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大阪が変われば 世界も変わる

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    ばい菌が病気ではない。その繁殖を許す体が病気だと知るべきだ。 / 石橋湛山 

 

 

 



【デジタル革命渦の陥窮】

● 米国ホビー用ドローンの登録義務化

米政府は19日、国内のホビー用小型無人飛行機(ドローン)所有者に、当局への登録を義務付け
る計画を発表。ドローンの普及が進み、空中での事故を引き起こす原因となっているとの見方の強
まりを受けての措置だという。アンソニー・フォックス米運輸長官とマイケル・フエルタ米連邦航
空局(FAA)長官は共同記者会見で、同計画を推進するための作業部会を設置する意向を表明。 こ
の中でフォックス長官は、「迅速に対応する予定」と語り、「作業部会には、11月中旬に提言を
まとめ、12月中旬までに関連規則の導入を目指すことを期待している」と続けた。フォックス長
官は、今回の決定に関する説明の中で「航空機のパイロットから今年これまでに寄せられたドロー
ン目撃の報告件数は、昨年の2倍に達している」ことを指摘している。航空機との衝突リスクが主
な懸念事項となっているが、ドローンの急増により、セキュリティーとプライバシーをめぐる懸念
が浮上(AFP 2015.10.20)。

尚、「陥窮」はわたしの造語。落とし穴にはまりどうしょうもない様態――特に、技術進歩のリス
ク(ダーク)・サイドの現象形態――をさす。ジャスミン革命やアラブの春はデジタル民主主義運
動の成果、メリットとして期待されたものの、その運動を支持した運動母体の統治能力の未成熟さ
により、政治的混乱を生み、混乱した中東情勢を生み出している。歴史的な背景をよく理解し行動
を起こさないと逆効果となる。日本では石橋湛山らの漸近主義(=小日本主義)は、バラク・オバ
マを代表する民主党が内包する理想主義がもつリスク緩和抑制の参考となるだろうと、話を広げて
みたがこれは蛇足。

※「石橋湛山の思想――小日本主義」古川浩介 2001.01.13
※「吉野作造の人格主義と石橋端段のプラグマティズム」姜克實 2010.12.01
※「戦後初期の石橋湛山思想」姜克實 2010.11.30 
※「石橋湛山の農業政策論と報徳思想の影響」並松信久 20018.05.09
※「山は、動くか。~いま、石橋湛山を読む(1)~(5)」(メルマガ「オルタ」)大原雄  
※「連載/湛山を語る(もういちど本気で考えよう日本!)」東洋経済新報社


 

 

【ルームランニング記】

● ローイングマシンに切り替え体力維持

朝食、作業(ホームページの書き換えが主)、テレビ鑑賞しながらルームウォーキングが定番なの
だが、家族の都合により早朝から大きな音を立て辛い関係もあり、ローイングマシンでのトレーニ
ングをこの1か月つづけている。ローイング百回/度を一日1~2度繰り返すのだが、時間が大変
短縮される。という反面短時間すぎると負荷が大きくなり5分/度以下になると、息が切れ、タイ
ムアップした時点で、しばらくその場で蹲って回復を待つことも度々。そして、その日の状態によ
り大きくされるのも特徴。本来なら、これにルームウォーキングのメニューに入れるはずなのだが
その時間がなく、夕食を迎える。それほど時間的に余裕がないというのが実情。「継続は力なり」
と、筋肉は嘘をつかないを実感する日々である。

 

 

【デジタルランチ記】

● 日ハムの「ビストロキッチン」にチャレンジ

食品加工科学の進展で、冷凍でそれも電子レンジ簡単においしくランチがいただけるようになる。
その一つが、セブンイレブンの「冷凍たこ焼き」であったりするのだが、今回は日本ハム株式会社
のビストロキッチンシリーズのバジルが香り立つ「ジェノベーゼ」を試食。小売価格は360円と
いうから手頃、パックのふたを所定の位置まではがし(ふたそのもの剥がさない)、百ワット電子
レンジで2分30秒で加熱が終わり、お気に入りのお皿に、盛りパン粉とレモンの皮をすり下ろし
完成。実に簡単に頂ける。そして味はといえば?"ボーノ!"でご機嫌、牛乳、コーヒあるは緑茶や
スープをセットすれば我が家なりにプチレストランテの空間をあじわえるという寸法。便利だね。

