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半導体工学

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    桜花かなしき秋のゆふくれにちらは命も露とけぬへし        本居 宣長

    益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐えし今日の初霜    三島由紀夫




夏が過ぎ、足早に秋がきているようだが、日中の日差しはまだ厳しいものがある。それにしても気鬱で、
気が折れ時間が増えてきた。それでは、夢が、ミッションが果たせぬ。弱音と復元力の鍔迫り合いがつ
づいている。そんな心情を詩に託すとどうか? というわけで、上の二首となった。つまり秋の気鬱に
は、このぐらいのコントラを抱え込むことで、ショック療法が効くというわけだが、さて、今朝の朝食
に彼女がヨーグルトにカルピスの白桃濃厚ソース(「ウェルチ」ピーチ100)かけたものだしてきた。こ
れは嬉しい一品だ。それなら絹ごし豆腐にも合うかもしれないと、昼食に即興でこしらえ食す。賽子切
りした方が良かったが、めんつゆぶっかけの冷や奴仕立てでも悪くなかった。これはいけるだろう。




● ハーブ寄せ植え準備

庭に咲く草花も衣替え?ということで、早々と来春のハーブの寄せ植え準備に入り、6種類の種(カモ
ミール、スイートマジョラー、バジル、ラベンダー、タイム、ディル)を取り寄せる。さて、室内用、
室外用のデザインをどう描くこれから楽しみだ。


 

 

 【遺伝子組み換え作物論 32】  

 

                           第9章 建設的な未来に向かうために

     ? 何をすべきか 

  「遺伝子組み換え作物の本質とは、生態系の破壊である。その危険性を計測することはできない。
 遺伝子組み換え食品を禁止する以外に、問題を防ぐ方法はないのだ」――ハルシュ・ナラン博士(
 英国リーズ大学・主任研究員、微生物学者、BSE加入問に感染する可能性を最初に指摘した研究
 者)
 
  結局、遺伝子組み換え物質を食品に混入させないためには、遺伝子組み換え作物、遺伝子組み換
 え由来の添加物や酵素、遺伝子組み換えサプリメントやビタミン剤、遺伝子組み換え飼料など、す
 べての生産を禁止しなければならない。さらには、遺伝子組み換え作物の輸入と、野外における試
 験栽培、遺伝子組み換え勤物の生産を禁止すること。そして遺伝子組み換え作物に特許権を認めて
 はならない。最終的には、世界の農業と食糧生産の仕組みを、根本的に見直すべきなのである。 

  (2)私たちにできること

  ? 具体的な行動

 ・あなたが、遺伝子組み換え食品を食べることを望まず、自然で人間的な農業に転換したいと
  思うのなら、オーガニックの食品を購人してほしい。遺伝子組み換え原料を使わないことが、
  オーガニックの基準だからである。
 ・理想を言えば、地元の農産物や中小企業の食品を販売せず、小売店を廃業させてしまう巨大な
  スーパーマーケットでの買い物を止めることだ。地元の商店や、農産物の直売所、有機農産物
  の産直使を利用しよう。
 ・NGOのメンバーになり、遺伝子組み換え作物に反対するキャンペーンに参加しよう。
 ・選挙では、環境保護に積極的に取り組む政党に投票しよう。
 ・友人や家族に、遺伝子組み換えの問題点を伝えよう。この本を貸してあげよう。

   ? 遺伝子組み換え食品を食べない方法

   遺伝子組み換え飼料を与えられた家畜

  ほとんどの肉、養殖魚、乳製品、鶏卵は、遺伝子組み換え飼料を与えた家畜から生産されるが、
 それが食品に表示されることはない。加工食品にも、こうした畜産物が含まれていることを覚えて
 おこう一先進国では一般的に、牛、豚、鶏などの家畜の餌として遺伝子組み換えトウモロコシや大
 豆粕が多量に与えられている。また、乳牛には、遺伝子組み換え綿実や、アルファルファ(牧草)
 などが給餌されている

   遺伝子組み換え由来の食品原料

  EUでは2004年4月から、遺伝子組み換え原料が0.9%以上、混入しているすべての食品
 (畜産物を除く)に表示が義務づけられた。それ未満の混率なら表示されない。わずかな量だと思
 うかもしれないが、表示違反や混入の可能性もあるため、遺伝子組み換え食品を完全に避けるため
 には、加工食品を買わない方が賢明である。
  一般的に加工商品の80%には、トウモロコシや大豆、ナタネ、綿実、甜菜などの遺伝子組み換
 え原料が含まれていると言われる。こうした遺伝子組み換え作物が、食品の原料として使用されて
 いる例としては、食用油、大豆タンパク、大豆レクチン、コーンシロップ、コーンスタフチなど
 様々なものがある。

   その他の食品

  ・多くの乳製品、シリアル、ジャム、ジュース、食用油、甘味料、ダイエット食品、飲料、ワイ
   ン、ビールなどは、「遺伝子組み換え酵母」を使用して製造されている。
  ・多くのチーズも、[キモシン」と呼ばれる遺伝子組み換え酵母を使用して製造されている。
  ・多くの食品添加物も、遺伝子組み換え作物を原料にしている。たとえば、ベビーフード、シリ
   アル、ソフトドリンク、ダイエット良品に使用されることの多い「リボフラビン(ビタミンB
   2など)」や、「カラメル」「キサンタンガム」にも遺伝子組み換え原料が使用されている可
   能性がある。
  ・サプリメント、ビタミン、医薬品にも遺伝子組み換え原料が使用されている可能性がある。

