わけあり(2つの理由で)、ここ2週間自室のソファーで寝ているが、今朝3時目が覚め、部屋にある
シャープの「プラズマクラスター」のきれいモニターが真っ赤に発光していることに気づく。理由は、
体臭、缶ビールからの蒸発拡散物、その他・・・?。とりあえず、「プラズマクラスターシャワー」モ
ードで様子を見ること、十数分経て正常状態のグリーンを発光したことを確認し再び寝たが、朝、ネッ
ト記事を閲覧していると、シャープが19日、臨床研究で、軽症と中症の小児アトピー型ぜんそく患者の
気道炎症を低減すると発表。これは、東大医学部付属病院臨床研究支援センターへ委託した臨床研究で。
ぜんそく持ちの子供の呼吸機能が改善する可能性を示唆。同研究は6〜15才の小児アトピー型ぜんそく
患者130人を対象に同研究用に作ったイオン発生量が市販品より4倍多い専用機を各家庭に設置。気道
炎症レベルを示す指標の改善を確認できたとし、同社は今後も臨床研究も含む効果実証で、同技術の付
加価値を高めていくことを公表していた。
● 気道炎症レベルを表す指標の一つの呼気中一酸化窒素濃度で評価:FeNO値
この臨床研究は、小児アトピー型の軽症、および中症の喘息患者 130人を対象とし、自宅の寝室、居間
子供部屋の内、被験者の滞在時間が長い22つの部屋にイオン濃度約100,000個/cm3の臨床研究専用イオ
ン発生装置を設置、個人ランダム化クロスオーバー二重盲検比較法(下図参照)にて前期後期各8週間
の観察を実施。今回、臨床研究では、小児アトピー型喘息の気道炎症レベルが低減し、プラズマクラス
ター技術が実生活環境でヒトの健康に対して貢献することがわかったいう。同社はこれまでに、喘息の
主要抗原のひとつであるダニアレルゲンに対して、プラズマクラスターイオンによるダニの死がい・糞
に含まれる浮遊ダニアレルゲンの抑制効果を実証、またダニアレルゲン抑制メカニズムの解明も行って
いる。
● 流量センサ工学 水道メーターのスマート化
『小さなバーバーポール』 (2014.07.11)で掲載した、電力量計のスマート化の技術展望は電力収支
バランス管理システムは電力であったが、ふと、それじゃ水道(上下水道)やガスではづなんだという
疑問が湧いたので早速、ネゥト検索考察する、基本的には両者ともセンサの種類や計測原理は同じと考
えられる。今回は水道メーターに限定した。ここで、従来からの流量メーターの種類は(1)流速式と
(2)容量式と(3)(1)と(2)の組み合わせ式に分けられ、これまでの水道メーターは(1)が
99%と占めていた、なかでも羽根車式で電磁式やベンチュリー菅分流式は採用されずにきた。工業用に
は圧倒的に電磁式(磁気抵抗素子)方式が採用されている(下図参照)。
尚、上図新規考案は、直読式水道メーターのリットル針11の指針に磁石10を装着し、リットル針11の上
方に磁気センサ手段12を配置し回転を検出する。その際、磁気センサ手段12を2個の磁気センサ12a、
12bで構成し、その検出出力が90°の位相差となるようにし、この位相差からリットル針11の回転方向
が検出でき、回転方向に基づき計量値の加減算を行えば、メーター指示と一致きる。さらに、磁気検出
により、汚れや経年変化による検出精度の低下を防止することで、長期間に亘って安定してデジタルデ
ータに変換させる新規考案である。
また、参考までに気体の流量を正確に測定することのできる超音波流量計および超音波流量計用の超音
波吸収体を記載する。なお、前述した、超音波式ドップラ流量計は、従来の機械-電磁(電子)式と比
べ、コンパクト化が図れスマート化できると考えられている方式である。
以上、電力量計につづき、上下水、ガスの積算流量計のデジタル化、コンパクト化によるスマートグリ
ッドシステムの要素技術を俯瞰することとなった。尚、最下図に参考に、漏洩検知装置及び漏洩検知方
法――検知部6と、減衰器1とを有し、検知部6は、流体5が流れる配管2に設置し、第1の方向(z
方向)の振動を検知。なお、その他の方向を検知してもよく、減衰器1は、配管2に設置され、第1の
方向(z方向)と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰し、検知部6は減衰器1で減衰した後
の振動を検知して、外来振動の影響を抑制し、漏洩検査の精度を高めることで、上下水道、ガス配管網
の保全の品質を高め合わせて安全、安心を担保することができる――技術の新規提案例を記載しておく。
● ソニーのグローバル戦略は裏目に
かつて日本の製造業が高い競争力を持っていた時代、電機メーカー各社は、圧倒的な魅力を持つ大ヒッ
ト商品を打ち出せた成功体験は、高い利益率を狙うグローバル戦略を採用し邁進してきた。ソニーの代
表的な製品であるウォークマンやトリニトロンはその典型的な例だろう。そして、現在の日本メーカー
は、このような経営戦略の幻想が地に着かないことが明白にされている。それならば、出来るところか
らコツコツ利益を積み上げる以外にない、そんな中、プラズマディスプレイに社運をかけた"自惚れ路
線?”から脱したパナソニックは3期ぶりの黒字転換している。また、電機の半菅半民の日立は、情報
システム、建機、重電などを傘下に抱えながら、真っ先に業績回復を実現している。このようなリソー
ス分散手法の経営が、グローバルスタンダードに勝ることも体験しているわけで、ソニーが今後、業績
の回復には、部門ごとにコスト削減を徹底し、小さな利益を積み上げていくことしかない。かつての成
功体験と失敗から早く抜け出し、身の丈に合った経営を行うしかないだろうという見方が、正解のよう
に思える。