彦根藩二当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
)と兜(かぶ と)を合体させて生まれたキャラクタ-。
核融合の燃料を再利用するために抽出するポンプなどの装置
=2月7日、東京都大田区(松田麻希撮影)© 産経新聞
✳️ 平和島に「核融合」開発施設脱炭素に貢献し、燃料が枯渇する心
配がない「夢のエネルギー」として、核融合への期待が高まっている。
米国の富豪らが相次ぎ投資し、世界的に研究が加速する中で、核融合
を実用的なエネルギーとしていく上で欠かせない技術が、平和島で開
発されている。京都大発の核融合スタートアップ企業、京都フュージ
ョニアリング(大田区)が1月に開設したできたての拠点。核融合発電
は技術的な難しさから、実現は「永遠に30年後」「逃げ水」などと揶
揄(やゆ)されてきた。しかし、核融合反応のその先を見据えた開発
を世界に先んじて進める拠点。湾岸部の倉庫街の一角に、世界最速で
発電を実現できるかするか?(@daisaku)
✳️ 無人航空機駐機システム技術情報⓵
1.特開2025-14246無人航空機駐機システム 東芝インフラシステム
ズ株式会社他
【要約】図1のごとく、無人航空機駐機システムは、無人航空機と、
非接触通信型記録媒体と、駐機場と、駐機場管理装置と、中央管理装
置と、を備える。無人航空機は、個体識別情報を無線送信可能な送信
部を備える。非接触通信型記録媒体は、無人航空機に搭載可能で事前
に利用登録されている。駐機場は、無人航空機を駐機可能な少なくと
も1以上の駐機スペースと、当該駐機スペースごとに設けられて駐機
する無人航空機の非接触通信型記録媒体と通信を行う通信機と、を備
える。駐機場管理装置は、駐機場の利用状況の管理を行う。中央管理
装置は、少なくとも1以上の駐機場管理装置の統合管理を行う。そし
て、中央管理装置は、駐機場に接近する無人航空機の非接触通信型記
録媒体の登録情報と駐機場の利用状態に基づき無人航空機の駐機状況
を管理し、無人航空機の駐機管理や駐機利用の手続きを容易に行うこ
とができる無人航空機駐機システムを提供する。
図1. 実施形態における無人航空機駐機システムの構成を示す例示的
かつ模式的な説明図
【符号の説明】10 無人航空機駐機システム 12 無人航空機
14 非接触通信型記録媒体 16 駐機場 18 駐機場管理装置
20 中央管理装置 22 駐機スペース 24 通信機 26 充電装
置 28 固定機構28a ロックアーム 28b ドーム部 30 可
動機構
【特許請求の範囲】
【請求項1】 個体識別情報を無線送信可能な送信部を備える無人航
空機と、 前記無人航空機に搭載可能な事前に利用登録された非接触
通信型記録媒体と、 前記無人航空機を駐機可能な少なくとも1以上
の駐機スペースと、当該駐機スペースごとに設けられて駐機する前記
無人航空機の前記非接触通信型記録媒体と通信を行う通信機と、を備
える駐機場と、 前記駐機場の利用状況の管理を行う駐機場管理装置と、
少なくとも1以上の前記駐機場管理装置の統合管理を行う中央管理装
置と、 を備え、 前記中央管理装置は、前記駐機場に接近する前記無
人航空機の前記非接触通信型記録媒体の登録情報と前記駐機場の利用
状態に基づき前記無人航空機の駐機状況を管理する、 無人航空機駐機
システム。
【請求項2】 前記駐機スペースは、駐機した前記無人航空機に対して
給電を行う充電装置を備え、前記駐機場管理装置は、前記非接触通信
型記録媒体の登録情報と給電状況に基づき前記無人航空機の充電状況
を管理する、請求項1に記載の無人航空機駐機システム。
【請求項3】 前記駐機場は、前記駐機スペースに着陸した無人航空機
に対して、着陸後所定の手続きが完了するまで前記無人航空機を前記
駐機スペースに固定する固定機構を備える、請求項1に記載の無人航
空機駐機システム。
【請求項4】 前記通信機は、前記駐機スペースの範囲内で移動可能な
可動機構に搭載され、前記駐機スペースに着陸するために接近してき
た前記無人航空機の位置に基づき、前記通信機を前記非接触通信型記
録媒体に接近させ、通信を確立する、請求項1に記載の無人航空機駐
機システム。
【発明を実施するための形態】
