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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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沸騰大変動時代(三十三)

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編のこと)
と兜(かぶと)を合体させて生まれたキラクタ「ひこにゃん」。

【変容する食品①:納豆とサツマイモ】
まず、通宝海苔の納豆ふりかけ。「全国ふりかけグランプリ2015」の
ドライ部門で金賞を獲得した納豆ふりかけ、フリーズドライ加工のひ
きわり納豆と風味海苔を使用し、口に含むと納豆特有の粘りと香りが
楽しめる。「過剰適応症エピソード」で記載したように、「におい」
を消す方法には、発酵麹菌変更法、香辛料や食酢(レモン・ゆず等の
柑橘酢)添加法があるのでこれもクリアーできる。したがって、海苔
を魚介類や改装で代替法のフレークも多種多様で"おむすび"のように
炊飯器さえあれば炭水化物の穀物で世界を席巻できる(ん、その通り)。
さらに、このように大豆タンパクの加工技術を開発すれば、「食肉業
界も変化させる日」も見えてきた(ん、大豆焼肉も!)。



もうひとつは、サツマイモ。さつまいもは(国産又は中国産)、砂糖、
植物油脂/酸化防止剤(ビタミンE)、さつまいもの産地は、製造前年
の使用実績順。UHA味覚糖株式会社は、 大阪府大阪市中央区神崎町に
本社を置く、主にキャンディを中心とする日本の製菓会社でみどり会
の会員企業であり三和グループに属すが、グループ企業を含めて「UHA
味覚糖」(ユーハみかくとう)の名で知られるが手短に書くと、ジャ
ガイモもサツマイモもサトイモ、ナガイモなどの根菜類もチップスや
フレーク、パウダーも一緒じゃないか、その手があったのかという驚
きが「発症」させる。つぎにサツマイモは垂直農法にむいており通年収穫が可能で、食料問題の救世主にも、再生可能エネルギー(バイオ
マスアルコールなどの燃料)の量産に繋がると。

【季語と短歌:俵万智に学ぶ③】
   第二波の予感の中に暮らせどもサーフボードを待たぬ人類
                       『未来のサイズ』

   六年を子が過ごしたる寮に来て子はおらねども子どもらの声
                       『アボガドの種』

                     『文語こそが肉声』
                       藤島秀憲 選                   特集 時を超えて、俵万智
                                    『短歌研究』4月号 2024年

  俵万智の文語が好きだ。口語のイメージが強い使だが、『サラダ記念日』にも文語が散見する。
〈君を待つ土曜日なりき待つという時間を食べて女は生きる〉の「き
」などは本寸法の文語使用。口語で「土曜日だった」とすることもで
きたはずだが、それでは待たされていたことへの苛立ちや恨みを言い
表わすことができない。
1980年代の空気に合わせて、本当は待ちたくないという本心を隠すし
かなかった女性が翻した反旗が、文語の「き」なのだ。女は待つもの
という既成の概念に「き」の鋭い音が突き刺さっている。この歌に待
つ幸せを読むとしたら、それは待たせる側の勝手な解釈だろう。待つよ
りは待たない方が良いに決まっている。

使は口語の中に如何に文語を僣ませておくかを苦心した人。それまで
は仲が悪かった薩摩と長州を同盟させた坂本龍馬のように、一緒に存
在することが但合わなかった文語と口語を一首の中に同席させること
ができた人だ。使によって文語は現代の光を浴びることができるよう
になり、口語は過去の影を纏うことができるようになった。定型の可
能性が広がるとともに深まったと言ってよい。第二歌集・第三歌集と
進むにつれ、数だけではなく文語の存在感が高まっているようだ。言い
換えれば使の中で文語志向が強まっているという気がする。このまま
ゆくと(いや、さすがにそれはないだろうが)旧かなを使い始めるの
ではないかと思うことがないでもない。

