彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の井伊
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-。
【季語と短歌:10月21日】
秋晴れや金木犀を朝選定
高山 宇 (赤鬼)
【今日の短歌研究】
角川短歌10月号
くずしのマホウ
ファブリ
何をして渋沢栄一くずそうかぴかぴかだった八月の朝
言葉なき君のためならいくらまで大丈夫だろう猫のかくれんぼ
何をして渋沢栄一くずそうかぴかぴかだった八月の朝
9人の野口英世に分かれてく渋沢栄一くずしのマホウ
夕やけがスタートとなるおもいでをスマホに預けた花火大会
あ~猫だ!! チーズケーキの形までこだわっている夜のファミマは
イタリアの赤いパスポート穏やかな渋沢さんがふたりも必要
パスポート更新せねば絶対に行けない夏のふるさとの海
やさしさが命令として返されたらあなたに夏の夕を待たせる
くずされた元渋沢は野口として寝息を立てて長い財布に
まあいいかコーヒーゼリー昧わっておこう真夏が終わりかけてる
※komeSpiga Fabrio Danele -ファリと呼ばれる。1994年、イタリア、
サルデーニャ島生まれ。2015年、来日2017年末に未来短歌会に
会。2023年第一歌巣『リモーネ、リモーネ』を出版
⬛ スペースデブリへのランデブ技術の研究
デブリの量増加!!
7月19日、欧州宇宙局の「2024年宇宙環境報告書」によれば、軌道
上のスペースデブリの量は急速に増加し続けており、現在、約35,000の物
体が宇宙監視ネットワーク追跡結果によると、約9,100個は軌道にあり、残
りの26,000個は10cm超の破片が存在する。しかし、実際に発生するスペー
スデブリは、今後被害をもたらすほどの大きさである1cm以上で、100万個
以上存在。
ESA 宇宙環境 2024
図4:一般的な衛星がさまざまな姿勢で1年間に期待できるイベントの数
【傾向と対策】
・地球の軌跡環境は有限の資源
・2023年には、これまでの3年よりも多くの衛星が打ち上げられた。
・十分な数の衛星が、寿命の終わりにこれらの非常に順調な道のりを終了
することはない。
・ミッションの終了時に運用歩道に残っている衛星は、破片が危険な破片
の雲に分裂、長年にわたり軌道上に滞留するリスクがある。
・活動中の衛星は、他の衛星やスペースデブリの破片の邪魔にならないよ
うに、多くの衝突回避操作を行う必要がある。
・スペースデブリ対策は徐々に進んでいるが、スペースデブリの増加に歯
をかけるのにはまだ至っていない。
・これ以上の変化がなければ、宇宙開発を行う企業(民間企業や国家機関)
の集団的な行動は、長期的には持続可能である。
図 ESA Space Environment 2024 図7:地球軌道における壊滅的な衝突の将来数
【展望】
1. 瓦礫の純増とともに増大:緩和策の改善にもかかわらず、コンプライ
アンスと修復の欠如により、2023年もスペースデブリの個体数は純増。
以前と同様に、壊滅的な衝突の数は大幅に増加する可能性があり、「ケ
スラー症候群」につながる可能性があり、破片が衝突して断片化し続け
時間の経過とともに特定の軌道が安全でなくなり、使用できなくなる可
能性がある。
2. 危機に瀕している有人宇宙飛行:夢は、月とその向こうに向かっており
有人宇宙探検家が地球低軌道を安全に通過できるようにするだけでなく、
シスルナー宇宙(地球と月の間の領域)をクリーンに保つことは、ますま
す重要性を増している分野であり、強い重力と厚い大気がなければ、軌
道から徐々にデブリを取り除くは、学んだ教訓を応用し、月の軌道に
書庫段階よりデブリがないようにすることが重要。
3.より厳格な瓦礫削減ガイドラインが必要:宇宙活動を存続には、より
厳格なスペースデブリ軽減策を世界的に実施する必要がある(⓵コミュ
ニティ基準の設定。②ゼロデブリの開発)。
⬛ 機械機械学習モデルを用いて新たな有機半導体を合成
10月04日、大阪効率大学の研究グループは,機械学習を用いて7種類の新
しい有機半導体分子を設計、合成しその評価を行った。この結果、分子間
相互作用が強い分子は、比較的高い正孔移動度を示し、有機半導体特性が
向上することを発見した。