図2 実施形態の無人航空機駐機システムにおける無人航空機に対す
る非接触通信型記録媒体(非接触型スマートカード)の接続態様を示
す例示的かつ模式的な斜視図
図3 実施形態の無人航空機駐機システムにおける無人航空機の固定
機構を示す例示的かつ模式的な斜視図
図4 実施形態の無人航空機駐機システムにおける無人航空機の他の
固定機構を示す例示的かつ模式的な斜視図
図5、実施形態の無人航空機駐機システムにおける駐機スペースのバ
リエーションを示す例示的かつ模式的な説明図
図6 実施形態の無人航空機駐機システムにおける駐機スペースの通
信機の可動機構を示す例示的かつ模式的な説明図
【0051】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例
であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形
態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上
記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範
囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
✳️ 特表2024-509364 地熱水素製造システム グッド ウォーター エ
ナジー エルティーディー GOOD WATER ENERGY LTD
【要約】 本開示は、地熱水素製造システムであって、液体を地熱井内
に循環させ、地熱井の坑口から加熱液体を戻す一次液体回路であって、
淡水化プラントを通る一次液体回路と、第1の機械的出力を生成する
ため加熱液体によって駆動される第1のタービンと、第2の機械的出
力を生成するために加熱液体によって駆動される第2のタービンとを
備え、第1の機械的出力は、淡水の電気分解を介して水素を生成する
電気分解装置に動力供給するように構成された発電機を駆動し、第2
の機械的出力を生成するために加熱液体によって駆動される第2のタ
ービンとを備え、第1の機械的出力は、淡水の電気分解を介して水素
を生成する電気分解装置に動力供給するように構成された発電機を駆
動し、第2の機械的出力は、圧縮空気供給源を提供する圧縮機を駆動
する、地熱水素製造システムを対象とする。
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地熱水素製造システムであって、
液体を地熱井内に循環させ、前記地熱井の坑口から加熱液体を戻す
一次液体回路であって、淡水化プラントを通る一次液体回路と、
第1の機械的出力を生成するために前記加熱液体によって駆動され
る第1のタービンと、
第2の機械的出力を生成するために前記加熱液体によって駆動される
第2のタービンと、
を備え、
前記第1の機械的出力は、淡水の電気分解を介して水素を生成する電
気分解装置に動力供給するように構成された発電機を駆動し、前記第
2の機械的出力は、第1、第2、および第3の圧縮空気供給源のうち
の少なくとも1つを提供するために圧縮機を駆動し、
前記第1の圧縮空気供給源は、前記淡水化プラントに塩水を供給する
ために供給ポンプを駆動し、前記第2の圧縮空気供給源は、前記一次
液体回路を始動するために始動ポンプを駆動し、前記第3の圧縮空気
供給源は、前記淡水化プラントから前記電気分解装置に淡水を送達す
るために淡水ポンプを駆動する、地熱水素製造システム。
【請求項2】 前記加熱液体の一部は、前記第1のタービンおよび前記
第2のタービンを駆動するための蒸気を生成するために分離器内の圧
力変化を受ける、請求項1に記載の地熱水素製造システム。
【請求項3】 第1の分離器からの残留加熱液体は、前記一次液体回路
内の前記液体の温度を上昇させるために、前記一次回路内の前記第1
のタービンからの排出物と混合される、請求項1または請求項2に記
載の地熱水素製造システム。
【請求項4】 第2の分離器からの残留加熱液体は、前記一次液体回
路内の前記液体の温度を上昇させるために、前記一次回路内の前記第
2のタービンからの排出物と混合される、請求項3に記載の地熱水素
製造システム。
【請求項5】 前記第2のタービンからの前記第2の機械的出力によっ