今回選んだ一首目は「暮らせども」「持たぬ」が文語。口語ならば「
暮らしても」「持だない」になる。「持たない」にすると字余りにも
なるので「持たぬ」は動かない。では、厳めしい「暮らせども」はど
うなのだろう。令和のコロナ時代に斎藤茂吉が蘇った感じさえする重
厚さだ。でも、この厳めしさこそが重苦しい時代の雰囲気に合ってい
る。「暮らしても」では表現しきれない、抑圧された重苦しさだ。
そう読んでゆくと、俵の文語志向が高まったのは、時代の空気を詠む
ためではないのか。『サラダ記念日』で〈大きければいよいよ豊かな
る気分東急ハンズの買物袋〉と歌っていた明朗活発な時代とは明らか
に違い、文語表現が必要な時代に今わたしたちは生きているというこ
とではないのか。

二首目は「過ごしたる」と「おらねども」が文語。「過ごしたる」は
二句を七音にするための策だけではない。文語哀現によって、六年間
が子にとって如何に大切なものであったかを噛みしめているように感
じさせる。「過ごした」と「過ごしたる」の一音の違いは百音千音の
違いに匹敵するくらい大きい。「おらねども」にも大きな喪失態があ
る。「いないけど」との差は歴然だ。

俵万智は文語を使って、口語以上の喜怒哀楽の怒と哀を表現している
と思う。口語よりもむしろ文語の方が肉声に近いのではないだろうか。

※藤島 秀憲(ふじしま ひでのり、1960年10月9日[1] - ) 日本の歌人。 埼玉県上尾市出身。城西大学附属川越高校、法政大学経営学部卒業。
歌誌「心の花」所属。佐佐木幸綱に師事。2002年、「路地生活者」で
第48回角川短歌賞佳作。2007年、落語を引用しながら短歌に使われる
日本語オノマトペを考察した『日本語の変容と短歌-オノマトペから
の一考察』により、第25回現代短歌評論賞を受賞。2010年、老父母の
介護や自らの失業などの日常をユーモラスに描いた第一歌集『二丁目
通信』により、第54回現代歌人協会賞および第18回ながらみ書房出版
賞を受賞。2014年、父の介護と死、長年住んだ家への訣別を描いた第
二歌集『すずめ』により、芸術選奨新人賞および第19回寺山修司短歌
賞を受賞。2020年、第三歌集『ミステリー』により第18回前川佐美雄
賞を受賞。 


すずめ―藤島秀憲歌集


第1章 円高・緊縮病を患った売国奴
ドル建てGDPと給料を結びつけるのは意昧なし
22年9月、日経新聞で「円安で縮む日本 ドル建てGDP、30年ぶり
4兆ドル割れ」というタイトルの面白い記事が出ていた。インターネ
ット版では、記事のポイントとして「国力低下、円安止まらず。安い
賃金、株買いも弱く」とも記されていた。
この記事の笑いどころは、社員の給料をドル建てで支払っていない日
経新聞が、この記事を書いたという点だ。
日本人の給料はほとんど円払いでドル払いではないだろうから、はっ
きりいってドル建てGDPは日本経済と何の関係もない。
テレビのコメンテーターも、「給料をドル換算すると下がっている」
などと発言することがあるが、そもそもみんな給料をドル換算などし
ないから、そんな話をしても全く意味がない。
彼らがわざわざドル建てGDPの話をする理由は、どうにかして円安
にケチをつけたいからだろう。
もっとも、たしかに世の中にはドル換算に関係がある人もいる。たと
えば海外出身のタレントを雇っているような人で、そのタレントが「
海外へ送金するために給料はドルでほしい」といえば、それは仕方が
ない。だが、日本で生活するなら給料は円で支払われるのが普通だ。そもそもこういう断をすかなら、給料をどんどん高くするのが一番い
い。国内経済をよくしてGDPが増えるほうがいいし、まずはそうし
なければならない。
それがダメだというのは、要するに「日本はGDPが増えないほうが
いい」といっているのも回然だ。
マスコミは往々にして、目先の話にすぐ飛びつく習性がある。昔は円
高で大変だといっていたが、マスコミはそのことを完全に忘れてしま
ったのだろう。とにかくケチをつけたいだけで、「円高はけしからん、
円安もけしからん」と、少しの為替の変化も許さないような姿勢だ。
円安のほうが成長率は高くなったり、政府の外貨資産も一気に増えた
りする。もちろん円安になるときにはドル金利が上がっているから、
ドル債券の価格は少し下がるが、円に換算するとそれを上回って金額
が増える。
これは日本経済にとって悪い話ではないのだが、財務省は税収が増え
て喜んでいて、政府はこれだけ儲けているという話は、マスコミはど
こも書かない。

