Quantcast
Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

沸騰大変動時代(十八)

$
0
0


彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編のこと)
と兜(かぶと)を合体させて生まれたキラクタ「ひこにゃん」。 


  冬の旅
 地吹雪の夜の首途に「さよなら」と 言はずに「おやすみ」とだけ言つた<
 生か? 將 死か? --------皓き齒の若者を忘歸バウキの旅
 炬火たいまつ掲げて過ぎる一團は、--------難民か?  <追捕ツイブの警官か?

 夏の夜の夢
 御引摺ドラアグの扮装如何よそほひに?
 恐こはいほど氣高い妖精の女王役
 戀人を交換しよう。夏至の夜も深けて濕しめつた夢の森にて
 問うてみる。 捲藍歌 ララバイ を 口遊逍 くちずさ ぶのは
 芥子からしの種か蜘蛛の絲かと
 風刺詩フシシこそが相應ふさはしい。
 駆落かけおちを志願シグワンした(想する)男女ダンジョには

               石井辰彦 4月の新作短歌集
いしい・たつひこ:1952年横浜生まれ。視覚的効果をも考慮した実験
的な文体を使用。著書に『ローマで犬だった』『あけぼの杉の竝木を
過ぎて』『現代詩としての短歌』などがある。昨年末にはアメリカで
英訳歌集Bathhouse and Other Tankaka が出版された。


沸騰大変動時代(十八)


❏2024-04-18 京都大学:ずれ易さがメカノケミカル反応の指標に
【概要】
通常、酸化物をはじめとする無機化合物は高温で焼成することで合成
されます。一方で、メカノケミカル反応は、ボールミルという粉砕機
を使用して機械的に出発原料を攪拌・混合する方法です。この手法
は高温電気炉を必要とせず、環境に優しい手法として古くから利用
されているが、どの条件で原子レベルで混ざり合い、化合物が形成さ
れるのかという反応の基本的な問題は未解決でであった。
 物質エネルギー化学専攻の笹原 悠輝 特定研究員(学振PD)、陰山
 洋 同教授らの研究グループは、メカノケミカル反応を用いて、一
連のペロブスカイト構造をもつ酸水素化物の合成に成功。さらに、
出発原料のせん断弾性率(ずれ易さ)が反応の可否を決定する指標
となることを発見し、同様の傾向が酸化物にも見られることを確認。
この発見は、メカノケミカル反応を用いた物質開発と機能創出を加
速させることが期待される。
【掲載論文】
・タイトル:Mechanochemical Synthesis of Perovskite Oxyhydrides: 
Insights from Shear Modulus(ペロブスカイト酸水素化物のメカノケミ
カル合成: せん断弾性率からの洞察




 ❏2019年09月20日➲Amazon従業員1万5500人が地球温暖化に抗議
Amazonのジェフ・ベゾスCEOが「10万台の電気自動車を購入する」な
ど気候変動対策を打ち出しました。Amazonは環境問題対策で後れを取
っているという根強い批判が存在しており、多数の従業員も「Amazon
は温室効果ガスなどの地球温暖化を促進する物質を大量に排出して
いる」と主張、


  

Amazon Co-founds The Climate Pledge, Setting Goal to Meet the Paris Agreemen
t 10 Years Early | Business Wire

ジェフ・ベゾスCEOが新たに約束した気候変動対策の取り組みとは、
地球温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」を10年前倒し
で達成しようという試みで、その内容は2030年までにエネルギー使
用量のうち風力や太陽光などの再生可能エネルギーの占める割合を
100%に引き上げ、2040年までにAmazon全体が排出する温室効果ガス
をゼロにするというもの。その目標に先駆けて、ジェフ・ベゾス
CEOは、2021年までに電気自動車(EV)を使った宅配を開始し、2024
年ごろまでに10万台のリヴィアン製EVが路上に出る予定だと述べた。掲 載 誌:Journal of the American Chemical Society 
DOI:10.1021/jacs.3c14087