て駆動され、前記電気分解装置によって生成された前記水素を圧縮す
るように構成された、第2の圧縮機をさらに備える、請求項1~4の
いずれか一項に記載の地熱水素製造システム。
【請求項6】第3の機械的出力を生成するために前記一次液体回路の
前記加熱液体によって駆動される第3のタービン をさらに備え、 前
記第3の機械的出力は、前記電気分解装置によって生成された前記水
素を圧縮するために第2の圧縮機を駆動するように構成されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の地熱水素製造システム。
【請求項7】 一次回路と二次回路とを備える地熱水素製造システムで
あって、前記一次液体回路は液体を地熱井内に循環させ、前記地熱井
の坑口から加熱液体を戻し、前記一次回路の前記加熱液体は、前記二
次回路の作動媒体を加熱するために熱交換器に供給され、前記加熱作
動媒体は淡水化プラントを通り、 前記二次回路の前記加熱作動媒体
は第1の機械的出力を生成するために第1のタービンを駆動し、前記
一次回路の前記加熱液体は第2の機械的出力を生成するために第2の
タービンを駆動し、 前記第1の機械的出力は、淡水の電気分解を介し
て水素を生成する電気分解装置に動力供給するように構成された発電
機を駆動し、前記第2の機械的出力は、第1、第2、および第3の圧
縮空気供給源のうちの少なくとも1つを提供するために圧縮機を駆動
し、 前記第1の圧縮空気供給源は、前記淡水化プラントに塩水を供給
するために供給ポンプを駆動し、前記第2の圧縮空気供給源は、前記一
次液体回路を始動するために始動ポンプを駆動し、前記第3の圧縮空
気供給源は、前記淡水化プラントから前記電気分解装置に淡水を送達
するために淡水ポンプを駆動する、 地熱水素製造システム。
【請求項8】 前記第2のタービンからの前記第2の機械的出力によっ
て駆動され、前記電気分解装置によって生成された前記水素を圧縮す
るように構成された、第2の圧縮機をさらに備える、請求項7に記載
の地熱水素製造システム。
【請求項9】 第3の機械的出力を生成するために、
(i)前記一次液体回路の前記加熱液体、または
(ii)前記二次回路の前記加熱作動媒体
のいずれかによって駆動され、
前記第3の機械的出力は、前記電気分解装置によって生成された前記
水素を圧縮するために第2の圧縮機を駆動するように構成される、第
3のタービン
をさらに備える、請求項7に記載の地熱水素製造システム。
【請求項10】 一次回路と二次回路とを備える地熱水素製造システム
であって、前記一次液体回路は液体を地熱井内に循環させ、前記地熱
井の坑口から加熱液体を戻し、前記加熱液体は、前記一次液体回路内
の淡水化プラントを通り、 前記一次回路の前記加熱液体は前記二次回
路の作動媒体を加熱するために熱交換器を通り、前記二次回路の前記
加熱作動媒体は第1の機械的出力を生成するために第1のタービンを
駆動し、前記一次回路の前記加熱液体は第2の機械的出力を生成する
ために第2のタービンを駆動し、
前記第1の機械的出力は、淡水の電気分解を介して水素を生成する電
気分解装置に動力供給するように構成された発電機を駆動し、前記第
2の機械的出力は、第1、第2、および第3の圧縮空気供給源のうち
の少なくとも1つを提供するために圧縮機を駆動し、前記第1の圧縮
空気供給源は、前記淡水化プラントに塩水を供給するために供給ポン
プを駆動し、前記第2の圧縮空気供給源は、前記一次液体回路を始動
するために始動ポンプを駆動し、前記第3の圧縮空気供給源は、前記
淡水化プラントから前記電気分解装置に淡水を送達するために淡水ポ
ンプを駆動する、 地熱水素製造システム。
【請求項11】 前記第2のタービンからの前記第2の機械的出力によ
って駆動され、前記電気分解装置によって生成された前記水素を圧縮
するように構成された、第2の圧縮機をさらに備える、請求項10に
記載の地熱水素製造システム。
【請求項12】 第3の機械的出力を生成するために、
(i)前記一次液体回路の前記加熱液体、または
(ii)前記二次回路の前記加熱作動媒体
のいずれかによって駆動され、
前記第3の機械的出力は、前記電気分解装置によって生成された前記
