朝茶は福が増す。 / 日本のことわざ
● 水面の冷却効果で14%発電量アップ?!
兵庫県北播磨県民局は2014年4月~2015年3月、小野市浄谷町の浄谷新池の水面で、出力40キ
ロワットのフロート式太陽光発電の実証実験を行いその結果を公表。それによると、屋根上に同
じ角度で設置したパネルに比べ、発電量が14%多かったという。フロート式太陽光は、20キ
ロワットを設置。フロートの中央部分にスプリンクラーを各1台設置し散水に効果などを実験し
ている。(1)庁舎屋上に同じ角度で設置した太陽光パネルと比べ発電量が14%――水面の冷
却効果――多かった。(2)9月の正午から5時間の散水実験では「散水あり」の方が発電量が
多かった。これは、使用したアンフィニジャパンソーラー社パネルが単結晶シリコンで、変換効
率の温度劣化性(低温>高温)による。逆に言えば、化合物半導体系パネルなど温度依存性の低
いものに交換する、あるいは、赤外線カットフィルタやこのように水噴霧による冷却を施せば良
い話でもあり、また、モジュールの高変換効率(25%超)パネルに載せ替えれば良い話である。
● スーパー緑茶の威力って?!
煎茶1グラムをフードプロセッサ(あるいはすり鉢)に入れ、大葉2枚を千切り入れペースト状
になるまで粉砕。これを30~60分室温放置。お湯を加え1分放置し、茶漉しをつかい湯飲み
に注げばできあがるのが「スーパー緑茶」という(NHKの「ためしてガッテン」)。うまみが
5割多いだけでなく、「エピガロカテキン」で免疫力が高まるというのだから驚く。
まず、エピガロカテキンは、通常、熱湯で緑茶を点てると、カテキンが溶出しこれが苦みとなる
が、低温で点てると、エピガロカテキンの溶出量が逓増し、旨味が増すということが分かってい
たが、このエピガロカテキンをヒト細胞溶液に加えるとマクロファージの活性化(=免疫力が向
上)することが発見される。
さらに、ワサビはすりおろして初めて辛くなり、ニンニクやタマネギも傷つけられると臭いや催
涙成分を生成し、その物質は抗菌作用が強く,これらの現象は植物が自分の身体を守るために持
っている仕組みと考えられているが、お茶でも同じことが起こっていいるという。つまり、新鮮
な茶葉をすぐに加熱処理すると成分はほとんど変化せず、新鮮な時に傷つけ,細胞を破壊すると、
茶葉のポリフェノールが酵素により酸化され抗菌性の強い色素(紅茶色素テアフラビン)が出来
き、このテアフラビンが腸内で脂肪や糖分の吸収を抑制、メタボなどの成人病発症予防に役立つ
と期待されている。NHK製スーパー緑茶では、大葉の酵素が触媒となりテアフラビンがつくら
れるという。これは医療費抑制・健康促進のバーゲンパワーとなりそうだ。
さっそく、チャレンジしてみようと思うが、とにかく、新しい毎日なんだ(ヘミングウェイ『老
人と海』)、という具合に、時間があっというまに過ぎてしまうという、新しい体験をしている
昨今を過している。これにはまとまった休息を必要としている。
【デジタルアース工学立国論 11: 地震・噴火予知】
『デジタルアース工学立国』(2015.06.15)で、「いまこそ地震予知工学の確立予知」で「いま
の解析データは2次元(平面)解析データでこれに鉛直軸の3次元(立体)データで、さらに、
リアルタイムに3次元解析データで日本列島周辺を網羅できれば高確度の解析が可能だ。そのた
めにはスーパーコンピュータシステムが不可欠だ。また、これらの新規考案には海底の変動解析
が出来ていないが、海底電子基準点にアンカーを打ち込み何らかの形で、観測衛星に位置変動デ
ータを送る事が出来れば飛躍的に予知能力は高まる。(1)その上で、防災情報を編集し利用で
きる。(2)さらに、予知能力が高まれば、予備災害処置システムの開発段階に入ることができ、
映画『ザ・コア』のようなことに成功するかもしれない。そうすれば、米国でのイエローストー
ンでの隆起メカニズムとその将来予測とその予備災害処置が実現し、世界的激震火山災害を回避
できるかもしれない。そのように考えれば、年間数十億円程度の空間情報地震予知工学への投資
は微々たるものであろう。頑張ろう、ニッポン!と掲載した。そこで、村井俊治著『地震は必ず
予測できる』(電子ブック版)を手にする余裕ができたので、読み進めることでその可能性を探
