時代が変わると左翼が右翼になり、右翼が左翼になる。 ボタンを付け替えるように簡単に変わっちゃう。
Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012
※ まさに複雑系、因果律の幻想過程。
● 野球と相撲の二人のカミサマ 最近のテレビ観戦で感心した話。ひとりはイチロー、50歳まで現役宣言した彼が、ここにきてマリナーズのスタメ
ン出場で一番として安打の固め打ちをつつけている。バットスイングは正に水を得た魚、上体が泳ぐなく、十分に球
を引きつけ鋭く振り切っている。思わず鳥肌が立ち、これは、野球小僧じゃなく野球のカミサマだ!と言葉が口から
出る。カミサマといっても、川上哲治や長島茂雄、王貞治などと異なるタイプだが。1800年後半からのメジャー
リーグ史に残る3千本安打達成選手29人(一番最初のキャップ・アンダーソン、最新記録はアレックス・ロドリゲ
ス)に続く30人まで後40本、しかも、日米通算4238本というとてつもない数字を達成することになる。やは
り、イチローの鬼才はカミサマの領域に届くことになるのかもしれない。
YouTube 2016.05.14 Hakuho vs Goueidou
もうひとりのカミサマは白鳳。大相撲夏場所(東京・国技館)14日目の21日、横綱白鵬(ムンフバト・ダバジャ
ルガル)が優勝を果たし、自身が持つ史上最多優勝回数を37に伸ばすと同時に2日目に、魁皇を抜く歴代1位の幕
内880勝を達成している。テレビ観戦で、彼の繰り出す立ち上がりの左張り手から右からのかち上げに注目。これ
封じ攻勢反転に成功していたのは12日目の豪栄道で、一番悪かったのは逸ノ城で張り手に対し顔を左にふり逃げる
ような姿勢で左からのかち上げをボクシングのクロスカウンター(カウンター・ブロウ)のように自らダメージを大
きくさせている。これを制するのは腰を低くして素早く白鳳の喉もとにまっすぐに頭を突き入れながら前褌を引き寄
せ張り手のダメージ、続いてかち上げダメージを封じるのが一番である。しかし弱点はある。相手の変化技に対応で
きない、あるいは遅れる。これはひとえに強靱な足腰を作りしかない。負けたと言えど、稀勢の里以上の威力をもっ
ている。とはいえ、かっての千代の富士のごとく衰えることのない気迫と切磋琢磨は、正にカミサマが宿るがごとく
強さだと感心しみていた。大きな怪我や病がなければ、後三、四年は横綱をつとめさらに記録を更新しているいるだ
ろう。、
● 最新地震予知工学の此岸:海洋プレートのひずみ分布状態解明
南海トラフ想定震源域のひずみ分布状態が初めて明らかに 海上保安庁 2016.05.24
巨大地震の発生が予想される南海トラフでは、四国や東海の沖合などで特にひずみがたまっていることが、海上保安
庁が行ったGPSを使った海底の地盤の観測で明らかになる。こうした詳しい解析が行われたのは今回が初めて。専
門家は想定される巨大地震の揺れや津波の大きさをより詳しく予測するうえで重要だと指摘している。海上保安庁は
06年から9年間かけ、南海トラフの15か所の海底にGPSの観測点を設置して海底の動きを直接調べ、どこにひ
ずみがたまっているか解析を進めてきた。海側のプレートは年間におよそ6センチ沈み込んでいるとみられ、陸側の
プレートの動きが大きいほど、プレートどうしの結びつきが強くひずみがたまっている。それによると、その結果、
四国の沖合や東海地方の遠州灘の沖合では、陸側のプレートは海側とほぼ同じ年間におよそ6センチずれ動き、特に
ひずみがたまっているほか、紀伊半島の周辺の沖合でも、年間およそ5センチとひずみがたまっていることが分かっ
た。このうち四国沖では、海側のプレートが沈み込み始めている浅い領域も含まれ、大きくずれ動くと高い津波が発
生するおそれがあると報じた(上下図を願ダブクリ参照)。
Seafloor geodetic constraints on interplate coupling of the Nankai Trough megathrust zone
Nature, doi:10.1038/nature17632 Y. Yokota, T. Ishikawa, S. Watanabe, T. Tashiro, & A. Asada
(1)今回のGPSと海洋船舶と音響ミラー型海底測距中継器を使った海洋プレートの歪み分布解明は、(2)地球
科学探査機構などのGPSと陸上部の地表測距中継器を使ったリアルタイム変動量検出システム、(3)さらには、
産総研の東アジア地域地震火山災害情報システムなどのデジタル情報利用工学の高度化に会わせ、(4)三次元地殻
歪み応力方位検出システム、(5)三次元マグマ検出システムとして(1)の海上船舶を自律型海上中継ロボットに
代替することで「地殻変動予知プラットフォーム」が完成できる。
先回の「敢えて量子井戸は深掘りせず」 (『皮膚パッチな有機ELディスプレイ』 2016.05.04)では、バンドギャ
