吉田茂が「悪い」のは、"なしくずし”の元凶だからだ。
私の「戦争論」 ちくま文庫
Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012
● 電解水素水の草津メロン:オールソーラーシステムを農業革命へ
整水器シェアNo.1の株式会社日本トリムは、滋賀県・湖南中央園芸組合前組合と提携し、15年より実
施していた電解水素水を使用した草津メロンの試験栽培において、通常水(琵琶湖水)で育てたものと
比較し、収穫量、糖度に大きな有意差の再現性を確認できたという。それによると、琵琶湖水栽培に比
べ電解水素水で栽培したメロンの収穫量およびサイズが130%向上し、糖度は草津メロンの特秀規定
糖度である14.6度を大きく上回る18度前後のメロンが収穫できた。
これはちょっとした農業革命。水素水製造器とソーターシステム+蓄電池をセットに世界展開すれば、
農業分野だけでも1千億円/年規模の市場が生まれそうだが、なによりもアフリカなどの後進国の食糧
増産に貢献できるのが魅力である。
【ジャジーな風に吹かれて:ジョン・コルトレーン】
ジョン・コルトレーン(1926年9月23日 - 1967年7月17日)は、米国、ノースカロライナ州生まれのモダ
ンジャズのサックスプレーヤー。愛称はトレーン。長い間無名のままでいたため、第一線で活躍した期
間は10年余り、自己の音楽に満足せずに絶えず前進を続け、20世紀ジャズ最大の巨人となる。主に
テナー・サックスを演奏したが、活動最初期はアルト・サックス、60年代よりソプラノ・サックス、
最晩年にはフルートの演奏も残している。活動時期は、50年代のハード・バップの黄金時代から60
年代のモード・ジャズの時代、さらにフリー・ジャズの時代にわたり、それぞれの時代に大きな足跡、
「ジャイアントステップ」を残す。
40年代にチャーリー・パーカーらが確立した4ビート・バップ・ジャズのアドリブ方法論を、再構築
する。コルトレーンの構築したアドリブ方法論は4ビート・ジャズだけでなく、ロックやフュージョン
など、他ジャンルのサウンドにもそのまま通用できる。コルトレーンの影響は、他のプレーヤにも及ん
でいる。ところで、日本では破滅型のミュージシャンを好む傾向があると言われ、また、自分が信じる
がままに、黙々と音楽を深めていく探究型アーティストの愛好家も昔から少なくない。パーカーやパウ
エルは前者、ドルフィーやコルトレーンは後者を代表するジャズ・ミュージシャンである。
My Favorite Things
55年にマイルス・デイヴィスのニュー・グループに抜擢されるまで、コルトレーンは無名に等しいテ
ナー奏者だったが、グループ活動の参加直後から大きな脚光を浴びるようになる。押しつぶしたような
トーン、クリシエに埋没することなく厳しい、探求者のたたずまいで、圧倒されるかのように繰りださ
れる音のと桁違いに長大なフレーズのロング・ソロは、誰しも認めさせる力があったが、マイルス・デ
イヴィスが音の数を切りつめ、コード進行の束縛から解放された簡潔な表現スタイルをグループ内にま
で待ち込んでいたため、『ジャイアント・ステップス』(アトランティック-59年)で飛躍の出発点
に独立し最強の四重奏団編成――マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン(ベース)、エルヴィン・
ジョーンズ――する頃から、両者の音楽的志向の違いが鮮明になり、コルトレーンはマイルスと扶を分
つ。
この直前に発表した『至上の愛』(64年)はまさに至上の一品となる。彼の最高傑作として評価され
る。一方で、その直前に録音された『ライヴ・アット・バードランド』(63年)や『クレッセント』
がいつも片隅に追いやられてしまうが、これらの作品は高い緊張を持続しながらも人間離れしたコルト
レーンもいない。このとき彼は、ジャズの究極的な進化へと身を駆りたてつつ、その彼岸を見据えてい
たに違いない。
リード奏者エリック・ドルフィーを自己のバンドに加え、アレンジャーとしても起用し、大型ブラスセ
クションによる録音に取り組む。また秋には、ニューヨークのライブハウス「ヴィレッジ・ヴァンガー
ド」で連日出演、ヨーロッパツアーにも出る。後年『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』