る。
目 次
序 章 なぜあのと序き「予測」を公表できなかったのか―3・11への悔恨
第 1 章 3・11前から観測されていた前兆現象
第 2 章 日本列島はどこもかしこもゆがんでいる
第 3 章 「予知」は無理でも「予測」はできる
おわりに
第2章 日本列島はどこもかしこもゆがんでいる
・6ヵ月前に「一斉変動」が見られた伊予灘地震(2014・3・14)
2014(平成26)年3月14日午前2時6分に発生した伊予灘を震源としたマグェチ
ュード6・2の地震に関しては、すでに第.章でも解説した。震源の深さはむ8キロメート
ル、愛媛県西予市で最大震度5強を観測した。この伊予灘地震の予測も、電子基準点のデー
タの「一斉変動」によって、危険を察知できたのである。
繰り返すが、伊予灘地震の前兆は、本当に東日本大震災のパターンと酷似していた。20
13年の6月末から7月はじめに九州、四国、紀伊半島で異常な地殻の変動があった後、伊
予簾地震が起きるちょうど半年前、2013年9月1日からの一週間にかけて910もの観
測点で4センチ以上の変動が確認された。不吉な一斉変動である。
さらに10月、翌年の1月と、九州と四国地方で隆起と沈降の動きがあり、その後は静謐
状態が続いたが、2012年1月から計算すると、10センチ以上隆起している場所がある。
かなり危険なサインである。地震の1ヵ月ほど前には、震源にほど近い高知県の平野郎や沿
岸郎で隆起や沈降が薩認されたことで、私は、メルマガで南海地方への地震の注意を促して
いたのである。
地震の規模としては、我々が予測していたものよりはるかに小さかったが、3月に私が出
演したテレビの番組で「3月末までに南海地方に来ます」と宣言し、それが的中したことで、
大きな反響を呼ぶことになった。
南海トラフ地震に関しては、現政府が最も警鐘を鳴らしている地震の一つで、皆さんの関
心は非常に高い。週刊誌の扱い方も非常に扇情的で、最大30メートルを超える津波が発生
し、予想犠牲者は30万人を超えるなどと人々の恐怖をあおる形で書きたてているが、先述
したように、統計や確率計算では地震は予測できない。さらに付け加えれば、我々は、南海
トラフ地震や首都直下地震といった、人々の関心が集まる特定の地震を予測しようとしてい
るわけではない,
地震の規模(マグニチュードで表される)や震源地を予測しているのではなく、あくまで
地表が拙れる地域と震度(揺れの度合)の予測を目指している,地震大国である日本に住む
人々が、地震と賢く付きかうには、こうした日々の情報が最も重要だと思うからである。
・御嶽山噴火の前兆か? 飛騨地方群発地震(2014・5~)
序章でも触れたが、2014年9月27日に起きた御嶽山噴火は、火山の噴火によるもの
としては戦後最大の犠牲者を出した最悪の災害となった。
JESEAでは、電子基準点のデータから、飛騨地方、甲信越地方の異常をとらえていた。
2014年の2月と5月に、この地域の電f基準点の20点近くに一斉に異常が見られ、
同時に、飛騨地方に群発地震が発生したからである。
最初の2月の観測時点では、電子基準点の異常は降雪が原因かとも思われた。この時期、
甲信越に2週続けて週末に雪が降り、1メートル以上の積雪が見られたからだ。電子基準点
のデータは、積雪にも感知する。しかし、雪が原因の異常値であれば、溶けるまで数値は動
かないが、このときは一日でもとに戻った。この地面のくしゃみのような現象が2月に起き
5月には小さな地震が多発していた。そこでメルマガで「特集・岐阜、長野県境に群発地震」
と特集を組んで、この地域の人々に注意を促したのである。
その後も、群発地震は収束せず、我々は明らかに異常を感じていた。
やや専門的な話になるが、マグニチュードが1違うと、エネルギーは32倍違ってくる。
マグニチュードが2違えば、32の2乗で、およそ千倍違う計算になる。群発地震というの
は、せいぜいマグェチュード3か4なので、マグェチュード6の地震とは4桁もエネルギー
が違う。したがって、群発クラスの地震が千回起きてやっとづフンスがとれるわけである。
ということは、群発地震が数10回起きても、そこでエネルギーが拡散されて大きい地震が
来ないという保証はまったくない,
