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限りなくブルーな木曜日

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            「きたねーよ、ばばあ。」 / 神奈川県川崎市の老人ホーム職員

 

 

 

  【現代人への道】

  現生人類(ホモ・サピエンス)と同じ属(ホモ)が出現したのは、250万
 年前のアフリカで、華奢なタイプのアウストラロピテクスから分岐したと考え
 られている。初期のホモは何種かいたようで、今のところ、ルドルフェンシス
 ハビリス、エルガステルの3種が知られている。小型で脳容量もやや小さめ(
 680cc)で四肢も原始的なのはハビリス、やや大型で脳容量も少し大きい(
 800cc)のはルドルフェンシス、長身で脳容量が大きく(850cc)全身骨
 格が最も現生人類的なのはエルガステルである。

  

  これらの3種と頑丈型のアウストラロピテクスの1種ポイセイは、190万
 ~180万年前の東アフリカで共存していたらしい。このことから人類の進化
 は複線的であったことがわかる。現生人類に連なる系統はエルガステルで、こ
 こから分かれて200万~150万年前に、アジアにわたったものはエレクト
 ス(ジャワ原人、北京原人など)となった。



  アフリカに残ったエルガステルはハイデルベルゲンシス(またはそれに近縁
 の種)に進化し、これがヨーロッパに渡ってネアンデルタール人になり、アフ
 リカに残ったものは現生人類(サビエンス)に進化した。
  知られる限り最古のサピエンスの化石は南アフリカから出土した26万年前
 のものであり、最古のネアンデルタール人の化石はスペイン出土の80万年前
 のものだ。ミトコンドリアDNAの解析から、現生人類とネアンデルタール人
 の分岐年代は60万年前と推定されており、すべての現代人の共通祖先は14
 万年前と推定されている。



  すなわち、すべての現代人は14万年前のアフリカに起源し、エレクトスや
 ネアンデルタール人は現代人に連なることなく絶滅したと思われる。サピエン
 スがアフリカを出たのは10万年前ごろだと推定されている。
  現代人を特微づけるのはネオテニー(幼形成熟)と脳の巨大化と前頭葉の発
 達であるが、これらは自然選択ではなく、発生システムの変更により生じたの
 ではないかと思われる。

 
                   池田清彦 著『新しい生物学の教科書』



 

【超高齢社会論 15: 下流老人とはなにか】   

   【目次】  

  はじめに
  第1章 下流老人とは何か
  第2章 下流老人の現実
  第3章 誰もがなり得る下流老人―「普通」から「下流」への典型パターン
  第4章 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日
  第5章  制度疲労と無策が生む下流老人―個人に依存する政府
  第6章 自分でできる自己防衛策―どうすれば安らかな老後を迎えられるのか
  第7章 一億総老後崩壊を防ぐために
  おわりに    

  第6章 自分でできる自己防衛策―どうすれば安らかな
                    老後を迎えられるのか

   【心の問題(予防纏)】……地域社会へ積極的に参加する

  また、「プライベート・コミュニティ」を充実させておくことも、下流化を
 防ぐ手段となる。
  プライベート・コミュニティとは、個人レベルでつくる相互扶助のための
 コミュニティだ。高齢期に孤立する前に、なるべく多くの人と助け合いの関係
 性を築いておければ、生活困窮に陥ってもさほど苦しくはならない。

  生活を支え、豊かにするものは、お金などの物質的なものだけとは限らない。
  たとえば、家族や親族とこまめに連絡をとっておくだけでも、コミュニティ
 は充実する。いざといときには助けてもらったり、経済的な援助はなくても精
 神的な支えになってもらったり、入院や制度利用時の連絡先になってもらった
 りと必要なことを頼める関係性は保持しておきたい。、

  さらに、地域の人々との交流も重要だ,地域のつながりの希薄さや自治会の
 脆弱さが指摘されて久しいが、隣近所との関係が生活に与える影響は、高齢期
 になるほど大きくなる。
  気軽に相談できる友人や仲間、お茶飲み友達が周囲にどれだけいるだろうか。
  近所で関係性をつくるのが難しければ、地域の自治会などが催すサロンや老
 人クラプなどに参加するのも手だろう。
  参加するのは恥ずかしい、面倒くさいと思われる方もいるかもしれない。た
 しかに人付き合いにはある種の煩わしさが伴うが、それはお互いが相手の生活
 や行動に干渉しあっている証拠であり、この干渉こそがいざというときの発見
 や援助のきっかけともなるのだ。

   同じ貧困に苦しんでいても、幸せに過ごしている人もいれば、悲惨な生活送る人も
  いる。この違いは、どこから生まれるのか。
  わたしが相談支援の現場で常に実感するのは、「人間係の貧富の差」が幸福度を決
 定するということだ。生活が貧しくとも、友人同士で料理を持ち寄ったセンターでおしゃ
 べりを交わしたり、老人クラブで踊ったりと、楽しく暮らす場面によ く出会う。そのような
 高齢者は、比較的支援もスムーズに進み、貧困に陥らない、もしくは貧困に陥っても生
 命が脅かされる危険性は低い。

