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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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この胸のときめきを。

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   戦争は、外交の失敗以外の何物でもない。 / ピーター・ドラッカー

 

 

【浪速の夢 大阪都構想劇に幕】

住民投票で僅差で反対が上回り否決され、橋下市長と同じく江田憲司維新の会の共同代表の辞任
で決着をみた。(1)地方分権推進、(2)地方自治への新自由主義政策、(3)構造改革主義、
(4)橋下徹市長の手腕の魅力を特徴としていた。尚、(1)へのアプローチとして税制改正2
案を提案してみたがこれは法規主義の遅効性。大阪維新の会の二重行政解消はいわば「選択と集
中」。反対派は既成政党、労組、行政関連する企業団体、また、今回の選挙結果でも明らかにな
った高齢者層(60歳超)。一見すると勝ち目のない選挙であった。これに対し、朝日、産経な
どの大手新聞社の調査では――賛成多数になれば設置された5特別区のうち、区内のすべての行
政区で賛成が上回ったのは「北区」だけ。この「北区」には大阪、新大阪、京橋と三つのターミ
ナル駅があり、大阪府市大都市局が「大阪経済の中枢機能を担うビジネス都市」と位置づけてい
た。中でも繁華街「キタ」を含む北区は、24区で最高の59・03%が賛成した。一方で、す
べての区で反対が上回ったのが、市西部の「湾岸区」と南部の「南区」の二つだった。「湾岸区」
は大阪湾沿いの4区と住之江区の臨海部で構成。橋下徹大阪市長はカジノを含む統合型リゾート
(IR)誘致などを見据えて「世界標準のベイエリアに」と位置づけ、当初の「西区」案から名
称を変えた経緯がある。だが、反対派は南海トラフ巨大地震の津波被害が特別区全域に及ぶ危険
性を指摘。都構想反対を打ち出した地震学の専門家は街頭演説で「ここは大阪市の『津波防波堤
区』」と呼んだ。「南区」は「歴史と新しいものが融合した定住魅力のある区」(大都市局)と
された。住吉大社や「あべのハルカス」があり、人口は政令指定市並みの69万人。歳出額は指
定市の堺市に匹敵する規模になる見通しだった。一方、自主財源が少なく、府と特別区間の「財
政調整頼み」(自民党大阪市議)が批判を浴びた。「南区」に含まれる平野区は市内で最も人口
が多く、この区だけで反対票が賛成票を1万票余上回った――と、「地域差が明確に表れている」
(2015.05.18)と解説している。

昨年、曾根崎小学校の同窓会で意見交換してが今回の調査通りとなっている。もう少し踏み込む
と、関連の深い区である北区以外に西区、都島区、東淀川区はいずれも賛成が上回っているから、
ある意味救われた思いでいる。逆に言えば「大阪での敗北」は、地方創成を遅らせたと考えてい
る。五月の露と消えにし浪速の夢。やんぬるかな、宜なり。

※ 「大阪都構想住民投票」で浮き彫りになった大阪の「南北格差問題」(2015.05.18 古谷経衡 
  評論家/著述家)

  

【白金触媒の劣化遅延工学】

● 燃料電池の触媒「白金」のナノ領域の挙動観察技術

トヨタとファインセラミックスセンタが共同で燃料電池の化学反応を促進する触媒として不可欠な
「白金」の劣化に至る挙動の即時観察技術を開発。これにより、分析用の「透過型電子顕微鏡」の
中で燃料電池と同じ発電状態を模擬できる新しい観察用サンプルの作成に成功し、数ナノメートル
の「白金微粒子」のレベルで、反応性低下に至る挙動プロセスを観察した。

つまり 「白金」の反応性低下は、「白金微粒子」の粗大化に起因するが、リアルタイムで把握で
きず、粗大化の要因解析が困難だったが、粗大化の要因として、「白金微粒子」の担体となるカー
ボン上で(1)粗大化に至る挙動を引き起こす箇所や(2)その時の電圧、さらには、(3)担体
の材料の種類によるそれらの違いなどが明らかになり、反応性低下のメカニズムを解析し、燃料電
池に不可欠な触媒の「白金」の性能・耐久性向上の研究開発指針が得られるのではないかという。

 
このように今回の発明は、白金の劣化すなわち粗大化を抑制=時間軸としての遅延化する方法とその機
構開発の前駆段階の重要な技術となる。うまくいけば、高価な電気化学触媒利用分野に貢献出来る。具体
的には、燃料電池や自動車などの内燃機関の排気ガス浄化や水電解用白金電極などに応用できるだろう。

 

 

  

【日本の政治史論 12:政体と中枢】      

「古賀の乱ってなんだ  "I am not ABE"」(『進撃のヘーリオス Ⅱ』2015.04.04)で、触発され
るように、積んでおいた本を取り出し読みはじめた。そして、この国の政体を考えみよう。その
結果、どのようになろうとも未来志向できる手がかりを明らかにしたという動機から掲載してい
きたい。まずは第5章から読み進める。  