タンデム型太陽電池の構造と開発動向 出典:PXP

❏ 4月12日:タンデム型のペロブスカイト太陽電池で効率26.5%、
次世代太陽電池の開発を手掛けるベンチャー企業のPXP(神奈川県相
模原市)は2024年4月1日、ペロブスカイトとカルコパイライトを重ね
たタンデム型の太陽電池で、変換効率26.5%を達成、
タンデム太陽電池とは、2種類以上の異なる太陽電池を積層した太陽
電池のこと。その性能はトップセルとボトムセルの材料の色の組み合
わせで決定される。長い波長を透過するペロブスカイトはトップセル
の材料として有望だが、現状では理論変換効率が最大となる1.67eV付
近の色のペロブスカイトは、あまり耐久性が良くないという課題が
ある。一方、比較的高耐久な1.55eV付近の色のペロブスカイトを用い
る場合ボトムセル材料との相性が性能に大きな影響を与えるという。
【関連生地】株式会社PXP 2024年1月5日➲「曲がる太陽電池」世界初の製法に
挑戦!量産技術パイロットライン稼働開始


量産技術パイロットライン

❏ 2024年4月1日富士経済➲国内の太陽光のPPAモデル(第三
者所有モデル)市場 2040年度までに10倍以上に成長の見通し
太陽光や風力、地熱、バイオマスなどを含む再生可能エネルギーシ
ステム全体の市場規模(設置・施工費なども含む)は、2023年度は
前年度比6.8%減の1兆9787億円の見通し。太陽光発電システムが市
場の約6割を占め、次に風力発電システム、バイオマス発電システム
と続く。


今後の太陽光発電の市場については、地方自治体による新築・増築
時の太陽光パネル設置義務条例などを背景に、住宅分野での増加が
見込まれる他、ZEH推進に伴う建築物への導入などが進む見通し。一
方、非住宅はオンサイト/オフサイトPPAに加え、FIP案件とバーチャ
ルPPAを組み合わせた導入も増えるとみられ、長期的には環境価値の
取得・活用が可能なNon-FIT案件が伸びると予想される。ただし、長
期的な生産拡充で太陽光発電システムの価格は下落することから、
2040年度の市場は、2022年度を下回ると予測。注目市場として上げているのが、PPAモデルなどの第三者所有タイプ
の太陽光発電市場だ。2023年度の太陽光発電のPPAモデル市場は、前
年度比35.0%増の551億円と予測。オンサイトPPAが高い割合を占めて
おり、住宅向けは、ローコスト志向の中小ビルダーを中心に、新築
戸建住宅で採用が進んでいる。また、ZEH推進の動きも導入を後押し
する。非住宅では、大面積屋根の施設における普及が済んでいるた
め、中小規模案件が増加している状況だという。今後、住宅向けではPPAモデルの自体の認知向上に加え、太陽光発電
システムと蓄電システムをセットとしたPPAのラインアップが拡充さ
れることで、さらに市場規模が伸びる見通し。非住宅向けは、太陽光
発電システム自体のコスト削減と電気料金上昇に伴い、野立案件に
よるオフサイトPPAが増えるとみられる。これらの伸びにより、2040
年度の市場は、2022年度比10.4倍の4224億円に成長する見通しとた。
❏ 2024年04月16日スマートジャパン➲「蓄電コンクリート」
  を実用化へ會澤高圧コンクリート(苫小牧市)とマサチューセッツ工科大学(MIT)
は2024年4月11日、MITが研究開発を進める電子伝導性炭素セメント材
料「ec3」(蓄電コンクリート)の実用化に向け、共同研究コンソー
シアムを設立することで合意したと発表。ec3とは、MIT土木環境工学部のフランツ・ヨーゼフ・ウルム教授と、
アドミール・マシック准教授らの研究チームが開発を進めるセメント
系素材。カーボンブラックと呼ばれる炭素の微粒子をコンクリートに
添加することで、コンクリート系素材に自己加熱性や電気を貯める蓄
電性を持たせることができる。通常コンクリートに配合される水には、水和反応に寄与しないがワー
カビリティの確保に必要な水分も含まれる。この余分な水分はコンク
リート内部でアルカリ性の水となり、その後蒸発することで、コンク
リート内に無数の細孔を形成する。一方、コンクリートに混ぜ合わせるカーボンブラックは、疎水性の性
質を持っているため、セメントペーストとして取り込まれずに、余分
な水分とともにコンクリート内に固定される。また、アルカリ性の水
が蒸発することで、カーボンブラック粒子がこれらのセメントペース
ト内の細孔にワイヤー状の構造を形成。