 

【欧州自動車の電動化】

● ボルボが電動化に向かう VW問題でプラグインハイブリッドに追い風

20年に新車の10%を電動化車両を進めると、ボルボは今後のグローバルな開発戦略として電気
自動車やプラグインハイブリッド自動車などの電動化車両に注力する方針を発表。新型電気自動車
の開発を進めるとともに、同社の全ラインアップにプラグインハイブリッド自動車モデルを設定す
る。さらに電動パワートレインを搭載した小型車の新モデルを開発、19年までに電気自動車も発
売する。その代表例が、市場投入予定の新型SUV「XC90」のプラグインハイブリッド自動車モデル
である「XC90 T8」――新欧州ドライビングサイクルベースにおける二酸化炭素排出量は1キロメ
ートル当たり49グラムで、電動モードのみでの走行では最大43キロメートル走行可能。今後、
欧州市場で人気のクリーンディーゼル市場の先行きががフォルクスワーゲンの不正問題の影響で不
透明になり、さらに欧州を中心とした排ガス規制が強まる中、グローバル市場では中期的にPHEV
に注目が集まっていく可能性は高い。

 


出典:スマートジャパン

【大阪が変われば 世界も変わる】 

● 太陽光と廃棄物からエネルギーを地産地消 まずは125万キロワット

大阪府は原子力発電の依存度逓減のためにエネルギーの地産地消を推進する。太陽光と廃棄物によ
る発電設備を中心に分散型の電力源を125万キロワット以上に増やす方針。池や海の水面上にも
太陽光パネルを展開しながら、都市部では廃棄物利用のバイオガス発電を拡大する。東京や大阪(
上図)などの大都市圏は太陽光以外、自然のエネルギー資源が少ないが、生ごみをはじめ大量の廃
棄物が毎日あふれ出る。そうした都市部ならではの再生可能エネルギーを利用した発電設備が大阪
湾岸の工業地帯で8月に運転を開始。近隣の地域を中心に廃棄物のリサイクル事業を手がけるリマ
テックが建設したバイオガス発電プラント(下図)。

1日に17トンにのぼる食品廃棄物を発酵させて作ったバイオガスを燃料に使う。ガスエンジン発
電機で250キロワットの電力を供給、発電に伴う排熱を使い85℃の温水が作ることができる。
バイオガスを燃料にしたコージェネレーション(熱電併給)システムで、温水は食品廃棄物の発酵
に利用。生物由来のバイオマスを生かしエネルギーが効率的に循環する仕組みになっている(下図)。
この発電プラントは工業地帯の駐車場用地に建設。敷地の面積は千平方メートル程度で済み、広い
空き地のない都市部でも建設しやすく、1日24時間の連続運転で年間に3百日の稼働を続けると、
発電量は180万キロワット時となる。一般家庭の使用量(年間3千6百キロワット時)に換算し
て5百世帯分に相当する。これまでは処分していた食品廃棄物から新しいエネルギーが生まれる体
制に変わった。




さらに、廃棄物からバイオガスを作り出す取り組みは下水の処理場でも進んでいる。下水を処理す
る過程で発生する大量の汚泥を減らすために、汚泥を発酵させてバイオガス(下水処理では「消化
ガス」と呼ぶ)を生成する方法が一般的だ。従来はバイオガスを燃焼した熱で温水を作って汚泥の
発酵に利用するだけだったが、発電設備を導入し電力を供給する事例が増えている。大阪市では市
内4カ所の下水処理場でバイオガス発電設備導入(下図)。発電能力は4カ所を合わせると4メガ
ワットになる。年間の発電量は2580万キロワット時を見込み、7千百世帯分の電力を作り出せ
る。17年4月に4カ所でいっせい運転を開始する。



大阪市は発電設備の建設から運営までを民間の事業者に委託。大阪ガスのグループ会社などが事業
者になって、発電した電力は固定価格買取制度で売電。大阪市は発電設備の土地使用料と消化ガス
の利用料を得るほかに、発電時の排熱で作った温水の供給を受けるスキーム。これまでは下水処理
場の中だけで利用したバイオガスが地域を循環する再生可能エネルギーとして広がる(上図)。