より強固な分子間相互作用で、有機半導体特性が向上
を行ない,実際に数種類の半導体の分岐的合成と物性評価をした。 まず,
文献調査により321種類の有機半導体分子の構造情報と正孔移動度のデー
タを収集し,80%を学習データ,20%をテストデータに分割した上で,機
械学習により相関データを作成。
機械学習を用いたシミュレーション-合成-評価のフロー図
出所:大阪公立大学
321種の有機半導体分子における正孔移動度の予測値μpredと実際値μexpの
相関 出所:大阪公立大学
有機半導体1a-1gの合成ルート 出所:大阪公立大学
⬛ 酸化ガリウムウエハーの低コスト量産に向け、東北大が新会社を起業
10月17日、東北大学の研究グル+プは、β型酸化ガリウム(β-Ga2O3)ウ
エハーの低コスト量産化を目指す同大発のスタートアップFOXを起業した
と発表。同大と同大発スタートアップであるC&Aが共同開発した貴金属フ
リーの単結晶育成技術を用いシリコンに匹敵する低欠陥のβ-Ga2O3/基板
を、SiC(炭化ケイ素)より安価に製造する技術の実用化を目指すという。
OCCC法は、東北大学金属材料研究所の吉川彰教授と同大学未来科学技術
共同研究センターの鎌田圭准教授及びC&Aの研究グループが開発した技術
で、2022年4月、同技術の開発および、β-Ga2O3バルク単結晶の作製成功を
発表している。
図1:OCCC 法の概要図
山梨県に設置された、稼働から30年を経過した太陽光発電のリパワリング
が完了。必要最小限の設備更新により、設置から50年以上の稼働を目指す
という。
加速する再エネの大量導入、将来の電力系統の運用容量に与える影響と課題
Only Yesterday 『奥飛騨慕情』
竜さんは奈良県出身で、幼いころ高山市に移り住んだ。中学生の時に失明
し、マッサージ師や繁華街での流しをする中、作詞作曲した一九八〇年の
デビュー曲「奥飛騨慕情」が三百七十万枚の大ヒット。八二年には作曲を
手がけた美空ひばりさんの「裏町酒場」もヒットした(薄幸の叔母は桐井
花子さんの愛唱曲だった)。
めっきり、秋らしくなったのはよいが、上布団も厚くしないと寒い。内風
呂は、入浴剤はアース製薬の「スロマン スキンケア シアバター&ヒアル
ロン酸」を投入。効能は疲労回復、冷え症、荒れ性、あせも、しっしん、
にきび、ひび、しもやけ、あかぎれ、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、
痔、うちみ、くじき、産前産後の冷え症。まるで、夫婦そろっての奥飛騨
の白骨温泉の宿を思い出し疲れを癒す。
※ シアバターって何だ。アフリカ原産地?!なら、日本で人工栽培した
ら良いんじゃないかと、悪い癖で横を突く。
● 今夜の寸評:憲法九条と民主主義 ⑤
■「今ある社会資本」を守り、育てていくことが重要
経済学の泰斗であった宇沢弘文・東京大学名誉教授によれば、彼が言う社
会的共通資本とは、自然環境、社会的インフラ、そして制度資本の3つと
される。 ただ、自然環境と社会インフラはこれまでの経済学やそのほか
のところでも十分議論されているし、3つ目の制度資本の議論は重要だが、
宇沢氏が例として挙げる医療制度や教育制度は、それぞれの社会の価値観
に基づき、工夫して試行錯誤して作っていくしかない、と私は思うから、
この三類型以外の社会資本が重要だと考える。
■「「株式会社の利益最大化」とは矛盾しないのか
もう一度上記の車いすの例をみてみよう。まず、①の車いすの入手は経済
力と解釈しよう。②の介助は、親族関係あるいは経済力あるいはコミュニ
ティの善意の助け合い、あるいは社会主義的な政府サービス(福祉とか社
会民主主義的と言ってもいいが)ということで、選択肢があり、代替が可
能である。だから、社会主義か資本主義か、前近代的家族制度か現代か、
という問題ではない。どんな制度をとるにしても、社会資本の提供は可能
なのである。制度ではなく、その奥にある何かが必要なのだ。
また、③の周囲の自発的な手伝い、は社会の力であり、これが社会学でい
うsocial capitalのど真ん中にあるものだろうと小幡績氏は説明する。
ここで強調したいのは④の「ニーズに気づき、システマチ宇ックに解決し
ようとすること」だ。これこそが社会の力である。そして、どこから来る
