彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編のこと)
と兜(かぶと)を合体させて生まれたキラクタ「ひこにゃん」。
【今日の季語と短歌】
チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月
『かぜのてのひら』
はなび花火そこに光を見る人と闇を見る人いて並びおり
『かぜのてのひら』
※ 二首とも 俵万智の作。選者・浦河奈々『奇跡の時間』より
※ 短歌研究 2024年4月号
いま“空前の短歌ブーム”が起きているという。ヒット歌集が次々と
誕生し、各地の短歌イベントは大盛況。けん引するのは若い世代。ポ
ップな言葉で自ら歌を詠み、SNSに投稿する人が増加。見知らぬ人同
士を、短歌でマッチングする自治体も現れ。令和のいま、全国で短歌
が広がりを見せる真相は、コロナ禍でつながりが薄れた時代、人々が
短歌に託す真相とはなにか。「手軽さ」というものか。誰かの作った
短歌を読むとき、何を想像するかは個人の自由に共感でき、言葉にす
る必要がなく、感情の動きだけで完結できる手軽さが、若者にマッチ
し。また、一つの歌が三十一文字で完結し自分でもできそうだ感じら
れ、気軽に挑戦できる長さという点で、SNSと短歌は類似し、短い文
章に慣れたZ世代と、三十一文字で自分の思いを表現できる短歌は親
和性が高い、また、自己表現の手軽さはSNS、特にTwitterとよく似て
いるが、短歌は短く難しさを持ち。使う言葉が一文字変わり、語順が
少し入れ替わるだけで印象が全く違い、丁寧な推敲が不可欠。感じた
ことの最適化は、SNSでも短歌でも共通する。また、感情をやわらか
く表現できるのも、短歌の特徴の一つであろうと。SNSでの「いいね」
「高評価」はいずれも共感を表すが、短歌での「共感」は「自分も皆
も同じ気持ちだ」というフラットさが特徴。三十一文字に凝縮されて
いるため、個性が色濃く出すぎない。奇をてらって個性を前面に出す
のではなく、自分の心のままに素直に心情を表現すれば、人の心を動
かす歌になる。個性がある歌でも、個性がない歌のだちらでもよく、
「自分らしさ」「多様性」など、個性を色濃く出すよう求められてき
たZ世代にとって、ありのままの自分を受け入れてくれる短歌の温度
感が心地よく、共感しやすいかも。Z世代の短歌の特徴は、余計なこ
とを考えず、感じたままの真実を詠んでいるところ。大人が「つまら
ないかも」と危惧するような内容でも、臆せずに歌にできる素直さが
あり、そこから見えてくる真実というのがなんとも面白く感じられる。
サイエンスゼロ NHK 点群
未来のインフラ“3次元点群データ”最前線
レーザーで空間や物体をスキャンして作られる「3次元点群データ」。
近年、LiDAR(ライダー)と呼ばれる装置が普及し、さまざまな
分野で活用が広がっている。林業ではドローンで森林をまるごとスキ
ャンし、樹木の情報を瞬時に取得。バスや車の自動運転では、点群デ
ータから高精度のデジタル地図を作り、安全な走行を実現しようとし
ている。未来の社会を支える“新たなインフラ”として期待される点
群データの可能性に迫る。
LIDAR(ライダー:Light Detection and Ranging、Laser Imaging
Detection and Ranging)Lidar あるいは LiDAR とも表記される。
「光検出と測距」ないし「レーザー画像検出と測距」)は、光を
用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレ
ーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距
離やその対象の性質を分析するものである。日本語ではライダー
、ライダとカタカナ書きされることも多い。軍事領域ではしばし
ばアクロニム LADAR (Laser Detection and Ranging) が用いられ
る。 この技法はレーダー(Radar、Radio Detecting and Ranging、
電波探知測距)に類似しており、レーダーの電波を光に置き換え
たものである。対象までの距離は、発光後反射光を受光するま
での時間の差で求まる。そのため、レーザーレーダー (Laser
radar) の語が用いられることもある。 ライダーは地質学、地震学、リモートセンシング、大気物理学で