水素を圧縮するために第2の圧縮機を駆動するように構成される、第
3のタービン をさらに備える、請求項10に記載の地熱水素製造シス
テム。
【請求項13】 前記二次回路は、 前記電気分解装置に送達される前
に前記淡水化プラントからの前記淡水を加熱するために前記二次回路
から熱を引き出すように構成された淡水凝縮器、および 前記淡水化プ
ラントに供給する前に前記塩水を加熱するために前記二次回路から熱
を引き出すように構成された塩水凝縮器、のうちの少なくとも1つを
備える、請求項7~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】 前記二次回路の前記作動媒体は、低沸点を有する二元
流体である、請求項7~13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】 前記作動媒体はn-ペンタンである、請求項7~14
のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】 前記空気圧縮機は、前記作動媒体を前記二次回路内で
循環させるために回路ポンプを駆動するための第4の圧縮空気供給源
をさらに提供する、請求項7~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】 前記淡水化プラントからの前記淡水は、酸素と水素に
分離されるように前記電気分解装置に直接圧送される、請求項1~1
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】 前記水素は、前記電気分解装置から収集され、約10
00バールで液体状で貯蔵される、請求項1~17のいずれか一項に
記載の地熱水素製造システム。
【請求項19】 前記一次液体回路の前記加熱液体または前記二次回路
の前記加熱作動媒体のいずれかは、淡水およびブラインを製造するた
めに前記淡水化プラント内で前記塩水を蒸留するために、熱エネルギー
を奪う前記淡水化プラントを通る、請求項1~18のいずれか一項に
記載のシステム。
【請求項20】 前記圧縮機は、前記淡水化プラントからブラインを圧
送するためにブラインポンプを駆動するための第5の圧縮空気供給源
をさらに提供する、請求項1~19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】 前記圧縮機は、前記電気分解装置から廃水を圧送する
ために廃水ポンプを駆動するための第6の圧縮空気供給源をさらに提
供する、請求項1~20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】 前記供給ポンプ、前記始動ポンプ、前記淡水ポンプ、
前記回路ポンプ、前記ブラインポンプ、および前記廃水ポンプのうち
の少なくとも1つは、前記発電機によって動力供給されるように構成
されている、請求項1~21のいずれか一項に記載の地熱水素製造シ
ステム。
【請求項23】 前記第1のタービン、前記第2のタービン、および前
記第3のタービンのうちの少なくとも1つは、スクリューエキスパン
ダ、ORCタービン、エンジン、蒸気エンジン、または水車のいずれ
か1つの代用になる、請求項1~22のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項24】 前記供給ポンプは、塩坑口から前記淡水化プラントの
第1のチャンバに塩水を押し込むように構成されている、請求項1~
23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】 前記塩水は、前記淡水化プラントの前記第1のチャン
バ内に噴霧され、前記第1のチャンバは、そこを通る前記二次回路の
前記加熱作動媒体または前記一次液体回路の前記加熱液体のいずれかに
よって加熱される、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】 圧縮空気を貯蔵するために、前記第1、第2、および
第3の空気供給源のうちの少なくとも1つに貯蔵タンクが組み込まれ
ている、請求項1~25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】 空気真空ポンプが前記圧縮機に引き込まれる周囲空気