                                      第10章 結び

  本書は、この世界が優先すべき重要事項を完全に逆転させていることを明らかにしようとしてき
 た。その原因は、政治家や官僚、科学者やジャーナリストだけでなく、政府の諮問委員会や国際機
 関、科学的な研究開発への融資団体や科学雑誌に至るまで、あらゆる場所で巨大企業が影響力を行
 使しているためである。彼らは、誤った科学的情報をくり返し流すことによって、遺伝子組み換え
 作物の安全性と有効性を主張してきた。その誤りを正そうとした科学者は、中傷され抑圧されてき
 た。結局は、公共の利益よりも企業の利益の方が優先されてきたのである。政治家もこうした状況
 を放置し、マスコミも企業に都合のいい情報しか流さない。
 要するに、この世界は巨大企業の活動を管理できなくなっている。いやむしろ、巨大企業の側が、
 この世界を支配していると言う方が適切だろう。
 
  それでも、遺伝子組み換え作物という暗雲の中から希望の兆しも見えてきた。あくどい不正、非
 情な陰謀、共謀による策略、腐敗した科学的主張といった、バイテク企業のロビー活動にも関わら
 ず、企業活動を規制しようとする人々の活動が世界中に広がりつつあるのだ。
  世界の支配層が、恥知らずで過激な行為を公然と実行してきたために、世界中で反対運動が起き
 ている。私たちがどこに住んでいようとも、彼らのルールを拒否することはできるのだ。たとえば、
 こうした企業の製品を購入しないことは、消費者にとって強力な武器である。結局、私たちが払っ
 た金が、彼らの血液になっているのだ。彼らの商品を購入しなければ、たちどころに倒産する。多
 くの人々が商品に反対する手紙を送ったり、抗議活動に参加したりすることも、企業活動に対する
 強力なメッセージになる。さらに重要なことは、企業活動を監督することを政府に要請することだ。
 ジョージ・モンビオは次のように主張する。

  「政治とは、本来衝突を避けるためのシステムである。政治家は、権力を行使することで問題を
 防ぎ、紛争を抑制する立場にあるのだ。だからこそ言い換えれば我々は、あえて問題を提起する必
 要があるのだ。実際の行動によって民主主義を具体化しなければならない。様々な合法的な抗議活
 動がある。議会で反対すること、議員に要請すること、報道機関に働きかけること、断固とした非
 暴力の直接行動を展開すること。問題を大きくすることで、政府とは誰のための代表なのか、政治
 家に理解させる必要があるのだ」

  現実に、直接行動は大きな成果をあげてきた。1999年11月、米国のシアトルでも歴史的
 な勝利があった。世界貿易機関(WTO)の閣僚会議が、多くの人々の抗議行動と、途上国の反対
 によって失敗に終わったのだ。2003年9月に、メキシコのカンクンで開催されたWTOの会議
 でも、途上国が先進国における農業補助金制度を断念させたことで、WTOの正当性はさらに弱体
 化した。数年前まで、誰も止められないと考えていた最強の国際機関WTOが、人々の抗議行動に
 よって暴走を弱めることに成功したのである。
  最後に、「保守主義の父」として知られる英国の政治哲学者エドマンド・パーク(1729年〜
 1797年)が残した重要な言葉を記して本書を閉じよう。
 
  「悪魔がこの世で勝利するために必要なのは、善良な人が何も行動もしないことである」

                    リーズ、アンディ 著 『遺伝子組み換え食品の真実』   

 

                                      この項つづく   





 

【半導体工学】

イチジク農地で作物を栽培しながら太陽光発電を行う「ソーラーシェアリング」の実験を、大阪(羽曳
野市)でも進められているという。このように再生可能エネルギーの運用がこのまま進めば、年間発電
量が2030年には総発電量の2割程度を占めると経産省・資源エネルギー庁は試算予測しているが、目標
をほぼ達成できるというニュースも届く昨今、太陽光発電、光電変換素子技術の進展は著しい。ところ、
で山形大学らの研究グループは、従来のシリコン系太陽電池の製造法と比べ短時間で低温度で生産時間
短縮可能なの製法が提案されていることを知る(下図参照)。



この製法の特徴は(1)第一導電薄膜型シリコン結晶、同多結晶、同アモルファスに対応する第二導電
薄膜層にゲルマニウム結晶、同多結晶ゲルマニウムを全体にあるいは部分的にシリコンに加えることで
半導体層を従来法の1000℃以下で成膜でき、(2)異物含有量による発電能力低下を抑制できる上
に加え、(3)pn接合界面に薄い酸化膜を設けることで、再結合を抑制し、発電電流の低下を抑制す
ることができる構造であり、(4)なによりも、これまでシリコン−ゲルマニウム太陽電池では、量子
井戸構造をとらないと太陽電池として使用できないとされてきたことも覆す特徴をもっている(詳細は
上図をダブルクリック)。このことで、従来製法より優位に製造できるというものである。このことは、
このブログテーマの『オールソーラーシステム完結論』で主張してきたように、これまでのシリコン系
太陽電池の最高変換効率28%超を実現させる群ドリブン技術に加わったことを意味する、実に興味深
い改良技術である。


 

 

 


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