  また、可能な限り働くことも、人間関係の貧困を防ぐ。間違っても、高齢明
  に身体に支障をきたすまで無理に働くべきということではない。職場の仲間と
  の出会いや交流を主眼に置きながら、楽しみながら働くということである。
  生活基盤を支えるという理由以外に、咬かな人間関係の形成に目を向けるこ
  とで包後に働くことの意味もだいぶ変わってくるとjえるだろう。


  【居場所の問題(予防編)】…地域のNPO活動にもコミットしておくこと

   また、セーフティネットになり得る人間関係の強化という面では、地域のN
  PO活動や市民活動への参加も効果的だ。
  多くの地域で、環境やスポーツ、政治や宗教、文化や芸術、福吐やボランテ
  ィア活動など、多鮪多様な市民活動が行われている,このような地域活動にコ
  ミットしてできれば地域社会の一員として、一緒に暮らしていく意識を持って
  もらいたじつは、わたしのもとには生活困窮に陥ってから”突然"相談に来られ
  る方が多い,全国津々浦々からさまざまな理由で生活相談に来られるが、それ
  らの方が暮らしていた地域にも
 NPO活動や市民活動は存在している。このような活動にあらかじめコミット
  しておき、そこでさまざまな相談ができるような人間関係を構築しておいてほ
  しいのだ。

  下流化してから相談に行くよりも、下流化する前から身近な市民民活動やN
  PO活動に参加しておけば、その仲間や関係性のなかで、援助を受けることが
  可能な場合もある。そうすれば、あてのないNPOや市民団体のもとへ生活支
  援の相談にけくといったハードルの高い行動をとる必要もなくなるだろう。
  参加できるうちはボランティアや市民活動を、できなくなったら相互に助け
  合いを、という関係を築ければ安心である。

                        藤田 孝典 著『下流老人』


ここでは、著者が指摘する、「なるべく多くの人と助け合いの関係性を築いておければ、生
活困窮に陥ってもさほど苦しくはならない」あるいは「参加できるうちはボランティア
や市民活動を、できなくなったら相互に助け合い」は少しは参考になるだおう。
            
                                               この項つづく  

  

【DIY日誌: 雨漏りと浴槽水位】 

 

● 台風18号に敢えなく雨漏り

台風18号は我が庵にもチョットした騒ぎを残していった。雨漏り工事をDIYを
すませ問題がなかった思っていたやはり、強風に呷られ朝方敢えなく雨水がぽたぽ
たと天井から落ちてきた。幸いにそのうち台風の影響もなくなり大事にならずに済
んだもののこんどの土日は再点検修理をスケジュールに割かざるをえない。

● ”浴槽があふれそうだ”騒動  

彼女が浴槽の水位が異状だと”ブルーマンデー”にそういって騒ぎはじめた。自動
で設定した通常のレベルを超えているというのだが、火曜日の夜に取説などをダウ
ロードし資料を調べていたが、オーバーワークで作業を中断。その間も業者との電
話連絡や確認操作を繰り返していたみたいだが、「水洗センサ」異状なんだと言い
だしたので、(1)電子回路ソフト、(2)センサと注湯電磁弁のハードの不具合
だろうと応えていた。台風18号の動きから大丈夫ろうちことで業者を呼び、点検
修理をさせていたが、リセットを3回繰り返し、通常状態に復元できたというので、
その方にセンサの方式はどのようなものですかと尋ねてみたが、要領の得ない返事
が戻ってきたので話はそこでおわった。つまり、いつものように見切った。



支払いを済ませた彼女がしばらくしてやってきて「あなたが言っていた通り、注湯
電磁弁から漏水していたことも考えられていっていましたよ」と経過報告した。
「特許技術を調べていたら、電磁弁の開閉に水撃現象(ウォーターハンマー)が掛か
り、過剰に注水され増量されるので、それを修正するプログラムが追加する特許が
出願されているから、対処前の製造品か、あるいは、何らかの理由で一時的に細か
いゴミなどが弁に付着していたんではないだろう」と返事しこの件は、部品交換な
ど大きな出費をせず済んだ。

そこで、ワンポイント・レッスン:これからは、面倒くさがらず、ゴー・ツゥ・フ
ロント!と総括する。


● 限りなくブルーな木曜日

今日も朝から大雨特別警報の連発だ。
「百年に一度の大雨」という指標は「毎年一度の大雨」と捉え返し国土交通省は、
土木設計の抜本的緊急見直しが必要だ。東京オリンピックやリニアモーターカーな
ど"レス・ザン・セカンド・プライオリティ"もの。少し想像力をはたらかせば、地
方の荒廃必至。大都市をめざし国内難民が流れ込むだろう。ことはこれだけでない。
何もかもが崩れ落ちていきそうな不安を感じるのはわたしだけだろうか。


 ● 今夜の一曲

「夢のカリフォルニア」に続いて1966年にリリースされた曲。同年5月に3週連続で
全米シングルチャート No.1を記録。リーダーのジョン・フィリップス以外の3人
はこの曲が気に入らずにいたので、ジョンが説得しレコーディングにこぎ着けたと
いうエピソードがある。このように月曜日は「Rainy Days and Mondays 雨の日と月
曜日は」というカーペンターズの曲があるほど、月曜は洋の東西を問わずブルーな
マンデー。そんな気鬱さ忘れさせる、美しいメロディラインの名曲。

 


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