の流れによって駆動されるように、前記圧縮機の上流に前記空気真空
ポンプが接続されている、請求項1~26のいずれか一項に記載のシ
ステム。
【請求項28】 前記淡水化プラントの少なくとも1つのチャンバか
ら空気を引き出すために、前記真空ポンプに真空ラインが接続されて
いる、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】 前記始動ポンプによって始動された後の前記一次液
体回路の循環は、前記加熱液体が第1の温度よりも高い第2の温度で
前記坑口から押し出される際に、前記第1の温度で液体を前記地熱井
に引き込む熱サイフォン効果によって維持される、請求項1~28の
いずれか一項に記載のシステム。【請求項30】
前記一次液体回路の前記液体が主に前記熱サイフォン効果の下で循環
していると、前記一次液体回路の前記始動ポンプが停止される、請求
項29に記載のシステム。【請求項31】
前記一次液体回路内の前記液体は、水または蒸留水であ請求項1~
30のいずれか一項に記載のシステム。【請求項32】
地熱エネルギーによって動力供給される、水素を生成するために淡水
を生成して電気分解装置に供給する方法であって、 地熱井に液体を
供給し、一次液体回路を形成するために前記地熱井の前記坑口から加
熱液体を引き出すステップであって、前記一次液体は熱エネルギーを
淡水化プラントに搬送する、ステップと、 第1の機械的出力および
第2の機械的出力を生成するために、前記一次液体回路から第1のタ
ービンおよび第2のタービンに前記加熱液体をそれぞれ伝達するステ
ップと、 淡水の電気分解を介して水素を生成するように構成された
電気分解装置に動力供給するために、前記第1の機械的出力を発電機
に誘導し、第1、第2、および第3の圧縮空気供給源のうちの少なく
とも1つを生成するために、前記第2の機械的出力を圧縮機に誘導す
る、ステップと を含み、
前記第1の圧縮空気供給源は、塩水を前記淡水化プラントに押し出す
ように構成された供給ポンプを駆動し、前記第2の圧縮空気供給源は、
前記一次液体回路を始動するために始動ポンプを駆動し、前記第3の
圧縮空気供給源は、水素と酸素に分解されるように前記淡水化プラン
トから前記電気分解装置に淡水を圧送するために淡水ポンプを駆動す
る、方法。
【請求項33】前記第2のタービンの前記第2の機械的出力から第2
の圧縮機を駆動するステップであって、前記第2の圧縮機は、前記電
気分解装置によって生成された前記水素を圧縮するように構成される、
ステップ をさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】 第3の機械的出力を生成するために前記一次液体回路
から第3のタービンに前記加熱液体を伝達するステップと、 前記電気
分解装置によって生成された前記水素を圧縮するように構成された第
2の圧縮機に前記第3の機械的出力を誘導するステップと、 をさらに
含む、請求項32に記載の方法。【請求項35】
前記第1のタービンおよび前記第2のタービンの少なくとも一方を駆
動するために、前記一次液体回路内の前記液体の一部を分離器内で蒸
気に変換するステップを含む、請求項32~34のいずれか一項に記
載の方法。【請求項36】
前記一次液体回路内の前記液体の温度を上昇させるために、前記分離
器からの残留加熱液体を前記第1のタービンからの排出物と組み合わ
せるステップを含む、請求項35に記載の方法。【請求項37】
地熱エネルギーによって動力供給される、水素を生成するために淡水
を生成して電気分解装置に供給する方法であって、 地熱井に液体を供
給し、前記地熱井の前記坑口から加熱液体を引き出すステップであっ
て、前記一次回路の前記加熱液体は、前記二次回路の作動媒体を加熱
するために熱交換器に供給され、前記加熱作動媒体は淡水化プラント
を通り、 前記二次回路の前記加熱作動媒体は、第1の機械的出力お
よび第2の機械的出力を生成するために第1のタービンおよび第2の
タービンをそれぞれ駆動する、ステップと、 淡水の電気分解を介して
水素を生成するように構成された電気分解装置に動力供給するために、