もちろん、以前、松代や伊東で起きた地震で群発で終わったものもある。しかし、過去に
そうであったからといって、今回の群発地腹が大きな地震の予兆ではないとは言い切れない,
2月に2回基準点の一斉変動があったことから、一過性の群発地震では終わらないだろう。
飛騨地方、甲信越、新潟の一部にかけて、おそらくマグニチュード6以上、震度5以上の地
震が起きてもおかしくないと予測し、めったに出さない「要警戒]地域として、メルマガで
配信していた。と同時に、この地域の活火山の動向にも注意を向け、浅間山の噴火にも注意
を呼びかけていた。ちょうど本書の取材が八月にあり、9月、10月に大きな異変があると
いう見解も述べていた。
その後も、御嶽山噴火の直前まで、メルマガで飛騨、甲信越ヘの警戒を呼びかけ、地震に
関するコラムでは御嶽山の噴火の歴史まで紹介していたのだ。しかし、そこまで危険サイン
に近接していたにもかかわらず、御嶽山噴火の予測には至らなかった。
あらためて御嶽山に一番近い王滝の電子基準点の日々の高さの変動を調べてみると(図20
「王滝のグラフ」)、2014年の2月8日と14日に異常な沈降を示し、その後しばらく
静謐状態が続き、6月9日から13日にかけて4センチを超える異常沈降があった,その後
も4センチ程度の異常変動が頻発していた,おそらくこれが火山噴火の前兆であったと考え
られる。
さらに、御嶽山周辺に平年の3倍を超す雨量があったのが、水蒸気爆発のトリガー(引き
金)になったと思われる。
こうした災害が起きると、非常に悩ましく、苦しい思いに駆られる。噴火に巻き込まれた
犠牲者のことを思うと深い悔恨を禁じ得ない。
地震予測は、本当に精神的にタフな仕事である,忍耐もいる。
御嶽山噴火の惨事は、我々の気持ちを再び引き締める教訓となった。
・北海道石狩南部地震(2014・7・8)
飛騨地方の群発地震とときを同じくして、北海道の電子基準点でも異常変動が続いていた。
函館を中心に、青森県から道南にかけて、異常値がついたり消えたりを繰り返していたの
である。最初はあまりに大きな変動なので、データに何か不具合があるかと思うほどであっ
た。これは東日本大震災の検証研究でも明らかになったことだが、東北地方でも青森県だけ
は岩手や宮城とは別の特徴的な動き方をしているのである。青森県は東北地方の動きに連動
するのではなく、むしろ北海道とつながった動きをする。このことは基準点の動きを見てい
ると非常によく分かる。
何度も繰り返される賢常値から、JTSEAでは、道央を中心に注意を呼びかけていた。
それが2014(平成26)年7月8日18時5分ごろに起きた、石狩地方南部を震源とす
るマグェチュード5・6、最大震度5弱(白老町)の地震である。大きな被害はなかったが
このときは、北海道に緊急地震速報も出たようである。
・長野県北部地震(2014・11・22)
2014(平成26)年11月22日、長野県北部を震源とするマグニチュード6・7、
最大震度6弱の大きな地震が起きた.。
飛騨地方群発地震の項でも触れたように、JESEAでは、同年2月26日号のメルマガ
で複数点に週間異常変動が現れたことから「甲信越地方は要注意」とした。4月30日号で
は白馬の電子基準点に異常値が出たため、引き続き「甲信地方は要注意一とした。5月7日
号からは関東甲信越を「要警戒」とし、9月3日号まで「要警戒」を続けた,その中の主な
記事として、8月6日号のメルマガから採録しておこう。このとき掲載した週間異常変動図
(図21「2014年7月10~19日 週間異常変動図」)には、震源に近い白馬でも7月12
日から16目までのわずか5日間で、8・3センチも沈降したことが示されている。
この地域(甲信越飛騨地方)は続けて要警戒を呼びかけてきました。この地域では2
月に2度異常変動が見られたことと、群発地震が起きたためです。今回もこの地域では
長野県の駒ケ根で10・4mの異常変動が見られました。長野県で4m超の異常変動点の
数は15点もありました。
群馬県で6点、山梨県で4点の異常変動点がありました。地震が起きる可能性が一番
早いと考えられます。群発地震で済むとよいのですが、心の準備はしておいたほうがよ
いでしょう。
その後、9月3日に栃木県北部地震(最大震度5弱)が発生し、同27日には御嶽山が噴
