジ大学出版、2023年)、待望の日本語
 版! いまや多くの問題を引き起こしている資本主義への処方箋として、斎
 藤幸平はマルクスという古典からこれからの社会に必要な理論を提示してき
 た。本書は、マルクスの物質代謝論、エコロジー論から、プロメテウス主義
 の批判、未来の希望を託す脱成長コミュニズム論までを精緻に語るこれまで
 の研究の集大成であり、「自由」や「豊かさ」をめぐり21世紀の基盤となる
 新たな議論を提起する書。

 目次
 第一部 マルクスの環境思想とその忘却
  第一章 マルクスの物質代謝論
  第二章 マルクスとエンゲルスと環境思想
  第三章 ルカーチの物質代謝論と人新世の一元論批判
 第二部 人新世の生産力批判
  第四章 一元論と自然の非同一性
  第五章 ユートピア社会主義の再来と資本の生産力
 第三部 脱成長コミュニズムへ
  第六章 マルクスと脱成長コミュニズム MEGAと1868年以降の大転換
  第七章 脱成長コミュニズムと富の潤沢さ

----------------------------------------------------------------------
   第一章 物質代謝論と環境危機 
   第二節 「マルクスのエコロジー」の再発見
  マルクスの物質代謝論を環境問題との関連で把握するために大きく貢献し
 たのは、ハンガリーのマルクス主義者メサーロシュ・イストヴアンである。
 物質代謝概念に注目していたメサーロシュが1970年代初頭にすでに資本主義
  のもとでの環境問題を論じていたことは、偶然の一致ではない。さらに、
 『資本を超えて』(Mezaros 1995)においてマルクスのエコロジカルな資本
  主義批判を前面に押し出した事実は、メサーロシュが長年にわたりマルクス
  の物質代謝論に取り組んできたことの理論的集大成とみなすべきなのである。
   1971年、メサーロシュは第1回ドイッチャーー記念賞の受賞講演の冒頭で、
  「私たちの生物学的存在を脅かす」核戦争のリスクを警告したアイザック・
  ドイッチャーに言及している(Deutscher)。そのうえで、メサーロシュは
  ドイッチャーの警告を「全人類」に対するもうひとつの存亡の危機、すなわ
  ち資本主義の環境破壊にまで拡大したのである。当時、メサーロシュはまだ
  物質代謝概念を用いておらず、暫定的なものであったが、それでも1972年に
  ローマクラブが『成長の限界』を発表する前に、マルクス主義者が環境問題
  を深刻視している事実は注目に値する。
  講演のなかで、メサーロシュは環境問題を資本主義の「根本矛盾」として
 次のように定式化している。

    制御をめぐる資本主義システムの根本矛盾は、いかに破滅的な帰結を
    もたらすものであっても、そのシステムが「前進」を破壊から、また
    「進歩」をゴミから分離できないことである。生産性の力を解放する
    ほど破壊の力を解き放だなければならず、生産量を拡大するほどあら
    ゆるものを窒息させるようなゴミの山の下に埋没させなければならな
    いのだ。(Mearos[1972] 2014: 49‐50)
    