前記第1の機械的出力を発電機に誘導し、第1、第2、および第3の
圧縮空気供給源のうちの少なくとも1つを生成するために、前記第2
の機械的出力を第1の圧縮機に誘導するステップと、 を含み、 前記
第1の圧縮空気供給源は、塩水を前記淡水化プラントに押し出すため
に供給ポンプを駆動するように構成され、前記第2の圧縮空気供給源
は、前記一次液体回路を始動するために始動ポンプを駆動し、前記第
3の圧縮空気供給源は、水素と酸素に分解されるように前記淡水化プ
ラントから前記電気分解装置に淡水を圧送するために淡水ポンプを駆
動する、方法。【請求項38】
前記第2のタービンの前記第2の機械的出力から第2の圧縮機を駆動
するステップであって、前記第2の圧縮機は、前記電気分解装置によ
って生成された前記水素を圧縮するように構成される、ステップ をさ
らに含む、請求項37に記載の方法。【請求項39】
第3の機械的出力を生成するために前記一次液体回路から第3のター
ビンに前記加熱液体を伝達するステップと、 前記電気分解装置によっ
て生成された前記水素を圧縮するように構成された第2の圧縮機に前
記第3の機械的出力を誘導するステップと、 をさらに含む、請求項3
7に記載の方法。
【請求項40】 地熱エネルギーによって動力供給される、水素を生
成するために淡水を生成して電気分解装置に供給する方法であって、
地熱井に液体を供給し、一次液体回路を形成するために前記地熱井の
前記坑口から加熱液体を引き出すステップであって、前記一次液体は
熱エネルギーを淡水化プラントに搬送する、ステップと、二次回路の
作動媒体を加熱するために前記一次回路の前記加熱液体を熱交換器に
供給するステップであって、それぞれ前記二次回路の前記加熱作動媒
体は第1の機械的出力を生成するために第1のタービンを駆動し、前
記一次液体回路の前記加熱液体は第2の機械的出力を生成するために
第2のタービンを駆動する、ステップと、 淡水の電気分解を介して水
素を生成するように構成された電気分解装置に動力供給するために、
前記第1の機械的出力を発電機に誘導し、第1、第2、および第3の
圧縮空気供給源のうちの少なくとも1つを生成するために、前記第2
の機械的出力を圧縮機に誘導する、ステップと、 を含み、 前記第1
の圧縮空気供給源は、塩水を前記淡水化プラントに押し出すために供
給ポンプを駆動するように構成され、前記第2の圧縮空気供給源は、
前記一次液体回路を始動するために始動ポンプを駆動し、前記第3の
圧縮空気供給源は、水素と酸素に分解されるように前記淡水化プラント
から前記電気分解装置に淡水を圧送するために淡水ポンプを駆動する、
方法。【請求項41】
前記第2のタービンの前記第2の機械的出力から第2の圧縮機を駆
動するステップであって、前記第2の圧縮機は、前記電気分解装置に
よって生成された前記水素を圧縮するように構成される、ステップ を
さらに含む、請求項40に記載の方法。【請求項42】
第3の機械的出力を生成するために前記一次液体回路から第3のター
ビンに前記加熱液体を伝達するステップと、 前記電気分解装置によ
って生成された前記水素を圧縮するように構成された第2の圧縮機に
前記第3の機械的出力を誘導するステップと、 をさらに含む、請求
項40に記載の方法。【請求項43】
前記淡水を前記電気分解装置に送達する前に前記淡水化プラントか
らの前記淡水を加熱するために、淡水凝縮器を介して前記二次回路の
前記作動媒体から熱を引き出すステップ をさらに含む、請求項37~
42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】 前記塩水を前記淡水化プラントに送達する前に前記
塩水を加熱するために、塩水凝縮器を介して前記二次回路の前記作動
媒体から熱を引き出すステップ をさらに含む、請求項37~43のい
ずれか一項に記載の方法。
【請求項45】 前記二次回路内で前記作動媒体を循環させるために、
前記第1の圧縮機からの第4の圧縮空気供給源から回路ポンプを駆動
するステップをさらに含む、請求項37~44のいずれか一項に記載
の方法。【請求項46】
前記二次回路の前記作動媒体は、低沸点を有する二元流体である、請
求項37~45のいずれか一項に記載の方法。【請求項47】