   福島のメルトダウンは必然だった…政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!?家族の
 生命を守るため、全日本人必読の書。「日本の裏支配者が誰か教えよう」。経産省の現役幹
 部が実名で証言。発電会社と送電会社を分離する発送電分離。このテーマについて本気で推
  進しようとした官僚が何人かいた。あるいは核燃料サイクルに反対しようとした若手官僚も
  いた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、多くは経産省を去った。私も十数年前、発
 送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、危うく日本に召喚されてクビになるとこ
 ろだった。その理由とは何だったのか――。(「序章」より)。改革が遅れ、経済成長を促す
 施策や産業政策が滞れば、税収の不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう、「政府
 閉鎖」すら起こりかねないのだ。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経
 済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議
 院議員選挙がある2013年、私はそう踏んでいる。(「まえがき」より)

                            古賀 茂明 著『日本中枢の崩壊』 

  第7章 役人―その困った生態 

                                     「発送電分離」パリの空の下から叛乱

  もっともまったく仕事をしなかったわけではない。日本でやりかけていた規制改革に取り
 組んだ。
  テーマはベンチャーなどの小さな企業が成長するための規制緩和の整備。私のアイデアで
 プロジェクトが始まったが、終了間際に急に帰国命令が出て、中途半端な仕事になってしま
 った。
  そんななかで、一つ大きな騒動になったことがある。当時、OECDのプロジェクトのな
 かで、電力の規制改革の議・論が行われていた。その議論を聞いていると、発電部門と送電
 部門の分離が焦点となっていた。

  日本では、各電力会社は発電部門と送電部門をともに持っていて、地域ごとに供給を独占し
 ている。東京に住んでいれば東京電力から買うしかないし、東京電力は基本的には自分の発
 電所の電力だけを供給するという具合だ。そこで発電部門と送電部門を分離して、地域を越
 えて需要家が電力会社を選んで電気を買うことができることにして、競争を導入しようとい
 う考えだ。

  もともと私は、日本の電力会Uはぬるま湯に浸かっていて非効率だし、イノベーションか
 進まない状況に陥っているのではないかと思っていた。
  後に述べるが、通産省と電力会社の癒着ぶりは目に余るものがあり、特に東京電力に睨ま
 れたら出世はできない、などという話を聞いたことがある。「市電は腐っている」と思って
 いた私は、発送電分離の話を聞いたとき、これは電力改革の切り札になるのではないか、と
 感じた。

  電力会社は独占企業でありながら民間企業なので、基本的に株主総会以外に経営チェック
 は入らない。もちろん、原子力の安全規制はチェックが入るか、経営についてのチエックは
 極めて限定的だ。料金値Lげのときなどは通産省がチェックするが、各社には通産省の幹部
 が大トるポストか用意されているので、本気でチェックはできない構造になっている。それ
 が電力会社の悪しき体質を生んでいた。
 
  電力会社は独占なので、いくらでも儲けられる。あまり儲けすぎると、料金を上げろと消
 費者から文句をいわれるので、あまり儲けない。そして、福利厚生などを見えないかたちで
 充実させたり、様々なフリンジベフィットを拡大しようとしがちである。私から気れぱ、本
 来の利益が無駄な経費に注ぎ込まれている、ということになる。

  電力会社の社長か経団連や他の経済団体の会長に推されることが多いのはなぜか。電力会
 社は日本最大の調達企業だからだ。発電プラント、送電線、鉄塔。地域には、発電所や事務
 所か無数にある。生活必需品も必要なら自動車も必要。屯力公社は、鉄をはじめ、ありとあ
 らゆるものをそこらじゆうから大量に買う。だから、経団連の会長に電力会社の社長がなる
 というと、誰も文句がいえない。

  さらに、独占企業だから企業経営のほうも基本的に心配かない。電力会社が経営の危機、
 などということはまず起こらない。社長は毎日本を読んで天下・国家を論じたり、財界活動
 に精を出すこともできる。
  厳しい国際競争に哨され、毎日為替レートの上f‐に一喜.憂している他の産業の経営者
 よりも気楽に見える(だからこそ、東日本大震災で福島第一原発の事故が起こると、危機な
 ど経験したことのない経営者たちは、迅速な判断やリスクを取る果敢な決断ができず、結果、
 すべてが後f後手に回ってしまつたのだ)。

  電力会社は、この圧倒的な力を背景に、政官癒着の構造を作りあげていた。昔、先輩に聞
 いた話だか、電力会社は通産省の役人を頻繁に接待していた。電力会社でその経費を落とす
 と癒着がばれるので、下請けの工事会社などの取引業者につけを回す。下請けはこれを会議
 費などの名目で落とすので、電力会徊と役人の癒着は表に出ず、闇に葬られるというのであ
 る。

  一方で、電力会社は有力政治家に多額の政治献金をし、便宜をはかってもらっていた。そ
 のため、電力に強い自民党の議員には多額の政治献金が集まった、
  そして電力会社は、政治力と役人との癒着で得た力を駆使して、補助金にも口を挟む。発
 電所が立地している地域には補助金が出る。その配分額は、通産省と電力会社が裏で協議し
 て決めていたそうだ。