用いられる。近年は自動運転車用センサーとしても注目されてい
る。民間利用としてはAppleのiPhone 12 Pro以降やiPad Pro第2世代以
降に搭載されており、「ナイトモード時の対象物測距」や「3Dスキャ
ン」機能等もこの技術を用いて実現されている。
❏ 常圧ダイヤモンド清造に成功現在、合成ダイヤモンドの 99% が高圧高温 (HPHT) 法を使用して製造
されている 一般的なパラダイムでは、ダイヤモンドはギガパスカルの
圧力範囲 (通常は 5パスカル) の液体金属触媒を使用してのみ成長で
きる。 -6 GPa (1 GPa は約 10,000 気圧))、通常は 1300 ~ 1600 °
C の温度範囲内です。 ただし、HPHT を使用して製造されるダイヤモ
ンドは、含まれる成分の関係で常に約 1 立方センチメートルのサイズ
に制限される。つまり、このような高圧を達成するには、比較的小さ
なスケールでのみ実行可能あり。 より温和な条件(特に低圧力)下で
液体金属中でダイヤモンドを製造する代替方法の発見は、興味深い基
礎科学の課題であり、実現できればダイヤモンド製造に革命をもたら
す。蔚山科学技術院大学(UNIST)らの研究グループは、ある条件下でダ
イヤモンドを成長させた。 ガリウム、鉄、ニッケル、シリコンで構
成する液体金属合金を使用し、1気圧、1025℃での加熱を実現し、既
存のパラダイムを打破する。 この新しい成長方法の発見により、さ
らなる基礎科学研究や新しい方法でダイヤモンドの成長をスケールア
ップの多くの可能性が開かれた。
図1.1気圧下での液体金属合金中でのダイヤモンドの成長。
(a) 凝固した液体金属表面上のアズグロウンダイヤモンドを示す写真。
(b) 凝固した液体金属表面上の成長したままの連続ダイヤモンド膜の
光学画像。
(c) Quantifoil 穴あきアモルファス カーボン フィルムでコーティン
グされた Cu TEM グリッド上に転写されたままのダイヤモンド フィル
ムの光学画像。
(d) Cu TEM グリッド上の転写されたままのダイヤモンド膜の原子間力
顕微鏡トポグラフィー画像。
(e) 凝固した液体金属表面上の成長したままの単一ダイヤモンド粒子
の断面 TEM 画像。
(f) 成長したままのダイヤモンドの原子分解能 TEM 画像。
(g) 凝固した液体金属に(部分的に)浸漬された成長ダイヤモンドを
示す走査型電子顕微鏡画像。
(h) 液体金属の底面でのダイヤモンドの成長につながる炭素の拡散を
示すスキーム。
図2.異なる成長条件下で成長したさまざまな形態のダイヤモンド。 (
a)メタン/水素(モル比1/20)下でGa/Ni/Fe/Si(
77.75/11.00/11.00/0.25at%)の液体金属
合金を使用することによる成長。
(b)メタン/水素(モル比1/20)下でGa/Ni/Fe/Si
(77.50/11.00/11.00/0.50at%)の液体金
属合金を使用することによる成長。 (
c)メタン/水素(モル比1/20)下でGa/In/Ni/Fe/
Si(38.88/38.87/7.33/14.67/0.25a
t%)の液体金属合金を使用することによる成長。
(d)メタン/水素(モル比1/5)下でGa/Ni/Fe/Si(
77.75/11.00/11.00/0.25at%)の液体金属
合金を使用することによる成長。【掲載論文】・Gong, Y., Luo, D., Choe, M. et al. Growth of diamond in liquid
metal at 1 atm pressure. Nature (2024).
https://doi.org/10.1038/s41586-024-07339-7
「明るい表通りで」あるいは「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・
ストリート」 (On the Sunny Side of the Street) は、ジミー・マクヒュ
ー作曲、ドロシー・フィールズ(英語版)作詞の1930年の曲で、ハリ
ー・リッチマンとガートルード・ローレンスが主演したブロードウェ
イのミュージカル『ルー・レスリーのインターナショナル・レビュー
(Lew Leslie's International Revue)』で最初に紹介された。
● 今夜の寸評:昨日は琵琶湖博物館水族展示室を内覧。