前記作動媒体はn-ペンタンである、請求項46に記載の方法。
【請求項48】 前記淡水化プラントからブラインを圧送するために、
前記第1の圧縮機からの第5の圧縮空気供給源からブラインポンプを
駆動するステップをさらに含む、請求項32~47のいずれか一項に
記載の方法。【請求項49】
前記電気分解装置から廃水を圧送するために、前記第1の圧縮機か
らの第6の圧縮空気供給源から廃水ポンプを駆動するステップをさら
に含む、請求項32~48のいずれか一項に記載の方法。【請求項50】
前記発電機から、前記供給ポンプ、前記始動ポンプ、前記淡水ポンプ、
前記回路ポンプ、前記ブラインポンプ、および前記廃水ポンプのうち
の少なくとも1つに動力供給するステップをさらに含む、請求項32
~49のいずれか一項に記載の方法。【請求項51】
前記一次液体回路内の前記液体は、水または蒸留水である、請求項3
2~50のいずれか一項に記載の方法。【請求項52】
真空ポンプを介して前記圧縮機を通って周囲空気を引き込むステッ
プをさらに含む、請求項32~51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】 前記真空ポンプからの真空ラインを介してその中に真
空を作り出すために、前記淡水化プラントの少なくとも1つのチャン
バから空気を引き込むステップをさらに含む、請求項52に記載の方
法。【請求項54】
前記第1、第2、および第3のタービンのうちの少なくとも1つは、
スクリューエキスパンダ、蒸気エンジン、ORCタービン、エンジン
、蒸気エンジン、または水車の代用になる、請求項32~53のいず
れか一項に記載の方法。【請求項55】
前記第1、第2、および第3のタービンのうちの少なくとも1つは一
連のタービンを備える、請求項32~53のいずれか一項に記載の方
法。【請求項56】
塩水を前記淡水化プラントに送達するために、前記供給ポンプを使用
して塩水源から塩水を圧送するステップであって、前記供給ポンプは
空気ポンプである、ステップをさらに含む、請求項32~55のいずれ
か一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】地熱水素製造システムを対象とする。システム
は、地熱井から直接的に駆動か、またはバイナリ加熱回路を使用して
地熱井から間接的に駆動することも可能だ。本発明は、複合地熱水素
製造および圧縮システムにも、地熱アンモニア製造システムも対象と
する。
【背景技術】【0002】
オーストラリアはますます暑く乾燥してきており、その結果、淡水が
不足している。加えて、人々は、より環境を意識するようになってお
り、よりクリーンで環境に優しい製品を求めている。
【0003】 太陽光および風力エネルギーは排出量が少ないが、これ
らは現在、手頃なベースロード電力を送達することができない。対照
的に、地熱発電は、無限の、ゼロエミッションのベースロードエネル
ギーを提供することができるが、掘削コストは、これを行うことを歴
史的に高額にし、その使用は高温が浅い深さにある場所に制限されて
きた。【0004】
人々は典型的に、地熱発電を、地質学的に活発であり、使用可能なエ
ネルギーを生成するために必要とされる高温へのアクセスを提供する
のに2000メートル以下の掘削で十分な、ニュージーランド、イン
ドネシア、およびフィリピンなどの国々に結び付ける。しかしながら、
世界中のどこでも、淡水および再生可能な電力を生成するために地熱
エネルギーを利用することが望ましいだろう。【0005】
オーストラリアの大規模な地熱での以前の試みは、従来の石油および
ガス掘削技術を使用する、高い掘削コスト、ならびに技術的問題およ
び環境的問題の両方によって妨げられていた。しかしながら、低コス
トの淡水化、加熱、冷却または圧送、発電、およびグリーン水素製造
を提供するために、深部の熱を利用し、このエネルギーを利用する能
力は、非常に望ましい。
【0006】 ゼロエミッションの電気および水は、太陽光/電池で生
成されたグリーン水素よりも低コストで「グリーン」水素を生成する
ために使用することができる。塩水の淡水化のプロセスは、高品質の