  電力会社の上層部はみな贅沢な暮らしを謳歌し、一方で、壮大な無駄と癒着利権の構造が
 できあがっていた。こんな澱んだ構図ができてしまつたのはひとえに、競争がないことに起
 因していた。
  ならば、競争させる環境を作ればいいというのか私の発想だった。
  当時、送電線は、たとえば東‐尽電力の管内なら東電が所有していた。これを、送電線は
 別会社にし、発電部門もいくつかの会社に分割する。発電した電力を購入する側は、自由に
 電力会社を選べるように変えるのだ。この仕組みにすると、競争が生じ、癒着の構造も解消
 する。

  電力会社からすれば、とんでもない話である。癒着している通産省でも、発送電分離の実
 現はむずかしい。
  そこで、OECDか日本に勧告するという作戦で、そうなるように勣いた。正式に報店書
 を出すまでには時間がかかるし、発表後では新聞でもベタ記事で、結局は闇に葬られること
 も考えられる。一方、検討段階での予想記参なら扱いも大きくなるし、国内の準備も整って
 いないから、ショック療法としては効果的だ。

  私は旧知の読売新聞の記者に連絡を取って、記事にしてもらった。正月はニュースがない。
  記事はたしか、1月4日の朝刊に、「OECDが規制改革指針電力の発電と送電は分離」
 と大きく扱った。この日は土曜日で、6日が御用始め。年頭の記者会見で、佐藤信二通産大
 臣が前向きなニュアンスで答えたものだから、大騒ぎになった。
  正月だったので、役人へと佐藤大臣のコミュニケーションかうまくいっていなかったのか
 もしれない。8日の日本経済新聞には、「通産相が検討指示、発電と送電を別会社に」とい
 う見出しが躍った。私は「動いたな」と手ごたえを感じた.

  通産省ではすぐさま犯人探しが始まり、OECDでこんなことを言い出す奴は誰だとなっ
 た。全員が思い当たるのはただ一人。「古賀しかいない」となり、「あいつをすぐ呼び戻せ」
 となった。
 「資源エルギー庁のOOさんが本気で古賀さんを帰国させて即クビにする、といってます。
 古賀さん気をつけてください」と、通産省の改革派の課長補佐から電話かあった。幸か不幸
 か、それでも私はそのまましばらくパリにいることになったのだが。

 当時の通産省幹部が退官した後教えてくれたことには、「いやあ、あのときはたいへんだっ
 た。省内は大騒ぎだし、電力会社は、騒ぎまくるわ………でも、いまから考えれば良かった
 んだよ。あれから本格的に電力の規制改吊の議論が動き出したんだから」とのこと。
  このことがあったせいか、私はその後、一度も資源エネルギー庁や原子力安全・保安院に
 勤 務することはなかった。
  三年弱のパリ勤務を終えて、私は帰国し、取引信用課長というポストに就く。

                                
                                   この項つづく   

 

 

    ● 今夜の一曲

 


          まちわびて 重ねた肌に 雨ふるを アクセルふみつ 聴くブレンダ・リー      

 

ロードスターの話。やっとオーディオ&ナビの修理が終わりった帰りの道。レザーハンドルを握
りアクセルを噴かせ、ナビの確認しオーディオの切り替えの感触など確認。ブレンダ・リーの曲
がかかっていたので音量を上げボウズの音響を確認すると、音楽の調べとともに桜橋のサンケイ
ホール(今はない)のブレンダ・リーのコンサートの思い出が頭を過ぎる。歌を詠みたくなるほ
ど車とわたしとわたしの身体は一体になり疾走する。よく戻ってきてくれたね ・・・・・・。
   
イタリアの作曲家、シンガーソングライターで本名ジュゼッペ・ドナッジオのピノ・ドナッジオ
が、1965年のサンレモ音楽祭に出場した際、みずから作曲した「この胸のときめきを」"を歌っ
て入賞を果たし,イタリア国内で大ヒットを記録。1966年にはこの曲をダスティ・スプリングフ
ィールドが“You Don't Have to Say You Love Me”として英語でカバーし、イタリアン・ポップス
の範疇に留まらない世界的な大ヒットを果たす。この曲は後にエルヴィス・プレスリーやブレン
ダ・リーなどの有名ミュージシャンによりカバーされる。


    When I said “I needed you”,
   you said you would always stay.
   It wasn’t me who changed, but you,
   and now you’ve gone away.

   Don’t you see that now you’ve gone,
   and I’m left here on my own,
   then I have to follow you, and beg you to come home. 

   You don’t have to say you love me,just be close at hand.
   You don’t have to stay forever, I will understand.
   Believe me, believe me,
   I can’t help but love you,
   but believe me, I’ll never tie you down. 

   Left alone with just a memory,
   life seems dead and so unreal,
   all that’s left is loneliness,
   there is nothing left to feel. 

   You don’t have to say you love me,just be close at hand.
   You don’t have to stay forever, I will understand.
   Believe me, believe me!

   You don’t have to say you love me,just be close at hand.
   You don’t have to stay forever, I will understand.
   Believe me, believe me, believe me!


                             " You Don't Have to Say You Love Me  ”
                                               Music & Word    Pino Donaggio

 

 

 

 

 


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