かよくわからない。どういう社会で④が豊かに生み出され、生まれない社
会ではどこに生まれない理由があるのか。さらにクライマックスは、⑤の
組織的対応、⑥の現場の具体的な仕組み作り、⑦の担当者レベルの献身を
含む対応だ。日本の場合は、一体的に地下鉄の運営会社によって実現され
ている。これができる民間企業(しかもまもなく上場する)とは、なんと
素晴らしいが、これは株式会社の利益最大化となぜ矛盾しないのか。説明
の仕方はいくつかある。経済学の授業的には、顧客満足度、世間評判シス
テム、レピュテーション(評判)効果で、そのようなことをする地下鉄運
営会社は顧客に支持されて、売り上げが増える、働いてみたいと思う人が
増え、いい人材が採れる、もしかしたら寄付が集まるかもしれない、とい
った具合に説明され長期的には合理的だと(時間軸)。
⬛ 「形式的な経済合理性を追求しすぎない価値観」を共有
つまり、株式会社の利益最大化とは矛盾し、経済合理的な行動ではない。
それにもかかわらず、この駅員はやりたいと思うし、この会社も、それは
ぜひやれと言う。これこそが社会資本があるということだ。そして、これ
は、株式会社の形式的な経済合理性を徹底的に追求しすぎない、多少の精
神的余裕が駅員にも経営者にも、そして組織にもある、ということから生
まれていると(※社会的フリンジの取り扱いとボランティア精神の醸成文
化)。こういう株式会社のほうがいいんだ、ということが、社会構成員全
員(もちろん株主も含んだ)の価値観として共有されていることにより、
生み出されているのだ。この価値観が社会で共有されることが重要なのだ。
それは、感性あるいは最近の日本語で言えば、人間力から来ていると思う。
最後に、⑧の車いすで生じた時間的なロスなどを組織でカバーする力、こ
れがいちばん偉大なことだ。さまざまな要素の集合体、蓄積というよりも
堆積の結果だ。社会の歴史そのものと言ってもいい。たとえば、日本社会
の時間厳守という慣習(?)も大きく影響している。誰もが「時間どおり」
が重要だと思っているため、自然にこれを実現するために、無意識に社会
構成員全体が協力する。無意識に全員が協力するというのも社会の歴史の
堆積の結果だ。これこそ社会の力であり、この類の金にならない力に日本
はあふれていると説明する。
これら、私が述べた④から⑧は、政治制度に左右されない。政治制度成立
以前に存在する社会の力であり、トップダウン的な明治時代も、民主主義
が進んだ戦後以降も、日本では同じく成立している。しかし、民主主義は
維持されてはいるにもかかわらず、昨今、社会への無関心、他人への無関
心、袖振り合うも他生の縁、という言葉とは正反対の行動をとることが多
数派の価値観(利己主義或るいは利己主義化?)になりつつある社会、こ
れが急速に進み、日本の社会資本は減少しつつある。したがって、政治制
度よりも、その奥にある社会資本、もっと根本から社会に堆積している大
事な土壌の維持、豊饒化が重要だと私は考える。
■ 社会資本を蓄積する政策こそ、経済発展をもたらす
そのための政策、社会資本を蓄積するような政策こそが、社会を立て直し、
経済発展をもたらす、と考える。それが21世紀に特に急激に必要となって
きたのは、金融資本主義が発達しすぎて、金融資本の膨張が社会資本をク
ラウドアウトし(押しのけて)、従来、社会の基盤となっていた社会資本
の減耗、棄損、破壊を放置してきたからである(「価値交換主義」の行動
原理は「富の維持及び富の最大化」で「わたしの経済主義概論」(金融資
本主義の内実(※例えば、”ビック・モータ事県”などの<虚構性>)で呼
んでいたものと交差する。そして、この社会資本は一朝一夕には蓄積でき
ない、難しい。そして、すべての現代社会で不足しているから、今後は、この社
会資本を蓄積できた社会は、相対的に発展する、そして経済膨張主義が行
き詰った後は、前述のような社会資本が充実した社会こそ、豊かな社会で
あり、世界の中で成功した社会と呼ばれることは必然であると結んでいる。
※参考:「小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記」 この項了
※「経済の社会の埋め込み政策」の有無が問われているのだと私なら即答
するだろう。