彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんのお誕生日
は、2006年4月13日。
【完全循環水電解水素製造技術概論 ⑧】
エネルギーをみんなにそしてクリーンに
世界で電力を使えない人は6億7500万人です。環境リスク本位制時代、
完全循環利用が設計理念となる。
再生可能エネルギーシステム・燃料電池・蓄電池・脱二酸化炭素及びメ
タネ-ションシステム・電気自動車・水素燃料製造システム・水(海水
電解システム)など開発・生産段階から織り込んだ設計(経済の社会へ
の埋め込み政策)をシリ-ズで考察していく。今回は、5日目。
1.特開2023-124857 リチウムイオン二次電池を失活化する方法 国立
大学法人京都大学【要約】チウムイオン二次電池を失活化させる方法であって、(1)ハ
ロゲン化物イオン及び/又は還元剤を含む水溶液中に、前記リチウムイ
オン二次電池を浸漬する工程を備え、前記還元剤は、前記水溶液のpH
において、O2/H2Oの標準酸化還元電位よりも卑な標準酸化還元電
位の酸化還元対(Ox/Red)を有する還元体(Red)である、方
法で酸素ガスの発生を抑制しつつリチウムイオン二次電池を簡便且つ安
全に失活化させる方法の提供。
【完全循環水電解水素製造技術概論 ⑧】
エネルギーをみんなにそしてクリーンに
世界で電力を使えない人は6億7500万人です。環境リスク本位制時代、
完全循環利用が設計理念となる。
再生可能エネルギーシステム・燃料電池・蓄電池・脱二酸化炭素及びメ
タネ-ションシステム・電気自動車・水素燃料製造システム・水(海水
電解システム)など開発・生産段階から織り込んだ設計(経済の社会へ
の埋め込み政策)をシリ-ズで考察していく。今回は、9月5日に掲載を
はじめてから8回目となる。----------------------------------------------------------------
1.特開2023-124857 リチウムイオン二次電池を失活化する方法 国立
大学法人京都大学【要約】チウムイオン二次電池を失活化させる方法であって、(1)ハ
ロゲン化物イオン及び/又は還元剤を含む水溶液中に、前記リチウムイ
オン二次電池を浸漬する工程を備え、前記還元剤は、前記水溶液のpH
において、O2/H2Oの標準酸化還元電位よりも卑な標準酸化還元電
位の酸化還元対(Ox/Red)を有する還元体(Red)である、方
法で酸素ガスの発生を抑制しつつリチウムイオン二次電池を簡便且つ安
全に失活化させる方法の提供。
【特許請求の範囲】
【請求項1】リチウムイオン二次電池を失活化させる方法であって、
(1)ハロゲン化物イオン及び/又は還元剤を含む水溶液中に、前
記リチウムイオン二次電池を浸漬する工程を備え、前記還元剤は、
前記水溶液のpHにおいて、O2/H2Oの標準酸化還元電位より
も卑な標準酸
化還元電位の酸化還元対(Ox/Red)を有する還元体(Red)で
ある、方法。
【請求項2】前記水溶液がアルカリ水溶液中である、請求項1に記載の
法。
【請求項3】前記ハロゲン化物イオンが、塩化物イオン、臭化物イオン
及びヨウ化物イオンよりなる群から選ばれる少なくとも1種である、請
求項1に記載の方法。
【請求項4】前記ハロゲン化物イオンの濃度が、1.00×10-5~3.