● 先進的な溜め池太陽光発電

大阪府は全国で2番目に面積が小さいが、農業用ため池は1万カ所以上ある。特に農業が盛んな中
部から南部にかけて数多く点在し、その中に面積が広くて正方形に近い、太陽光発電には打ってつ
けの池がある。それで、岸和田市の傍示池に、満水時に1万6千平方メートルの水四角い池に4千
枚の太陽光パネルを浮かべ(下図)、大和ハウスグループが池の水面を借り受け、15年8月に発
電を開始。イメージ(下図 出典:大阪府環境農林水産部、大和リース)の発電能力が1メガワッ
トで、大阪府で初の水上メガソーラー。年間の発電量は120万キロワット時を見込み、330世
帯分の電力をまかなえる。同社グループは、池の使用料に加えて、売電収入の一部を大阪府と岸和
田市に寄付し地域の環境保全に貢献している。



尚、傍示池のメガソーラーを建設するにあたっては、事前に太陽光パネルを浮かべるためのフロー
トと架台を試作して発電量や防水性を検証(下図)。水上でメガソーラーが稼働したことで、今後
さらに実証データをとりながら改良につなげる。

フロート式の太陽光発電は池だけでなく、海水の上にも太陽光パネルを浮かべることができる。大
阪湾岸にある2カ所の貯木場の海水面を使い、14年から大阪府の実証実験が始っている(図下)。
海水の場合は池と違い、太陽光パネルや架台に塩水がかかり、金属腐食が激しい。地域の森林から
発生する間伐材を利用して架台を組んだ。さらに太陽光パネルにも耐塩性製品を採用。フロートの
上にはパワーコンディショナーも搭載するが、配線部分をカバーで覆うなどの対策を施す。2カ所
の実証実験を通じ発電量や塩害の影響を検証し、実用化を探っている段階にある。

さらに、東大阪市の恩地川に沿って広がる「恩地川治水緑地」の一角に、発電能力2メガワットの
メガソーラーがこの6月に運転を開始(下図)。年間の発電量は330万キロワット時を見込み、
9百世帯分の電力を供給でき、災害時には太陽光で発電した電力を府民が利用できるよう、非常用
のコンセントと移動式の蓄電池も備えている。このメガソーラーは大阪府がエネルギーの地産地消
を推進するプロジェクトの第1弾で、事業者を公募して実施した。大阪府は土地の使用料として年
間に約千7百万円を受け取る一方、洪水が発生した場合の損害は事業者が負担する。



このように、大阪府は20年度までに太陽光発電で90万キロワットの供給力を確保する目標を掲げ
る。さらにガスコージェネレーションを中心に分散型の電源を30万キロワット、廃棄物発電など
で3万キロワット以上を供給する方針だ。合計で125万キロワット以上の発電設備を府内に展開
し、原子力発電に依存しない電力の供給体制を強化していく。

※14年版(27)大阪:「電力・熱・水素まで地産地消、大都市のエネルギーを分散型に」
※12年版(27)大阪:「脱・原発依存を率先、メガソーラーや廃棄物発電を臨海地域に展開」


 
● まだある太陽光発電スペース:屋根・道路・滑走路・ヘリポート・鉄道

先日ブログ紹介した(『豆腐と餅の最新製造工学』2015.10.14:上図クリック)ルーフトップ(屋
根上)設置を中心に太陽光発電システムの設計・施工から運営などを手がけ、日本でも工場や流通
店舗の屋根上への設置で実績を伸ばすソーラーパワーネットワーク(SPN)などと契約すれば、屋
根置き太陽光発電の発電量は世界一になるだろう。それだけれはない、道路(高速道路)・鉄道・
空港の滑走路・ヘリポートに設置導入可能だ。過剰な電力は蓄電設備でさせるか、水素を製造・貯
蔵もできる。そして、電気自動車・水素燃料電池車を走らせれ、これらのインフラ出てくる産廃を
完全回収し「都市鉱山」できれば、馬鹿でかい送電線網を必要としない、きわめて効率的な、分散
型型のスマートグリッドが構築できる。まさに、黄金の国ジャパングは、大阪からはじまり世界を
あまねく良導しうることになるだろう。「大阪が変われば、世界も変わる」だ。

 

 






 

 


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