  メサーロシュによれば、無際限の資本蓄積の過程で膨大な廃棄物を産む破
 壊的な生産システムは、人間の解放をもたらすことはない。それどころか、
 長期的には社会の繁栄のための物質的条件を切り崩すことにならざるをえな
 いと警告したのだ。当時の多くのマルクス主義者たちが資本主義のもとでの
 生産力の発展を人類史の推進力として受け入れていたことを考えると、メサ
 ーロシュの発言はかなり踏み込んだものである。
  地球が有限である以上、資本蓄積に絶対的な生物物理学上の限界があるこ
 とは明らかなはずだ。けれども、資本は自らに制限を課すことはできない。
 むしろ、資本は絶えずこの制限を乗り越えようとして、社会と自然に対する
 破壊性を増していく。それゆえ、人間の生存と自然環境の保全のためには、
 資本主義的発展の破壊的な性格に終止符を打つことを目的とした「社会的制
 御の必要性」が生じるのである。しかし、そのような社会的生産の計画化は
 資本主義的生産の無政府性と相容れない。だからこそ、自由にアソシエート
 した生産者による質的に異なる生産の組織化----つまり、社会主義システム
 が必要だとメサーロシュは訴えたのだ。
  15年後、メサーロシュは『哲学・イデオロギー・社会科学』(1985年)に
  おいて、資本による自然の劣化と破壊の問題を物質代謝概念を用いて初めて
 定式化し、「すべての真剣なエコロジー論にとって」、物質代謝概念が重要
 だと強調するようになる。メサーロシュによれば、究極の問題は「資本が安
 全に乗り越えられるものと絶対的なものとのあいだに真の区別を決してつけ
 られないことである。というのも資本は、その結果がどうなるのであれ、自
 己増殖する交換価値の盲目的な命令に従って、自分の歴史的に特殊な要求を
 絶対的な要求として主張しなければならないからだ」(Meszaros 1986; 195)
 然性を「自然的必然性」として誤認してしまうために、資本が本当は決して
 乗り越えることのできない「自然的必然性」の存在を認識できないというの
 である。
  本来、「自然的必然性」をなすのは、自然の普遍的な物質代謝によって人
 間は例外なく制約を受けるという生産の根本条件であり、生物物理学的な事
 実だ。ところが、資本はその代わりに、自然の絶対的限界さえも乗り越えら
 れるかのようにふる舞うことを自らの歴史的必然性とみなす。たしかに、一
 部の自然の限界は、科学と技術の助けを借りて安全に乗り越えることができ
 るだろう。だが全ての限界を乗り越えることは明らかにできない。にもかか
 わらず無限の価値増殖のために自然を無理矢理に征服しようとするなら、「
 自然の劣化と究極的破壊」(だ政3乙ま‥芭)を引き起こしてしまうという
 のである。
  とはいえ、そのような指摘は、今日では比較的自明なことに思われるかも
 しれない。だが、メサーロシュはここで弁証法的に議論を転倒させる。資本
 は自然によって課される絶対的限界を認識できないという矛盾を抱えている。
 だからこそ、諸個人の普遍的発展の条件として「いまある障壁を意識的に認
 識する」ことこそが、革命的行為となるというのだ。「成長の限界」を突破
 するのではなく、受け入れることで資本主義に抗い、社会的制御によって、
 自由を構想する。この反プロメテウス的洞察は、環境主義と社会主義の融合
 に向けた重要な一歩となる。
  そして、この議論がより体系的に展開されるのが、大著『資本を超えて』(
 IQQLQ年)である。そして、この作品によって、メサーロシュは、「マルク
 スのエコロジーー」をめぐる言説的布置を大きく変え、フオスターやバーケ
 ットに大きな影響を与えたのだ[08」。その際、メサーロシュはマルクスの
 「社会的な物質代謝」概念に着目することで、資本主義生産様式が歴史貫通
 的な人間と自然の物質代謝を(再)組織化する歴史的に特殊な方法を分析し
 ていったのである。
  なぜこのアプローチが重要かといえば、伝統的なマルクス主義が剰余価値
 論を重視し、資本家による労働者階級の搾取の存在を暴露することに専念し
 たのに対して、メサーロシュはそのような狭い視点へのアンチテーゼとして、
 物質代謝概念の重要性を強調するからだ。つまりメサーロシュは、物質代謝
 論によって、資本主義批判の理論的射程を工場の外部にまで拡張しようとす
 る。実際、マルクスは「社会的物質代謝の過程」を商品と貨幣が流通するな
 かで「ある有用な労働様式の生産物が別の有用な労働様式の生産物と入れ換
 わる」(『資本論』第一巻、138頁)過程として特徽づけている。メサーロ
  シュの物質代謝論は、資本主義のもとでの社会的生産と再生産の歴史的ダイ
 ナミズムについての、包括的で統合的なアプローチを可能にしたのである。
  そもそも物質代謝概念の重要性は今日でもしばしば過小評価されているが、
 『資本論』を正しく理解するために、この概念は不可欠だ(佐々木2016)。
  というのも、マルクス主義のもっとも根底的なカテゴリーである「労働」を、
  マルクスは人間と自然の物質代謝に関連づけて定義しているからである。

      労働は、まず第一に人間と自然とのあいだの一過程である。この過程
       で人間は自分と自然との物質代謝を自分自身の行為によって媒介し、
       規制し、制御するのである。(『資本論』第一巻、234頁)
 
  人間と自然の物質代謝の過程はまずもって、自然的・生態学的過程であり、
  どの歴史的段階にも共通するものである。なぜならば、人間は労働を通じて
 自然に働きかけることなしには生きることができないからである。この点を
 強調しながら、マルクスは続けて次のように述べる。

    労働過程は、人間と自然とのあいだの物質代謝の普遍的な条件であり、
   人間生活の永久的な自然条件であり、したがって、この生活のどの形態
   にもかかわりなく、むしろ人間生活のあらゆる社会形態に等しく共通な
   ものである。(『資本論』第一巻、241頁)
                                                         この項つづく

 

 

 



 

ビリー・バンバン また君に恋してる
作詞:松井五郎、作曲・編曲:森正明
2007.11.07

  

吉田拓郎 永遠の嘘をついてくれ
歌詞/作曲 中島みゆき 編曲:吉田拓郎
1995.06.21


 


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