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RE100倶楽部見参

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                        裏技に頼ると大きくなれない。結局、正面突破していかないと本当に
                        実力がつきません。

                        我々の業界では、たまたまある技術を当てて、時代の流れでひのき舞台
                        に上がった経営者もいますが、本当に底力がないと長くは続きません。

                                             孫 正義 

                                               
                                                               Aug. 11, 1957 - 

 

【RE100倶楽部:うめきた帯水層蓄熱利用計画】

● 大阪の中心部で35%の省エネ効果

JR大阪駅の北側に広がる再開発地域で、日本初の「帯水層蓄熱利用」の実証事業が
10月に始まる。夏と冬に空調から排出する暖熱と冷熱を地下の帯水層に溜める方式
で、季節を越えて冷暖房に利用する試み。空調のエネルギー消費量を35%削減でき、
大都市のヒートアイランド現象も緩和できる。もし仮に実証に成功すればその波及効
果は絶大で、地殻工学の先進国日本の技術は世界に袖手されることになるだろう。

日本で初めての「帯水層蓄熱利用」による空調システムを導入する場所は、JR梅田
貨物駅の跡地に開発中の「うめきた2期区域」。24万平方メートルに及ぶ跡地のう
ち未開発の17万平方メートルが対象で、区域全体に最先端のエネルギーシステムを
導入する長期構想の先行プロジェクトとして実施する。

「帯水層蓄熱利用」は地中熱を利用した省エネルギー技術の1つ、ビルなどの冷暖房
で排出した熱を地下の浅い部分にある帯水層に溜めておく方式。冬には井戸から汲み
上げた地下水を空調の排出熱で冷やし地下の帯水層に戻し、夏になったら冷たい地下
水を井戸から汲みみ上げて冷房に利用する。

同時に別の井戸から夏の冷房の排熱で温めておいた地下水を汲み上げて暖房に利用す
る仕組み。地中の温度は年間を通じて一定で、帯水層に溜めた熱が逃げにくい。この
メリットを生かして地中に溜めた熱を有効に利用しながら、空調のエネルギー消費量
を削減する。さらに夏の冷房の排熱を空中に放出しないで済むことから、ヒートアイ
ランド現象を緩和する効果もある。

 Sep. 15, 2016

「うめきた2期区域」で10月に開始する実証事業では、2本1組の井戸を地下に掘
る工事から着手する。実証に先立って開発した熱源専用の井戸を設置する計画で、大
量の地下水を汲み上げたり戻したりできる揚水・還水の機能を備える。

この実証事業は環境省の二酸化炭素排出削減対策の一環で取り組む。関西電力をはじ
め民間企業5社を中心に、大阪市と大阪市立大学。岡山大学を加えた産学官の連携体
制で実施する。16年末までに全体の工事を完了して、17年1月から実証運転を開
始する予定。

床面積が1万平方メートル以上のビルの空調に適用することを想定して、主に3つの
テーマの技術的な検証を通じて実用化を目指す。開発した熱源専用井戸の性能を検証
するほか、地下水を利用できる高性能のヒートポンプの制御技術、地盤沈下に対する
影響評価や蓄熱効率の予測・改善技術も検証する。18年3月末までに実証事業を終
了し検証結果をまとめる。 



帯水層蓄熱利用による省エネ効果を事前に試算した結果では、床面積が3万平方メー
トルのオフィスビルの場合に、一般的なヒートポンプによる空調システムと比べてエ
ネルギー消費量を35%削減できる。空調のエネルギー消費効率を示すCOP(消費
電力に対する熱・冷熱量)は冷房時に5.1、暖房時に5.9になる見込みで、一般的
なヒートポンプ空調の4~6倍に向上する。帯水層の蓄熱効率は80%を想定。

大阪市の中心部は地上にビルが密集して冷暖房の需要が大きい。一方で地下の浅い層
に大量の地下水が存在しているため、帯水層蓄熱利用のポテンシャルが高い。大阪市
が地盤のデータをもとに250メートル平方単位のポテンシャルを推計したところ、
市内の西側を中心に高いポテンシャルを示す。その中には「うめきた2期区域」を含む
梅田エリアも含まれる。

「うめきた2期区域」では14年度から国土交通省が支援するモデル事業として「う
めきた2期区域エネルギー構想」が始まっている。大阪市が代表になって、関西電力、
大阪ガス、NTT西日本が共同で取り組む。エネルギーの地産地消を目指す長期構想
で実現に向けて2つの先行プロジェクトを実施する計画だ。そのうちの1つが「大阪
らしさを活かした創蓄省エネモデルの構築」である。

水の都とも呼ばれる大阪の豊富な水資源を利用したエネルギーの地産地消が構想の1
つのテーマになっていて、帯水層蓄熱のほかにも市内にはりめぐらされている下水管
がもたらす下水熱の活用を検討中だ。2022年に予定している「うめきた2期区域」の
街びらきに合わせて、帯水層蓄熱や下水熱を利用したエネルギーシステムを導入して
いく。

  梅田曽根崎計画

 Jun. 24, 2016

※ 今月19日米アップルは1「再生可能エネルギー100%」をグローバル規模で
実現することを目指すイニシアチブ「RE100」 に加盟したと発表。同時に、同社の
サプライヤー企業による部材などのサプライチェーンにおける再エネ導入の取り組
みや公約も紹介している。この「RE100」にあやかりこのブログにも「再エネ
百%倶楽部」としてテーマインさせることに。

 September 19, 2016

 Sep. 23, 2016

 

 


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