0mol/Lである、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項5】前記還元剤が、ヨウ化物イオン、硫黄系オキソ酸イオン、
尿素化合物、リン系オキソ酸イオン、及び有機酸よりなる群から選ばれ
る少なくとも1種である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】前記還元剤の濃度が、1.00×10-5~3.0mol/
Lである、請求項1又は5に記載の方法。
【請求項7】前記工程(1)を不活性ガス雰囲気下又は還元性ガス雰囲
気下で行う、請求項1、3又は5に記載の方法。
【請求項8】前記工程(1)において、前記水溶液がアルカリ土類金属
化合物の溶液である、請求項1、3又は5に記載の方法。
【請求項9】前記アルカリ土類金属化合物の濃度が、1.00×10-5
~3.0mol/Lである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】前記工程(1)において、前記水溶液が石灰水である、
請求項1、3又は5に記載の方法。
【請求項11】前記工程(1)の後、(2)前記水溶液中で、前記リチ
ウムイオン二次電池を開口する工程を備える、請求項1、3又は5に記
載の方法。
【請求項12】前記工程(2)を不活性ガス雰囲気下又は還元性ガス雰
囲気下で行う、請求項11に記載の方法。
【請求項13】前記リチウムイオン二次電池を開口する工程が、前記リ
チウムイオン二次電池を破砕又は切断するか、前記リチウムイオン二次
電池のケーシングを貫通する穴を開けるか、又は前記リチウムイオン二
次電池のケーシングの一部又は全部を開封する工程である、請求項11
に記載の方法。
【請求項14】前記工程(2)において、前記リチウムイオン二次電池
を開口した後に、前記リチウムイオン二次電池を10分以上水溶液中で
浸漬する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】前記工程(2)の後、(3)失活処理を施したリチウム
イオン二次電池を乾燥させる工程を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項16】リチウムイオン二次電池から金属元素を分離回収する方
であって、請求項11に記載の方法によりリチウムイオン二次電池を失
活化させた後、前記失活化させたリチウムイオン二次電池を粉砕し、物
理選別する工程を備える、方法。
【請求項17】リチウムイオン二次電池を失活化させるために使用され
るリチウムイオン二次電池失活化装置であって、ハロゲン化物イオン及
び/又は還元剤を含む水溶液が貯留されるチャンバーと、前記チャンバ
ー内に配置され、前記チャンバー内に投入されたリチウムイオン二次電
池を開口する機構とを備え、前記還元剤は、前記水溶液のpHにおいて、
O2/H2Oの標準酸化還元電位よりも卑な標準酸化還元電位の酸化還
元対(Ox/Red)を有する還元体(Red)である、リチウムイオ
ン二次電池失活化装置。
【請求項18】前記チャンバー上に配置され、前記水溶液の上に形成さ
れる閉鎖空間を外部から隔離するための開閉可能な蓋と、不活性ガス又
還元性ガスを前記閉鎖空間に供給するガス供給部とをさらに備える、請
求項17に記載のリチウムイオン二次電池失活化装置。
【請求項19】請求項17又は18に記載のリチウムイオン二次電池失
活化装置を備える、車両。
【請求項20】請求項17又は18に記載のリチウムイオン二次電池失
活化装置を備える、可搬性プラント。
【請求項21】請求項1、3又は5に記載の方法を用いる、リチウムイ
オン二次電池リサイクル方法。
2.特開2022-158693 アルミニウム合金を用いた水素の製造方法 アル
ハテック株式会社
【要約】アルミニウム合金を水素製造の原材料に用いた場合に、アルカ
リ水溶液中に溶解するアルミニウム以外の成分の影響を抑えた水素の製
造方法の提供を目的とする。アルミニウム合金をアルカリ水溶液に反応
させて水素を製造する方法であって、前記アルカリ水溶液中に溶解され
た前記アルミニウム合金に含まれるアルミニウム以外の成分を不溶化し
除去するための不溶化補助剤が前記アルカリ水溶液に添加されているこ
とを特徴とする。
【発明の効果】 水素の製造方法にあっては、アルミニウム合金をアル
カリ水溶液に溶解した際に、アルミニウム合金中に含まれるアルミニウ