火したため、ある程度エネルギーが解放されたと解釈して「要注意」に引き下げ11月12
日号まで「要注視」を継続した。
この長野県北部地震は、前兆が出た後の静謐期間中にも群発地震や御嶽山噴火があったこ
とから非常に難しい予測となり、結果的に、地震が起きた前週までしか注意喚起できなかっ
た。さらに精度を上げ、静謐期間を十分に考慮して予測しなくてはならないと思わされたケ
ースである。
最近の日本の隆起・沈降の傾向
東日本大震災を軸に、その前後に起きた大きな地震に関して、前兆がどう現れたかを解説
してきた。
メルマガの要警戒・要注意を「震度5以上に絞っているのは、当然ながら、被害が出やす
く、命に関わる災害の規模を基準に考えてのことだ。東日本大震災の余震も含め、震度3、
4以下の地震は多発している。
こうした人間が感知できる地面の揺れ以外にも、地表は毎日、微妙に上下左右に動いてい
る。普通に生活している中ではこうした地表の動きは人間には分からない。しかし、地震予
測のために電子基準点のデータを分析していると、日本列島のどこもかしこもが歪ん
でいる、そして歪みつつ動いていることを日々実感させられる。
いま、日本列島に何か起きているのか、最近のデータから日本の隆起・沈降の傾向をまと
めてみよう。
震災で110センチも沈降した宮城県
地表がいかに動いているか。宮城県が非常に象徴的である。
この2010(平成22)年から2014年までのグラフを見ると一目瞭然だが(図22
「宮城県の隆起・沈降」)、2011年3月11日の地震で、牡鹿が約110センチ沈降、
つまり地面が以前より低くなっているわけだ。国土地理院の発表は1・2メートルだが、電
子基準点のデータからは1・1メートル沈降と出ている。二番目に沈降したのが女川で85
センチ、その次が志津川、気仙沼と続いて6、70センチ沈降している。つまり太平洋側が
大震災によって地面が落ち込んでしまっている。
私が不思議に思うのは、現在宮城県では、沈降したこのあたりに津波除けの堤防をつくろ
うとしているのだが、地面が沈降していることをまったく計算に入れていないことだ,たと
えば7メートルの高さの堤防をつくったとしても、実際は5・8メートルの高さにしかなら
ない。これでは5、6メートルの津波でも、防ぎ切れないだろう。さらにいえば、その広大
な堤防がどんな地盤に立てられるのかということにも、行政はいっこうに関心がないようで
ある。ここ最近の動きでいうと、一度沈降したところが隆起し始めているのである。場所に
よって違うが、女川や気仙沼など、沈んだ地面が20センチ以上隆起する傾向を見せている。
戻っているならいいではないかと思う人もいるだろうが、上下左右に動いている地表は同
じようには戻らない。傾斜も隆起の速度も違う。その証拠に、宮城は沈降したものが隆起し
ているのに、福島は沈降した後の隆起の速度は小さい。すると、福島と宮城のあいだにひずみが
出てくることになる。
「累積変位」の説明でも指摘したが、沈降や隆起をゆっくり繰り返しながらこうしたひずみ
がたまっていき、それがまた地震のエネルギーとなる可能性が高いのである。東日本大震災
の余震が、宮城、岩手や福島でずっと続いているのも、隆起・沈降によるずれやひずみが原
因だと我々は考えている。
累情変位で見ると、大震災以来、東北、関東の太平洋岸にはまだ相当のエネルギーがたま
っている。2014年10月15日にも、宮城県沖を震源とするマグニチュード4・5、最
大震度4の地腹が発生したが、日常的に中小の地震が頻発しているので、要注意である。
この項つづく
● 今夜のテーマ
【世界緑茶医療革命】
わたし(たち)は、6年前に緑茶で医療の革命―長寿健康社会の実現―と、考えこのブログでと
り挙げてきたが、その間、世界中に緑茶の魅力が広がっていった。抹茶は、いまでは、英語でも
「Matcha」として定着した。そして、緑茶二関するアレンジメントやバイオレーションが様々な
地域で展開されている。そして、超高齢社会で嵩む医療費削減のバーゲンパワー・機能性食品の
筆頭として考えていた。その間、いろいろな疫学的臨床試験データや関連知財が集積されてきた。
その集大成として「スーパー緑茶」の登場となった。ビバ!緑茶革命。世界の人々に恵みあれ!、