塩、カリ、および他の鉱物のような貴重な副生成物を生成することが
できるが、グリーン水素は、将来のために望ましい液体燃料および潜
在的なクリーンエネルギー貯蔵手段を提供することができる。
【0007】 典型的な水送達スキームは、電気を発生させるために化
石燃料を使用して生産および送達され、これにより、大きなカーボン
フットプリントを生じる。しかしながら、カーボンフットプリントを
含む水で生成されたいずれの水素生成物も、「グリーン」水素と呼ぶ
ことはできない。【0008】
一旦製造されて貯蔵されると、グリーン水素は、燃料電池水素電気自
動車、ならびに船舶、列車、および飛行機などの他の重量車両に動力
供給するために使用することができる。水素はまた、タービンおよび
向上にエネルギーを供給することもでき、天然ガスの代替として、調
理および暖房のために家庭内で直接使用することもできる。脱炭素化
の現在の推進において、グリーン水素は、我々の社会が現在依拠して
いる化石燃料を置き換えるための可能な低炭素燃料代替物を提供する。
【0009】 アンモニア(NH3)は、人々を養うために肥料を生産
するために使用されている、食品製造のための重要な製品である。ア
ンモニア製造の現在の方法は、化石燃料駆動システムを使用して空気
から窒素を分離することと、このガスを、典型的にはガスまたは石炭
に由来する水素と結合させることとを伴う。このプロセスは、機能的
であるが、汚れており、世界の二酸化炭素(CO2)排出量を増加さ
せる。 本発明は、これらの欠点を念頭に置いて想起された。
【0011】 別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての
技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって
一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されるも
のと同様または同等の任意の方法および材料は、本発明の実践または
試験でも使用することができるが、限られた数の例示的な方法および
材料のみが本明細書に記載されている。【0021】
一実施形態では、地熱水素製造システムであって、液体を地熱井内に
循環させ、地熱井の坑口から加熱液体を戻す一次液体回路であって、
淡水化プラントを通る一次液体回路と、第1の機械的出力を生成する
ために加熱液体によって駆動される第1のタービンと、第2の機械的
出力を生成するために加熱液体によって駆動される第2のタービンと、
淡水化プラントに塩水を送達するための供給ポンプと、淡水化プラン
トから電気分解装置に淡水を送達するための淡水ポンプと、を備え、
第1の機械的出力は、淡水の電気分解を介して水素を生成する電気分
解装置に動力供給するように構成された発電機を駆動し、第2の機械
的出力は、圧縮空気供給源を提供する圧縮機を駆動する、地熱水素製
造システムが提供される。【0022】
本明細書に記載される発明の各実施形態に関連して明示的に繰り返さ
れないが、以下の特徴は、本明細書に記載される発明の各実施形態に
適用可能であることが理解される。【0023】
いくつかの実施形態では、圧縮空気供給源は、淡水化プラントに塩水
を供給するために供給ポンプを駆動し得る。【0024】 いくつかの
実施形態では、圧縮空気供給源は、一次液体回路を始動するために始
動ポンプを駆動し得る。【0025】
いくつかの実施形態では、圧縮空気供給源は、淡水化プラントから
電気分解装置に淡水を送達するために淡水ポンプを駆動し得る。
【0026】 いくつかの実施形態では、圧縮空気供給源は、作動媒
体を二次回路内で循環させるために回路ポンプを駆動し得る。
【0027】 いくつかの実施形態では、圧縮空気供給源は、淡水化
プラントからブラインを圧送するためにブラインポンプを駆動し得る。
【0028】 いくつかの実施形態では、圧縮空気供給源は、電気分解
装置から廃水を圧送するために廃水ポンプを駆動し得る。【0029】
いくつかの実施形態では、供給ポンプ、始動ポンプ、淡水ポンプ、回
路ポンプ、ブラインポンプ、および廃水ポンプのいずれか1つ以上は、
発電機から生成された電気から駆動されるように構成されてもよい。
【0030】
図16