「FRBの利上げに日本も続け」という無知の極み
政府、財務省、日銀、金融業者、マスコミなどのプロパガンダにだま
されないためには、彼らのあおり文句を知ることも効果的だ。
時に彼らは、まるで虎の威を借る狐のように、米国などを「主語」に
して読者をだまそうとしてくる。
22年以降、FRBが利上げを実施してきた。
この報道を受けて、もし「米国が利上げしたから、日本もそれに続ど
と主張する人がいたとしても、そんな意見に耳を貸す必要はない。
その理由を解説していこう。
まず、米国が利上げに踏み切ったのは、が高くなったからだ。
20年あたりから米国ではインフレ率が上向き始めており、21年は前年
比6%以上を記録していた。米国のインフレ目標は2%だから、さす
がに6%ともなると過熱感がある。
これについてもう少し説明すると、失業が全くなくてフルに生産でき
るレベルの「潜在GDP」と「実債GDP」の差が問題になる。潜在GDPが実際のGDPを超えると、物価が上がる。インフレ率6
%だと実際のGDPよりも潜在GDPが上回り、インフレ率が高くな
って失業率も下がらないから、当局は少し引き締めにかかる。

その方法は二つ。財政政策と金融政策だ。本当はこの二つを担う当局
が、協力しながら取り組んだほうがいい。ただ、バイデン政権では財
政当局が出すぎたから、金融当局のFRBがそれを抑える役割になっ
ていることも理解しておきたい。
潜在GDPが実際のGDPを超えそうになり、物価が上がっているか
ら、それを何らかの方法で抑えないといけない。
だが、そのとき米政府は、ものすごく財政出動をしてしまったため、
政治的に抑えるのが難しくなった。だからFRBが抑える役割を果た
し、それが米国での利上げにつながっているのだ。
裏を返せば、米国では財政当局と金融当局が、うまくコミュニケーシ
ョンをとれていないともいえる。
それを踏まえたうえで日本がとるべき政策は、財政出動も金融緩和も
積極的にする、というのが結論だ。なぜなら、日本はインフレ率がほ
ぼゼロだからだ。
インフレ率というのは経済の体温計みたいなもの。潜在GDPと実際
のGDPの大小関係、これを需給ギャップというが、その差が小さく
なるほどインフレ率が上がる。日本はそれが上がっていないから、需
給ギャップを埋めなければいけない状況だ。
もっとも、日本の潜在GDPは、20年度の補正予算をすべて執行して
いれば、かなりいい線をいったはずだ。潜在GDPと実際のGDPが
近づいていたからだ。ただ、その段階ではGDPギャップが45兆円くらいあったから、その
意味では潜在GDPがまだまだ足りてなかったともいえる。
米国には米国の事情があり、日本には日本の最適解がある。利上げや
円高へと巧みに誘導しようとする緊縮派、ひいては金融業者などのポ
ジショントークにだまされないようにしよう。



● 今夜の寸評:今朝、6月3日は故池田修治の納骨式(四天王寺)
         で、奥様から列席の有無の連絡を戴くが、都合悪
         くお断りの返事。当日までにお供えを届けるよう
        彼女に伝える。さて、奥様から故人が生前お作り
        になった小さい木彫りの仏(32×27×44H)を授
        かっており。折に触れ故人を偲ぶ。輝けラスト・
        ディケイド哉。.







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