ップ差が比較的小さくなり、量子井戸の深さを浅くできる。その結果、キャリアが取り出し やすく、装置特性が向上
し良好な光電変換装置の新規考案を紹介したが、今回は、京セラ株式会社の半導体材料を量子ドットや量子細線の形
状の単純な組み合わせ積層構造では高い移動度を確保し、高い光電変換効率を得ることは困難とし、バンドギャップ
がいずれも1.7±1eV以内と限定することで、高いキャリアの移動度を確保でき、高い光電変換効率が得る方法を
提案している(「特開2016-092071 太陽電池」)。
【符号の説明】
1光電変換層 3量子ドット 5量子ドット集積部 7量子細線 9透明導電膜 11、21ガラス基板 13電極層 15a光の入射
面 15b光の出射面 17半導体層 25柱状晶 27半導体粒子 Cキャリア
そして、これは、光電変換層1が量子ドット3と量子細線7という形状やサイズの大きく異なる量子物質によって形
成される場合にも両部材間のバンドギャップの差が小さいことから両部材間におけるキャリアCの移動度を高めるこ
とができ、従来の太陽電池に適用されている素子のバンドギャップ(1.1~1.2eV)とは異なるエネルギー領
域であり、このため従来の太陽電池の構成にこの光電変換層1を組み合わせた場合にはより広いエネルギー領域をカ
バーできる太陽電池を得ることができるという。ここで、量子ドット3および量子細線7のバンドギャップは、太陽
電池から上図1(a)に示すような断面を露出させた後に、その露出した表面に対して光電子分光測定を行うことに
よって求め、この場合、量子ドット3の直径および量子細線7の直径はいずれも2~20nmであることが望ましい。
量子細線7の長さは量子ドット3の直径の10倍以上であることが望ましいと説明する。
当面は、最適解の模索が続きそうだ。
【トレッキングと修景 Ⅴ】
今週は、"ナショトレ"活動は体調不良(それは「この世の終わりかと言うほど落ち込み」を経験)で停滞させる。そ
こで、「雨乞岳から北上コースの準備」で記載したつづきのルートを検討し、幕営(テント泊)ルートの携帯品や心
構え考えることにする。
まず、(1)雨乞岳山頂→七人山コル(鞍部)→沢谷峠→御嶽大権現→御在所岳山頂→国見峠→青岳→水晶岳→猫岳
→釈迦ヶ岳山頂を第一メインルートコースとし幕営(テント泊)、次に(2)釈迦ヶ岳→八風峠→三池岳→石榑峠→
竜ヶ岳→静ヶ岳→銚子岳→治田峠→藤原岳展望台→登山口休憩所までの約10時間の第二メインコースでスケージュ
ーリングすると、綿向山→雨乞岳の1泊を足すと2泊3日のナショトレコースとなる。この場合コースアウトの公共
交通機関(電車・バス)は 三岐鉄道三岐線の「西藤原駅」。
※ 念のため、藤原岳→白船峠→御池岳→三国岳→鍋尻山→ダケノ峠→霊仙山→JR柏原駅も2泊3日コースとなる
から鈴鹿北縦走は4泊5日となるのでここは要検討課題となるだろう。
「ルートファインディング」には、ふたつの意味がある。ひとつは「現在の登山道を歩き続ける」ために道を外さず
迷いかけた場合は正しい道を発見するルート選定。一般的にはこちらの意味が強い。もうひとつは、「歩きやすい場
所を探す」ためという、より広い意味。自分の現在地から前方を見て、幅1メートル程度の登山道のどこに足を置け
ば歩きやすいかという、次の1歩を選定する作業を意味する。いずれにせよ、正しいコース選びを行なえば、道に迷
わず、しかもラクに歩くことかできるという目的がある。顔を下ばかりに向けず、できるだけ周囲を見渡して歩こと
が肝になる。
● 出発から到着まで体に必要なものを補給
行動食とは、文字通り「行動中に食べるもの」の総称だ。食べる時間が短いものであれば、自由に選んでよい。ただ
しいくつかの視点を忘れない。行動中はエネルギーを大量に消費し、汗をかいて水分と塩分が大量に失われる。まず
は「糖分」「塩分」を含む食品を選び、「水分」も補うようにする。コンビニのお菓子やパン、酒のつまみで充分だ
が、カロリーオフや糖分・塩分控えめの商品は、山では効率か悪い。むしろ甘すぎ、塩辛すぎか適している。最近は
トレイルミックスを持参する人か増えた。海外ではスーパーでも、まさに「トレイルミックス」という名で売られる
ほどポピュラーだか、とくに内容に決まりはない。
これはナッツやドライフルーツなどの細かな食品を混ぜ合わせたものの総称で、自由に自作すればいい。そのときに
食べたいものを選んでつまむ、食べ方はお好みで。バンやおにぎりはすぐにエネルギーに変換されないが、空腹感を
抑え、満足感が高い。体内吸収の効率の良さを考えれば、各種エネルギー源や栄養素を加えたゼリー系食品。 水に
はスポーツ系やアミノ酸系の粉末を溶かすと効果的。とくにアミノ酸系は、トレッキングの事前・事後にも摂ると筋
肉の疲れや筋肉痛が目に見えて減少すると評判がよいいうから試してみようと思う。