人類への信頼を失ってはならない。人類は大洋のようなものである。
たとえ大洋の中の数滴が汚れても、大洋全体は汚れない。
マハトマ・ガンジー
You must not lose faith in humanity. Humanity is an ocean;
if a few drope of the pcearn are dirty, the ocean dose not become dirty.
Mahattma Gandhi
※ マハトマは「偉大なる魂」の意の尊称。if (=even if)は「たとえ・・・でも」。
2 October 1869 – 30 January 1948
耳を澄ませる
いつもと変わるところのないいつもの夜。思い出を
のぞけばまったくの空っぽ。彼は思う
もう俺は人生の裏側にまで達したのだと。
でもそうじゃなかった。ちょっと本を
読みラジオを聴く。窓の外をしばらく
眺める。そして二階にあがる。ベッドの中で
ラジオを消し忘れたことに気づく。
でもまあいいさ、と目を閉じる。夜の深みの中で
家が西に向けて帆走する頃、彼はふと目覚め
ぼそぼそという人声に身を凍らせる。
それから、ああラジオか、と思う。
起きて階下に行く。どっちみち
小便だってしたい。外ではいつの聞にか
小雨が降り始めている。ラジオの声が
小さくなったり、大きくなったりしている。
遠くの局のようだな。さっきとは
局が変わっちゃったんだ。男が
ボロディンとオペラ『イゴーリ公』について
しゃべっている。相手の女は
そうですねと言って笑う。
ちょっとしたエピソードを話し始める。
男はスイッチを切ろうとした手をひっこめる。
彼はまたここで自分が謎を前にして立っていることを
知る。雨。笑い声。歴史。
芸術。最後には勝利を収める死。
彼はそこに立って、耳を澄ませる。
It was a night like all the others. Empty
of everything save memory. He thought
he'd got to the other side of things.
But he hadn't. He read a little
and listened to the radio. Looked out the window
for a while. Then went upstairs. In bed
realized he'd left the radio on.
But closed his eyes anyway. Inside the deep night,
as the house sailed west, he woke up
to hear voices murmuring. And froze.
Then understood it was only the radio.
He got up and went downstairs. He had
to pee anyway. A little rain
that hadn't been there before was
falling outside. The voices
on the radio faded and then came back
as if from a long way. It wasn't
the same station any longer. A man's voice
said something about Borodin,
and his opera Prince Igor. The woman
he said this to agreed, and laughed.
Began to tell a little of the story.
The man's hand drew back from the switch.
Once more he found himself in the presence
of mystery. Rain. Laughter. History.
Art. The hegemony of death.
He stood there, listening.
Listening
【自律的太陽光発蓄電工学】
● ヘーリオスとデクスマニーの結婚
昨夜の「半導体レーザーでマイクロキャパシター」(『今夜は新技術三昧』)の続きの話。つまり、アド
ホックで、高変換率薄膜型太陽光発電・蓄電システムのイメージを描いてみる。技術構成としては、(1)
薄膜・透明の太陽電池と同じく、薄膜・高密度・長寿命なキャパシタの合体(貼り合わせ)あるいは窓ガ
ラスに高透過率太陽電池を貼り合わせ、窓枠周辺の壁に同キャパシタを張り込む方法と(2)ループトッ
プや透過を必要としない建造物に掲載・貼り合わせ・嵌め込む方法の2つのタイプで仕分けし、機能構成
として(1)マイクロインバータ、(2)コンバータ、(3)キャパシタとして仕分けし、システム化と
して、(1)発電と蓄電の合体方法、(2)その合体パネルの制御方法に仕分けし考えてみる。以下、関
連、特許を調査しピックアップイメージアップしたが、その事例研究であっという間の一日が経つ。
● 建造物(窓)への嵌め込み事例
特開2015-151798 発電窓システム
【概要】
発電窓システム1は、建造物2に取り付けた窓枠31に取り付けた太陽光発電モジュール4で発電された電力を、窓
枠31内に配設した受電手段5で受信し、蓄電池6へ供給して蓄電する。透光性のガラス板41の室外側に、透光性
の太陽電池42および太陽電池42で発生した電力を無線で送信する送電手段43を積層形成し、さらに太陽電池42
に調光パネル44の駆動を積層形成して太陽光発電モジュール4を構成する。蓄電池6の電力を、窓枠31内に配設