を初めとする数多くのライブ・アルバムで聴くことができる。65年6月にアルバム『アセンション』
を発表、フリー・ジャズに傾倒するが保守的なジャズ・ファンに衝撃を与える。また、同じテナー奏者
の ファラオ・サンダースを加入させ、動のサンダースに対して静のコルトレーンというコントラ演奏に
成功させている。このころの彼のフリー・ジャズは激烈と静謐さが織り交ぜながら瞑想的に表現するこ
とが多い。さらに、65年頃まで、サックスを吹く際、ビブラートを用いなかったが、晩年には強烈な
ビブラート奏法に変化していく。同年12月にマッコイ・タイナーがバンドを離れ、アリス・マクレオ
ドが加入。66年3月。エルヴィン・ジョーンズが退団し、ラシッド・アリをドラマーに迎える。
Branford Marsalis - A Love Supreme,
66年7月に来日。9都市を回るという大がかりなツアーを敢行し、記者会見で「10年後のあなたはど
んな人間でありたいと思いますか?」という質問に対し「私は聖者になりたい」と答えたというエピソー
ドが残っている。同記者会見にて「最も尊敬する音楽家は?」との質問に対し、オーネット・コールマ
ンの名前を挙げている。このように、短い活動期間にも関わらず、アルバムに換算して2百枚を超える
多数の録音を残しているが。12年現在でも多くのジャズ愛好家たちに愛され、彼のレコードは廃盤に
はならずに、あるいは廃盤になっても再発売される形でで、16年現在でも流通し続けている。さらに、
死後40年以上経過した現在でも未発表テープが発掘され、新譜として発表される状況が続いている。
このようなジャズ愛好家が多い日本だが、いかなる西洋音楽の理論や様式にも従わないという理念のフ
リー・ジャズをはじめとして 前衛、ロフト、ポスト・フリーといったジャズを含め「未来のジャズ」が
どのように生まれていくのか否か、あるいは、廃れていくのか、再び巡り会える(レボリューション)
のか、と。ふと、そんなことを考えてみた。
An essential role of SVZ progenitors in cortical folding in gyrencephalic mammals
doi:10.1038/srep29578
● 「脳のしわ」できる仕組み解明
河﨑洋志教授らのグループが、脳の表面にしわ(脳(のう)回(かい))ができる仕組みを解明。イタ
チの仲間であるフェレットの脳を用いた実験で、「Tbr2」と呼ばれる遺伝子がしわの形成を担って
いることを突き止めた。ヒトをはじめ高等な動物の脳には無数のしわがあり、研究成果は、脳が進化す
る過程や脳疾患の原因を探る手掛かりになりうる。脳は大脳皮質の表面にしわができることで表面積が
広くなり、より多くの神経細胞を生み出しているとされる。ヒトは他の動物に比べて大脳皮質が特に発
達しており、しわは胎児期に形成される(上写真ダブクリ)。
Birth Regulates the Initiation of Sensory Map Formation through Serotonin Signaling
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.devcel.2013.09.002
研究グループは生まれて間もないフェレットの脳を分析し、しわができる部分にTbr2が多く存在す
ることを確認。Tbr2の働きを人為的に抑制したところ、しわの形成が阻害され、しわの深さは正常
な脳の半分程度になった。Tbr2の働きを抑えた脳では、大脳皮質の神経細胞をつくる「神経前駆細
胞」が著しく減少していることも分かった。これらの結果から、Tbr2は大脳皮質の神経前駆細胞や
神経細胞を増やし、脳のしわを生み出していることが明らかになる。また、人間に至る脳の進化の研究
や、さまざまな脳神経疾患の原因究明、治療法開発につなぐことができれば「痴呆症」などの脳細胞の
再生治療などに応用できる。
● 国内経済政策改革
経済政策を20年間間違い続けたのは、誤った思い込みと国民経済政策の手法への無知であったことは
米国の経済の回復過程を見ればわかる。その意味において、日本の政党の非力さ加減が白日の下に晒さ
れた。そのために多くの国民が長い間苦しんできたことを考れば許し難い。が、失敗は誰しもあること。
それに気付けば、失敗に学び、さっさっと未来に向け歩みだそう。