ム以外の可溶性成分を不溶化補助剤にて反応液から除去できるとともに
アルカリ成分が再生されるので、効率よく水素を製造することができる。
【特許請求範囲】
【請求項1】アルミニウム合金をアルカリ水溶液に反応させて水素を製
造する方法であって、前記アルカリ水溶液中に溶解された前記アルミニ
ウム合金に含まれるアルミニウム以外の成分を不溶化し除去するための
不溶化補助剤が前記アルカリ水溶液に添加されていることを特徴とする
水素の製造方法。
【請求項2】アルミニウム合金をアルカリ水溶液に反応させて水素を製
造する方法であって、反応液中に含まれる前記アルミニウム合金中のア
ルミニウム以外の成分を不溶化し除去するための不溶化補助剤を前記反
応液中に添加し、前記アルカリ水溶液を再生し、再利用することを特徴
とする水素の製造方法。
【請求項3】前記不溶化補助剤はCaSO4,CaCO3,CaCl2,
Ca(OH)2,MgSO4,MgCO3,MgCl2,Mg(OH)2,
FeSO4,FeCO3,FeCl2,Fe(OH)2のうち、いずれ
か1つ以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の水素の製造方
法。
3.特開2024-12588 樹脂とアルミニウムとの複合材料からの資源回収
法 株式会社 アルハイテック株式会社
【要約】樹脂とアルミニウムとの複合材料を、アルカリ水溶液と反応さ
せることで水素を得るとともに、前記複合材料中のアルミニウムを除去
するステップと、前記複合材料からアルミニウムが除去された樹脂とア
ルミニウム溶解アルカリ水溶液との混合液から樹脂分を分離回収するこ
とを特徴とする。樹脂とアルミニウムとからなる複合材料からアルミニ
ウム成分を水素の発生材料として使用し、樹脂成分を溶融して樹脂材料
として再利用する資源回収方法の提供を目的とする。
【発明の効果】本発明に係る資源回収方法を用いると、複合材料からア
ルミニウムを水素として資源回収でき、樹脂を分離及び溶融することで
樹脂材として再利用できる.
【特許請求範囲】
【請求項1】樹脂とアルミニウムとの複合材料を、アルカリ水溶液と反
応させることで水素を得るとともに、前記複合材料中のアルミニウムを
除去するステップと、前記複合材料からアルミニウムが除去された樹脂
とアルミニウム溶解アルカリ水溶液との混合液から樹脂分を分離回収す
るステップと、前記アルミニウム溶解アルカリ水溶液から水酸化アルミ
ニウムを得るステップと、前記分離回収された樹脂分を溶融回収するス
テップとを有し、前記複合材料は医薬包装として用いられるPTP(P
ress Through Pack)包装材であることを特徴とする
樹脂とアルミニウムとの複合材料からの資源回収方法。
【請求項2】前記複合材料中のアルミニウム分が溶解されているアルミ
ン酸アルカリ水溶液からアルミニウム成分を水酸化アルミニウムとして
回収することで、アルカリ水溶液が再利用できることを特徴とする請求
項1記載の樹脂とアルミニウムとの複合材料からの資源回収方法。
【請求項3】 前記混合液から分離回収された樹脂分を溶融回収すること
を請求項1記載の樹脂とアルミニウムとの複合材料からの資源回収方法。
4.特開2024-94941 二次元ホウ化水素含有シート、水素貯蔵放出材料、
発光材料、二次元ホウ化水素含有シートの製造方法 国立大学法人
波大学【要約】(BH)n(n≧4)からなる二次元ネットワークを有し、赤
線吸収スペクトルにおいて、2500cm-1近傍におけるBH結合に
由来する最大吸収値に対する、1360cm-1近傍におけるBHB結
合に由来する最大吸収値の比(BHB/BH)が0.7以上である、二
次元ホウ化水素含有シートで、水素放出速度を制御した二次元ホウ化水
含有シート、その二次元ホウ化水素含有シートから構成される水素貯蔵
出材料および発光材料、並びに二次元ホウ化水素含有シートの製造方法
を提供する。
図1 本発明の一実施形態に係る二次元ホウ化水素含有シートの分子構
造を示す模式図
【発明の効果】水素貯蔵放出材料、発光材料等として利用可能である。
【図15】実験例1、実験例2、実験例4~実験例6で得られた二次元
ホウ化水素含有シートについて、2500cm-1近傍におけるBH結
合に由来する最大吸収値に対する、1360cm-1近傍におけるBH
B結合に由来する最大吸収値の比(BHB/BH)と水素発生量の関係
を示す図