カーボンブラックが広がる様子 出典:會澤高圧コンクリート

このワイヤー状のカーボンブラックは幾何学的な構造をしており、網
の目のようにつながり合うことで、コンクリート内で大きな表面積を
形成する。このコンクリートを電解質溶液に浸漬すると、細孔にも電
解質溶液が満たされ、カーボンブラック上に電子が集まり蓄積する。
これがec3が「蓄電コンクリート」と呼ばれる仕組み。MITではこれらの材料で作られた蓄電コンクリートによる2つの電極
が絶縁体で分離され、それぞれの電極に多くの電子が蓄積することで、
非常に強力なスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)を形成す
ることを発見した。一般的な蓄電池とは異なり、蓄電コンクリートは
化学反応を必要とせず、電極間を電子が移動するだけなので長期的な
活用や、メンテナンス不要といったメリットも期待できる。
また、MITではこの蓄電コンクリートを戸建て住宅などの基礎に用い
ることで、コストをほとんど変えずに丸1日分の電気エネルギーを蓄
えることが出来ると試算する。


今回設立したコンソーシアムでは、會澤高圧コンクリートとMITで合
計5名による共同運営委員会(JSC)を設け、共同開発のマイルストー
ンの設定や進捗を管理する。また、同社がが特別目的会社(SPC)を
設立し、開発資金の調達や管理、ライセンスビジネスの設計管理など
を行う計画だ。また、同社が主催する「aNET ZERO Initiative」など
を通じて、全国に本技術のサプライチェーンを築く他、住宅・建設業
界や自動車などのモビリティ、電力エネルギー産業からのコンソーシ
アムへの参加を促し、脱炭素社会の実現に向けた産業連携も推進する。
※農業の工業化も可能だというダイワハウスのキャッチコピー可能だ
と私は確信している。おもしろい。おもしろいのはこれだけじゃない。
胃ガンも制圧出来るかもしれない。
❏ 2024/04/11 産総研➲新規胃癌発生メカニズムを解明-そんなバナ
ナ?な新治療の開発へ-
【要点】
1.胃のムチン(粘液)産生に関わるMUC6遺伝子の変異は胃癌の10%
程度で見られるが、どのように発癌と関わるかは不明でした。本研究
では、MUC6遺伝子変異によるMUC6喪失がゴルジ体ストレスを介して癌
化を引き起こす新しい胃癌発生メカニズムを証明、
2.MUC6遺伝子変異を伴う胃癌ではマンノースという異常な糖鎖が
高発現することを発見し、マンノースに強く結合するバナナ由来の薬
物複合体を用いた新規治療薬を開発、その治療効果を実験系で確認し
た。
3.ムチン遺伝子変異の機能やゴルジ体ストレスとの関連、さらには
異常糖鎖に着目した新規薬物複合体など、幅広い分野にわたって新規
性の高い重要な成果が含まれており、バナナ由来化合物の実臨床への
応用の可能性も期待されます。
【掲載論文】
・雑誌名:Gastroenterology
・題名:Impaired glycosylation of gastric mucins drives gastric tumor
 igenesis and serves as a novel therapeutic target.
・DOI:10.1053/j.gastro.2024.03.037
:URL:ttps://doi.org/10.1053/j.gastro.2024.03.037
やれやれ、悪い虫がき出した。(故・小崎祐氏が会議中、そっとメモ
書きを手渡してくれた。そこには「過剰適応症」とかかれていた。そ
う、もう1人わたしがいれば解決出来たはずだと自惚れることを重い
だした。

  風蕭々と青い時代





Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

Trending Articles