した制御手段8および送信手段7を介して制御信号とともに調光パネル44に供給し、センサ81で検出した外光強
度に応じて透光を制御する。採光が得られ窓としての機能が損なわれることなく、調光パネル44を動作できる。
● ルーフトップの集電法の事例
特開2015-198508 太陽光発電装置
【要約】
太陽光発電装置は、交流電力を出力するACモジュール51と、ACモジュール51を相互に並列接続する
交流組ケーブル52を、屋根に複数設置する。屋根またはその近傍にACプルボックス53を設置し、複数
の交流組ケーブル52をACプルボックス53に接続する。家屋内に交流電力を集めるAC集電箱55を設
置し、ACプルボックス53からAC集電箱55までを交流ケーブル54で接続する。ACモジュール51
は、屋根の水流れ方向に沿って取り付けられた固定レール43によって屋根に固定する。固定レール43上
には交流組ケーブル52を収納可能なダクト部42を設けることで、電力損失を抑え、施工性を高め、系
統連系の安全性を確保し、さらにはメンテナンス性の向上を図った太陽光発電装置を得る。
● コンバータを含む太陽光発電システムの事例
特開2015-159675 コンバータ及び当該コンバータを含む太陽光発電システム
【要約】
本コンバータは、分散型電源のためのコンバータであって、分散型電源からの入力電圧を昇圧又は降圧する
昇降圧回路と、昇降圧回路を制御する制御部とを有する。そして、上で述べた制御部は、昇降圧回路の出力
に対して少なくとも自コンバータの識別子を表す信号を重畳させ、昇降圧回路の出力に重畳されている信号
から、識別子を抽出するための回路を有する。そして、制御部は、抽出された識別子から、自コンバータと
直列に接続されており且つ動作しているコンバータの数を特定し、特定されたコンバータの数に応じて昇降
圧回路の制御を切り替えることで、分散型電源の接続状況に応じて自律的に出力電圧を調整できるようにす
る。
● 発蓄電一体型の事例
【要約】
色素増感太陽電池10は、4つの発電セル28A~28Dにより構成される。その負極18A~18Dと正
極38A~38Dは対向し、その間には、電解液74が封止され、発電層24A~24Dが接触している。
正極38A~38Dが形成されたポリイミド層32の他方の主面には、正極38A~38Dに対応する配線
層44A~44Dが、該対応する正極とその隣接する正極の双方に重なる位置に設けられている。正極38
A~38Dと対応する配線層44A~44Dは、ポリイミド層32を貫通するスルーホール52A~52D
と導体54により接続される。引出用の端子部が形成された配線層と負極を除き、発電セルの負極は、隣接
する発電セルの正極と接続された配線層と外周側において接続されることで、低抵抗な導電性材料を用いる
ことで全体としての出力電圧を高く保つことができる色素増感太陽電池を提供する。
ざっくりとした事例研究ではあるが、高効率でコンパクトで高品質・多機能な太陽光発蓄システム開発のイ
メージは今夜描けたように思う。
【巨大きのこのびっくりレシピ】
二週間ほど前、テレビで「なばし天415号」の映像が流れていて時間があればそれについて考えてみた
と頭の隅に残しておいた。ネット情報では新品種として特許出願している。椎茸の育成法の特徴は、不純
物質を取り除くために高圧殺菌釜を開発し、元気な椎茸が発生するようしてたこと。従来のサイズの椎茸
の約10倍の大きさがあるというからびっくりする。また、椎茸固有特の旨味成分グアニル酸の含有量が
従来品の3.2倍あり、雑味が無く透き通た味で苦味や雑味が通常品の約10分の1という。ところで、
茸師(なばし)とは、昔むかし日本に椎茸栽培を広めていった伝道師集団の名前という。
元々、生シイタケの生産量日本一の徳島県で約12年かけて開発された巨大種。かさの直径15センチほ
どで、大きいものは25センチ。開発者は、農家への栽培指導や新品種開発を手掛ける「高野キノコプラ
ント」(徳島市)の高野康弘社長。食育活動の一環として各地の幼稚園や学校に菌床ブロックを持参し、
収穫体験をしてもらう中で、シイタケ嫌いの子供が大きな品種には興味を持ち、食べてくれたことから、
03年に研究を始めたという。当初は種菌を菌床ブロック約200個に植えたところ、通常なら1個当た
り40本前後収穫できるが、育ったのは1本だけ。さまざまな品種の菌の交配を試し、最適な栽培法を確
立することでブロック当たり最大10本を収穫できるように。思いがけなく、食味の良さを示す数値も向
上。研究支援してくれた12道県の生産者約90人が「協同組合日本茸師の会」(同県小松島市)を結成。
14年11月11日に発表。各地で天恵(てんけいこ)を栽培し、仲卸業者を通さずに小売店に直接販
売。店頭価格は1本500円前後。
肝心のレシピについて、件の社長はエリンギのようなシャキシャキとした食感味に独特の癖がないので、
今までシイタケを使わなかった料理にも合わせてほしいとか。そこで、オリーブオイル、ニンニク、昆布
ポン酢、料理酒のたれで戴くジャンボ椎茸のステーキなどが紹介されている。なるほどと思うと同時に、
食べたことはないがステーキだけでは大味過ぎる。「世界初のあんこ専門事業:『餡屋』構想」(2015.
11.04「人工培土と餡屋」)ではないが、キノコ、チキン、卵白、ネギ、セロリ、ニンジン、ハーブ、塩、
コショウをアスピック (aspic) で羊羹、あちらでいうところのテリーヌとした方がいいのではないと、
そんな風に考えた。商品としては固形として加熱し、ハーブクレープ(別売)を型に敷き詰め、流し込み
固め直すように、ハンバーグ風に固めるか、もっと固くハム風にして、グリル、バーベキュー、ステーキ
用にもできそうだと。
、