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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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エネルギ-と環境 ⑮

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんのお誕生日
は、2006年4月13日。


【季語と短歌:9月13日】 

          天高くカノンに包まれ湖岸行く      
                    高山 宇(赤鬼)
  1つのテーマだけを使って楽曲を紡ぎ出すのは、想像以上に難しく、複
雑な作業と云われ、ベートーヴェンに「バッハはオルガニストの理想」
評されたヨハン・ゼバスティアン・バッハだが、何故か9月の季語。い
ろいろと考えたものの。カノン風変奏曲「高き御空より」が語源ではと
言い聞かせシュ-ル狙いも凡庸となる。



Canon in D (Pachelbel's Canon) - Cello & Piano [BEST WEDDING VERSION]

                                                                    
                                                   ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
【季語と短歌:角川短歌9月号より】
お茶碗に残る最後の一粒を食して今日の一日を終う      中山隆二  
                                    
古墳には満開の花死者たちは眠り続ける桜の森に       竹中玲子

少子化が進みて児童公園の遊具はひねもす欠伸してをり   中田龍子

AIに追い越されゆく人間がそれでも進化をさせるAI   堤周次郎 

国民の悲鳴のごとく尖る風政治不信の雷の鳴る      粟鰻トク

白き水脈ひきつつ海を舟はゆきサフランブルーに明けやらぬ宙 川口克子      
※温床的な歌。「AIは、正に人間の脅威であるが、夢であるかもしれ
ない。兎も角「原爆」の二の舞になって欲しくない。」との評者の岡本
育与氏の「原爆の二の舞」に注目(「リスク・インパクト・マネイジメ
ント概論」のテ-マでもある。)
【読書日誌:村上春樹著『街とその不確かな壁』】
買って読みだしたが「その街に行かなければならない。なにがあろうと」
というほど、読む気にならず本棚に積んでいたのだが、「魂が揺さぶら
れる」「秘密の場所」の探索は中断。もう終わってしまったという感想
が残る。   
                                               

                       その地では聖なる川アルフが
                        人知れぬ幾多の洞窟を抜け
                      地底暗黒の海へと注いでいった。
                    サミュエル・テイラー・コールリッジ
                       『クブラ・カーン』

                                         Where Alph. the sacred river, ran
                                       Through caverns measureless to man
                                                    Down to sunless sea.
                                               Samuel Taylor Coleridge
                                                         " Kubla Khan"

                   
大変で賞!❏ CO2から炭素数3の化合物を合成する触媒9月13日、豊田中央研究所は,二酸化炭素(CO2)から炭素原子3つで構成
されるアルコールであるプロパノール(C3H7OH)を合成する新たな分子
触媒を開発

【要約】分子金属錯体触媒は、柔軟な分子設計により、CO2還元性能の
点で高度に調整可能です。しかし、金属錯体触媒は構造安定性に課題が
あり、C-Cカップリングができないため、高付加価値のC3生成物を合成で
きなかった。ここでは、反応中に高い堅牢性でC3H7OHを生成する臭素架
橋二核Cu(I)錯体を触媒とするCO2還元反応を示す。C-Cカップリング反応
機構は、実験オペランド表面増強ラマン散乱分析によって解析され、理
論的な量子化学計算は、2つのCu中心の間に基質が組み込まれたC-Cカッ
プリング中間体の形成を提案しました。この発見に基づく分子設計ガイ
ドラインは、マルチカーボンCO2還元生成物を生成する次世代触媒の開発
へのアプローチを提供。
【成果】CuBr分子触媒の合成と特性評価二核または三核Cu(I)分子金属錯体を合成しました。具体的には、[Cu3(μ
-Br)2(ビスメチルビスフェニルホスフィン)3]Br− (CuBr–BisM)32,33,34、
Cu2(μ-Br)2(1,2-フェニルビスフェニルホスフィン)2 (CuBr–12B)35,36、
Cu2(μ-Br)2(トリフェニルホスフィン)2(4-フェニルピリジン)2 (CuBr–
4PP)37を合成しました(図1a)。得られたCu(I)錯体の構造は、単結晶X
線回折分析によって分析されました(図1aおよび補足図1)。 CuBr–12B 
および CuBr–4PP は、単結晶解析の単位格子をこれまでの報告 35,36,37 
と照合することにより、目的の Br 架橋二核錯体であることが確認した。
CuBr–BisM (補足表 2–9) は、結晶中の溶媒分子を除いて、これまでに報
告された三核構造と一致した 32,33,34。

図3.a、[Cu3(μ-Br)2(ビスメチルビスフェニルホスフィン)3]Br− (CuBr
–BisM)、Cu2(μ-Br)2(1,2-フェニルビスフェニルホスフィン)2 (CuBr–12B)、
Cu2(μ-Br)2(トリフェニルホスフィン)2(4-フェニルピリジン)2 (CuBr–
4PP) の分子構造。図には溶媒分子は示されていません。CuBr 金属錯体
の結晶パラメータと精製データは、方法、補足図 1、補足表 2~9 に示
されている。b、室温での CuBr–12B と CuBr–BisM の CO2 吸着および脱
着スペクトル。c、室温での CuBr–4PP と臭化銅 (I) の CO2 吸着および
脱着スペクトル。 d~f、0.5 mM CuBr-BisM (d)、0.5 mM CuBr-12B (e)
、および0.5 mM CuBr-4PP (f) のサイクリックボルタモグラム。Ar (青)
 または CO2 (赤) 雰囲気下で 0.1 M NEt4+BF4- を含むアセトニトリル
 (MeCN) 溶液中で測定。測定は、ガラス状炭素作用電極、Pt 対電極、お
よび Ag/AgNO3 参照電極を使用して、-0.8~-2.0 V の電圧範囲で実施し
た。スキャン速度は 25 mV/s。



図2:Cu(I)分子触媒による電気化学的CO2還元。

a、0.5 M KHCO3電解液中でCuBr–4PP電極を用いて1時間のCO2還元を行っ
た後、さまざまな還元生成物のファラデー効率を観察した。b~d、同じ
電解液中でCuBr–BisM、CuBr–12B、CuBr–4PP電極を用いて1時間のCO2還元
を行った後、Ag/AgClに対して-2.2 Vで観察されたさまざまな還元生成
物(C3(b)、C2(c)、C1 + H2(d))のファラデー効率。エラーバー
は3回の独立した測定の標準誤差に対応。
【展望】  本研究では、分子触媒を用いてCO2からC3化合物を合成できる
ことを世界で初めて実証した。今回発見した分子触媒をベースとした効
果的な触媒設計を実施していくことで、C3化合物の選択性向上やさらな
る多炭素化合物の合成につながる可能性があり、CO2を有効活用するため
の次世代触媒の開発に貢献することが期待される。 
【論文情報】 雑誌名: Nature Catalysis
題名 :Dinuclear Cu(I) Molecular Electrocatalyst for CO2-to-C3 Product ConversionDOI:10.1038/s41929-024-01147-y





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